みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

聖マルコ福音記者

2007-04-25 21:20:00 | Everyday is special
きょうは聖マルコ福音記者の祝日。

彼の名は、使徒言行録に4回、パウロの手紙に3回登場します。

以下、パウロの手紙に出てくる箇所を挙げてみます。

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「わたしと一緒に捕らわれの身となっているアリスタルコが、そしてバルナバのいとこマルコが、あなたがたによろしくと言っています。このマルコについては、もしそちらに行ったら迎えるようにとの指示を、あなたがたは受けているはずです。」
(コロサイ人への手紙4章10節)

「ルカだけがわたしのところにいます。マルコを連れて来てください。彼はわたしの務めをよく助けてくれるからです。」
(テモテへの第2の手紙4章11節)

「わたしの協力者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくとのことです。」
(フィレモンへの手紙1章24節)
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こうしてみると、マルコはバルナバのいとこで、パウロのよき協力者であったことがわかります。

また、マルコのことをよく知っていたと思われるルカが、彼の著である使徒言行録12章11-12節で、

「ペトロは我に返って言った。『今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ。』こう分かるとペトロは、マルコと呼ばれていたヨハネの母マリアの家に行った。そこには、大勢の人が集まって祈っていた。」

とあり、マルコはペトロとも大きな接点があったことがわかります。

じっさいにこの世に生きられたイエスに出会っていなくても、あれだけの福音を書くことができたのは、こうした使徒たちとの親しい交わりがあったからなのでしょうね。

写真は、母子草(ハハコグサ)。友部修道院の台所の脇に咲いていました。