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■ 希有のシンガー、遥海(草ケ谷遥海)

昨日、行ってきました。


やっぱり凄い歌声だったけど、リズムセクションのミキシングのバランスがいまひとつだったか・・・。
だからアコギで歌った曲がベストに聴こえた。
MCと歌唱のギャップはやっぱり魅力だと思う。

5ヶ月ぶりのソロライブとのこと。
終盤で、「(最近?)歌っていてもつまらない。感動しない。」という思いがけない発言。
ヴォーカルコントロールが、あまりに安定してしまったからかも・・・。

いろいろ取り組むのも大切だけど、草ケ谷遥海時代の原点にもどって、得意だったカバー曲を歌い直してみるのもいいかも。

草ケ谷遥海『DREAMIN'/ JASMINE』@ 梅田シャングリラ 2018/03/26


■ 草ケ谷遥海(くさがやはるみ) (4) 曲:I will always love you 「X Factor Okinawa JapanでTOP9まで残った「 Hey, World!!」のメンバー」


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2024/10/21 UP

■ 『はじまりの日』予告編


オーディション以前に、路上ライブや無料ライブで聴衆を釘付けにしていた。↓

■ 草ケ谷遥海 - If I Were a Boy (ビヨンセ) 沖縄県北谷町美浜ストリートライブ 2017/05/07


■ 遥海 -ILOVE YOU 2019/12/11 路上


■ 【歌唱王2017】 遥海(草ケ谷遥海) - Listen / Beyoncé

↑ これでも優勝できなかったんだよね。なぜか・・・。

どれだけ凄いか、↓ 来週のLIVEで確認してきます。

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2024/08/17 UP

最新LIVE情報です。 → 公式Web

HARUMI LIVE 2024 "ECHO"
■公演日 :2024/10/27(日) 18:00開演
■会場名 :草月ホール(港区赤坂)
■チケット料金 :料金7,300円(税込)全席指定

本日(8/17)10:00~ 予約開始です。

個人的には、おそらくいまのJ-POPでもっとも歌がうまいシンガーのひとりだと思っています。
この才能で、わずか526席を即完できないとは・・・。

いまの日本のPOPS界って、どうなってるんだか・・・。
逆にいうと、この名シンガーを526席の小ホールで聴けるんだから、プラチナチケットかも。

■ 遥海 -『answer』 Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)



声がよくても、音程やリズムが正確無比でも、聴き手に響かない歌い手はたくさんいる。
でも、この人の歌声は一音一音に感情が乗っている。
一度聴き始めたら、最後まで聴かずにはおかない圧倒的な声の存在感。

こんな逸材が、よくぞ日本のJ-POP界にリアルタイムであらわれたものだと思う。
個人的には、いまのJ-POP界でトップクラスの歌唱力だと思う。
というか、ワールドワイドで活躍できるレベル。

[歌うまCollection]プロより上手い歌唱力 2017.8.12 S級素音 草ヶ谷遥海さん 『Listen』 カバー


元祖[歌うまCollection] DOOR'S SC.12.11 MISIA cover/逢いたくていま 『遥海』

路上でこのレベル。
これ聴いて、素通りできる人の気がしれない(笑)
コメントが、この人の才能のすごさを物語っている。


■ 本当に上手い女性シンガー20人!


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2023/06/26 UP

さっきまで、録画したカラバト視てた。
しらスタさんが決勝進出してびっくり。
やっぱり実力あるんだ。

でも、このしらスタさんが絶賛してるのが遥海。

【遥海】カラオケBARで点描の唄(Mrs. GREEN APPLE)をデュエットしたら最高だった...

遥海へのリスペクト感がハンパない。

【遥海 - Pride】歌の神様が100人くらい喉に住んでます。【リアクション動画】【波よ聞いてくれ】

しらスタさんのコメって、いい音へのストレートな愛情が感じられる。
「歌の神様が100人くらい喉に住んでいる」 ← ほんとにそう思う。

こんどは遥海ちゃんもカラバトにトライして欲しい。

〔1stCDシングル/2020/5/20リリース〕
■ 遥海 -『Pride』 Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)



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なんかこのところ、この人のテイクばっかり聴いている気がする(笑)
ここまで才能があると、それを触媒にしていろいろと見えてくるものがある。

■ 草ケ谷遥海 Harumi Kusagaya STAGE2 - X Factor Okinawa Japan

これだけのパフォーマンスを目の当たりにして、審査員のリアクションってこれだけ?
で、「英語ってどうやって習ったの?」とか本質から逸れまくった質問。
んで結局つぎのステージで落としたらしい。いったい何やってんだか・・・。

これだけじゃないけど、日本のオーディションって審査員のレベル●すぎ。

■ Hey, World!!「つつみ込むように...」 Hey, World!! performs "Tsutsumikomu youni" - TOP 9 LIVE SHOW 2nd Round

メンバー、みなそれぞれに歌えるけど、やっぱり遥海さんだけ別次元。

■ I will always love you - 草ケ谷遥海(Covered)

圧倒的なライブパフォーマンスの安定感。

■ いとしのエリー 2018.8.18

サザンの難曲をここまでオリジナル化してしまうとは、やっぱりただものじゃない。

■ 遥海(Harumi)×RIOSKE -『Dotchi』 MUSIC VIDEO

遥海のデュエットテイクって、相手方が実力の落差で破綻してしまうケースが多いけど、これは健闘している。
ただし、遥海を凌ぐ相手方がどうにも思いつかない。

■ Precious(伊藤由奈)/草ケ谷遥海

バンド・・・。
一流の歌手にはやっぱり一流のインスト陣゛が必要か。


やっぱりここまで人のこころを打つ歌い手はほとんど思いつかない。

■ 草ケ谷遥海 誓い


■ 遥海 -『Sky's the limit』(金城学院大学 Special Movie)

名古屋きってのお嬢様学校、金城学院とのコラボ?
このディレクション力、そこらへんのプロよりぜんぜん上じゃん。
ここ数年まともにヒット曲を生み出せなくなったのは、フロントを占めている”プロ”の力量も関係してるのでは?

この逸材をブレイクさせるだけの感性や見識が、いまの日本のメディアやリスナーにまだ残っているかどうか・・・。(ひつこい(笑))

〔1stCDシングル/2020/5/20リリース〕
■ 遥海 -『Pride』 Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)



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2023/04/11 UP

遥海。
1996年、フィリピンで生まれたハーフのシンガー。
3歳にしてすでにフィリピンのゴスペルチームに入り、13歳で日本に移ってシンガーとして活動をつづける。

『第2回関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦』(2015/12/18)、『第5回全日本歌唱力選手権 歌唱王』(2018/1/3)などに出演していたし、↓ のものすごいLIVEテイクは以前から知っていた。

■ [歌うまCollection]プロより上手い歌唱力 2017.9.24 初ワンマン ストロボカフェ 草ケ谷遥海さん カバー『ILOVE YOU』


これまで何度かこのブログに書いたこともあるが、まとめてとりあげたことはなかった。
(というか、なぜか注力フォローしていなかった。)

2023年2月22日、3rd CDSingle「名もない花」リリース。
その圧倒的な歌唱力に改めておののく。
このとき、遥海=草ケ谷遥海であることをはじめて知る。
バイオグラフィー

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なんというか、歌に魂が乗り移っている感じがする。
今回WebUPされている動画をいろいろ聴いてみたけど、ほとんどハズレのテイクがないのも驚異。

来日当初は日本語が話せなかったため「日本語ができなかったから、日本語がわからない人にも伝わるような歌を歌いたい」と思うようになったという。
ある意味、昨今もてはやされる「こころに刺さる歌詞」とは対極のポジション。

テクに走らず真っ正面から声をぶつけてくる。
”歌だけで伝えきる”という気迫が感じられるテイクの数々。

本当に、歌うために生まれてきたような希有のシンガー。
この逸材をブレイクさせるだけの感性が、いまの日本のメディアやリスナーにまだ残っているかどうか・・・。
ウォッチしていきたいと思います。


■【歌うまCollection】2017.7.13 草ケ谷遥海さん 『Precious』路上 Live


■ 遥海 - 記憶の海


〔1stCDシングル/2020/5/20リリース〕
■ 遥海 -『Pride』 Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)


〔2ndCDシングル/2021/11/10リリース〕
■ 遥海 -『声』 Live Ver. (2021.08.27 HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)


〔3rdCDシングル/2023/2/22リリース〕
■ 遥海 -『名もない花』(TVアニメ「アルスの巨獣」ED)
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■ プログレッシブ・ロックの名曲

タイパ重視、音楽はペンタ&4つ打ち全盛の時代に、果たして聴き通せる人がどれだけいるかどうか・・・(笑)

■ Yes(英国) - Awaken

プログレ時代(1977)のYes。
アルバム『Going for the One』(究極)収録。
15分を越える長尺で変拍子&転調の嵐。
いまでは俄に信じられないが、日本でもこういう曲が普通に聴かれていた。

でもって、1970年代にこういうシーンが隆盛したからこそ、洋楽は1983年にピークを迎えられたのだと思う。
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■ BanG Dream!のアーティスト 

『BanG Dream!』つながりのユニットは、どれもかなりの演奏力。
東京五輪の開会式でバンドリ!タイムつくったら、たぶんかなり受けてたと思う。
若い世代は、こういうところからアンサンブルの醍醐味を知るのかもしれぬ。

■ Poppin'Party - キズナミュージック♪

大橋彩香の手数の多いドラムス、個人的に好物なんですけど。

■ Poppin'Party - 1000回潤んだ空

響き渡るギターのカウンターメロディ。
インストの音数も多いのに、ビシッと決まるキメと、透明感を備えたアンサンブルは高い技倆の証明。

■ Poppin'Party - ミライトレイン

煌びやかな音色と緩急自在な展開、そして壮大なスケール感は1980年代のプログレ・ハードに通じるものさえ感じる。

■ MyGO!!!!! - 迷星叫

ヴォーカルとインストのバランスがとれたナイスユニット。

■ 夢限大みゅーたいぷ - コハク

いまのところライブ動画は多くなく、これは貴重。

■ RAISE A SUILEN - Sacred world

演奏力の高さはピカ一。

■ Morfonica - ブルームブルーム

楽曲の構成力が高い。プログレバンドかと思った(笑)

■ Roselia - Blessing Chord

メンバー全員リードVoとれると思う。
↑ 名ヴォーカル、櫻川(桜川)めぐ ↓ が、ヴォーカルじゃなくてドラムスに回ってる時点でただごとじゃない。

■ キボウマイロード - 櫻川めぐ
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■ 名シンガー、茂森あゆみ

先ほど放送してた、テレ朝の「歌うランキングSHOW」 、茂森あゆみが出ていてびっくり。
「だんご3兄弟」のヴォーカルで知られる人だけど、活動は「歌のお姉さん」系がメインで活動範囲は比較的地味だった。

でも卓越したハイトーンをもち、ポップス歌うとこれが絶品。
番組でも「サボテンの花」を丘みどりとデュエットし、好テイクを繰り広げていた。
武蔵野音楽大学音楽学部声楽科を首席で卒業。
基礎がしっかりしているだけあって、安定感がハンパない。

■ 星に願いを(おかあさんといっしょ)/速水けんたろう&茂森あゆみ


■ いつも何度でも - 茂森あゆみ


■ 茂森あゆみが団子3兄弟で稼いだ金額や旦那の正体に驚きを隠せない…!


■ 築き人「第35回 歌手・茂森あゆみ(前編)」| BSテレ東


■ 築き人「第36回 歌手・茂森あゆみ(後編)」| BSテレ東

↑ いい歳のとり方をされたのだと思う。
もっともっと名テイクを世に送り出してほしい。
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■ 女性ヴォーカルの力 ~ 歌の女神降臨LIVE ~

むしょうに綺麗なメロディ聴きたくなり、思いつくままに引っ張ってみるとやっぱり女性ヴォーカルばっかりだった。

つらつら聴いていくと、
「優秀な男性ボーカルが10人束になってかかっても、1人の才能ある女性ボーカルには到底及ばない。」
などという音楽格言が想い浮かんでくる。

小室哲哉氏がどうしてハイトーンの女性ヴォーカルをあれだけ追い求めたのか、いま振り返るとわかる気がする。


■ 華原朋美 - LOVE BRACE


■ Every Little Thing - Over and Over

華麗な五十嵐サウンドもまた、持田香織のヴォーカルを必要とした。

■ Yuna Ito(伊藤由奈) - Endless Story


■ KOKIA - 孤独な生きもの


■ 揺れる想い - ZARD


■ 柴山サリー(SARI) - 遠い日のNostalgia


■ 西野カナ - 君って 


■ 加藤ミリヤ-Aitai [live]


■ Sachi Tainaka - Saikou no Kataomoi (最高の片想い)


■ Rina Aiuchi(愛内里菜) - Magic


■ 森高千里 - 渡良瀬橋


■ 今井美樹 - Goodbye Yesterday


■ Kalafina - Mirai 未来
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■ 明けない夜のリリィシリーズ三部作

ボカロP 傘村トータ氏 → Wikipedia

■ あなたの夜が明けるまで - Covered by 春吹そらの


■ 明けない夜のリリィ - Covered by CIEL


■ おはよう、僕の歌姫 -Happy End Ver. - Covered by Cereus



いまの日本だからこそ、つくり出せる曲かもしれぬ。

■ 風向きが変わった? ~ 女神系歌姫の逆襲 22曲 ~


ボカロ曲には、声に透明感がないと歌いこなせない曲がたくさんある。
【VOCALOID/Cover】 StarCrew 【misha】


■ 透明感のある女性ヴォーカル50曲


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【 聴き比べ 】
1980年代の組曲、Never Ending Summer(1984年)/ 杉山清貴&オメガトライブ。
作編曲:林 哲司
作詞:秋元 康

■ Never Ending Summer I


■ Never Ending Summer II


■ Never Ending Summer III


■ Never Ending Summer IV ~Prolog
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■ 倍音と1/fゆらぎ ~ カラバトU-18黄金の世代の歌声 ~

あまりに目からウロコ状態だったので、忘れないうちに入れてみます。
あとでじっくり整理します。


【倍音深掘り】スーパーボーカリストは2つの倍音を駆使して心を掴む。演奏に負けない歌声と人を感動させる響きの正体について説明します。

なるほど、「整数次倍音」と「非整数次倍音」か。
4:00~ (非整数次倍音は)自然の音、波の音とかにも含まれるような、不規則なんだけどすごく脳に心地よく響いてくる。

↑ これって、「1/fゆらぎ」のことだよね。

個人的には非整数次倍音系の楽器はドラムスでいうとスネアとハイハット、リード系だとテナーサックスやフェンダー・ローズだと思う。
だからこれらの楽器が多用されていた1980年代洋楽や「シティ・ポップ」は聴いてて心地いいのだと思う。

「(整数次倍音と非整数次倍音)二刀流の人もいる」ってあるけど、非整数次倍音出せる人はそもそも整数次倍音をベースで(通奏的に)出してると思う。だからほぼ二刀流。
響いている声のうえに、さらにゆらぎやニュアンスを加えられるということですね。

↓ まぁ、こういうことかな。

井上陽水&安全地帯(玉置 浩二) - 夏の終わりのハーモニー


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でもって、思い当たることがあった。
どうして、U-18黄金の世代時代のカラバトがあれだけ面白かったかという・・・。

そうですね。
U-18黄金の世代のトップクラスはほぼ、「整数次倍音と非整数次倍音の二刀流」だったんですね。

■ 【抜粋編】黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
■ 声質のオリジナリティ(数年前のカラバトU-18)
■ カラバトU-18黄金の世代の原点?

↑の記事から「非整数次倍音」シーンを引っ張ってみました。(違うかもしらんが(笑))

◎ 熊田このはちゃん

このはちゃんが「倍音」をもっていると断言した小室哲哉氏の発言シーン。↓

■【2014歌唱王】準決勝㉑熊田このはちゃん(12)小学6年生[3-3]


■ 20180211第23回メディカルスポーツフェスティバル 熊田このは カラオケ 100.00 安室奈美恵 Can you CELEBRATE?

音節末はほとんど「非整数次倍音」。とくに6:10からの流しめのビブラート。

■ 熊田このは「少年時代」スライドショー

おそらくオリジナル化に「非整数次倍音」は欠かせない。

以前書いた熊田このはちゃんの記事から ↓

声の質が綺麗な歌い手はいくらもいるけど、綺麗な声は平板でうすっぺらになりやすい。
このはちゃんは抜群に綺麗な声質をもっていながら、声に奥行きと艶と響きがある。
そして聴き手のこころに響く情感も・・・。
これは、1/fゆらぎと倍音によるところ大だと思う。

【 1/fゆらぎ 】
バズワードのひとつともされ、はっきりと定義づけされていないが、音楽でいうと「聴く人に心地よさやヒーリング感を抱かせる音や声」ということになるらしい。

規則的な音と無秩序な音の中間的な音とされ、「ここちよくゆらぐ音(声)」のイメージがある。
1/fゆらぎをもつとされる歌い手をみると、しっかりとした声質に特徴的なビブラートをもつ人が多い気がする。
ビブラート=ゆらぎに通ずるところがあるのかもしれない。

1/fゆらぎをもつものは接していて疲れない、また飽きないとされる。
たとえば小川のせせらぎ、そよかぜのそよぎ、木の葉のざわめき、木漏れ日、炎のゆらぎなど・・・。
希有のヒーリング感をもつ、このはちゃんの声もまた、1/fゆらぎをもっているのではないか。

◎ 佐久間彩加ちゃん

■ 【カラオケバトル公式】佐久間彩加:Crystal Kay「君がいたから」/2020.12.13 OA(テレビ未公開部分含むフルバージョン動画)

佐久間彩加ちゃんも「非整数次倍音」の使い手。
とくに4:21~「抱きしめてほしい」が「非整数次倍音」。

◎ 堀優衣ちゃん

■ 堀優衣『This Love』アンジェラ・アキ 天才美少女歌姫女子高生16歳「THE カラオケ★バトル」U-18最強高校生四天王 6冠 TOP7

たくさんあるけど、2:36~「この恋は」はとくに「非整数次倍音」。

◎ 鈴木杏奈ちゃん

■【カラオケバトル公式】鈴木杏奈:LiSA「炎」(森アナイチオシ動画)

これもたくさんあるけど、4:50~「遠い未来まで」はとくに「非整数次倍音」。

◎ 富金原佑菜ちゃん

■ 富金原佑菜「流星群 (鬼束ちひろ)」2018/09/17 あべのAステージ

1:15~「いつだって」がおそらく「非整数次倍音」。
すこぶる複雑な声質で、この子は3つめの倍音持ってるかも。


【カラオケバトル公式】城南海:鬼束ちひろ「月光」(藤井アナイチオシ動画)

少し上の世代になるけど、この人も「非整数次倍音」だと思う。

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■ SARI(柴山サリー)

坂井泉水さんも「非整数次倍音」もっていた。
SARI(柴山サリー)がここまで泉水さんに迫れるのは、「非整数次倍音」もっているからだと思う。


■ LiSA x Wakana (Kalafina) Lisani! 2017 M03 THIS ILLUSION

LiSAは「整数次倍音」系、Wakanaは「非整数次倍音」系(二刀流)だと思う。

■ Kalafina - Mirai 未来

Hikaruは「整数次倍音」系、KeikoとWakanaは「非整数次倍音」系(二刀流)だと思う。
3人の倍音シンガーが紡ぎ出す、圧倒的なハーモニー。
梶浦由記さんと倍音シンガーが組んだら敵なし。


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このボイトレさん(ひろこクラブ)さん、鋭い!

9:45~
最近の若い子は知らず知らずに倍音を身につけてて、歌がうまくなってるとの指摘があるけど、本当にそう思う。

■ 風向きが変わった? ~ 女神系歌姫の逆襲 22曲 ~
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】

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■ 私にはできない/ Eiーvy【MV】

Suno AI使用ですばらしい仕上がり。
楽曲はともかく、ヴォーカルはAIじゃムリだと思っていたが、これ聴くかぎりヤバイ。

↑ おそらくAIに倍音歌わせてる。
でも、こういうAIパフォーマンスもとり込んで、令和の歌姫たちは進化していくのだと思う。
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■ 1980年代の秋向け洋楽バラード

ぜんぜん秋がこないので、1990年頃につくったテープリストから秋っぽい曲を引っ張ってきました。
例によって専門?のAC/BCM系メインにつき、けっこうマニアックです(笑)

もう絶版かもしれませんが、おすすめのディスクガイドです。

【AOR】

Disk Collection AOR / 中田利樹著
シンコーミュージック・エンタテインメント/2014.4初版/ISBN-10 401638956

【BCM】

U.S.Black Disk Guide / 鈴木啓志編
ブルース・インターアクションズ/1994.6初版/ISBN-10 4938339102



01.Nick DeCaro - Under The Jamaican Moon 〔 From 『Italian Graffiti』(1974)

これは1970年代だけど、AORの走りともいわれる名曲なので入れてみました。
『Italian Graffiti』(1974)は、日本のミュージシャンにも大きな影響を与えたといわれる歴史的名盤。
代表曲「Under The Jamaican Moon」は、Leah KunkelとStephen Bishopの共作。

02.Karla Bonoff - All My Life 〔 From 『New World』(1988)

「Restless Nights」などのヒットで知られるカリフォルニアの女性シンガー。
もともとはフォーク系だが1980年代に入って急速に洗練度を高め、1988年リリースの『New World』は女性AORの名盤として知られている。

03.Night - The Letter 〔 From 『Long Distance』(1980)

1979年と1980年に2枚のアルバムをリリースしたAOR系ロックバンド。
これたしか、それなりにヒットしたと思う。
改めてクレジットをみると、Rick Marotta(ds)、Nicky Hopkins(key)などの名手が参画していてびっくり。
まだ洗練されきっていない1980年らしいサウンドだが、Stevie Langeのヴォーカルがエモーショナルで聴き応えあり。

04.Chew - Baby Hold On 〔 From 『See The Light』(1983)

1983年にわずか1枚のアルバムを残したのみのBCMグループ。
のちにcool jazzに転じるRay Chew(key)、The WinnersのTinker Barfield(b)、名手Yogi Horton(ds)と揃えばこのくらいの振る舞いは当然か・・・。
Sandy Barberの歌唱力がかなりやばい。

05.Jack Wagner - I'll Be There 〔 From 『Lighting Up The Night』(1985)

1984年、米国のメロドラマ『ジェネラル・ホスピタル』に出演し一躍人気俳優となる。
同年秋にリリースしたシングル「All I Need」がビルボードHOT100で2位まで上がりMadonnaの「Like A Virgin」に迫った。
Quincy JonesのQwest Recordsからデビューというのがなかなかに渋い。
なかなかにエモーショナルな声質で、これもその声質が活かされたメロディアスなバラード。

そういえばRick Springfieldも『ジェネラル・ホスピタル』でブレークしたな。
■ Rick Springfield - Still Crazy For You(1982)



06.Michel'le - Something in My Heart 〔 From 『Michel'le』(1989)

Los Angeles出身のBCMシンガーで、1989年と1998年に2枚のアルバムを残している。
1980年代後半にはこういう優れたBCM(というかレディソウル)系のミュージシャンがかなり存在したが、コンスタントに活動を継続できた人は多くない。

07.Roby Duke - Closer To You 〔 From 『Come Let Us Reason』(1984)

Mississippi出身のCCM(Contemporary Christian Music)シンガー。
フィールドはCCMだが、サウンドは完璧なAOR。
1stALBUM『Not The Same』(1982)はFirewindというマイナーレーベルからのリリースだが、 MCA経由で日本盤もリリースされて、好き者のあいだではけっこう聴かれていた。
これは2ndALBUM『Come Let Us Reason』収録のミディアム・チューンで、伸びやかなヴォーカルが心地よい。
ソロ取りまくりのSaxophoneは、Larry Williamsか?

08.Think Out Loud - After All This Time 〔 From 『Think Out Loud』(1988)

Little River BandのPeter BeckettとAORマニアは避けて通れない名盤『Knock The Walls Down』(1979)で知られるSteve Kipnerがカリフォルニアで結成したデュオユニット。
1988年といえばAORの全盛期はとうに過ぎているが、Steve Lukather(g) 、Michael Landau(g) 、Randy Goodrum(key)、Paulinho Da Costa(per)などを迎えてメロディアスなAORサウンドを展開している。
作曲はPeter Beckett、Co.Producer/EngineerはHumberto Gatica。
生まれるべくして生まれた名曲。

09.Bert Robinson - I'll Be There (1989)〔 From 『I Promise You Love』(1989)

1987年と1989年にわずか2枚のアルバムしか残していない男性BCMシンガー。
バブル崩壊直前の1989年。日本ではイケイケのユーロビートだけでなく、こういう深夜の匂いがする渋いBCMもしっかり聴かれていた。

10.Bobbi Walker - Hold On To The Night 〔 From 『Bobbi Walker』(1982)

こちらも1980年と1982年にわずか2枚のアルバムしか残していない女性BCMシンガー。
Joe Sample(key)、Ricky Lawson(ds)などAOR、FUSION系のミュージシャンも入って、1980年代前半ならではのブライトで軽めの仕上がり。

11.Lillo Thomas - Wanna Make Love (All Night Long) 〔 From 『Lillo』(1987)

Melba Moore、Evelyn "Champagne" King、Kashif、James Ingram、George Bensonなどとのセッションで知られるBCMシンガー。
これは3作目のアルバム『Lillo』からの雰囲気あるミディアムだが、次作のリリースは実に2010年と間隔があいてしまう。

12.Bridge 2 Far - Caught Inside Your Heart 〔 From 『Bridge 2 Far』(1989)

名ドラマー John “J.R.” Robinsonと英国出身のAOR系シンガーMark Williamsonのユニット。
Michael Landau(g)、Freddie Washington(b)なども参画して、やや硬質ながら質のよいAORを展開している。

13.Freddie Jackson · Melba Moore - A Little Bit More 〔 From 『A Lot Of Love』(1986)

Melba MooreとFreddie Jacksonという実力派2人が生み出した甘いソウルバラード。
Producerは、McFadden & Whiteheadで知られるGene McFadden。

14.Natalie Cole - I Live For Your Love 〔 From 『Everlasting』(1987)

かのNat King Coleの実娘。
1980年代前半は麻薬中毒に陥いるなど不遇の時を過ごすが、1987年の『Everlasting』は心機一転放った素晴らしいアルバム。
Producer/Dennis Lambertならではの華麗なメロが堪能できる名曲。
次作の『Good To Be Back』(1989)も甲乙つけがたい名盤。

15.Dynasty - That's The Way I Feel About You 〔 From 『Right Back At Cha!』(1982)

Solarレーベルの中堅どころのポジショニングだったが、ダンスチューンからバラードまでそつなくこなす実力派。
これはおそらく彼らの全盛期と思われる『Right Back At Cha!』からのミディアム・チューン。
1980年代前半にはこういうエモーショナルなミディアムが数多くつくられた。

16.Bryan Adams - Heaven 〔 From 『Reckless』(1984)

おそらく彼の最高傑作と思われる『Reckless』収録のロッカバラード。
メロにしろアンサンブルにしろ、まったく捨て音がない完成度。

17.Bell & James - Radiation (1981) 〔 From 『In Black & White』(1981)

Philly soulの大物Thom Bellを叔父にもつ Leroy M. BellとCasey Jamesのデュオユニット。
洗練されたBCMが身上で、3rdALBUMの本作でもそのテイストがいかんなく発揮されている。
名うてのミュージシャンが参画し、AORの範疇にくくられることも多い。
Bass – Neil Stubenhaus、Drums – Carlos Vegaのグルーブ感あふれるサポート。

18.George Benson - Until You Believe 〔 From 『Twice The Love』(1988)

名ギタリストとして知られる人だが、ヴォーカルのレベルも高い。
1976年『Breezin'』から洗練度を高め、『Give Me The Night』(1980)、『In Your Eyes』(1983)、『20/20』(1985)、『Twice The Love』(1988)はいずれも好メロ・好アレンジ曲目白押しのBCMアルバムに仕上がっている。

19.Ashford & Simpson - Honey I Love You 〔 From 『Solid』(1984)

MOTOWN出身の夫婦デュオASHFORD & SIMPSONのディープなソウルバラード。
多くのダンス・クラシック曲をもつが、バラードも絶品。
1980年代前半は好メロのデュエット曲が数多く出されたが、この曲もそのひとつ。

20.Roxy Music - Running Wild 〔 From 『Flesh + Blood』(1980)

名盤『Flesh + Blood』のラストを飾るバラード。
高い精神性がもたらす深みとグルーヴを両立させた音像は、歴史的名盤『Avalon』(1982)へと繋がっていく。
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■ 秋向きの洋楽30曲!

あまりにも長すぎる夏。
秋の到来を願ってアゲてみます。

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2023-09-26 UP 

北よりの風が入ってようやく秋の夜。
ということで、アゲてみました。

■ Hearts - Marty Balin
〔 From 『Balin』(1981)

Jefferson Airplane / Jefferson Starshipでリードをとった名シンガー。
これは1stソロ・アルバム『Balin』からのシングルヒット曲で、邦題は「ハート悲しく」。
本来はMOR系の人だが、Bill ChamplinのBacking Vocalsとフェンダー・ローズが絶妙に効いて、1981年らしいこ洒落たAORに仕上がっている。

↓ よろしければど~ぞ
■ AORの名バラード15曲 ~ 秋の夜長にど~ぞ ~
■ 秋向きのBCM(Black Contemporary Music)

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2022/09/07 UP

今年もけっこうアクセスをいただくようになったので・・・。
アゲてみました。

■ David Foster and Olivia Newton-John - The Best Of Me (Official Music Video)

↑ Olivia Newton-Johnへの追悼の意をこめて・・・


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2021/11/22 UP

昨日(11/21)再放送の「ザ・カセットテープミュージック」の ”輝く! 日本カセットテープ大賞” 、面白かった。

大賞は、マキタスポーツ氏いちおしの佐野元春「SOMEDAY」。

■ SOMEDAY - 佐野元春


この曲についてのマキタ氏のコメントがあまりに圧巻だったので、テープ起こし的に紹介させてもらいます。

(マキタスポーツ氏のコメント)-----------------------------

 POPSっていうのは、もう、すべからく、もう、パクリの歴史なんだよ。
 だって、みんなが大好きなものとかの共有財産をどのようかにしてカスタマイズして、その時代の大衆に当てていくってっていうことの作業をずっとやっているのが商業音楽としてのPOPSであって・・・。

 まぁ、(19)85年以降だと思いますけど、だんだんヒップホップとか、ああいうアートフォームが出てくるじゃないですか。
 そしたら結局、あの人達っていうのは、元ネタをどのようにかにして批評して編集していくっていうこととかが、当たりまえになっていく。

 だから、サンプリングとかが当たりまえになって以降のアーティスト、あるいはフリッ●ーズ・●ターとか、まぁ、小●田●吾さんとか、あの辺の人達になると、確信犯的に「元ネタはこれですよ」ってこととかも言っていく、ことになるんですね。
 要するに、「こういうマジックですけど、これ東急ハンズで1,000円ね」って言ってくマ●ー審司的な手の内を明かすっていうことが、1個あったんですよ。

 で、それ以前の(きわの?)アーティストだったんですよ、彼(佐野元春)は。
 だから充分編集マンとしていろんな要素とかをとり入れながら、自分のサウンドっていうのをつくってたし、アーティスト像とかもコントロールしてつくってた。

 つくってたんですけど、やっぱ基本的に言わないんですよ。

 だからのちのち、元ネタとかが当たりまえに検索できる時代になったときに、「佐野元春の元ネタは、(ブルース・スプリングスティーンの)『ハングリー・ハート』だ!」とか、鬼の首とったように言うけど(笑)、いゃ、佐野元春さん以前からもいろんなアーティストとかも、そんなこと当たりまえに・・・。
 「筒美京平さん見てみろ」ってな、話じゃないですか・・・。

 これは、ネガティブな要素も含むかもしらないけど、パクリであることをふまえた上で、これだけちゃんとしたものとかを、普遍性のあるものをつくり上げた、この曲がやっぱ素晴らしいんじゃないかと。

(コメントおわり)-----------------------------

筆者が思っていることを語り尽くしてくれている(笑)
あっ、それと、これ東京五輪のはるか前、おそらく2017年頃のオン・エアーですから念のため。


■ ハートビート - 佐野元春(小さなカサノバとナイチンゲールのバラッド) / LIVE1983

パクリにせよなんにせよ、ここまでのオリジナリティや普遍性に昇華できる才能。
これが「アーティスト」なんだと思う。


それにしても「ザ・カセットテープミュージック」、やっぱりすばらしい番組だった。
個人的には第1回目からすべて再放送してほしい。そして復活も。

↓ 関連記事
「ザ・カセットテープミュージック」


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2021/11/21 UP

Silk Sonicが11/12にデビューアルバム『An Evening with Silk Sonic』を発表。(→こちら
まだ、出してなかったんだ。
この余裕のスローペース振りがまたよし。

【和訳】Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic「Smokin Out The Window」【公式】


曲調的には、ブラックミュージックがBCM(ブラコン)として洗練し切るすこし前の、ソウルといわれていた時代(1970年代後半)のイメージかな。とくにフィリー・ソウル系。
荒削りな勢いや遊びごころを感じて、これがまたいいやね。

これまでは、やれ”レア・グルーヴ”だ、”ヴェイパーウェイヴ”だ、なんじゃかじゃいっても、所詮は借りもので一瞬でオリジナルと聴き分けられる自信があった。(音の質感がちがう)
それに、そんなにグルーヴ系好きなら、パクってばっかいないで自分でつくってみなよ、と・・・(笑)
(もはやこの時代にそんなこと、できるわけないと思ってた)

でもSilk Sonicは、この時代に自分たちで見事につくってしまったワケです。
ここまで質感出されると、70'sソウルと聴き分けられる自信なし(笑)

Bruno Marsの歌いまわし、声質は違うけど、個人的にはOne Wayの Al Hudsonに近いものさえ感じる。
■ You´re So Very Special - One Way(1982)

↑ 1970年代の垢抜けしない雰囲気を残している。

■ Angel - Change(1983) 

↑ 1983年当時の洗練され切ったBCMの代表曲(だと思う)。
さて、この質感をふたたび世に出せるユニットがこれから出てくるか・・・。


それにしても、2021年の秋にこんな面白いアルバムを届けてくれるとは・・・。
洋楽もまだ捨てたもんじゃないかもしれぬ。

最近のシティ・ポップや80年代ポップスの人気もそうだけど、人間の音楽的な感性(一定のフォーマットで心地よく感じる展開)なんて、50年やそこらじゃそうは変わらないのかも・・・。
だって、往年のバロックや交響曲越えるクラシック曲って、これだけ時代が進み研究が進んでもつくり出されていないわけでしょ。
みんな喜んで数百年前につくられた定番曲聴いてる。
それと同じことかも・・・。

となると、ここ数十年間はテクノロジーやマーケティングに振り回されて、誰もが(つくり手も聴き手も)ただただムリしてただけ、なんて・・・。
(むろんテクノロジーや32ビート活かした名曲もあるが・・・)


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2021/08/29 UP

今年もアクセスをいただくようになりましたので、上げてみます。

メジャーではないですが、個人的には ↓ がイチオシです。聴いてみてね。
20.Marc Jordan - Best Part Of My Life

最近?のヒット曲、1曲だけ追加します。

■ Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic - Leave The Door Open

「70年代を彷彿とさせるヴィンテージ・ソウルを踏襲」か、やっぱり・・・。
それでもこういう曲が全米1位とって、ロングヒットになってるってことは、こういう楽曲にもまだそれなりのニーズはあるということか・・・。
2021年のビルボードチャートで'70年代マナーのSOUL聴けるとは、感慨無量すぎる。
いまのカオス極まるUSチャートのなかで、はっきりいって「掃き溜めに鶴」状態(笑)

Bruno Marsの声質がセクシーすぎる。
ギャラリーのおねえたまたちも格好よすぎだし。
やっぱり本場が30年振りに本気出すと(笑)、こういうことになるのか・・・。
フォロワーの出現に期待したいです。

春向きの洋楽
夏向きの洋楽
秋向きの洋楽
冬向きの洋楽

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2020/09/26 UP

引きつづきたくさんのアクセスをいただいていますので、調子に乗って(笑)、10曲追加して30曲にしました。

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2020/09/15 UP

古い記事なのに多くのアクセスありがとうございます。

16曲はハンパなので、4曲追加して20曲にしました。
情報追加&コメント補強もおこないました。

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2018/10/24 UP
さらに追加して16曲です。

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(2011/9 UP)
このページ、古いのに(2009/09)やけにアクセス多いと思ったら「秋 洋楽」でぐぐると上位にいるですな(^^)
最新Vers.に入れ替えて再UPしときます。

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いよいよ秋本番ですね。
ということで、秋っぽい洋楽を以前ご紹介したアーティストを中心にリストしてみました。
気にいったら買ってあげてね。

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

01.Patti Labelle and Michael McDonald - On My Own
〔 From 『Winner In You』(1986)

■ 1986年の名曲。Patti LaBelleは本質はAORの人じゃないが、Michael McDonaldがウムをいわせずAORワールドに引きずりこんでる(笑)
Neil Stubenhaus(Bass)、Carlos Vega(Drums)がつくり出す安定のグルーヴ感も聴きどころ。

02.Sneaker - More Than Just The Two Of Us
〔 From 『Sneaker』(1981)

■ 知名度の低いグループだが、これは人気の高い名曲。
エアーサプライっぽいけど、音楽的にははるかに高度。曲調はもろにウエスト・コースト。
レーベルは非メジャーのHandshake、しかもニューフェイスの1StALBUM。こういう作品もこの頃の日本のレコード会社はしっかりフォローしていた。

03.Elton John - Nikita
〔 From 『Ice On Fire』(1985)

■ 英国では国民的な英雄。1997年9月に発表した故ダイアナ元皇太子妃への追悼歌「Candle In The Wind」でつとに有名。
天才的なメロディーメイカーぶりがこの曲でもいかんなく発揮されている。

04.Natalie Cole - Split Decision
〔 From 『Everlasting』(1987)

■ ナット・キング・コールを父にもつアーティスト。
麻薬中毒から立ち直って心機一転リリースした名盤『Everlasting』(1987)からの佳曲。綺麗な声質がBurt Bacharach &Carole Bayer Sager作のメロディアスなこの曲によくマッチしている。
Neil Stubenhaus(Bass)、Carlos Vega(Drums)、Paulinho Da Costa(Per)の名手揃いのリズムセクションにDann Huff(Guitar)、Randy Kerber(Key)と加わると、こういうサウンドが出来あがる。

05.OMD - Joan Of Arc
〔 From 『Architecture & Morality』(1981)

■ オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(Orchestral Manoeuvres in the Dark)という長~い名前の英国のバンド。
直訳すると「暗闇で演奏するオーケストラ団」で、ますます訳わからず(^^)。ヒット曲「エノラ・ゲイの悲劇」で知られる。
この曲が収録された1981年発表の3rdALBUM『Architecture&Morality』は、メロディのかたまりのような類いまれな名盤。

06.Maggie Reilly - These Dreams (Heart cover)
〔 From 『Save It For A Rainy Day』(2002)

■ スコットランド・グラスゴー出身のハイトーン・シンガーで、Mike Oldfieldとのコラボ(Moonlight Shadow、Five Miles Outなど)でよく知られている。
1980年代中盤頃からプログレからPOPへとジャンルを移行。
これは1986年のHeartのヒット曲のカバーで、メロディアスな曲調が透明感あふれるハイトーンによく合っている。

07.Bryan Duncan - Lonely Tonight
〔 From 『Slow Revival』(1994)

■ 米国Contemporary Christian Music(CCM)シーンのアーティストで、ハスキーでハイトーンなヴォーカルが魅力。
CCMはメインストリームでAORがディールを失った1980年代中盤以降も同様のテイストをキープしており、この時期CCMシーンに逃げ込んでいたAORフリークも少なくない。(メジャーアーティストとして、Amy Grant、Michael W. Smithなどがいる。)
これはCCM専門レーベル"Myrrh"からリリースされた名盤『Slow Revival』(1994)収録のミディアム曲。

08.Jon and Vangelis - BESIDE
〔 From 『The Friends Of Mr Cairo』(1982)

■ プログレの保守本流から1曲。
"Yes"のJon Andesonとギリシャの天才キーボーディストVangelis Papathanassíouのコラボ2作目『The Friends Of Mr Cairo』(1982)収録曲。
シンフォニックなVangelisのシンセサイザーと透明感あふれるJon Andesonのハイトーンの相性は抜群。
Jon Andesonが"Yes"のキーボードにVangelisを迎え入れたかった理由がわかる気がする。

09.Champaign - Love Games
〔 From 『Modern Heart』(1983)

■ イリノイ州出身のユニットで 1981年の「How 'Bout Us」のヒットで知られる。
これは2nd ALBUM『Modern Heart』(1983)収録のバラードで、紅一点Rena Jonesのヴォーカルが際立っている。
引きずるようなベース・ラインとハイハットの効いた軽やかなドラムスの掛け合い、そしてSaxのフレーズどりも聴きどころ。

10.Change - Miracles
〔 From 『Miracles』(1981)

■ 個人的にはもっとも好みのBCM(ブラコン)ユニットのひとつ。
Jacques Fred Petrus & Mauro Malavasiのイタリア人プロデュースで抜群の洗練感。
これは、名盤『Miracles』(1981)からのミディアム曲で、結成時 のリードLuther Vandrossのあとを襲った名ヴォーカルJames Robinsonのパフォーマンスが傑出している。

11.King Of Hearts - Don't Call My Name
〔 From 『King Of Hearts』(1994)

■ Bruce Gaitsch, Tommy FunderburkというAORの立役者が1989年に結成したユニット。
これは1st ALBUM『King Of Hearts』(1994)収録のバラード。
名曲揃いのALBUMだが、1990年代中盤の時代の風はもはやフォローには吹かず、残念ながら大きなセールスには至っていない。

12.Bobby Caldwell - What You Won't Do For Love
〔 From 『Bobby Caldwell』(1978)

■ Boz ScaggsとならぶAORの代表的アーティスト。
1978年のデビューアルバムからのヒット曲。
グルーヴ感あふれるリズムにブルーアイドなヴォーカルが乗る、当時の典型的AOR。

13.Linda Ronstdat / Aaron Neville - Don't Knew Much
〔 From 『Cry Like A Rainstorm』(1989)

■ 1990年にビルボード2位を獲得したヒットバラード。
エモーショナルな曲調、突き抜けるLinda Ronstdatのハイトーンと対峙するにはAaron Nevilleくらいのパワーヴォーカルが必要だったのかも・・・。
David Campbellのストリングスもいいお仕事。
最近、こういうバラードって本当につくられなくなった。

14.Wilson Phillips - Hold On
〔 From 『Wilson Phillips』(1990)

■ ちと夏っぽいけどガールス・バンドから1曲。
Chynna PhillipsはThe Mamas & the PapasのJohn Phillips & Michelle Phillipsの実娘。Carnie Wilson・Wendy Wilson姉妹はThe Beach BoysのBrian Wilsonの実娘で、二世アーティストという点でも話題を呼んだが、それがなくても売れたであろう実力をもっていた3人組。
こういう突き抜けた明るさのある洋楽POPは、1990年代前半くらいまでだったと思う。
松田聖子も自らのALBUM『Eternal』(1990)でカバーしている。(ソロでよく歌いこなしたな~、びっくり!)

15.Hayley Westenra & Méav - Last Rose Of Summer
〔 From 『(Celtic) Treasure』(2007)

■ 読みはヘイリー・ウェステンラ。
ニュージーランド出身のアイルランド系シンガーでヒーリング・ミュージック(クラシカル・クロスオーバー)の代表的アーティストとして知られている。
名曲「庭の千草」をアイルランドのハイトーン・シンガーMéavとデュエット。

16.David Crosby & Phil Collins - Hero
〔 From 『Thousand Roads(David Crosby)』(1993)

■ かたやThe Byrds・Crosby, Stills, Nash & Young、かたやGenesis・Brand Xでフロントをつとめた米英のベテラン2人のコラボ。
奇を衒ったことはなにもやっていないのに、いぶし銀の存在感で曲に引き込んでしまう力はさすが。

17.Michelle Tumes - Rest My Soul
〔 From 『Listen』(1998)

■ オーストラリア出身のヒーリング系シンガー。
声もすぐれものだが、作曲やアレンジメントの才能もただものじゃない。1998年発表の1stALBUM『Listen』収録。
この時代としてはめずらしく?、輸入盤から火がついたらしい。

18.Steve Winwood - While You See a Chance
〔 From 『Arc Of A Diver』(1980)

■ 弱冠10歳代でThe Spencer Davis Groupの中心メンバーを張って”天才少年”の名をほしいままにし、以降も、Traffic、Blind Faithと英国名門Rockグループのメインとなった英国のマルチプレイヤー。
R&B、ブルース、ジャズなど多彩なジャンルをベースとする幅広い音楽性をもつ。
'70年代後半からはソロとしても活躍し、これはソロ2作目のALBUM『Arc of a Diver』 (1980) 収録の佳作。
フォーマットはエレクトロポップだが、幅広い音楽性が隠し味となって味わいふかい。

19.Anita Baker - You Bring Me Joy
〔 From 『Rapture』(1986)

■ オハイオ州出身のR&Bシンガー。ジャズのテイストをとり入れ、洗練度の高い楽曲を得意とした。
これは、ソウル・クラシックの名盤の誉れ高い『Rapture』(1986)収録で、AOR系の名コンポーザーDavid Lasleyの曲をスケール感をもって歌い上げている。
しかし、改めて聴いてみるとホントに巧いわ・・・。

20.Marc Jordan - Best Part Of My Life
〔 From 『Make Believe Ballroom』(2004)

■ AOR系シンガーの多くは1980年代にピークをつけたと思われるが、Marc Jordanは数少ない例外で、その後も円熟味を加えて名盤を送り出している。
これは『Make Believe Ballroom』(2004)のバラッドで、ピアノとストリングスの綺麗な旋律のうえでエモーショナルなMarc Jordanのヴォーカルが光る名テイク。
映像のできも出色。

21.Bill LaBounty - Crazy
〔 From 『This Night Won't Last Forever』(1978)

■ AOR屈指の名盤『This Night Won't Last Forever』(1978)収録の泣きのバラッド。
アーシーな歌い回しと流麗なストリングスが意外なほど調和している。

22.David Benoit - The Key To You
〔 From 『Every Step Of The Way』(1988)

■ California出身のキーボーディストで、いかにも西海岸らしいブライトや曲調とリリカルなピアノの音色が身上。
これは名盤『Every Step Of The Way』収録で、AOR系の名ヴォーカリストDavid Packをフューチャー。アレンジもJerry HeyでAOR色が色濃くでた佳曲。
The Rippingtons (Featuring Russ Freeman) のオリジナルメンバーでもあり、このユニットでも数多くの名演を聴かせてくれている。

23.Force MD's - Tender Love
〔 From 『Chillin'』(1985)

■ これは泣きの名曲。深夜にひとりで聴くとホントにくる。
サンプリング/ビート志向まっしぐらの1985年のブラコンシーンで、よくもこんなメロディアスなバラッドを生み出せたと思う。

24.Miriam Stockley - Umoya
〔 From 『Second Nature』(2003)

■ ヒーリング系のユニットAdiemusのヴォーカリストで、これはソロ第2作(正確には第3作)『Second Nature』収録曲。
スケール感あふれるエスニックな仕上がりは、18歳まで南アフリカで育ったという音楽環境が効いているのかもしれぬ。

25.Paul Young - Everytime You Go Away
〔 From 『The Secret Of Association』(1985)

■ 1985年のヒット曲で、日本でもよくかかっていた。
洋楽のメインストリームがAORからPOPに移行していくさなかの時代の雰囲気をよく伝えている。

26.Lakeside - I Want To Hold Your Hand
〔 From 『Your Wish Is My Command』(1981)

■ 1970-80年代のSelf-Contained Groupのなかでも、とくにバラードに定評のあった
Solarレーベル所属のグループ。
Self-Contained Groupがビートルズ演るとこうなる、的な・・・。
最後に切れているのが惜しい。

27.Cocteau Twins - Heaven Or Las Vegas
〔 From 『Heaven Or Las Vegas』(1990)

■ 複雑な音楽性をもち、音楽好きから高い評価を得ていたスコットランドのユニットで、数々のアーティストに影響を与えたともいわれる。
独特の浮遊感をもつ個性あふれるサウンドは、既存ジャンルへの振り分け不能。
4ADからのリリースが渋い。

28.Ray Kennedy - Let Me Sing You A Love Letter
〔 From 『Ray Kennedy』(1980)

■ 元KGBのメンバーで、1980年にAOR屈指の名盤『Ray Kennedy』を残している。これはそのALBUMのラストを飾る名曲。
後半、Bill Champlin参画のコーラスが珠玉。
A面ラストの「My Everlasting Love」もAORを語るに欠かせない神バラード。
AOR全盛期にこれだけの名盤を残しながら、その後ALBUMリリースがなかったのはナゾ。

29.Roxy Music - Avalon
〔 From 『Avalon』(1982)

■ Roxy Musicが円熟の極に達したとされる名曲。
こういうのが巷でふつうに流れていた1982年。やはりただならぬ年だったのだと思う。
「More Than This」「True To Life」など名曲揃いのALBUM『Avalon』は、歴史的名盤という評価が定まっている。

30.Amy Holland duet with Michael McDonald - All I Know(1994)

■ Michael McDonaldが奥さまAmy Hollandと甘~いデュエット。
たしか米国の昼メロ?「One Life To Live」のサントラ収録曲だったと思う。
01.のPatti Labelleとのデュエットとは全然ちがう仕上がり。

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春向きの洋楽
夏向きの洋楽
秋向きの洋楽
冬向きの洋楽

↓こっちも聴いてね
1983年洋楽ピーク説

〔関連記事〕
■ 洋楽1983年ピーク説
■ 1983年洋楽ピーク説(名曲編)
■ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ 1980年代中盤の夏ソング
■ 1980年代のサントラ(&CM)
■ 初夏のグルーヴ曲20曲
■ AOR系名曲を100曲!
■ 1983年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)
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■ 「シティ・ポップ」って?-2

8/31放送のテレビ朝日系「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」の「令和の今見てもカッコいい昭和の歌手ベスト20」で寺尾聰がランクインし、葉加瀬太郎氏がどうして「カッコいい」かの解説してた。

【ルビーの指環】寺尾聰


そのキモは、
1.16ビートを使っていること。(さらにシンコペを使っていること。)
2.セブンスコードを使っていること。
3.転調を巧く使っていること。(とくに2年の月日の経過を転調であらわしていること。)

でもって、キーボードで8ビートバージョンと16ビートバージョンの比較してたけど、これわかりやすかった。

■ Lowdown - Boz Scaggs(1976年)

1970年代中盤、16ビートを世に広めた曲のひとつ。
ここから1980年代前半の洋楽全盛期?に向けて、洋楽は一気に洗練度を上げていくことになる。


以前、この記事で「シティ・ポップ成立の要件」について書いたけど、やっぱり16ビートシンコペとセブンスの効果は絶大だと思う。
でも、わかっててもつくれないんだよね。やっぱりいまの時代では。


【シティ・ポップ成立の要件】

1.リズムセクションが生楽器で、アップビート(裏拍)、ヨコノリであること。
2.音にすきまがあって、16分のハイハットがシャープに響いていること。
3.グルーヴ感があること。リズムに「キメ&ブレイク」やシンコペーションが絡んでいること。
4.メジャー・セブンス(四和音)系のコード進行で、ドミナントや転調を多用すること。
5.ボーカルとインスト(楽器)のアンサンブルバランスがいいこと。とくにカッティングやリフのサポートがあること。
6.多声部は基本的にコーラス(ハモリ)であること。
7.AORやBCMに通じるこ洒落た質感があること。
8.マルチトラック・レコーダーでバウンス(ピンポン録音)され、腕利きのエンジニアが手掛けていること。

その背景となったのが、↓ のファクターだと思う。
A.聴き手に洋楽を聴く”素養”があったこと。だからセブンスや”抽象な歌詞”も受け入れやすかったこと。
B.エッセンスをベースにし、これに日本人ならではのこだわりの職人芸を加えていること。
C.上質なアンサンブルを展開できる、腕利きのミュージシャンが日本にも数多くいたこと。
D.セッションが頻繁に行われ、そのなかから新しいフレーズやコード進行などが生まれていたこと。
E.プロのライターやアレンジャーがメインストリームで活躍していたこと。
F.媒体が情報量の多いアナログレコードで、しかもLP購買がメインだったのでアルバム曲がふつうに聴かれていたこと。
G.経済がほぼ右肩上がりで「生活の質を高めよう」という意識が高かったこと。なので曲調がブライトで気分を高揚させるものだった。
H.ウォークマンやカーオーディオで音楽を外で聴く機会が多かったので、「心に刺さる歌詞」よりもBGMとしての適性が求められていた。
I.MTVなどビジュアル媒体がほとんどなく、サウンドだけで勝負する必要があったので、”音”に集中できる環境にあった。

だから、シティ・ポップの成立にはおそらくこのような時代背景が必要だし、腕利きのミュージシャンやプロ(本来の意味での)のクリエイターがいないと成立しない。

とくに1981年といえば、洋楽がその洗練度を高めており、→ ■ 1981年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)、しかもその多くがグルーヴ感を備えていた。
洋楽が邦楽に与えていた影響は計り知れず、なおかつ日本独自の解釈が生まれメジャー化するタイミングだったと思う。

だがら当時は洋楽と邦楽(シティ・ポップ)の質感はほぼ同質で、同じカセットに入れて聴いたりしていた。
例→ ■ 1984年のテープリスト



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2022/11/16 UP

さきほど「マツコの知らない世界」でDJ Night Tempo氏招いて”80's Japanese POPSの世界”を特集してた。
やっぱりマツコさん音楽の造詣ふかいわ。

正鵠射まくりのコメントがいくつかあったので、テープおこし的にいくつか紹介してみます。

【マツコ氏】
「('80年代の曲って)歌詞とかもさ~、何て言ったらいいのかな、なんか壮大なんだよね。夢や希望が詰まっている人が聴くからさ、なんか異国がいっぱい出てくるのよ 不必要な(笑) 明菜ちゃんなんてすぐに中東行っちゃうのよ。砂漠の歌歌うのよ(笑)」

↑ たしかに・・・、聖子ちゃんもすぐに南の島に行っちゃうし(笑)

■ 松田聖子 - セイシェルの夕陽


■ スペクトラム(SPECTRUM) - なんとなくスペクタクル

そうそういたなぁ、スペクトラム。ほんとに何十年ぶりかで聴いた!

スペクトラム聴いて【マツコ氏】
「いまのっていわゆる向こうのChicだったりとかE.W&Fとか、あっちのリスペクト・ヴァージじゃない。(中略)音楽に対してめちゃくちゃ日本人って貪欲だったと思うんだよね、あの頃・・・。もう世界中のありとあらゆる音楽を知りたくて、それをすぐに吸収してああやって学びたくて、なんであんなに貪るように音楽を聴いていたんだろう。」

↑ ほんとに、誰もかれもが音楽マニアだった気がする。
音楽はたいていLP(アルバム)聴きで、シングルカットされないアルバム曲でもさりげに人気があったりした。

■ Chic - Good Times(1979)




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2023/11/12 UP

先ほどBS朝日で放送していたシティポップ・スタジオ、聴き応えがあった。
とくに、桑江知子、浜田金吾とマリーン。

改めて思ったのは、インスト陣が腕利きで、どの曲もボーカルなしでもFusionとして成り立っていること。
これに雰囲気あるボーカルが乗ってくるので、悪くなりようがない。

それにしても、BSとはいえプライム・タイムでこの面々のパフォーマンスが聴けるとは・・・。
喜んでいいのか、はたはた哀しむべきか・・・。

■ 桑江知子 - ダンシング・イン・ザ・ワンダーランド

歳を重ねても声のよさ、歌の上手さは翳りを見せず。

■ 濱田金吾 - Piano Man

リリカルなフェンダー・ローズ、シンコペなクルーヴ、流麗なストリングス、むせび泣くサックス・・・。
完璧なAORの構成。

■ マリーン - It's Magic - 1983.09

マリーンって、こんなに上手かった??
と思うほど説得力があった。
そうね、この頃はサックスも主役級だったな。

■ THE SQUARE - ALL ABOUT YOU

これはサックスじゃなくて、リリコンだけど。
完璧なリード楽器。

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2023 /05/17

こちら→「■ 「シティ・ポップ」って?」に続けて書こうと思いましたが、字数オーバーになったので若干記事を重ねて続編としました。

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かなり前に録画したNHK「あさイチ」のシティ・ポップ特集、さきほど視てみました。
いろいろとシティ・ポップのサウンド分析していたけど、いくつか面白いポイントがあった。

1.波形が自然の音に近い
これはおそらく、1/fゆらぎを含んでいるということ。
だから聴いてて心地よく、しかも飽きがこない。
番組中でシティ・ポップの波形分析していたけど、すごく綺麗な波形をしていた。
※1/fゆらぎについては→こちらをみてね。

じっさい実験によると、シティ・ポップをBGMに作業したときが、他のジャンルに比べてもっとも作業効率が上がったという。


2.人間の鼓動に近い
シティ・ポップのBPMは100~120 程度。
これは人間のもつ鼓動にアジャストしやすいテンポだという。
人間の鼓動は外部からのリズムに呼応しやすいというから、シティ・ポップやディスコ曲を聴くと自然にからだが揺れるというのは、こういう流れなのかもしれない。

■ Plastic Love - 竹内まりや (Official Music Video)

↑ この曲でBPM104とのこと。
ミディアム曲でBPM100~110、アップテンポ曲でBPM110~120程度か。
この程度ならば”ヨコノリ”で心地よく踊れる。

ハウスでBPM120~130、テクノ/トランス系でBPM120~140とされるが、こうなるともはや”ヨコノリ”はむずかしく、強制的に”タテノリ”となる。
だから、いまのスタンダードなビート(BPM120-)にサンプリングで載せても、シティ・ポップならではの質感の再現はできない。
ただ、メロディのよさを伝えられるだけ。

2:28 キメ~インストパート
3:22 キメ~フィルイン~Aメロ復帰
4:00 キメ~コーラス(リフレイン) 


3.インストのパッセージ&存在感
これは番組でとり上げていなかったが、代表曲として流していた曲を改めて聴いてみたら、いかにインストのパッセージ(メロをつなぐフレーズやリフなど)が大きな役目を果たしていたかがわかる。

■ 水銀燈 Mercury Lamp - 杏里

米国の一流ミュージシャンがサポート。
インスト一音一音の芸がこまかい。

■ 夕陽に別れを告げて〜メリーゴーランド - サザンオールスターズ

サザンサウンドを決定づけていた原さんのキーボード。
フレーズどりのセンスがただごとじゃない。


4.キメ&ブレイク
3.と関連して、キメ(演奏者が一斉に同じ動きをすること)やブレイク(すべてor一部の演奏者が演奏を止めること)がやたらに効果的に使われていた。
キメやブレイクは演奏者の技倆がないと決まらないから、やはりシティ・ポップのつくり手のレベルが高かったんだと思う。

番組後半でAiがつくったシティ・ポップ曲を流していたが、まったくダメダメだったのは、「インストのパッセージ」や「キメ&ブレイク」が欠落していたためではないか。

↓ の例を聴くと、キメやブレイクが聴きどころになっているのがわかる。

たとえば・・・。

■ Off Shore - 角松敏生

0:37 イントロからいきなりのキメ
2:07 キメ
3:44 フィルイン~リズムブレイク~キメ~フィルイン~復帰

■ GoodBye Boogie Dance - 杏里

0:00 イントロからいきなりキメ3連
1:22 キメ~Aメロ
2:58 キメ~Aメロ
3:29 キメ~カッティングギター残してブレイク

■ P・R・E・S・E・N・T - 松田聖子
    
0:59 聖子ちゃんのステップ契機のキメ
1:49 キメ~~16ビートのハット
3:45 キメ~イントロフレーズ回帰

↑ どれもインストのパッセージが決まりすぎてる。
シティ・ポップの曲のつくりは、洋楽のなかでもロックよりはむしろディスコに近い。↓

■ A Night To Remember - Shalamar

0:35 キメ~ボーカル(female)・イン
1:17 キメ~ボーカル(male)・イン
2:21 キメ~リズムセクション残してブレイク
4:07 ボーカル契機のテクニカルなキメ
ダンスが完璧なヨコノリ!

■ On The Beat - The BB & Q Band

0:33 キメ~カッティングギター
2:50 キメ~インストパート
3:07 カッティングギターのフレーズ決まりすぎ
4:11 キメ+ブレイク(こういうところで曲をつなげる)
5:24 キメ~ホーンのソロパート

↑ やっぱりこいつらも、「インストのパッセージ」や「キメ&ブレイク」にあふれていることがわかる。

「インストのパッセージ」や「キメ&ブレイク」はインスト名手の掛け合いやアドリブによるものも多いし、データ変数が多いからサンプリングがやっかいだし、この質感はおそらくアナログ音源でしか記録・再現できない。

「ChatGPT」的なものが幅を利かせるであろうこれからの時代、おそらく「AIではつくり出せないもの」の価値がどんどん上がっていくから、その点からも1980年代の音楽は普遍的な価値を高めていくのではないか。


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2023-01-15 UP

どのテイクとはいわないけど・・・。
シティ・ポップの名曲のアレンジは練りに練られているし、インスト陣のレベルもハンパないし、
しかもはっきりしたサビメロのないメジャー・セブンス曲がメインだから、よほどの技倆 or オリジナリティがないとすぐさまお経になる・・・。

とくに、シティ・ポップ特有の弾むようなリズム&グルーヴは1980年代のBCMやAORでもそうは聴けないものだから、4つ打ち全盛のいま、再現するのは相当きつい。

安易にカバーすると返り血浴びると思うよ(笑)

なによりオリジナルテイクのイメージが強烈だから、上位互換はまずムリだと思う。
いじるな危険!(笑)

■ 松任谷由実 - Hello,my friend (1994年)

↑ サウンドの質感はもはやシティ・ポップのものじゃないけど、往年のユーミンを彷彿とさせる曲想。
ユーミンのヴォーカルあってこその難曲。

■ -TATSURO YAMASHITA-山下達郎 'SPARKLE' (1982年) Tribute Cover 2022

↑ これはかなりよくできたカバーだと思う。
やっぱり神曲はオリジナルのアレンジから離れられない。
それだけのものが原曲にこもってる。

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2023/01/08
紅白で反響が大きかったという・・・・ ↓

【milet×Aimer×幾田りら×Vaundy】「おもかげ」| 第73回NHK紅白歌合戦 音源Ver.


ポイントはカッティングギター、ベースライン、そしてコーラスだと思う。
ポップミュージックが失ってしまった”グルーヴ感”を、人々がふたたび求めはじめてるのかもしれぬ。

↓ 40年前の角松敏生。ヴォーカルとインストのバランスが絶妙。
■ SUMMER EMOTIONS - 角松敏生 (1983年)


↓ 異論はあると思うが、シティ・ポップのマスターピースのひとつだと思う。
■ 【EY TV】矢沢永吉「YES MY LOVE」Music Video (1982年)



↓ 現在、もっとも巧みにグルーヴ感を生み出せるユニット-その1
FictionJunction (FBM
■ 梶浦由記「Yuki Kajiura LIVE vol.#16 ~Sing a Song Tour~『overtune〜Beginning』」


↓ 現在、もっとも巧みにグルーヴ感を生み出せるユニット-その2
Bank Band
■「to U -PROTECT “to U” version- 」 Bank Band with Salyu


↓ インストとのアンサンブルや、”音の隙間”を大切にする若手アーティストが増えてきている感じもする。
■ 三阪咲 - Rollercoaster (Acoustic Live Performance)



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2022/12/29 UP

昨日放送のBSフジ『シティポップカレンダー'81』、録画したやつを視てみました。
民放にしてはかなりよくできた構成だったと思う。(コメンターによっては2、3意味不明の発言もあったけど。)

とくに当時、シティ・ポップを創り上げた当事者のコメントが深すぎた。

以前、シティ・ポップの構成要件として ↓ を挙げたけど、これを裏付けるコメントが多かった。
とくに、松任谷正隆氏の「メジャー・セブンス=シティ・ポップ」発言には正直おどろいた。

それと、大滝詠一『A LONG VACATION』のモチーフがJ.D. Southerにあったとは、これもびっくり。
■ 大滝詠一 - カナリア諸島にて(1981年)


■ J.D. Souther - You're Only Lonely (Official Audio)
10/20/1979 / 7位 13Weeks


レコーディングに関するファクターがひとつあったと思うので8.として追加します。

1.リズムセクションが生楽器で、アップビート(裏拍)、ヨコノリであること。
2.音にすきまがあって、16分のハイハットがシャープに響いていること。
3.グルーヴ感があること。リズムに「キメ&ブレイク」やシンコペーションが絡んでいること。
4.メジャー・セブンス(四和音)系のコード進行で、ドミナントや転調を多用すること。
5.ボーカルとインスト(楽器)のアンサンブルバランスがいいこと。とくにカッティングやリフのサポートがあること。
6.多声部は基本的にコーラス(ハモリ)であること。
7.AORやBCMに通じるこ洒落た質感があること。
8.マルチトラック・レコーダーでバウンス(ピンポン録音)され、腕利きのエンジニアが手掛けていること。

その背景となったのが、↓ のファクターだと思う。
A.聴き手に洋楽を聴く”素養”があったこと。だからセブンスや”抽象な歌詞”も受け入れやすかったこと。
B.エッセンスをベースにし、これに日本人ならではのこだわりの職人芸を加えていること。
C.上質なアンサンブルを展開できる、腕利きのミュージシャンが日本にも数多くいたこと。
D.セッションが頻繁に行われ、そのなかから新しいフレーズやコード進行などが生まれていたこと。
E.プロのライターやアレンジャーがメインストリームで活躍していたこと。
F.媒体が情報量の多いアナログレコードで、しかもLP購買がメインだったのでアルバム曲がふつうに聴かれていたこと。
G.経済がほぼ右肩上がりで「生活の質を高めよう」という意識が高かったこと。なので曲調がブライトで気分を高揚させるものだった。
H.ウォークマンやカーオーディオで音楽を外で聴く機会が多かったので、「心に刺さる歌詞」よりもBGMとしての適性が求められていた。
I.MTVなどビジュアル媒体がほとんどなく、サウンドだけで勝負する必要があったので、”音”に集中できる環境にあった。

だから、シティ・ポップの成立にはおそらくこのような時代背景が必要だし、腕利きのミュージシャンやプロ(本来の意味での)のクリエイターがいないと成立しない。

とくに1981年といえば、洋楽がその洗練度を高めており、→ ■ 1981年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)、しかもその多くがグルーヴ感を備えていた。
洋楽が邦楽に与えていた影響は計り知れず、なおかつ日本独自の解釈が生まれメジャー化するタイミングだったと思う。

だがら当時は洋楽と邦楽(シティ・ポップ)の質感はほぼ同質で、同じカセットに入れて聴いたりしていた。
例→ ■ 1984年のテープリスト

※ 以前の記事ですが、すぐ聴けるように再掲します。↓

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おそらく1984年くらいにつくったテープだと思います。
この時代、洋楽と邦楽をシャッフルしてもまったく違和感がなかったことがわかる。
リズムが16ビート、シンコペがらみのアップビートのグルーヴで通底していたからかもしれぬ。

01.C調言葉に御用心 - Southern All Stars  〔from『Tiny Bubbles』/1980〕


02.Just One Kiss - Rick Springfield  〔from『Success Hasn't Spoiled Me Yet』/1982〕


03.Sunset Memory - Kazu Matsui Project Feat. Robben Ford  〔from『Standing On The Outside』/1983〕


04.Plastic Love - 竹内まりや 〔from『VARIETY』/1984〕


05.Let's Celebrate - Skyy  〔from『Skyy Line』/1981〕


06.Seeing You (For The First Time) - Jimmy Messina 〔from『Oasis』/1979〕


07.He's Returning - White Heart 〔from『White Heart』/1982〕


08.Last Summer Whisper - 杏里・Anri 〔from『Heaven Beach』/1982〕


09.Tribeca - Kenny G 〔from『G Force』/1983〕


10.The Goodbye Look - Donald Fagen 〔from『The Nightfly』/1982〕


11.The Last Resort - Eagles 〔from『Hotel California』/1976〕

↑ なぜかラストにこの曲が入っていた。

And they called it paradise, I don't know why.
みんなその場所を楽園と呼ぶけど、僕には何故だか分からない・・・
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アンサンブル、洗練度、グルーヴ感は、いまのほとんどの洋楽が失ってしまったものだから、これをマニアックに追求した1980年代の日本のシティ・ポップが全世界から再評価されているのではないか。


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個人的に、シティ・ポップの源流のひとつと思っている「サーフ・ロック」。
当時(1970年代中盤~)はいまから考えられないほど日本でも人気があって、ニューミュージックとサーフ・ロックを一緒に聴いていた輩がたくさんいた。

■ Ned Doheny - A Love Of Your Own (1976年)


■ Kalapana - Dilemma (1977年)


■ Pablo Cruise - Atlanta June (1977年)




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2022/11/16 UP

さきほど「マツコの知らない世界」でDJ Night Tempo氏招いて”80's Japanese POPSの世界”を特集してた。
やっぱりマツコさん音楽の造詣ふかいわ。

正鵠射まくりのコメントがいくつかあったので、テープおこし的にいくつか紹介してみます。

【マツコ氏】
「('80年代の曲って)歌詞とかもさ~、何て言ったらいいのかな、なんか壮大なんだよね。夢や希望が詰まっている人が聴くからさ、なんか異国がいっぱい出てくるのよ 不必要な(笑) 明菜ちゃんなんてすぐに中東行っちゃうのよ。砂漠の歌歌うのよ(笑)」
↑ たしかに・・・、聖子ちゃんもすぐに南の島に行っちゃうし(笑)
■ 松田聖子 - セイシェルの夕陽


■ スペクトラム(SPECTRUM) - なんとなくスペクタクル

そうそういたなぁ、スペクトラム。ほんとに何十年ぶりかで聴いた!

スペクトラム聴いて【マツコ氏】
「いまのっていわゆる向こうのChicだったりとかE.W&Fとか、あっちのリスペクト・ヴァージじゃない。(中略)音楽に対してめちゃくちゃ日本人って貪欲だったと思うんだよね、あの頃・・・。もう世界中のありとあらゆる音楽を知りたくて、それをすぐに吸収してああやって学びたくて、なんであんなに貪るように音楽を聴いていたんだろう。」
↑ ほんとに、誰もかれもが音楽マニアだった気がする。
音楽はたいていLP(アルバム)聴きで、シングルカットされないアルバム曲でもさりげに人気があったりした。

■ Chic - Good Times(1979)



【途中で出てきた外国のシティ・ポップファン】のコメント
「僕がすごいと思うのは、この時代の日本の音楽のレベルの高さ。ミュージシャンの演奏も素晴らしいし、曲のアレンジ、ストリングスすべてが贅沢でお金がかかっている。でも日本の80年代の音楽は日本の中だけに閉じ込められていたから、まだまだ知らない素晴らしい曲がたくさんあってまるで宝探し。」
↑ そうなのかな???
当時の音楽好きはたいてい洋楽メインに聴いていたし、日本のトップアーティストだってみんなLAレコーディングとかしてた訳で・・・。
日本のポップス買いかぶり過ぎの感なきにしもあらず。
それをいうなら、70年代後半~80年代初頭の米国のBCM系マイナーレーベルなんて、それこそお宝だらけかと・・・。

【マツコ氏】
「いまの(日本の)音楽をあまり聴かない理由のひとつは、イントロも間奏もないじゃん。(中略)だから変化は頑張ってつけているけど、ギターソロとか入ってないと大して変わらないじゃん。その、一曲通しての物語としては・・・。なんか物足りない。」
↑ いまの曲はボーカルがベタに張り付いて、アンサンブルが弱いといったことかと思う。


【Tempo氏】
「トイレ行ってスッキリしてない気分ですかね・・・。」

【マツコ氏】
(絶句しつつ)「じゃあ、そういうことにしておこう、いいよ(苦笑)」

【マツコ氏】
「あぁ、でもこれ言いすぎるとまた、『オワコンオカマがノスタルジー語ってる』とか言われるからやめよ(笑)」
↑ オワコンサンプリングして悦に入る、しかも世界的に受けてるって、いったいどゆこと?(笑)

【マツコ氏】
「当時の特徴としてね、不倫の曲がめちゃくちゃ多いのよ、日本って。相当不倫願望の強い国だったんんだと思う。なんかああいうのって、余裕がないと出てこないんだろうっていうのは、いまの歌とかみてると・・・、まぁでも世界的にそうなのかな? なんか歌詞とか現実的な歌詞が多くなったよね。前はめちゃくちゃな歌あったじゃない、いっぱい、日本の歌・・・。」
↑ これとか・・・ ↓
■ 恋におちて -Fall in love- 小林明子(カバー)


【マツコ氏】
「(当時の)日本の歌詞ってすごい独特だったと思うのよ、その、感情表現が・・・。”I Love You”だけじゃないじゃない。いま日本の歌って、けっこうめちゃくちゃシンプルな歌詞をみんなつかってるけど・・・。」
「ほんと、むかしの曲って1回聴いただけではちょっと理解できないというか、という歌詞が多かった気がする。」


■ 涙のアベニュー - 桑田佳祐

暗喩絡みの歌詞がおサレすぎる。


菊池桃子氏登場。RA MUの原曲聴いて。
■ ラ・ムー(RA MU)/ 菊池桃子 - 少年は天使を殺す(1988年6月15日)

ラ・ムー(RA MU)は、アイドル(菊池桃子)とブラコンとフュージョンが合体したユニット。

【マツコ氏】
「お洒落だね~。Tempoちゃんのやつもそうだけど(意味深な笑い)、原曲もいま聴き返すと凄いわ。やっぱあの頃って。(菊池桃子は)すごいアイドルだったのに、それに挑戦させる。いまだったらこわいというか、想像すらしないと思うのよ。あれができちゃうって、相当、芸能界も含めて、日本っていろんなチャレンジをする国だったんだなっていうのが・・・。」

【桃子氏】
「なにか、遊びごころが減ってきたのか、リスクをとらなくなってきたのか???・・・。」

【マツコ氏】
「RA MUは遊びすぎですけどね(笑)」

一度でいいから、マツコさんとマキタスポーツ氏の音楽対談きいてみたい。
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■ utsuboの音楽遍歴-4 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)【 洋楽1983年ピーク説 】

最近、日本人の洋楽離れがあちこちで話題になっているような・・・。

ライフスタイルとかメディア論とか、いろいろ難しい分析かける人もいるけど、
単純に洋楽にいい曲がなくなったからでは?

かつて、仲間内で ”洋楽●鹿”(笑)と呼ばれていた筆者個人の例からすると、すでに1980年代後半には洋楽チャートを追うのをやめてしまっていた。(↓ の記事のとおり)

まぁ、ことばもわからず、まして音楽的に魅力も感じないのに、ムリしてRapやhip hop聴かにゃならん義務なんてどこにもないし・・・。
とくに最近、米国で主流のワンループお経的hip hopなんて苦痛でしかなんもんね、筆者的には・・・。

だから、Bruno Marsがいきなり出てきたとき、かすかな期待感はあった。

【和訳】Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic「Leave the Door Open」【公式】

でも、続かなかったかな?
Bruno Marsの来日コンサートは大好評だったらしいが・・・。


■ ABBA - Dancing Queen(1976年)

1970年代中盤にはこういう洋楽のヒット曲があった。
洋楽どころか音楽になじみのうすい人にも、聴き流しさせない圧倒的なメロディ&アレンジ力。
こういう優れた曲たちが、洋楽の黄金時代1980年代に向けてのレールを敷いた。

■ 君の瞳に恋してる/Boys Town Gang (歌詞付)

1982年、ディスコだけでなく日本中の街角でヘビロテされていたハイ・エナジーの名曲。

■ パープル・レイン ~ 1980年代洋楽の底力 ~


↓ の動画とコメント、なかなか本質ついてると思います。

【解説】日本人はもう洋楽を聴いていない


【解説】「日本人の洋楽離れ」みんなの反応+衝撃データ発表



ひょっとして、「(日本の若い層で)音楽じたいに興味がなくなっている」ってのも真理かもしれぬ。

でも、世界の音楽市場は今後ますます拡大していくって・・・?
いったいどゆこと?


日本の(一部の)女性アーティストの楽曲は、いまの洋楽が失ってしまったメロディやアレンジメントやヒーリング感を残す(というかブラッシュアップした)ものも少なくない。
なんといっても、アニソンやゲームやボカロ系に才能が集まっているのが強い。

殺伐とした世界では、音楽に「癒やし」を求めるニーズが高まると思う?
そのマーケットを担ったのは、かつてはアイルランド(ケルティック・ウーマン)だったが、いまは質・量ともに邦楽が凌駕している。
今後伸びていくであろう世界の音楽市場を牽引するのは、もしかして日本の歌うま女子たちかもしれぬ。


■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】
■ 女神系歌姫-1 【 Angel Voice列伝 01-50 】

この系統の楽曲は、2015年~2022年くらいまで一時期勢いを失った感じもあったが、ここにきてまた盛り返している感じもする。↓

■ サクラキミワタシ - tuki.


■ 私にはできない - Eiーvy

歌声with SunoAIだけど、生声で圧巻の「歌ってみた」かます女子、ぜったい出てくると思う。 

■ あなたの夜が明けるまで - Covered by 春吹そらの



それと、いまだに陰りを見せない日本の「シティ・ポップ」だって、もはや洋楽が失ってしまったメロディやアンサンブル、そして心地よいグルーヴを海外のリスナーが聴きに来てるわけでしょ。
つまるところ。

■ 山下達郎 - SPARKLE
 
関連記事(■ 「シティ・ポップ」って?-2)


それにこんな曲調の曲 ↓ リアルタイムでCMにもってくる国も日本くらいでは?

■ 乃木坂46・五百城茉央出演!“I feel Coke”楽曲を使用したビッグマック新TVCM「あしたも、笑おう。」篇


■「酪農家たちのまっすぐな夢」篇 Webムービー(よつ葉乳業株式会社ブランドムービー)/池田綾子



そして、サポートし頃の、こんな実力派もいるし・・・。↓

■ 遥海 - Pride Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)


■ SARI(柴山サリー)



かすかに見える光明・・・?


↓ こちらもみてね。 
■ utsuboの音楽遍歴-5 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)


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2020/01/18UP

このところ、1970~80年代のPop-Musicの再評価が、洋楽・邦楽問わず進んでいるような気がします。
わたしは以前から「洋楽1983年ピーク説」を勝手に唱えていますが、改めて考えると、洋楽が1983年頃に大きく変容したため、結果として1983年が洋楽の(個人的な)ピークとなったような感じがしています。

なので、その「変容」について書いたこの記事を「洋楽1983年ピーク説」とサブタイトルし、以前にUPした楽曲集を「1983年洋楽ピーク説(名曲編)」 として整理しなおします。


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1983年から1984年にかけて起こった洋楽シーンの変容は、わたしにとって大きな転機となりました。
ここではその状況について書いてみます。

〔 失速 / AORの巻 〕
百花繚乱の様相をみせていた'82年の洋楽シーン。
だが、このころからAORシーンの変質がびみょ~に気になりだしていた。
ディールを得ていたAORに他ジャンルからの参入があいつぎ、MORやカントリーシーンからもAORライクなアルバムがつぎつぎと送り出された。
Jesse Colin Young『The Perfect Stranger』('82)、Lee Greenwood、『Somebody's Gonna Love You』('83)、Larry Lee(Ozark Mountain Daredevils)『ロンリー・フリーウェイ(Marooned)』('82)などがその好例だ。


■ Larry Lee 「Don't Talk」 (1982)

彼らは個性も実力もあるので、なかなかのアルバムに仕上がっているが、「そいつは違うんでないかい?」と感じたのが、ベタでMORチックな新人が”AORの新星”とかタイトルされ売り出されてきたことだ。
リズムやアレンジが複雑なAORでは歌の巧さが高度に要求されるが、そこまでの実力も経験もない新人がつぎつぎと参入してきた。

ところで、当時洋楽(AOR)好きのあいだで常識となっていたのが「クレジット買い」だ。
これはなじみのないアルバムを、裏ジャケに載っているバック(スタジオ)ミュージシャンの顔ぶれ(=credit)を確認して買うというもので、当時のAORシーンでバック(スタジオ)ミュージシャン達がいかに重要なポジションを占めていたかがわかる。

これら経験豊富な一連のバックミュージシャンのセッションは抜群に安定していて、MORだろうがカントリーだろうが持ち前のワザとセンスで洒落たAORに仕立ててしまう。
なので、上にあげたAORへのシフトは、「AOR系バック(スタジオ)ミュージシャンの起用」でほぼ9割方達成されるといっても過言ではない。

Boz Scaggs - Lowdown (Live-HQ)

■ 名うてのスタジオミュージシャンがサポートしたBoz Scaggsの名曲。
16ビート/アップビートが醸す、ばりばりのグルーヴ感。

↓ Vinnie Colaiuta(ds)&Neil Stubenhaus(b)&Russell Ferrante(key)という、AOR的にはほぼ最強のラインナップ。Vo.が名手Howard Smithなのでかなりの出来に仕上がっているが、ここまでお膳立てされたら誰が歌ってもAORになると思う(笑)
Robben Ford 「Save Your Night for Me」 (1983)


裏返していうと、生半可なボーカルだと完璧にバックに喰われてしまう。
じっさい、AOR後期('83年~)にはバック一流、ボーカル三流という、だれが主役だかわからないアルバムがいくつも出された(あえて例はあげぬが・・・(笑))。
後年、AORが批判の矢面に立たされたときの常套句に「ワンパターン」「没個性」「誰が歌ってもおなじ」というのがあるが、少なくとも後期AORについては、わたしは反論できない・・・。
(余談になるが、邦楽、とくにアイドル系でこれら米国スタジオミュージシャンをレコーディングに起用した例は意外に多い。)

初~中期のAORは違った。
もともとAORの醍醐味は、Rock、R&B、Jazz、Ethnoなどが渾然一体に混じり合うところにあり、当然、アーティストはおのおのアイデンティティをもっていた。

たとえば、Boz ScaggsBobby CaldwellBill LaBountyはブラックミュージックの影響を受けていたし、Michael FranksBen SidranはJazzやBossa Novaのエッセンスをもっていた。J.D.SoutherPhotogloには古きよきR&Rの香りがあった。


■ Bill LaBounty 「Room205」 (1978)


■ Michael Franks 「One Bad Habit」 (1980)


■ J.D.Souther 「You're Only Lonely」 (1979)


■ Jim Photoglo 「Ruled By My Heart」 (1981)

なので、AORというのはもともと分類ジャンルではなく、「ポピュラーミュージックのさまざまな要素を盛り込んだソフトでメローなイメージをもつ、アダルト向けの音楽」を意味したと思う。

この手の音楽が初期に「ソフト&メロー」や「クロスオーバー」と呼ばれたのがそのことを如実に物語っているし、現在、米国でこの流れを汲むフォーマットは、分類ジャンルをつけず単にアダルト・コンテンポラリー(Adult Contemporary/AC)と呼ばれている。


■ Homi & Jarvis 「It Didn't Work Out That Way」 (1983)
↑いろいろな要素がほどよくバランスして、テクニカルだけどさらっと流せる曲も多かった。

AORがそのマーケット性を拡大したときに、”AOR”でイメージされる楽曲のパターンができあがり、それを得意とするミュージシャンがAORというジャンルフォーマットをつくりあげた。(たとえば、「After The Love Is Gone」/Airplay、Michael McDonaldの一連の楽曲など)これらは音楽的にはすこぶる質の高いものだが、あまりに氾濫するとどうしても没個性になっていく。


■ Michael McDonald 「That's Why」 (1982)

これと並行して、プロデューサーの地位上昇が進んだ。
もともとAOR界にはTommy LiPumaJay Graydon、Randy Goodrum、James Strondなど著名なプロデューサーがいたが、彼らはどちらかというと、ミュージシャン達のよきとりまとめ役であったような気がする。
これに対して、'83年頃からはプロデューサーが強力なイニシアティブをとり、アルバムコンセプトから果てはマメジメントに至るまで関与するようになっていく。このような体制のもと、楽曲はサビメロで固められ一分の隙もないアレンジが施された。
楽曲としての完成度はたしかに高いが、なんとなく音に隙間がなく、厚化粧で息が詰まるような曲が増えていった。

初~中期のAORでは、リズムセクションがグルーヴをキープし、そのうえでVoやリード楽器(Key,g,saxなど)が伸びやかに泳ぐというパターンの曲が多かったが、このころからきっちりとプロデュース、というかむしろオーバープロデュース気味の作品が増えてきた。

これはバックミュージシャンが多忙すぎて、セッションを楽しむ余裕をなくしたことも大きいと思っているが、いずれにしてもこの時点で「アーティスト&ミュージシャンの時代」から「プロデューサーの時代」への変化が起こった意味は大きく、これと歩調を合わせるようにしてAORシーンは急速に失速していく。

〔 パラダイム・チェンジ / ブラックミュージックの巻 〕
Rapの先駆とされる、The Sugarhill Gangの登場は1979年。
それでも1982年頃まではブラックミュージックのメインストリームは、なおセルフコンテインド・グループ(Self-Contained Group)にあった(と思う)。
これはいわゆる自給自足バンドで、一般にはボーカル・コーラス、リード楽器からリズムセクションまで、すべてグループ内で補う大型ファンクバンドをさす。EW&FAtlantic StarrSkyyDazz BandLakeside、One Wayなどがその代表例だ。


■ Skyy 「Show Me The Way」 (1983)

リズムセクションが叩き出すグルーヴのうえでダイナミックなコーラスやファルセットを展開、Up~Balladeまで多彩な名曲を提供する彼らはディスコの花形だった。
しかし、大人数ゆえ、その維持にはコストがかかる。おりしも景気の下降局面にあった米国で、その状況は次第にきびしいものとなっていく。


■ B B.&Q.Band 「(I Could Never Say) It's Over」 (1982)

異論はあると思うが、勢力を拡大しつつあったhip hop/Rap系が一般的な意味で大ブレークしたのは1983年Herbie Hancockの『Future Shock』に収録された"Rock It"だと思う。
大胆なスクラッチが導入されたこの曲は、たしかに異様なインパクトがあった。
低コストで斬新な音を産み出せるこれらの流れは、またたく間にブラックシーンに浸透していった。


■ Herbie Hancock 「Rock It」 (1983)

その勢いはパラダイム・チェンジといえるほどすさまじく、すでに1984年の時点でリズムをデジタルサンプリングしていない新譜を探すのがむずかしいほどだった。


■ Prince 「Purple Rain」 (1984)
パラダイム・チェンジのさなかに産み落とされた歴史的名曲。

経済的に苦境を迎えていたSelf-Contained Groupはつぎつぎと瓦解し、ボーカルはソロとして独立。残ったメンバーはRap系小ユニットやバラードグループとして余命を保つことになる。

このなかでは、バラードに活路を見いだした連中が気を吐いた。
彼らはニュー・クラシック・ソウル(New Classic Soul)などと呼ばれ、甘甘ながらなかなかに聴かせる作品を残している。


■ Atlantic Starr 「Secret Lovers」 (1985)/ New Classic Soulの例


Force MD's 「Tender Love」 (1985)

'80年代後半まではいわゆるレディ・ソウルも好調だった。Whitney Houstonのデビューは1983年だし、Anita BakerNatalie Cole、そしてKlymaxxなどの女性グループも80年代中期以降にいいアルバムを残しているので、AORほどの強烈な失速感はない。


■ Natalie Cole 「Miss You Like Crazy」 (1989)/ '80年代後期のLady Soulの例


■ Klymaxx 「Finishing Touch」 (1990)/ 抜群のメロディライン


■ Genobia Jeter 「Take A Look」 (1986)
当時のBCM(ブラック・コンテンポラリー)が、ハイレベルなヴォーカルに支えられていたことを示す例。
当然、ゴスペルもクロスオーバーしてたわけです。

それでもわたしのなかでのブラックミュージックは、やはりSelf-Contained Group。
彼らは”レア・グルーヴ(Rare Groove)”(広義です(笑))とジャンルされ、のちに腐るほどカバー、サンプリングされることになる。

〔 ボーダーライン / ポップミュージックの巻 〕
1983~85年までのおもなヒット曲をみると、
Every Breath You Take(The Police)、Billy Jean・Beat It・Thriller(Michael Jackson)、Maneater・Out Of Touch(Hall & Oates)、Let's Dance(David Bowie)、When Doves Cry(Prince)、Against All Odds(Phil Collins)、Jump(Van Halen)、Hello(Lionel Richie)、Girls Just Want To Have Fun(Cyndi Lauper)、Careless Whisper(Wham!)、Like A Virgin(Madonna)、We Are The World(USA For Africa)など、ビッグネームたちの錚々たる代表曲が並んでいるようにみえる。

たしかに、Michael Jacksonの『Thriller』のビデオクリップは圧倒的なインパクトがあった。でも、曲的にはひとつ前のALBUMの「Don't Stop 'Til You Get Enough」、「Rock With You」などの方がしっくりときていた。
Hall & Oatesにしても「Maneater」よりも「Wait for Me」「Kiss on My List」などが、Princeにしても「When Doves Cry」より「Little Red Corvette」の方が曲としての魅力を感じた。


■ Hall & Oates 「Maneater」 (1983)


■ Hall & Oates 「Wait For Me」 (1979)

Madonnaについても、Studio1stALBUM「Madonna」(1983)と大ヒットした「Like a Virgin」(1984)を聴き比べたときに同じような印象を抱いた。


■ Madonna 「Holiday」
「Madonna」(1983)収録。
リズムに新しいテクノロジーは入ってきているものの、曲全体のイメージはこれまでの洋楽の流れを引き継いでいる。
4つ打ちっぽいけど、ベースはアップビートでダンスもヨコノリ。


先日、同世代の友人たちと飲んだときに、こんなハナシが出た。
それはいま振り返ると、H&Oにせよ、Journeyにせよ、世間で大ブレークしたときにはすでにピークを過ぎていたのではないか? ということだ。
そして、この大ブレークする直前にこの世代にとって面白い音楽とそうでなくなってしまった音楽のボーダーラインがあるというのだ。(「14番目の月」説)

例えば、H&Oの『Private Eyes』('81)と『H2O』('82、ブレークは'83)。前者は全米5位だが、後者は全米1位で彼ら最大のヒットとなった。

でも『H2O』を聴いたとき、「なにか違う」という違和感を感じたことはたしかで、大ヒットした"Maneater"もたいした曲には思えなかったわけだ。
Journeyにしても、データ的には『Escape』('81)のほうが売れているが、日本での反響は『Frontiers』('83)のほうが大きかったような気がする。

そして『Frontiers』をきいたときも『H2O』とおなじ違和感を覚えた。
Michael Jacksonもそうで、少なくとも仲間うちでは、歴史的メガヒットとなった『Thriller』('83)より前作『Off The Wall』('79)の評価が高い。


■ Journey 「Still They Ride」 (1981) / ALBUM『Escape』収録

このとき感じた違和感が何だったかは断言できないけれど、厚化粧で妙な圧迫感があり、心底から音に浸れない心地わるさがあったように思う。
そして、その原因はやはりオーバープロデュース、いいかえれば、楽曲が”作品”から”商品”へと変化しはじめたことが大きいような気がする。


■ Michael McDonald 「Our Love」 (1985)
個人的には「AORの時代」の終焉を告げたと思っている名曲。


■ Patti Austin 「if I belive」 (1985/Qwest)
Quincy Jonesの秘蔵娘、Patti Austinの名曲。女性Vo.だが、これも「AORの時代」の幕引きを感じる曲のひとつだと思う。

音楽をめぐる環境もこのころ大きな変貌を遂げていた。
MTVが一躍人気を集め、若者向けの飲食店などでもふつうに流されていた。
楽曲のよしあしより、ビデオクリップのできに話題が集中し、「ビデオクリップのでき(=MTVでの見映え)が悪いと、曲がよくてももはやヒットしない。」などと揶揄されたりした。

一方、1982年秋に発売が開始されたCDは、またたく間に市場シェアを上げ、1986年にははやくも販売枚数ベースでLPを追い抜いた。
CDはたしかに手軽で便利だが、はじめてその音を聞いたとき感じたいいようのない違和感はいまでも忘れられない。

妙な閉塞感があり、スネアやハイハットの音がすこ~んときれいに抜けないのだ。
「これはひょっとして音楽のつくり方や質じたいが変わっていくのでは?」という漠たる予感があった。
そして、事態はその予感をはるかに超えるスピードで進行した。

この頃Rapはますます勢力を拡大し、「hip hop(いまで言う”Old School”)」といわれる一大ムーブメントを形成しつつあった。
おりしもRock Steady Crewなどにより紹介されたブレイクダンス(breakin')が日本でも広まり、1983年_On SaleのHerbie Hancockは「Rock it」でGrandmixer DSTのスクラッチをとり入れ一世を風靡したのは↑に書いたとおり。

このような動きは当然のことながらRock/Pop Marketにも大きな影響を与え、次第にストリート感やアグレッシブな雰囲気が求められるようになっていった。
メロディ・ハーモニー・リズムがバランスよく構成されていたそれまでの楽曲にくらべ、リズム(というかピッチ)が極端に重視されるようになった。
これは端的にいうと、「メロディの時代」から「リズム(ピッチ)の時代」への転換だったのではないか・・・。

単発的にこういう↓名メロ曲はでたけどね。

■ Starship 「We Built This City」 (1985)


■ BRUCE HORNSBY and the Range 「The Way It Is」 (1986)


■ Boy Meets Girl 「Waiting for a Star to Fall」 (1988)

いま振り返ると、ポピュラーミュージックをめぐるこのような環境の変化が重なって、(すくなくともわたしにとっては)「新譜を聴くのがあまり面白くない時代」に入っていったのではないかと思う。

決定的だったのは、ストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)絡みのプロジェクトがメインストリームとなったこと。
数年前までは、こんな4つ打ちベタメロ曲が、まさか洋楽から出てくるとは思いもしなかった・・・。

■ Kylie Minogue 「Turn It Into Love」 (1988)


これだったら日本でも作れるし洋楽聴く必要ないじゃん、と思ったわけです私的には。
で、やっぱり日本でも大ヒットとなったわけです。↓

■ WINK 「愛が止まらない」 (1988)


このあたりについては→■ 4つ打ちとグルーヴ (音のスキマ論-0)に書いているので、ご興味のある方はどーぞ。


(さらにもう1回つづきます。)
■ utsuboの音楽遍歴-5 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)


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■ utsuboの音楽遍歴-1 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-2 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-3 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-4 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)【1983年洋楽ピーク説】
■ utsuboの音楽遍歴-5 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)

黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
1983年洋楽ピーク説(名曲編)
AOR系名曲を100曲! ※リンク切れあり
AC全盛期('70年代後半~'80年代前半)のリズム
AC全盛期('70年代後半~'80年代前半)のデュエット
プログレハードの名曲

女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】
女神系歌姫【Angel Voice列伝 】のリスト(110曲)(カラバトU-18系含まず、リンク切れ多数)
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■ 「Xメロ」の名曲12曲

確信的に「Xメロ」の名曲はなかなか見つからないけど、2曲追加してみました。

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2024/07/22 UP

先ほど放送のザ・カセットテープ・ミュージック「謎のメロディ・Xメロとは」
これはよかった。

番組紹介で「Xメロ」をつぎのように定義している。
「Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロなどと言われるメロディ区分の中でも、“曲中一度しか出てこないメロディ”に注目!『大サビ』とも言われるこの謎のメロディを『Xメロ』とマキタが名づけ、90年代以降のJPOPのヒット曲に出てくる『Xメロ』を次々に聴いていきます。」

個人的には「Xメロ」と「大サビ」は違うと思うけど、どちらもメロディを余しているワケだから、作曲者やアレンジャーが絶好調のときの楽曲が多い。


ちがうかもわからんが、筆者が「Xメロ」と勝手に思い込んでる曲を思いつくままに10曲ほどあげてみます。
例によって女性Vo限定です。


■ あなたに会えてよかった - 小泉今日子

3:15~「思い出が 星になる~」のフレーズが確信的に「Xメロ」。
こんな不安定なフレーズつかって、よく破綻しないと思う。
ドミナントだらけの展開で、アウトロだけしっかりトニックって、笑いしかない。
名曲中の名曲だと思う。

■ One Reason - milet

miletはかなり変化のある楽曲が多い。
2:52~がおそらく「Xメロ」。
落ちサビを挟んで転調~サビ回帰の威力は抜群。

■ LANI~HEAVENLY GARDEN~ - ANRI/杏里

杏里もさりげに「Xメロ」を織り込む。
だからアルバム通して聴いても飽きがこない。
3:15~「空と大地が溶けて~」がたぶん「Xメロ」。
そのあとの転調とサビ回帰のお約束の展開。

■ Story Teller(ゆめいろアルエットOST) - Kicco

アニソン、ゲーム系も「Xメロ」の宝庫。
意外とクリエイターに遊びが許されているからかも。
2:14~「僕の服の袖も~」、4:33~「僕の腕を握り~」。
2回出てくるから厳密には「Xメロ」じゃなくて「大サビ」だと思うが、意表をついたメロ展開はいかにも「Xメロ」的。

■ Butterfly - 木村カエラ(Covered)

「Xメロ」曲はイントロからしていい曲が多い。
これ、いきなりイントロから転調してるし・・・。
3:53~「運命の~」がラストフレーズだけど「Xメロ」では?

■ CAN YOU CELEBRATE? - 安室奈美恵(Covered)

小室哲哉氏も当然ながら「Xメロ」の使い手。
3:44~「間違いだらけの道順」がたぶん「Xメロ」。
この曲の難易度を1ランク上げている不安定なフレーズ。
歌い手の技量を問いまくる小室哲哉氏らしい展開。

■ Shunkan (瞬間) - 藤田麻衣子

天才肌の藤田麻衣子も「Xメロ」を多用する。
3:11~「形には残らないものだから~」が、思いっきりエモーショナルな「Xメロ」。

■ Because - LGYankees Feat.中村舞子

”セツナ系”は長尺曲が多く、「Xメロ」もかなり使われていた。
3:45~「お守りに触れるよに~」と4:40~「そばにいてほしい」がおそらく「Xメロ」。
中村舞子、「Xメロ」の扱い巧すぎ。

■ Everlasting Song - FictionJunction

梶浦由記さんも当然「Xメロ」の使い手。
5:44~「手を取って二人で奏でる~」がおそらく「Xメロ」。
ここだけ主旋律が強力なユニゾンになるので余計に「Xメロ」っぽい。

■ ここにあること - ふわりP/@うさ(歌ってみた)

ボカロ曲は「Xメロ」が多い。
2:30~「オレンジいろの そらのかげ~」以降、ほとんどすべてが「Xメロ」じゃないかと思えるほどのもの凄い曲。
「Xメロ」?+転調のバラエティではピカ一とも思える名曲かつ超難曲。
歌いこなせる人はごくごく一握りだと思う。

■ グッドタイムズ&バッドタイムズ - 佐野元春

17:24~「その寂し気な瞳~」が確信的に「Xメロ」。
しかしこれほど不安定な「Xメロ」を、破綻することなく織り込める佐野元春の才能のキレおそるべし!

■ Over and Over - Every Little Thing

2:47~「悲しみの数だけ~」と3:14~「恋に落ちると 時に誰かを~」がおそらく「Xメロ」でなんと二重の「Xメロ」。
これだけの好メロ曲があまり売れなかったのは、メロディが複雑過ぎたからかもしれぬ。


なんか、名曲と思ってる曲のほとんどが「Xメロ」絡みぽっいんですけど・・・(笑)
個人的に長尺曲好きだし、長尺曲は「Xメロ」絡めないともたない、ってのもあるかと思う。
確信的なやつがみつかったら、追加していきます。
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■ 杏里の名バラード20曲!

杏里は夏の終わりがもっとも似合うアーティストだと思う。
ということで、アゲてみました。

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2020/08/15UP
2020/06/05UP

ひょんなことで、Web上から消えていると思ってた、杏里の名作「砂浜(SUNAHAMA)」のmeditation Vers.がみつかりました。
発見記念に(笑)、杏里の名バラード10曲入れてみます。
それにしても、いま聴いても好メロの嵐じゃわ・・・。
それにやっぱり実力がある。近年再評価されているのもわかる気がする。

2020/06/06UP

収録ALBUMを追記しました。
あらためて聴き直したら『meditation』(1987)の選曲とほとんどかぶってた(笑)
ということは、すでに1987年までに多くの名バラードを残してたということ。

それと、杏里のバラードはUP~Midグルーヴ曲と切り離せないので、数曲散りばめてみました。(■印の曲)


01.SUNAHAMA(砂浜)
〔 From 『meditation』(1987)〕

原曲は1982年リリースのベスト・アルバム『思いきりアメリカン 〜I Love Poping World,Anri〜』収録。
シングルカットはされていないものの人気の高い曲。
個人的には、1987年リリースのバラード・セルフカバーアルバム『meditation』収録のこのテイクがベスト。

1987年11月On Sale。バブル崩壊まであと2年とすこし、緊縮財政始動まであと10年。
どことなく「祭りのおわり」感ただよっているのは、そんな時代の流れを反映してたのかも・・・。
「砂浜」の歌詞

□ 遠い夏のイマージュ
〔 From 『My Music』(2001)〕

これ、「砂浜」へのトリビュートソングでは?
「遠い夏のイマージュ」の歌詞
それだけ、名曲「砂浜」への思い入れがふかいのかも。

02.Oversea Call
〔 From 『WAVE』(1985)〕

『WAVE』は、グルーヴ感炸裂の前作『Coool』から打って変わって打ち込みメインでややハードなイメージがあったが、この曲と「Long Island Beach」の2曲のバラードの仕上がりは抜群だった。

03.Edge Of Heaven
〔 From 『Boogie Woogie Mainland』(1988)〕

捨て音なし。メロにしてもリズムにしても杏里のエッセンス的なバラードだと思う。
セルフカバー・ベストアルバム『OPUS 21』(1995)にも収録されている。

■ Sentimental Express
〔 From 『Mystique』(1986)〕

1986年。リズムはすでに硬質感を帯びているが、メロディラインは抜群。
こういう変化のあるメロディを創り出せるのも杏里の魅力。

■ Papaya Papaiya
〔 From 『Moana Lani』(1992)〕

杏里にしてはわりにめずらしいレゲエ系の曲。
杏里の初~中期のアルバムってこういうさりげないブリッヂ曲が入っていて、流れに変化を与えていた。

04.Lani ~Heavenly Garden~
〔 From 『Moana Lani』(1992)〕

1992年6月3日にシングルでも切られているバラード。
Alan Pasquaのキーボードのサポートメロが綺麗でスケール感のある杏里らしい曲調。
個人的に変拍子がかったサビ部のリズムパターンがツボ。パーカッションはLuis Conte。

05.オリビアを聴きながら(OLIVIA O KIKINAGARA) ※デビュー曲
〔 From 『杏里 -Apricot Jam-』(1978)〕

1978年リリースの1stアルバム『杏里 - apricot jam -』のA-1曲で、1978年11月5日リリースの1stシングル曲。
尾崎亜美の作詞・作曲。
これはオリジナルかも、杏里の名曲は好アレンジの『meditation』(1987)再録バージョンがベストのケースが多いが、この曲はおそらくオリジナルがベストテイク。
フェンダー・ローズの音色なくして、この曲は成り立たなかった。

いまでは杏里のみならずJーPOP屈指の名曲とされるが、発売当時はさほどブレークしていない。
こういう再評価パターンって意外に多かったりする。

~ 疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの ~

□ オリビアを聴きながら/杏里&河合奈保子

河合奈保子、大健闘!
バックでキレッキレのサポートかましてるギタリストは誰?

■ Maui
〔From 『Coool』(1984)〕

『Coool』ってバラードはいまいちだったけど、こういうこ洒落たミディアム曲の出来は抜群だった。
ギターCarlos Riosのグルーヴィーなカウンターメロが効きまくっている。

06.Field Of Lights
〔From 『Sõl』(2005)〕

作編曲は Lee Ritenourとのコラボ。 杏里の綺麗なハイトーンが際立つ壮大なバラード。
2005年9月28日シングルカット。

■ Remember Summer Days
〔From 『Timely!!』(1983)(リマスター盤のみ)〕

初期杏里のサーフサイド感満載の典型的なUP曲。
これもシティ・ポップの名曲として再評価が進んでいる。
シングル「悲しみがとまらない」のc/w曲。『Timely!!』のリマスター盤(2008/2011)のみ収録。

07.Morning Dreamer
〔From 『Angel Whisper』(1996)〕

夏の海のイメージただよう爽快感あふれるSlow~Midチューン。
杏里はやっぱりこういう軽やかなリズムが合っていると思う。
Drums [Overdub]–Ricky Lawson、Bass–Freddie Washington。
ブライトかつクリアなAc. GuitarはDean Parks。

08.Just Be Yourself
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

個人的には前作『Heaven Beach』と並んで杏里のベスト作と思っている 『Bi・Ki・Ni』収録のSlow~Mid曲。
グルーヴ効いてるけど、しっとり落ち着く曲調。1980年代中盤以降、こういう曲調はめっきり少なくなった。

09.All Of You
〔 From 『MYSTIQUE』(1986)〕

1994年6月にシングルカットされた自身作曲の代表的なバラード。
杏里がつくるバラード曲は、メロディラインがとても綺麗だと思う。


イントロ、アレンジと一部歌詞が異なる別バージョンもあります。

■ Good Bye Boogie Dance
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

杏里のUP曲の真骨頂ってベタメロの「CAT'S EYE」でも「悲しみがとまらない」でも「気ままにREFLECTION」でもなく、こういうグルーヴ曲だと思う。

10.One ~愛はふたりの言葉だから~
〔From 『1/2&1/2』(1993)〕

このころの杏里の声って、透明感あってやさしい。

11.Affection
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

名盤『Bi・Ki・Ni』のラストを飾る名バラード。
作詞・作曲:杏里、編曲は才人佐藤準。
ストリングス絡みのエンドが、もろ1983年じゃわ。

■ Surpise Of Summer
〔From 『Coool』(1984)〕

パーカッションやカッティングギターの当て方、そして独特の”キメ”が、もろ角松サウンド。
saxがスムースに絡む、1980年代初頭の空気感。

12.Precious One ~かけがえのないストーリー
〔From 『Anri』(2019)〕

このALBUM唯一の作詞:吉元由美作品(作曲:杏里)、やっぱり吉元由美の作詞は相性がいいと思う。
しかし2019年にして、こういう曲調のバラードをよく創り出せたと思う。
このアルバムからはシングル切られていないけど、世が世ならブレイクしてもおかしくない仕上がりでは。

13.ドルフィン・リング
〔From 『1/2&1/2』(1993)〕

1993年4月7日にシングルカットされたスマッシュヒット曲。
杏里らしい透明感と広がりのある曲調が耳に心地よい。

■ Circuit Of Rainbow
〔From 『Circuit Of Rainbow』(1989)〕

カッティングギター&リフ、シンコペ、キメのリズム・・・。groovin'!
ギターは Dean Parksか Paul Jackson Jr.、ベースはFreddie WashingtonかNeil Stubenhaus、ドラムスはJohn Robinsonか?
1989年にしてこの曲調は貴重。近年「シティポップの女王」として再評価されているだけのことある。

14.さよならシングル・デイズ
〔 From 『Summer Farewells』(1987)〕

ちょっとユーミン的で杏里スタンダードじゃない感じもするけど、歌いまわしが面白いので入れてみました。

15.You Are Not Alone
〔 From 『Timely!!』(1983)〕

ほんとによく聴いた。名曲。
名手、林哲司のアレンジがよく効いている。

~ You Are Not Alone
 そぐそばに Yes Me 私がいる いつも ~

杏里の歌詞ってシンプルだけど入ってくる。

16.Summer Candles
〔 From 『Boogie Woogie Mainland』(1988)〕

サビメロの塊のような杏里の人気曲で1988年7月13日にシングルで切られている。
吉元由美の歌詞がはまっている定番結婚ソング。結婚式で知った人も多いのでは?

■ Last Summer Whisper
〔From 『Heaven Beach』(1982)〕

シティ・ポップの流れのなかで、もっとも再評価されている曲のひとつ。
このグルーヴ感は、いまではもう創り出せないと思う。

17.I Will Be There With You ~日本語版~
〔 From 『Heart to Heart 〜with you〜』(2011)〕

JALのオリジナルソングで、機内で聴いた人も多いのでは。
David Fosterらしいピアノワークとリリカルなメロディラインが杏里のボーカルとよく合っている。
ベストアルバム『Heart to Heart 〜with you〜』(2011)に新曲として収録。

■ MERCURY LAMP 水銀燈
〔From 『Coool』(1984)〕

杏里の曲のなかでも抜群にグルーヴ効いたミディアム曲。
Arr. by 角松敏生。
おそらく・・・、Don Grusin(key)、 Paul Jackson Jr. (g)、Nathan East(g)、Leon Ndugu Chancler (ds)、Paulinho Da Costa(Per)。
だよね~、で、このグルーブ感。
あの頃、みなこのグルーヴ感がほしくてL.A.録音したんだもんね(笑)

18.Long Island Beach
〔 From 『WAVE』(1985)〕

杏里屈指の名バラード。
1980年代前半ならではの聴き飽きしない洒落たメロディーライン。ブライトだけど切なさも。

19.千年の恋
〔 From 『The Beach House』(2000)〕

シングルカットしてもいいくらいの素晴らしいメロディラインの名曲。
ピアノ&ストリングスで幕を開け、一拍置いてからのボーカルパートの入りが秀逸。

20.Heaven Beach
〔 From 『Heaven Beach』(1982)〕

タイトル曲の「Heaven Beach」、やっぱりこれは神曲だと思う。杏里の作曲能力の高さを物語る曲。

~ Love Make Me Strong
 あの素晴らしい日々が遠く 空を舞いおりて来る ~

角松敏生、小林武史などが参画して、一気にシティポップ化した名盤『Heaven Beach』は、個人的には杏里の最高傑作だと思っている。
とくに角松敏生が触媒となって、一気に才能が開花した感じがする。

□ 角松敏生・杏里 I Can't Ever Change Your Love For Me
〔From 『Coool』(1984)〕

2003年11月15日 横浜アリーナのLIVE。
↑ やっぱり2人の音楽的な相性、抜群だと思う。
それにしても凄い(というか、大人の余裕の)テイクじゃな。インストも最高!

『Heaven Beach』に戻って、
30:16~ ラスト3曲(Memorial Story~夏に背を向けて~Heaven Beach)の流れが絶妙すぎる。


□ Heaven Beach 『Meditation』Vers.

ただし、この曲に限っていえば、オリジナルの『Heaven Beach』Vers.のほうが出来がよい。



【 番外 】
● 夏の月
〔 From 『Moonlit Summer Tales』(1998)〕

なんでこの人気バラード曲をリストしなかったか、不思議に思う方もいるはず。
でも、リスト曲たちと聴きくらべてみると、あきらかに質感が違うことがわかるはず・・・。



今井美樹Vers.もつくってみました。
よろしければどーぞ。
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■ 夏のFemale J-POP(1980~1990年代)

あまりに暑いので、夏らしいはじける曲とクールダウンできるAOR系を思いつくままに引っ張ってきました。
やっぱりシティ・ポップがメインになってしまう(笑)


■ P・R・E・S・E・N・T - 松田聖子(『Pineapple』1982年収録)

名盤『Pineapple』のA-1を飾る名曲。作曲:来生たかお、編曲:大村雅朗。
1980年代前半の夏のきらきら感全開。

■ 夏をかさねて- 今井美樹(『Bewith』1988年収録)

名盤『Bewith』の1曲目。
柿原朱美のお洒落で透明感あふれる曲調が今井美樹の声質とよく合っている。
イントロのメジャー・セブンスからヴォーカルパートはマイナー・セブンスメインか。(→コード

夏が手招きしてる
はずむパーコレーター
のサスフォーの効きがテクニカル。

■ マンハッタン・キス - 竹内まりや(シングル1992年リリース)

作詞・作曲:竹内まりや/編曲:山下達郎。
1992年にしてなお、こういうAC的エッセンスの佳作を生み出せる、達郎&竹内まりやはやはり凄いと思う。

■ MORNING HARBOUR - とみたゆう子(『DEUX』1982年収録)

名古屋市出身のシンガーソングライターで曲のできも抜群。
「ミルキー・ヴォイス」といわれた甘いながらも透明感にあふれた美声。
これは1982年リリースの名盤『DEUX』収録曲。

■ 天使の絵の具 - 飯島真理(シングルc/w1984年リリース)

活動範囲が多彩でいまいちポジションがよくわからない人だが、国立音楽大学入学の実力派。
1983年、坂本龍一氏プロデュースの1stアルバム『Rosé』でメジャー・デビュー。
1984年、『超時空要塞マクロス』の主題歌「愛・おぼえていますか」がブレーク。
一時、達郎氏のMOON RECORDSに所属し、ロサンゼルスに移住。
現在は帰国して音楽活動を継続している。
達郎氏が注目しただけあって、そのハスキーでキレのある歌声は独特のオリジナリティを備えている。
これは「愛・おぼえていますか」のc/w曲。

■ 瞳はダイアモンド - 鮎川麻弥(『1984』2014年収録)

1984年7月にソロデビューでアニメ系の活動が多かった。
シンガーソングライターで、中山美穂、酒井法子などにも楽曲を提供している。
これは1984年の楽曲をカバーした2014年リリースのアルバム『1984』収録曲。
艶と奥行きのあるハイトーンで、聖子ちゃんVers.よりコンテンポラリーでアダルトな仕上がり。

■ エリア・コード808 - 二名敦子(『Loco Island』1984年収録)

1980年代前半、洋楽にもっとも接近した邦楽アーティストの一人。
とくにサーフ・ロックとの相性がよく、kalapanaやPabloCruiseの曲もよくカバーしていた。

■ Teenage Walk - 渡辺美里(シングル1986年リリース)

初期小室サウンドの名曲で、1986年渡辺美里5枚目のシングル。
イントロの意表をつく転調は、最初聴いたときはなにかの間違いかと思った。
この難曲を破綻することなく歌いこなせる渡辺美里は、やっぱり実力派だと思う。

■ With You - 須藤薫(シングルc/w1993年リリース)

1979年「やさしい都会」(作詞:荒井由実、作曲:筒美京平)でメジャーデビュー。
ユーミンの1980年「SURF&SNOW」にコーラスで参加している。
大瀧詠一や杉真理などとも活動を共にし、当時のシティ・ポップシーンの一角を担う。
これは1993年リリースのシングル「小さな奇跡」のc/w曲。

■ 海になりたくて - 惣領智子(シングル1981年リリース)

東京都出身で国立音楽大学卒の実力派シンガーソングライター。
1991年に歌手の阿部敏郎と再婚し2002年に沖縄に移住。
これは1981年リリースのシングル曲で、当時のアダルトな空気感がよく表現されている。

■ I Wonder What You're Like - MARLENE(『Looking for love』1984年収録)

マリーンも1980年代の夏によく聴かれていた。
フィリピン・マニラ市出身のシンガーで19歳で来日し、1981年にメジャー・デビュー。
これは1984年『Looking for love』収録のミディアム曲で、バックのサウンドはほとんど洋楽。

■ Dream In The Street - 池田典代(『Dream In The Street』1979年収録)

シンガー池田典代の唯一のアルバム『Dream In The Street』(1979年)は、山下達郎、鈴木茂、佐藤博、岡沢茂らが参画したシティ・ポップの伝説的名盤となっている。
まぁ、この曲を聴けば、彼らのセンスがいかに優れていたかがいやでもわかる。

■ 天気雨 - 松任谷由実(荒井由実)

1976年リリースの名盤『14番目の月』収録の人気曲。
松任谷正隆プロデュースで、小気味のよいサウンドに初期ユーミン特有の透明感あるメロが乗るナイス・チューン。

■ 霧雨で見えない - 麗美(1984年)

1984年に松任谷正隆・由実夫妻の全面バックアップでデビューしたハーフのシンガー。
これは1984年リリースのユーミン作曲曲で、この当時のユーミンの才能の冴えが感じられる。

■ Morning Flight - 間宮貴子(『LOVE TRIP』1982年収録)

1982年に井上鑑、山下達郎バンドらが参加したアルバム『LOVE TRIP』をリリース。
当時はさほどメジャーではなかったが、最近のシティ・ポップブームで再評価が進み、とくに「真夜中のジョーク」は有名。
これは『LOVE TRIP』収録のミディアム曲。リズムの跳ね具合やブラスの入り方はまさに1982年。

■ 音楽のような風 - EPO(シングル1985年リリース)

EPOも最近のシティ・ポップブームで再評価が進んでいる。
これは1985年リリースの8枚目のシングルで彼女の代表曲。

■ Slow Nights - 亜蘭知子(『MORE RELAX』1982年収録)

長戸大幸、織田哲郎とともにBeingの創設に参加した初期所属アーティスト。
作詞家、エッセイスト、パーソナリティの活動で知られるが、シンガーとしての実力も一級品。
これは1984年リリースの『MORE RELAX』収録曲で、カシオペア(向谷実)サウンドに繊細で伸びのあるハイトーンがよく乗っている。

■ 世界でいちばん熱い夏 - プリンセス プリンセス(シングル1987年リリース)

コメント不要(笑)
プリプリを超えるガールス・バンドは未だに出ていないと思う。

■ Crystal City - 大橋純子

大橋純子も音楽通から評価の高いアーティスト。
1974年メジャー・デビューし、1970年代後半に多くのヒットを放つ。
この曲でも歌謡曲の範疇では語りきれない才能が聴いてとれる。

■ Fantasy - 中原めいこ (『2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC』1982年収録)

1980年代前半、夏といえば中原めいこのイメージがあった。
巧みな作曲能力と甘さを帯びた独特の声質で人気が高かったが、1992年歌手活動を休止している。
近年のシティ・ポップブームで再評価が進んでいるひとり。
これは1982年リリースの『2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC』収録曲で、ディスコとACが絶妙にバランスしている。

■ Candy - 具島直子 (『miss.G』1996年収録)

1996年にアルバム『miss.G』でメジャーデビュー。
曲調は1996年デビューにしてはグルーヴィーでアダルト。
声質も伸びやかで、オリジナルな雰囲気があり貴重な存在だと思う。
これは1996年の1stALBUM『miss.G』からのシングルカット曲。

■ 穏やかな夏の午後 - 今井優子 (『DISCLOSE』1994年収録)

1987年メジャー・デビューで、1990年角松敏生プロデュースのアルバム『DO AWAY』で注目を集める。
清楚なルックスと華麗なハイトーンが魅力で、アダルトなミディアムチューンが多い。

■ マイピュアレディ - 尾崎亜美(シングル1977年リリース)

作曲力に定評がある尾崎亜美の3rdシングルで、アレンジは松任谷正隆。
ゆらぐフェンダー・ローズの音色が、当時の「シティ・ポップ」の空気感を再現している。

■ 月のかほり - 夏川りみ(『てぃだ~太陽・風ぬ想い~』2002年収録)

※2000年代のシンガーですが、好きなので入れてみました。
沖縄県石垣市出身の日本を代表するハイトーン・シンガー。
メジャーデビューからの「南風」(2002/3)、「てぃだ~太陽・風ぬ想い~」(2002/9)、「空の風景」(2003/3)、初期3枚のALBUMのできは抜群だった。
沖縄独特の音階や歌いまわしはそれほど強く出ておらず、さらりと明るい曲調に彼女の伸びやかなハイトーンが乗る内容は、まさに「ヒーリング・ミュージック」そのものだった。
これは「てぃだ~太陽・風ぬ想い~」収録の清涼感あふれる佳曲。

■ Wind&Kiss - 桑江知子(『Mr.COOL』1980年収録)

沖縄出身、渡辺プロダクションからデビューしたシンガー。
「私のハートはストップモーション」(1979年)のイメージが強いが、アルバム曲を聴くと優れた声質とテクニックをもっていることがわかる。
最近では「シティ・ポップ」の流れで再評価も。

■ Fall In Love - 山根麻衣(『SORRY』1981年収録)

1979年ポプコンで入賞しメジャー・デビュー。
はやくから柳ジョージ、鈴木茂、向谷実、斎藤誠(サザン)、村田和人などと活動をともにし、アダルトでクロスオーバーな楽曲が多い。
多彩な人で、福山雅治のプロデュースも。
これは1981年リリースの2ndALBUM『SORRY』収録のミディアム曲。
クルーヴでアダルトなサウンドは、鈴木茂(g)、松下誠(g)、佐藤準(key)、山木秀夫(ds)などの参画が大きい。

■ 二人ぼっちのHeaven - 笠井紀美子(『PERIGO A NOITE』1987年収録)

1971年9月、日清カップヌードルのCMで人気を集めたが、米国をベースにジャズ/ACシーンで活動していたため、日本ではジャズ・シンガーのイメージが強い。
1998年音楽活動から引退。これは後期のレゲエまじりのスロー・チューン。

■ Squall - 松本英子(シングル1999年リリース)

1999年リリースのじつはさりげに人気曲。
福山雅治主演のドラマ『パーフェクトラブ!』の挿入歌として使用された、福山雅治作曲の名曲。
透明感ある美声が、メロディアスなこの曲によく合っている。

■ Behind You - 当山ひとみ(『Sexy Robot』1983年収録)

当山ひとみも1980年代前半、洋楽にもっとも接近した邦楽アーティストの一人だと思う。
中学2年まで沖縄で過ごしたという、バックグラウンドもあるかもしれない。
ゆったりしたAC系のMid~バラードに名曲多数。

■ 都会 - 大貫妙子(『SUNSHOWER』1977年収録)

コアな音楽好きから高い評価を得ている大貫妙子。
これは1977年の2ndALBUM『SUNSHOWER』収録曲。
当時すでにクロスオーバー(のちにフュージョン)という言葉はあったが、それを邦楽で具現化したもっとも早い作品のひとつだと思う。

■ Long Island Beach - 杏里/ANRI(『WAVE』1985年収録)

杏里屈指の名バラードで、当時ほんとうによく聴いた。
1980年代前半ならではの聴き飽きしない洒落たメロディーライン。ブライトだけど切なさも。


いくらでも湧いてきてキリがないので(笑)もうやめます。


■ なぜZ世代は40年前の日本の歌に夢中なのか?

↑ 別に「Z世代は40年前の日本の歌に夢中」でもないと思うけど、1980年代前半の曲がここまで再評価されるとは思ってもいなかった。


【関連記事】
■ ハイトーン女性ヴォーカルの夏歌25曲
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■ 左手マイクの美声ヴォーカル

柴山サリーの記事でも書いたけど、なんか好きなんだよねー、左手マイク持ちの美声ヴォーカル。

そこで、今回はこの視点から書いてみます。

左手マイクが気になったのは熊田このはちゃんから。
それまではマイクの持ち手なんてあまり気にしてなかった。

このところ個人的にヘビロテしてる柴山サリーが左手マイクで、その視点から改めて見てみるとけっこう面白い。


■ 熊田このは 花束を君に

持ち手はほぼ左手。右手を添えることはあるけど、右手持ちはほとんどない。
このリズムブレーク的難曲を、右手でリズムを押さえるように歌いこなしている。

■ 柴山サリー ZARD 揺れる想い マイ フレンド 異邦人 遠い日のNostalgia 負けないで 歌ってみた ライブダイジェスト

確認した限りではほぼ左手持ち。

■ 坂井泉水(ZARD) 負けないで (What a beautiful memory 〜forever you〜)

マイクスタンド使用曲でもマイクに左手当ててるので左手持ちだと思う。

■ KOKIA   / 孤独な生きもの【OTO NO TABI BITO #20】

確認した限りではほぼ左手持ち。
右手の表現力がすごい。

■ 持田香織(Every Little Thing) 「Over and Over」

確認した限りではほぼ左手持ち。

■ 加藤礼愛 :平原綾香「Jupiter(Little Glee Monster ver.)」(森アナイチオシ動画)

加藤礼愛ちゃんもほぼ左手持ち。

■ 【絶対女王・新妻聖子🎤「白日」歌唱動画】関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦

新妻聖子はほぼ左手持ちとみられる。

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昔のアイドルはたいてい左手持ちだったらしい。

■ キャンディーズ 微笑がえし

キャンディーズは全員左手持ち。

■ 岩崎宏美 聖母たちのララバイ

岩崎宏美は左手持ちといわれているが・・・。
右手持ちテイクもある ↓

■ 岩崎宏美 - 聖母たちのララバイ - 1982


■ 森 昌子 越冬つばめ  1984 Masako Mori Ettoh-Tsubame

左手持ち。演歌は左手持ちメイン説あるが、意外に少ない模様。
それにしても歌うまいわ・・・。

■ 安室奈美恵 Hero / (ライブ編集)

安室奈美恵はどちらもいける感じがする。

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昔のアイドルは左手持ちのレッスンを受けたらしい。
これはおそらく、利き手の右手で振りをつけられるため。

じっさい、いまもハロプロはほとんど左手持ち。
マイクの持ち方~ハロプロ研修生編~

でも、山口百恵をはじめ歌が上手いといわれるアイドルが右手持ちか、右手持ちに変えていったことから、「右手持ち=本格派歌手説」が生まれる。

■ 中森明菜 DESIRE -情熱-

代表的な右手持ち本格派。

■ 華原朋美  LOVE BRACE(2013/11/25 NHKホール)

一貫して右手持ちだと思う。

■ 西野カナ『君って』 Live Performance-Kana Nishino “Kimitte”

西野カナは一貫して右手持ちだと思う。

確かに歌の上手いシンガーに右手持ちは多く、「右手持ち=本格派歌手」説を信じたくなる。
でも、ほんとうにそうかな・・・。

左マイクの意義
↑ の記事によると、「右マイクだと体が強ばるというか力んで歌う感じになるように感じます。」とのこと。
だから、ここ一番の熱唱の場合は両手持ちの人も右手持ちになるのかもしれぬ。

それと、気のせいかもしれないが、左手持ちのシンガーはブレスどりが巧いような気がする。
力まずに、8分目の力加減で歌えるからかもしれぬ。

左脳と右脳の違いから語る人もいる。
左脳は右手の動き、右脳は左手の動きを司るという。

「右脳」と「左脳」の働きの違いと、それぞれの鍛え方
↑ の記事によると、「数学・音楽・美術など、イマジネーション(想像)が重要な教科では、『「空間認知』や『イメージ』を司る『右脳』の働きが大切になります。」とのこと。

だから、左手(右脳)持ちのシンガーの方が、イマジネーション豊かな歌を生み出すという説もある。
筆者としてはなんとなく、この説を信じたくなる。(むろん右手持ちにも好きなシンガーはたくさんいるが)


また、ペアの場合、右手持ち&左手持ちの方がビジュアル的に変化がでると思う。

■ 熊田このは&富金原佑菜  打上花火 DAOKO X 米津玄師

熊田このはちゃんが左手持ち、富金原佑菜ちゃんが右手持ち。

■ 堀優衣&小豆澤英輝 :コブクロ「蕾」/2021.2.21 OA(テレビ未公開部分含むフルバージョン動画)

堀優衣ちゃんが左手持ち、小豆澤英輝君が右手持ち。

カラバトU-18世代では堀優衣ちゃんと熊田このはちゃんがほぼ左手持ち。
鈴木杏奈ちゃん、原藤由衣ちゃん、佐久間彩加ちゃん、三阪咲ちゃん、富金原佑菜ちゃんがほぼ右手持ち。
だからユニットを組んだらバランスがとれていたと思う。


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次に梶浦由記さんのユニットをみてみました。
ユニットも両方いた方がバランスがいい感じがする。

■ Kalafina - Mirai 未来

KEIKOとWAKANAが右手持ち、HIKARUが左手持ち。

■ FictionJunction  Everlasting song

KEIKOとWAKANAが右手持ち、貝田さんとKAORUが左手持ち。

■ Yuki Kajiura(FictionJunction) - Open your heart (live)

KEIKOが右手持ち、貝田さんとKAORUとWAKANAが左手持ち。
KEIKOはほぼ右手持ち、貝田さんとKAORUはほぼ左手持ちだけど、WAKANAは曲調やパートによって使い分けている模様。
ゆったりとしたヨコのり曲やコーラスメインの曲は左手持ちになる感じがする。

■ FictionJunction(現) 梶浦由記「Yuki Kajiura LIVE vol.#16 ~Sing a Song Tour~『overtune〜Beginning』」

KEIKOが右手持ち、貝田さんとKAORUとJoelleが左手持ち。


■ FictionJunction+Kalafina+YUUKA - Angel Gate

KEIKOとWAKANAが右手持ち、貝田さんとKAORUとHIKARUとYUUKAが左手持ち。
途中からオーラスまでKEIKOとWAKANAも左手持ちに。

■ 梶浦由記(FictionJunction)+Revo (Sound Horizon) 砂塵の彼方へ....

KEIKOがめずらしく右手持ち、2:35~のWAKANAのソロパートは右手持ち。
後半はほぼ全員左手持ち。オーラスの”右手振り”に備えている感じがある。
FictionJunctionにしてはめずらしい展開。

こうしてみると、やはり”振り”は右手(左手持ち)の方が決まりやすいのか。

さすがにマニアック過ぎるとも思いますが(笑)、新ネタがみつかったら追加していきます。
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