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■ 鳥井原温泉 「ハーブの湯」

 

鳥井原温泉 「ハーブの湯」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽743-4
電 話 :025-787-3456
時 間 :10:00~22:00(冬期間12月末~3月末の土日祝・年末年始のみ営業)
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

越後湯沢、岩原エリアにある自家源泉の温泉施設。かねてから攻略を狙っていたものの、岩原エリアはなにかと行きにくく、そうこうしているうちに2010年春に休業。ほとんどあきらめていたところ、なんと2014年暮れから復活の情報をゲット。ただし、冬期の週末のみの限定営業らしい。
昨シーズンは超多忙でスノータイヤも履けなかったので断念。今年はスノータイヤ装着でピンポイントの休暇がとれたのでついに攻略。

 
【写真 上(左)】 アプローチ_その1
【写真 下(右)】 アプローチ_その2

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 エントランス

わかりにくそうだったので、ナビ様のお告げに従って行きました。湯沢方面から営業休止中の岩原ゴンドラに向かう道から1本枝道に入ったところかと思います。(↓の地図を参照ください)
岩原界隈はスキー場そばや上越線南側はごちゃついた雰囲気がありますが、このあたりそこから脱した別世界。
少し走っただけなのにふかい山のなかに入ってきたような落ちついた雰囲気があります。

岩原ゴンドラが休止中なので走る車も少ないアプローチ道は半圧雪状態。さらに小さな看板(この看板がないと絶対にわからない)から入る枝道は道幅の狭い圧雪路で、距離はみじかいもののかなり気をつかいます。

 
【写真 上(左)】 日帰り入浴の案内
【写真 下(右)】 フロントまわり

いきなりあらわれる白いかわいい建物は、ペンションかケーキ屋さんのよう。
とても日帰り入浴施設には見えません。
でも、エントランスにはしっかり案内看板が出ているので臆することなく突入。
日帰り温泉施設なので対応は手慣れたものでした。(あたりまえか・・・)

 
【写真 上(左)】 ハーブ売場と休憩所
【写真 下(右)】 雪見を楽しめる休憩所

 
【写真 上(左)】 ドライハーブ
【写真 下(右)】 男湯入口

入って正面がフロント、左手がロビーと女湯でその奥に休憩所。雪の林の囲まれたあかるい部屋で、こんなところでゆったり雪見をするのもいいかもしれません。
「ハーブの湯」らしく、館内にはここちよいミント系ハーブの香りがただよっています。
BGMも趣味のよいヒーリング系。

男湯はフロントの右側。
脱衣所はウッディーで天井高く、ゆったりとしていい雰囲気。
脱衣所から内湯がみえます。

 
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 内湯左手


【写真 上(左)】 内湯右手
【写真 下(右)】 露天

扉を開けると内湯。入ったとたんにミシン油臭を感知してびっくり。
窓の広いあかるい浴室にかわった形の内湯が据えられています。
浴槽は10人ほど。カランは10もあって、外観からは想像もつかない本格的な浴場におどろきます。(シャワー・シャンプー・ドライヤーあり)

 
【写真 上(左)】 露天上段
【写真 下(右)】 露天下段

 
【写真 上(左)】 対岸に岩原ゴンドラ
【写真 下(右)】 眼下に大源太川

さらにおどろいたのは露天。上段(石組鉄平石敷3-4人)、下段(石組伊豆石敷6-7人)の2段構成の立派な露天。
大源太川を眼下に望み、対岸に営業を休止している岩原ゴンドラが見えます。

 
【写真 上(左)】 外壁にも「ハーブの湯」
【写真 下(右)】 露天のログハウス

岩原ゴンドラが稼働していれば、ゲレンデの賑わいも伝わってくるのでしょうが、人気のないゲレンデがよけいに静けさを際立たせます。
露天わきにはかわいいログハウスがあって、これは休憩所のようですが、当日は施錠されていました。
(なお、連れのはなしによると、女湯も内湯・露天ともかなりゆったりしていたらしい。)
土曜のお昼前、浴客はわたしひとりで、この素晴らしい浴場を堪能できました。

 
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 上段からの流し込み

露天は上段の石組の湯口からの適温湯大量投入で、これを下段に流し込み。
下段はおそらくこの流し込みのみでぬるめ。オーバーフローはなかったので、おそらく槽内で排湯していると思います。
露天上段はほぼ適温。Web情報によるとここはジャグジー槽のようですが、この日は稼働なし。

露天のお湯はなんとなく循環のような気がしました。
露天は雪見露天としては一級品ですが、お湯はあきらかに内湯の方がよかったので、お湯についてはこちらをレポします。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 盛大な析出

 
【写真 上(左)】 左手の湯口
【写真 下(右)】 右手の湯口

内湯は黒石枠伊豆石敷の上品なもの。たっぷりふかめで入りごこちよし。
石膏の析出と赤茶変の出た石の左右から投入で、槽内排湯口は引いておらず、おそらく投入量全量をオーバーフローのかけ流し。
この日の一番湯だったらしく、身を沈めると乾いた内床にさわさわとあふれ出すお湯が申し訳ないほど。
湯口の湯温はときおり変動しているので、間欠的に加温をかけているかと思います。

 
【写真 上(左)】 全面からオーバーフロー
【写真 下(右)】 内湯の湯色

ややぬるめのお湯は、うすく緑茶がかって白~クリーム色の浮遊物が浮かびます。(浮遊物は露天の方が多い)

よわいながら石膏泉系のほこほことした味に僅微苦味。
名湯系で感じるミシン油臭が明瞭に香ってびっくり。わたしはこのミシン油臭はイオウが関与していると思っているのですが、分析書にはイオウ系成分は掲載されていませんでした。

よわいとろみときしきしとした湯ざわりを感じるお湯はやわらかく、からだのすみずみまで染み渡ってくるような滋味を感じます。
いつまでも入っていたくなるあと曳き系のお湯で、なんとなく、吾妻の名湯、平治やいまはなき天狗の湯(旧施設)のお湯を思い起こしました。

これまで入った湯沢のお湯のなかでは、山の湯や貝掛(入湯済未レポ)と同等か近いレベルかと思いました。(ただし山の湯とはお湯のタイプがちがう、貝掛系か?)

浴後スタッフの方とすこし話をしました。しばらく休んでいたが昨年から冬場の週末限定で再開した。この時間であればだいたい空いている。(ということは午後はそれなりに入るのかな? この内容だとリピーターけっこういそう。)
源泉はすぐそばにあって直接引いているので自信がある。等々。

 
【写真 上(左)】 女湯入口と自販機
【写真 下(右)】 絶好の雪見風呂

源泉温度35.9℃では加温せざるを得ず、燃料費のコストを考えるとどうしても期間限定営業とせざるをえないのでしょうか。
夏場であれば非加温で行く手もあるかもしれぬが、ぬる湯マニアは貝掛に流れてしまう可能性が高いので、なかなかむずかしいところか・・・。
(これが埼玉の山側あたりにあれば、ぬる湯マニアを掴む可能性大あり)

あ~たらこ~たら余計なゴタクならべず、レアな冬場の限定湯と割り切ってこの素晴らしいお湯を楽しむのが正解かも。

〔 源泉名:鳥井原温泉 〕 <H17.6.15分析>
アルカリ性単純温泉(Ca・Na-SO4型) 35.9℃、pH*・湧出量不明、成分総計=446.5mg/kg
Na^+=52.0mg/kg (36.04mval%)、Ca^2+=77.6 (61.88)
Cl^-=34.1 (14.85)、SO_4^2-=242.2 (76.52)、CO_3^2-=12.0
陽イオン計=134.0 (6.27mval)、陰イオン計=293.7 (6.60mval)

*) CO_3^2-(炭酸イオン)が出ているので、pHはけっこう高いと思います。 

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素消毒:あり
源泉からの温泉供給の方法:源泉から直接

〔 2016/02/28UP (2016/01入湯) 〕


E138.51.5.385N36.55.43.116

【 BGM 】
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■ 松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」



松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」
住 所 :新潟県十日町市松之山天水越3140-10 (旧 東頸城郡松之山町)
電 話 :025-596-3055
時 間 :時間要事前確認 / 冬期間(11月上旬~4月下旬)閉館
料 金 :500円
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
紹介ページ (十日町観光協会Web)
紹介ページ ((有)湯米心まつのやま)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

越後の妻有と頸城を隔てる東頸城丘陵、大厳寺高原にある自家源泉の宿泊施設で日帰り開放もしています。
ここは松之山温泉郷の1湯として数えられていますが、東頸城丘陵は国内有数の豪雪地。当然冬期休業となるので、未湯のまま残っていました。
(私は松之山はたいてい冬に行きます。)
先般(2015年春)、松之山を訪れた際、ついに攻略を果たしました。

 
【写真 上(左)】 こんな感じの道がつづきます
【写真 下(右)】 棚田を眺めながらのアプローチ

R45天水越あたりから脇道に入ってのアプローチ。道はわかりにくいですが、ところどころ「大厳寺高原」の看板が出てくるのでそれに従います。
脇道に入ってからのアプローチは相当なもの。
棚田を見渡す眺望道路ですが、道幅狭いワインディングが延々とつづき神経を使います。
余談ですが、旧松之山町(東頸城郡)は平成大合併により魚沼地域の十日町市と合併し、町内産のコシヒカリはわが国有数のブランド米「魚沼産コシヒカリ(魚沼コシ)」を名乗ることができるようになりました。「棚田づくりの魚沼コシ」ですから、このあたりの米がいかに希少なものかは推して知るべしかと。

 
【写真 上(左)】 5月下旬にしてこの残雪
【写真 下(右)】 豪雪で根本が曲がった杉

途中に集落もなく、この奥に日帰りできる温泉があるとはにわかに信じられません。あきらめて引き返す人がいるかも・・・。
この時は5月下旬でしたが、まわりにはまだところどころ残雪が残っていました。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 サイン

高原の一画にいきなり広い駐車場、眼下には綺麗な池が横たわっています。
「ば~どが~でん」はこの駐車場から左手の道に入ってすぐ。三角屋根ロッジ風のかわいい建物です。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 野鳥の宿です

入ってすぐが食堂のオープンなつくり。
大厳寺高原は100種類以上もの野鳥が生息するとされる野鳥の楽園で、観鳥会や林間学校などにつかわれているのでは。

 
【写真 上(左)】 食堂
【写真 下(右)】 男湯入口

食堂左手が浴場「まきばの湯」、左側が男湯、右が女湯です。
脱衣場は狭めながらあかるく、窓から残雪を抱く山なみがのぞめます。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所からの眺め

浴場もこじんまりで、窓の外にはいかにも豪雪地らしいマント群落&疎林が広がります。
Webのガイドには、「旧新潟県庁の大理石を使用した浴室が自慢の『まきばの湯』」とありましたが、どこにつかっているかは不明。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

赤みかげ石縁タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口-1

ジェット注入槽内排湯ありの循環仕様。べつに赤みかげ石湯口があり、金属パイプ2本が仕込まれています。
(当日は左の1本のみ使用、温度はうかつにもメモ忘れ、たしか冷たかったかと思います。)
さらに壁面から突き出た塩ビパイプもありますが、当日は投入なしでした。

 
【写真 上(左)】 湯口-2
【写真 下(右)】 湯色-1

かなり熱めのお湯はほぼ無色透明で浮遊物なし。明瞭なカルキ臭と湯口ではわずかな収斂味。
とくに特徴のある湯ざわりはないものの、真湯では得られないたぐいの温まりがあったかもしれません。
浴槽のところどころは鉄分で赤茶に色づいていますが、お湯はFe^2+=24.4mg/kgほどのインパクトを感じるものではありませんでした。
ふつうこのくらいの鉄分があると、味臭ともに明瞭な金気を感じ、湯色も赤茶(鮮度がいい場合は緑褐色)に懸濁するはずですが、いずれも確認できず。
湧出量わずか2.0L/minなので希釈があるのかもしれません。

キャラの立った松之山本流のお湯(鷹ノ湯など)にくらべると、どうしても非力感は否めません。
ただ、個人的には現在入湯不可と目される松之山4号、兎口1号を除くと、松之山最後の未湯源泉となり、その意味では達成感ばりばりのお湯となりました。

 
【写真 上(左)】 不動池とブナ林
【写真 下(右)】 内湯の湯口

ばーどがーでんの前にはブナ林に囲まれた不動池があり、未だ大量の残雪におおわれていました。約800mにすぎない標高、5月下旬にしてこの雪の量は、さすがに豪雪の地、東頸城丘陵です。
雪の間から顔を出したフキノトウが雪国の春を告げていました。

当日はこの後、野沢に泊まったため、大厳寺高原から天水山をトラバースし、深坂峠、野々海池を経由して千曲川沿いの横倉ないし平滝に抜ける道を攻める予定でしたが、5月下旬ではまだ通行止めでした。

〔 源泉名:まきばの湯 〕 <H16.10.20分析>
単純鉄冷鉱泉(Fe-HCO3型) 12.1℃、pH=6.6、2.0L/min自然湧出、成分総計=111.5mg/kg
Na^+=2.6mg/kg (9.57mval%)、Fe^2+=24.4 (75.65)
Cl^-=6.7 (17.92)、SO_4^2-=5.7 (11.32)、HCO_3^-=44.3 (68.87)
陽イオン計=30.0 (1.15mval)、陰イオン計=58.5 (1.06mval)、メタけい酸=4.3、遊離炭酸=18.7

〔 脱衣所掲示 〕
当館では、保健所の指導により、レジオネラ菌に対する適切な管理を行っております。

〔 2015/10/10UP (2015/05入湯)) 〕


E138.34.2.400N37.2.19.010

【 BGM 】
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■ 丸山温泉 「ホテル古城館」

 

丸山温泉 「ホテル古城館」
住 所 :新潟県南魚沼市石打1873 (旧 南魚沼郡塩沢町)
電 話 :025-783-2219
時 間 :14:00~20:00(混雑時不可要事前確認)
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (JTB)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

※このお宿は入湯後、2013/12/21にリニューアルオープンしています。内容など変わっているところがあるかと思いますが、記録の意味でUPします。

越後魚沼、湯沢から小出にかけての魚沼丘陵東麓はスキー場銀座、このベースとなるいくつかの宿で温泉がつかわれていることは意外に知られていません。
とくに石打の丸山温泉は日帰り情報がすくなく、ながらく懸案となっていました。
マニアックな温泉情報でしられる”ガイドのとら”の「関越道・東北道で行く名湯・秘湯」のリストでは、丸山温泉で「ホテル古城館」が日帰り可となっていたのでおもむろに突入。
志賀高原がいい例ですが、スキー宿の日帰りは難易度が高いです。
お客のすくないオフシーズンはお湯を入れていないことも多いし、冬場に行くと日帰り対応どころじゃない忙しさ・・・。
このときはオフシーズンの6月ながら、週末の夕方だったので期待半分で訪ねてみました。

場所は石打丸山スキー場の北端のベースのさらに北側の大きめの宿がかたまっているやや開けた一角で、サインが出ているのですぐにわかります。
石打から十二峠を越え妻有に通じるR353沿いには、いくつかの自家源泉をもつ宿が点在する上野鉱泉があって、ここはその東側にあたり、魚沼でも泉源の密度が高いところです。

 
【写真 上(左)】 石打周辺の宿の集合看板
【写真 下(右)】 サイン

タイミングよく?宿の人がいて、日帰り入浴を乞うと快くOK。しかも料金500円(現在、料金改定しています)。
玄関右手のフロントで受付、スキー宿風の館内、フロント階から階段を下りますがフロント階は2階なので浴場階は実施1階(GL階)で、これは雪国によくあるつくり。

 
【写真 上(左)】 「丸山温泉」入りの看板
【写真 下(右)】 浴場入口

廊下のおくに浴場、左手手前が男湯、おくが女湯。
脱衣所はこぢんまり。
内湯は外の軒下に露天があり、懐ふかいのでやや暗めながら落ちついた雰囲気。
露天は軒下タイプで目隠しに囲まれているものの、意匠的にすぐれていて雰囲気があります。適度に風もとおるので居心地よし。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 丸山温泉の説明書

カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜18時で男女湯とも独占。

内湯は石枠タイル貼3-4人で、石の湯口から投入し槽内吸湯のオーバーフローなし。
露天は鉄平石造4人ほどで、石組みの湯口から投入(湯温は変動)でよわい底面吸湯。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

湯温は内湯でほぼ適温、露天でやや熱め。露天のほうが濃度がでているように感じたので露天のレポです。

  
【写真 上(左)】 内湯の浴槽
【写真 下(右)】 内湯の湯口

お湯はかすかに茶色がかって、わずかにうす茶の湯の花がでているかも。(内湯はなし)
ほぼ無臭(ごくよわいアブラ臭ありか?)ではっきりとした塩味にわずかに苦味をまじえます。
この味とスペックからして、すくなくとも露天は加水はないかと思います。

 
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色

ツルすべと土類系のペトペト感ととろみをまじえる複雑な湯ざわり。
しっかりとした食塩泉、それも塩化土類まじりの重厚な浴感でよくあたたまり、浴後は肌がしっとり落ちつきます。

ナゾのお湯、スカ覚悟で攻めましたが、思いのほかの個性にびっくり。
湧出量は多くないようですが、夏場はお客がすくないからか、意外にいいコンディションが保たれていました。

このエリアで雰囲気ある露天は貴重。入りごたえのあるお湯なので、温泉好きには狙い目のお宿ではないでしょうか。

〔 源泉名:丸山温泉 上村の湯2号 〕 <H17.11.25分析>
Na-塩化物泉 19.5℃、pH=8.2、13L/min(650m掘削揚湯)、成分総計=3034mg/kg
Na^+=871.0mg/kg (82.93mval%)、Ca^2+=133.8 (14.62)、Fe^2+=0.9
Cl^-=1434 (81.11)、Br^-=5.5、I^-=1.7、SO_4^2-=306.7 (12.81)、HCO_3^-=174.7 (5.73)、CO_3^2-=2.1
陽イオン計=1026 (45.69mval)、陰イオン計=1925 (49.87mval)、メタほう酸=49.8

<温泉利用掲示>
加温循環濾過補泉方式の源泉100%の天然温泉です。

〔 Web掲載 〕
丸山温泉は石打丸山麓地下650mより揚泉し、加温循環濾過補泉方式の源泉100%の温泉となります。
泉質はナトリウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性低温泉)です。
効能では、特に関節痛に効くと言われております。

■ブランドグルメ
〔 石坂まいたけ 〕
塩沢の特産として知られるブランド舞茸。Webに「人工のまいたけに野生の形と風味を求めて研鑚を重ね、他の追随を許さない栽培法特許のまいたけです。」とあり、地元では「石坂まいたけ」といわれ、その株の大きさと品質には定評があるよう。おもに旅館や飲食店向けに、春、お中元時期、秋、年末に集中して生産出荷され、質を維持するために生産量を抑えているらしい、レアな舞茸のようです。

〔 2014/02/05UP (2011/06入湯) 〕


E138.48.17.870N36.58.53.450

【 BGM 】



うまい! ニコ動の歌い手。
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■ 津南駅前温泉 「リバーサイド津南」



津南駅前温泉 「リバーサイド津南」
住 所 :新潟県中魚沼郡津南町大字外丸丁1921-1
電 話 :025-765-4733
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :500円
オフィシャルHP(津南町観光協会)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

JR飯山線「津南」駅内にある日帰り温泉施設。
立派な構えの駅舎の壁面に「駅の温泉」の垂れ幕。2階の窓には「温泉のある駅」。
豊富な湯量を誇り、敷地内には温泉スタンドもあります。

 
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 エントランス

階段をのぼった2階が温泉施設で、無料休憩所や食堂もあります。
たしか受付は1階だったような気がしますが、定かではありません。
階段の踊り場には鉄道グッズが置いてあって、鉄道マニアは必見か?

 
【写真 上(左)】 受付
【写真 下(右)】 鉄道グッズ

二面採光のあかるい浴場は、真冬の2月に行ったので湯気もうもう。
窓から線路を見下ろし、タイミングがよければ列車も眺められます。

みかげ石枠白タイル貼10人以上(ジャグジー付)のやや無機質な大ぶり浴槽ひとつとサウナ。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランのうち、すくなくとも1ヶ所は温泉使用かもしれません。

日曜15時で10人以上と盛況で、かなりの人気施設では?

二段づくりの石の湯口から大量投入で、混んでいたので槽内注吸湯は不明ですが、オーバーフローはなかったので、おそらく循環仕様だと思います。
ただ、湯口からときおりぬる湯を大量投入するので、このときは源泉を入れているかも?
薬品味によわいカルキ臭。

明瞭なツルすべと軽やかな浴感はモール泉的イメージで、うすめながら良質な源泉とみました。
よわいカルキ臭が残念ですが、お年寄りのお客が多かったので、これはいたしかたないところか・・・。

掛け値なしの「駅の温泉」で、鉄道客には便利な施設だと思います。

〔 源泉名:津南駅前温泉 〕 <H15.12.17分析>
単純温泉(Na-HCO3型) 30.2℃、pH・湧出量不明(弱アルカリ性)、成分総計=360.0mg/kg
Na^+=69.3mg/kg (81.13mval%)、Ca^2+=8.1 (10.78)、Fe^2+=0.2
Cl^-=12.3 (9.23)、SO_4^2-=1.3、HCO_3^-=200.1 (87.00)
陽イオン計=86.2 (3.71mval)、陰イオン計=未記載、メタけい酸=53.8?

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 津南町認証米 〕
津南町は魚沼(産)コシヒカリの産地ですが、津南町ではさらに独自基準を設けて、「津南町認証米」を出荷しています。
特別栽培米、品質基準、栽培履歴確認などの基準をクリアした津南町産米が認証され、認証シールが貼られて出荷されます。
(津南町HPなどを参考。)

〔 2012/09/12UP (2006/02入湯) 〕


E138.38.32.819N37.1.13.313
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■ 越後湯沢温泉 「広川ホテル」

 

越後湯沢温泉 「広川ホテル」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢3203-2
電 話 :025-784-2310
時 間 :10:00~16:00(入湯当時)
料 金 :500円(同上)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

越後湯沢温泉の老舗宿が日帰り対応するもの。
場所は越後湯沢駅の南西、一本杉スキー場とNASPAスキーガーデンの中間くらいのところ。
外観はコンクリ造箱形の年季入り気味でぱっとしませんが、館内はとても丁寧にメンテされています。
小物のあしらいなどなかなかのセンスで、外観より館内がいいお宿の典型か。
女将さんの対応も気持ちのいいものでした。
老舗宿らしく、館内にはかつての越後湯沢の写真がたくさん貼り出されています。

 
【写真 上(左)】 古いのれん?
【写真 下(右)】 渋い備品類

階段をのぼっておくが男湯、手前右が女湯。
入口にあるタイル貼の洗面所がいい味を出しています。
脱衣所もゆったりとしてきもちのいいもの。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

男湯は予想外に広くて、10人は優にいけそうな職人芸的タイル貼浴槽がひとつ。
ただ、女湯はこぢんまりとしたもので窓がないのでやや暗め。
老舗の湯宿では男湯が広くて女湯は狭いというパターンがよくありますが、ここもそう。
最近は女性客のほうが上客(笑)なので、男女逆転したり時間交替制にするところが増えていますが、ここはどうなのかな。

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

また、ここは立派な露天があるそうですが、いまはつかっていないそうです。

 
【写真 上(左)】 いまはつかわれていない露天
【写真 下(右)】 ケロリン桶

カラン8、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。
日曜11時で男女湯と独占~8人とも独占。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 掲示

石膏の析出がでた石組みの湯口から20L/minほどもやや熱湯を投入し、槽内注吸湯なく全量をオーバーフローはかけ流しでしょう。
湯づかいには自信があるらしく、浴室前には「湯につかっておわかりになると思います 素肌にやさしい 体の芯まで温まる弱アルカリ100%の温泉源でございます コマーシャル化されていない 源泉100%かけ流しのゆ 本物の温泉をお楽しみ下さいませ。」
という掲示がありました。
使用源泉は湯沢町の集中管理泉(第2配湯所)のようですが、かなりの量の配湯権をもっているのでは?

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 味のあるタイル浴槽

無色透明のお湯はややぬるめで、白とうす茶の湯の花を浮かべています。
ほぼ無味でほのかに石膏臭が香ります。
よわいきしきしと指先の青白発光があって、硫酸塩泉的イメージのお湯。

際立った個性はないものの、上品にあたたまる含蓄のあるお湯で、浴後は肌がしっとりとおちつきます。

越後湯沢の湯宿の日帰りはけっこう入りましたが、なかでもお湯のいい1湯だと思います。
また、ここはゲキ安で素泊まりできるので、越後湯めぐりの中継基地としてつかうのもいいかもしれません。

〔 源泉名:湯沢町温泉管理事業(第2配湯所) 〕 <H15.8.11分析>
単純温泉(Na・Ca-Cl型) 55.2℃、pH・湧出量=不明、成分総計=755.1mg/kg
Na^+=172.6mg/kg (68.65mval%)、Ca^2+=65.7 (29.98)、Cl^-=322.1 (77.23)、SO_4^2-=106.0 (18.78)、HCO_3^-=23.5
陽イオン計=243.2 (10.94mval)、陰イオン計=454.7 (11.77mval)、メタけい酸=43.6、メタほう酸=12.7

■ブランドグルメ
〔 駒子もち 〕
笹団子のメッカ新潟。当然越後湯沢にも名物「駒子もち」があります。餅の中に餡を入れ、きな粉でまぶしたひと口サイズで、駅西側にある「億萬屋」さんのオリジナルです。

〔 2012/06/28UP (2006/04入湯) 〕


E138.48.45.340N36.55.44.340
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■ 燕温泉 「山の湯宿 針村屋」 〔 Pick Up温泉 〕

 

燕温泉 「山の湯宿 針村屋」
住 所 :新潟県妙高市関山6113-1 (旧 中頸城郡妙高村)
電 話 :0255-82-3121
時 間 :要時間確認
料 金 :600円
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (関燕観光協会)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

妙高のお湯のなかでも名湯の誉れ高い燕(つばめ)温泉
妙高周辺ではもっとも高所にあるお湯で、妙高山の登山口にもなっている山の湯。
以前はスキー場があって、深雪&ハイレベルなゲレンデ構成で一部のコアなスキー好きにさりげに人気があったのですが、いまは休業(閉鎖?)しているようです。

ここは「黄金の湯」、「河原の湯」のふたつの露天風呂が有名です。
当然、ふたつとも入りましたが、お宿のお湯も気になったので帰りに攻めてみました。
たいていの湯宿が日帰り看板を出していて迷いますが、なんとなく温泉街のなかほどにある「針村屋」にしてみました。

 
【写真 上(左)】 燕温泉街
【写真 下(右)】 燕温泉案内図

燕温泉街は原則駐禁のようで、温泉街手前の共同Pに停めて歩いていきました。
坂道の両側に湯宿や土産物屋が並ぶ温泉街。
ところどころに流される温泉が路面を湯の花で彩り、雰囲気を出しています。

 
【写真 上(左)】 道ばたを流れる温泉
【写真 下(右)】 玄関

ここは山宿風たたずまいで、日帰り客の受け入れに慣れている感じ。
ふたつの人気露天ではゆっくり身体を洗うことができないので、帰りに立ち寄る登山者がけっこういそう。
階段をのぼった左手に男女別の浴室。手前右手が女湯、左手おくが男湯で、おのおの内湯と露天があります。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴室入口

脱衣所はやや狭いものの浴室は意外に立派で、赤みかげ?石タイル貼6-7人の内湯と扉の外に鉄平石枠タイル貼2人ほどの露天「渓雲の湯」?。
露天が空中に浮いたポーチ風になっているのは、わが国屈指の豪雪地帯(ふつうに3~4mは積もる)ゆえかと思われ、谷から吹き上がる風が心地いいです。
内湯もあかるく、メンテばっちりで気持ちのいい浴場。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

カラン計4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜10時で独占。

 
【写真 上(左)】 女湯内湯
【写真 下(右)】 女湯露天

内湯は灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
にごり湯につき槽内注排湯は確認できず、切欠からの上面排湯。

 
【写真 上(左)】 男湯内湯
【写真 下(右)】 男湯内湯の湯口

露天も灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
オーバーフローはなく、たしか側面のスリット孔からの排湯だったかと思います。
湯温は内湯で適温~ややぬる、露天で適温。ともにたっぷり深くて入りごこちのいいもの。
湯づかいはお湯の感じや、脱衣所掲示からしてかけ流しでしょう。

 
【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

お湯は内湯・露天ともに同系ですが、浴槽がちいさな分、露天のほうが鮮度感がありました。
鼠色がかった濁白色のにごり湯には、灰白色の繊維状の湯の花が大量にただよっています。
山のイオウ泉にありがちな”味のない味”+弱苦味。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭に特有の鉱物臭をまじえた絶妙な湯の香が、浴室内にたちこめています。
この湯の香は「黄金の湯」、「河原の湯」よりもつよいのでは・・・?。

硫酸塩泉系のきしきしとイオウ泉系のするするにツルすべととろみが加わる複雑かつ絶妙な湯ざわりで、肌にくい込むような力感も備えています。
ともかく後を曳くお湯で、なかなか脱出できません。
浴後はお肌するするになり、イオウ臭が肌にのこります。

 
【写真 上(左)】 内湯の排湯口と湯色
【写真 下(右)】 大量にただよう湯の花

硫化水素泉ながら、どこかすっきりとした味わいがあり、日光湯元のお湯を思い起こしました。
ここはおそらく山側からの引湯かと思われます。
ふたつの露天(おのおの源泉がちがうと思う)のどちらかと同じ源泉かは不明ですが、同じ源泉だとしてもだいぶイメージがちがいます。
引湯しているうちにお湯がまろやかにこなれるような気もしますが、どうでしょうか。
個人的にはふたつの露天より気に入りました。これは文句なく名湯かと。
このタイプのお湯は好物なので、いつか真冬に泊まってじっくり堪能したいと思います。

温泉分析書はみあたりませんでしたが、掲示されていた泉源地と「自遊人 温泉倶楽部」の『温泉分析書図書館』掲載の「ホテル花文」の分析書記載泉源地がおなじなので、ここからデータを抜粋引用します。(〔 〕は現地掲示より。)

------------ 引用データ ------------
〔 源泉名:燕温泉(集合升) 〕
含硫黄-Ca・Na・Mg-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〔含硫黄-Na・Ca-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〕 44.8℃〔43.5℃〕、pH=6.4、758L/min自然湧出、成分総計=1680mg/kg
Na^+=120mg/kg (33mval%)、Mg^2+=41 (22)、Ca^2+=130 (41)、Fe^2+=0.04、Cl^-=130 (22)、HS^-=-、SO_4^2-=230 (29)、HCO_3^-=490 (49)、陽イオン計=309 (16mval)、陰イオン計=851 (16mval)、メタけい酸=210、メタほう酸=8.6、遊離炭酸=200、硫化水素=2.2 <H17.8.25分析>〔H3.11.20分析〕
------------ 引用データおわり ------------
※ 引湯にしては湯温のわりに湯口の温度が高いが、分析書の湯温は集合升での計測かもしれません。

〔 脱衣所掲示 〕
当館の温泉は、天然温泉100%掛け流し温泉です。
加水、加温、循環はしておりません。

■ブランドグルメ
〔 大洞原のくだものトマト 〕
旧 妙高村はトマトの名産地として知られていました。
なかでも標高の高い大洞原産のトマトは味に定評があるらしく、有機質の肥料をつかい露地栽培された「くだものトマト」が出荷されています。

〔 2012/04/20UP (2011/09入湯) 〕


E138.8.56.200N36.53.57.260

【 BGM 】
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■ 五十沢温泉 「五十沢温泉 旧館」 〔 Pick Up温泉 〕



五十沢温泉 「五十沢温泉 旧館」
住 所 :新潟県南魚沼市宮 (旧 南魚沼郡六日町)
電 話 :0257-74-2859
時 間 :8:00~20:00 / 第1、2、3水休(時間・休日とも要事前確認)
料 金 :300円
オフィシャルHP
紹介ページ (温泉みしゅらん)

巨大混浴露天で有名な「五十沢(いかざわ)温泉 ゆもとかん」の旧館です。
宿泊もやっているようですが、ほとんど日帰りがメインのようです。

場所はわかりにくいです。
オフィシャルな地図情報がとれず、現地でも看板頼りにたどり着いたので定かではないのですが、R291から県道233に入り、五十沢集落内で県道28五日町方面へ左折した道沿い右手だと思います。
五十沢温泉(新館)からだと、県道233を六日町方向に戻ったひとつ目の角を右折すると、そのまま県道28五日町方面に入るのでその右手道沿い。
新館からだと500mほどかな? Pは数台分あります。

旧館といっても老舗宿的雰囲気はなく一見民家のよう。ちと新津温泉入っているかも・・・。
たしか入口の料金箱に料金300円を入れて入館。


【写真 上(左)】 案内看板
【写真 下(右)】 浴槽

脱衣所に洗濯機。近所のお年寄りが数人入りにきていて銭湯のよう。
二面採光のあかるい浴室に石枠タイル貼5人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
役物を多様した職人芸のタイル細工が渋い。

左手壁面から突き出た塩ビパイプはでておらず、左手おくの石の間に据えられた陶製瓶に
イオウの析出まみれの金属パイプが突き入れられてあふれたお湯を浴槽に流し込み。
これは湯温調整のためかと・・・。
湯口そばにはコップもおいてありました。
槽内排湯はみあたらず、ざんざこオーバーフローのかけ流し。


【写真 上(左)】 渋いタイル貼り
【写真 下(右)】 湯口

カラン2、アメニティ類たしかなし。お湯カランはおそらく源泉かと・・・。
平日15時で3人~独占。

43℃ほどの熱湯は無色透明で、うす茶と白の湯の花がたくさん舞っています。
明瞭なたまご味+石膏味、甘イオウ臭にほこほことした石膏臭。
よわいツルすべ+弱きしにイオウのスルスルとした湯ざわりが加わるやわらかなお湯。

とにかく鮮度感が抜群でお湯に勢いがあるので迫力充分。
あたたまり感も相当なもので、成分総計わずか160.4mg/kgのお湯とはとても思えません。
それでも浴後は熱の抜けよく、さっぱり上品な充実感が残ります。
お湯のイメージはいまはなき栃木・栗山の名湯、「西川公民館」を彷彿とさせるものがありますが、こちらのほうがイオウ気がつよいかな。

新館(ゆもとかん)は以前スキー帰りに2度ほど入ったことがありますが、お湯は断然こちらのほうがよく、それに個人的に混浴はあまり好きではないので、どうしてもこちらの評価が上になります。
魚沼エリアでも屈指の名湯なので温泉好きにはおすすめします。

〔 源泉名:五十沢温泉 1号井 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4・HCO3型) 50.3℃、pH=9.4、270L/min動力揚湯、成分総計=160.4mg/kg
Na^+=40.0mg/kg (84.26mval%)、Ca^2+=5.9 (14.05)、Cl^-=27.4 (36.00)、HS^-=1.8、SO_4^2-=23.6 (22.91)、HCO_3^-=27.0 (20.57)、CO_3^2-=9.3、陽イオン計=47.1 (2.07mval)、陰イオン計=90.9 (2.14mval)、硫化水素=0.01 <H16.8.9分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒処理:なし

〔 HP掲載 〕
1976年、小沢謙二会長が消雪用の井戸を掘っていたところ、深さ60m足らずで水温50度の湯脈に当たった。県に許可を取り営業を始めたのが78年頃。

一郷一会100名湯(takayamaさん)

■ブランドグルメ
〔 酒の實漬け 〕
地元の契約農家でつくられる白瓜、きゅうりの塩漬けを清酒八海山の酒粕に漬け込み、八海山大吟醸の酒粕で仕上げるという、越後・魚沼らしいかす漬。
ネーミング・パッケージもばっちりツボにはまった好アイテムで、通販もされています。

〔 2011/11/04UP (2006/04入湯) 〕


E138.56.2.017N37.3.34.803
※地図&位置データは正確でない可能性あり。

【 BGM 】


焼酎「かのか」のCMで流され、清涼感あふれるメロディで一世を風靡した井上大輔作曲、上野洋子ヴォーカルの名曲。
フルバージョンはないと思っていたがみつかりました。(YouTubeおそるべし!)
世理奈というArtistが唄っている「風と花と光と」。
そこそこ健闘しているが、やはり天才的なキレのある上野洋子には及ばずか・・・?。
でも、そのあとに入っている曲「歓びを歌にのせて」??は秀逸。

上野洋子Vers.
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■ 栃窪温泉 「湯元 旅館 銀峰閣月乃湯」 〔 Pick Up温泉 〕

このところ、たくさんのアクセスをいただいているので、すこしピッチをあげて(^^)UPしていきます。



栃窪温泉 「湯元 旅館 銀峰閣月乃湯」
住 所 :新潟県南魚沼市栃窪1220番地 (旧 南魚沼郡塩沢町)
電 話 :025-782-2579
時 間 :要時間確認
料 金 :500円
オフィシャルHP (←音がでます)
紹介ページ (湯めぐりヴァカンス/南魚沼市役所)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

南魚沼の山あいに湧く地味~なお湯。
上越市柿崎区にも「鷺乃湯」や「あばれ井戸の湯」で温泉マニアに人気が高い”栃窪温泉”がありますが、それとは別のお湯です。

情報がすくなく、事前に調べがついたのは、すくなくとも「銀峰閣」と「早稲田館」のふたつの湯宿があること。
うち、「銀峰閣」は日帰り入浴を受け入れているらしいので突入してみました。


【写真 上(左)】 栃窪峠から南魚沼
【写真 下(右)】 栃窪温泉

塩沢から栃窪峠を越えて十日町へ抜ける県道82号沿いにあります。
栃窪峠の向こうには、塩の又温泉越後俵山温泉や二ツ屋温泉「鷹の湯」(入湯済未レポ)があって、隠れた湯巡り街道です。


【写真 上(左)】 袖看板
【写真 下(右)】 玄関

「銀峰閣月乃湯」という格調高いネーミングから大ぶりな宿を想像していましたが、外観は意外にこぢんまり。
越後の農家風のがっしりした建物ですが、とても日帰り入浴できる感じはありません。


【写真 上(左)】 ”月乃湯”の銘板
【写真 下(右)】 浴場入口

おそるおそる玄関の扉をあけ、声を掛けるとなかから元気な子供が駆けでてきました。
「温泉に入れる?」ときくと、うなづいて館内に駆け戻り、女将さんを連れてきてくれました。
親切そうな女将さんは、日帰り客はすくなそうなのに、怪訝そうな感じもなくあっさり入浴を受け付けてくれました。

廊下の左にふたつの浴室。
おくの男湯は加温中とのことで、手前の女湯に貸し切りで入れました。


【写真 上(左)】 手拭い
【写真 下(右)】 浴槽

脱衣所はこぢんまり。
窓の広いあかるい浴室に総檜造4-5人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランも温泉かもしれません。
土曜16時で独占貸切。


【写真 上(左)】 立派な檜浴槽
【写真 下(右)】 洗い場カランも温泉?

熱湯の側面注入で槽内排湯はみあたりませんでしたが、オーバーフローはないので循環かと。
別に冷たい水のでるカランがあり、これは感じからして非加温源泉かと思います。


【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 カラン&湯色

ほぼ適温~ややぬるのお湯はうすく懸濁し、白い浮遊物が浮かびます。
かなりつよめの指先の青白発光、よわいとろみとヌルすべがあり、やわらかでやさしい湯ざわりのお湯です。
よわいながら芒硝泉系の味わいとかすかにおだやかな湯の香でカルキは感じませんでした。
お湯は入れ立てだったらしく、そこそこの鮮度感もありました。
インパクトはさほどないものの、ほのぼのとしたイメージのあるお湯で、納得の一湯となりました。

栃窪集落は「シャトー塩沢スキー場」にちかく、この宿も冬場はスキー客でにぎわうと思われます。
食事は自家製魚沼産コシヒカリだそうでこれも楽しみ。

〔 源泉名:栃窪 〕
泉質:中性 低張性 冷鉱泉 (筆者註:メタけい酸による規定泉(Ca・Na・Mg-HCO3型)と思われます) 13℃、pH・湧出量不明、蒸発残留物=153mg/kg
Na^+=11.0mg/kg (32.88mval%)、Mg^2+=4.1 (6.85)、Ca^2+=10.3 (35.62)、Fe^2+=0.3、、Cl^-=9.9 (18.92)、SO_4^2-=12.4 (17.57)、HCO_3^-=57.3 (63.51)、陽イオン計=29.9 (1.46mval)、陰イオン計=123.9 (1.48mval)、メタけい酸=55.7、遊離炭酸=23.4 <S50.12.20分析>

※この源泉はHP掲載(下記)からして、「銀峰閣」の自家源泉と思われます。
「早稲田館」が別源泉かどうかは不明です。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 HPより 〕
栃窪温泉の歴史は比較的新しく、当館が旅館を営み始めてまもなくの昭和58年に敷地内から源泉が見つかったのが始まりでした。
同年11月30日から栃窪温泉湯元として営業を開始し、平成7年10月に待望の桧風呂が完成。木の香漂うきれいなお風呂で旅の疲れをゆっくり癒してください。

■ブランドグルメ
〔 しおざわコシヒカリ 〕
泣く子も黙る(^^)、日本一のブランド米、魚沼コシヒカリ。
なかでも南魚沼の旧塩沢町で産するコシは、「しおざわコシヒカリ」と呼ばれ、魚沼産の中でももっとも評価が高いそう。
近年、「天地米」と銘々され販売されています。
(「JAしおざわ」HPなどを参考。)

〔 2011/08/10UP (2011/06入湯) 〕


E138.49.1.440N37.2.57.180

【 BGM 】

うまい! ハンパじゃなく巧い!
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■ 越後湯沢温泉 「山の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



越後湯沢温泉 「山の湯」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢930
電 話 :025-784-2246
時 間 :6:00-22:00(当面の間6:00-20:00の営業) / 火休
料 金 :400円
紹介ページ ((財)湯沢町総合管理公社)
紹介ページ (南魚沼地域振興局企画振興部)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

※ いつも混雑につき、浴場の写真はありません。

越後湯沢の石打寄りの山手にある名物共同浴場で、正式名は「湯元共同浴場」。
越後湯沢温泉の「湯元」とされ、鈴木牧之の名著「北越雪譜」や、司馬遼太郎の「峠」でも描かれた歴史ある共同浴場で、かの川端康成が湯浴みしたという説もあります。
地元では「やまんぼちゃ」(”ぼちゃ”とは地元の方言で”お湯”を指すらしい。)といわれて親しまれるお湯です。


【写真 上(左)】 湯坂の上り口
【写真 下(右)】 湯坂の下から

温泉街の外れから細く急なヘアピンの坂道を登っていきます。
「雪国」に描かれている”湯坂”は、パンフ「越後湯沢温泉「雪国」文学散歩道」や、南魚沼地域振興局企画振興部のWebによるとこの坂のようで、さらに登っていくと「湯元温泉分湯場」があり、その先は湯沢です。

ここは初レポ(2003/02/09(2003/01入湯))以来、数回入っていますが、今回は湯沢町観光協会で発行している「外湯めぐり券」をつかって攻めてみました。
「外湯めぐり券」は1,500円。これで5つの町営浴場、「山の湯」、「駒子の湯」、「岩の湯」、「街道の湯」、「宿場の湯」に入れるので、全湯制覇すると@300円/湯 であがるすぐれものです。)


【写真 上(左)】 排湯溝の湯の花
【写真 下(右)】 外観

Pは建物前にありますが8台ほどで、スペースが狭いので停めにくいです。
冬場の混雑時や雪降りの日など坂下のPをつかったほうがベターかも。
坂下の排湯溝からは湯気があがり、翠白色の湯の花もでて、お湯のよさを物語っています。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 雪の山並み

正面からみるとちんまりとかわいい建物が、よこの玄関側にくると立派な構えになるのは意匠のたまもの?
入ると正面に受付。券売機でチケットを買ってわたします。
左手窓際にこぢんまりとした休憩所。高台にあるので上越国境の山々の眺めが見事。
その先が浴場で、右が女湯、左が男湯。
脱衣所はさほど広くなく、混雑時はごった返し気味。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

あかるく楚々とした浴室に赤みかげ石枠水色タイル貼6-7人の内湯のみとシンプル。
みかげ石の湯口から40L/minほども豪快に投入し、槽内排湯なしのざんざんオーバーフローは文句なしのかけ流し。
石の湯口のなかにはパイプが2本あって、左は熱めでチョロチョロ、右のはやや熱めで大量にでていました。(2011年)
ここは2本の源泉をつかっていて、湯温からすると左のが諏訪源泉、右のが「湯元」源泉では?
(源泉は2本ありますが、受付の人によると当日(2003年)は「湯元」のみを使用とのことでした。)

日曜16時でスキー客を中心に6~10人以上と大混雑。
その後の入湯も常に混雑していましたが、それでもお湯の鮮度が保たれているのはさすがです。
カラン4 or 5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。

びしっと熱めのお湯は無色透明で白いイオウの湯の花がただよいます。
湯口でたまご味+微芒硝味とイオウ臭。
越後湯沢には源泉がいくつもありますが、やはりここと「高半」のお湯がいちばんイオウ気がつよいのでは。

きしきしにイオウのするするをまじえた肌なじみよいやわらかな湯ざわりと、爽快な湯あがり感が味わえるきもちのいいお湯で、名湯の面目躍如。

これまでなぜか行くのは夕方だったので、混んだ状況でしか入ったことはありません。
とくに最近は人気があるらしく、今回行ったときはPは東京方面ナンバーの車で占拠されていました。
熱湯の湯船に入れない客が湯船に腰掛けるので、ただでさえ広くない浴槽がますます混み合います。
カランもつねに順番待ち状態。

こんな状況なので、やはり地元の方が利用される夕方は避けた方がいいかも・・・。
お湯は熱く、設備もシンプルなので、お湯にこだわりのない人は別の浴場(→ いろいろあります)に行ったほうが結果オーライかもしれません。

〔 源泉名:湯沢温泉「湯元」 〕
単純硫黄温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.4℃、pH=9.5、成分総計=383.6mg/kg
Na^+=97.4mg/kg (92.17mval%)、Cl^-=101.7 (50.44)、HS^-=2.4、、チオ硫酸イオン=1.0、SO_4^2-=64.7 (23.73)、HCO_3^-=45.8 (13.18)、CO_3^2-=13.8、陽イオン計=104.8 (4.60mval)、陰イオン計=235.5 (5.69mval)、硫化水素=0.1未満 <H16.1.20分析>

〔 源泉名:湯沢温泉「湯元」 〕
アルカリ性単純温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.5℃、アルカリ性、成分総計=283.7mg/kg
Na^+=83.1mg/kg (92.12mval%)、Cl^-=91.1 (61.19)、SO_4^2-=62.9 (31.19)、HCO_3^-=10.9 (4.29)、CO_3^2-=1.7、陽イオン計=89.4 (3.93mval)、陰イオン計=168.1 (4.20mval) <S58.8.23分析>

※ S58年の分析にくらべ、濃度と硫黄成分が増え、泉質も単純硫黄温泉となっています。

〔 源泉名:湯沢温泉 諏訪源泉 〕
単純温泉 (Na・Ca-Cl型) 45.7℃、弱アルカリ性、成分総計=835.6mg/kg
Na^+=220mg/kg (74.33mval%)、Ca^2+=65.0 (25.20)、Cl^-=356 (77.74)、SO_4^2-=104 (16.72)、陽イオン計=285.9 (12.89mval)、陰イオン計=501.6 (12.91mval) <S57.11.17分析>

※ 2011年時点では、諏訪源泉の分析書は掲示されていませんでした。 

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過:設備なし 塩素消毒:あり(営業終了後)
今でも当時と同じように山中より湧き出す源泉に、一切の加水・加温をすることなく使われています。

〔 湯沢町総合管理公社紹介ページ(NPO法人ゆ) / 湯沢温泉(山の湯)の歴史 より抜粋引用 〕
「山の湯」の源泉(湯元温泉)は、今からおよそ八百年ほど前に、越後新発田の高橋半六という旅人が湯沢で病になり、薬草を探して山に入り、偶然発見したといわれています。
江戸時代、徳川幕府によって三国街道が整備され、参勤交代が始まると、温泉のある宿場として、多くの旅人や湯治客で賑わいました。
(中略)「湯坂」を登りきったところに、「山の湯」の源泉(湯元温泉)の守り神として、ともに歴史を刻んできた「湯本薬師堂」が祭られ、長い湯沢温泉(湯元温泉)の歴史を感じることができます。

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2011/06入湯、2011/08/02内容補強のうえUP ((2003/02/09(2003/01入湯)) 〕


E138.48.8.703N36.56.34.355
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■ 三俣細越温泉 「街道の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



三俣細越温泉 「街道の湯」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町三俣1021
電 話 :025-788-9229
時 間 :7:00~21:00(当面の間10:00~20:00) / 火休
料 金 :500円(土日祝 750円、17時~ 500円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (JTB)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

越後湯沢から三国峠に登るR17三国街道沿いにあるセンター系施設。
湯沢町観光協会で発行している「外湯めぐり券」をつかって入ってみました。
「外湯めぐり券」は1,500円。これで5つの町営浴場、「山の湯」、「駒子の湯」、「岩の湯」、「街道の湯」、「宿場の湯」に入れるので、全湯制覇すると@300円/湯であがるすぐれものです。)

250円(70歳以上150円)で利用できるゲキ安の会員制度があるので地元客メインだと思いますが、国道沿いで、かぐらスキー場みつまたステーションのそばにあるので、とくに冬場はスキー客の利用も多いのでは。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 浴場入口

国道沿いに広大なPと越後らしいウッディで端正な建物。Pの規模のわりに館内はこぢんまり。
右手おくに男女別の浴場で、脱衣所は変形で広くはないものの風とおしよく快適。
浴場はゆったり。天井高く二面採光のあかるいいい浴場です。
露天も軒下タイプながら風とおしよくきもちのいいもの。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

カラン10(内セパ式5)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で2人~独占。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 かなりのオーバーフロー

内湯はみかげ石枠青鉄平造15人以上はいける大ぶりなもので、たっぷりふかめで入りごこちよし。
赤茶に色づいたみかげ石の湯口から投入+底面注入、底面吸湯ながら大量のオーバーフローがあります。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

露天は石枠青鉄平造7-8人。こちらはやや浅めでいまいち落ちつきません。
赤茶に色づいたみかげ石組みの湯口からの投入で、上面排湯口からの大量流し出し+底面吸湯。
内湯でやや熱、露天はややぬるで、内湯の方がお湯がいいです。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色と排湯

無色透明のお湯で湯中の指先がわずかに青白に発光し、よわい芒硝重曹味。
シャープな消毒臭らしきものがありますが、これはひょっとして墨臭系の温泉臭か、その臭いに消毒臭がまじったものかもしれず、個人的に嫌いではありません。
ツルすべときしきしがいりまじる湯ざわりで、お湯にキレがありよくあたたまります。
循環はあるかと思いますが、内湯ではそれなりの鮮度感があり、悪くありません。
お湯のキレといい、温泉臭といい、意外にキャラの立ったお湯なのかも・・・。


【写真 上(左)】 内湯の浴槽
【写真 下(右)】 湯色&湯口

三国街道沿いには、名湯「貝掛温泉」と個性派の苗場「雪ささの湯」(ともに入湯済未レポ)があるので、温泉好きにはここや二居「宿場の湯」は見過ごされがちですが、なかなかどうして楽しめるものがありました。

なお、以前、みつまた温泉「鶺鴒の湯」という入浴施設がありましたが、1998年秋に閉鎖、現在は宿泊施設の「かぐら山荘」として営業を続けているという情報があります。
ただ、じゃらんによると、この宿は「温泉:なし」となっているので、いまは温泉規定を満たしていないのかもしれません。

〔 源泉名:三俣細越温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Ca・Na-Cl・SO4型) 46.4℃、pH・湧出量不明、成分総計=648.1mg/kg
Na^+=92.1mg/kg (41.21mval%)、Ca^2+=113.7 (58.27)、Cl^-=202.0 (59.44)、SO_4^2-=168.1 (36.50)、HCO_3^-=18.0、陽イオン計=207.5 (9.73mval)、陰イオン計=391.8 (9.59mval)、メタほう酸=6.7 <H19.12.20分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 湯沢ゆべし 〕
お福人形で知られる越後湯沢駅前の土産品店「かんだ」で売られている自家製のゆべし。
「素朴で、もっちりとした歯ごたえのゆべしは、一度食べると病みつきになること間違いなし」とのこと。

〔 2011/07/05UP (2011/06入湯) 〕


E138.46.49.414N36.53.51.079
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■ 新津温泉 「新津温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



新津温泉 「新津温泉」
住 所 :新潟県新潟市秋葉区新津本町4-17-13 (旧 新津市)
電 話 :0250-22-0842
時 間 :7:00~18:00(6:40~19:00?)/ お盆と年末年始以外原則無休
料 金 :300円(1浴)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

アブラ臭中毒患者のあいだで別格的人気を誇る日帰り温泉。
かなり前の入浴ですが、写真を入れてUPします。(2003年、下越~中越をまわったときのレポ

咲花(「柳水園」)のあと、月岡方向にある出湯の華報寺共同浴場か、遠回りになるが新津かの苦渋の選択。
でも、アブラ臭の総本山、新津にはどうしても入りたかったので、安田IC~新津ICと高速利用で新津に突入しました。

長崎屋そば五泉市寄りという情報だけで、市内の詳細地図もなかったので、とにかくよく目立つ長崎屋の屋上サインを目標にアプローチ。
五泉方面から行って長崎屋の手前の細い路地が怪しかったので右折し突入すると、正面に廃材が積み上がった一画があり、奥の民家風の建物に新津温泉の看板があってビンゴ。
駅方面(県道)からだと長崎屋の次のせまい路地(白い小さな看板あり)を左折です。
(後註:「長崎屋」は閉店し、現在「ベルシティ新津」(にいつフードセンター)になっています。新津駅の南東、「本町4」交差点そばにあります。)


【写真 上(左)】 浴場棟
【写真 下(右)】 浴場入口

建物わきに廃材(加温用?)が積み上がっていて雰囲気はB級。
外観はほとんど民家で、看板がなければそれとわからないかと。
”にいがた観光ナビ”では「市街地にある珍しい普通の民家の温泉。」というよくわからない紹介をされています (^^)

それにしても、「新津温泉」で検索すると出てくる出てくる、温泉好きのレポがワンサカと・・・(オフィシャルHPはみつからず。)
こういうのに、お湯の悪かったためしがありません。

手前の母屋で料金300円を払い、廊下づたいにおくの浴場へ。
なかは生活感あふれる民家そのもの。
別に浴場脇の入口があり地元の人はここから出入りしてますが、どこで金払ってんだろう?


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 手書きの分析書

広くてこざっぱりした気持ちのよい脱衣所から、小判型タイル貼3-4人の浴槽が見えてそそりまくり。
扉をあけると、やはり噂どおりの石油(下手するとガソリン)臭が・・・。
無骨な金属パイプから10L/min程度を投入で、混雑につき排湯不明でしたが、たぶん非循環かと・・・。
カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。平日16時で4~5人と盛況。


【写真 上(左)】 浴槽 (画像提供:福沢☆湯キチ氏)
【写真 下(右)】 湯口 (同上)

きもちぬるめのお湯は、うすく緑白濁を呈し、強塩味+苦味に強烈なアブラ臭。
石油系の純度が高そうなもので喜連川早乙女に似ていますが、硫化水素臭さほどない分ピュアな感じ。

よく発汗するほてほて系のお湯ですが、肌にからみつく独特の(油っぽい?)とろみが強く、いつまでも入っていたくなります。
浴後もあとを曳きまくりで、一度脱衣所に上がった後、思わず再突入!。
浴中は重曹泉系のツルすべも感じますが、浴後は肌がパサつくので、美人の湯系ではないです。

浴場の風情といいお湯の質といい文句なく名湯。
今回のベスト賞かと・・・ (B級湯マニアです ^^; )
とくにアブラ臭は極上で、月岡に向かう車内は石油系アブラ臭でプンプン。
肌に残った残り香をかぎまくり(やはり病気か・・・ ^^; )。ここは再訪必至でしょう。

新津はかつて石油の町で、「この地域には、古くからの石油が地表ににじみ出ているところがあり、くそうず(草水)と呼ばれ、越後七不思議の一つにも数えられていました。」 「1917(大正6)年には年産12万キロリットルで、産油量日本一となり、第二次の全盛時を迎えました。その後は減少し、平成8年で採掘が終了しました。」とのこと。(旧 新津市HPより)
Webでは、「石油掘削時に湧出した」という情報もあり、やはりこの石油系アブラ臭は筋金入りか?

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後記、その後、おそらく千湯以上の入湯を重ねましたが、いま思い返してみると、正直、このお湯がいわゆる「名湯」かどうかは断言できない感じもします。
ただ、類まれな個性をもつことは確かで、もういちど再訪して、じっくりお湯と対峙してみたい1湯です。

〔 源泉名:新津温泉 〕
含重曹食塩泉*1 47℃、pH不明、19.8L/min(733m)、総計=13709.7mg/kg
Na^+=4602.3mg/kg (92.17mval%)、NH^4+=15.9、Fe^2+=0.4、Mn^2+=3.2、Cl^-=6461.2 (83.92)、HCO_3^-=2076.1 (15.67)、陽イオン計=5025.0 (217.13122mval)*2、陰イオン計=8579.7 (217.13122mval)*2、メタけい酸=105.00 <S49(S29?).9.4分析>
*1)なぜに”含重曹”泉??
*2)カチオン、アニオンのmval値が芸術的に合ってる (^^)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 三色だんご 〕
中越ではかなり知られている名物だんご。
だんごのうえにごま餡、白餡、こし餡がのっていて、たぶん3色に見えることからの命名だと思います。
秋葉区新津本町の「羽入(はにゅう)」のものが有名で、新津駅の名物でもあります。
大正五年(1916年)発売開始という歴史ある銘菓で、日もちしないため原則県外発送はしないというレアものです。

〔 2011/05/26内容補強のうえUP (2003/04/17レポ (2003/04入湯)) 〕


E139.7.55.836N37.47.30.571
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■ 大沢山温泉 「幽谷荘」 〔 Pick Up温泉 〕



大沢山温泉 「幽谷荘」
住 所 :新潟県南魚沼市大沢1233 (旧 南魚沼郡塩沢町)
電 話 :025-783-2579
時 間 :10:00~21:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :500円
紹介ページ (@nifty温泉)

越後・魚沼地方、魚野川の西側を南北に走る山並みを魚沼丘陵といいます。
ここは本邦屈指の豪雪地帯で、湯沢、石打、上越国際など、メジャーなスキー場が数多くありますが、温泉にも恵まれていることは意外に知られていません。
栃窪、塩ノ又越後俵山、二ツ屋など一軒宿の多いなかで、大沢山温泉は比較的規模の大きい温泉地です。
ここは「大沢館」、「高七城」など、個性的でマスコミ受けのいい有名旅館がありますが、温泉好きの評価がことに高いのが最奥にある「幽谷荘」。

このエリアは冷鉱泉や低温泉が多く、ここも泉温27.2℃の低温泉ながら贅沢にもこの源泉を加温かけ流しています。
そんなこともあり、タイミングがあわないと日帰り入浴できないこともあるようですが、私がいったときにはラッキーにも独占状態でお湯を堪能できました。


【写真 上(左)】 春浅い魚沼平野
【写真 上(左)】 外観

春浅い越後魚沼、雪国らしい木造のがっしりとした建物はまだ豪雪に埋もれていました。
声をかけると奥から飄々とした感じの女将?がでてきました。
越後の湯宿らしく、館内はよくメンテされています。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽

脱衣所にまでただようミシン油臭に期待が高まります。
こぢんまりとしていささかそっけない浴場は、二面採光であかるいものの、かなり強烈にこもっています。
大理石枠タイル貼4人の浴槽ひとつとシンプル。


【写真 上(左)】 湯口&カラン
【写真 下(右)】 ザンザコにあふれています

石の湯口から熱湯を絞り投入でかなりの量のオーバーフロー。
槽内排湯口はあるものの引いておらず、オーバーフロー量からしても加温かけ流しかと。
別に冷温カランがあり、どちらも冷たくこれもおそらく源泉。
あかるく静かな浴室に、鮮度の高いお湯がしずしずとかけ流されています。
身を沈めるとザアザアとあふれ出るお湯が申し訳ないほど。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 強烈なツルすべのカラン

お湯はかなり熱め。やや黄色がかったお湯には細かな灰白色の湯の花が大量に舞い、弱重曹塩味+α、ミシン油臭+α(ハーブの”ルー”のような香り)の特徴ある湯の香が心地いいです。
オイリーなツルすべがハンパでなく、泉質こそ含重曹食塩泉ですがイメージは重曹泉系。裏でしっかりと食塩分が利き、しっかりと温まり感もあって入りごたえ充分。
とくに源泉冷カランのツルすべがものすごく、出ぎわに何杯か浴びてつるつるになって退場(笑)。浴後もお肌つるつるの美人の湯。

Na-HCO3の濃度があるとpHがさほど高くなくてもはっきりとしたツルすべがでてきます。
関東では妙義長寿の湯新田温泉が好例ですが、新潟ではここが代表格だと思います。
とくに魚沼周辺は単純温泉や硫黄泉が多いので、重曹がのびやかに存在を主張しているこのお湯は貴重。

とにかく個性が際だっていて、入るほどにはまっていくようなお湯です。
やや過加温気味で浴室がこもっていたのが残念ですが、夏場に非加温で入ったら、それこそあまりの気持ちよさに出られなくなるのでは・・・?

「大沢館」や「高七城」の豪壮な浴室にくらべると浴室はふつうですがお湯は絶品。
魚沼の山中にわざわざ入りに行くだけの価値ある名湯だと思います。

〔 源泉名:不明 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 27.2℃、pH=8.46、成分総計=1.465g/kg
Na^+=458.7mg/kg (97.70mval%)、Cl^-=448.9 (61.63)、HCO_3^-=452.2 (36.08)、CO_3^2-=12.0、陽イオン計=472.9 (20.42mval)、陰イオン計=915.8 (20.54mval)、メタけい酸=63.2、メタほう酸=9.6 <H15.7.15分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:記載なし

一郷一会100名湯

■ブランドグルメ
〔 塩沢の薄荷(はっか)糖 〕
越後・塩沢あたりには薄荷草が自生していて、これをつかった薄荷飴が名物となっています。
薄荷草(和薄荷)とはミントの一種で、日本で自生していたもの。香りでいうとクールミントやスペアミントに近いかな?
塩沢には数軒で薄荷糖を販売していてそれぞれ風味がちがうよう。ハッカマニア(^^)は食べくらべてみるのも一興かも。

〔 2011/05/08UP (2006/04入湯) 〕


E138.48.16.270N37.1.8.180

BGM
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■ 辰ノ口温泉 「渓泉荘」 〔 Pick Up温泉 〕



辰ノ口温泉 「渓泉荘」
住 所 :新潟県中魚沼郡津南町三箇乙1270-4
電 話 :0257-63-2081
時 間 :10:00~20:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (山の塩泉ガイド)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (津南町観光協会)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

JR飯山線「越後鹿渡」駅のそばにある自家源泉の宿で、日帰り対応もしています。
ここは一郷一会のオフで宿泊しました。
駅から近く、国道353号からもすこし入っただけなので、地図上では単なる町はずれの宿にしか見えません。

ところが行ってびっくり。
渓谷に張りつくように建つもろ秘湯的ロケーション、渓谷に懸かる赤い橋のむこうに鄙びすぎたたたずまい。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 脱衣所

でも、館内は意外にウッディでこざっぱり、泊まりに問題ありません。
それにしても、渓谷に面したこの立地は貴重で、泊まった5月はまだ早すぎましたが、河鹿の鳴き声や蛍も楽しめるそうです。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

男女別のこぢんまりとした浴室に、黒みかげ石枠石敷2人くらいのこぶりな浴槽。
赤茶に色づいた石組の湯口から熱湯を投入。
夜はオーバーフローなし、朝はありで、槽内排湯はあると思います。
別にカランがあって、非加温源泉と思われる冷たい水がでます。

カラン1、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランのお湯モードは源泉かも。
                                                            

【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

適温のお湯はほぼ無色透明でわずかにうす茶の浮遊物。湯口、湯面ともほぼ無臭。
湯ざわりもさして特徴はないですが、源泉カラン?をだしっぱなしにしているとツルすべがでてきます。


【写真 上(左)】 源泉カラン?
【写真 下(右)】 湯色と源泉カラン?

源泉カラン?の水は、弱重曹味+金気味+僅微たまご味、金気臭+僅微甘イオウ臭で源泉の個性を味わうことができます。

強豪ぞろいのこのエリアにしてはインパクトよわめのお湯ですが、逆にこのエリアで営々とつづいてきているのにはそれなりの理由がありそう。
「あせもなどの皮膚病に効果てきめんだという。近所の人もビンを片手に薬湯として分けてもらいに来る。」(新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))という情報もあるので、湯治的に親しむと薬効のあるお湯なのかも・・・。

なによりこのロケと渋い浴場は、絵に描いたような”秘湯の鉱泉宿”なので秘湯マニアは見逃せない1湯かと思います。
なお、食事など宿泊の詳細は、あやさんの「ドライブde温泉」を参照ください。

〔 源泉名:不明 〕
泉質不明 (規定泉(メタけい酸)?) 泉温・pH*・湧出量・成分総計不明
Na^+=74.42mg/kg、Ca^2+=4.78、Fe^2+=0.2、Cl^-=60.20、SO_4^2-=4.10、OH^-=0.34、HCO_3^-=105.20、CO_3^2-=12.36、メタけい酸=84.00 <分析日不明>
*) 水酸イオン(OH^-)=0.34なのでアルカリ性に振れていると思われます。
※ 不明データが多いですが、メタけい酸=84.00mg/kgで温泉規定に乗っています。

■ブランドグルメ
〔 津南のひまわり 〕
津南はひまわりの里として知られていて、沖ノ原台地では4haの畑に50万本のひまわりが咲き誇ります。
このひまわりをモチーフとした銘菓が「津南のひまわり」。
アーモンド、ごま、ひまわりの種を使ったビタミンEたっぷりのクッキーで、発売以来の人気商品だそうです。
津南町特産品にも認定されています。

〔 2011/02/13UP (2005/05入湯) 〕


E138.40.16.084N37.2.42.439
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■ 塩の湯温泉 「サンセット中条」 ・ 「ふれあい館」 〔 Pick Up温泉 〕



塩の湯温泉 「サンセット中条」 ・ 「ふれあい館」
住 所 :新潟県胎内市村松浜上原837 (旧 北蒲原郡中条町)
電 話 :0254-45-3070
時 間 :10:30~21:00 / 第4水休
料 金 :350円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

「西方の湯」からR113を日本海沿いに南下。
右に松林、左にヨード工場などが続く荒涼とした景色を横目に走ると、左手に立派な建物が見えてきます。

海風と北向きを避けるように国道に背を向けてトレーニングセンター、ふれあい館、サンセット中条の3棟の建物が並んでいます。
以前はトレセンとサンセット中条が離れて建っていておのおの浴場がありましたが、まん中にふれあい館ができて、3館が連絡通路でつながりトレセンの浴場が廃止になって現在の形に落ち着いたようです。


【写真 上(左)】 サンセット中条
【写真 下(右)】 ふれあい館

かつては村松浜温泉とも中条温泉ともいわれていたようですが、現在は3館を総称して”塩の湯温泉”と呼んでいます。
公共系らしく館内はやや無味乾燥とした雰囲気ながら、お年寄りを中心に賑わっていました。
たしかに350円で両方入れるとはお得!。源泉は同じですが当然両方入りました。

〔 サンセット中条 〕 (中条勤労者総合福祉センター)


【写真 上(左)】 サンセット中条の脱衣所
【写真 下(右)】 サンセット中条の浴室

男女別で内湯(石造4.5人)と水風呂にサウナ(別料金100円)。カラン5。
冷却用の貯湯槽?から、相当に熱い源泉を20L/minほど投入で槽内排湯なしのオーバーフローはおそらくかけ流し。
浴槽が狭いのでかなりの熱湯のうえに、成分もすこぶる濃いのであたたまり感はハンパではなく水風呂で冷ましつつ入らないと辛いです。


【写真 上(左)】 サンセット中条の浴槽
【写真 下(右)】 オーバーフロー

かなりプロ仕様の浴場で、その旨の表示もあり。
それにしても、この熱湯地獄(^^)で、さらに100円出してサウナ入る人はよほどの焦熱マニアかと・・・(笑)
お湯は、ふれあい館よりこっちの方が凶暴ですが、ベースはほぼ同じなので↓に書きます。

〔 ふれあい館 〕 (中条町高齢者健康増進ふれあい施設)

男女別で大浴槽(石造20人以上)のみながら窓が広くてあかるくきれいな浴室。
こっちの方が広めで、まだしも常識的な湯温(笑)なのでサンセットよりも人がいました。

ここも冷却用の貯湯槽?から、熱湯の源泉を40L/minほど投入で窓側側溝への排湯。
オーバーフローはないですが、「循環していない」との館内表示あり。
カラン10。
湯温はサンセット中条よりきもち低いですが、それでもかなりの熱湯。


【写真 上(左)】 ふれあい館の浴室
【写真 下(右)】 サンセット中条の湯口

お湯は青味がかった暗緑褐色の複雑な色味のにごり湯(透明度40㎝)で、黒い湯の花が浮かびます。
強烈な鹹味(「西方の湯」より強い)で、「西方の湯」に似たゴム系アブラ臭+弱金気臭+微かなイオウ臭ですが、ふれあい館の湯口そばでは石油臭もありました。
湯ざわりはツルすべが卓越。
強烈な濃度感と熱湯の合わせ技を繰り出すきわめて攻撃力の高いお湯で、発汗が半端じゃなくほてほてカラカラになり長湯不可。
当然浴客はトドと化しています。

おそらく加水なしと思われ、濃度感や凶暴度 (^^; は、今回20湯中トップかと思います。
館内にはけっこう客がいましたが浴室は空いていて、平日12時でサンセット中条は独占、ふれあい館は3~6人でした。

とにかく濃い温泉で、新潟県内では、松之山の「ナステビュウ湯の山」と並ぶ2大凶暴センター系施設か? ^^;)

(旧)中条町のHPに「(原油は)、全国の約80%の生産量を誇っています。そのうちの約55%が中条町で生産されたもので日本一の石油産出地です。」「かん水(註:塩分を含む水)は温泉として利用される場合とヨードの原料として利用される場合があり、温泉としては中条町の施設「中条勤労者総合福祉センター」「農林漁業者トレーニングセンター」「中条町高齢者健康増進ふれあい施設」(3つ合わせて「塩の湯温泉」)に利用されています。ヨードとしてはジャパンエナジー*が採取し、海外へ輸出しています。」とあり、やはりただものでないエリアのようです。

(筆者後註)
村松浜にあるこのジャパンエナジー*は現在企業統合により、JX日鉱日石開発(株)中条油業所となっています。
胎内市市報によると「当所は、天然ガス・原油およびかん水(温泉水)を産出し、近隣ユーザーに化学工業用原料、燃料、都市ガスおよび温泉水として販売しています。また、かん水中のヨードを回収し、主に医薬品原料として海外に輸出しています。」とあるので、塩の湯温泉もこの事業所から供給を受けている可能性があります。
(「N22-2源泉」という工業規格チック(^^)な源泉名がそれを示唆か?。)

主に水溶性天然ガスから生産されるヨードは年間約9.5千トン(平成20年実績)の国内生産があり、その量は世界全体のヨード生産量の約35%に相当(天然ガス鉱業会HPより)、また「日本はヨード産出量世界第二位、埋蔵量は世界一」(アルピコ(株)HPより)とのことで、ヨードは天然資源のすくない日本が輸出できる貴重な資源です。
そのほとんどは千葉県と新潟県で生産され、新潟県の中心はここ村松浜です。

下越の海岸沿いはクセもの湯が多く、湯めぐりしていてこんな面白いエリアはないのですが、東京からだとあまりに遠い。
いつか月岡、咲花あたりに宿泊してじっくりと再訪してみたいものです。

〔 源泉名:N22-2源泉〕
Na-塩化物強塩温泉 75.3℃、pH・湧出量不明、成分総計=32.54g/kg
Li^+=4.1mg/kg、Na^+=11150.0mg/kg (93.70mval%)、NH^4+=83.7、Ca^2+=350.1 (3.38)、Sr^2+=11.4、Ba^2+=15.6、総鉄イオン=2.0、Cl^-=19720.0 (98.25)、Br^-=38.7、I^-=2.9、HCO_3^-=562.4、陽イオン計=11830.0 (517.60mval)、陰イオン計=20330.0 (566.1mval)、メタほう酸=328.0、遊離炭酸=11.9 <S63.9.12分析>
* 陽イオン・陰イオンのmval値にえらく差がありますが、分析表記載のとおりです。

「新潟県内 日帰り温泉おすすめ情報」さんによると、塩の湯温泉ではN20-4、N21-3、N21-4、N22-2の4源泉を使用しているそうですが、現地にはN22-2源泉単独の分析書が掲出されていました。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 中条町築地のタノブラック 〕
絶妙な甘味をもちながら、生産量がすくなく、皮がうすくて裂けやすいうえに蔓が変色しやすいことから、ほとんど外の市場に出荷されず”幻のブドウ”といわれるタノブラック。
生産地の胎内市(中条)築地にある「長池農産物直売所 リップル」HPでは「タノブラックは、日本で唯一、胎内市築地地区に根付いた品種で、『幻のブドウ』と言われています。」と紹介されています。
たしかに、ここでもつくられているタノレッドは他の産地でも栽培されていますが、Web検索した限りでは、タノブラックは中条町築地産のものしかヒットしませんでした。
たぶんタノレッドと同じく欧米雑種系の品種なのだろうと思います。

わたしはブドウ好きで、たいていの品種は食べていますが、9月上旬の一時期、地元でしか買えないという超レアなこのブドウは食べたことがありません。(→食べた方のレポ
「長池農産物直売所 リップル」(胎内市築地2860)などで9月上旬の収穫期に販売されているようで、リップルでは毎年9月に「ぶどうまつり」も開催されています。

近年、こういった栽培・流通のむずかしい在来品種は栽培農家が漸減してきましたが、ここ数年、「お取り寄せブーム」や「地域限定品ブーム」にのってやや勢いを取り戻しているのはうれしいことです。

〔 2011/01/30加筆・画像補強のうえUP (2003/04/18レポ (2003/04入湯)) 〕


E139.19.35.053N38.3.2.513

BGM
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■ 咲花温泉 「柳水園」 〔 Pick Up温泉 〕



咲花温泉 「柳水園」
住 所 :新潟県五泉市大字佐取7241
電 話 :0250-47-2121
時 間 :時間要問合せ
料 金 :400円(現在は500円?)
紹介ページ (咲花温泉旅館協同組合)

下越、阿賀野河畔にある咲花温泉は、10軒にも満たないこぢんまりとした温泉場です。
「咲花温泉」の由来は、その昔このあたりが「先花地」と呼ばれ、湯花が噴出していたことによるもの。

R49を津川方面から来ると阿賀野川の対岸に温泉宿が見えますが、橋がなく6㎞ほども回り道してのアプローチ。
通り抜ける道もないので喧噪とは無縁。
すぐそばをJR磐越西線が走り、温泉街のよこにある咲花駅も風景にとけこんでいます。
のどかでほのぼのとした風情の温泉地で、このまま泊まりたい衝動にかられました。

しっとりと落ち着いた感じの旅館が多く、寂れた旅館が少なく温泉地としてまとまりのある雰囲気は、ロケーションは異なるもののなんとなく松之山に似ています。
良質なお湯をバックボーンに地道に固定客を集客している感じ。
どこもかけ流しということで迷いましたが、やませみさん宿泊レポのあった「柳水園」にしました。安いし・・・。(^^;
駐車場まで行った「一水荘」も赤い橋に柳の木、和風情緒溢れる佇まいが素敵で、泊まるならこちらもいいかも。

咲花の多くの宿は阿賀野川の眺めを売りにしていますが、ここは川からやや離れています。
その分、お湯のよさで知られ、温泉好きの固定客の根強い支持を得ているようです。
ふるくから文人墨客に愛された宿で、「柳水園」の命名は、文壇の巨匠、尾崎士郎によるもの。(「柳都新潟と阿賀野川の水と柳のイメージから名づけられたものです。」とのこと。)

駐車場からイオウ臭がただよい、期待が高まります。
外観、館内とも地味な感じの旅館ですが、何となくおちつきます。
廊下のおく、手前が男湯、おくが女湯。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

浴室は広くはないもののおちついた居ごこちのいいもので、石枠タイル貼3-4人の内湯のみをシンプルに配置。
味のある陶製のつぼの湯口から熱湯を30L/minほども大量投入ながら、しっかりコップが置いてあるので源泉でしょう。
女湯は小便小僧を乗せた鯉の湯口から、こちらも大量投入のかけ流しです。
槽内排湯はなく、湯船フチ全面からの潔いまでの源泉かけ流しは圧巻。

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日15時で2人。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

かなり熱めのお湯は、きもち翠がかった透明で黒い浮遊物が浮かびます。
明瞭なたまご味苦味にしぶ焦げイオウ臭。
ツルすべともヌルすべともちがう、硫黄泉特有のするするとした湯ざわり。
浴後、硫化鉄のためか指先が黒くなりました。
ばっちりでているイオウも優ですが、そのうらでいぶし銀のごとく効いている硫酸塩がポイントとみました。

温泉地の風情といい、鮮度感あふれる硫黄泉系のお湯といい、とても気に入りました。
とくに硫黄泉好きの連れは、今回(南会津・新潟の湯巡り)のベスト賞にあげています。
泊まりで再訪したい湯場で、「大人の~」系雑誌で、「自分を見つめなおす越後の隠れ湯」などとコピーつけられて紹介されたらブレイクするかも・・・(笑)

廊下にある古い成分表は、化合物表示で硫黄成分関連の記載もないので割愛します。(塩化ナトリウムと硫酸カルシウムが多いようです。)
旅館共同組合のHPによると、「単純硫黄物泉、54℃」となっています。

※ 咲花温泉は共同配湯という情報があり、6号井と7号井使用の宿があるようです。
ここは自家源泉説もありますが、共同配湯使用だとすると7号井の泉温は38.8℃(やませみさん資料)で湯口の湯温と合わないので、おそらく6号井使用でしょう。

咲花温泉旅館協同組合のHPの「温泉ソムリエがそっと教える温泉成分分析書の読み方」に6号井の分析データが載っているので参考までに引用します。

〔 源泉名:咲花温泉6号井 〕
含硫黄-Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 50.2℃、pH=7.8、450L/min、成分総計=1163mg/kg
Na^+=296.0mg/kg (72.77mval%)、Ca^2+=87.4 (24.63)、F^-=1.8、Cl^-=358.4 (56.13)、HS^-=9.6、SO_4^2-=324.0 (37.48)、HCO_3^-=43.6 (3.94)、陽イオン計=不明*、陰イオン計=741.1 (18.01mval)、メタけい酸=16.8、メタほう酸=4.9、硫化水素=1.8 <H16.9.17分析>
*) 温泉ソムリエのコメントに隠され読解不能。
隠しているコメント「溶存物質1,000以上が”いい湯”のボーダーラインとされています。」って、”温泉ソムリエ”ともあろうものが、そう言い切ってしまうのはどうかと思うけどね・・・(笑)。

<温泉利用掲示>
天然温泉かけ流し(紹介HP)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 五泉の「帛乙女」(さといも) 〕
五泉では、自家野菜として”さといも”が栽培されていました。
昭和40年代から稲作の減反政策などを受けて本格的な栽培に取り組み、品種改良、種芋維持を重ねて品質を磨き、昭和62年には県内で唯一の「国の指定産地」指定を受けています。
五泉のさといもは、”大和早生”という丸芋系をベースとし、「肌が白くきめ細かで、食べるとまろやかなぬめりのある食感」が特長とのこと。
阿賀野川が運んでくる肥沃な土壌も手伝って味を極め、現在では五泉の銘品、絹織物にあやかって『帛乙女』(きぬおとめ)としてブラント化されています。
収穫期の10 月には「五泉市さといもまつり」も開催されます。
(五泉市HPなどを参考。)

〔 2011/01/04内容補強のうえUP (2003/04入湯) 〕


E139.17.44.087N37.43.58.253
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