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■ 塩原温泉(古町) 「民宿本陣(掛け流し天然温泉と創作料理の宿 本陣)」

 

塩原温泉(古町)「民宿本陣(掛け流し天然温泉と創作料理の宿 本陣)」
住 所 :栃木県那須塩原市塩原1055 (旧 那須郡塩原町)
電 話 :0287-32-2043
時 間 :要確認
料 金 :要確認
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

塩原古町温泉にある湯宿が日帰り対応するもの。これは2007年入湯時のレポで当時は300円で日帰り入浴できましたが、いまは「民宿」の冠を外し、料理に定評のある人気宿になっているようなので、日帰りをつづけているかは不明です。
(公式Webで日帰り入浴の案内がないし、塩原温泉観光協会の日帰り温泉案内にも掲載されていません。)

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 玄関

塩原のメイン道路、バレーラインの1本山側の国道400号(あおば通り)沿いにありますが、この道は通行量が多くなく、落ちついた感じの立地です。
古町の温泉街からいささか離れ、むしろ中塩原にちかいところ。
信州松代藩主の子孫が経営され、建物は真田伯の別邸を復元したものだそうで、和風の玄関には真田氏の家紋・六連銭が掲げられています。
清掃がきいて清々しい館内。生活感は感じられず民宿というより旅館に近い雰囲気があります。

 
【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 浴場入口

廊下のおくに大小ふたつの浴室。左が大で右が小。貸切りでOKといわれたので、大の方に入りました。
貸切用の札があったので、宿泊時には貸切りOKでは。

 
【写真 上(左)】 貸切の札
【写真 下(右)】 小浴室

FRP(ポリ)浴槽ひとつとシンプルな構成。広くはないものの窓からは緑が見えてなかなか居心地のいい浴室です。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日10時で貸切。
カランは温泉だと思います。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 窓からの景色

浴槽はポリですが、内床は三波石っぽい自然石で不思議な感じ。このポリバスも茶色の析出&変色を纏ってなかなかいい味をだしています。
ポリバスながら充分なふかさもあり、入りごこちはなかなかのもの。

 
【写真 上(左)】 ポリ浴槽とは思えない質感
【写真 下(右)】 配湯ライン

湯口はカランで、左が源泉、右のは水だったかと思います。窓の外にはラインが2本引かれ、なんとなく泉源直引きのような感じがしました。
(このときは小浴室もカラン投入でしたが、Web情報によると現在ではともに石の湯口に置き換えられているようです。)

 
【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

カランは15L/min強の投入で、2-3人の浴槽にくらべて充分な投入量。
槽内排湯はなく、当然ながら潤沢なオーバーフローがあります。

 
【写真 上(左)】 ザンザコのオーバーフロー
【写真 下(右)】 カランも温泉

ほぼ適温のお湯は、うすく黄褐色がかって、茶色の腐葉土様の湯の花が盛大に舞い、底にも沈殿しています。
湯中には細かな気泡もただよっています。

 
【写真 上(左)】 小浴室の浮遊物
【写真 下(右)】 説明書

明瞭な重曹味にモール臭。うらでかすかにイオウが効いているかもしれません。
このモール臭は関東ではめずらしいもので、新潟・妻有の名湯「千手温泉」からイオウをよわめてエグくした感じかな?
モール泉らしいツルすべの裏にきしきしとした湯ざわりととろみも感じられる複雑なお湯で、少量ながらアワつきもありました。

 
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 鮮度感にあふれています

やわらかな湯ざわりながら、かなりと強いあたたまりがあります。
このあたたまりは成分というより、鮮度によるものかもしれません。
小さな浴槽を活かした鮮度のよさは、温泉好きの評価が高いのでは。
鮮度がいいためか、入っていてすこぶるきもちがよく、重曹泉特有のあと曳き感もあってなかなか脱出できません。
泉質といい鮮度感といい、名湯揃いの塩原でも上位にランクされるお湯ではないでしょうか。

〔 源泉名:紀州鉄道塩原源泉 〕 <H7.4.3分析>
単純温泉(Na-HCO・Cl型) 46.8℃、pH=7.5、186.8L/min掘削自噴、成分総計=0.996g/kg
Na^+=196.9mg/kg (79.93mval%)、Mg^2+=6.4、Ca^2+=25.8 (12.03)、Fe^2+=0.1
Cl^-=135.2 (35.01)、HS^-=0.2、SO_4^2-=55.9 (10.68)、HCO_3^-=357.3 (53.74)
陽イオン計=242.1 (10.72mval)、陰イオン計=549.6 (10.89mval)、メタけい酸=157.0、メタほう酸=26.5、遊離炭酸=20.5、硫化水素=0.1
※ 源泉名は紀州鉄道塩原源泉ですが、泉源じたいは敷地内にあるそうです。

<温泉利用掲示>(公式Webより)
 敷地内から自噴している温泉をかけ流しでお風呂に供給しています。
 100%天然の温泉をお楽しみ下さい。

〔 2015/10/11UP (2007/03入湯) 〕


E139.48.56.986N36.58.20.592

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■ 一之橋温泉 「一之橋館」

 

一之橋温泉 「一之橋館」
住 所 :山梨県山梨市三富上柚木883 (東山梨郡三富村)
電 話 :0553-39-2331
時 間 :要時間確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

山梨市に合併された旧三富村にはいくつかの自家源泉のお宿があって、三富温泉郷と呼ばれていました。ここも三富温泉郷の一湯で、日帰り対応しています。
2007年秋入湯のふるい情報ですが、記録の意味でレポしてみます。
このエリアでもっとも知られているのは川浦温泉「山県館」(入湯済未レポ)、つぎに国道沿いで目立ち、日帰り受け入れに積極的な「白龍閣」で、ここは地味な存在に甘んじていて、入湯レポもあまりみあたりません。

山梨市から雁坂峠(秩父)へ向かうR140雁坂みち、牧丘から三富に入った先を斜め右に入り(たしか看板あり)、すぐ先の笛吹川にかかる橋を渡ってのアプローチ。
三富村は、1998年4月に雁坂トンネルが供用開始されるまでは笛吹川最奥の村で、トンネルが開通して観光客が増えたいまでも、どことなく物寂びた雰囲気を残しています。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 玄関

アプローチ道に入るとすぐサインや建物が見えてくるので、迷うことはないかと。
国道は直線上り坂でスピードを出しやすく、しかも心理的に斜め右の道には入りにくいことも、知名度の低さにつながっているかも。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 館内

箱形の無骨な外観ながら、館内は意匠がきいてなかなかに趣があります。
浴室はふたつで、空いていたので男湯に貸切で入れました。(他に貸切露天風浴場もあります。)

 
【写真 上(左)】 館内の意匠
【写真 下(右)】 歴史を感じます

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 貸切露天風浴場

脱衣所はそこそこに広くてつかい勝手のいいもの。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

事前に循環というのはわかっていて、さほど期待しないで行きましたが、浴室の扉をあけたとたんにほこほことした石膏泉系の湯の香がただよってびっくり。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 洗い場

二面採光のあかるい浴室。
窓の外に笛吹川の渓流を見下ろす好ロケーションで、すぐ上手には竹林もあって雰囲気があります。

 
【写真 上(左)】 笛吹川
【写真 下(右)】 竹林

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜13時で貸切。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 窓側から湯口

 
【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

石枠タイル貼5-6人ほどの浴槽がひとつ。
赤茶に色づき石灰華系のいがいがの析出のでた石の湯口からの投入+熱湯の側面注入で、側面吸湯+わずかなオーバーフロー。
べつに石膏の析出&緑青のでたカランがあり、冷たい水がでますが、このときは真水だったような・・・(洗い場カランにも石膏の析出あり)。

 
【写真 下(右)】 側面注入
【写真 下(右)】 オーバーフローも

 
【写真 上(左)】 浴槽カラン
【写真 下(右)】 洗い場カラン

ほぼ適温のお湯はうすく白濁して、白&うす茶の浮遊物がかなり大量にただよいます。
湯中の指先がよわく青白に発光しています。

 
【写真 上(左)】 大元の湯口
【写真 下(右)】 湯口の析出

湯口・湯面ともに、ほこほことした石膏泉系の湯の香を感じます。
湯口は微塩味芒硝味で、湯面も含めてカルキはまったく感じられず、湯づかいはかなりよかったと思います。
きしきしとした湯ざわりもあり、石膏泉系のイメージのあるなかなかに含蓄のあるお湯とみました。

 
【写真 上(左)】 歴史を物語る掲示
【写真 下(右)】 湧出口の説明

湯宿としてながい歴史をもつらしく、館内には古い分析書なども掲示されていました。
また、”岩風呂のいわれ”として「古文書によればこの岩風呂の発見は今より約三百数十年前慶長年間と記され ・・・略・・・ 常に盡きる事なく湧き出ずる温泉は正に天恵玉泉ともいふべし 慈に戦後漸やく世情も経済も安定する中で公共の為にと更に開発し 尚古人の偉業を讃えると共にその遺志を受け継ぎその形姿を原型に模して 一之橋館岩風呂と命名せり」という名調子の説明書きがありました。

 
【写真 上(左)】 地物のレシピ?
【写真 下(右)】 山里の趣

「白龍閣」や近くにある天科温泉 「旅館こやす」とはお湯のニュアンスがちがうので、温泉好きははしご湯をしても面白いエリアではないでしょうか。

〔 源泉名:一之橋温泉 〕 <S47.1.11分析>
単純温泉(Na・Ca-Cl・SO4型) 26.4℃、pH=8.0、湧出量不明、成分総計=350.6mg/kg
Na^+=68.09mg/kg (62.13mval%)、Ca^2+=31.52 (33.01)、Fe^3+=0.0501
Cl^-=84.72 (50.59)、SO_4^2-=*87.31 (38.45)、HCO_3^-=30.34 (10.52)
陽イオン計=203.5 (4.728mval)、陰イオン計=105.4 (4.765mval)、メタけい酸=40.51

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2015/10/11UP (2007/11入湯) 〕


E138.44.26.320N35.45.57.200&ZM=9

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■ 松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」



松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」
住 所 :新潟県十日町市松之山天水越3140-10 (旧 東頸城郡松之山町)
電 話 :025-596-3055
時 間 :時間要事前確認 / 冬期間(11月上旬~4月下旬)閉館
料 金 :500円
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
紹介ページ (十日町観光協会Web)
紹介ページ ((有)湯米心まつのやま)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

越後の妻有と頸城を隔てる東頸城丘陵、大厳寺高原にある自家源泉の宿泊施設で日帰り開放もしています。
ここは松之山温泉郷の1湯として数えられていますが、東頸城丘陵は国内有数の豪雪地。当然冬期休業となるので、未湯のまま残っていました。
(私は松之山はたいてい冬に行きます。)
先般(2015年春)、松之山を訪れた際、ついに攻略を果たしました。

 
【写真 上(左)】 こんな感じの道がつづきます
【写真 下(右)】 棚田を眺めながらのアプローチ

R45天水越あたりから脇道に入ってのアプローチ。道はわかりにくいですが、ところどころ「大厳寺高原」の看板が出てくるのでそれに従います。
脇道に入ってからのアプローチは相当なもの。
棚田を見渡す眺望道路ですが、道幅狭いワインディングが延々とつづき神経を使います。
余談ですが、旧松之山町(東頸城郡)は平成大合併により魚沼地域の十日町市と合併し、町内産のコシヒカリはわが国有数のブランド米「魚沼産コシヒカリ(魚沼コシ)」を名乗ることができるようになりました。「棚田づくりの魚沼コシ」ですから、このあたりの米がいかに希少なものかは推して知るべしかと。

 
【写真 上(左)】 5月下旬にしてこの残雪
【写真 下(右)】 豪雪で根本が曲がった杉

途中に集落もなく、この奥に日帰りできる温泉があるとはにわかに信じられません。あきらめて引き返す人がいるかも・・・。
この時は5月下旬でしたが、まわりにはまだところどころ残雪が残っていました。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 サイン

高原の一画にいきなり広い駐車場、眼下には綺麗な池が横たわっています。
「ば~どが~でん」はこの駐車場から左手の道に入ってすぐ。三角屋根ロッジ風のかわいい建物です。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 野鳥の宿です

入ってすぐが食堂のオープンなつくり。
大厳寺高原は100種類以上もの野鳥が生息するとされる野鳥の楽園で、観鳥会や林間学校などにつかわれているのでは。

 
【写真 上(左)】 食堂
【写真 下(右)】 男湯入口

食堂左手が浴場「まきばの湯」、左側が男湯、右が女湯です。
脱衣場は狭めながらあかるく、窓から残雪を抱く山なみがのぞめます。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所からの眺め

浴場もこじんまりで、窓の外にはいかにも豪雪地らしいマント群落&疎林が広がります。
Webのガイドには、「旧新潟県庁の大理石を使用した浴室が自慢の『まきばの湯』」とありましたが、どこにつかっているかは不明。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

赤みかげ石縁タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口-1

ジェット注入槽内排湯ありの循環仕様。べつに赤みかげ石湯口があり、金属パイプ2本が仕込まれています。
(当日は左の1本のみ使用、温度はうかつにもメモ忘れ、たしか冷たかったかと思います。)
さらに壁面から突き出た塩ビパイプもありますが、当日は投入なしでした。

 
【写真 上(左)】 湯口-2
【写真 下(右)】 湯色-1

かなり熱めのお湯はほぼ無色透明で浮遊物なし。明瞭なカルキ臭と湯口ではわずかな収斂味。
とくに特徴のある湯ざわりはないものの、真湯では得られないたぐいの温まりがあったかもしれません。
浴槽のところどころは鉄分で赤茶に色づいていますが、お湯はFe^2+=24.4mg/kgほどのインパクトを感じるものではありませんでした。
ふつうこのくらいの鉄分があると、味臭ともに明瞭な金気を感じ、湯色も赤茶(鮮度がいい場合は緑褐色)に懸濁するはずですが、いずれも確認できず。
湧出量わずか2.0L/minなので希釈があるのかもしれません。

キャラの立った松之山本流のお湯(鷹ノ湯など)にくらべると、どうしても非力感は否めません。
ただ、個人的には現在入湯不可と目される松之山4号、兎口1号を除くと、松之山最後の未湯源泉となり、その意味では達成感ばりばりのお湯となりました。

 
【写真 上(左)】 不動池とブナ林
【写真 下(右)】 内湯の湯口

ばーどがーでんの前にはブナ林に囲まれた不動池があり、未だ大量の残雪におおわれていました。約800mにすぎない標高、5月下旬にしてこの雪の量は、さすがに豪雪の地、東頸城丘陵です。
雪の間から顔を出したフキノトウが雪国の春を告げていました。

当日はこの後、野沢に泊まったため、大厳寺高原から天水山をトラバースし、深坂峠、野々海池を経由して千曲川沿いの横倉ないし平滝に抜ける道を攻める予定でしたが、5月下旬ではまだ通行止めでした。

〔 源泉名:まきばの湯 〕 <H16.10.20分析>
単純鉄冷鉱泉(Fe-HCO3型) 12.1℃、pH=6.6、2.0L/min自然湧出、成分総計=111.5mg/kg
Na^+=2.6mg/kg (9.57mval%)、Fe^2+=24.4 (75.65)
Cl^-=6.7 (17.92)、SO_4^2-=5.7 (11.32)、HCO_3^-=44.3 (68.87)
陽イオン計=30.0 (1.15mval)、陰イオン計=58.5 (1.06mval)、メタけい酸=4.3、遊離炭酸=18.7

〔 脱衣所掲示 〕
当館では、保健所の指導により、レジオネラ菌に対する適切な管理を行っております。

〔 2015/10/10UP (2015/05入湯)) 〕


E138.34.2.400N37.2.19.010

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