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■ 京ヶ島天然温泉 「湯都里」  ~ 湯都里の逆襲 ~

 

京ヶ島天然温泉「湯都里」
住 所 :群馬県高崎市島野町890-3
電 話 :027-350-8811
時 間 :10:00~24:00
料 金 :896円(土日祝1,058円)(税込)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

これまで2005年オープン時のレポをベースにUPしていましたが、先日来訪時(2014/7)にいろいろと変化があったのでリニューアルUPします。
(施設構成など、オープン時と変わらない部分はダブリますが、オープン時ベースの旧レポも下に残しておきます。)

2005/07/23にオープンした大型日帰り施設。
中古車販売のBCNチューブ(中部自動車販売(株))が運営するもので、高崎ICからすぐ(300m、1分)、関越道からもよく見えます。
全国有数の車社会、群馬県らしくPは500台もありますが、人気施設なので週末の建物近くのPはたいてい埋まっています。

ここはオープン時の入館料金780円(土日祝)をほどなく値上げして980円に。
2014/04/01より価格改定し、税込1,058円(土日祝)に。それまでは消費税5%込で980円だったと思うので、消費税5%込価格にそのまま新消費税率8%を乗じるという、ありがちな値上げパターンになっている模様。
ただし、曜日・時間限定の割引料金も設定されているので、タイミングを計ればもっとお安く入館できます。
(ここは回数券の割引率が大きく、しかも回数券割引キャンペーンを頻繁に打ち出すので、わたしは群馬県民でもないのに(笑)常時回数券で入館します。)

和のコンセプトで統一された2層の館内は、ハリボテ和風スパ銭より質感が高く全体にゆったりとつくられていて居ごこちよし。
1階に浴場と食事処2ケ所、カットサロンなど、2階には家族風呂9室、岩盤浴、TV付リクチェア設置の休憩ルーム、フットケアなどがあり、いろいろ楽しめます。

浴場までのアプローチも懐ふかく、スパ銭とは一線を画しています。
浴場は男女固定制でほぼシンメトリ。右手が男湯、左手が女湯。ゆったり広めの脱衣所は機能的でつかいやすいもの。
脱衣所のおくにあった屋外喫煙所は禁煙休憩スペースに変更となり、以前、浴場でときおり臭ったタバコ臭はなくなっています。

内湯は天井が高くてこもりなく、黒丸太の梁をあしらって雰囲気のいいもの。
セパレート式洗い場30以上、アメニティ類は完備しています。
オープン後10年近く経過しカランなどだいぶガタがきていましたが、先日リニューアルをかけたらしく装いを新たにしています。

内湯ゾーンに大浴槽(木枠石貼10人弱)、かわり湯、機能浴槽、絹のごろ寝湯(人工ミクロ泡で白濁・アワつき)、3つのサウナ(シアター・塩・アロマ)に水風呂。
うち、大浴槽のみが温泉使用(循環)とみられますが、加水量が多く露天のお湯とは相当に趣がちがいます。
ただ、ここの井水はすこぶる泉質がよく(弱酸性に振れた硫酸塩泉系では?)、大浴槽では消毒気はあるものの、なかなかに面白い浴感が楽しめます。
また、今回、水風呂が完全かけ流しになっていました。以前よりやや冷たいですが、水質のよい井水をザンザコにかけ流しているので、気持ちいいことこのうえありません。

露天は圧巻です。
趣味よく植栽があしらわれた本格的和風庭園仕立ての露天で、奥手上段の築山から滝を落とし、湯船を縫うように小川をめぐらせています。
風通しよく開放感のある場内には、あちこちに休憩用ベンチや寝ころびスペースが配され、居ごこちのよさは申し分ありません。

手前から時計まわりに大露天風呂(岩枠石貼20人以上)、よこの塀沿いに石釜風呂(1人用×3)、そのおくに大岩湯(大きな岩をくりぬいたもので入りごこちよし、3人、東屋付)、檜の湯(檜枠鉄平石貼3-4人、東屋付)と見上げの湯(寝湯、木枠石貼5人)。
すべての浴槽が加温・加水・循環なし(消毒はあり)でかけ流しとの掲示があります。
とくに檜の湯からのオーバーフローは潤沢で、通路は溢れたお湯で川のよう。温泉成分が堆積して千枚田状態になっています。

石釜風呂の湯口はガス抜きしていない源泉をそのまま注いでいるとみられ、天然ガスが噛むゴボゴボという音を盛大に立て、その合間を縫って間欠的に源泉が注がれています。

露天浴槽のお湯は全体に熱めです。
緑濁色を帯びたうすにごり湯には茶色の浮遊物がただよいます。
はっきりとした重曹味+弱塩味+金気系だし味。かなり強い焦げ臭+粘土臭+弱金気臭+ガス臭に仄かなイオウ臭が混じる、温泉マニアにはたまらない重炭酸土類系湯の香が湯口だけでなく湯面でも香ります。
大露天風呂だけはアンモニア臭をまじえたモール泉系寄りの湯の香が常時ありますが、これはこれで悪くないです。

重曹系のツルすべと重炭酸土類のぎしぎしとした肌にまとわる湯ざわりが絶妙に拮抗しています。
今回は鮮度感も抜群で、久しぶりにほぼ全槽でアワつきが感じられました。
重炭酸土類泉特有の重厚な浴感と温まり感があって、浴後は湯切れよく肌がすべすべとなります。

どの浴槽もレベルは高いですが、今回は投入量の多い檜の湯のお湯の仕上がりが白眉でした。
とにかく温泉臭が強くて土類系の温まり感もあるので、高張泉なみの迫力があります。
通ごのみの重炭酸土類泉の豪快なかけ流し湯は、温泉好きには涙モノでは?

【湯づかいについて】
ここはオープンからほぼ月1ペースで入湯をつづけていましたが、ここ1年ほど間隔が空きました。
実は、ここの絶好調時は2007~2009年頃と思われ、その後は日によって変化はありながらも、この時期を凌ぐお湯を楽しむことはできませんでした。(湯口の湯温は高くなったものの、お湯が薄くなった感じがあり、鮮度感も湯の香もいまひとつだった。)

ところが、今回(2014/7)入ってみてびっくり。ほぼ2007~2009年頃の絶好調時のコンディションに戻っていたのでした。(ただし、金気はかなりよわくなっている。)

(以前の好調時レポを引用)
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お湯は、大岩湯と檜の湯が鮮度良好。とくに大岩湯の湯口そばは凄いお湯になっていて、メタンガス臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と金気貝汁臭が渾然一体となって匂い立ちます。
そのわりに塩味は弱く重曹味と金気だし味が全面に出ていて、味と温泉臭のギャップが渋い。
アワつきもすばらしく、肌をなでると湯面がはじけてサイダー状態になります。
重曹泉系のツルすべにアワつきのぬるが加わったなめらかな湯ざわり。
浴中はよくあたたまり、浴後は重曹泉特有の爽快感がでて持続します。
ほどよい濃度感とあとをひく浴感は入り応え充分。
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おそらくここ1年くらいでリニューアル、温泉井戸のメンテナンスをかけたのではないでしょうか。
(2013/09/24に再分析をしている。)
ここ数年は物足りなさを感じる日もあっただけに、この復活は嬉しい限りです。

施設計画はよく練られていて、かゆいところに手が届く感じ。
これほど充実した施設でこれほどの良泉をこれほどの湯づかいで提供する施設は、ちょっと思い当たりません。温泉県群馬の面目躍如か。
料金は高くなったものの、利用のしかたによっては充分モトを取れるのではないでしょうか。
とくに温泉好きにおすすめしたい好施設です。

〔 源泉名:京ヶ島天然温泉 〕 <H25.9.24分析>
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 57.5℃、pH=7.5、140L/min掘削揚湯、成分総計=3401mg/kg
Na^+=1059mg/kg (91.22mval%)、Ca^2+=61.0、Fe^2+=0.3
Cl^-=1350 (76.11)、HS^-=0.1、HCO_3^-=724.5 (23.73)
陽イオン計=1148 (50.5mval)、陰イオン計=2078 (50.0mval)、メタけい酸=64.1、メタほう酸=58.3、硫化水素=0.1
※ H16.6.30分析にくらべ湯量は減っていますが泉温は上がっています。鉄分が減り、重曹分が若干増えたほかは大きな変化はありません。

〔 源泉名:京ヶ島天然温泉 〕 <H16.6.30分析>
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 55.5℃、pH=7.3、468L/min掘削揚湯、成分総計=3640mg/kg
Na^+=1126mg/kg (89.66mval%)、Ca^2+=76.0、Fe^2+=2.4
Cl^-=1524 (78.52)、Br^-=5.0、HS^-=0.05、HCO_3^-=707.8 (21.19)
陽イオン計=1241 (54.63mval)、陰イオン計=2242 (54.75mval)、メタけい酸=54.0、メタほう酸=56.3、硫化水素=0.03

<温泉利用掲示>(露天)
加水:なし 加温:なし かけ流し 塩素消毒:あり

一郷一会100名湯

〔 2014/07/08内容補強のうえUP (2014/07入湯による) 〕


【オープン時レポ】
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<京ヶ島天然温泉「湯都里」>(高崎市、10:00~翌1:00、630円(土日祝780円)、027-350-8811)
オフィシャルHP

ウワサの新施設に行ってきました。
ONKEN21さん、トオルさんのレポなどで先日来話題となっている2005/7/23オープンの新顔日帰り施設。中古車販売のBCNチューブ(中部自動車販売(株))が運営するもので、高崎ICからすぐ、関越道からもよく見えます。
IC方面から行くと、ド派手な色彩の立駐の壁面に”天然温泉”の巨大看板が見えてきて、「コテコテの巨大健康ランドか?」とひるみますが、建物はその裏手、落ちついた和風の佇まい。

和のコンセプトで統一された2層の館内は、ハリボテ和風スパ銭より質感が高く、全体にゆったりとつくられているので居ごこちがいいです。
1階には浴場と食事処2ケ所、1000円床屋など、2階には家族風呂9室、岩盤浴、TV付リクチェア設置の休憩ルーム(なんと無料!)、茶店などがあり充実しています。

ゆったりとした脱衣所は機能的で使いやすいです。
内湯ゾーンに大浴槽(木枠石貼8.9人)、機能浴槽、絹のごろ寝湯(人工ミクロ泡で白濁、すごいアワつき)、かわり湯、3つのサウナに水風呂。天井が高く、黒丸太の梁をあしらって雰囲気がいいですがちょっと採光が悪いかな?
ほとんどの浴槽は井水使用の循環でさほど強くないカルキ臭あり。大浴槽のみ黄色がかった透明で温泉だと思いますが、タール系薬品臭ただようお湯はかなり希釈をかけたうえでの循環かと思います。
セパレート式洗い場30以上、アメニティ類完備。土曜13時で40人程度、16時で70~80人と盛況。

圧巻は露天です。
タカノハススキなどが趣味よくあしらわれた本格的和風庭園仕立ての露天で、奥手上段の築山から滝を落とし、湯船を縫うように小川をめぐらせています。風通しよく開放感のある場内には、あちこちに休憩用ベンチや寝ころびスペースが配され、居ごこちは抜群です。
手前から岩風呂(岩枠石貼20人以上)、よこに石釜風呂(1人用×3)、その奥に大岩湯(大きな岩をくりぬいたもので入りごこちよし、3人、東屋付)、檜の湯(檜枠鉄平石貼3.4人、東屋付)に寝湯(木枠石貼5人)。
石釜風呂のみ井水の加温かけ流しで、あとはすべて源泉かけ流しの掲示がありました。
石釜風呂と寝湯以外は槽内注排湯は確認できず、ほぼ投入量と同量を潤沢にオーバーフローしていて、通路は溢れたお湯で川状態。温泉成分で赤茶に変色しています。

全体にやや熱めのお湯は緑濁色透明度70cmほどのにごり湯で、茶色と黒の浮遊物あり。はっきりとした塩味+重曹味+金気系だし味にかなり強い粘土系アブラ臭+金気臭+ガス?臭+仄かなイオウ臭?。重曹系のツルすべがあり、岩風呂、大岩湯、檜の湯の湯口そばではアワつきもあります。食塩泉の重厚な浴感と温まり感があって、ややぺとつきますが浴後は肌がすべすべとなります。

石釜風呂の井水は、無色透明無味無臭で湯中に細かな気泡が舞い、アワつきもあります。
ここに限らず、井水使用浴槽の湯口も赤茶に染まっているので井水も金気を含んでいるのかも。

どの浴槽もレベルは高いですが、
鮮度感だと、大岩湯 > 檜の湯 > 岩風呂 > 寝湯
濃度感だと、岩風呂 > 檜の湯 > 大岩湯 > 寝湯 かな?
とにかく温泉臭が強くて土類系の温まり感もあるので、高張泉なみの迫力があります。
アブラ臭&ツルすべ&アワつきの豪快なかけ流し湯は、温泉ファンには涙モノでは?

施設計画はとても良く練られていて、かゆいところに手が届く感じ。これほど充実した施設でこれほどの良泉をこれほどの湯づかいで提供する施設は、ちょっと思い当たりません。
しかも、平日回数券使用だと580円で一日過ごせるとはおどろき。文句なくおすすめです。

しかし、「ゆ~ゆ」「七福の湯」、パワーアップした「天神の湯」、そしてここと、ほんとうに最近の高崎・前橋エリアのレベルの高さおそるべしです。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 55.5℃、pH=7.3、468L/min掘削揚湯、成分総計=3640mg/kg、Na^+=1126mg/kg (89.66mval%)、Ca^2+=76.0、Fe^2+=2.4、Cl^-=1524 (78.52)、Br^-=5.0、HS^-=0.05、HCO_3^-=707.8 (21.19)、陽イオン計=1241 (54.63mval)、陰イオン計=2242 (54.75mval)、メタけい酸=54.0、メタほう酸=56.3、硫化水素=0.03 <H16.6.30分析>

〔 2005年8月16日レポ 〕

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〔 2005年11月3日 〕

またしても湯都里にいきました。
この日は混雑してたのにお湯はとても良好でした。

アワつきは前回レポしたときより多く、温泉臭もあいかわらず絶好調です。
ただ、ややアンモニア臭が出てきていて、「七福の湯」の匂いに近づいているような。
やはりすばらしい温泉施設だと思います。

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〔 2006年2月中旬入湯 〕
先日、200円という超強気な値上げを強行した「湯都里」に値上げ後はじめて行ってきました。
やはり館内はかなり空いていました。

入浴客が少ないせいか、岩風呂と檜の湯は熱めで、とくに岩風呂は45℃ほどもあったのでは。井水使用だった石釜風呂は源泉かけ流しとなっていました。

お湯は石風呂、檜の湯、寝湯でいままでどおりのイメージでコンディション良好、大岩湯と石釜風呂はなぜかモール臭と弱いツルすべのモール泉のイメージ。2通りのお湯が楽しめてかえって面白いかも・・・。

それにしても、時間制限なしとはいえ、土日祝980円は群馬では高い!
600円/3hくらいの設定がほしいです。

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〔 2006年7月下旬入湯 〕
高崎「湯都里」絶好調
ひさしぶりに「湯都里」にいきました。ここは掟破りの大幅値上げを断行し、現在は土日祝980円という群馬とは思えない強気の料金設定になっています。
さすがに空いていて土曜夜というのに広い露天にたった8人!。
で、当然お湯はなまりが少なくいいのですが、源泉じたいのコンディションもよくなっていて、露天全槽でアワつきがありました。

お湯は、大岩湯と檜の湯が鮮度良好。とくに大岩湯の湯口そばは凄いお湯になっていて、メタンガス臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と金気貝汁臭が渾然一体となって匂い立ちます。そのわりに塩味は弱く重曹味と金気だし味が全面に出ていて、味と温泉臭のギャップが渋い。アワつきもすばらしく、肌をなでると湯面がはじけてサイダー状態になります。
重曹泉系のツルすべにアワつきのぬるが加わったなめらかな湯ざわり。浴中はよくあたたまり、浴後は重曹泉特有の爽快感がでて持続します。ほどよい濃度感とあとをひく浴感、個人的には理想に近いお湯で、ひょっとすると今年一番かも・・・。
ここは10回近くきていますが、こんなに状態がいいのははじめてです。(一時期はモール泉のイメージが強まっていた。)

また、壺湯はガスが一番残っているらしく、湯口からボコボコと音を立てながら源泉が吹き出し、あたりにはメタンガス臭が立ちこめています。ひょっとして火がつくかも・・・。試験揚湯じみた荒削りなお湯は、たぶん短距離直引きかと。

それにしても平野部のまちなかでこんなものすごいお湯が楽しめるとは、群馬の温泉力やはりおそるべし。南関東の化石海水系温泉とは明らかに一線を画しています。
980円は高いですが、たぶんまた引き寄せられてしまうでしょう。

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〔 2007~2008年10回以上入湯 〕
高崎の「湯都里」がますますよくなっています。
群馬湯巡り(吾妻・北毛)のあとには、「湯都里」「ゆ~ゆ」「天神の湯」のどこかで時間をつぶしてETC夜間割引をゲットするのが定番コースですが、最近は「湯都里」ばっかり。回数券がどんどん減っていきます(笑)

当初は感心しなかった内湯の湯づかいも最近はかなり改善されていて、十分楽しめます。
これだけ温泉浴槽があってハズレがないのは驚異。

お湯は、大岩湯がすさまじいものになっています。
メタンガス臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と金気貝汁臭とこげ臭が渾然一体となって匂い立ち、肌をなでるとアワで湯面がはじけてサイダー状態になります。
お湯のイメージは完璧に重炭酸土類泉。

名だたる群馬の名湯に入ったあとでも「やっぱりここのお湯が一番いい」と思うこともしばしば。
関東のスパ銭では1.2位を争う名湯だと思います。


E139.3.20.220N36.20.14.160

【 BGM 】


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