みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

グリーン・ティー

2009-07-25 17:25:25 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

今週は、晴れの日が多く、洗濯日和が続いています。

お日さまは、ここら辺ではお昼頃、ちょうど真上あたりに来ます。
自分の影がからだの下に来るので、とても小さな影になります。
日陰を歩こうとするも、ヤシの木の下は実が落ちてくると危ないので、これがなかなかむずかしい。

やはり暑いですね。
帽子をかぶらないと、この薄い髪の毛では、頭のてっぺんが真っ赤になってしまいます。

ところで、ぼくは日ごろから緑茶をよく飲んでいますが、今回、日本からは何も持ってきませんでした。
というのも、こちらで手に入る緑茶を知っていたからです。

それは、LiptonのGreen Tea。

日本製のティーバッグの緑茶もありますが、これは、それに負けず劣らずの味と香りがします。

このGreen Teaの箱をよく見ると、インドネシア製で、原料も'100% green tea leaves (Sencha tea)'と書いてあります。

インドネシアは、意外かもしれませんが、なかなかのお茶の産地です。以前、バンドゥン郊外で、立派な茶畑も見たことがあります。
ジャカルタの空港でも、お茶のお土産が並んでいます(トラジャ・コーヒーの方が有名ですけど。)

最近は、ダイエット効果があるとの宣伝効果もあってか、インドネシアでもフィリピンでも、スーパー・マーケットにいろんな種類のGreen Teaが並んでいます。

というわけで、今回は、このお茶に助けられました。

上の写真は、近所の花。おしべの影が十字架のように見えました。


水のシャワー

2009-07-18 17:17:17 | Everyday is special
フィリピンから、こんにちは。

先週末、ほぼ3週間の修練院の仕事から解放されてから、今度は、「志願院」に移動して滞在しています。

志願院というのは、修練期に入る前に過ごす所で、'Pre Novitiate' (直訳すれば「前修練」)と呼ばれています。

ここには、フィリピン人の司祭と助祭、そして2名の志願者が住んでいます。で、ここの神父さんが、7月初めから8月初めまでフランスに行っているものですから、またまた、ピンチヒッターでみちあき神父登場、ということになったわけです。(なんとも便利な持ち駒のひとつになったような感覚。でも、わずかでも頼られているうちが花かも。)

この家は、他の修道会から借りている家なのですが、人数のわりにはとても広く、静かな環境にあるので、とても快適です。

この環境の中で、いよいよ本来目的として来た仕事に本格的に取りかかっています。

それに加えて今週は、大雨が続いたりして、外に出かけられなかったので、ほぼ缶詰め状態。
それでも、ここの志願者との時間を楽しみながら過ごしています。

ところで、こちらに来てからずっと水のシャワーが続いているので、そろそろ温かいお風呂に入りたくなってきました。
いくら常夏の国といっても、やはり水のシャワーでは疲れや垢が取れません。
日本の夏でも、プールに入る前の水のシャワーが冷たくて震えた記憶がありますが、こちらでは、まあ、それを年中味わっているわけです。
それでも、毎日冷たいシャワーを浴びていると慣れてくるもので、浴びた後は、身体の中から温まってきて、同時に、涼しく感じるようになります。

ああ、でも、やっぱり温泉、いや、銭湯でもいい、行きたいです。

写真は、先月撮った花。こちらの住宅の塀の外によく植えられている花です。

修練院の生活

2009-07-08 15:55:55 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

久々の修練院の生活も、いよいよおしまい。というのも、今朝、本物の修練長さんが帰ってきたからです。

18日間、病気やケガ、事故などがなく、皆元気で過ごすことができて、ホッとしています。

修練者9名のうち7名が20歳そこそこの年齢。ぼくが49歳ですから、彼らの親の年齢です。

突然、本当に9人もの子どもの父親になったような気分でした。

この間、修練院にいるだけで十分に大きな仕事で、本当は修道会の管区の仕事もあったのですが、ほとんど手がつけられずじまい。

それでも、若い修練者たちとの生活は、とてもよい経験になりました。

毎日規則正しい生活。毎日のミサ。朝昼晩の祈りや聖体礼拝。週2回のロザリオの祈り。
料理や買い出し、そして食事。家の掃除。
講話や、他の修道会の修練者やシスター方とのプログラム。
もちろん、スポーツやトランプ、テレビなどのお楽しみの時間もあります。
そして、聖書の分かち合いや、ハウス・ミーティング。
個人の読書の時間、日記付けなどなど。

こうした、毎日の何でもないようなことを通して、修道生活の基本を身をもって学んでいきます。

自分も、このような時間を過ごした頃を思い出していました。そして、今また、若い修道者あるいは宣教師の卵たちに多くのことを教えられました。

みんな、ありがとう。

写真は、先月神学院の近くで撮ったカンナの花。この花の名前を聞くと、一昔前に聴いたユーミン(松任谷由実)の「カンナ8号線」(1981年)という歌を思い出してしまいます。


マニラ首都圏の交通事情

2009-07-03 11:30:00 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

時が流れるのは早いもので、フィリピンに来てから、もう一ヶ月も経ちました。
おかげ様で、忙しいながらも元気にしています。

こちらは、雨季に入ったとはいえ、晴れの日が続いて、時折夕立がある程度です。
先週は、中型の台風が近づいて、小中学校が休校になりました。
台風は、フィリピン近海で生まれるものが多く、その中の選りすぐりを日本に「輸出」するわけです(と、これは冗談)。

車の運転は、おかげ様で以前の感覚(左ハンドル右側走行)をすぐに取り戻し、さらには年の功と言うべきか、以前よりも運転がおとなしくなりました。というのも、こちらの運転は、とてもエキサイティングというか、荒っぽく、以前は、それに合わせて自分も荒っぽく運転していたのですが、今はそれに合わせることなく、マイペースで、のらりくらりとかわしながら運転しています。

それから、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる高架道の電車が、何年か前に新しく2路線ができ、これが非常に快適です(ちなみにいちばん安い切符は12ペソ、約24円です)。
これは、日本の政府開発援助もあってできたようですが、路線のできた幹線道路では渋滞もかなり緩和されたようです。

じっさい、2往復乗ってみましたが、ジープニーの排ガスの中を行くのと比べると、乗り心地はいいし、冷房も効いているし、景色もいいし、本数もかなりあるし、時間的にも早いし、申し分がありません。

ただ、修練所のある所には、Line2のターミナルであるSantolan駅からジープニーに乗らなければならず、これが不便。すいていれば20分もかからないところが渋滞で1時間近くかかってしまいます。先日は、夕立に見舞われて、なかなか自分の乗るジープニーが来ないので、仕方なくタクシーに乗りました。

ジープニーの初乗り料金が7ペソ(14円)に対してタクシーは25ペソ(50円)。駅から修練所近くまでは、ジープニーが12ペソ(24円)ですが、タクシーでは85ペソ(170円)もかかってしまいました。
日本のお金に換算するとタクシーも安いと思ってしまいますが、これが、こちらではぜいたくなんですね。
ちなみに1993年に神学生として来たときは、ジープニーの初乗りは1.5ペソでした(当時の円とペソの為替レートは覚えていないので、簡単には比較できませんけど)。

住宅地を走る庶民の足と言えば「トライシクル」。小型のオートバイにサイドカーが付いたもので、雨の時や市場での買い物の後とかに便利なのですが、これが意外に高く、近場でも20ペソはかかります。

こちらは常夏の国。日中の日差しは強く、少しでも歩くと汗が噴き出してきます。
が、こちらの人は歩くのがとてもゆっくり。汗をかかないように歩くのが上手です。逆に、これでは運動としての散歩にはなりません。

先日、アイルランド人の神父さんと歩いていたとき、彼は、なぜ神学生たちはもっと速く歩かないんだろう、もっと運動しなければならないのに、と少々不満を言っていましたが、考えてみれば、速く歩くのは寒い国の人の話なのかもしれません。速く歩いた方が身体が暖かくなるからです。
が、暑い国の人は、けっして速く歩きません。そんなことをしたら熱中症のように具合が悪くなるのを身体でわかっているからでしょう。

それで、ぼくは、なかなか日常の運動ができないでいますが、LRTに乗るときは、駅が高架上にあるので、エスカレーターは使わず、ここぞとばかりに階段をのぼるようにしています。が、ホームに立つ頃には汗がどっと噴き出してくるのです。そして、冷房で冷えた車両に乗るわけです。

体調の管理、なかなかむずかしいですね。でも、おかげ様で夏バテにはなっていません。

写真は、5月末、友部で撮った写真。このような咲きかけの花のつぼみが好きです。