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■ 柏湯元温泉 「天然温泉 柏湯元」

<柏湯元温泉「天然温泉 柏湯元」> (柏市、10:00~24:00、700円、04-7171-4126)
紹介HP

マンションデベロッパーのリベレステが源泉を開発した、マンション「ベルドゥムール柏」併設の日帰り温泉施設。以前は「長寿の湯」(→レポ)という名前でしたが、小リニューアルをかけ「天然温泉 柏湯元」に名称変更、湯づかいもかわっているのでレポします。

えらく入り組んだ住宅地にあり、場所は説明できません(笑)(→ここ
マンションの裏手からもうもうと湯けむりがあがっているのは、ちょっと面白い風景です。

浴室構成の変更はなく、1階は遠赤サウナつき和風露天、2階はスチームサウナつき洋風露天タイプで、男女週替り交替制。この日の男湯は前回レポと同じ1階でした。
浴室は、右手に機能浴槽(真湯?)、寝湯、内湯温泉槽(赤みかげ石造、4.5人)、ボディバス(立浴槽)、奥にサウナ、水風呂(カルキ感じず肌ざわりよく井水では?)。露天ゾーンに温泉露天(赤みかげ石枠平石貼り10人弱、一部屋根つき)と多彩。
露天は塀に囲まれているものの、スペースがあるので閉塞感はありません。



内湯温泉槽は湯の花キャッチャーつきみかげ石の湯口から投入で、軽いオーバーフロー+底面吸湯。温泉露天は湯の花キャッチャーつき石の湯口から投入で、端の切欠からの上面排湯。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜11時で男湯5~10人程度とまあまあゆったり。

お湯は、翠がかった茶褐色のささにごり(内湯源泉槽はほぼ透明)で、露天のみ茶色の湯の花が浮かびます。強塩味で、以前より粘土系+墨系アブラ臭が強まっていて湯面でも香ります。
かなりの濃度感と食塩泉系の温まりがある入り応えのあるお湯で、特別な湯ざわりはないものの浴後は肌がさらさらになります。
内湯と露天では露天の方がいいですが、内湯もそれなりのコンディション。色味や味からみて、ともに除鉄・加水はあるかと思いますが、露天は鮮度感もあってかなりレベルの高いお湯になっています。
館内掲示やパンフには、露天は源泉かけ流しとあり、これは看板に偽りなしと思います。



平成15年に再分析をかけていて、Ca^2+が若干増えているほかはさしたる変化はありません。湧出量が400L/min→85L/minに減少しているのに源泉かけ流しに移行しているのは不思議な気もしますが、いろいろと湯づかいをくふうしたのでしょう。
また、源泉かけ流しに移行しながら料金値下げしているのは、温泉激戦地柏ゆえか?

正直、「ゆの華」ほどの力感はありませんが、空いてるし、お湯もよくなっているので、温泉好きは見逃せないお湯ではないでしょうか。

<新スペック>
Na-塩化物強塩温泉 45.0℃、pH=7.5、85L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=18.78g/kg、Na^+=6624mg/kg (91.42mval%)、Mg^2+=112.6、Ca^2+=305.6、Fe^2+=1.9、Cl^-=11020 (98.36)、Br^-=37.6、I^-=11.6、HCO_3^-=275.8 (1.43)、陽イオン計=7126 (315.1mval)、陰イオン計=11350 (316.0mval)、メタほう酸=263.0 <H15.5.1分析>

<旧スペック>
Na-塩化物強塩温泉 45.7℃、pH=7.56、400L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=18.76g/kg、Na^+=6728mg/kg (93.81mval%)、Mg^2+=121.4、Ca^2+=146.6、Fe^2+=1.7、Cl^-=11080 (98.47)、Br^-=27.8、I^-=9.9、HCO_3^-=268.5 (1.39)、陽イオン計=7074 (312.0mval)、陰イオン計=11390 (317.4mval)、メタほう酸=266.7 <H10.9.8分析>

<温泉利用掲示>
露天
*入浴に適した温度に保つ為
①温泉を熱交換器に通し、加熱しております。
②時折、加水(湯)する場合がございます。

内湯
*入浴に適した温度に保つ為
温泉に加温・加水しております。
*温泉資源保護と衛生管理の為
①循環ろ過装置を使用しております。
②塩素系薬剤を使用しております。

〔 2007年4月22日レポ 〕
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■ 川古温泉 「浜屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<川古温泉「浜屋旅館」>(群馬県みなかみ町(旧 新治村)、10:00~16:00、1,000円、0278-66-0888)
オフィシャルHP

「川古の土産はひとつ杖を捨て」といわれ、古くから湯治客で賑わった川古温泉は「浜屋旅館」の一軒宿です。猿ヶ京、水上からの両ルートがありますが、今冬は豪雪で雪崩があったらしく水上ルートは通行止めでした。

猿ヶ京の手前を北側に入り、名湯の噂が高い高原千葉村(日帰り不可)を右に見て、しばらく行った分岐を左手の沢に向かっておりていきます。
下りきると茂倉の集落があらわれ(このあたり道がわかりにくいので要注意)、さらに右手の上流に向かって少し走ると橋のたもとに「浜屋旅館」が見えてきます。
赤谷川沿いにはこれより上流に人里はないので、まさにどんづまりの秘湯です。
鉄筋箱形の建物は、秘湯の風情にやや乏しいですが、湯治の快適度からするとこういう建物の方が実用的かも・・・。



冬場のこことて館内に客の気配はなく、すべての浴場を贅沢にも独占でした。
ロビー階からELVで階下におりると浴場階。館内にはあちこちに分析書や温泉利用の注意書きが貼ってあります。
手前から女湯、男湯、混浴風呂の3つの内湯と、それぞれの内湯からハダカ移動可の混浴大露天の計4カ所。大露天の手前には源泉と湧水の飲泉所があります。各内湯にカラン、シャンプー、ドライヤーあり。
赤谷川の河床にほど近い大露天は、岩枠コンクリ敷30人以上の大ぶりなもので野趣があります。



女湯、男湯、混浴風呂はすべて木枠で玉石敷。大きさはそれぞれ5人、3人、4人ほどで木の湯口からの投入+底面注入。サウナ槽内排湯はなく、全量をオーバーフローのかけ流し。
大露天は石膏の析出の出た木湯からの湯滝状投入&岩の湯口の2ヶ所の湯口と、べつに熱湯の側面注入。槽内排湯は見あたらず、おそらく全量を川側の上面排湯口から排湯のかけ流し。




お湯はややぬるめで37℃くらいはありました。今はぬる湯の自然湧出泉(川古の湯)から、約40℃の掘削自噴泉(浜屋の湯)に切り替えているらしく、以前よりはやや湯温が高めになっているようです。
お湯はほぼ無色透明で白い湯の花が浮かびます。ほこほことした石膏味にかすかな金気味、石膏臭+微甘イオウ臭+僅微金気臭。硫酸塩泉らしいキシキシ感ととろみがあり、湯中の手足が青白く発光しています。



あたたまり感はさして強くはないものの、浴後ぬくぬくとしてなかなか冷めません。これにここちよい爽快感が加わってすこぶる上質な浴後感が味わえます。やませみさんも指摘されていましたが、石膏泉らしさだけなら、霧積、諏訪峡などのほうがきっちりと出ているような気もしますが、上品な質感はけっして引けをとりません。刺激の少ないおだやかな浴感が、”ぬる湯の名湯”の評価を高めているのだと思います。
どの浴槽も鮮度感がありますが、なかでも投入量の多い露天の湯口そばはアワつきもあって、いちばん鮮度が高いような気がしました。

いわゆる”新秘湯の宿”とはいささか趣が違うものの、お湯は抜群だし、湯治向きに機能的につくられたいいお宿かと思います。

(源泉名:浜屋の湯/館内掲示)
Ca・Na-硫酸塩温泉 39.9℃、pH=7.9、成分総計=1.37g/kg、Na^+=140mg/kg (29.62mval%)、Ca^2+=282 (68.58)、Fe^2+=0.02、Cl^-=106 (14.11)、SO_4^2-=850 (83.53)、陽イオン計=401 (19.0mval)、陰イオン計=894 (19.2mval)、メタけい酸=64.8、メタほう酸=11 <H15.6.12分析>

<温泉利用掲示> 加水なし 加温なし 濾過循環なし 消毒剤使用なし

〔 2006年6月13日レポ 〕
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■ 手賀沼温泉 「手賀沼観光リゾート 満天の湯」

<手賀沼温泉「手賀沼観光リゾート 満天の湯」> (柏市(旧 沼南町)、9:00~24:00、650円(土日祝750円)、3歳未満乳幼児入浴不可、047-338-4126)
オフィシャルHP

3/15にオープンしたこの温泉スパ銭は、手賀沼を渡る手賀大橋南詰めの県道8号(船取県道)沿い、道をはさんで「道の駅しょうなん」もある交通の要衝に立地しています。住所は柏市ですが、旧沼南町地区で周辺は一面の農地です。
かなり大規模な施設でよく目立ち、駐車場脇にはかけ流しの足湯(無料、~日没)や別棟の農産物直売所もあります。
日曜の昼間に行きましたが、まだあまり知られていないのか、けっこう空いていました。



館内は2層構成で、2階に有料ゾーン(岩盤浴)と茶屋、休憩所、展望の間など。手賀沼の眺望がすばらしい展望の間はレクチェア装備ながら無料なのは太っ腹。案の定、ここだけは満席でした。

メインの1階には浴場と飲食処、髪切処、手もみなどのスパ銭標準施設、脱衣所も広めで全体にゆったりとつくられています。
つくりはちがうものの、全体の雰囲気はなんとなく高崎の「湯都里」に似ています。コストにさほどこだわらず贅沢につくったという感じかな。「湯都里」はオープンまもなく強気な値上げに踏みきりましたが、ここは現行料金で頑張ってほしいです。また、ここはスタッフが親切で気分がいいです。



ふたつの浴場はほとんどシンメトリなので、男女の入れ替えはないと思います。(当日入ったのは右側)
内湯ゾーンに真湯の機能浴槽と絹の湯(超微細気泡風呂、カルキ臭)、主浴槽(温泉、みかげ石枠石敷12人以上、適温)、ドライサウナ、よもぎサウナに水風呂(井水、カルキ弱く入り心地いい)など。
露天ゾーンに、メインの岩風呂(岩組鉄平石敷12人以上、適温)、壺風呂(石造1人×3)、あつ湯(みかげ石枠石敷1.2人)、寝ころび湯(4人)と檜の湯(木枠石敷3人、人工炭酸泉、真湯だと思う)。露天の浴槽は、檜の湯以外すべて源泉かけ流しとのこと。
露天は塀に囲まれ展望はききませんが、和風庭園風で居ごこちがいいです。
あと、ここの人工炭酸泉はかなり強烈で、入るやいなやアワに包まれ、収斂感&炭酸冷感が楽しめます。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日14時で40人ほどでしたが、浴場は広いのでゆったり。

内湯主浴槽は、石の湯口からの投入+底面注入+ジャグジー注入でオーバーフローなし。緑がかった透明のお湯で、弱いうがい薬臭。典型的な濾過循環湯ですが、かなりの濃度感があるので入り応えはあります。
露天岩風呂は、赤茶に変色した岩の湯口から投入で2ヶ所の切欠からの流し出し。壺湯は檜臭香る木樋の湯口から投入でオーバーフロー。あつ湯はみかげ石の湯口から投入+熱湯注入で切欠からの流し出し。どの浴槽も掲示どおりのかけ流しかと思います。



露天各槽のお湯は緑褐色にごり湯(透明度30~50cmくらい)でわずかにうす茶の浮遊物。壺湯とあつ湯は緑味よわく透明度も高くて岩風呂よりよさげ、とくに壺湯は鮮度感高く少量のアワつきがありました。
で、露天のお湯のよさは、壺湯(外側ふたつ) > あつ湯 > 壺湯(奥)> 岩風呂 かと思いますが、岩風呂でも相当なレベルを保っています。

強塩味+金気だし味に粘土系アブラ臭+金気貝汁臭。とくべつな湯ざわりはないですが、よく温まり浴後ややペトつきます。
どっしりとした重量感があるので、典型的なほてほてからから強食塩泉かと思いきや、意外に疲れのこない入り心地のいいお湯です。なんとなくお湯に奥行きがあるのは、メタほう酸=197mg/kgが効いているのかも・・・?
南関東ではかなり上位にくる強食塩泉で、お湯のイメージは「春日部温泉 湯楽の里」に近いかな。

お湯がよく施設充実のコストパフォーマンスの高い施設で、こっち方面にきたら立ち寄り必至。ただ、我孫子から手賀大橋経由で一走りなので、今後かなりの混雑施設になると思います。

※ここのHPは手作り感覚あふれていますが、分析書はおろか温泉井の構造、各浴槽のスナップ写真まで載っている充実の内容です。

Na-塩化物強塩泉 41.5℃、pH=7.3、600L/min(1,800m掘削揚湯)、成分総計=19.625mg/kg、Na^+=6820mg/kg (89.19mval%)、Mg^2+=136、Ca^2+=450、Fe^2+=3.5、Cl^-=11800 (99.72)、Br^-=43、I^-=9.8、HCO_3^-=14、陽イオン計=7491.0 (332.61mval)、陰イオン計=11872.30 (333.80mval)、メタけい酸=63、メタほう酸=197 <H18.10.4分析>

※写真の浴槽は足湯です。

〔 2007年4月4日レポ 〕
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