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■ プログレハードの名曲

2020/12/09 UP

この記事、ときおりアクセスが増えるので、
プログレに興味をもった方(いないか・・・(笑))用に、ご参考までに保守本流のプログレシッブ・ロック(シンフォニック・ロック)を末尾に10曲ほど入れておきます。

しかし、どれもこれもやっばり長いな・・・(笑)

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2020/11/09 UP

なぜかこの記事のアクセスが増えているので、曲を追加して再UPしてみます。

これからのアメリカや世界情勢がどうなるかはわからないし、
もはやこういう曲がつくれるとも売れるとも思ってはいないけど、
1980年代では、たしかにこういうポジティヴな曲たちが洋楽のメインストリームだった。

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2019/05/27 UP

仕事しつつYouTube作業用にしてたら、なぜかこのジャンルに入っていた。
あまりに懐かしかったので、一気に思い当たる曲を10曲ほどググッて拾ってみました。

そう、あのQueenもじつはこの範疇に入ると思う。
一気に聴くといささか情感過多な気がしないでもないが、やっぱり好メロの宝庫だわな・・・。

「プログレハード」とは、プログレ(プログレッシブ・ロック)のエッセンスを残しつつ、より短く、POP度を強めたジャンルをいいます。
ここでいう「プログレのエッセンス」とは、ふつう変拍子、転調、キーボード主体、ストリングスの導入、叙情的な曲調、ハイトーンボーカルなどをさします。
1970年代後半~1980年代中盤までをピークとし、当時は「産業ロック」とも揶揄されるほどメインストリーム化し、チャート上位を占めていました。

01.Queen - Bohemian Rhapsody

先般いきなりの大ブレーク(再評価?)をなした英国のロックバンド。
重厚なコーラスワークが特徴で、当時は「オペラロック」とも称されていた。
故Freddie Mercuryがフロントだったが、guitarのBrian Mayは相当なテクニシャンで、クイーンサウンドをがっちりと支えていた。
これはシリアスな内容をもつ、Queenの代表曲のひとつ。

02.Electric Light Orchestra - Rain Is Falling

ELOの略称で日本でも人気があった英国のロックバンド。
ストリングス担当のメンバーを擁し、クラシカルな曲展開が特徴だった。
1980年代に入ってシンセを多用するようになるが、持ち味の流麗なメロディラインは変わらず、いわゆる「Symphonic Rock」の1グループとされる。
これは1981年リリースのALBUM『Time』収録の佳曲。

03.Journey - "Still They Ride" Live and Studio versions

「産業ロック」の代表格と目され、'80年代前半の勢いはもの凄いものがあった。
希代のハイトーンボーカルSteve PerryがフロントだったがKeyのJonathan Cainの存在も大きく、プログレ風味はこの人がキープしていたと思う。
これは個人的には彼らのベストALBUMだと思っている『Escape』(1981年リリース)収録の名バラードで、邦題は「時の流れに」。
このバージョン、前半のLIVEは彼らの全盛期のやつだと思う。Steve Perryのボーカルが神ってる。

04.Boston - More Than A Feeling

プログレハードときたら外せない名バンド、Boston。
これは1976年リリースの彼らの1stALBUM『Boston 幻想飛行』からの大ヒット曲で邦題は『宇宙の彼方へ』。
これを始めて聴いたときのおどろきはいまでも忘れられない。(これ、プログレじゃないよって・・・(笑))
このあとTOTOが登場して、プログレハードへの流れは決定的となった。

05.TOTO - 99

名うての腕利きミュージシャンが結集したパーマネントバンド。
レコードの音質がよく、オーディオファンも取り込んで、日本での人気も高かった。
AORユニットと捉える向きもあるが、音からするとプログレハードだと思う。
これは1979年リリースの2ndALBUM『Hydra』収録の人気曲。

06.Foreigner - Waiting For A Girl Like You (Original Video)

Foreignerもプログレハードを代表する名バンド。
1stALBUMから楽曲の粒が揃っていて、個人的によく聴いていた。
これは1981年リリースの4thALBUM『4』からシングルカットされたバラードで大ヒットとなった。

07.Asia - Only Time Will Tell

元King Crimson/U.KのJohn Wetton(b.Vo)、元YesのSteve Howe(g)、元Emerson, Lake & PalmerのCarl Palmer (ds)、元Yes/The BugglesのGeoff Downes(key)が1981年に結成したスーパー・バンド。
プログレハードのなかではもっともベタで大仰なイメージのあるユニットだが、「わかってて(狙って)やってるよ」感があって、それはそれでありかも・・・、実際大ヒットしてるし(笑)
バタつくCarl Palmerのドラムスがご愛嬌。
これは1982年On Saleの1stALBUM『Asia 詠時感-時へのロマン』からのヒット曲。

08.Genesis - The Carpet Crawlers

英国のプログレメインストリームの一翼を担った名グループ。
もともとは英国的な叙情美な曲調をメインとしたが、次第にPOP色を強める。
これはその過渡期的なタイミングの曲で、Phil Collinsの芸の細かいdrumsも聴きどころ。

09.THE MOODY BLUES - The Day We Meet Again

すこぶる長いキャリアを持つ、英国Symphonic Rockの雄。
これは1978年リリースの地味ながら佳曲の多い『Octave』収録曲。
重厚で滋味のあるこういう曲は、英国のグループならではのものだと思う。

10.Yes - Our Song

英国のプログレ全盛期の中核を担った名グループで、個人的にはものすごく影響を受けた。
'70年代後半から次第に長尺曲が少なくなり、POP度を強める。
これは1983年リリースのヒット作『90125』収録曲で、POPな曲調が目立つ同作のなかでは往年のYesらしさが残っている曲。
やっぱり、Jon AndersonのクリアハイトーンがあってのYesなのだと思う。

11.Starship - We Built This City

1985年11月On SaleのStarshipの大ヒット曲で邦題は『シスコはロック・シティ』。
それにしても、曲調も歌詞もなんというポジティブさ(笑)

12.REO Speedwagon - Can't Fight This Feeling (Official HD Video)

米国イリノイ州で結成されたロック・バンド。
これは1984年『Wheels Are Turnin'』収録のミディアム・チューン。
1980年On SaleのALBUM『Hi Infidelity』(禁じられた夜)はプログレハード絶頂期を物語る歴史的名盤。

13.Alan Parsons Project - Eye In The Sky

プログレハードのなかではもっともプログレ寄りとみられる英国のユニット。
これは1982年On Saleのコンセプト・アルバム『Eye in the Sky』からのタイトル曲でヒットした。
こ洒落たAORやブラコンだけでなく、こういう叙情的な長尺曲も売れていたのが1982年の凄いところ。

14.38 Special - If I'd Been The One

1975年にフロリダで結成されたバンド。
当初はサザン・ロック/ブルース・ロック系統のアーシーなサウンドだったが次第にキャッチー度を高めて、1980年代前半にはプログレハードの一画を担う。
これは1983年リリースの『Tour de Force』からの疾走感あふれるヒット・チューンで邦題は『愛は消えても』。

15.Survivor - I Can't Hold Back

『ロッキー3』の主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー」のヒットで知られる米国のグループ。
プログレハードの文脈ではあまり語られないが、そのエッセンスは持っていると思う。
これは1984年リリースのALBUM『Vital Signs』からのシングルカット曲。

16.Barclay James Harvest - I've Got A Feeling

牧歌的な曲調に定評があった英国のプログレバンド。
プログレハードというよりSymphonic Rock寄りで、なぜかドイツで人気があった。
これは1984年リリースの名作『Victims Of Circumstance』収録のシンフォニックな佳曲。
シンセが綴るメロディの美しさはハンパじゃない。

17.Rush - Closer To The Heart

カナダを代表するプログレハード系ユニット。
演奏力が極めて高く、わずか3名でこれだけの複雑な楽曲をこなすLIVEはとくに定評があった。

18.Kansas - Crossfire

バイオリンを多用するメロディアスな曲調が身上の典型的なプログレハードロックバンド。
やはり'80年代初頭にいくつかの名曲をものしている。
これは1982年リリースのALBUM『Vinyl Confessions』のラストを飾る長尺曲。

19.Chicago - You're The Inspiration

大胆にブラスをとりいれ「ブラス・ロック」と呼ばれたが、'80年代初頭からプロデュースにDavid Fosterを迎えて洗練度を増した。
これは1984年リリースの『Chicago 17』からのシングルカット曲で、Peter Ceteraのハイトーンボイスが冴え渡っている。

20.Van Halen - Jump (Official Music Video)

2020年10月逝去した名ギタリスト、Edward "Eddie" Van Halenを擁した米国のロック・バンド。
これは1984年On SaleのALBUM『1984』からの大ヒット曲。
名ギタリストを抱えながら、キーボード(シンセ)が負けていないところが、いかにもプログレハード。

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保守本流のプログレシッブ・ロック(シンフォニック・ロック)

01.Locanda Delle Fate(イタリア) - Forse Le Lucciole Non Si Amano Più


02.Atoll (フランス) - Les Dieux Même


03.Neuschwanstein(ドイツ) - Intruders And The Punishment


04.Jon & Vangelis(英国&ギリシャ) - Each And Every Day / Birdsong


05.Darryl Way's Wolf(英国) - McDonald's Lament


06.Genesis(英国) - One For The Vine


07.Machiavel(ベルギー) - The Fifth Season


08.Le Orme(イタリア) - La Fabbricante D'angeli


09.Mandalaband(英国) - Om Mani Padme Hum(曼荼羅組曲)

20:43。1面使いの組曲形式の超長尺曲。
ムーグ・シンセに変拍子炸裂のリズム。壮大な曲展開。これぞプログレ。

10.Yes(英国) - Awaken

プログレ時代(1977)のYes。15分を越える長尺。変拍子&転調の嵐。
改めて聴きかえしてみると、故Chris Squireのベースがいかに効いていたかがわかる。

それにしても、こんな曲たちがYouTubeで聴ける日が来るとは・・・。
アーティスト名と曲名ベタ打ち検索しないと出てこないけど(笑)
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