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■ ケルティックなJ-Pop

ヒーリングミュージックとしてマーケットをあまねく世界に広げたケルティック・ミュージック。
ハイトーンヴォイスと清楚なルックス、そして華やかなLIVE・・・。

でもちょいと待った。このところのJ-Popの層の厚さって、すでにこれに対抗できるのでは・・・?
このところのJ-Pop(女性)って、ほとんど女神的という趣旨のカキコをしたけど、きけばきくほどホントにそう思う。
とくに、アニメソングなんて、ほとんど曲調プログレの難曲じゃが、これをハイトーンで易々と唱いこなしてるのは驚異のひとこと。
難曲って完璧に仕上げるとヒーリングモード入るけど、やっぱりほとんどヒーリングの嵐。

もっとも、社会が病んでいるからこういう音楽が求められるという説もあるから、日本の社会はもっと病んでいるのかも・・・?
それはさておき、そんな系統の佳曲をとりあえず10曲ほど集めてみました。

まずは本家?から。
Celtic Woman


Enya


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でもってJ-Pop
01.創奏 - 霜月はるか


02.One Love ~恋におちて~ - MARINA.


03.絆 - 池田綾子


04.0からの始まり - KOKIA


05.きっと - 藤田麻衣子


06.Farewell Song - Lia


07.Cloe - 菅野よう子


08.遠い真昼 - みとせのりこ


09.Open Your Hearts(Live) - 梶浦由記


10.Ave Maria(Live) - 志方あきこ
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■ 別所温泉 「大師湯」

 

別所温泉 「大師湯」
住 所 :長野県上田市別所温泉
電 話 :0268-38-3510 (別所温泉観光協会)
時 間 :6:00~22:00 / 第1.3木休
料 金 :150円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

別所温泉のある塩田平には、温泉街そばに北向観音、安楽寺、常楽寺、すこし離れて前山寺、中禅寺などの古刹が点在し、多くの文化財が残されています。
近年は「信州の鎌倉」とも呼ばれ史跡を訪ねる観光客も多いところ。
別所温泉は平安期の和歌にも詠み込まれている古湯で、古くは"七久里(苦離)の湯"と呼ばれていました。
派手さはないものの、ゆったり過ごせそうな趣をもち、史跡巡りや松茸料理(このあたりは松茸の名産地)などとからめて泊まりでじっくり味わいたい温泉地です。

 
【写真 上(左)】 北向観音
【写真 下(右)】 北向観音参道

北向観音を中心に約20軒の宿が集まり、「大湯」「石湯」「大師湯」「愛染閣」の4つの共同浴場がありましたが、「愛染閣」は数年前移転し大規模日帰り施設に生まれ変わりました。
3つの共同浴場はいずれも入母屋造唐破風屋根の風情ある湯屋建築で、温泉街の風景に溶け込んでいます。

 
【写真 上(左)】 温泉街上手にあります
【写真 下(右)】 専用駐車場はありません

温泉街上手にある大師湯は温泉好きのあいだでは別所でいちばんお湯がいいと目され、地元客の人気も高い浴場です。
平安年間、天長二年に比叡山延暦寺座主円仁慈覚大師が北向観音建立のため当地に逗留された折、好んで入浴されたため「大師湯」と名付けられたもの。
かつては、北向山に参詣した籠の者が夜通し利用したので「籠(こもり)の湯」といわれたとも。
専用Pはなく周囲は駐車厳禁。温泉街下の観音下P(500円、16:30~翌8:00は無料)に停めてのアプローチとなります。

 
【写真 上(左)】 すぐ前が湯川
【写真 下(右)】 硫黄の湯の花がでる湯川の河床

湯川そばに建つただずまいは絵になるもので、河床に白い湯の花が流れている様もみるからによさげ。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 堂々たる湯屋建築

番台に券売機の入浴券を渡して入場。余計なものの一切ないシンブルな脱衣場と浴室。
洞窟のような石湯にくらべてあかるい雰囲気の浴場です。

 
【写真 上(左)】 前面
【写真 下(右)】 脱衣所

半円形タイル貼4.5人の湯船には、球形の黒石の湯口から30L/minほど投入され、湯船のふちから惜しげもなく溢れ出しています。
湯口にはコップがおかれ、槽内注排湯のない見事な源泉かけ流し。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜15時で独占~2人。(2012年入湯時は日曜18時で10人以上もいる盛況。)

適温~やや熱のお湯は、わずかに白濁して灰白色の湯の花をたたえ、明瞭なたまご味に芳醇な(甘+しぶ焦げ)イオウ臭。
きしきし+ツルすべに明瞭なとろみを加えてすこぶる入り心地のいいお湯。
よくあたたまり、浴後の熱の抜けよく質感高いお湯は、さすがに名湯、別所の共同湯。

投入湯量はかなりのものですが、夕方などはかなりこむのでやや鮮度が落ちて白濁気味に・・・。
ここは夕方の混雑時をさけていくのがベターかと・・・。

 
【写真 上(左)】 かなりの投入量
【写真 下(右)】 湯かけ地蔵飲泉所

なお、2012年には第3号源泉と第4号源泉の分析書が掲示されていました。
この前に入った石湯(第4号源泉)よりイオウ臭がつよく、第3号源泉使用の「湯かけ地蔵飲泉所」のお湯に近いイメージだったので第3号源泉単独使用か、この源泉の使用量が多いのでは? (ただしイオウ成分は4号のほうが多い。)

(別所温泉財産区のHPより)
「昭和20年から30年頃別所温泉の状態は、自然湧出の泉温・湧出量とも、年ごとに低下の傾向が顕著となり、当時の日本温泉開発研究会に調査を依頼し、ボーリングによる開発が有望との結論に達し従来使用していた大湯旧源泉などに加え、新しい源泉を確保するために掘削がおこなわれました。」 
第1号源泉 S30/6  220.0m 41.0℃   67L/min  S54年に停止
第2号源泉 S30/11 148.0m 45.7℃  360L/min  S54年に停止
第3号源泉 S41/12 180.0m 52.0℃  380L/min
第4号源泉 S51/6  350.4m 52.5℃ 1,300L/min

*現在は3号源泉、4号源泉と大湯旧源泉?が利用されているようです。

〔 源泉名:第3号源泉 〕 <H13.11.9分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 44.4℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=285.9mg/kg
Na^+=67.6mg/kg (80.96mval%)、Ca^2+=12.9 (17.62)、Fe^2+=0.04
Cl^-=37.6 (28.88)、HS^-=6.0、SO_4^2-=70.2 (39.77)、HCO_3^-=43.3 (19.34)、CO_3^2-=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.09

〔 源泉名:第4号源泉 〕 <H16.8.30分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 50.9℃、pH=8.90、湧出量不明、成分総計=329.0mg/kg
Na^+=79.6mg/kg 、Ca^2+=12.1
Cl^-=40.2、HS^-=12.4、SO_4^2-=90.8、HCO_3^-=33.1、CO_3^2-8.1=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.2

〔 建物横掲示 〕
天長2年(825年平安時代)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立にあたり好んで入浴されたので大師湯と名付けられたと伝えられている。
昔矢傷を負った雉子が湯あみして傷をいやしたので「雉子湯」と呼んだこともある。安楽寺開山樵谷、二代幼牛の両禅師の木造(重要文化財)が夜な夜な入浴されるので、尊貴を恐れた村人が遂に木造の目玉を抜き取ったという話もこの大師湯にまつわる伝説である。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 こうじいらず(大豆) 〕
塩田地区で栽培される「幻の地大豆」といわれる逸品。
この特大粒の在来種は、麹がなくても味噌ができるくらい甘くて美味しいことからそう呼ばれているそう。
豆の色がうぐいすなので”うぐいす大豆”とも呼ばれます。
ほとんどが信州味噌の原料としてつかわれているようです。

〔 2012/08/26内容補強のうえ再UP (2003/10・2012/08入湯) 〕


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■ 塩原温泉 (門前)「光雲荘」

 
塩原温泉 (門前)「光雲荘」
住 所 :栃木県那須塩原市塩原2340-1 (旧 那須郡塩原町)
電 話 :0287-32-2414
時 間 :14:00~19:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

塩原温泉郷、門前温泉の自家源泉宿が日帰り開放するもの。
かの「塩原温泉 湯めぐり手形」の常連宿なので、温泉好きのあいだではけっこう知られています。
場所は「ホテルニュー塩原」の国道R400をはさんだとい面。まわりは開けているのでわかりやすいです。

 
【写真 上(左)】 門前温泉の1湯
【写真 下(右)】 浴場入口

Pはそれなりにあります。
落ちついたイメージの外観で館内もメンテがよく効いています。
「塩原温泉 湯めぐり手形」の常連宿だけあって、日帰り対応は手なれたもの。
館内おくに「幸運の湯」と名づけられた浴場。ほかに飲泉所&足湯や貸切風呂もあります。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所はそこそこの広さで、風除室経由で右手内湯、左手露天につながっています。
内湯は露天に面して窓が広いですが、ややこもり気味。
石づくり10人ほどの内湯がひとつとサウナがあったかな?

 
【写真 上(左)】 広々とした露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は和風庭園づくりのゆったりとした本格派。
石づくりで20人は優にいけそうなおおぶりな露天です。

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で独占~5人。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色&湯口

内湯は木蓋のかかった石 or コンクリの湯口から投入で湯口左手は熱めで湯の香つよく、右手はそうでもないので、右手は温度調節用の加水源泉かもしれません。
槽内注排湯はみあたらず、窓越しに露天に向けて流し出しがあるのでかけ流しでは?

露天は左手おくの巨大な石の湯口から熱湯を湯滝状投入で、ここは湯の香しっかりで非加水源泉だと思います。
槽内注吸湯はみあたらず切欠からの大量排湯は、ここもかけ流しかと。

内湯・露天ともに石灰華系の析出がしっかりでています。
全体に機能的ながら風情もあるなかなかにいい浴場です。

 
【写真 上(左)】 露天の析出
【写真 下(右)】 析出でまっしろになった露天の石

湯温は内湯でかなり熱め、露天でほぼ適温。
きもち青緑がかったお湯には赤茶とクリームの湯の花がただよいます。
重炭酸土類泉特有の旨味と金気系だし味に微重曹味。
明瞭なこげ臭とよわい金気貝汁臭。

きしきしととろみをまじえた肌に染み渡るような湯ざわりで、あたたまり感はかなりのもの。
重炭酸土類泉的なキャラで、あと曳き感のある浴感。
近くでは「やまなみ荘」(入湯済未レポ)のお湯にちかいですが、こちらのほうが重炭酸土類がつよいかな?

 
【写真 上(左)】 飲泉所&足湯入口
【写真 下(右)】 足湯

飲泉所&足湯は浴場横から外廊下経由のアプローチ。
数10人はいけそうな細長い足湯とそのおくに飲泉所。
飲泉所のお湯を下のつくばい経由で足湯に流し込む仕組みです。
飲泉所のお湯は熱くてさわれないほどのものですが、紙コップが用意されています。

芒硝味+微金気だし味でのどにするすると入っていく味。よわいこげ臭と金気貝汁臭。
浴場のお湯より硫酸塩が効いていてキャラがちがう感じ。芒硝石膏と重炭酸土類がまじる複雑なお湯です。

 
【写真 上(左)】 析出におおわれた飲泉所の湯口
【写真 下(右)】 石膏系の析出もでた飲泉所の湯口パイプ

このときは、浴場に自家源泉「光雲荘源泉」と「門前1号源泉」の分析書、飲泉所&足湯に「光雲荘源泉」の分析書があったので、浴場では2源泉を混合してつかっていたのかもしれません。
後註:UP時のオフィシャルHPには「光雲荘源泉」のみの説明があるので、いまは自家源泉のみをつかっているかも。

門前あたりのお湯は、たぶん塩の湯、甘湯など重炭酸土類系の入り方でお湯のイメージが変わると感じているのですが、ここのお湯はとくに重炭酸土類がよく表現されているお湯だと思います。

浴場の風情もお湯もいいし、これで日帰り料金600円は良心的。
温泉好きのみならず観光客も満足できる立ち寄り湯かと思います。

〔 源泉名:光雲荘源泉 〕 <H6.1.28分析>
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 73.2℃、pH=6.8、湧出量不明、成分総計=2205mg/kg
Na^+=320.1mg/kg、Mg^2+=31.2、Ca^2+=87.6、Fe^2+=0.1
Cl^-=498.2、HS^-=0.1、SO_4^2-=39.5、HCO_3^-=516.0
陽イオン計=484.8、陰イオン計=1054.2、メタけい酸=310.7、メタほう酸=34.9、遊離炭酸=319.8、硫化水素=0.2

〔 源泉名:町営門前1号源泉 〕 <H4.1.6分析>
Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩温泉 55.5℃、pH=7.1、湧出量測定不能(動力)、成分総計=1.700g/kg
Na^+=247.6mg/kg (58.80mval%)、Mg^2+=30.5 (13.71)、Ca^2+=82.5 (22.48)、Fe^2+=1.0
Cl^-=404.1 (64.64)、SO_4^2-=29.4 (3.39)、HCO_3^-=370.1 (33.53)
陽イオン計=396.1 (18.32mval)、陰イオン計=803.8 (18.09mval)、メタけい酸=244.5、メタほう酸=22.7、遊離炭酸=232.4

※HPでは光雲荘源泉のメタケイ酸含有量の多さから「美人の湯」「美肌の湯」として紹介されています。たしかに含有量314.7(310.7)mg/kgは、塩原でも屈指のものかと思います。

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

〔 2012/08/25UP (2007/03入湯) 〕


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■ 大子温泉 「玉屋旅館」

 

大子温泉 「玉屋旅館」
住 所 :茨城県久慈郡大子町大子718
電 話 :0295-72-0123
時 間 :11:30~15:00 (要事前確認)
料 金 :500円 (300円かも?)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (食べログ)
紹介ページ (観光いばらぎ(茨城県観光物産協会))
紹介ページ (大子町観光協会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

奥久慈の中心地、大子町の街なかで温泉に入れることはあまり知られていませんが、数軒の旅館で日帰り入浴を受け付けています。
JR水郡線「常陸大子」駅前にある奥久慈しゃも料理で有名な旅館は、大子温泉を引いていて日帰り入浴にも対応しています。

 
【写真 上(左)】 常陸大子駅
【写真 下(右)】 駅周辺の住宅地図

元祖「奥久慈しゃも料理」と目されるこのお宿は奥久慈しゃも弁当もつくっていて、「常陸大子」駅よこのコンビニで販売されています。
ネット検索してもグルメ系がメインで温泉関連はあまり見あたりません。
ただ。日帰り対応は手なれたものだったので、駅前につき温泉で一風呂浴びて帰途につく人もそれなりにいるのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 Pサイン
【写真 下(右)】 帳場前

駅前ながら、ロータリー前に5~6台ほどPが用意されています。
年季入ってこぢんまりとした玄関まわり。
おくの壁には色紙がたくさん貼ってあり、やはり奥久慈しゃも料理の名店として知られているのでは?

 
【写真 上(左)】 色紙
【写真 下(右)】 張り出されていたしゃも料理の記事

暖簾のおくに扉もなく棚もないシンプルな脱衣所。そのおくが浴場です。
他にポリ浴槽の浴室もありましたが、湯貼りしていませんでした。

暗めの浴室はややこもり気味で、大理石&石&岩枠タイル貼3-4人の味のある浴槽がひとつ。
入ったときは木板でフタがしてありました。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 味のあるつくり

カラン1、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜15時で独占。

浴槽脇の石に埋め込まれたパイプから熱湯源泉?を吹き上げて浴槽に流し込み。他に透明チューブからの投入もあったかと思います。
他に何本かあった槽内パイプは吹きも引きも感じられず槽内排湯は不明ですが、切欠からの常時上面排湯と若干のオーバーフローあり。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 槽内パイプ

かなり熱めのお湯はほぼ無色透明で、よわい芒硝臭or弱カルキ臭。(どちらか判断つかず。)
味はほぼ無味か?
清澄なクセのないお湯ながら、よわいツルすべと温泉らしいあたたまりがあり、なにより湯ざわりがやわらかいので温泉を感じます。
とくにあたたまり感は、単なる熱湯のせいだけではない力強いものがあります。
浴後も適度なぬくもりと爽快感が残るなかなかのもの。

お湯はさほどインパクトのあるものではないですが、なにげに渋い雰囲気のお宿で、奥久慈しゃも料理(要予約)とあわせて味わえば満足度は高いような気がしました。

〔 源泉名:大子温泉御免沢源泉(大子町営御免沢1号泉、2号泉混合槽) 〕 <H10.5.7分析>
Na-硫酸塩・塩化物泉 31.6℃、pH=8.7、湧出量 1号泉400L/min揚湯、2号泉510L/min揚湯、成分総計=1.009g/kg
Na^+=300mg/kg (88.53mval%)、Ca^2+=33 (11.19)、Fe^2+・Fe^3+計=0.05
F^-=5.5、Cl^-=150 (28.14)、SO_4^2-=460 (63.74)、HCO_3^-=26、CO_3^2-=15
陽イオン計=335.3 (14.74mval)、陰イオン計=656.5 (15.03mval)

 
【写真 上(左)】 奥久慈しゃも弁当-1
【写真 下(右)】 奥久慈しゃも弁当-2

■ブランドグルメ
〔 奥久慈しゃも 〕
全国特種鶏(地鶏)味の求評会で第1位に選ばれたというブランドしゃも。
闘鶏品種のしゃも(軍鶏)は肉・卵ともに味がよいものの気性が荒く、群れで飼うのは難しいとされていましたが、繁殖・飼育しやすいように改良を加えられたのが「奥久慈しゃも」です。
肉は身が締まって歯ごたえよく、独特の滋味をもちます。脂肪分が少ないのでヘルシーな肉としても注目されています。ブロイラーにくらべ2~3倍もの日数をかけて育てられ、しゃも鍋、しゃも丼、しゃも弁当などが人気アイテムです。
(「大子町HP」などを参考。)

〔 2012/08/25UP (2007/04入湯) 〕

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■ 戸倉上山田温泉 「湯の華銭湯 瑞祥 上山田本館」

 

戸倉上山田温泉 「湯の華銭湯 瑞祥 上山田本館」
住 所 :長野県千曲市上山田温泉2-18-8 (旧 更級郡上山田町)
電 話 :026-275-4321
時 間 :9:00~25:00(土日祝 6:00~) / 第3火休
料 金 :650円(朝風呂料金500円あり(6:00~8:00))
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

戸倉上山田温泉にある人気の温泉銭湯。
戸倉上山田温泉は好きなお湯で、ここ数年で4回ほど泊まっていますが、なぜかここは未湯のまま残っていました。

和風づくりの立派な建物。Pもそれなりにありますが、満車にちかくかなりの人気施設のようです。
巨大な錦鯉の泳ぐ小川を渡ってのアプローチ。
玄関脇の飲泉所からは甘いイオウ臭が立ち上り、はやくも期待が高まります。

 
【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 飲泉所

入ると中央がロビー兼休憩所。右手が食事処。
番台方式で、食事だけなら入湯料不要のシステムです。(自販機で入湯チケット購入)
外観からして高級路線かと思いきや館内は意外にベタ。それだけに地元に密着したにぎわいが感じられます。
食事処は価格のわりに味がよく、ここも人気です。

右手が女湯、左が男湯でおそらく固定制と思われます。
脱衣所はプールロッカータイプでやや狭めですが、機能的なつくり。

内湯ゾーンのとびらを空けるといきなりの巨大内湯とただようイオウ臭にびっくり。
内湯は三波石系の銘石を配したもので数十人はOK。
壁面をおおう銘石群と格子型のコンクリ打ち放し(タイルかも?)の天井が不思議なコントラスト。
湯気のこもった場内に桶やシャワーをつかう音がこだまし、銭湯らしい活気ある雰囲気。
内湯ゾーンには、サウナと水風呂と機能浴槽(たぶん真湯)もあります。

露天は和風庭園の開放感あるもの。
左から時計まわりに、メイン露天(石組鉄平石造16人位、ふかめ)、壺水風呂×1、ささら湯(寝ころび湯)、壺湯×2(信楽焼の陶器風呂)に大ぶりな寝湯。
建物に囲まれ展望はきかないものの風が通り、ベンチがたくさん置かれてムダのない構成。

カラン18、シャワー・シャンプー・ドライヤー(3分20円)あり。
日曜19時で20人以上とけっこうな入り。

ここは上山田温泉系統と戸倉温泉系統のふたつの源泉、内湯で千曲温泉、露天で城山温泉を混合せずにつかっています。
HPには「戸倉温泉と上山田温泉、湯量豊富な二つの源泉に恵まれた純天然温泉は、それぞれに趣が違う湯船でゆったりお楽しみ頂けます。」とあるのでどちらかが戸倉温泉系なのだと思いますが、はっきりしません。
(千曲温泉は千曲温泉(株)、城山温泉は上山田温泉(株)からの給湯で、どちらも上山田温泉系のように思える。)

なお、戸倉(とぐら)温泉と上山田温泉はもともとは別個の温泉地で、埴科郡戸倉町内を戸倉温泉、更級郡上山田町内を上山田温泉と称していたとみられます。
この2町は2003年(平成15年)9 月1日更埴市とともに合併して千曲市となっていますが、それ以前から「戸倉・上山田温泉」の名称がつかわれ、一体の温泉地としてPRされていたようです。
(ちなみに、千曲川東岸エリアは、新戸倉温泉ないし戸倉川東温泉と呼ばれ区別されている。)

戸倉上山田温泉には自家源泉系と共同配湯系があり、後者のメインは千曲温泉(株)の千曲温泉と上山田温泉(株)の上山田温泉配湯泉です。
ちと亜流的?な城山温泉系列は城山通りの飲泉所「恵の泉 湯のみ処」でつかっていて、イオウ気がつよいすばらしいお湯なので制覇を狙っていましたが、ようやくここで初入湯。

ただし、「恵の泉 湯のみ処」は城山2号源泉単独使用、ここは城山1号源泉、城山2号源泉、城山3号源泉の混合泉使用です。(下記スペックデータ参照)

 
【写真 上(左)】 恵の湯 湯のみ処
【写真 下(右)】 恵の湯 湯のみ処の湯口

<内湯/千曲温泉>
岩の湯口からおそらく源泉を滝状投入で、湯口まわりには白いイオウの湯の花が出ています。
槽内排湯不明ですが、洗い場に向けてかなりの量のオーバーフローがあります。(パスカル方式の排湯もあるかもしれぬ。)
ただ、あまりに浴槽が広いためか場所によってお湯の鮮度の差が激しく、湯口そばでは鮮度あるものの、端のほうではややなまり気味か?

適温~ややぬるのお湯は紺鼠色がかったうすにごりで灰白色の浮遊物少量。
たまご味にイオウ系のお湯でときどき感じる”味のない味”。
しぶ焦げ硫黄臭は湯口まわりでは明瞭ですが、はなれた湯面ではよわくなります。
イオウ泉系のスルスルとした湯ざわりによわいとろみを加えた入りごこちのいいお湯です。

機能浴槽は手押し起動のジェット槽。真湯だと思いますが、カルキは感じずとろみもあってなかなかいいです。
そのよこにある水風呂は秀逸。
白い浮遊物ただよう22℃ほどの水には明瞭なとろみがあってクールダウンに最適。
ただ2人くらいしか入れないのが残念。
石膏の析出が出ているので硫酸塩泉系の水質と思われます。

<露天ゾーン>
壺湯と寝湯は加水の温泉使用かと思いますが、薬品臭が鼻につきさほどのお湯ではありません。ただ、客を分散させるのにはいい役割を果たしています。

さて、問題の城山温泉をつかうメイン露天です。
白&灰色の湯の花で彩られた山型の石の湯口から鮮度感あふれる熱湯源泉を投入し、近くにはコップがおいてあります。

きりりと熱めのお湯は翠がかって灰濁し透明度は50cmほど、硫化物らしき黒い浮遊物がひらひらとただよっています。
たまご味+”味のない味”は内湯よりつよいもの。
しぶ焦げ硫黄臭もはるかにつよく、そのうらで山のイオウ泉っぽいラムネ臭や鉱物臭も感じられます。
この湯の香は湯口だけでなく浴槽まわりでもしっかり香ります。
ここにはTVがしつらえられていますが、強烈なイオウにやられないか心配になるほど(笑)

イオウ泉系するする感やとろみも内湯を上回るもの。
肌に染み入るようなすばらしい質感のお湯で、後曳き感がはんぱではなく、熱湯ながらなかなか脱出できません。

あたたまりはつよく、ほてったからだを水風呂で冷ますのが超快感。(心臓の悪い方にはおすすめしませんが・・・)
浴後はすっきりと熱が抜け、つるつるになった肌にほのかにイオウの残り香。う~、これはたまらん(笑)
内湯の千曲温泉のレベルも相当なものですが、露天の城山温泉はこれを軽く凌駕しています。

歓楽温泉地の文脈で語られがちの戸倉上山田温泉ですが、お湯のレベルの高さは相当なもの。
期待していた城山温泉ですが、正直、ここまでもの凄いお湯とは想定しておらず、驚愕の一湯となりました。
この界隈はマニア好みの渋い施設がたくさんあるので、一見、豪華系のここは後回しにされてしまいそうですが、なかなかどうしておすすめのお湯です。

〔 源泉名:千曲温泉1号、2号、3号、4号源泉の混合泉 〕 <H18.3.6分析>
単純硫黄温泉(Na・Ca-Cl・SO4型) 43.3℃、pH=8.7、湧出量不明、成分総計=390.0mg/kg
Na^+=93.3mg/kg (77.05mval%)、Ca^2+=21.6 (20.49)
Cl^-=103.8 (53.58)、HS^-=3.4、SO_4^2-=69.1 (26.33)、HCO_3^-=40.7 (12.25)、CO_3^2-=8.4
陽イオン計=118.0 (5.27mval)、陰イオン計=226.7 (5.47mval)、メタけい酸=41.2、硫化水素=0.08

〔 源泉名:城山1号源泉、城山2号源泉、城山3号源泉の混合泉 〕 <H21.6.26分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl・SO4型) 44.8℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=613.5mg/kg
Na^+=146.3mg/kg (76.62mval%)、Ca^2+=33.1 (19.88)
Cl^-=172.1 (56.96)、HS^-=7.30、チオ硫酸イオン=0.5、SO_4^2-=97.2 (23.72)、HCO_3^-=82.0 (15.74)、CO_3^2-=0.8
陽イオン計=187.2 (8.30mval)、陰イオン計=361.1 (8.52mval)、メタけい酸=58.6、硫化水素=0.4

【 参考:恵の泉 湯のみ処 】
〔 源泉名:城山2号源泉 〕 <H21.6.26分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl型) 58.6℃、pH=8.4、湧出量不明、成分総計=764.3mg/kg
Na^+=204.2mg/kg (83.29mval%)、Ca^2+=30.5 (14.26)
Cl^-=250.8 (63.74)、HS^-=13.6、SO_4^2-=103.4 (19.39)、HCO_3^-=71.6 (10.55)、CO_3^2-=7.0
陽イオン計=243.5 (10.66mval)、陰イオン計=448.1 (11.09mval)、メタけい酸=65.1、メタほう酸=5.2、硫化水素=0.6

<温泉利用掲示>
(男湯露天風呂・男湯大浴場)
加水:なし 加温:あり 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし

(男湯(壺湯・ささら湯・寝湯)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置利用:あり 殺菌剤使用:あり(ブロムA錠剤)

〔 2012/08/18UP (2011/06・2012/08入湯) 〕


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【 BGM 】
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■ 平山温泉 「龍泉荘」(御殿乳母の湯)

 

平山温泉 「龍泉荘」(御殿乳母の湯)
住 所 :静岡県静岡市葵区平山136-6
電 話 :054-266-2461
時 間 :9:00~17:00(16:30受付止)
料 金 :500円/1h
紹介ページ (@nifty温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

静岡市の山手、葵区にいくつかある自家源泉施設のひとつ。
本来は湯治宿のようですが、日帰り看板も出し、日帰り入浴にも応じています。

JR東海道本線「草薙」駅から北上する、県道201号平山草薙停車場線(竜爪街道)が新東名をくぐるすこし手前にあります。
「草薙」駅からだと8kmほどですが、静岡市は意外に北から山が迫っているので、このあたりはもう山あいの雰囲気です。

 
【写真 上(左)】 石碑
【写真 下(右)】 Pのサイン

カーブを切ったすぐにいきなり「平山温泉 御殿乳母の湯」の石碑が目に入り、その手前に3台ほど停められるP。
P看板には「入浴料一回500円」とあります。
Pとなりがそれかと思いましたが、ここは単なる民家で、石碑のよこの坂道を下っていきます。

 
【写真 上(左)】 ここを下っていきます
【写真 下(右)】 さらに下ります

途中から階段になりカーブしているうえ、途中にサインもないので、カーブの先までおりないとここがそうだかわかりません。
階段の下に湯治宿的佇まいの数棟。
この階段には単軌のレールが敷かれ、荷物運搬用らしきリフトも備えつけられています。

 
【写真 上(左)】 建物がみえてきました
【写真 下(右)】 軌道つきの階段

玄関先には丁寧な案内看板。帳場にお宿の人。体勢からしてそれなりの日帰り客がいそうです。
帳場を抜けた暗い廊下に面して右が女湯、左が男湯。
左手に回り込むと休憩所(料金別途)。その手前の階段は客室へ向かうものでしょうか。

 
【写真 上(左)】 表札
【写真 下(右)】 帳場

 
【写真 上(左)】 料金表
【写真 下(右)】 渋い館内

昭和33年開館のこのお宿は古びてはいるもののよくメンテされています。
鄙びてはいるがB級ではないという、絶妙な年季の入り具合。

 
【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 浴場入口

タイル貼りの脱衣所は狭くて暗めですが、窓ごしに浴場と外の風景がみえます。
浴場に入ったとたんにただようイオウ臭にびっくり。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所から

つくりはさして手のこんだものではないですが、どこかいいしれぬ雰囲気があります。
となりの女湯との仕切の上部は抜けているので声がとおります。

 
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 浴室からの景色

窓の外、すぐ手前に長尾川の沢。向かいの斜面は茶畑でその上方に新東名が走る立体的な景色。
手持ちの地図には、少し下流に「北沼上温泉」というのがあり(探索したがそれらしい施設なし)、長尾川沿いには湯脈があるのかも・・・。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 源泉ライン

Rどりした正方形の青タイル浴槽は3つに仕切られ、手前が一番広くて3人ほど。窓側右手が2人、左手が1人ほどか。
川河のタイル壁越しに引き込んだ源泉ラインを浴槽中央の岩組みで受けてそこからの投入。
湯口はクリーム色のイオウの湯の花でおおわれています。
湯口のうえにはコップがおかれ、お湯の感じからしても加温源泉かと思います。
お湯はときおり止まるので、ある程度の量を加温して、それを流し込む方式かもしれません。

 
【写真 上(左)】 窓側から
【写真 下(右)】 窓側、別の方向から

カラン1(水のみ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
平日16時で2人~独占。
真っ黒に硫化した水カランですが、これは源泉ではないような気も・・・。

 
【写真 上(左)】 硫化したカラン
【写真 下(右)】 湯口

湯口からは手前区画に注がれ、そこから窓側の2槽に流し込まれているので、手前は適温~ややぬる、窓側はぬるめ。槽内排湯はみあたらずオーバーフローは加温かけ流しかと思います。

お湯はうすく白懸濁し(手前槽の濁りがつよめ)、少量の灰白色の湯の花。
明瞭な苦味+弱たまご味+味のない味。しっかりとしたしぶ焦げイオウ臭によわいラムネ臭さえ感じられるすばらしい湯の香。浴後、肌にしっかり甘イオウ臭がのこります。

 
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 湯色

静岡の山あいに多い、いかにもツルすべしそうなお湯ですが、意外にもぎしぎしとした湯ざわりで、これにイオウ泉系のするする感が加わります。
あたたまりはつよくなく、包みこまれるようなすこぶるやさしい浴感なので、出るに出られなくなります。一浴1時間制限としているのも、なるほどわかろうかというもの。
すばらしいイオウ泉で、イメージ的には「美肌湯」の名湯”カブラヲ温泉”をやさしくした感じかな?

それにしてもなんということもない立地に、こんなお湯を隠しもつとは静岡市おそるべし!
お宿のたたずまいも温泉好きの琴線にふれるものがあるので、ここはマストかと。

〔 源泉名:不明 〕 <分析年月日不詳>
単純硫黄泉(Ca・Na-HCO3型) 泉温・pH・湧出量不明、イオン総計(TIM)=127.93mg/kg*
Na^+=9.523mg/kg (20.77mval%*)、Mg^2+=2.301、Ca^2+=27.121 (67.85*)、Fe^2+=0.195
Cl^-=8.332 (14.27*)、HS^-=記載なし、チオ硫酸イオン=10.691 (11.56*)、SO_4^2-=8.953 (11.31*)、HCO_3^-=57.784 (57.49*)、CO_3^2-=2.651
陽イオン計=39.54* (1.99mval*)、陰イオン計=88.40* (1.64mval*)、メタけい酸=14.711、硫化水素=1.321
*)面白そうな泉質なので筆者にてmval%などを概算してみました。(*印値)
※ チオ硫酸イオン=10.691mg/kgというのは、ちょっと記憶にありません。

■ブランドグルメ
〔 静岡おでん 〕
大正時代から伝わるという静岡市のB級的ご当地グルメ。
真っ黒な出し汁に名物黒はんぺん、練りもの、大根、卵、じゃがいもなどが竹串にさされ煮込まれています。
青海苔、鰹節、味噌だれなどをつけて食べ、地元では「しぞ~かおでん」というそうです。

〔 2012/08/18UP (2012/08入湯) 〕


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■ 静岡温泉 (籠上温泉・カブラヲ温泉) 「美肌湯」

 

静岡温泉 (籠上温泉・カブラヲ温泉)「美肌湯」
住 所 :静岡県静岡市葵区篭上15-15
電 話 :054-252-1126
時 間 :6:00~23:00 / 第3火休
料 金 :800円/3h (土日休1,000円/3h)(6-9/20-23は800円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

静岡の市街地にある日帰り温泉施設で”びじんゆ”と読みます。
名湯のウワサ高く、梅ヶ島を攻めた帰りに寄ってみました。
梅ヶ島から静岡駅に向かう県道27安倍街道沿いにあります。P入口は狭いですが、敷地のふところは広くて建物もけっこう大規模。
Pのはじ、受湯口らしきもののよこに噂のローリー車2台が横づけされていました。


【写真 上(左)】 ローリー-1
【写真 下(右)】 ローリー-2

館内のつくりは健康ランド的でやや古めですが、よくメンテされています。
フロント奥に浴室。右手が男湯、左手が女湯。脱衣所はけっこう広くベンチやTVもあってゆったり。(ローカーは小さいけど)
脱衣所壁に使用しているふたつの源泉の分析書。お目当ての「カブラヲ温泉」の総硫黄=19.5mg/kgにびっくり。期待が高まります。

浴場の扉をあけるとほのかな墨系アブラ臭を感知。やや暗めでなんとなく巨大銭湯的な雰囲気。
浴場は手前から上がり湯、こしかけ湯、超音波風呂(6人、ジェット&ジャグジー、適温)、メイン浴槽(10人位、適温、ジャグジー付)、サウナ、左手奥に「カブラヲ風呂」(Max6人、適温~やや熱)、リラックス風呂(4-5人、浅くてぬるめ)、水風呂と多彩ですが、露天はありません。「カブラヲ風呂」は鉄平石貼、他は赤みかげ石枠タイル貼。
うち、「カブラヲ風呂」がカブラヲ温泉の加温かけ流し。水風呂をのぞく他の浴槽は敷地内湧出の籠上温泉利用かと思います。
冷たい水風呂は、水道水ながらカルキを感じず入りここちのいいもの。
カラン22(以前は26)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜18時で15-25人くらいと盛況。

超音波風呂とメイン浴槽は、石の巨大湯口から大量投入+槽内注吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
リラックス風呂は側面注入(湯温変動)で側溝への上面排湯。ここの注入湯はたぶん源泉かと思います。
「カブラヲ風呂」は石の湯口からかなりの量を投入。これはたぶん源泉で冷~熱と周期的に変動します。
槽内注吸湯はみあたらず、側溝への上面排湯は掲示のとおりかけ流しとみました。

超音波風呂&メイン浴槽は、ほぼ無色透明。微重曹塩味でよわいうがい薬臭。
ツルすべととろみがあるものの、浴感はさほどでもなく加水があるかも。

リラックス風呂は、やや黄色がかってこまかな気泡あり。味不明でかなり強めの臭素臭(タール系アブラ臭)とそのうらに墨臭。
明瞭なツルすべととろみを帯びた湯ざわりやさしいぬる湯。
少量ながらアワつきがあり鮮度感もあるのでひょっとしてかけ流しに近いかも。
ここはしっかりとした濃度感&浴感があり、ぬる湯ながらよく温もるので非加水だと思います。
「カブラヲ風呂」に話題が集中していますが、この浴槽もなかなかの実力派。長湯モード入るのでなかなか空かないのが難か。

なお、掲示によるとこの浴槽はアルカリ調整しているよう。
非調整・(たぶん)非加温の源泉は、入口よこの洗顔所で触れることができます。
ここのお湯は苦味と収斂味が合わさって一種の柑橘的な味がでています。リラックス風呂より明瞭な墨臭。

 
【写真 上(左)】 浴槽 (館内掲示より)
【写真 下(右)】 カブラヲ風呂 (同上)

さて、問題の(笑)「カブラヲ風呂」です。
灰色にうす濁ったお湯には黒い硫化鉄が大量に舞っています。
はっきりとした重曹味+たまご味+わずかな苦味で塩味はほとんど感じられません。
明瞭な甘+しぶ焦げイオウ臭が湯面からも豪快に香ります。
かなり強いアルカリ重曹系ヌルすべ(オイリー)にイオウ泉特有のするするとした湯ざわりが加わり、温まりが非常に強いです。
ローリーとはとても思えない良質な湯づかいと迫力の浴感にびっくり。

硫化鉄で皮膚が黒くなるので要注意。浴後は皮膚の脂が抜けてややパサパサした感じがでますが、その後すべすべになって落ちつきます。
後をひきまくるすばらしいお湯で長湯したいところですが、浴感&温まりが強く長湯不可。
この浴槽はとても人気が高いものの、回転が速いのでほとんど待ちはありませんでした。


【写真 上(左)】 温泉(籠上温泉)の説明
【写真 下(右)】 浴場入口

イメージ的には名湯、多宝だいろの湯千古に近いと思えるほどの良泉。
静岡の街なかでここまですばらしい本格派イオウ泉を楽しめるとは正直びっくり。
近場だったらぜったい回数券買ってます。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 夜の外観

市資料によると、カブラヲ温泉は市西側の西ヶ谷地区カブラオ(ヲ)(当施設から約2㎞)に湧出しているようです。
ふつうなら敷地内に温泉が湧出すればそれでよしとするところなのに、ローリーまでして2源泉提供してしまうところが凄い。
それだけカブラヲ温泉がすぐれものということか・・・。

後註:平成21年12月のカブラヲ温泉らしき温泉分析書(第三美肌湯 西ヶ谷温泉 西ヶ谷1号)が掲示されていました。
総イオウじつに45.7mg/kg。非火山性温泉だとしたら、ちょと信じられないイオウ成分含有量です。

なかなか行かないエリアですが、近くまでいったら再訪必至かと思います。
なお、ここからR1(静清)バイパス東京方面はえらく乗りにくいので、フロントで確認するのがベターです。

〔 源泉名:静岡籠上温泉 静岡籠上2号 〕 <H21.12.1分析>
単純硫黄温泉(Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 39.5℃、pH=9.9、199L/min揚湯、成分総計=0.865g/kg
Na^+=304.1mg/kg (93.63mval%)、Ca^2+=16.5
Cl^-=393.9 (77.53)、OH^-=1.4、HS^-=2.8、SO_4^2-=11.2、CO_3^2-=34.2、メタけい酸水素イオン=55.7、メタほう酸イオン=41.0
陽イオン計=323.6 (14.13mval)、陰イオン計=541.1 (14.33mval)

〔 籠上温泉 〕 <H7.5.15分析> (源泉名:不明)
Na-塩化物温泉 42.3℃、pH=9.9、202L/min(動力揚湯/本館横の源泉からパイプによる直接送湯)、総成分=1.015g/kg
Na^+=359.2mg/kg、Ca^2+=15.2
F^-=2.1、Cl^-=508.9、CO_3^2-=24.0

<温泉利用掲示> 加水:なし 加冷:あり 循環濾過装置使用:あり 消毒処理:あり
※本館横の源泉からパイプによる直接送湯

〔 源泉名:第三美肌湯 西ヶ谷温泉 西ヶ谷1号 〕 <H21.12.1分析>
含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 27.7℃、pH=8.9、302L/min揚湯、成分総計=2.141g/kg
Na^+=682.3mg/kg (97.79mval%)、Ca^2+=6.9、Fe^2+=2.9
Cl^-=681.3 (61.20)、Br^-=1.2、I^-=0.4、HS^-=41.7、チオ硫酸イオン=3.4、SO_4^2-=85.5、HCO_3^-=474.0 (24.78)、CO_3^2-=37.3
陽イオン計=700.2 (30.35mval)、陰イオン計=1325 (31.36mval)、メタけい酸=20.4、メタほう酸=95.2、硫化水素=0.6

〔 カブラヲ温泉 〕 <H10.9.9分析> (源泉名:不明)
含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 30.0℃、pH=8.9、387L/min(動力揚湯/タンクローリーによる運搬)、総成分=2.103g/kg
Na^+=687.6mg/kg
F^-=9.6、Cl^-=725.4、SO_4^2-=72.5、HCO_3^-=414.2、CO_3^2-=25.2、HS^-=19.2
メタほう酸=94.1、硫化水素=0.3

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環濾過装置使用:なし 消毒処理:あり
※タンクローリーによる運搬(40t/日)

■ブランドグルメ
〔 静岡市の青島温州 〕
みかんの人気品種「青島温州」は静岡市が発祥。南に海をもち温暖な気候の静岡市では、ほかにもスルガエレガント(甘夏と文旦の交配種)、太田ポンカンなどの稀少なブランド柑橘が栽培されています。

〔 2012/08/17内容補強のうえリニューアルUP (2007/18入湯・2012/08再訪) 〕


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■ 太田天然温泉 「源泉 湯乃庵」

 

太田天然温泉 「源泉 湯乃庵」
住 所 :群馬県太田市下浜田町474-8
電 話 :0276-49-2211
時 間 :10:00~23:30(土日祝 ~22:30)
料 金 :650円(土日祝 750円)
※ 1時間入浴:550円、朝風呂(10:00~11:30)/夜風呂(21:00~閉館):500円
オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

太田市の「NOMAフィットネスクラブ」に隣接して2012/03/24新設された日帰り温泉施設。
太田市街南部、富士重工業矢島工場の西側にあります。
R407からだと「飯塚町」「西矢島」どちらかの交差点から西側に入り、さらに工場西側の道路に入ります。この道路沿いにあるのですぐわかります。

 
【写真 上(左)】 壁面サイン
【写真 下(右)】 ノボリ

予想よりこぢんまりとした和風づくりの施設で、お客も「NOMAフィットネスクラブ」(フロント共用)のほうがはるかに多い感じ。
フロント横の自販機でチケットを購入し、フロントのお姉さんに渡します。

料金体系が複雑なので事前チェックが賢いかも。わたしは1時間コース550円で攻略。
廊下を進むと左手に休憩所&手もみ処、右手に岩盤浴(別料金)、そのおく右手が女湯、左が男湯です。

 
【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 浴場入口

脱衣所はスパ銭にくらべるとやや狭め。窓がないのでちと閉塞感。
内湯ゾーンは右手おく窓側に内湯(みかげ石枠タイル敷10人程、井水、適温)、手前右手にサウナ、右手が洗い場というシンプルな構成。
広くはないものの、天井高くこもりなく、広めの窓越しに露天を望むなかなかのもの。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

内湯は「地下200mの伏流水」という掲示あり。
サウナは本格派IKIブランドで、男湯はロウリュサービス(4回/日)もあります。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 水風呂

右手の扉の外は露天ゾーン。
入口右手に水風呂とそのおくにデッキチェア×2。
左手が露天(銘石組鉄平石敷10人以上、屋根付)

カランセパ型6+12の計22。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時で独占~5人と予想外に空いていました。

和シックなイメージの露天は街なかなので展望はないですが、意外に開放的で風もとおります。

 
【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

温泉槽は露天のみです。
露天は、手前左手の赤茶に色づいた石の湯口からのぬる湯投入+数ヶ所の熱湯底面注入で奥側からの上面排湯。
手前投入湯口そばのコンディションがベストですが、人の出入りがあるのでちと落ちつきません。

適温~ややぬるのお湯はうすく緑茶色ににごって、赤茶の酸化鉄らしき浮遊物がただよい湯口そばではこまかな気泡も。また、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
明瞭な塩味+弱苦味+金気だし味で、塩味は10g/kgの食塩泉にしてはややうすい感じもしましたが、土類食塩の苦味に流れているかもしれず詳細不明。(掲示は非加水。)
湯の香はほとんど金気貝汁臭一本勝負で、これだけストレートに金気が出ているお湯もめずらしいです。

 
【写真 上(左)】 赤茶に色づいた露天湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色

湯ざわりは塩化土類泉系のぎっしり力感のあるものでとろみも感じられます。
入った当初は鮮度感があまり感じられないのですが、湯口そばではかなりのアワつきがあり、鮮度は確保されていると思います。
成分濃度のわりにおだやかなイメージのお湯ですが、あたたまり感は相当なもの。

閉館した「湯源郷」とはキャラのちがうお湯で、高張性食塩泉ながら金気が前面にでているお湯はありそうでなかなかないもの。

温泉もかなりのレベルですが、じつははまったのは水風呂&内湯。
どちらも「地下200mの伏流水」使用と思われます。
うすく翠がかって白い浮遊物をうかべ、湯中の指先が温泉槽よりもつよく青白に発光しています。
きしきしとツルすべにとろみを加えた染みてくるような湯ざわりでクセになります。
とくに水風呂はかけ流しらしく鮮度感にあふれ、21℃ほどの絶妙の温度もあいまってほとんどトリップ状態に・・・。
イメージ的には硫酸塩+重曹系のお湯で、やぶ塚や笠懸の流れを汲むものかもしれません。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 道路側の泉源施設

スポーツクラブ併設にしては本格派だが、スパ銭にしてはちと小規模。
ポジションどりのむずかしい施設で、それが複雑な料金体系にもあらわれているのかも。

本泉の質は悪くないし、井水の質もいいので個人的には満足感がありました。
ただ、太田には、「安眠の湯」や「コロナの湯」(入湯済未レポ)などの設備充実大規模施設があるので、それらとどう差別化をつけていくかが集客の決め手になるかと思います。

〔露天の掲示〕
この源泉露天風呂は、地下1200mより湧出した塩化物泉のみを使用しております
炭酸水素イオンとカルシウムを豊富に含み美肌効果に優れ大変よく温まります
太古の昔より蓄積された源泉を存分にご堪能下さい

〔 源泉名:太田天然温泉 源泉野間の湯 〕 <H23.7.19分析>
Na-塩化物温泉 44.3℃、pH=7.4、311L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=10.597g/kg
Na^+=2939mg/kg (71.04mval%)、Mg^2+=192.2、Ca^2+=697.0 (19.32)、Fe^2+=4.4
Cl^-=6587 (99.20)、HS^-=0.1、HCO_3^-=87.6
陽イオン計=3882 (180.0mval)、陰イオン計=6676 (187.3mval)、メタほう酸=4.4

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし ろ過循環装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

<HP掲載>
源泉かけ流し 44℃以上の高温、しかも311L/毎分の豊富な湯量です。

〔 HP掲載 〕
露天風呂には源泉をひいております。
塩化ナトリウム泉でとても温まり、濃厚でとろみがあります。とにかくいいお湯です。

■ブランドグルメ
〔 太田のまこもたけ 〕
水田の転作作物として近年全国的に作付けが増えているイネ科マコモ属の水生植物。
淡泊な風味、タケノコとアスパラの中間のような食感で、いろいろな料理に向きます。
太田では南部を中心に栽培され、収穫期(10月頃)には市内の直売所などで購入できます。

〔 2012/08/16UP (2012/05入湯) 〕


E139.22.8.210N36.16.24.093

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