みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

デング熱

2011-02-26 17:30:30 | Everyday is special
たいへんご無沙汰してしまいました。
長らくふぉと日記を更新できなかったので、たくさんの心配をかけてしまいました。
じつは、フィリピンで出た熱はデング熱が原因でした。

40度の熱が出ました。が、風邪だろうと思っていたので、解熱剤を飲んでそのまま帰国。
が、その夜、体に発疹が出ているのに気づき、デング熱を疑い、成田空港の検疫に連絡。翌日病院で受診し、やはりデング熱と診断され、即入院となりました(12日間)。

デング熱は、蚊を媒介とする感染症で、高熱が出ますが、特効薬はなく、免疫ができるまで自然治癒を待つしかありません。
日本にはない珍しい病気なので、自分が体験した症状を列挙しておきたいと思います。

まず熱。これまで体験したことのないような、何とも言えないいやな熱が出ました。これには解熱剤がある程度効きますが、主治医によると、免疫がしっかりできるためには、むしろ熱を出した方がよいとのこと。しかし、熱のあるときには食欲がまったくありませんし眠れません。熱は6~7日続きました。

ひどい頭痛。風邪などでは体験したことのないひどい痛みが続きます。

体の痛み。風邪のように体の節々が痛いのとは違い、体そのものが過敏になって痛む感じ。とくに腰の痛みは激しく、寝ているのもつらいほど。

鼻水やのどの痛みなどの風邪の症状はまったくありません。

発疹。発熱後4日ほどで全身に赤い発疹が点々と出ました。ちょうどはしかの発疹に似ていますが、主治医によると、その出方が異なるとのこと。

また、これは自覚症状はなく、血液検査をしてわかることですが、白血球と血小板が異常に少なくなること。これによって、他の病気に感染する危険性が増えますし、また何らかの理由で出血したときには止まらなくなります(ひどい時には輸血もしなければならないとのこと)。さいわい、ぼくは他の病気に感染することも出血もなく、輸血の必要はありませんでした。

肝臓の炎症。白血球や血小板の数値が正常に戻ってきても、肝臓の炎症を示す数値がなかなか下がりません。これが入院を長引かせた理由です。退院してからも、なかなか体のだるさが取れず、お酒を飲めなかったのは、まだ完全に炎症がなくなっていなかったからだと思います。

というわけでして、ようやく元の調子に戻ってきました。来週、外来で受診し、もう一度血液検査をすることになっています。

これまでご心配をいただき、どうもありがとございました。今回、かえっていい休養をいただいたのかもしれません。半月以上、何も考えずに、よく寝ました。

写真は、入院中に撮ったもの。教会の塔のように見えるのは、病院に隣接する看護学校。することがないので、日々の食事を写真に撮っていました。

バゴンシラン教会

2011-02-01 16:16:16 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

先週末から、風邪を引いたのか熱が出て、少々伏せっておりました。

日本の大雪はとどまるところを知らないかのように降っているようです。雪国の皆さんのご苦労を察します。また宮崎では、新燃岳が噴火したとのこと。被害が広がらないようにと願っています。

さて、先週の日曜日は、バゴンシラン教会に行ってきました。そこで、2年前にOndoyという名の台風で家を失った人々の家が、多くの支援によって再建され、そのうちの11軒が新たに祝別されました。

やはり、安心して住める家は大切です。皆、とてもうれしそうにしていました。


これが、今回祝福された家。長屋のようにつながっています。


小さなステージも作られ、歌や踊りが披露されました。


そして、家の前の路地がパーティー会場に。レチョン(小豚の丸焼き)も出されて、とても美味しかったです。