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■ 前野原温泉 「さやの湯処」

<前野原温泉「さやの湯処」> (板橋区、10:00~翌1:00、800円(土日祝1,000円)、03-5916-3826)
公式HP

12/20オープンしたての温泉スパ銭。すでにおかざきさん、怪傑にょろさん、よしかさん、桃猫。さんのレポあり。(はやい! (^^;; )
板橋前野町の住宅地にあります。都心方面からのアプローチは、渋滞&踏切のある川越街道経由より中山道経由のほうがスムースかと・・・。

外観は和風スパ銭的でわりあいふつうですが、建築家降幡廣信氏による館内のでき映えが秀逸。とくに食事処「柿天舎」は数寄屋造で、意匠を凝らした欄間や庭園に面した縁側など、すばらしいもの。ロビーからも鑑賞できる庭園は、苔庭や砂紋が描かれた枯山水を配した本格的なもので、作庭家小口基實氏の作。温泉施設というよりは、古寺の一画のような枯れた雰囲気さえただよわせています。
「柿天舎」は、いまのところ蕎麦(なかなか美味しかった)とつまみ程度ですが、今後メニューを充実させていくとのこと。これで食事が充実すれば、外人観光客には応えられない施設になるかも。

2階は女性専用お休み処。いくら女性優位の時代とはいえ、これじゃお父さんはかわいそうすぎ・・・?(笑)

浴室は男女固定制。露天をのぞむ明るく使い勝手のいい脱衣所。
内湯ゾーンはすべて真湯で、内湯「さやの湯」(みかげ石枠伊豆石貼8.9人、電気風呂付)、各種機能浴槽、座湯、熱気風炉(サウナ)、水風呂(壁面炭、17℃、カルキ臭ほとんどなしで快適)。天井は木目調で全体に質感が高いです。難をいえば洗い場がセパレート式じゃないところくらいか・・・。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、土曜13時で20~30人とキャパのわりにはえらく空いていて、何度か源泉露天独占状態になりました。

露天ゾーンに、メイン露天(鉄平石造10人位、東屋付)、源泉露天(同4.5人)、寝転び湯(9人)、壷湯(陶製1人×3)に薬草蒸風炉。浴槽はすべて温泉利用かと思われます。
源泉露天はみかげ石の湯口から加熱源泉を40L/min程度投入し、下段メイン露天へ流し込みのかけ流し。メイン露天は、源泉露天からの流し込み+石の湯口+底面注入で外縁側溝への上面排湯+底面吸湯。加水、加温、濾過循環、塩素系薬剤使用の掲示あり。
壷湯は木樋の湯口からの投入+底面注入でオーバーフロー。

源泉露天のお湯はすばらしいものです。
みどりがかった黄土色のにごり湯は透明度15cm。湯口では新鮮な金気系貝汁臭をベースに土類臭と微こげ臭。湯面では、金気系貝汁臭+土類臭が卓越し、裏に臭素臭やヨウ素臭が潜んでいるような気がします。鮮度がいいためか、アンモニア臭はほとんど感じられませんでした。強塩味にかなり強いだし味と、これに微苦味が混じります。
土類と鉄のキシキシに、湯口付近ではアワつきのぬるが加わります。

強い濃度感と肌に絡みつくような土類系の湯ざわりをもちながら、どことなく落ちついた上品なイメージのお湯は、東京近郊エリアの強食塩泉では貴重です。
すこぶる入り心地のいいお湯なので調子にのって長湯していると、やはり高張泉、身体中の水分をもっていかれてヘロヘロになるので要注意。
浴感的には「法典の湯」よりは土類と鉄が強く、重曹控えめなイメージのお湯に思えました。

メイン露天は、やや赤味の強いうすにごり、壷湯はうす紅茶色透明でともにうがい薬臭ですが、さほど鼻につく感じはなく、ともに相当な濃度感もあるので悪くはないです。
お湯のよさは、源泉露天(ダントツ)> メイン露天 > 壷湯の順かな。

退館は機械精算方式、お客に2度もバーコードを読みとらせる複雑なシステムで、案内員が2人も張りついていました (^^;
また、従業員の応対はおしなべて感じいいのですが、まだまだ不慣れなよう。今後しだいに改善されていくのでしょう。

チェーン系スパ銭の上をいく高質な日帰り施設です。
桃猫。さん情報によると元社長宅ということですが、建築にも相当な投資をかけていると思います。ところどころに置かれている猫足のアンティーク家具などは社長の趣味か?
かりにチェーン系スパ銭がこれをつくったとしたら、必要利益率からして、とてもこの料金では提供できないかと・・・。
よしかさんも指摘されていましたが、競合施設は緊急対応を迫られるのでは?

落ちついた雰囲気といい、絶品の源泉槽といい、「大人の○×」あたりでとりあげられたら、たちまち大ブレークの予感があるので、未湯の方はお早めに・・・。

Na-塩化物強塩温泉 41.0℃、pH=7.6、270L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=23.91g/kg、Na^+=7842mg/kg (84.60mval%)、K^+=248.2、NH4^+=25.1、Mg^2+=250.3、Ca^2+=672.2、Fe^2+=4.0、Cl^-=14460 (98.81)、Br^-=68.2、I^-=21.6、HCO_3^-=228.2、陽イオン計=9043 (403.2mval)、陰イオン計=14780 (412.8mval)、メタほう酸=16.8 <H16.12.20分析>(源泉名:板橋前野温泉)

〔 2005年12月24日レポ 〕
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■ 楽天地天然温泉 「法典の湯」

<楽天地天然温泉「法典の湯」> (千葉県市川市、10:00~翌1:00(土日祝9:00~)、650円(土日祝750円)(会員各50円引)、047-338-4126)
オフィシャルHP

11/21に正式オープンした温泉スパ銭。すでに温たまさん、めがねさんのレポあり。
JR武蔵野線「船橋法典」駅の北側、線路脇の細長い敷地(ここ)にあります。あたりは一方通行の多い住宅地で看板もほとんどないので車だとえらくわかりにくいです。Pは3時間半までは無料ですが、周辺は名うての渋滞ゾーンで、中山競馬場レース開催日はさらに大変なことになるので、電車で行ったほうが無難かも。「船橋法典」駅から徒歩約5分。

巨大セレモニーホールのような外観ながら、立体駐車場が大きなスペースを占めているので館内は意外に狭いです。和風でも洋風でもなく、コンセプトがいまいち絞り込まれていないような造り。休日の夜行ったので、さしもの広いPもかなり埋まっていました。

2階にある浴場は、男女交替制かどうか不明。この日の男湯は奥側でした。
さして広くない脱衣所はごったがえし、浴場入口に開けっぴろげなWCがあったりして、細かな配慮にやや欠けた設計。
内湯ゾーンに内湯(強カルキ臭真湯)、高濃度人工炭酸泉、サウナ、ヨモギスチームサウナ、水風呂など。洗い場が浴槽ゾーンとセパレートされているのはいいですね。水風呂(18℃)はかなりなまっていてにごり気味、強カルキ臭+異臭がしたのでほとんど入らず。

露天ゾーンにメイン温泉露天(2段、上段あつ湯、下段適温~ぬる湯、岩枠鉄平石貼計30人位、屋根付)、壷湯(陶製1人×3、真湯?)、寝ころび湯、ジェットバスとサウナ棟の裏に隠れるように源泉風呂(岩枠石敷8.9人)。
和風庭園風に設えられていますが、めがねさんも指摘されていたとおり浴槽を詰め込みすぎのような気がします。また、メイン温泉露天は段差が激しく入りずらいもの、お年寄りなど要注意です。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日21時でかなりの混雑。ただ、すべてがイモ洗いではなく、源泉風呂、高濃度人工炭酸泉、壷湯、寝ころび湯に集中し、広めの内湯などガラガラ。

さて、話題の源泉風呂です。
奥の岩湯口からの源泉(温度は適宜変化)投入+底面熱湯注入、端の上面排湯口からの排湯はかけ流しでしょう。(冬季は加温の表示あり)
黄茶色で透明度20cmのにごり湯はほぼ適温、金気臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と(たぶん)臭素臭とヨウ素臭が渾然一体となって匂い立ちます。湯口ではこれにプラスチックを燃やしたような独特の匂いが加わってクセのある温泉臭。圧倒的な強鹹味の裏に金気系だし味と重曹味と苦味が潜んでいる感じは、塩加減を間違えた海鮮スープ?(笑)

強食塩泉らしい重厚な浴感と温もり感に量は多くはないもののアワつきもあります。土類と鉄分によるキシキシが優勢ですが、湯口あたりではこれにアワつきによるぬるぬるが乗ってきます。重曹系のツルすべも僅かながら湯ざわりに変化を与えているかと。
総計30g/kg超の強食塩泉なので当然本性は凶暴ですが、なんとなくマイルドさを秘めてもいるようで、温泉臭が絶妙なこともあってあとを曳きまくる麻薬的なお湯。浴後は湯切れよく、適度に重曹成分が効いてすべすべ感もでてきます。

文句なくいいお湯です。究極の化石海水系食塩泉といってもいいかも・・・。
露天の端に押し込められたような浴槽は、風情もなにもありませんが、逆にこのような形にしないと客が殺到して収拾がつかなくなるかも。

あと、おどろいたのは高濃度人工炭酸泉。療養泉規定のCO2=1,000mg/kg以上の炭酸濃度を保っているらしく、入るとすぐにアワアワに包まれます。皮膚の収斂感と炭酸冷感がはっきりと感じられ、発汗がスゴいです。正直、去勢されたような露天循環温泉浴槽よりはぜんぜん楽しめます。ただ湯温がかなり熱めだったのは残念。
で、ほとんど源泉風呂と高濃度人工炭酸泉の往復に終始していましたが、このコースは相当に体力を消耗するので、かなりの気合いが必要かと・・・ (^^;

メイン温泉露天のお湯は、ほとんど透明であざといウガイ薬臭があり、浴感もまったく面白味が感じられず。掲示には「加水なし、加温、濾過循環」とありましたが、加水なしで源泉槽の秀逸湯がここまで変質してしまうとは、どうしても思えません。

それでも、源泉風呂と高濃度人工炭酸泉だけで十分満足できるのでおすすめ。ともに人気浴槽なので平日か休日AMに攻めるのがベターかと思います。

Na-塩化物強塩温泉 36.0℃、pH=7.5、208L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=32470mg/kg、Na^+=11230mg/kg (89.29mval%)、K^+=433.0、NH4^+=9.7、Mg^2+=300.0、Ca^2+=432.6、Fe^2+=7.5、Cl^-=19210 (98.08)、Br^-=133.5、I^-=28.4、HCO_3^-=531.5、陽イオン計=12430 (547.1mval)、陰イオン計=19900 (552.4mval)、メタけい酸=84.7、メタほう酸=10.9 <H17.3.4分析>

〔 2005年12月24日レポ 〕
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■ 飯岡温泉 「国民宿舎 飯岡荘」 〔 Pick Up温泉 〕 

<飯岡温泉「国民宿舎 飯岡荘」>(千葉県飯岡町、15:00~、1,050円?、0479-57-2661)
公式HP

九十九里浜の北のはしに位置する飯岡町は、外房一宮町からつづいてきた長く単調な砂浜が、屏風ヶ浦の荒々しい断崖に姿をかえるところ。九十九里あたりは、白子や旭など、食塩泉系のお湯が多いですが、ここ飯岡には重曹泉系のお湯がいくつかあります。

国民宿舎「飯岡荘」は、箱形コンクリ造の色気のない外観ながら、館内はよくメンテされて意外に綺麗。日帰り入浴は15時からという情報があり、15時少し前に入館しましたが、すでに地元の人らしき先客が5人ほどもいました。その後も常連らしき客がひっきりなしに入ってきたので、地元ではかなり人気のお湯なのでは。
なお、土日は日帰り入浴不可という情報もありますが未確認。

12人くらいの温泉浴槽に水風呂がひとつとシンプルで、温泉浴槽は混合栓のカランから熱湯を投入。なんとコップが置いてあったので源泉と思われます。投入量に見合ったオーバーフローがあり、お湯の鮮度はかなり高いものがあります。

お湯は透明度5cmほどの濃い黒湯。
重曹味に湯口付近では有機肥料臭に微硫化水素臭?とモール臭をまじえたような鮮度を感じさせる温泉臭。外房には御宿や長柄などツル(ヌル)すべの強い黒湯がありますが、ここは意外にもツルすべは弱く、弱いとろみとともに身体に染みわたるような硫酸塩泉的な浴感。温まり感も強くて水風呂との冷温交互浴がすこぶる心地いいです。パンフによると純重曹泉ですが、なにか裏で効いている成分がありそうな気もします。(分析書データは入手できず)

とにかくあとを曳くお湯で、どうにも湯船から立ち去りがたく、知らず知らずのうちに長湯していました。常連さんたちもゆったりとお湯に身を委ねていて、湯治場的な雰囲気さえあります。泊まりでじっくりと味わってみたいお湯だと思います。

あまり知られていませんが、飯岡あたりはふぐの水揚げがあり、冬場は旅館や飲食店でふぐ料理が楽しめます。ただしとらふぐではなく、ほとんどしょうさいふぐ。
ふぐ料理をはさんで矢指ケ浦~飯岡~犬吠埼とまわれば、かなり満足度の高い日帰りの湯巡り&グルメコースになると思います。

なお、公式HPによると休憩料1,050円とあり、以前の500円から大幅値上げしているかもしれません。

Na-炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
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■ 栃木温泉 「栃木温泉 湯楽の里」

<栃木温泉「栃木温泉 湯楽の里」> (栃木市、9:00~翌1:00、600円(土日祝700円)+入湯税50円、0282-20-2641)
公式HP

温泉空白エリアだった栃木市周辺に12/8オープンした温泉スパ銭。すでにONKEN21さん、Takeさん、桃猫。さん、一遊さん、めがねさんのレポが入った話題のお湯です。
栃木市の北側、栃木環状線から生活道路にすこし入った好立地。詳しいアクセスと施設のようすは12/6のONKEN21さんレポを・・・。

玄関脇、析出の出たつくばいにちょろちょろ流されている水は源泉かどうか不明。
典型的和風スパ銭ですが、梁には自然木が使われ、床も木のフローリング、ハリボテ路線から少し進歩がみられます。
くだんの入湯税は別払い。券売機は目立たず、これではだれも払わないのでは?

内湯ゾーンはすべてカルキ臭ただよう真湯で、内湯、各種機能浴槽にサウナ、水風呂(カルキ臭)。新設スパ銭にしてはシンプルながら、窓が広くて明るく浴槽も伊豆石を使った質感あるものでできはいいです。カラン23、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、土曜14時で40人程度と、おそれていたイモ洗い状態ではありませんでした。

庭園造りの露天ゾーンに一段高く源泉風呂(岩枠鉄平石造7.8人)、その下に岩風呂(同15人以上、寝湯×3&東屋付)、少しはなれて寝ころび湯(温泉かどうか不明)。
岩風呂は源泉風呂からの流し込み&底面注入で、浴槽外縁側溝へのオーバーフロー&底面吸湯。
やや緑がかったお湯はほぼ適温で味不明。カルキ臭があるものの重曹泉らしいツルすべがあって悪くはないです。(掲示は加水・加温・循環・薬剤投入)

さて、問題の源泉風呂です。
鉄分で赤茶に色づいた岩の湯口からかなりの量の熱め源泉を投入。槽内注排湯はなく端の上面排湯口へ流し出しのかけ流し。
お湯は熱めで緑褐色のささにごり。湯中に細かい気泡が舞い、少量の細かな黒い浮遊物(ひょっとして硫化鉄?)もありました。
湯口では重曹味+金気味+弱たまご味に金気臭+焦げ臭(イオウ臭と金気臭の混合臭と思われる)。湯面では甘いイオウ臭が明瞭で裏に金気臭。西上州のお湯にあるような重曹臭は感じられませんでした。

明瞭な重曹系のツルすべ&アルカリ重曹系のヌルすべ&アワつきによるぬるぬるが合わさったやわらかな湯ざわりの美人の湯。アワつきはかなりの量で、源泉風呂ではどこでもつきます。これを流し込む下段岩風呂の湯口付近でもアワつきがあったのにはびっくり。
湯温計は40℃を示していましたが、体感的には42℃くらい。純重曹泉ながら鮮度と鉄分とアワつきとイオウ?によると思われる力強い温まり感があります。
源泉の資質、湯づかいともすばらしいお湯です。

めがねさん入浴時は不調だったようですが、この日のコンディションはかなりよく、スペックなり(もしかしてスペック以上)のお湯が楽しめました。
アワつき、ツル(ヌル)すべ、イオウ臭、金気、どれをとってもこれより上のお湯はいくらもありますが、どれもほどよく調和した非常にバランスのよいお湯になっています。
イオウまじりの純重曹泉は数少ないので似ているお湯はあまりないですが、私もめがねさんと同じく秩父のお湯(とくに「凡の湯」や「クアパレスおがの」の数少ない絶好調時)を思い起こしました。
ONKEN21さんが云われた”山間部のお湯”のイメージは、焦げ臭(これ、平野部のお湯にあまりないです)がすることと、硫酸塩を多めに含んでいることもあるのかな??

ONKEN21さんご指摘のとおり、関東でも上位に入るお湯であることはまちがいないと思います。
ただ、このレベルになるとお湯の評価は個人の嗜好や体調によるところ大かと思うので、順位づけはむつかしいのでは。実際、このあと対照的な泉質の東鷲宮百観音温泉にいきましたが、優劣はつけられませんでした。(どちらもそれぞれの良さがある)

新設スパ銭らしからぬ高い年齢層で、とくに源泉風呂は地元のお年寄り達の談話の場として賑わっています。(このところ毎日きてるという声を何度もきいた。)
「お年寄りの多いお湯にハズレなし」という温泉格言(?)は、やはり真理か・・・(笑)

Na-炭酸水素塩温泉 46.3℃、pH=7.9、180L/min(掘削揚湯)、成分総計=1.960g/kg、Na^+=560.7mg/kg (96.67mval%)、Fe^2+=3.2、F^-=3.7、Cl^-=152.9 (16.84)、SO_4^2-=138.2 (11.25)、HCO_3^-=976.3 (62.52)、CO_3^2-=66.0、陽イオン計=578.9 (25.23mval)、陰イオン計=1337 (25.59mval)、メタほう酸=11.1、硫化水素<0.1 <H17.4.14分析> ※総硫黄=0.3とは思えないイオウ気があります。pH=7.9なのにCO_3^2-=66.0もあるのは、もともと重曹分が多いからでしょうか。

〔 2005年12月17日レポ 〕
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栃木-3.2.(北東部・南部 / 旧喜連川町の温泉)  全リスト

栃木-3.2.(北東部・南部 / 旧喜連川町の温泉) ・・・・・・・・・・

☆=おすすめ
○=かなりいい
■=上記以外 (けっこういいお湯もあります)
□=入湯済未レポ (Coming Soon)
※=温泉地紹介

注:上の評価はお湯のよさに限ったもので、あくまでも筆者の主観によるものです。

<スペックの見方> (成分濃度の単位はg/kg、小数点第3位四捨五入)
 総計=:成分総計 
 TSM=:ガス成分を除く溶存成分計  
 TIM=:イオン計
 ER=:蒸発残留物
 TS=:総硫黄 (単純合計方式 単位mg/kg) 硫黄泉のみ記載
 〔 〕は源泉名  自は自家源泉、共は共同源泉、混は自家共同混合


※源泉かけ流し、ないしはそれに近い湯づかいの浴槽があると思われる施設は、末尾に◆マークをつけました。
(かけ流しでも塩素消毒のきついものは除く。)
なお、湯づかいは入浴した時点のもので、その後変化している可能性があります。

日付は最新レポUP日。( )は入湯日(レポ日と間隔があいた場合)。

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【塩谷郡/喜連川町 → さくら市】
<旧喜連川町の温泉>

喜連川温泉 「喜連川城」
  S-Na-Cl温泉 48.6℃ pH=7.8 総計=6.96 TS=2.6 〔喜連川1号・3号混合泉/共〕
  o 喜連川城趾お丸山公園にある老人福祉センターが浴場を一般開放。湯づかいよく喜連川臭(アブラ+イオウ)は「第二露天」より強いかも?
  〔みしゅらん過去ログ〕 2003/08/09 ◆

喜連川温泉「喜連川第二温泉浴場」
  Na-Cl温泉 50.1℃ pH=7.8 総計=10.49 TS=1.0 〔喜連川2号泉/共〕
  o 名湯喜連川の有名な町営(いまは市営)露天。岩組から熱い源泉を豪快に投入、喜連川屈指の力感を楽しめる。受付するとヤクルトをもらえた。
  〔みしゅらん過去ログ〕 2002/10/15 ◆

喜連川温泉 「道の駅きつれがわ」
  S-Na-Cl温泉 71.7℃ pH=7.0 総計=10.90 TS=2.8 〔喜連川4号泉/自?〕
  o 「道の駅 きつれがわ」に併設されているセンター系日帰り温泉。貴重な喜連川4号泉を使用。濃度感あふれる強烈なお湯を湯づかいのよい露天で堪能できる。
  〔 Pick Up温泉 〕 2009/01/26 (2006/08入浴) ◆

喜連川早乙女温泉 「喜連川早乙女温泉」
  S-Na・Ca-Cl温泉 73.4℃ pH=7.4 総計=15.85 TS=18.0 〔喜連川早乙女温泉/自〕
  o 個性あふれるお湯で有名な、氏家寄りにある独自源泉の日帰り施設。イオウとアブラ両方楽しめるお湯は関東屈指の名湯。
  〔 Pick Up温泉 〕 2010/03/19UP (2001/11/13・2002/10/15レポ)
  〔一郷一会100名湯〕 ◆

喜連川温泉(塩那開発源泉) 「喜連川CC(喜連川クラブリゾート)」
  Na-Cl温泉 42.7℃ pH=8.9 総計=2.97 〔喜連川温泉(塩那須開発)/自?〕
  o ゴルフ場の入浴施設を日帰り開放。喜連川中心部のお湯ほどインパントはないが何か妙に存在感あり。
  〔みしゅらん過去ログ〕 2006/08/13

喜連川温泉(おおるり源泉) 「ベルセルバCC&ホテルベルセルバ」
  アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)・Cl型) 49.7℃ pH=9.4 総計=0.56 〔喜連川温泉(おおるり源泉)/自?〕
  o 喜連川東部、鹿子畑地区にあるゴルフ場が温泉入浴施設を日帰り開放するもの。質感高い浴場で甘イオウ臭+焼タイヤ臭+微アブラ臭香るお湯を楽しめる。
  〔 Pick Up温泉 〕 2006/08/10 ◆

□ 喜連川温泉 「もとゆ」 Coming Soon!
□ 喜連川温泉 「ハートピアきつれ川」 Coming Soon!
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■ 平塚グリーンサウナ温泉 「湘南ひらつか太古の湯 グリーンサウナ」 〔 Pick Up温泉 〕

<平塚グリーンサウナ温泉(湘南の湯)「湘南ひらつか太古の湯 グリーンサウナ」> (平塚市、10:00~翌9:00、1,575円(840円/1h)、0463-22-1772)
公式HP

平塚駅から徒歩5分の便利な立地にある温浴施設。Pは有料(100円/2hだったか?)。
「●かの●梨」の看板やら懸垂幕やらが目立ちどことなくB級チックな外観。玄関前には成分で茶色くなった口から源泉を吐く天然温泉の守護神「レオ」が鎮座していて笑えます。
フロントで完全に男女分離され、男湯は1F、女湯は3階。(エレベーターは女性専用)

館内もどことなくB級入っていていい感じ(B級好きです ^^)
けっこう広い浴場には、ひのきバス(檜造5.6人)、白湯ジャグジー(真湯)、源泉ジャグジー(石枠タイル貼4人)、サウナ、水風呂(同5.6人)、露天(同10人)。観葉植物がおかれた洋風イメージの浴場で、あちこちにデッキチェアがおかれ、トドがなごんでいます (^^; 
露天は展望はないものの風通しはいいです。
カラン16、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で15人くらい。

ひのきバスは、檜の湯口から投入し槽内注排湯不明でオーバーフローなし。
源泉ジャグジーは、カラン×2からたぶん源泉を少量投入+ジャグジー注入?で槽内排湯不明、わずかにオーバーフローあり。ここが一番人気。
露天は、ローマ風呂風人面彫刻の湯口から投入で、底面注吸湯ありのオーバーフローなし。
ひのきバスと露天には「濾過湯」という掲示あり。

ひのきバス&露天と源泉ジャグジーではお湯の感じがちがいます。
ひのきバス&露天は、ほぼ適温でかすかに翠がかった微濁。味不明で弱タール臭+微アンモニア臭に弱いキシキシ。露天よりひのきバスの方がお湯が新鮮な感じがしましたが、女湯の露天ではけっこうなアワつきがあったらしいので男女湯で湯づかいがちがうのかも。

源泉ジャグジーのお湯は逸品です。ほぼ無色のぬる湯はジャグジーで白く泡立ち、湯面からはツンとくる明瞭なアンモニア臭+甘い微モール?臭が香ります。
これほどアンモニア臭が前面に出ているお湯も珍しいのでは?
湯口では塩味+強苦味の個性的な味。ここも弱めのキシキシ感があり、ジャグジーによるものかもしれませんが弱いながらアワつきがあります。
溶存物質計=12.21g/kgと高張性の濃い塩化土類泉ですが、なぜかあまりほてらずすっきりとしたイメージのお湯で、とくに源泉ジャグジーはぬる湯なのでいくらでも入れそう。
水風呂は井水使用でうす麦茶色透明で無味無臭、特別な肌ざわりはないですがかなりの量のアワつきがあってびっくり。こいつも侮れません。

ちょっと変わった感じのお湯で、クセモノ好きにはおすすめかと。いろいろとお楽しみポイントがあるので、1,575円払ってゆっくりするのもいいかも。

Ca・Na-塩化物温泉 35.0℃、pH=8.55、135.5L/min(1,300m掘削揚湯)、成分総計=12.21g/kg、Na^+=2375mg/kg (49.15mval%)、Ca^2+=2132 (50.62)、Fe^2+=1.1、Cl^-=7560 (99.44)、HS^-=0.3、CO_3^2-=22.2、Br^-=22.7、I^-=2.5、陽イオン計=4526 (210.2mval)、陰イオン計=7616 (214.4mval)、メタけい酸=45.0、メタほう酸=25.8 <H11.3.5分析>
●HPで天然温泉表示看板が公開されています。

〔 2004年6月8日レポ 〕
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