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■ 箱根湯本温泉 「金湯苑」 〔 Pick Up温泉 〕



<箱根湯本温泉「金湯苑」> (神奈川県箱根町湯本520-1、時間要問合せ(午後?)、平日のみ、1,050円、0460-85-5526)
オフィシャルHP

箱根湯本駅の手前、三枚橋から左手の山側に入ると畑宿にあがる箱根旧街道です。
旧街道に沿った上町、湯本茶屋地区には自家源泉のお宿がけっこうあって、ここもそのひとつ。
日帰り入浴は原則平日しか受け付けていないようですが、箱根のお湯マニア(いるのか? ^^ )のあいだでは、お湯のよさで定評のあるお宿です。

建物はコンクリ造箱形でさして風情はありません。
やや古びた館内。ロビーよこの階段をおりた階下に男女別の浴室があります。
このあたりは良くも悪くも箱根あたりの古い温泉旅館の雰囲気を残しています。
左が男湯、右が女湯。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯の浴場

脱衣場は広くなく浴場もコンパクト。でもメンテナンスはとてもしっかりしています。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

内湯はみかげ石&タイル枠石敷6-7人の浴槽がひとつ。
広い窓のむこうに山々の緑があざやかないい浴室です。
左手の屋外に木枠平石敷6-7人の東屋付の露天。
露天は手を入れたらしく雰囲気よくまとまって、木立に囲まれ谷を見下ろすなかなかのナイスロケ。


【写真 上(左)】 男湯の内湯
【写真 下(右)】 内湯からの景色

内湯は窓側の側面から適温のお湯を気泡とともに間欠注入で、湯口まわりはこげ茶色の湯の花が沈殿しています。
槽内排湯はみあたらず、おそらく全量をオーバーフローするかけ流しだと思います。


【写真 上(左)】 男湯内湯の湯口とこげ茶の沈殿物
【写真 下(右)】 ザンザコのオーバーフロー

露天は適温のお湯を側面注入で、こちらも槽内排湯はみあたらず、全量オーバーフローのかけ流しかと。


【写真 上(左)】 男湯の露天
【写真 下(右)】 露天もザコザコです

カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日13時で独占~2人。

お湯は内湯と露天でニュアンスがややちがいます。
内湯のお湯は適温~ややぬるめでかすかに懸濁。
白い湯の花が浮かんで、湯中の指先が青白く発光しています。

明瞭な芒硝塩味にほこほことした石膏臭系の湯の香。
かなり強いヌルすべととろみがあって、よく温まりますが爽快感と適度なぬくもりが残る上質なお湯です。
肌に弾性がでてしっとりと落ちつく美肌の湯でもあります。

予想外にフックがあって、肌に食い込んでくるような力感も感じられるこのお湯は、湯本らしからぬしっかりとした濃度感もあって、湯本でも上位にくるものだと思います。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色

露天はぬるめでイメージ的には内湯に近いものがありますが、とろみや力感は内湯に及ばず、内湯よりは大分おとなしい印象。

館内には露天の分析書のみありました。
内湯の分析データは、オフィシャルHPに概要のみ掲載があって(下記)、やはり内湯と露天は別源泉のようです。

〔内湯〕(オフィシャルHPより)
含石膏弱食塩泉 56.6℃、pH=8.12、861L/min(600m掘削)、成分総計=0.187g/kg

〔露天〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl型) 47.5℃、pH=9.3、70L/min、成分総計=0.425g/kg、Na^+=106mg/kg (87.67mval%)、Ca^2+=11.8 (11.19)、Cl^-=126 (59.50)、SO_4^2-=54.4 (18.99)、HCO_3^-=40.3 (11.09)、CO_3^2-=6.15、陽イオン計=119 (5.27mval)、陰イオン計=252 (5.95mval)、メタけい酸=49.7 <H17.1.19分析> (源泉名:湯本第88.93号混合)

※ 内湯は成分総計=0.187g/kgとありますが、泉質名は塩類泉で、濃度感もしっかりあるので、ひょっとして成分総計=1.87g/kgかも・・・?

<温泉利用掲示> 加水:あり(源泉温度高いため) 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし

〔 2009年6月24日UP (2007年6月入湯) 〕

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唐突ですがBGMです。今井美樹特集!(笑)




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■ フカサワ温泉 〔 Pick Up温泉 〕



<フカサワ温泉> (山梨県中巨摩郡昭和町西条1961-1、9:00~22:00、木休、420円、055-275-5361)
紹介ページ (@nifty温泉)

温泉都市、甲府を代表するアワつきモール泉の名湯。
甲府昭和ICからだと、東京方面に700mぐらい戻った国母交差点を右折。
約1㎞走り中央道のガードをくぐった次のT字路信号(昭和水源入口)を右折し、数百m走った左手道沿い。
飲み屋の並びにあるのであまり目立ちません。(→ここ

広いエントランスの入りやすい感じの温泉銭湯です。
P台数はそれなりにありますが、人気のお湯なので時間によってはけっこう混んでいます。

入ってすぐが受付。右手に男女別の浴場。
甲府の温泉銭湯のなかではわりに小ぎれいな (^^; 施設です。
浴室は大浴槽(石枠タイル貼7-8人)、小浴槽(同3-4人)と囲いに覆われた屋根付のこぢんまりとした露天(岩造、3.4人)。
カラン4、シャワーあり、ドライヤーなし。カランも温泉だと思います。
金曜21時で3~7人となかなかの盛況でした。
ここは人気があって夕方~夜はけっこう混み合います。ゆったり入りたいならばAMがおすすめ。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 ザンザコにあふれる露天のお湯

適温の大浴槽と高温の小浴槽は、石の湯口から源泉を投入で同量をオーバーフローのかけ流し。
露天は、パイプから岩の湯溜めに注入、そこから湯船に流し込み奥の側溝に上面排湯するかけ流し。露天の湯口そばにはコップもおいてあります。
露天は風が通り、初夏の夜はカエルの合唱がきこえるのどかな雰囲気。


【写真 上(左)】 気泡で白濁する露天の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯口

モール泉らしい紅茶色透明のお湯で、湯口そばは気泡で白濁しています。
金気味+弱重曹味に金気&モール臭。
すべての浴槽でかなりのアワつきがありますが、わけても露天のアワつきは感動的。
山口韮崎旭カアナパリなど、名だたるアワつき湯と同等かそれ以上かも・・・。
アワつきのヌルヌルと重曹のツルすべが混じったやわらかな湯ざわり。
重曹泉系ながら鮮度がいいためか、ただならぬ温まり感にみまわれるので長湯はきびしいです。
でも、キレのいい爽快な浴後感があって、やはりこれは甲府屈指の名湯かと・・・。

分析表の掲出はありませんでしたが、受付の女性にきくと奥から原本を出してきてくれました。
浴槽はすべて源泉かけ流しで、アワつきはやはり露天が一番多いとのこと。
どれも同じ源泉なので、お湯の注ぎ方が関係してるのでは? とのことでした。
横にいたおばあちゃんの話しだと、昼間の露天はアワアワがつくのが見えてとても気持ちがいいそうです。

モール臭、ツル(ヌル)スベ、アワつきと甲府のお湯の特徴を三拍子そろえたすばらしいお湯で、ここも甲府の湯巡りには欠かせない一湯だと思います。

Na-炭酸水素塩・塩化物泉 46.4℃、pH=7.3、310L/min掘削自噴、成分総計=1.402g/kg、Na^+=285.4mg/kg (76.09mval%)、Ca^2+=33.1 (10.12)、Fe^2+=1.0、Cl^-=137.4 (24.31)、HCO_3^-=735.5 (75.50)、陽イオン計=359.5 (16.31mval)、陰イオン計=874.0 (15.96mval) メタけい酸=117.0、メタほう酸=8.1、有機物=5.0、遊離炭酸=38.3 <S62.9.19分析>

※ あまりにアワつきが多いためか、「炭酸泉」と紹介されていることも多いですが、遊離炭酸は38.3mg/kgにすぎず「炭酸泉」ではありません。
アワつきは炭酸よりもむしろ窒素など他の気体によるものかと思います。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年6月24日UP (2002年5月から数回入湯、初回レポに加筆、画像補強) 〕
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■ 諏訪峡温泉 「温泉センター諏訪ノ湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<諏訪峡温泉「温泉センター諏訪ノ湯」> (群馬県みなかみ町(旧 水上町)高日向426、9:00~20:30、金休?、300円/1浴、0278-72-2056)
紹介ページ (とっておき日帰り温泉(求人ジャーナル社))
紹介ページ (るるぶ.com(JTB パブリッシング社))

水上温泉街のかなり手前にある自家源泉の渋~い民間日帰り施設。
水上温泉にはたくさんの温泉施設がありますが、その多くは”旧湯”(一部”新湯”?)をつかう共同配湯泉で、自家源泉をつかうのは、「きむら苑」(天狗の湯)、「塩屋温泉館」(塩屋源泉)、「松の井ホテル」(松の井源泉他)とここだけです。
ここは、水上中心部から上牧温泉寄りにはなれていて、源泉名も”諏訪峡温泉”となっているので水上温泉とは区別したほうがいいのかもしれません。

自家源泉というのもさることながら、小さな浴槽に自噴源泉をかけ流す、湯づかいのよさにも定評があります。

場所はややわかりにくいですが、県道61沼田水上線で上牧温泉をすぎ、JR上越線のガードの下をくぐった前か後(うろ覚え ^^;)の左手に出てくる看板脇の小道を左に入ってすぐ。
玄関の扉におおきく「温泉センター諏訪ノ湯」と書いてあるのですぐわかります。


【写真 上(左)】 県道に出ている看板
【写真 下(右)】 玄関脇の効能書き

玄関脇に「当温泉は自噴かけ流しで、飲用できる成分の大変豊富な天然温泉です。・・・」との効能書きがあり、お湯に自信をもっていることがわかります。

入ってすぐに休憩所。右手に飲泉コーナーがあります。
ここは飲泉にも力を入れていて、飲泉方法のていねいな案内が掲げられています。


【写真 上(左)】 飲泉コーナー
【写真 下(右)】 浴場入口

その奥に男女別の浴場。奥が男湯、手前左手が女湯です。
狭めの浴室は内湯(岩+タイル敷4-5人)のみとシンプル。
カラン3(たぶん源泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
ここはさりげに人気施設で週末午後などけっこう混んでいることも多いですが、このときは土曜12時で2人~独占!とラッキーにも空いていました。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 ザンザコのオーバーフロー

岩の湯口からとうとうと源泉が注がれ(35L/minくらいか・・・)、しっかりコップもおかれています。
湯船まわりには、白色で硬質感ある石膏の析出が大量に出ています。
もったいなくも湯口のすぐよこに排湯用切欠があるものの、ここだけでは追っつかず、浴槽はしからもサコザコにオーバーフロー。
浴槽がちいさめなので、お湯の鮮度感は抜群です。


【写真 上(左)】 石膏まみれの湯口-1
【写真 下(右)】 石膏まみれの湯口-2

無色透明のお湯は、粉っぽいような石膏味とほこほこ甘めの石膏臭(きもちイオウが混じっているかもしれぬ・・・)が明瞭で、Ca^2+=81.83mval%、SO_4^2-=92.25mval%という純度の高い石膏泉かけ流しの面目躍如。
石膏泉系のキシキシ感と強~いとろみ。肌にふり積もるような奥行きのある浴感は、やはり文句なく名湯かと思います。
濃度のある硫酸塩泉らしく、浴後のあたたまり感&その後にくる爽快感もハンパじゃありません。

石膏泉は温泉王国群馬を代表する泉質のひとつで、霧積温泉「金湯館」川古温泉「浜屋旅館」法師温泉「長壽舘」などとともに、群馬名物、本格派石膏泉を楽しめる貴重な施設では?。

冬場の夕方はとくにスキー客で混雑するようですが、時季・時間をずらしていけば、すぐれもののお湯をじっくりと味わえるよい施設だと思います。

Ca-硫酸塩泉 44.1℃、pH不明、250L/min(掘削自噴)、総計=1905.05mg/kg、Na^+=117.00mg/kg (17.95mval%)、Ca^2+=465.00 (81.83)、Cl^-=65.70 (6.76)、SO_4^2-=1212.00 (92.25)、CO_3^2-=7.80、陽イオン計=584.25 (28.35mval)、陰イオン計=1286.10 (27.35mval) <分析年月日不明> (源泉名:諏訪峡温泉諏訪湯)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年6月15日UP (2002年3月以降10回以上入湯・レポに加筆・画像補強)〕

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2002年3月、初入湯したときのみしゅらんミニレポ(抜粋)です。

水上宝台樹に春スキーに行った帰り、ついに「諏訪の湯」にいきました。

水上の温泉街からかなり離れたところにある小規模な日帰り施設です。
詳細はみしゅらんを・・・。
浴室は内湯のみ。岩+石造で4~5人の小さめの浴槽です。カラン(温泉)3、シャワーなし。シャンプー、石鹸、ドライヤーなし。
土曜夕方で男湯2~5人とまあまあゆっくり入れました。

岩の湯口から43℃位の源泉が滔々と注がれており飲泉可。
適温の湯船まわりには、白色の硬質感のある析出があります。
湯口のそば(もったいない!)と湯船端から潤沢なオーバーフローあり。

無色透明のきれいなお湯は、温泉臭と独特の味がします。
温泉臭は、敷島、白沢高原、月夜野などで感じられた「温泉臭」のより強いもの。「温泉臭」以外に例えようのない独特な臭いです。

味は「甘み」は感じられませんでした。
少しのどに引っかかる粉っぽいような味で、きもち硫化水素泉のたまご味にも似ているような...。
浴感は絶妙です。温泉三昧さんレポの「とろり」という表現がぴったり。
湯船の底はぬめっており、キシキシ感とぬめり感が拮抗して、とろりとした浴感になっている感じ。
皮膚に積み重なってくるような感じのお湯で、これは名湯です。
狭い内風呂ということもありますが、温まり感も相当なものです。食塩泉のほてり感とはまた違った感じ。

これが石膏泉の浴感? 近いうちに霧積を攻めて確認したいと思ってます。

PS. 駐車場横に源泉&ポンプ小屋があって浴室に送湯している様です。

Ca-硫酸塩泉(アルカリ性低張性高温泉) 44.1℃、pH=不明、250L/min掘削自噴、成分総計=1905.05mg/kg、Na^+=117.00mg/kg (17.95mval%)、Ca^2+=465.00 (81.83)、Cl^-=65.70 (6.76)、SO_4^2-=1212.00 (92.25)、CO_3^2-=7.80 (10.95)、陽イオン計=584.25 (28.35mval)、陰イオン計=1286.10 (27.35mval) <分析日不明>
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■ 太田温泉 「常陸太田市総合福祉会館」(やまぶきの湯)



<太田温泉「常陸太田市総合福祉会館」(やまぶきの湯)> (茨城県常陸太田市稲木町33、10:00~20:00、月休、600円(17~ 500円)、0294-72-2111)
紹介HP(常陸太田まるごとマガジン)

水戸黄門(徳川光圀公)ゆかりの史跡で名高い常陸太田市周辺には、あまり知られていませんがかなりの数の温泉があります。

ここはそのなかでも新しめのお湯で、市の総合福祉会館内の温泉施設を「やまぶきの湯」の名で一般開放するもの。
いつの間にかできていたので(笑)、オープン時期は定かではありません。

場所はJR水郡線「常陸太田」駅と佐竹高の中間、畑のなかの大きな施設なのですぐにわかります。(→ここ


【写真 上(左)】 面白い意匠の建物
【写真 下(右)】 広~い中庭があります

県内産の大木の柱を組み合わせた面白い意匠の円形建物。館内も明るくひろびろとして、なかなかによい施設です。
でも、どことなく公共施設の雰囲気がただよっているのはご愛嬌。

浴場には専用の受付があって、入浴受け入れにも積極的なようです。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 水風呂

脱衣所はやや狭めですが、天井高く、窓の広い明るい浴室です。
10人はいけそうなタイル造の浴槽と水風呂とサウナで露天はありません。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で独占~4人と空いていました。

水風呂は1人入ればいっぱいの小ぶりのもので、カルキ気なく、温度も絶妙で入りごこち抜群。

浴槽はみかげ石の湯口から投入。
湯口内に2本のパイプがあり、左のだけが出ていました。
他にジェット注入+底面&側面注入で、底面吸湯とジャグジーのある循環仕様ながら、かなり大量のお湯を側溝に流し出していて、なまりは感じられません。

ほぼ適温のお湯は、鮮やかなバスクリン色で浮遊物なし。
かなり強い塩味に消毒臭というか臭素臭がありますが、さして気になりません。
はっきりとしたヌルすべと食塩泉らしい温まりのあるお湯で、浴感は充分。
味や濃度感からして若干の加水はあるかと思いますが、高張泉の濃度はキープしているのでは?。
ただ、しっかり除鉄がきいているのは残念・・・。
かなり濃い目の強食塩泉ながら、重曹がきっちりと存在を主張しているのがこのお湯の個性だと思います。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

強い温まりのあるお湯で水風呂との交互浴がすこぶる快感。
浴後は重曹がきいてすっきり爽快お肌つるつる(^^)。予想外にいいお湯です。

茨城の温泉はひところカルキが強く、温泉好きの評判は芳しくありませんでしたが、最近はどこにいっても格段に湯づかいがよくなっていて、なかなかに楽しめます。

常陸太田市には、瑞竜温泉「黄門の湯」(硫酸塩泉系)、川中子温泉(重曹食塩泉系)、まんだらじ温泉(同)などがありますが、重曹含みの強食塩泉のここはそれらとはイメージのちがうお湯なので、湯めぐりのいいアクセントになるでしょう。

露天はないですが、施設もきれいで明るいし、レジャーのついでにもつかえるお湯かと思います。

Na-塩化物強食塩泉 35.3℃、pH=7.4、55L/min(1,351m掘削揚湯)、成分総計=27.81g/kg、Na^+=9198mg/kg (83.72mval%)、NH4^+=57.7、Mg^2+=321.3、Ca^2+=814.2、総Feイオン=4.8、Li^+=0.7、Sr^2+=8.5、Ba^2+=3.7、Cl^-=16780 (99.02)、HCO_3^-=266.7、CO_3^2-=3.9、陽イオン計=10680 (477.9mval)、陰イオン計=17060 (478.0mval)、メタけい酸=45.2 <H10.11.26分析> (源泉名:太田温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過:あり 次亜塩素酸殺菌:あり

〔 2009年6月14日レポ (2007年8月入湯) 〕
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■ 黄金温泉 「黄金温泉健康センター」 〔 Pick Up温泉 〕



<黄金(おうごん)温泉「黄金温泉健康センター」> (山梨県甲府市上小河原町1244-1 、9:00~24:00、500円/3h、055-241-8115)
オフィシャルHP
紹介HP (@nifty温泉)

甲府盆地には自家源泉をザンザコにかけ流すビジホ&温泉銭湯がたくさんあって、ここもそのひとつ。
お湯のよさと強烈なB級パワーで一部に根づよい支持層をもつ(?)施設です。

場所はR20甲府バイパス沿い。
東京方面からだと、中河原立体を過ぎ、荒川を渡ってすぐの細い側道を降りる以外に、楽なアクセスはないのでは・・・?。(→ここ
通りすぎると再アクセスがやたらにやっかいなので、側道入り口を見落とさないように。)
「ビジネスホテル黄金」に泊まると無料に入れるビジホ湯ですが、ちと離れているので実態は温泉銭湯or健ラです。

くすんだ水色の外壁がはやくも一種独特な雰囲気を盛り上げています。
うす暗いエントランスに入ると、右手にいきなり一昔前のパブかスナックかといった雰囲気の一画がでてきてギョっとしますが、左手に入湯券の券売機を見つけなぜかホッとします ^^;)
やけに人なつこい犬が2匹、そこらをうろつきまわってます。(犬ころは何匹もいるらしい ^^ )


【写真 上(左)】 黄金温泉入口 - R20から
【写真 下(右)】 浴室

マイナー演歌がひたすら流れるやたらと広い脱衣所には、常連さんのお風呂セットやマンガなどが無造作におかれて生活密着型銭湯風。
壊れてるらしいロッカーも目立ち、どうひいき目にみてもアヤシイ雰囲気。
連休の昼どきなのに、なぜか独占の浴室はけっこう広めながら暗く、これまた強烈な個性を放っています。

浴槽はすべてタイル造。
手前に四角い3-4人の小浴槽、左手に水風呂、奥にはローマ風呂風円形大浴槽(10人、かなり熱い)。
大浴槽中央にはなぜか錆びたタイヤホイールがはまったパイプがあって、ドコドコと噴水のように高温の源泉を吹き上げています。(一部の温泉マニアのあいだで”黄金温泉のシンボル”(^^; といわれ親しまれた、この錆びタイヤホイールは、その後撤去されたらしい・・・)

さらに奥には塩ビのジャグジー浴槽(2人、適温)、階段を上がった一番奥には打たせ湯3本付の浴槽(5-6人、ぬるめ)があって、ここだけは外光が差し込んで少し明るくなっています。
サウナはこれも板敷きの一種異様な雰囲気。
左手奥にはアカスリ用と思われるストレッチャー風ベッドが、仕切りもなく放置されています。
温泉の吹き出るカランは20近くもありますが、どれだけ生きてるかは??・・・・・


【写真 上(左)】 錆びホイールの向こうにジャグジー槽&ストレッチャー ^^)
【写真 下(右)】 打たせ湯

だが!・・・、しかしです。
潔いまでのかけ流し浴槽のオンパレード。
ジャグジー槽までがザンザコにオーバーフロー。
奥の打たせ湯槽からあふれたお湯が勢いあまって階段を流れ落ち、湯滝が出現しています。

このお湯がまた渋い。
紅茶色透明で重曹味+金気味。フルーティな甘いモール臭に金気貝汁臭がまじります。
重曹のよくきいたツルすべ湯には少量ながらアワつきもあって、成分と鮮度があいまってかなり強い温まりがあります。(ローマ風呂とジャグジー槽が一番濃い感じ)
湯口からの飲泉はできないようですが、お湯の感じからして文句なく源泉投入のかけ流しかと思います。
カランのお湯もしっかり温泉で、鮮度がさらにいいためかきれいなもえぎ色。
ここからも甘くフルーティなモール&金気貝汁臭が香り立ちます。

水風呂は無色透明ですがかなり強い鉄サビ臭があって、これは別源泉かも・・・?。
この水風呂も捨てがたい味があります。

↑といった内容なので、いわゆるふつうの観光客にはあえておすすめはしません。
でも、お湯の力感といい、B級度といい、甲府のビジホ&温泉銭湯を代表するお湯であることはまちがいなく、甲府のお湯制覇を目論むときにはどうしてもはずせない1湯でしょう。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 46.0℃、pH=7.4、384L/min掘削自噴、成分総計=1.446g/kg、Na^+=267.1mg/kg (76.40mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=144.5 (24.46)、HCO_3^-=728.1 (71.52)、陽イオン計=338.1 (15.21mval)、陰イオン計=903.3 (16.68mval) メタけい酸=157.3、メタほう酸=9.3、遊離炭酸=37.5 <S61.9.9分析>

■ → 一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年6月10日UP (2002年5月入湯・レポに加筆・画像補強)〕
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