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■ 草津温泉 「泉水館」 〔 Pick Up温泉 〕



<草津温泉 「泉水館」>
(群馬県吾妻郡草津町草津478、10:00~18:00(要時間確認)、不定休、700円、0279-88-2216)
紹介ページ (ゆもみネット)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (群馬の温泉宿(求人ジャーナル社))

草津十二湯のひとつ「君子の湯」という自家源泉をつかうお宿で日帰り入浴可。
100軒以上の湯宿を擁する草津ですが、自家源泉をもつ宿は意外にすくなく、確認できた範囲では、ホテルみゆき「みゆき源泉(第一・第二)」、極楽館「大日の湯」、ての字屋「ての字屋源泉」、草津館「若乃湯」と、ここ泉水館「君子の湯」のみです。 

ちなみに、草津の多くの宿は万代鉱源泉と湯畑源泉を使用しています。(各旅館の使用源泉は→こちら
なお、「草津十二湯」とは、滝の湯、松の湯、熱の湯、白旗の湯、千代の湯、鷲の湯、地蔵の湯、御座の湯、君子の湯、金比羅の湯、凪の湯、煮川の湯を指すよう。
館内掲示によると、江戸時代、金刀比羅宮を勧請したこのあたりに豪壮な料亭「桐屋」が営まれ、奥庭の霊泉は”君子乃湯”と命名されて、草津十二湯の一つに数えられたそうです。
当時民衆の声で「草津にゆかば金刀比羅様に願かけて、君子の湯で真まで暖まり泉水眺めて一杯飲むは此世の極楽」との語り草があったとのこと。

草津の目抜き通りのひとつ、湯畑から西の河原公園へ抜ける「西の河原(公園)通り」で、ひときわ有名な「まんじゅう攻撃」(^^;;)を繰り出すまんじゅう屋さんの西の河原公園寄り。以前レポした「凪の湯」にもほど近いところ。

江戸時代に栄えた茶屋「桐屋」の伝統を今に受け継ぐ老舗の和風旅館(群馬の温泉宿(求人ジャーナル社)より)とのことで、入口からして落ちついた雰囲気。
通りからやや奥まっていて、宿の手前には泉源らしきものがありました。


【写真 上(左)】 説明板
【写真 下(右)】 玄関

日帰り客が多いらしく、お宿の対応はフレンドリーかつ手慣れたもの。

廊下のおくに男女別の浴室。
階段を下って脱衣所、さらに数段おりると総木造の風格ある浴場で、浴槽手前には「草津十二湯 君子の湯」という渋い木板の看板が掛かっています。
階段を下りていく浴場はたいてい雰囲気よくお湯もハズレが少ないのですが、ここもそのジンクスどおりでした。


【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 草津十二湯の看板

左手に3-4人、右手に5-6人の木の浴槽がとなりあってふたつ。
ともに金属パイプから投入、槽内注排湯なしでざんざこオーバーフローのかけ流しで、お湯の鮮度は右手浴槽のほうがいいです。


【写真 上(左)】 左手浴槽
【写真 下(右)】 右手浴槽

カラン2、シャワー・シャンプーあり。
土曜14時で独占でした。


【写真 上(左)】 左手浴槽の湯口
【写真 下(右)】 右手浴槽の湯口

お湯はどちらもほぼ適温で、緑白色にうすにごり、白い湯の花がたくさん浮遊しています。
草津らしい明瞭なレモン味に甘味をまじえ、つよいラムネ臭が香り立ちます。
このとき草津のいくつかのお湯をまわりましたが、ここのラムネ臭が最強でした。
酸性泉らしいぬるぬるした湯ざわりながら、攻めてくる感じはよわく、かなりのあと曳き湯。


【写真 上(左)】 湯色&湯口
【写真 下(右)】 右手浴槽から洗い場

さすがに歴史を誇る自家源泉。
この時入ったお湯でも「煮川の湯」と肩をならべるほどの存在感がありました。
この貴重な自家源泉を日帰り客にも開放してくれるのはありがたいこと。
温泉好きなら外せないお湯かと思います。

酸性・含硫黄-Al-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 46.8℃、pH=2.2、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=1.40g/kg、H^+=7.77 (35.55mval%)、Na^+=60.2mg/kg (12.07mval%)、Mg^2+=28.7 (10.90)、Ca^2+=65.0 (14.97)、Mn^2+=1.34、Fe^2+=10.9、Al^3+=40.2 (20.62)、F^-=12.1、Cl^-=309 (41.41)、SO_4^2-=513 (50.70)、HSO_4^-=99.3、陽イオン計=247 (21.7mval)、陰イオン計=933 (21.1mval)、メタけい酸=206、メタほう酸=7.9、硫酸=1.4、硫化水素=3.0 <H11.4.9分析> (源泉名:君子乃湯)

〔 2010/05/30UP (2007/02入湯) 〕


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■ 二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」



<二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」>
(千葉県船橋市田喜野井6-24-10、9:00~25:00、原則無休、750円(土日祝 850円)※会員各100円引、0474-64-4126)
スタッフblog
紹介ページ (@nifty温泉)

2009/11/14オープンの温泉スーパー銭湯。
「みどりの湯」は千葉のローカルスパ銭チェーンで、ここは「都賀店」につづく2店目のようです。

場所はR296成田街道「二宮神社入口」交差点を南に折れて1kmほど走ったところ。スーパードラッグ「ウエルシア」の先です。
京成大久保駅あたりから直接北上するルートもありますが、入り組んでいるので成田街道経由がベター。
電車だと新京成電鉄「薬園台」駅より徒歩20分。新津田沼駅、北習志野駅より無料送迎バスがあるようです(確認要)。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 広い駐車場

このあたりは住宅地が密集するエリアですが、いきなり180台の大駐車場と大ぶりな施設があらわれてびっくり。
「田喜野井ゴルフガーデン」あとにつくった(?)ため、こんな贅沢な敷地づかいができたようです。

玄関手前に足湯。茶色ににごり温泉臭を発してはやくもよさげ。
敷地左脇には泉源らしい施設もありました。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 足湯

最新施設らしく、館内は「都賀店」よりはるかに上質感があります。
1階にアカすり、ボディケア、カットサロン、食事処、個室休憩所3室。
2階は浴場フロアで、館内着専用奥座敷(有料600~650円?)もあります。
階段をのぼって左手手前が男湯、おくが女湯で男女固定制。


【写真 上(左)】 足湯の湯口
【写真 下(右)】 エントランス

脱衣所はやや狭めで窓から露天が見えます。ドライヤー処セパレートはナイス。
浴場は木の質感、天井高く、広い窓のあかるく居ごこちのいい空間に仕上がっています。
スパ銭らしからぬいい石材をつかっていて質感あり。

手前から温泉のかけ湯、遠赤サウナ、水風呂、桧風呂(温泉、木目調磁器タイル&みかげ石造10人弱)、炭酸あし湯、大ぶりな炭酸風呂と奥側に真湯の機能浴槽群。
露天に出ると左手に壺湯(温泉、陶製1人)×3、そのおくに寝ころび座敷、中央に大岩風呂(温泉、鉄平石造15人以上)、その奥に数段高く御滝の湯(温泉、鉄平石造屋根つき6人)、右のおくに寝ころび湯(4人)と多彩。

露天はさほど広くはないものの、ベンチが適当に配置され風も通って居ごこちはいいです。
浴槽そばの植裁が枯れているのは、塩害のせいか?

男女湯は浴槽構成がややことなりますが、配置はほぼシンメトリ。
カラン28(内セパ式14)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で40人以上とそれなりの盛況でファミリー客がメイン。
ここは立地からして商圏は広くなく、周辺の住民がメインかと思います。

桧風呂はかけ湯からの流し込み+熱湯側面注入で槽内排湯不明ですがオーバーフローなくやや熱め。
壺湯は側面注入に弱オーバーフローで適温~ややぬる。
大岩風呂は御滝の湯からの流し込み。混んでいたので槽内注排湯ともノーチェックですが、御滝の湯よりも湯温が高め(適温~やや熱)でオーバーフローもなかったので、槽内注排湯ありかと。

御滝の湯はいい感じに赤茶に色づいた石の湯口から源泉と思われるやや熱湯を大量投入で
槽内注排湯はみあたらず、全量を大岩風呂への流し出しはかけ流しでしょう。
`かけ流し`の掲示もありました。

水風呂はかなり冷たくよわい消毒臭。
ぬるめの炭酸風呂は「都賀店」ほどではないもののそれなりに強力。
船橋~千葉周辺はどこも人工炭酸泉が充実、人気も高くマストアイテムになっているようです。
炭酸風呂のお湯はきもちとろみがあり指先の青白発光もあったので井水では?
ほてほて浴感の「桧の湯」との交互浴が異様に快感。
炭酸泉の足湯ははじめて入りましたが、なかなか面白いもの。
真湯の機能浴槽群はよわいとろみがあってこれも井水かも。カルキも気になりません。

お湯はかけ流しの御滝の湯と循環系の大岩風呂・桧風呂・壺湯でニュアンスがちがい、お湯のよさは、御滝の湯 > 大岩風呂 > 桧風呂 > 壺湯の順かな?
それでも壺湯でも相当なレベルを保っていて、真湯槽も含め、ハズレ浴槽がないのがここのすごいところです。

循環系浴槽のお湯は、うすい紅茶色で浮遊物なし。
強塩味、アンモニア臭をベースにかすかに鉱物系の整髪料のような臭いと化学系薬品臭がまじりますが、これはこれで悪くないです。
湯ざわりのいいツルすべ湯であたたまりしっかり。
大岩風呂は御滝の湯からかなりの流し込みがあるので、循環系浴槽と御滝の湯の中間くらいのお湯になっています。

さて、注目のかけ流し浴槽、御滝の湯です。
ややぬるめのお湯は灰褐色に赤味をまじえたうすにごりで、灰色の浮遊物。
強塩味+かなりの苦味のうらで重曹味とかすかなしびれ鉱物味も効いています。
アブラ臭+モール臭+有機肥料臭+アンモニア臭+土類系のクレヨン臭+かすかな相間川系鉱物臭+わずかなうがい薬臭の超複雑かつ個性的な湯の香が楽しめます。
みた目ぎしぎししそうな感じですが意外にもツルすべが卓越する湯ざわりで、しっかりとろみも感じられます。

いかにもほてりそうなお湯ながら、ぬるめの湯温もあってか、あたたまりはむしろ桧風呂のほうがつよめ。
でも、入っていると顔から汗がしたたってくるのはさすが総計=31260mg/kgの特濃強食塩泉。
水分を根こそぎもっていかれる感じと、浴後の湯疲れ感がかなりきついので長湯はキケンかも。

それにしてもこの温泉臭はハンパではありません。
露天にタムロっていたガキども(もとい、お子さま達)が口々に「臭い!」と叫んでいたほどのシロモノです。
ちなみに温泉臭関係の成分をみると、NH4^+=138.3、Br^-=119.8、I^-=115.6と、これまたただことではありません。

南関東の化石海水系で正統派の東横綱を三郷早稲田の「めぐみの湯」とするならば、クセモノ系西横綱はここになるのでは?
最近オープンした関東のスパ銭では文句なく屈指の湯質だと思います。

モロこのみのお湯で浴場のつくりも秀逸なので、家のそばにあれば通い必至ですが、なにしろ埼玉からはやたらに行きにくい立地なのが残念。
それでも、今後近くにいったら引き寄せられてしまうのでしょう。

それにしても「みどりの湯」は、ここといい、「都賀店」といい、本当にいい源泉に恵まれたものです。

Na-塩化物強塩温泉 33.4℃、pH=7.6、291L/min掘削揚湯、成分総計=31260mg/kg、Na^+=10910mg/kg (89.01mval%)、NH4^+=138.3、Mg^2+=284.3、Ca^2+=355.2、Sr^2+=9.9、Ba^2+=1.5、Fe^2+=4.0、Cl^-=18280 (97.79)、Br^-=119.8、I^-=115.6、HCO_3^-=565.7、陽イオン計=12070 (533.2mval)、陰イオン計=19080 (527.3mval)、メタけい酸=66.3、メタほう酸=6.1 <H21.3.13分析> (源泉名:二宮温泉)

■ブランドグルメ
〔 船橋人参(ふなばしベーターキャロット) 〕
春夏にんじんとしては、県下最大の生産量を誇るとされる船橋市のにんじんは「船橋人参としてブランド化されています。
船橋市内の春ニンジン栽培は戦後まもなく進駐軍の食料供給のため始まり、昭和42年に国の指定産地、平成17年産には「ちばエコ農産物」の産地指定認証の認定を受けている有力産地です。
主力品種は、臭みがすくなく甘みがつよいとされるベーターキャロット。
大井競馬場などから仕入れた堆肥を使用し、安心・安全な生産に取り組んでいるそうです。
(「船橋人参共販推進委員会」紹介ページなどを参考。)

〔 2010/05/29UP (2010/05入湯) 〕


E140.2.58.216N35.42.5.473
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■ 大菅鉱泉 「元湯旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<大菅鉱泉 「元湯旅館」>
(茨城県常陸太田市(旧 里美村)大菅町261-1、9:00~夕方(要事前確認)、500円、0294-82-2712)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (MapFanWeb)

茨城、久慈の里川筋の小規模な湯場のひとつ大菅(おおすげ)鉱泉には「元湯館」「里美屋旅館」の二軒の宿があります。
ともにふつうの温泉ガイドにはなかなか載っていない、ひじょ~に地味なお湯です。
日帰り可の情報があったのと「元湯」(温泉好きはこの響きにめっぽうよわい ^^; )に惹かれ、「元湯旅館」を攻めてみました。

場所はかなりわかりにくいです。
里川沿いを走るR349の「上深萩」信号のそば。
行ったときはたしか迷ったので(^^;) うまく説明できませんが、「上深萩」信号の北側の路地を左に入って走っているとなんとなく着きました。
畑のなかにあるこぢんまりとした湯宿ながら、広めの大広間もありました。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 浴槽

こじんまりとした浴室にFRP浴槽ひとつときわめてシンプル。
側面からのジェット注入とお湯&水カランがあり、カランは温泉かもしれません。
お湯&水カラン(温泉?)投入が随意で投入できるし、浴客もすくなそうなのでお湯の鮮度は悪くありません。
カラン1(温泉?)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜10時で独占。


【写真 上(左)】 洗い場カラン
【写真 下(右)】 カラン

無色透明のお湯はかなり熱めで、わずかに白い浮遊物がただよいます。
よわい重曹たまご味に、よわい甘イオウ臭とほのかに喜連川系の焼けタイヤ臭が香ってびっくり。

イオウ重曹泉系のツルすべ湯ながらガツンとくる浴感があり、よくあたたまります。
イメージ的には、秩父の鉱泉群、たとえば、かおる鉱泉千鹿谷鉱泉にちかいものを感じました。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 掲示

予想外にインパクトのあるお湯。
ただ、このあたりまでくると、温泉好きは当然、里美温泉「ぬく森の湯」(入湯済未レポ)横川温泉「巴屋旅館」などをこのあとハシゴすることになるので、キャラのかぶるこれらのお湯によって印象がうすくなりがちなのは気の毒なことです。

規定泉(総硫黄)(Na-HCO3・Cl・SO4型) 16.5℃、pH=9.5、3.6L/min、成分総計=228.4mg/kg、Na^+=65.00mg/kg (96.58mval%)、Cl^-=29.48 (28.31)、SO_4^2-=31.27 (22.14)、HCO_3^-=62.85 (35.11)、CO_3^2-=11.76、陽イオン計=67.45 (2.926mval)、陰イオン計=135.9 (2.935mval)、メタけい酸=23.4、硫化水素=1.625 <S33.11.30決定> (源泉名:大菅鉱泉(茨城県久慈郡里美村大菅260-1湧出))

※ 名前は”鉱泉”ながら硫黄成分で温泉法規定をクリアするれっきとした温泉。館内掲示によると「開湯三百年」の歴史があるようです。

■ブランドグルメ
〔 里美ジェラート 〕
地元産の牛乳をつかった手づくりのご当地ジェラート。
コーンとカップがあり、ユズ・パンプキン・ブルーベリーなど種類がたくさんあって楽しいです。
JA茨城みずほ里美生産物直売所で売っていて、寄るとついつい買ってしまいます。

〔 2010/05/29UP (2007/04入湯) 〕


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■ 原木田鉱泉 「松扇」 〔 Pick Up温泉 〕



<原木田鉱泉 「松扇」>
(いわき市小名浜岡小名字原木田7、要事前確認、500円、0246-53-3869)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

いわき名物自家源泉鉱泉宿のひとつ。
場所は、小名浜漁港からいわき湯本方向へ向かう道の右手にある中村病院の1本裏手の道からアプローチ。
住宅地の道は入り組んでせまく、えらくわかりにくいです。
狭い路地を曲がると、唐突にかなり広い敷地とこれまた予想以上に立派な建物があらわれてびっくり。
庭には泉源らしきものがありました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

日帰り入浴できるかもわからなかったので、偵察かたがたノーアポで突入。
ちょうど夕方だったので浴室は宿泊客で大混雑。
「少し待ってもらえれば・・・」と気の毒そうにお宿の人。
すこし交わした立ち話のなかで、廃業の情報があった地切鉱泉についてダメもとで尋ねてみると、なんと営業していて日帰りもOKとのこと。

そ~いうことなら、「先に地切を攻めて、あとでまた来ます(笑)」ということで快諾を得たので、一旦、地切を攻めてから再突入。
ちょうど夕食どきだったので、男女湯とも独占でじっくりとお湯を楽しめました。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 男湯入口

廊下のおくにふたつの浴場。手前が女湯、左に曲がったおくが男湯。
脱衣所、浴室ともにこぢんまり。なるほど、これで混み合っていたらつらいわな。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

浴場は中庭に面しているもののやや暗めでややこもり気味。
赤みかげ石枠タイル貼3人のごぢんまりとした浴槽で、熱湯の強力注入とたぶん側面パイプからの排湯でオーバーフローはありません。
べつにぬる湯カランと水カランがあって、ぬる湯カランは源泉のような感じがありました。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時で独占。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 カラン

ほぼ適温のお湯はうすく緑茶色ににごって、こまかな気泡がただよっています。よわめながらアワつきもありました。(源泉起源じゃないかもしれぬが・・・)
石膏系のほこほことした味+収斂味+微苦味によわく苦っぽい漢方薬臭+ごくよわめのイオウ臭。成分の複雑さを感じさせるえらくデリケートな味臭です。
アルカリ泉系じゃない弱ヌル+きしきしに、ただごとじゃない染み入り感とつよいあと曳き感のあるクセモノ湯はモロ好みで、でるにでられず。
正直、泊まって長湯モード全開にもちこみたい衝動に駆られました(^^)


【写真 上(左)】 源泉カラン?
【写真 下(右)】 湯色

このときは、重曹泉系のアルカリ泉という先入観があり、分析書を確認しないで入ったのですが、イメージとはぜんぜんちがう浴感。
???と思いつつ浴後に確認すると、pH=4.5の弱酸性明礬泉系。ふ~ん、どうりでただならぬ存在感があったわけじゃわ。

はっきりいってこれは名湯。
クセモノ揃いのいわきの鉱泉でもかなり上位に入るお湯だと思います。

お宿の人は親切だし、大広間にセットされてた料理も美味しそう。お湯もこの実力なので、さりげに固定客が多い人気宿なのかも・・・。
日帰り受け入れ時間は↑のように宿泊客の具合を見つつなので、要事前連絡かと。
わかし湯なのであまり早いとお湯を入れていない可能性があり、夕方は↑のような状況が予想されるので、宿泊客宴会中の18時すぎが狙い目かと。

石膏泉(Ca・Na・Mg-SO4泉 ※ 筆者加筆) 13.5℃、pH=4.5、湧出量不明、総計=1749mg/kg、Na^+=159.9mg/kg (25.91mval%)、Ca^2+=206.8 (37.33)、Mg^2+=81.81 (25.07)、Al^3+=12.33 (5.11)、Fe^2+=1.500、Cl^-=37.31 (4.37)、HS^-=0.000、SO_4^2-=1102 (95.39)、陽イオン計=517.1 (26.84mval)、陰イオン計=1142 (24.05mval)、メタけい酸=48.23、硫化水素=0.000 <S47.3.27決定> (源泉名:不明)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 いわき沖のホッキ貝 〕
見た目はいまいちながら、すこぶる味のいい貝として食通に人気の高いホッキ貝(北寄貝)。
北海道のイメージがつよい貝ですが、いわき沖のものも名産として知られています。
遠浅のいわき(常磐)沖では主に底引網で漁獲され、旬は解禁の6月から年内まで。
貝焼きや炊き込み飯も美味しいですが、なんといってもおすすめは刺身。鮮度のいいものを選んで食べたいものです。
(「大川魚店」HPなどを参考。)

〔 2010/05/25UP (2009/04入湯) 〕


E140.54.6.416N36.57.30.010
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■ 老神温泉 「穴原湯 東秀館」 〔 Pick Up温泉 〕



<老神温泉 「穴原湯 東秀館」>
(群馬県沼田市(旧 利根村)利根町老神、11:30~19:00(要事前確認)、時間要問合せ、500円、0278-56-3024)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

老神温泉にある自家源泉の老舗宿。
片品川の東側にあるこの老舗の周辺は、かつては”穴原湯”と呼ばれ、対岸の老神温泉とは区別されていました。
ここは宿名に”穴原湯”を残している、旧穴原系の名湯です。
場所は、日帰り施設「湯元華亭」のおく、老神でもいちばん奥まったところです。


【写真 上(左)】 玄関 (2010)
【写真 下(右)】 立派な分析書 (2002)

アプローチは高級旅館的、小綺麗な館内、フロントの方の対応も親切で、いごこちがよさそう。
廊下のおくに浴場、廊下の壁に立派な木板の分析書が掲示してあるのもよさげ。
廊下左手に露天入口、右手手前に男湯、おくが女湯です。
脱衣所には老神にけっこうある丸いあなぼこ状の棚。


【写真 上(左)】 手前が熱湯槽、おくがメイン浴槽 (2002)
【写真 下(右)】 浴槽から洗い場 (2002)

内湯は二面採光であかるく眼下に片品川の渓谷も望めます。
ただ、ぬる湯槽のほうは奥行きがふかく暗めで、なんとなく洞窟風呂のようなイメージになっています。
天井ひくめでややこもり気味ですが、逆にイオウ臭がこもっていていい感じ。


【写真 上(左)】 メイン浴槽 (2002)
【写真 下(右)】 ぬる湯槽 (2002)

内湯3と扉のそとに露天。内湯浴槽はすべて岩組石敷です。
内湯はメイン浴槽(7-8人/適温~ややぬる)とそのおくに熱湯槽(3-4人/適温~やや熱)と脱衣所側にぬる湯槽(3-4人/ぬるめ)。
2010年入浴時にはぬる湯槽は空でした。


【写真 上(左)】 露天-1 (2002)
【写真 下(右)】 露天-2 (2010)

露天は和風庭園に面し、東屋を配した風流なもので手前ふかめが5人、おくが浅めで3人ほど入れます。石組鉄平石敷で湯温はかなりぬるめです。


【写真 上(左)】 メイン浴槽の湯口 (2002)
【写真 下(右)】 熱湯槽の湯口 (2010)

内湯浴槽はいったん熱湯源泉を湯壺にため、それを側面から浴槽に流し込んでいます。
湯口のそばにはコップがおいてありました。
槽内排湯はみあたらず、切欠からの上面排湯はおそらくかけ流しでしょう。


【写真 上(左)】 露天の湯口 (2002)
【写真 下(右)】 熱湯槽 (2010)

露天は白い析出のでた石の湯口から適温湯(コップがおいてあったのでここも源泉だと思う)を投入でよわい底面吸湯がありますが、これはお湯撹拌用かもしれません。
いずれにしても、お湯は内湯のほうがだいぶんいいです。

カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時から入浴OKでしたが、15時前から泊り客が入浴していました。(2002年)
土曜17時で独占~3人。(2010年)
客層は落ちついていて、なんとなく連泊客が多そうな感じがします。

お湯は、翠がかったうすにごり(熱湯槽)~よわい白濁(露天)。
熱湯槽には白とうす茶と黒の大ぶりなイオウ系湯の花が大量にただよいます。


【写真 上(左)】 たっぷりの湯の花 (2010)
【写真 下(右)】 掲示 (2010)

たまご味に芒硝塩味。のどにスルスルと入っていくような喉ごしで美味。
湯口ではしぶ焦げイオウ臭(硫化水素臭)。
浴槽によって甘イオウ臭も混じりイオウ臭のバリエーションが楽しめます。

硫酸塩泉のきしきしとアルカリ性泉のヌルすべとイオウ泉のスルスルにとろみが加わる絶妙な湯ざわり。
よくあたたまりますが、浴後に充実した爽快感がでてきます。

しかし、最新分析では硫黄分は分析されていないのに、このイオウ攻撃はいったい何事?
イオウ気は以前よりむしろつよまっている感じがしました。
とくに熱湯槽のお湯は鮮度感、イオウの出具合とも絶品で、老神でも屈指の浴槽だと思います。

さすがに伝統の”穴原湯”かつ老神1号泉。8年ぶりにあらためて入ってみて、お湯のよさを再認識しました。
沼田・尾瀬方面では明瞭なイオウ臭を味わえるお湯は少ないので、老神温泉は貴重。
とくにイオウ気のつよい、ここ(1号泉)、東明館(4号泉)、山楽荘本館(旧 漏田旅館、9号泉)はおすすめです。

なお、ここの日帰り料金は以前は1,000円でしたがいまは500円になっていて、内容のわりにかなりリーズナブル。
ただ、老神には温泉手形”伝説の湯めぐり”があり、3湯入浴可で1,500円(1年間有効)なので、温泉好きはこれの利用がベターかと。

老神温泉は、「山楽荘」&「漏田」がかの”伊東園グループ”の傘下入りし、「東明館」を”ぎょうざの満洲”が買収リニューアル、「朝日ホテル」が閉館して激動の時代を迎えています。
お湯のよさは一級品なので、往時のにぎわいをとりもどしてくれるといいですね。

単純温泉(Na-SO4・Cl型) 50.7℃、pH=8.44、湧出量不明、成分総計=0.54g/kg、Na^+=130mg/kg、Ca^2+=30.9、F^-=6.7、Cl^-=113、SO_4^2-=157、HCO_3^-=20.2、CO_3^2-=9.0、メタけい酸=61.0、メタほう酸=6.0、硫化水素=0.0 <H16.11.1分析> (源泉名:老神1号泉)

単純温泉(Na-SO4・Cl型) 54.2℃、pH=8.8、湧出量:測定不能、成分総計=0.47g/kg、Na^+=128mg/kg (82.08mval%)、Ca^2+=21.3 (15.65)、F^-=7.07、Cl^-=96.5 (40.28)、SO_4^2-=143 (44.03)、HCO_3^-=14.4、CO_3^2-=13.55、HS^-=0.11、陽イオン計=154 (6.77mval)、陰イオン計=275 (6.76mval)、メタほう酸=6.21 <H6.12.21分析> (源泉名:老神温泉1号泉)

石膏土類硫化水素泉 57.5℃、pH=8.9、湧出量不明、総計=1.196125g/kg、Na^+=140.25mg/kg (39.29mval%)、Ca^2+=70.80 (15.65)、Fe^2+=46.80、Cl^-=200.7 (36.47)、SO_4^2-=175.5 (20.15)、HCO_3^-=410.8 (43.38)、陽イオン計=314.89 (15.5206mval)、陰イオン計=787.0 (15.5206mval)、メタほう酸=75.62、硫化水素=14.47 <S41.6.1分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 消毒処理:なし

■ブランドグルメ
〔 老神(利根村)の舞茸 〕
きわめて味がよく、山中で見つけると舞い上がってよろこんだといわれる”舞茸”は1980年ごろから各地で栽培が盛んとなりました。老神温泉のある旧利根村も有力産地のひとつで、老神温泉の旅館でも舞茸料理は名物とされています。
「おいがみ舞茸園」では、とくに栽培がむずかしいとされる白い舞茸を入手することができます。
(「おいがみ舞茸園」紹介ページ(じゃらん)などを参考。)

〔 2010/05/24UP (2010/01入湯) (2002/02/11レポ (2002/02入湯)) 〕


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■ 湯ヶ島温泉 「河鹿の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<湯ヶ島温泉 「河鹿の湯」>
(静岡県伊豆市(旧 天城湯ヶ島町)湯ヶ島1650-3、13:00~20:00、水休、250円、0558-85-1568)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

中伊豆天城の名湯、湯ヶ島温泉を代表する共同浴場。

場所は老舗旅館「湯本館」のとなり。
県道から「湯本館」に向かう路地を入り、「湯本館」の前を左に折れた先の狩野川の川岸にあります。
Web情報などではよく”わかりにくい”とされていますが、「世古の大湯」(入湯済、未レポ)にくらべるとよほどわかりやすく、外来客への敷居も低い感じ。
共同浴場としては入りやすい部類かと・・・。
建物の前にはでぶねこがうずくまっていました。(ここの主か・・・?)


【写真 上(左)】 前は鹿野川の流れ
【写真 下(右)】 でぶねこ

コンクリorモルタル平屋のこぢんまりとした建物ながら、清掃が行き届いていてきもちがいいです。
券売機でチケットを買って番台に渡します。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 脱衣所

あたりはのどかな空気が流れていて、脱衣所、浴室とも雰囲気抜群。
窓の広いあかるい浴室に小判型4-5人のタイル浴槽ひとつとシンプル。
窓の向こうは狩野川の流れ。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 男湯の湯口

カエルの乗った石の下のパイプ湯口からかなりの量の熱湯を投入し、ザンザコにオーバーフロー。
湯温は入ったときはほぼ適温でしたが、次第に熱くなっていきました。

カラン6(温泉かも)、アメニティ類なし。
年末16時で2~3人。

無色透明のお湯に、少量ながらこまかなうす茶の湯の花。
わずかな芒硝石膏味臭の淡泊なお湯です。
湯ヶ島らしいヌルすべはあるもののなんとなく硬さを感じるお湯で、「世古の大湯」や「木太刀荘」(日帰り不可)のお湯のほうがやわらかく感じました。

このときは当然かけ流しだと思っていて、排湯の確認も湯づかい掲示の確認もしなかったのですが、帰って写真を確認すると、なんと「循環ろ過装置を使用、塩素系薬剤を使用」とありました。(下記〔 脱衣所掲示 〕)
それでもカルキはまったく感じず、お湯のレベルじたいは悪くないので、大きな問題ではないと思います。(この掲示じたいに矛盾点が多いので、信頼性は??)

Ca・Na-硫酸塩温泉 46.0℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.150g/kg、Na^+=147.6mg/kg、Ca^2+=185.4、Cl^-=28.5、SO_4^2-=683.9、HCO_3^-=34.0、陽イオン計=340.0、陰イオン計=747.2、メタけい酸=44.2 <H12.6.23分析> (源泉名:西平泉 湯ヶ島29号)

含芒硝・石膏泉 46℃、pH=8.0、1,000L/min動力、総計=1.197g/kg、Na^+=172.2mg/kg (44.35mval%)、Ca^2+=184.3 (54.48)、Cl^-=31.32 (5.449)、SO_4^2-=701.2 (90.63)、HCO_3^-=36.43 (3.71)、陽イオン計=361.44 (16.88mval)、陰イオン計=770.5 (16.11mval)、メタけい酸=63.79 <S47.3.22決定> (源泉名:湯ヶ島共同湯第3号泉)

〔 脱衣所掲示 〕(平成18年2月13日付 検査結果報告書)
加水 無し 温泉温度が高いので時々加水しています。
加温 無し 入浴に適した温度に保つため加温してます。
循環・ろ過 無し 温泉資源の保護と衛星(ママ)管理のため、循環ろ過装置を使用してます。
消毒 有り 衛星(ママ)管理及び静岡県の旅館業法施行条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用しています。

■ブランドグルメ
〔 天城猪コロッケ元気くん 〕
天城温泉会館(花いちもんめ)そばの国道沿いにある「マルゼン精肉店」の名物コロッケ。味噌味のイノシシ肉入りコロッケで、値段も手ごろなので観光客にも人気です。

〔 2010/05/24UP (2006/12入湯) 〕


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所沢 「湯楽の里」 やや復調

先日、所沢「湯楽の里」にいきました。
前回いったのが昨年2月(→レポ)なのでじつに1年数ヶ月ぶりです。

”所沢 湯楽の里”でググると、このレポがオフィシャルHPのつぎにでてくるので、ひょっとして、湯楽の里サイドで閲覧して湯づかい改善してるかも? とかすかに期待しつつ。

平日の22時、館内はかつてないほどに空いていました。
これは、湯づかいのせいというより、「小さな旅 川越温泉」オープンの影響が大きいのでしょう。

さて、問題の源泉槽です。
結論からいうと、かなり復調していました。
よわい消毒臭はしているものの、お湯じたいの質感やあたたまり感はかなりもどってきていました。(むろん、以前の好調時にはくらぶべくもありませんが・・・)
湯口はよわい重曹味+微苦味に弱薬品味。この弱薬品味がなくなるときが、たぶん本格的な復調を果たすときでしょう。
なので、今回はまだ回数券は買いませんでした。

それにしても、ここはとくに広いわけでも、つくりが凝っているわけでもないのに、なんでこんなに居ごこちがいいのでしょう。コンパクトながらすべてが過不足なくまとまっています。
それに水風呂は19.5~20.0℃の絶妙水温、カルキはほとんど感じず、これまででベストかも?
真湯槽もこれまでになく湯質のいいものになっています。(こんなによかったか?? と思いかえすほど・・・)
これで源泉槽が復調すれば、以前よりさらにパワーアップした施設になることはまちがいありません。

ここの源泉はやっぱりすばらしい資質をもっていますが、ひじょ~にデリケートなお湯なので、ちとつよめの消毒をくらうとひとたまりもありません。
「彩ゆ記」「おふろの王様 志木店」「真名井の湯」「サイボクまきばの湯」など、競合施設の湯づかいはこのところさらによくなってきていますが、このお湯が本気だせば(=消毒を感じない以前の湯づかいに戻れば)湯質的には十分対抗できると思います。

復調まであとすこし。
なんといっても、ダントツに回数入っている気に入りのお湯だったので、ここまでくるとふたたび応援したくなります。
すくなくとも、「さよなら 所沢『湯楽の里』」は撤回しときます(^^)


こりゃ、民主党!、緊急株価・為替対策会議開いておいて「(具体策は)特にありません。」って、それはないわな。よけいに株価落ちるじゃろが。
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■ 中禅寺温泉 「八汐荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<中禅寺温泉 「八汐荘」>
(栃木県日光市中宮祠2484、8:00~20:00、500円、0288-55-0261)
紹介ページ (@nifty地域ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)

日光、中禅寺湖畔には湯宿がいくつかあって、「中禅寺温泉」とよばれています。ここは日光湯元温泉からの引湯です。
これまで大もとの日光湯元ばかり攻めていましたが、ようやく余裕がでてきたので、流れ星さんのブログをみてよさげだったここを攻めてみました。


【写真 上(左)】 国道沿いの看板
【写真 下(右)】 日帰り温泉の暖簾

中禅寺湖沿いのR120、遊覧船乗り場のすこし先、中禅寺郵便局と「ホテル四季彩」の中間くらいに看板があるので、そこを右手山側に入ります。
看板には「日帰り温泉 八汐荘」とあり、玄関前にも日帰り温泉の大きな暖簾を出しているので、日帰り受け入れに力を入れているよう。
あたりは別荘地というか保養所村で道が入り組みわかりにくいですが、看板に従っていくと難なく着きます。


【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴場の暖簾

建物はどこか公共施設風でやや無機質。
「日光市内や県内外、世界の人々に対して、日光市の日光森林園を拠点とした体験学習、及び施設活用に関する事業を行う」という、NPO法人「日光森林園」が運営する施設です。
お宿の女将さんは親切でとても感じのいい方でした。
しっかり温泉犬もいます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

廊下のおくに男女別の浴室、手前が女湯、おくが男湯。
脱衣所はこぢんまり。
二面採光のあかるい浴室に石づくりの浴槽ひとつとシンプル。
日光らしい清楚な林に囲まれた雰囲気あるいい浴室です。
カラン3 or 4。連休11時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 窓の外は林
【写真 下(右)】 女湯

木樋の湯口から10L/min弱のゲキ熱湯を投入で、にごり湯につき槽内排湯不明ですが、かなりの量のオーバーフローがあり、お湯の鮮度感からしてもかけ流しかと。
浴槽は手前が浅めで左手おくの窓側がふかめ。ふかめのところの入りごこちがいいです。


【写真 上(左)】 男湯浴槽-1
【写真 下(右)】 男湯浴槽-2

ほぼ適温のお湯は、透明度30cmくらいの緑白色のにごり湯で、クリーム色のイオウ系の湯の花が浮かびます。
(連れによると女湯はエメラルドグリーンの綺麗なお湯で、お湯の質もかなりよかったらしい。)


【写真 上(左)】 男湯の湯色&湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯色&湯口

弱苦味に重曹味と硫酸塩系の味がまじる日光湯元的な味で、ラムネイオウ臭もほとんど日光湯元のそれ。ただ、苦味だけは湯元のお湯よりややよわいように感じました。
硫酸塩泉系のきしきしとイオウのスルスルとした湯ざわりにとろみが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯。
濃度感もそこそこあってよくあたたまり、鮮度感もしっかりとあって、日光湯元のヘタなお湯より質感があります。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 硫化水素泉らしいにごり湯

それにしても約12kmに及ぶ長距離引湯にしてこのお湯をキープするとは正直おどろき。
中禅寺温泉は、奥日光開発(株)1号・2号混合泉利用ですが、この源泉の質じたいがかなりいいのでは?

中禅寺湖畔でイオウ泉のにごり湯に入れることはあまり知られていませんが、どこもさりげに湯づかいがよさそう。
とくにここは穴場的に空いていて、雰囲気もいいのでおすすめの1湯です。

含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) 77.7℃、pH=6.4、湧出量不明、成分総計=1.651g/kg、Na^+=170.1mg/kg、Mg^2+=5.7、Ca^2+=191.6、Fe^2+=0.2、Cl^-=111.4、HS^-=10.7、SO_4^2-=478.9、HCO_3^-=284.9、陽イオン計=395.3、陰イオン計=888.7、メタけい酸=105.9、メタほう酸=22.4、遊離炭酸=190.3、硫化水素=48.2 <H12.7.19分析> (源泉名:奥日光開発(株)1号・2号混合泉)

<温泉利用掲示>
加水:源泉温度が高いため外気温差またはお客さまのお好みにより差し水をする事があります 加温:なし 循環:なし 消毒:なし

■ブランドグルメ
〔 中禅寺湖のヒメマス 〕
中禅寺湖では1906年に十和田湖からヒメマスが移殖されて以来、名産となっています。
ヒメマスはベニザケの湖沼残留型(陸封型)でたいへん美味しい湖魚ですが、中禅寺湖ではレイクトラウトに食べられてしまうこともあり数が減っています。
また、年によって漁獲が変動('06年は684匹、'09年は3千匹以上)するのでなかなかの貴重品ですが、地元では、ヒメマス料理の試食会なども催されています。
中宮祠にある「亜絽馬 アウローラ店」のご当地バーガー、ヒメマスバーガー(ヒメマスフライのバーガー)は、マスコミでとりあげられ一躍人気アイテムとなりました。

〔 2010/05/19UP (2008/09入湯) 〕


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■ 白子温泉(リゾーン) 「東海荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<白子温泉(リゾーン) 「東海荘」>
(千葉県白子町中里4437-1、時間要問合せ、500円、0475-33-2061)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)

スポーツ合宿のメッカとして知られる白子町には、浴用源泉として白子温泉(古所)と白子温泉リゾーン(中里)の2本の源泉があります。
白子温泉リゾーンは、1989年(平成元年)、共同で2000mのボーリングをおこない開発・開湯したもので、ここはこの源泉をつかう宿。
なお、白子温泉(古所)は、「白子町アクア健康センター」でつかわれていたようですが、残念ながら2009年5月6日をもって閉館しています。(料金が高かったので躊躇しているうちに閉館で、未湯のままおわる・・・(泣))

長柄から茂原経由で九十九里に出ました。
このあたりの日帰り施設では、砂風呂で有名な「白子町アクア健康センター」や「オーシャンスパ九十九里」がありますが、どちらもお高いので手頃な旅館の日帰り入浴にしました。


【写真 上(左)】 白子温泉の看板
【写真 下(右)】 浴場入口

白子には日帰り入浴できる宿が何軒かありますが、入浴可能時間が長く、料金も安いここにしました。
38室の中規模旅館で館内は新しくはないものの、とてもよくメンテされています。

廊下のおくに男女別の浴室。
窓の広いあかるい浴室に赤みかげ石枠タイル貼8-9人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 男湯

赤茶に色づいた石の湯口から50L/min以上もの大量投入で側面吸湯があるもののかるくオーバーフローも。他に側面から少量の冷水を注入しています。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 浴槽から洗い場

きれいな琥珀色透明のお湯は適温で、明瞭な塩味にうがい薬臭+アンモニア臭+磯の香の複雑な温泉臭。
ヨウ素や臭素、アンモニアが効いていそうなクセのある臭いですがなかなかいい感じ。
そこそこのツルすべがありとてもあたたまってほてりますが、浴後はさっぱり爽快感のでる気っぷのいいお湯は純食塩泉のイメージ。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 湯色&湯口

かなり個性的なお湯でけっこう気に入りました。
新しい温泉地なので温泉場の風情はないですが、近くまできたら寄ってみる価値はあるのでは・・・?。
とくに異臭湯好き ^^;)には面白いお湯かと思います。


【写真 上(左)】 白子温泉の説明
【写真 下(右)】 ヨウ素の説明

分析表掲示はなくフロントにもなし。館内掲示によると以下のとおり。

Na-Cl強塩温泉(旧 含臭素沃素-強食塩泉) 31℃ (地下2,000mから湧出)
「ヨウ素と一緒に採取した天然ガスで温めた天然温泉。上総層群と呼ばれる第3紀から第4紀の地層中の特に100~200万年前の砂と泥の互層のうち、砂質中のメタンを主成分とする天然ガス中に溶存しているかん水。」

このあたりはヨウ素の生産地としても有名なようで、「世界のヨウ素(ヨード)の生産量は年間約18,000トンで日本の生産量は世界の40%を占め、チリに次いで第2の産出国。千葉県では全国の80%の6,000トン、白子町では年間1,000トンが生産されている」とのこと。
強烈な塩の湯温泉のある新潟県の中条町もヨードの生産地なので、ヨードと温泉はやはり関係が深いのでしょうか。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 たまねぎワイン 〕
小粒ながら甘いタマネギの産地として知られる白子町。
「ながいき玉葱」としてブランド化され、「白子たまねぎ祭り」も開催されています。
その白子産タマネギの搾り汁にブドウ果汁を加えて醸造したのがめずらしい「たまねぎワイン」。「健康と美容のために、一回に50~100ccを目安にお飲みください。」とのこと。
(白子町観光協会HPなどを参考。)

〔 2010/05/19UP (2006/04/11レポ (2004/04入湯)) 〕


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■ 稲子湯温泉 「稲子湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<稲子湯温泉 「稲子湯」>
(長野県小海町稲子1343 、9:00~15:30(時間確認必須)、不定休、600円、0267-93-2262)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)

北八ヶ岳の登山基地として知られるこの山の一軒宿は、お湯のよさでも定評があります。
松原湖から小海リエックスリゾートにのぼる県道480から看板に従って左手に分岐してのアプローチ。
分岐はたしか小海リエックスの上あたりかと思いましたがうろ覚え。

天狗岳の北東山腹、標高約1,500mのカラマツ林のなかに総木造のどっしりとした建物があります。
前庭のよこを流れる沢の河床が鉄分で赤茶に染まっていい感じ。


【写真 上(左)】 赤茶に変色した沢
【写真 下(右)】 玄関
     
奥にある浴室は男女別。
入口に温泉みしゅらんのクマオさんが解読された明治期の分析表が掲げられていました。
平日ながらハイシーズンなので混雑覚悟で突入するも、あらラッキー、男湯独占!
ただ、少しすると2人ほど入ってきて、出るときは入れ違いに10人ほどの団体がやってきたので、夏場にゆったりとお湯を楽しむのはむずかしいかも・・・。


【写真 上(左)】 明治期の分析表
【写真 下(右)】 浴槽

暗く小さめの浴室に赤茶に色づいた石造4人の小ぶりな浴槽。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。

浴槽のよこに真っ白なイオウ系の析出の出た冷たい源泉だめがあって、コック(常閉)を捻ると浴槽に源泉が注がれます。
脇にはコップもおいてありました。
湯口まわりはイオウで真っ白、湯口下は鉄分で赤茶色、こういうのはなかなかお目にかかることができません。


【写真 上(左)】 真っ白に変色した湯口
【写真 下(右)】 湯口の下は赤茶色

ベースは熱湯の投入+側面注入でお湯は加温がきいてやや熱め。
オーバーフローがないので槽内排湯があるはずですが確認できず。

微濁したお湯には白と茶色の浮遊物があり、金気臭+焦げ臭がただよいます。
冷たい源泉は、明瞭な炭酸味+微収斂味+僅微苦味+微金気味+僅微たまご味。
クラブソーダにたまご味と金気味を軽くプラスしたような清涼感のあるもので、クセになります。
炭酸臭+しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭の高峰温泉に似た絶妙な温泉臭。
キシキシ感のあるお湯は、肌に染み渡るようなデリケートな浴感があり、よく温まって、浴後は肌がキトキトになります。


【写真 上(左)】 浴槽への投入
【写真 下(右)】 洗い場

貴重な炭酸泉が過加温気味だったのは残念ですが、炭酸泉と硫黄泉の特徴が楽しめる個性あふれるお湯なので、わざわざ林道を長駆ドライブして行くだけの価値はあるかと思います。
ただし、立ち寄り可能時間が短いので要注意、事前TEL確認必須でしょう。

単純二酸化炭素・硫黄冷鉱泉(硫化水素型)(Ca-HCO3・SO4型) 7.6℃、pH=4.9、44.0L/min自然湧出、成分総計=1251mg/kg、Na^+=4.9mg/kg (15.00mval%)、Mg^2+=3.3 (19.29)、Ca^2+=13.5 (47.86)、Fe^2+=3.3、Cl^-=2.1 (4.38)、HS^-=0.02、SO_4^2-=17.3 (26.26)、HCO_3^-=56.8 (67.83)、陽イオン計=27.4 (1.40mval)、陰イオン計=76.6 (1.37mval)、遊離炭酸=1094、硫化水素=3.6 <H11.3.25分析> (源泉名:稲子湯源泉)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 小海町「親沢地区」の松茸 〕
山国、信州には松茸の名産地がたくさんあります。
小海町「親沢地区」でとれる松茸も「香り、味わいが良く、皆様からすばらしい評判をいただいております。」(町HPより)とのこと。
町が地区名まで挙げて名産品として推すのですから、相当な逸品では?

〔 2010/05/16UP (2004/09/10レポ (2004/07入湯)) 〕


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■ 田中温泉 「しなの荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<田中温泉 「しなの荘」>
(新潟県津南町上郷上田乙2163、8:00~21:00、不定休、500円、025-765-2442)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (Yahoo!ビジネストラベル)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
紹介ページ (るるぶトラベル)

越後妻有、津南町の信濃川沿いには小規模な温泉宿がいくつかあってここもそのひとつ。
アプローチはかなり複雑ですが、国道(R117)から看板に従いつつ行くとなんとなく着いています。

信濃川の川っぺりの段丘の上にあり、P(というか玄関前)はこのあたりの宿にしては広め。
地元では銭湯的につかわれているようで、回数券もあります。
親切そうなご主人に料金を払い廊下おくの浴場へ。

浴室の扉を開けたとたんにやわらかな湯の香と溢流して内床を洗うお湯に期待が高まります。
二面採光のあかるいいい浴室です。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 小浴槽

浴槽は手前の内湯(みかげ石枠タイル貼10人弱)とおくの小浴槽(鉄平石造2-3人)があり、別室の小浴槽は前に池があって半露天のようになっています。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 ザコザコ

内湯は岩の湯口からかなりの量を投入。
小浴槽は本来の湯口は止まっていて、内湯の湯口から引いたホース経由での投入。
ともに槽内吸湯口はあるものの作動なく、おそらく投入全量を潤沢にオーバーフロー。
お湯の鮮度感からしても加温かけ流しでは・・・?


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 小浴槽からの眺め

やや熱め(小浴槽はぬるめ)のお湯は麦わら色で白い浮遊物がただよいます。
小浴槽は内湯より浮遊物の量が多く、色も白~灰茶色と多彩。
お湯の鮮度は投入量の多い内湯のほうが高いです。

微重曹味+イオウ系たまご味。モールがかったやわらかな湯の香に甘イオウ臭が加わります。
アルカリのヌルと重曹のツルがダブルに効いたかなりのヌル(ツル)すべ湯で入りごこちは抜群。ただ、内湯はちと加温がきついかな?

イオウ重曹泉の味わい豊かなお湯は、レベルの高い信濃川沿いでも上位に入る良泉だと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 35.8℃、pH=8.7、430L/min掘削揚湯、成分総計=352.9mg/kg、Na^+=75.4mg/kg (92.11mval%)、Fe^2+=0.7、Cl^-=17.6 (14.16)、HS^-=0.8、HCO_3^-=142.2 (66.01)、CO_3^2-=18.6、陽イオン計=82.8 (3.56mval)、陰イオン計=181.6 (3.53mval)、メタけい酸=88.1、硫化水素=0.02 <H15.12.18分析> (源泉名:田中温泉2号源泉)

<温泉利用掲示 (館内掲示・オフィシャルHP)>
「しっとりとすべすべしたお風呂は、源泉かけ流し(加温)」
「この温泉は、源泉をそのまま利用しています。」

■ブランドグルメ
〔 雪下にんじん 〕
津南の特産品として有名な「雪下にんじん」。
3~4メートルも積もる豪雪の下で越冬させ、春先の3月から4月にかけて除雪して収穫する豪雪地、津南ならではの逸品です。
普通の人参にくらべ糖度が2度程も高く、歯切れよく、人参特有のクセが少ないとされていて、ふつう生食用人参としてつかわれます。ジュースやジャムなどの加工品も人気があります。
(「魚沼良品農場」HPなどを参考。)

〔 2010/05/16UP (2005/05入湯) 〕


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■ 磯原温泉 「としまや月浜の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<磯原温泉 「としまや月浜の湯」>
(茨城県北茨城市磯原町200-3、11:00~14:00(要事前確認)、月・金休、1,000円、0293-43-1311)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE トラベル)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

北茨城の景勝地、磯原にある自家源泉の湯宿が日帰り開放するもの。
全20室の小綺麗な中規模旅館で、1階の磯料理「魚ぐん探ちき」は人気がありそう。
(昼の部(11:30~14:00OS)/夜の部(17:30~20:00OS・要予約))


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

日本三大童謡詩人、野口雨情ゆかりの宿でもあります(宿HPによると、当館先代は雨情の親友で、その縁で雨情は磯原小唄をつくったらしい。)
ちなみに磯原は雨情の生誕の地で、生家も残されています。


【写真 上(左)】 磯原温泉発祥の由来
【写真 下(右)】 雨情ゆかりの宿です

フロントの対応は親切で好感。エレベーターで5階の浴場にのぼります。
右が「浜見の湯」、左が「月見の湯」で、この日は「月見の湯」が男湯でした。(HPによると男女固定制のよう。ともに内湯+露天の構成。)


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

二面採光の明るい浴室。天井が高くこもりもありません。
こぢんまりとした浴場ながら、機能的にまとまっていて居ごこちよし。
内湯・露天とも名勝、天妃山と太平洋が望めるオーシャンビューです。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天

赤みかげ石枠で石+すのこ敷6-7人の内湯に、赤みかげ石の湯口からやや熱湯を大量投入で切欠からかなりの量を上面排湯。
槽内注吸湯は不明ですが、投入量よりも排湯量のほうがすくない感じがしたので、循環はあるかも・・・。

湯口のなかにはパイプが2本あり混合して浴槽に投入。
ひとつはぬるめで少量、とろみが感じられたのでこれは源泉かも。もうひとつは熱めで大量、これは循環湯のような・・・?


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯浴槽
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天浴槽

露天は石造り3-4人の浴槽に、白い析出のでた石の湯口から適温湯を投入で、こちらも湯口内にパイプが2本で内湯と同様。
ただ、こちらのほうが源泉?の投入量が多いような。
また、浴槽まわりには石灰華のイガイガもでています。


【写真 上(左)】 「月見の湯」内湯の湯口
【写真 下(右)】 「月見の湯」露天の湯口

お湯は露天と内湯でニュアンスがちがい、露天のほうが濃度感があっていいです。(湯温はともに適温)
内湯はわずかに翠がかった透明。
湯口そばではなぜかこまかな気泡が舞い、アワつきもありました。
味不明でよわいセメント臭+弱消毒臭。
明瞭なツルすべがありますが、露天よりはよわいもの。


【写真 上(左)】 「月見の湯」露天の湯色&湯口
【写真 下(右)】 イガイガ石灰華

露天のお湯はなかなかの佳品。
翠がかってうすにごったお湯にうす茶の浮遊物を浮かべ、重曹味+微苦味+αの複雑な味。
思いがけず西上州系のセメント臭が香ってびっくり。これは消毒よりも源泉起源のものかと。
かなり強烈なツルすべ湯でとろみも感じられます。
浴後はお肌すべすべになるので、「美人の湯」の看板にいつわりなしでしょう。

湯中の指先がよわいながら青白く発光し、浴感に奥行きがあるので、硫酸塩も存在を主張していると思います。
これにメインの重曹成分が加わって、強力なあと曳き系のお湯になっています。
しかし、湧出量はけっして多いとはいえないのに、これだけの湯質を保っているとは、よほどスグレものの湯づかいをしているのかと。

さすがに温泉のメッカ北茨城でも名湯とうたわれた磯原温泉。
予想を上回るお湯に満足しました。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 海際の更地が元「磯原館」

磯原温泉には、「磯原館」、「山海館」、そしてここの3つの自家源泉のお宿がありましたが、「磯原館」が廃業、「山海館」は入浴のみ不可なので、ここは磯原温泉に日帰りで入れる貴重なお湯となりました。

含硫黄-Na-塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型) 17℃、pH=8.7、1.0L/min掘削自噴、蒸発残留物=0.943g/kg、Na^+=325.1mg/kg (92.24mval%)、Ca^2+=10.7、Cl^-=325.7 (59.60)、SO_4^2-=33.3、HCO_3^-=231.8 (24.64)、CO_3^2-=51.0、陽イオン計=353.0 (15.33mval)、陰イオン計=642.6 (15.33mval)、メタけい酸=49.2、メタほう酸=7.7、遊離二酸化水素*=2.1 <H14.12.19分析> (源泉名:としまや月浜の湯)
*):”遊離二酸化水素”は、”(遊離)硫化水素”の記載ミスかと思います。

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環:あり 塩素殺菌:あり

〔 館内掲示より 〕
「昭和六年、当館先代渡邊年之介が天妃山の麓に井戸を掘ったところ、軒先高く温泉(硫黄泉)が噴き上げました。翌年その旨を親友、野口雨情に伝えたところ、その温泉を磯原小唄で紹介し、広く世に知られるところとなりました。」

「当館の温泉は、お客様に快適にご利用頂けます様、温泉水に、加水・加温しております。
また、温泉水の沈殿物等を取り除く為、浴槽は循環濾過式となっております。また浴槽内の殺菌方法と致しまして、塩素殺菌を実施しておりますが、塩素濃度は0.2ppm~0.4ppm以内で調整致しております。入浴添加剤は、一切使用しておりません。」

■ブランドグルメ
〔 北茨城の自然薯 〕
北茨城では人工栽培した自然薯が特産となっています。
優良品種「北茨城1号」を野生の自然薯の生態をよく観察して栽培に生かして(北茨城方式)生産されるため、天然の物と同様の粘りやコクがあるそうです。
(北茨城自然薯研究会HPなどを参考。)

〔 2010/05/05UP (2009/11入湯) 〕


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■ 七面山温泉 「ひのや旅館本館」 〔 Pick Up温泉 〕



<七面山温泉 「ひのや旅館本館」>
(山梨県早川町高住字角瀬618、10:00~16:00(時間要問合せ)、500円、0556-45-2531)
オフィシャルHP
紹介ページ (早川町)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))

身延の霊山、七面山の登山口=門前町にある宿のお湯。
県道37南アルプス街道の早川町役場の1㎞ほど手前を左手に数百m入ったところです。
まわりには団体バスが何台も入り、白装束の七面山参拝客であふれていました。

お土産屋風の軒先は、お土産?を買う参拝客でごった返し。
こりゃダメだな!と思いながらも、ダメもとで入浴をお願いすると・・・。
奥に向かって「おばあちゃん、お風呂大丈夫?」と訊いていて、しばらくするとOKとのこと。ラッキー!。
おばあちゃんは、「電源(ボイラーの?)付けっぱなしにしちゃったので熱いかも・・・」といいながら、奥の浴室の場所を教えてくれました。


【写真 上(左)】 白装束の七面山参拝客
【写真 下(右)】 浴室

浴室は内湯1(岩+コンクリ?造円形、5.6人)のみで男女交代制。
入口に男(女)入浴中の札をかけて入ります。
窓は広く明るいですが、浴槽まわりにはシダ?が生えており、緑白色の一風変わったコンクリ?浴槽と相まって独特の雰囲気。

浴槽内数ヶ所からの注入で吸湯もあるのでたぶん循環。
浴槽の上にカランが2つありましたが、チェックし忘れました。
カラン5位、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日12時で独占。

かなり熱めのお湯は無色透明で細かな白い浮遊物が浮かびます。
無味でわずかに渋めの硫化水素臭があります。
弱いヌルすべがありますが、さほど特徴のある浴感はありません。
でも、かなりの熱湯だったのに、浴後すぐに爽快感が出ました。

成分的に面白そうなお湯ですが、湧出量が少ないので循環?はやむなしでしょう。
総硫黄=8.6mg/kgは本格派硫黄泉ながら、加温循環ではやはりイオウも飛んでしまうのか?
でも、さっぱり感のあるお湯は、登山や参拝の後には向いているような・・・。
なお、別館もあって、そちらにも温泉浴槽があるようです。

追補:最新のHPによると浴室がリニューアルされ、浴槽もかわっているようです。

単純硫黄冷鉱泉(硫化水素型)(Ca・Na-HCO3・SO4型) 10.7℃、pH=7.4、3L/min、成分総計=567.1mg/kg、Na^+=30.8mg/kg (18.85mval%)、Ca^2+=96.6 (67.79)、Fe^2+=0.7、Cl^-=2.0 (0.87)、HS^-=5.7、チオ硫酸イオン=0.3、SO_4^2-=138.2 (41.74)、HCO_3^-=230.8 (54.78)、陽イオン計=140.6 (7.11mval)、陰イオン計=377.0 (6.90mval)、遊離炭酸=15.5、硫化水素=2.6 <S55.6.27分析> (源泉名:不明)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 山蜜 〕
山梨県早川町で採蜜される日本ミツバチの蜂蜜は、多くの花から集められるため「百花蜜」とも呼ばれています。
杉板作りの巣箱に自然に巣をかけた野生の日本ミツバチから採蜜する天然蜂蜜のため、採取量はきわめてすくなく、「幻の蜜」ともいわれているそう。
「自然豊かな山野の花のみつは、深みのある味わいと芳醇な香りが特徴」とのことです。

〔 2010/05/05UP (2002/08/05レポ (2002/08入湯)) 〕


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夏向きの邦楽10曲!

ちとはやいですが、夏向きの邦楽10曲、今回は女性アーティストをメインにしました。昨年のやつは、こちら

気にいったら買ってあげてね。

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

01.世界でいちばん熱い夏 - PRINCESS PRINCESS

■ もはや伝説の?ガールスロックバンドの1987年発表の2ndシングルにして代表曲。
楽器ごとのオーディションで結成されただけあって、各メンバーともに安定感のあるプレイ。夏モード満開の名曲。

02.9月の海 - 具島直子

■ Japanese-AORの旗手として一時期脚光を浴びた女性アーティスト。AORらしいうねりのあるグルーブにあふれた佳作をいくつかものしている。

03.シャ・ラ・ラ - SAS

→ 〔直リンク〕 (埋め込み無効)
■ 1980年リリースの優れメロのミディアムチューン。原坊とのデュエットたっぷり。夏の曲じゃないけどね・・・(笑)

04.Again - Angela Aki

■ そんなに凝った構成でもないのに、なんでこんなエモーショナルな仕上がりになるのか・・・?

05.TRUE LOVE - 藤井フミヤ

■ 久しぶりに聴いたが、やはりこの人のヴォーカルは凄い。文句なしの名曲!

06.Don't wanna cry - 安室奈美恵

■ 1996年3月リリースの安室奈美恵5枚目のシングル。曲調が一気に変わるあたりなど、小室哲哉の天才的なきらめきが感じられる。

07.夢を味方に - 絢香

■ 2009年4月リリースの9枚目のシングル。蔦谷好位置との共作ですばらしい出来。こんな驚異の才能の持ち主が無期限活動休止とは・・・。

08.滴 - 川江美奈子

■ 今井美樹への提供曲をLIVEでセルフカバー。会場中をハモらせてる。keyboardがやたらに巧い。

09.Yuumachi Kaze - 高杉さと美

■ 全日本GT選手権イメージガール『wi☆th』の元メンバー。ルックスはもちろん、声質もかなりよいので今後伸びそう。

10.Never Ending Summer3.4 - 杉山清貴&オメガトライブ

■ たしか4曲からの組曲構成だったと思う。これはその3.4曲目。組曲に押し込めてしまうのがもったいないほど際だったメロディーにあふれている。
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