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■ 日光湯元温泉 「おおるり山荘」

 

日光湯元温泉 「おおるり山荘」
住 所 :栃木県日光市湯元2519
電 話 :0288-62-2700
時 間 :13:00~17:00(奨事前確認、要17時退館)
料 金 :500円(タオル付)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (奥日光湯元温泉旅館協同組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

日光湯元温泉のおおるりグループ宿が日帰り対応するもの。
湯元の老舗、南間ホテルの源泉を引き継ぎ、おおるりグループが運営する宿で、共同配湯がメインの日光湯元では貴重な自家源泉(共同源泉との混合泉?)を楽しめます。

日光湯元温泉の湯ノ湖側にあります。(→地図
板屋から湯ノ湖にかけては、湯の家(湯乃家源泉)、美や川(美や川源泉)など自家源泉宿が多いエリアです。
巨大アパート風の存在感ある建物はおおるりグループスタンダードで、一瞬、那須高雄の「おおるり山荘」がシンクロ。

東京方面からの送迎バス「こまどり交通湯けむり号」は13時には到着しているので、14時にはすでにかなりの入り込み。
しかし、東京方面から交通費往復600円、宿泊料5,500円の計6,100円(入湯税はたぶん別)で、食べ放題飲み放題&温泉三昧ですから、人気があるのもうなづけます。

 
【写真 上(左)】 こまどり交通湯けむり号
【写真 下(右)】 浴場入口

フロント右手の廊下おく、右手手前に男湯、おくが女湯です。
脱衣所はさして広くなくやや暗め。

窓の広いあかるい浴場に、石枠石敷の数十人はいけるゆったりした内湯がひとつ。
扉をあけると露天。屋根付き木枠石敷10人以上で、まわりは木のデッキが配され、トドれます。
塀ごしに奥日光の山々をのぞむなかなかに開放感ある露天です。(以前はもっと広かったらしい。)

 
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口&湯色

内湯はクリーム色のイオウの湯の花におおわれた石の湯口からゲキ熱源泉をいったん湯壺に投入し温度を整えて、湯壺の底から浴槽に底注する仕組み。投入量はかなりの量。
槽内配湯は不明ですが、切欠からの上面排湯があります。
浴槽は内湯・露天ともにたっぷりふかめで入りごこちのいいもの。

露天も内湯と同じ方式ですが、投入量は内湯よりすくなめで排湯方式は不明。
ただ、お湯の感じからしてともにかけ流しかと思います。

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で20人以上~5人くらい。おおるりグループの宿はグループ客が多いので、山にぶちあたるとイモ洗いとなりますが、ちょいとずらすと信じられない位に空きます。(長湯する客は意外にすくない。)

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 エントランス

湯温は露天でややぬる、内湯でやや熱~適温。露天は冬季、状況により閉鎖することがあるようです。
お湯は露天はバスクリン色、内湯はエメラルドグリーンでうすにごり、クリーム色の湯の花を浮かべています。
お湯は内湯の方がキレがあるかと思います。

 
【写真 上(左)】 泉源地
【写真 下(右)】 案内板

山のイオウ泉によくある”味のない味”+微苦味。しぶ焦げイオウ臭になにか鉱物的な香りが加わります。
きしきしやぎしぎし感よりもイオウのスルスルとした湯ざわりが卓越し、このスルスル感は日光湯元でも有数のものかと思います。
とろみはさしてつよくなく、日光湯元の源泉のなかでは比較的マイルドであっさりとした浴感。
日光湯元のお湯は後曳き系の湯質ながら力感がつよいので、思うように長湯できないのがネックといえばネックですが、ここは長湯できそうな感じがあってなかなかに貴重。

 
【写真 上(左)】 右がおおるり山荘源泉1号
【写真 下(右)】 おおるり山荘源泉2号

なお、ここの泉源は温泉寺脇の泉源地にあり、以前「南間」と掲げられていた掲示は「おおるり山荘源泉」に変わっていました。

さすがにかつての名門、南間ホテルの源泉、共同配湯泉とはちがうキャラをみせてくれました。
料金も安めだし日帰り入浴の敷居も低そうなので、温泉好きは攻めてみてもいいお湯だと思います。

〔 源泉名:共同源泉・南間1.2.3号混合泉 〕 <H16.10.22分析>
含硫黄-Na・Ca-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(硫化水素型) 43.8℃、pH=6.4、湧出量不明、成分総計=1.169g/kg
Na^+=168.4mg/kg、Ca^2+=131.0
Cl^-=135.7、HS^-=7.0、SO_4^2-=314.3、HCO_3^-=264.7
陽イオン計=322.5、陰イオン計=722.4、メタけい酸=101.5、メタほう酸=22.3、遊離炭酸=176.8、硫化水素=31.5

<温泉利用掲示>
(館内掲示/差し水(加水)の理由)
源泉温度(62℃~74℃)が高いので外気温差により差し水をすることがあります。

〔 2012/09/25UP (2012/09入湯) 〕


E139.25.39.820N36.48.9.310
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■ 敷島温泉 「赤城の湯 ふれあいの家」



敷島温泉 「赤城の湯 ふれあいの家」
住 所 :群馬県渋川市赤城町敷島165-3 (旧 勢多郡赤城村)
電 話 :0279-56-2125
時 間 :10:00~21:00 / 第2水休 (8月無休)
料 金 :300円(市外)/2h
オフィシャルHP
紹介ページ(渋川市)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (群馬銀行)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (渋川市赤城商工会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

平成5年、竹下内閣の通称「ふるさと創生事業」をつかって温泉掘削に成功、毎分1700Lもの湧出をみたとされる敷島温泉。
ここには「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」の豪華施設がありますが、それらに挟まれるようにひっそりとあるのが「赤城の湯ふれあいの家」です。

場所はJR上越線「敷島」駅の利根川寄り。駅徒歩8分、関越道「赤城」ICから約5分と交通の便に恵まれています。
渋川と沼田を結ぶ県道255からさらに利根川寄りのアクセス道に入ります。
道がちと複雑ですが、「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」などの看板がでているので迷うことはないかと・・・。
シックな木造の外観は小屋風で、知らない人は見過ごすかも。

浴場は男女別の内湯と露天。
こぢんまりとした浴室にタイル貼5-6人の内湯。
庭園風の露天は銘石組青鉄平づくりで20人はいける予想外に立派なもので、高い竹垣に囲まれ展望はないものの風はとおります。
手前には木組みの屋根が掛けられていて雨の日もOK。
これに地元民なら200円で入れるのですから、なるほど混む理由もわかろうというもの。

内湯カラン5(すくなすぎ)は常に満杯でした。(いまは増設されているかも。)
年輩の地元客がとても多く、土曜11時でかなり混んでました。

たしか外側のほうに湯口があったかと思いますが、お客にガードされていて近寄れず。
オーバーフローはないですが、”源泉かけ流し”との事。

広い露天かつ混んでいるので、場所によってはお湯がややなまり気味なのがちと残念。
源泉の持ち帰り可(2001年入湯時、いまは禁止されている模様。)なので、ペットボトル持参の人が目立ちます。建物横に温泉スタンドもあります。

 
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 年季入った温スタ

適温のお湯はわずかに緑色を帯びた透明で、こまかい白色の湯花がただよいます。
味不明、おだやかな湯の香とぬめりを帯びた湯ざわり。(筆者後註:ツルすべととろみが合わさった重曹泉系のものだと思う。)

温泉臭、ぬめり感、浴後にでる適度な湯づかれ感など、すこし前に行った宝川温泉に似ている感じがしました。(2001年入湯時の感想、いま入るとちがうかも・・・。)

日々入るのによいおだやかないいお湯だと思います。
施設は小規模で地元客メインの利用なので、ファミリー観光客には不向きかも。
「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」(ともに入湯済未レポ)などへどうぞ。
ただし、お湯は「ふれあいの家」がベストかと思いますが・・・。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 敷島温泉

ここはたしか2005年くらいから塩素消毒を導入し、温泉好きのあいだで物議をかもした記憶があります。
ただ、公共系でお年寄りが多いので、いたしかたない部分もあるのかもしれません。

ここは再訪を期していましたが、個人的に混む施設はついつい敬遠してしまうので(笑)、2001年12月に一度入ったきりです。
(2006年2月20日に赤城村は渋川市と合併、地元料金200円で入れる範囲が渋川市全域に広がったので、余計に混むようになったのでは・・・?、と。)

塩素消毒も含め、どのようなお湯になったのか、平日の午前でも機会をみて再訪したいお湯です。

〔 源泉名:赤城の湯 〕 <H14.10.18分析> ※「ヘルシーバル赤城」掲示より
単純温泉(Na-HCO3型) 45.5℃、pH=8.1、測定せず(動力揚湯)、成分総計=0.67g/kg
Na^+=155mg/kg (93.64mval%)、Fe^2+=0.04
Cl^-=19.5 (7.58)、SO_4^2-=9.6、HCO_3^-=388 (87.60)
陽イオン計=167 (7.15mval)、陰イオン計=422 (7.27mval)、メタけい酸=76.9

〔 源泉名:赤城の湯 〕 <H4.8.18分析>
単純温泉(Na-HCO3型) 46.2℃、pH=8.1、1500L/min(掘削自噴)、成分総計=0.70886g/kg
Na^+=155mg/kg (92.71mval%)、Fe^2+=0.09
Cl^-=32.7 (12.03)、SO_4^2-=1.2、HCO_3^-=409 (87.58)
陽イオン計=170.29 (7.27mval)、陰イオン計=443.17 (7.65mval)、メタけい酸=69.6

■ブランドグルメ
〔 赤城村のいちご 〕
渋川市の旧赤城村樽地区はイチゴの産地として知られています。
「有機栽培と(収穫しやすい)高設ベンチ栽培で有名」(観光navi)らしく、地区内数軒の農園でイチゴ狩りができます。
品種はとちおとめ、あきひめ、やよいひめ、紅ほっぺ、女峰など。出荷時期はおおむね1月~6月上旬。

〔 2012/09/25UP (2001/12入湯) 〕


E139.2.6.170N36.31.51.120
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■ 上白岩温泉 「希望園」

 

上白岩温泉 「希望園」
住 所 :静岡県伊豆市上白岩1516 (旧 田方郡中伊豆町)
電 話 :0558-83-1283
時 間 :要事前確認 現在、期間限定営業になっている可能性があります。
料 金 :500円
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

中伊豆、上白岩の山中にある自家源泉施設で、以前は宿泊も受けていたようですが、その後日帰り対応のみになっているようです。
情報を整理すると、近年、木・金休となり、未確認ですが期間限定の営業になっているという情報もあるので、事前確認をおすすめします。
(中伊豆地区広域観光システム事業推進協議会事務局が管理する中伊豆の立ち寄り湯情報「湯っくりんぐ」に立ち寄り湯として名前は載っているものの詳細は紹介されていません。)

場所は小川橋のあたりから細い道で大見川の支流をさかのぼっていったところ。
この川沿いには、雨月庵や白岩荘(入湯済未レポ)などお湯のいい施設が点在しています。

 
【写真 上(左)】 本館?
【写真 下(右)】 浴場棟

坂をのぼった小高くあかるい高台に素朴な外観をみせています。
以前は宿泊棟だったと思われる本館?の上の別棟が浴場です。

どことなく公共施設風なつくりながら、無機質な感じはなくほどよく鄙びています。
館内のメンテはばっちりできもちがいいです。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽

脱衣所はわりにゆったり、浴室もあかるくゆったりめで、みかげ石枠水色タイル貼4-5人の浴槽をシンプルに配置。
内床は伊豆石でなかなか豪勢です。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランはおそらく源泉だと思います。

年末夕方でそれなりに浴客がいました。この日は下の人気浴場「小川共同浴場」が休みだったので、よけいに客がいたのかも・・・。

石膏の白い析出がでた岩組の底のほうからやや熱めのお湯を注入で、槽内排湯はたぶんなし。ちょうどグループ客がでたあとらしく、お湯がへっていてオーバーフローはありませんでしたが、お湯の量が回復すればオーバーフローのかけ流しかと思います。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 泉源?

ぬるめのお湯はほぼ無色透明で湯中には白い湯の花がたくさん舞っています。
かすかに石膏系の味と湯の香。
どちらかというと硫酸塩泉系のきしきしとした湯ざわりがあり、うすめながらどことなく含蓄のあるお湯はさすがにハイレベルな中伊豆のお湯。
ただ、混んでいたためか、お湯がややなまり気味だったのは残念。

バランス系の質のよいアル単で、イメージ的には群馬・月夜野の「三峰の湯」、赤城敷島の「赤城の湯ふれあいの家」、宇都宮の「ただおみ温泉」(入湯済未レポ)などがかぶりました。(入湯時のメモ)

うすめながら鮮度がよければ名湯の範疇に入るお湯と思われ、再訪を狙っていますが↑のような状況もあり、再訪は果たせていません。

〔 源泉名:希望の湯 白岩10号(台帳番号 561-010号) 〕 <H17.7.19分析>
アルカリ性単純温泉 47.5℃、pH=9.1、湧出量不明、成分総計=0.234g/kg
Na^+=45.8、Ca^2+=3.9
Cl^-=8.3、SO_4^2-=28.3、HCO_3^-=54.5、CO_3^2-=13.5
陽イオン計=49.7、陰イオン計=104.8、メタけい酸=79.9

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環・ろ過:なし 消毒:なし

〔 2012/09/24UP (2007/01入湯) 〕


E138.58.39.848N34.57.3.150
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■ 見沼天然温泉 「小春日和」



見沼天然温泉 「小春日和」
住 所 :埼玉県さいたま市見沼区染谷3-191 (旧 大宮市)
電 話 :0278-50-1500
時 間 :10:00~24:00(土日祝 9:00~) / 原則無休
料 金 :800円(土日祝 900円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!ロコ)
紹介ページ (ぽかなび.jp)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2009/12/28にオープンした新鋭日帰り温泉施設。2012/09の最新情報を追加してリニューアルUPです。
ONKEN21さんの速攻レポ(温泉みしゅらん)あり。

小春日和(こはるびより)という名前は日帰り温泉施設としては異色ですが、やわらかでかわいいイメージのあるいいネーミングだと思います。
「静寂の地見沼の自然に贅の限りをつくした小春日和。やわらかな光が降りそそぐかのごとく小春日和と名付けました。」(from HP meta name="description" content=")

ちなみにここではど~でもいいことですが(笑)、「小春日和」とは、早春に訪れる春めいた暖かな日ではなく、晩秋から初冬にかけて、大陸からの移動性高気圧に覆われた、暖かくおだやかな天候のことをいいます。なので、俳句では「小春日和」は冬の季語。
さらに源泉名は「染谷天然温泉 花みずき」。なんとも風流なことばに彩られた施設です。

大宮駅東口から東に向かう県道を走り、「東新井」交差点をすぎてしばらく行った「片柳コミュニティーセンター入口」交差点(右手にスーパー「モリヤ」、看板もあり)を左折、あとは看板にしたがっていくと到着。
片柳小の先あたりから斜め左に入るショートカットルートもありますが、道が細く入り組んでいるのでおすすめできません。
JR京浜東北線「北浦和」駅からほぼ毎時無料送迎バスも出ているので電車客も便利。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 玄関前の庭園

広大な敷地をもっていてPはたっぷりで、外構を広くとった余裕のあるつくり。
玄関前や中庭の庭園はとても立派ですが、このあたりから川口安行にかけては、江戸の大名庭園を支えた造園・園芸のメッカ。このくらいの造作はふつうの感覚なのかも・・・。
ちなみに、玄関先で挨拶をされていた着物姿の上品な女性(女将さん)によると、ここは元農家だったので、敷地はたっぷりとれたとのこと。

館内はとくに豪華ではないですが、中庭を上手に配したつくりで、施設や意匠も奇をてらったところがなく実用的で好感。
ただ、2階の休憩所がザコ寝タイプでややお粗末。ふつうのスパ銭より若干高めの料金設定なので、もうひと工夫ほしいところか・・・。(これはオープン時。2Fの最新状況は追って確認します。)
食事処はかなり力を入れているようで、和スイーツ新メニューの抹茶パフェは、甘さひかえめで美味でした。

 
【写真 上(左)】 抹茶パフェ
【写真 下(右)】 オープン時の中庭

オープン時に中庭で工事中だった足湯はその後完成。豪壮な木づくりの屋根を構えたもので、これだけ立派な足湯は日帰り施設ではちょっと記憶にありません。

 
【写真 上(左)】 中庭の足湯 (工事中/オープン時)
【写真 下(右)】 足湯が完成しました

注入湯口はアワ立ち、湯色、お湯の感じとも浴場と変わらぬ上質なものです。
ここはもとお屋敷だったあたりとのことで、足湯のおくには屋敷神と思われる稲荷大明神が祀られています。

 
【写真 上(左)】 立派な足湯
【写真 下(右)】 足湯の湯色

廊下を渡って食事処の右手奥に浴場。手前が男湯、おくが女湯のほぼ固定制のよう。
脱衣所は施設規模のわりに狭めですが、ドライヤー処がセパレートされているのはナイス。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 サイン

内湯ゾーンは、天井高くてこもりなく、明るすぎず、暗すぎずでなかなかの雰囲気。
ただ、ここもスケール感にやや欠けるかな?
(埼玉南部の日帰り温泉は週末やたらに混むので、よほど空間をたっぷりとらないとどうしても混雑感がでてしまう。)

入口から時計まわりに、掛け湯(おそらく井水)、サウナ、水風呂、ジェットバス(たぶん真湯)、非加熱源泉かけ流し(4人)、加熱源泉かけ流し(12人以上)、洗い場という配置。

水風呂は18℃くらいの入りごろで、とろみと白い浮遊物と指先のよわい青白発光があるので井水かと思います。
オープン時に気になったカルキ臭はかなり控えめになっていて、すこぶる入りごこちのいいもの。

露天は内湯とはうってかわって開放感あふれるもの。
手前左手に加熱源泉かけ流し(あつ湯)(10人位)、右手に加熱源泉かけ流し(ぬる湯)(15人以上、TV付)、奥に加熱源泉かけ流し(半身)(15人以上、一部屋根付)ととなりあって非加熱源泉かけ流し(冬期加温)(12人以上、一部屋根付)と多彩。

浴槽は内湯・露天ともおおむね石枠石タイル貼。露天の浴槽はほとんど浅めなのが残念。
槽内注吸湯は未確認ですが、すべての温泉使用槽で(たぶん)源泉を投入し、ほとんどの浴槽で大量の上面排湯がありました。

浴槽の名前が湯づかいそのものというのが斬新。覚えにくいけど・・・(笑)。
この表示を信じると、6つの温泉使用槽すべてがかけ流しという、おそるべき施設です。
(お湯の感じからしても、おそらく全浴槽かけ流しだと思う。)

オープン時はほとんどカルキを感じませんでしたが、2010/02/05のリニューアルオープン以降は消毒処理をしているようです。
なのでオープン時とリニューアルオープン以降で若干のお湯のイメージのちがいがあります。


【写真 上(左)】 内湯非加熱源泉かけ流し浴槽 (画像提供:義満さん (施設オープン前の撮影))
【写真 下(右)】 露天 (内湯方向から) (同上)

【オープン時】
お湯は、茶褐色のにごり湯で透明度50~60cmくらい。
加温系浴槽では茶色の浮遊物がみられ、全槽でこまかな気泡が舞っているもののアワつきはほとんどありませんでした。

土類系のギシギシとした湯ざわりがあり浴後ややペトつく塩化土類泉系の浴感で濃度感も十分あるものの、意外にもあたたまりはさほどつよくありません。
南関東の化石海水系強食塩泉のなかではかなり上品、逆にいうとスペックほどの凶暴さが感じられないお湯ではないかと・・・。
このあたりは春日部温泉「春日部温泉 湯楽の里」にイメージが似ています。

それでも、かなりの湯づかれと水分をもっていかれる感じがあるので、ぬる湯にまかせての長湯はからだへの負担が大きいかも・・・。

お湯の味臭は、加温系浴槽と非加温系浴槽で若干ニュアンスがちがい、後者のほうがお湯(鮮度)がいいように感じました。(カルキはどちらもまったく感じませんでした。)
加温系浴槽は、強塩味微苦味によわいアブラ臭。
非加温系浴槽は、強塩味微苦味に金気だし味とまろ味、よわいアブラ臭に金気貝汁臭とコゲ臭とメタンガス臭が加わります。(露天湯口では+弱アンモニア臭)

とくに、露天非加熱源泉かけ流し(冬期加熱)の湯口まわりのお湯はすばらしく、源泉直引きと思われる湯口のお湯はガス発泡でシュワシュワと白くアワ立つほど。

 
【写真 上(左)】 露天 (館内掲示より)
【写真 下(右)】 夜の露天 (館内掲示より)

【リニューアルオープン後】
お湯の色味や味、湯ざわりはほとんど変わりませんが、湯の香が若干変化しています。
(金気だし味はよわまっている。全体に金気はオープン時よりよわまっている印象。)

オープン時非加温系浴槽の「よわいアブラ臭に金気貝汁臭とコゲ臭とメタンガス臭が加わります。(露天湯口では+弱アンモニア臭)」という複雑な湯の香は、リニューアル後、露天の「非加温源泉かけ流し」の湯口そばのみでわずかに感じられる程度。

非加温系浴槽は、おおむね弱アンモニア臭。加温系浴槽では、よわい磯の香+うがい薬臭が感じられます。
この「よわい磯の香+うがい薬臭」は、おそらく消毒によって追い出されてきた臭素(Br^-=38.4)やヨウ素(I^-=15.9)によるものと思われ、この香りの強弱によって消毒の加減がわかるような気がします。

あえて順序をつけると、こんな感じかな? (右にいくほど「よわい磯の香+うがい薬臭」がつよまる。)
【露天】(非加温源泉かけ流し湯口そば) < 【内湯】(非加温源泉かけ流し) < 【内湯】(加温源泉かけ流し) < 【露天】(加温源泉かけ流し(ぬる湯)) < 【露天】(同(半身浴)) < 【露天】(同(あつ湯))

オープン時にくらべるとお湯はややおとなしくなった感じがしないでもないですが、それでも相当なもの。
とくに、露天・内湯の非加温系浴槽は、埼玉南部でも屈指の仕上がりかと思います。

露天はぬる湯のオンパレードでしかもあさめ浴槽が多いので、冬場は湯温調整で対応するのかと・・・。
(オープン時は全体にぬるく、あちこちで「ぬるすぎる」という声がきかれましたが、いまはむしろ熱めの浴槽が多くなっています。)
ただ、非加温源泉かけ流し(とくに露天)はぬる湯がキープされ、ONKEN21さんも予想されていたとおり、暑い時季には人気炸裂しているようです。

近くでは、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」もぬる湯源泉槽を売りにしているし、それだけさいたま清河寺温泉(→仮設浴場レポ)のぬる湯源泉槽成功のインパクトがつよかったということか・・・。
埼玉中南部は、蔵の湯東松山温泉 「蔵の湯東松山店」行田天然温泉 「古代蓮物語」(休業中)、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」、さいたま清河寺温泉(→本施設レポ)、そしてここなどを核として、まさにぬる湯源泉浴のメッカと化しつつあるような・・・。 

それにしても、大宮周辺には、さいたま清河寺温泉宮の湯天然温泉 「小さな旅 むさしの湯」、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」など、湯づかいのすぐれた施設があいついでオープンし、大激戦地となりました。

とくに、至近距離にある「小さな旅 むさしの湯」(このところ、オープン時ほどのお湯のインパクトがない。)がどのような対抗策を打ち出してくるか、しばらくは目がはなせないところか・・・。
と、オープン時に書きましたが、やはり至近競合の「小さな旅 むさしの湯」が手をこまねいているわけはなく、一時弱体化していたかけ流し系浴槽(「石の湯」露天の壺湯)の湯づかいをパワーアップし、強力炭酸泉を導入するなど、対抗策らしきものを打ち出してきています。

「石の湯」露天の壺湯は力感バリバリなので、これを凌駕するのはかなりきびしい感じがしますが、日帰り温泉施設としての上質感はあきらかに「小春日和」のほうが上。
周辺の温泉好きは贅沢な選択を迫られることになりそうです。

また、ここは女将さんを筆頭に接客レベルが非常に高いです。
西のサイボクに対して、東の小春日和か?


【写真 上(左)】 見沼の風景-1
【写真 下(右)】 見沼の風景-2

そばの見沼たんぼは手軽な散策地として定評があり、いくつかのPのある公園が散策のベースとなります。
また、ちかくには「染谷花しょうぶ園」もあるので、散策かたがた訪ねてみるのも一興かと・・・。

ps.キャンペーン情報
11月30日まで「朝風呂一番、アフタヌーンセット、晩酌セット」を実施中。
とくに「朝風呂一番」は、開店~12時までに入館すると料金500円で12時以降も在館入浴可、週末も実施しているので、これは破格の安さです。

〔 HP掲載より 〕
地下1530mから38.4℃で湧出されたナトリウム-塩化物強塩温泉です。
入浴することにより皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐ為、保湿効果がよく、湯冷めしにくいので「温まりの湯」と言われております。

〔 源泉名:染谷天然温泉 花みずき 〕 <H16.4.30分析>
Na-塩化物強塩温泉 38.4℃、pH=7.4、480L/min(1530m掘削揚湯)、成分総計=20.54g/kg
Na^+=4970mg/kg (85.57mval%)、NH^4+=15.5、Mg^2+=353.6 (8.21)、Ca^2+=381.6 (5.37)、Fe^2+=5.3
Cl^-=12270 (98.56)、HCO_3^-=268.5、Br^-=38.4、I^-=15.9
陽イオン計=7801 (354.3mval)、陰イオン計=12590 (351.1mval)、メタけい酸=58.2、メタほう酸=78.8、遊離炭酸=11.0

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(露天あつ湯、露天ぬる湯、露天あさ湯、内湯檜風呂) 循環・ろ過:なし 消毒:全ての浴槽にて実施

〔 2012/09/23リニューアルUP (2010/01以降数回入湯、最新入湯2012/09) 〕


E139.41.10.006N35.54.22.322

【 BGM 】
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■ 湯端温泉 「湯端温泉」

 

湯端温泉 「湯端温泉」
住 所 :群馬県高崎市吉井町多比良3309-1 (旧 多野郡吉井町)
電 話 :027-387-5201
時 間 :10:00~(終了時間は要確認) / 火休
料 金 :600円/人(貸切利用可)
オフィシャルブログ
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (吉井町商工会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

西上州、旧吉井町にある自家源泉の湯宿。
2002年秋にいちど入浴したことがありますが、お湯が期待ほどではなかったのでレポを控えていました。
2012年7月(2月?)、建て替えを含む全面リニューアルを実施して再オープン。
お湯のイメージもぜんぜん変わっていたので、最新状況をUPします。

場所はわかりにくいので、↓の地図を参照ください。
最寄りは上信越道「吉井」IC。道さえまちがえなければ、道沿いに看板がでているので迷うことはなさそうです。

 
【写真 上(左)】 手書きボード
【写真 下(右)】 袖看板

道に向けて、ボード書きの日帰り入浴&食事メニューの案内がでています。
道路脇の渋い袖看板はそのまま健在でした。

和シックな構えの外観で、かつての民家風の建物からイメージを一新しています。
入口からみて左手の母屋が建て替えられ、手前に外浴室ができています。
右手の客室棟は以前きたときと同じつくり。

素泊まりと日帰り入浴がメインのようで、飲食処としても機能させたいようですが、まだこれからの感じか?

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 食事処からデッキ

 
【写真 上(左)】 デッキからのながめ-1
【写真 下(右)】 デッキからのながめ-2

和シックな母屋のつくりはなかなかです。手前が食事処&Cafeで、外にデッキ(飲食可)。
とくにのどかな田んぼや畑をみおろす舞台づくりのデッキは出色のでき。
すぐ下にホタルの繁殖地があるので、ホタルの季節などさぞや風流では?

 
【写真 上(左)】 収穫ちかい稲穂
【写真 下(右)】 ホタルの繁殖地

浴場は、母屋内の内風呂と外風呂の2つ。
どちらも同料金で貸し切りできるようですが、「温泉好きは外風呂を狙うべし」という事前情報をゲットしていたので、迷わず外風呂をチョイス。
(外風呂は原則週末や祝日のみらしいので要注意。平日でも事前連絡すれば入れることもあるそうなので、要事前連絡です。)

 
【写真 上(左)】 外の湯屋
【写真 下(右)】 脱衣所

外風呂は脱衣所・浴室ともこぢんまりとしたつくりながら、こまかいところまで意匠的なひねりがきいていてなかなかのでき。
母屋といい外風呂といい、若いご主人のセンスがいいのでは?
ただ、脱衣所がややこもり気味なので、もうひと工夫いるかも・・・。

 
【写真 上(左)】 気合い入った演出
【写真 下(右)】 オリジナル石鹸

木づくりの湯屋は木の天井を高く組みあげ、こもりはほとんどありません。
やや暗めながら落ちついた雰囲気のあるいい湯屋です。
窓のすぐ外が道路で車が通ると音がしますが、通行量がすくないのでほとんど気になりません。

 
【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 木組み天井

多色のみかげ石と伊豆石底の手の込んだ浴槽は2人ほどの大きさ。
やはり貸し切りじゃないときびしいか・・・。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 洗い場

壁から突き出た竹樋から冷たい源泉を少量落とし、これを三波石の湯口で受けてから浴槽へ投入。
ご主人から「ぬるいときは加温タイマーの設定温度を上げる」旨の案内がありましたが、低いままに抑えたので、加温系の作動はなし。
槽内排湯、オーバーフローともになかったので、溜め湯状態だったかと思います。

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で貸切。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

ややぬるめのお湯は、うすく緑灰色ににごってクリーム色の浮遊物。
明瞭な甘塩味のうらに明礬めいた金属味を感じます。
湯屋に入ったとたんに甘イオウ臭がしてびっくりでしたが、湯口ではなんとラムネ臭がかったイオウ臭を感じて驚愕。
HS-=1.3mg/kgでこの明瞭なイオウ臭は、源泉直引きを感じさせるもの。
湯面では甘イオウ臭と磯の香を感じました。

重曹食塩泉に卵水をプラスしたようなコラボ系湯質は、ありそうでなかなかないもの。
長野の鹿塩や静岡市西里の「やませみの湯」(入湯済未レポ)あたりを彷彿とさせるものがあるかな?

つよいとろみとツルすべのあるやわらかな湯ざわりで、ぬる湯なのにあたたまり感は相当なもの。
これは成分からくるものかと思います。

これはなかなかの名湯かと・・・。
今はなき(?)「牛伏の湯」は、個人的に好みのお湯でしたが、源泉はおそらくこんな感じだったのでは?
クセもの湯のメッカ、西上州を語るにはうってつけのお湯かもしれません。

 
【写真 上(左)】 ゆばたのゆ
【写真 下(右)】 年季入った木板

若主人とすこしく話しをしました。
祖父母さんのあとを継いでご主人(お孫さん?)が現施設の開業にこぎ着けたようで、わたしが前に入ったとき(2002年)はまだ祖父母さんのときではないか、とのことでした。

泉源の場所や引湯方法についても伺えましたが、ここでは書きません。
ただ、すくなくとも外風呂の冷水湯口については、源泉直引きであることは間違いありません。
内風呂もみせてもらいましたが、なかなかのでき。ただ、ここには源泉投入口はないようでした。

 
【写真 上(左)】 貴重な源泉
【写真 下(右)】 泉源

既成の温泉施設とはコンセプトを異にする感じで、PRのやりかたによってはブレークする可能性も・・・。
ただ、湧出量0.2L/minでは、いまの湯づかいがいっぱいいっぱいでは?
人気がでたときのお湯の管理が課題になるような感じも・・・。
このあたりのジレンマは下記、「公式ブログの記事より」を参照。

それを措いても、このほのぼのとしたロケーションは貴重。
近くには小沢も流れていて、ファミリーが一日遊ぶにはなかなかのロケかと。
とくにホタルの季節など、一躍人気スポット化する可能性も・・・。(「湯上がりにホタル戦略」・・・(笑))

食事メニューは釜飯に力を入れているようですが、なんといっても遠くからお客をよべるのは蕎麦かラーメン。
名物蕎麦orラーメンが開発できれば、飲食&日帰り温泉の二毛作を狙えるかも・・・。

「ひなび和モダン貸切温泉」というトレンドをつかんだ展開だし、お湯も温泉好きをうならせるものがあるので、要注目の施設かと思います。

【 2002年入浴時の状況(初公開) 】
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西上州を代表する鉱泉宿。
地元の名山、牛伏山のふもとにあって、場所はわかりにくいです。
田舎の民家風のこぢんまりとした宿で、館内も生活感にあふれています。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 女湯

浴室は男女別にあり、この日の女湯はお湯張りなし。
冷鉱泉の沸かし湯なので事前連絡必須かと思います。

浴槽はタイル造2人の小さなもの。
側面からの注入があって、浸かるとオーバーフローします。
鉱泉宿は意外と沸かしすぎで熱いことが多いですが、ここもそうでした。
でも、水カランがあるので調整はできます。

カラン1、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜12時で独占でした。

 
【写真 上(左)】 昔の浴槽
【写真 下(右)】 内湯の湯口

よわいヌルすべのあるお湯は、無色透明無味で、かすかに磯の香りがしました。
成分総計=5g/kg超の食塩泉なので塩味があるかと思いきや、残念ながらこの日は感じられませんでした。
とても力のある源泉という情報があるので、源泉に触れてみたかったです。

〔 源泉名:湯端の湯 〕 <H24.4.27分析>
Na-塩化物冷鉱泉 9.6℃、pH=8.2、0.2L/min掘削自噴*、成分総計=6.95g/kg
Na^+=2518mg/kg (98.54mval%)、Mg^2+=8.89、Ca^2+=15.2、Fe^2+=0.15
Cl^-=3562 (88.63)、SO_4^2-=14.2、HCO_3^-=736、HS-=1.3
陽イオン計=2548 (112mval)、陰イオン計=4329 (113mval)、メタほう酸=52.4、遊離炭酸=0.4、硫化水素=0.0
※*印およびmval%値、mval値についてはこちらより引用させていただきました。

〔 源泉名:湯端の湯 〕 <H5.3.31分析>
Na-塩化物冷鉱泉 7.8℃、pH=8.4、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=5.74989g/kg
Na^+=2040mg/kg (98.09mval%)、Mg^2+=11.0、Ca^2+=12.7、Fe^2+=0.08
Cl^-=2900 (87.45)、SO_4^2-=28.0、HCO_3^-=677 (11.87)
陽イオン計=2070.69 (90.43mval)、陰イオン計=3606.2 (93.54mval)、メタほう酸=47.5、遊離炭酸=8.8、硫化水素=0.0
※一部不明瞭な箇所あり。その箇所についてはこちらより引用させていただきました。

<温泉利用掲示> (内湯)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
露天は原則溜め湯&少量かけ流しだと思う。(筆者註)

〔 公式ブログの記事より 〕
お客様から内風呂の源泉量をもっと増やしてほしいと言うご意見もいただくのですが そうしますと外風呂の源泉の量を減らさなければならなくなってしまいます
私たちもすごく悩んでいるのですが 温泉好きな方には外風呂が人気なのですが お風呂好きな方には内風呂の人気の方が高いので 源泉の量を半分に割ってしまうより 外風呂の方でより濃い源泉で入って頂きたいと思っています

■ブランドグルメ
〔 吉井の椎茸 〕
旧 吉井町は地味な町で情報がすくなかったのですが、手元にある県資料によると、特産品は「しいたけ、きゅうり、なす、ねぎ、牛伏みそ、火打金」となっています。
なかでも椎茸は主力アイテムだったようで、旧町内には椎茸園や直売所があります。

〔 2012/09/12UP (2002/10・2012/09入湯) 〕


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【 BGM 】
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■ 津南駅前温泉 「リバーサイド津南」



津南駅前温泉 「リバーサイド津南」
住 所 :新潟県中魚沼郡津南町大字外丸丁1921-1
電 話 :025-765-4733
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :500円
オフィシャルHP(津南町観光協会)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

JR飯山線「津南」駅内にある日帰り温泉施設。
立派な構えの駅舎の壁面に「駅の温泉」の垂れ幕。2階の窓には「温泉のある駅」。
豊富な湯量を誇り、敷地内には温泉スタンドもあります。

 
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 エントランス

階段をのぼった2階が温泉施設で、無料休憩所や食堂もあります。
たしか受付は1階だったような気がしますが、定かではありません。
階段の踊り場には鉄道グッズが置いてあって、鉄道マニアは必見か?

 
【写真 上(左)】 受付
【写真 下(右)】 鉄道グッズ

二面採光のあかるい浴場は、真冬の2月に行ったので湯気もうもう。
窓から線路を見下ろし、タイミングがよければ列車も眺められます。

みかげ石枠白タイル貼10人以上(ジャグジー付)のやや無機質な大ぶり浴槽ひとつとサウナ。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランのうち、すくなくとも1ヶ所は温泉使用かもしれません。

日曜15時で10人以上と盛況で、かなりの人気施設では?

二段づくりの石の湯口から大量投入で、混んでいたので槽内注吸湯は不明ですが、オーバーフローはなかったので、おそらく循環仕様だと思います。
ただ、湯口からときおりぬる湯を大量投入するので、このときは源泉を入れているかも?
薬品味によわいカルキ臭。

明瞭なツルすべと軽やかな浴感はモール泉的イメージで、うすめながら良質な源泉とみました。
よわいカルキ臭が残念ですが、お年寄りのお客が多かったので、これはいたしかたないところか・・・。

掛け値なしの「駅の温泉」で、鉄道客には便利な施設だと思います。

〔 源泉名:津南駅前温泉 〕 <H15.12.17分析>
単純温泉(Na-HCO3型) 30.2℃、pH・湧出量不明(弱アルカリ性)、成分総計=360.0mg/kg
Na^+=69.3mg/kg (81.13mval%)、Ca^2+=8.1 (10.78)、Fe^2+=0.2
Cl^-=12.3 (9.23)、SO_4^2-=1.3、HCO_3^-=200.1 (87.00)
陽イオン計=86.2 (3.71mval)、陰イオン計=未記載、メタけい酸=53.8?

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 津南町認証米 〕
津南町は魚沼(産)コシヒカリの産地ですが、津南町ではさらに独自基準を設けて、「津南町認証米」を出荷しています。
特別栽培米、品質基準、栽培履歴確認などの基準をクリアした津南町産米が認証され、認証シールが貼られて出荷されます。
(津南町HPなどを参考。)

〔 2012/09/12UP (2006/02入湯) 〕


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■ 黒森鉱泉 「黒森鉱泉」 (休業中?)

 

黒森鉱泉 「黒森鉱泉」
住 所 :山梨県北杜市須玉町小尾8251 (旧 北巨摩郡須玉町)
電 話 :0551-45-0331 ※ 休業中との情報あり
時 間 :要事前確認 ※ 休業中との情報あり
料 金 :500円(営業時)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

現地確認していませんが、ここは現在休業中とのネット情報が多数あり、おそらく休業中だと思われます。

信州峠の南麓にある温泉ファンの間では評価の高かったお湯。

 
【写真 上(左)】 県道の看板
【写真 下(右)】 看板と瑞牆山

県道610原浅尾韮崎線を信州峠に向かって北上すると、次第に特徴のある山容の瑞牆山(2230.2m、日本百名山)が近づいてきます。
瑞牆山方面への道を右に見送ってすぐ、道の右手に看板がでてくるので、えらく細い道を左折します。(看板がなければ絶対わからない ^^)
急坂のくねくね道をしばらく走ると半ダートになり、さらに進んだ突き当たり、山腹のやや開けたところになんとも鄙びた佇まいの一軒家が見えてきます。

これが黒森鉱泉です。
春浅い峡北の5月。芽吹きはじめた木々を背に、立派な鯉のぼりがなびいていました。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 薪焚きです

冷鉱泉を薪焚きしているので事前予約は必須ですが、この日は何度TELしても誰も出なかったので、とりあえず行ってみました。
車を停めると幸いおばあちゃんが庭で洗濯物を干していました。
入浴できるかどうか訊ねると、浴場を見に行かれ、OKとのこと。ラッキー ^^)

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 蓋がしてあります

浴場は母屋とは別棟で、脇に薪が積み上げられています。
混浴というか、1度に1組しか入れないようなこぢんまりとした湯小屋です。
浴槽は木枠石敷1.2人の小さなもので、すぐ横に源泉の貯水槽があります。
浴槽まわりは析出で黄土色に変色し、湯場の雰囲気を盛り上げています。
さらにおくにも小さな浴槽らしきものがありましたが、これはつかわれていないようです。

カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
GW12時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 貯水槽

浴槽には保温用の木板のフタがしてあり、これを外して入ります。
湯口も排湯もないため湯方式ですが、源泉の貯水槽の下部にコックがあってこれを捻ると冷たい源泉が投入されます。
浴槽の底からじわじわと熱湯が上がってくるので、五右衛門風呂方式の加熱かと思います。
源泉の貯水槽は樹脂製のフタがしてありますが、外してみると表面に油膜と炭酸カルシウムの結晶らしきものが浮いていました。

 
【写真 上(左)】 炭酸カルシウムの結晶
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は、透明度30cmほどのこげ茶色のにごり湯。
塩味+重曹味+明瞭な炭酸味に、常磐の湯の網温泉やカンチ山鉱泉で感じられたような漢方薬のような苦っぽい臭いがあります。
はっきりとしたキシキシがあって肌に染み込んでくるようなパワーのある浴感で、源泉の濃度感がダイレクトに感じられます。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 盛大な析出

かつては黒森集落の共同湯だったようですが、鉱泉宿を営んで三代目とのこと。
しかし、まさに”秘湯”といえるこのような山奥で鉱泉宿を続けられているのには本当に感心します。場所柄、登山客などの固定客が支えているのかな?
若女将さんもおられるようなので、いつまでも続いていってほしいものです。

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※すばらしいお湯と雰囲気だったので、休業情報はとても残念。
いつか復活する日はあるのでしょうか・・・。

〔 源泉名: 〕 <H8.6.20調査終了>
((含二酸化炭素-)Na-塩化物・炭酸水素塩泉) 泉温不明*、pH=6.20、湧水(湧水量不明)、蒸発残留物=5090mg/kg
Li^+=6.8mg/kg、Na^+=1450、K^+=109、Ca^2+=301、鉄=11.1
Cl^-=2230、HCO_3^-=1270
メタけい酸=77.2、メタほう酸=98.1、遊離炭酸=1570
*) 古いガイドブックによると泉温10℃

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2012/09/11UP (2004/5入湯) 〕


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温冷(冷温)交互浴について (ご注意)

温冷(冷温)交互浴について (ご注意)

温冷(冷温)交互浴とはあたたかい温泉槽と冷水槽(水風呂)を交互に入る浴法。
当ブログのなかで、この気持ちよさについて触れている記事があります。

温冷(冷温)交互浴は、副交感神経を刺激し、自律神経系の働きを高めるという説がある反面、身体に多大な負担を与えるリスクがあります。
とくに、血圧の高い方、内臓や脳神経(血管)に疾病のある方ないしよわい方、年輩の方、暑さ寒さの変化によわい方などは、温冷(冷温)交互浴は避けた方がよいとされています。

万一、当ブログの記事を参考に温冷(冷温)交互浴をされ、なんらかの支障が生じても、当方では一切責を負えませんのであらかじめご了承をお願いします。
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■ 相生の湯 「海辺の温泉宿 最南端」

 

相生の湯 「海辺の温泉宿 最南端」
住 所 :南房総市白浜町滝口6768-1 (旧 安房郡白浜町)
電 話 :0470-38-2763
時 間 :要事前確認
料 金 :600円位?(メモ忘れ)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (南房総いいとこどり)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

南房総エリアの温泉は情報量がすくないのですが、じつは「管内の公共の用に供する温泉利用施設」 (安房健康福祉センター)というすぐれもののWebページがあって、わたしはほとんどこの情報をベースに湯めぐりをしています。

これは、安房地域のおそらくすべての温泉施設の使用源泉が一目でわかり、しかも正確な泉質表示がされています。
そのなかでも、ほかのガイド類にもほとんど載っていないのが白浜町の「相生の湯」。
施設名は「海辺の宿最南端」とあるので、どうやら宿の自家源泉らしい。

当然日帰り情報などあるはずもなく、以前、千倉あたりからTELしてみると「日帰り入浴はできるけれど今日はお湯を入れていない。」との答えでロスト。
つぎに南房を攻めたときにリベンジ再トライするとこころよくOK。
ついにナゾの源泉の全貌があきらかに・・・(笑)

 
【写真 上(左)】 ちかくの海岸
【写真 下(右)】 三角屋根のかわいい外観

場所は灯台で有名な野島崎の1kmほど西。
ペンション風のありがちな外観なので気合い入れていかないと見落とすかも・・・。
(白い外壁に青い三角屋根、建物正面に”海辺の宿 最南端”とある。)
宿名は、白浜町白浜の野島崎公園のなかに房総半島最南端の碑があるので、おそらくここからの命名かと思います。

入口はわかりにくく、それらしき2ヶ所から声をかけるも反応なし。
ならばと、車に戻って携帯でTELするとあっさり出て入浴OK。
日帰り客のすくない小さな宿だとこういうことがけっこうあります。
料金はなぜかメモし忘れ(^^;)、たしか600円くらいだったかと思います。

 
【写真 上(左)】 いけす
【写真 下(右)】 浴場入口

階段をのぼってアプローチの浴場は母屋とは別棟。
登り口よこの立派な水槽には美味しそうな地魚が泳いでいました。
ここは料理も美味しいのでは?

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

右が男湯、左が女湯で、この日は女湯に貸切で入れました。
ウッディな脱衣所は想定外に立派でメンテもよく効いています。

壁にかけられた温泉分析書の源泉名は「相生の湯」。
やはり自家源泉使用のようで、しかも成分総計は3.644g/kgとなかなかのもの。

 
【写真 上(左)】 格子の目隠し越しに海
【写真 下(右)】 オーシャンビューです

窓の広いあかるい浴室にみかげ石貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
海までは道をはさんですこしく距離がありますが、太平洋をのぞむオーシャンビューです。
「露天風呂」と紹介しているWebもありますが、厳密には露天ではないような気も・・・。
それでも窓を開ければ露天なみの開放感があります。

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランは真水ではないような気もしますが確信もてず。
土曜14時で独占貸切。

 
【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 浴槽

クリーム色の石灰華的析出がでたみかげ石の湯口からかなりの量の熱湯投入+槽内注入。
底面吸湯でオーバーフローはありません。

かなり熱めのお湯はうすく黄色がかって浮遊物はほとんどなし。湯中の指先が青白く発光しています。
スペック相応の濃度感があって、非加水かあっても少量だと思います。
湯づかいは循環のような気がしますが、浴客が少なそうなのでかなりのコンディションが保たれていました。

塩味によわい芒硝味で磯の香。
土類系のぎしぎしと硫酸塩泉系のきしきしが入りまじる湯ざわり。
つよいあたたまり感は熱湯だけでなく、硫酸塩によるところも大かと。
南房総にはなぜか硫酸塩含みの源泉がありますが、ここは硫酸塩がよく表現されているお湯だと思います。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

女将?さんによるとやはり自家源泉使用で、泉源は敷地内にあるそうです。
立派なダンスホールもあって、年輩の固定客をつかんでいるのかも・・・。
大規模なリゾホがメインの白浜エリアでペンション風宿の自家源泉はなかなかに異色。
温泉マニアは攻めてみるのも一興かと。

〔 源泉名:相生の湯 〕 <H18.9.12分析>
Na・Ca-塩化物冷鉱泉 18.4℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=3.644g/kg
Na^+=1006mg/kg (75.14mval%)、NH4^+=2.0、Mg^2+=11.1、Ca^2+=260.5 (22.32)、Fe^2+=0.2
Cl^-=1551 (75.03)、Br^-=5.4、SO_4^2-=396.0 (14.15)、HCO_3^-=291.1 (8.18)、CO_3^2-=43.2
陽イオン計=1296 (58.24mval)、陰イオン計=2288 (58.31mval)、メタけい酸=54.7、メタほう酸=5.3
※ 各種申請の申請者が相生さんなので、源泉名はオーナーの苗字にちなんだものかも?

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 南房総のひじき 〕
千葉は全国屈指のひじき生産県で、なかでも南房総の波荒に育まれる「房州ひじき」は、太くて柔らかく味に定評があります。
乾燥、水戻しせず、鮮度と旨味を逃がさないようじっくり炊きあげ、天日干しされるという逸品です。
「南房総印 食ブランド」にも認定されています。

〔 2012/09/07UP (2011/08入湯) 〕


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■ 天然戸田温泉 「彩香の湯」

 

天然戸田温泉 「彩香の湯」
住 所 :埼玉県戸田市氷川町1-1-23
電 話 :048-433-2615
時 間 :10:00~24:00 / 原則無休
料 金 :1,000円 ※会員200円引 (800円、22時~)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo! トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (ぽかなび.jp)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2003年12月、戸田市のガソリンスタンド跡地にオープンした温泉スパ銭。
R17新大宮バイパス「下笹目」交差点を東に折れて「中央通り」を1kmほど走ると道沿い右手に見えてきます。
JR埼京線「戸田公園」駅、都営三田線「高島平」駅からそれぞれ約1時間間隔で無料送迎バスも運行されています。

 
【写真 上(左)】 道路沿いのサイン
【写真 下(右)】 バス乗場

典型的な和風スパ銭の造りは、スパ銭で有名なT岡設計の設計によるもの。
1階をPに充てたピロティ型で、第2Pもあるので駐車台数200台と充実(無料)。

 
【写真 上(左)】 エントランスサイン
【写真 下(右)】 PからELVでアプローチできます

<オープン直後>
Pに入るときロッカー満杯で1時間待ちと云われましたが、すぐに入れました。
本日までは会員料金1,300円で入場OK。深夜料金(22~)900円もあります。
定番のヘアカット、ソフト整体、足底健康法、3階には小規模ながらリクライナーがあるレストルームも。

※オープン時はタオル、バスタオル、館内着付1,400円の料金設定でしたが、いまは入浴のみのコースが設定されて入りやすくなっています。
あと、ここの食事処はスパ銭系にしてはけっこういけます。(やや高めですが・・・)

 
【写真 上(左)】 エントランス-1
【写真 下(右)】 エントランス-2

<再UP時>
ロビーのおくに浴場入口。右が男湯、左が女湯の固定制。
脱衣所はやや狭めですが、スタッフがこまめに清掃しています。

男女別の浴室は、内湯ゾーンに桧湯(檜枠石貼10人ほど、温泉)、機能浴槽、坐湯、サウナに水風呂。
露天ゾーンに源泉岩風呂(岩枠石貼4-5人、温泉)、メイン露天(岩枠石貼5人+寝湯×4、温泉)、寝湯(温泉)、壺湯(陶製1人×3、温泉)、漢方薬蒸湯と多彩。
オープン数年後のリニューアルで生源泉浴槽(鋳物羽釜2人×1)が増設されています。(「七福の湯 戸田店」への対抗策か?)

カラン24、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
以前は混雑で有名な施設でしたが、2008年夏、ちかくに「七福の湯 戸田店」がオープンして混雑はやや緩和されているようです。

 
【写真 上(左)】 上が浴場(露天)
【写真 下(右)】 泉源施設

桧湯は、石の湯口からの投入+底面注入に窓側側溝への流し出しとたぶん底面流下あり。
源泉岩風呂は、うすく赤茶に色づいた岩の湯口から投入でたぶん槽内注排湯はなく、隣のメイン露天への流し出しのみの源泉かけ流しですが、途中投入が止まったり量が変動したりして、源泉の供給が安定していない様子でした。(オープン時)

メイン露天は、源泉岩風呂からの流し込みとたぶん槽内注湯があるはずですが発見できず。底面吸湯数ヶ所と横の側溝への流し出し。
壺湯は、木の湯口からの投入で底面自然流下+オーバーフロー。
増設された生源泉浴槽は、パイプからのややぬる湯投入で槽内注吸湯なしのオーバーフロー。これは文句なしのかけ流しでしょう。
生源泉浴槽&源泉岩風呂以外は、循環か希釈があるのでは?

お湯は浴槽によってかなり違います。
ぬるめの源泉岩風呂は、暗橙色40~60cmのにごり湯で、こまかい気泡 or 粒子がびっしりとただよっていますが、アワつきはないのでたぶん粒子でしょう。(オープン時)
強塩味で後味に苦味。油粘土系アブラ臭にアンモニアがまじって柑橘を思わせる甘い温泉臭は、板橋スパティオに似た香りでなかなかです。
(この源泉岩風呂はコンディションの変化が激しく、色がうすくなったりうがい薬臭やタール臭が卓越することがあります。)

ぬるめの壺湯は、うす緑黄色ささにごりで、源泉槽と同様の味臭ながらややよわいもの。
やや熱めの桧湯と適温の大露天は、うす緑黄色ほぼ透明で、明瞭な塩味にうがい薬臭+アンモニア臭があります。
うがい薬臭は、おもに消毒によって成分中の臭素やヨウ素が追い出されてきたものかと思います。
全体に塩化土類が多いためか、引っかかるようなぎしぎしとした湯ざわりがあるものの、浴後は肌がすべすべになる美人の湯系か?

増設された生源泉浴槽は、これらの浴槽とはあきらかに一線を画しています。
ややぬる目のお湯は透明度10cmほどの茶色のにごり湯。
南関東の化石海水系温泉に独特な化学工場がかったアブラ臭にアンモニア臭と金気貝汁臭が加わりますが、臭いじたいはさしてつよいものではありません。
つよい鹹味に金気だし味。

濃度感はあるもののあたたまり感はさほどではなく、けっこう長湯できます。
それでもかなりの発汗があるので、相当に水分をもっていかれているかと。
湯ざわりは他浴槽と大差ありません。

 
【写真 上(左)】 直引きされている源泉ライン
【写真 下(右)】 赤茶に染まる泉源付近

それにしても生源泉浴槽の絶妙な雑味感は見事なもので、「加水・加温なし」(掲示)はおろか、おそらくろ過・徐鉄もないと思います。
投入ラインはPよこにある泉源から直接引き入れられているようで、掛け値なしに”源泉直引き”では?

オープン時に「源泉の素性はかなりいいとは思いますが、残念ながら湧出量780L/minを実感するほどの、潤沢な源泉づかいはされていません。(揚湯規制か?)」と書きましたが、虎の子の生源泉の設置によりこのコメントは撤回します(笑)

お湯のよさは、生源泉 > 源泉岩風呂 > 壺湯 > 桧湯 > 大露天 の順かと思います。

強食塩泉らしい濃度感と塩味はあるのですが、なぜかさほどほてらず長湯し放題です。
成分総計19.49g/kgのNa-Cl強塩温泉でMg2 =392.0、Ca2 =483.9と塩化土類を相当含んでおり、Fe2 =5.4と鉄分も含有。
NH4 =14.4、Br =45.5、I =18.1と香り関連の成分もけっこう豊富で、HCO3 =465.6と重曹分もかなりのもの。
推測ですが、HCO3 =465.6がほてり感を軽減し、本来なら出ている筈の重曹泉系のツルすべが塩化土類のキシキシに打ち消され、「塩辛く濃度感はあるものの、あまりほてらずぎしぎし感のある強食塩泉」となっているのでは?

生源泉浴槽設置でお楽しみが増えましたが、これは人気浴槽となっていてなかなか入れません。(Max2人しか入れないうえに、壺風呂大好きなお子さまたちも乱入する。「1人10分程度でゆずりあってお楽しみください」という掲示も・・・。)
個人的にはもっとキャパのある源泉岩風呂で、この湯づかいをしてほしいような気もします。

〔 源泉名:天然戸田温泉 〕 <H15.3.11分析>
Na-塩化物強塩温泉 42.0℃、pH=7.5、780L/min(1,600m掘削自噴)、成分総計=19.49g/kg
Na^+=6256mg/kg (81.82mval%)、NH4^+=14.4、Mg^2+=392.0、Ca^2+=483.9、Fe^2+=5.4
Cl^-=11620 (97.50)、Br^-=45.5、I^-=18.1、HCO_3^-=465.6
陽イオン計=7270 (332.6mval)、陰イオン計=12150 (336.2mval)、メタほう酸=17.3

〔 パンフ記載より 〕
生源泉(天然温泉使用)
地下1,500メートルから湧き出る源泉をダイレクトにかけ流しています。
※加温していない為、ぬる湯となっています。

■ブランドグルメ
〔 戸田ボートパン 〕
戸田といっても特産品はなかなか思い当たりませんが意外にあります。(→カタログ(PDF)
そのなかでとくに惹かれたのがブランジェリーボヌールの「戸田ボートパン」。
『口のなかを走り抜けるおいしさ』というキャッチもお茶目で、さすがは競艇のメッカ戸田。
キワもの的お店かと思いきや、天然酵母をつかう本格派のパン屋さんのようです。

〔 2012/09/07内容補強のうえUP (2003年より10回以上入湯、最新入湯2012/09) 〕


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■ 天栄温泉 「天栄湯」

 

天栄温泉 「天栄湯」
住 所 :福島県岩瀬郡天栄村牧之内天栄山1
電 話 :0248-82-3121
時 間 :10:00~16:00(奨事前確認)
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

白河の西、猪苗代の南にあたる天栄村は地味な立地ながら、市町村合併されずに残っている貴重な村です。
ここには、二岐、岩瀬湯本などの名湯のほかにいくつかの温泉があって、「天栄湯めぐり手形」が発行されています。

 
【写真 上(左)】 案内サイン
【写真 下(右)】 入口のサイン

須賀川から羽鳥湖に抜けるR118沿いにある客室数7室のこぢんまりとした湯宿が日帰り対応するもの。
なかなか行かないエリアにつき入湯が遅れました。
道沿いといっても通行量が少ないのでいたって閑か。秘湯的ロケといってもいいかも。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 調度-1

鄙び入ったお宿かと思いきやなかなかに綺麗なつくりで、館内も古民家的で雰囲気があります。
ちょっとした調度類がさりげなく効いていて、たぶん女将さんのセンスがいいのでしょう。
ここは大正初期に湯治宿として開業した老舗なのでした。

 
【写真 上(左)】 調度-2
【写真 下(右)】 男湯入口

浴場は男女別。
サンルームのような採光のよい浴場に、赤みかげ石枠伊豆石敷き4-5人のたっぷりふかめで入りごこちのよい浴槽がひとつ。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

細野川の谷筋を見おろす雰囲気あるロケで、対岸の斜面にはハシゴがかけられたポイントがあるのでここが泉源かもしれません。

 
【写真 上(左)】 細野川の流れ
【写真 下(右)】 対岸のハシゴ

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。べつに源泉とおぼしき冷水カランがあります。
土曜15時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入口

底面からの熱湯大量注入と側面からのぬるめで少量注入の2ヶ所を確認、沢側側溝への大量流し出し+よわいオーバーフロー。他の槽内口は作動なしか?。
分析書湧出量と投入量からみて循環があるかと思いますが、お湯のコンディションは上々でした。

 
【写真 上(左)】 源泉?
【写真 下(右)】 側溝への大量流し出し

ほぼ適温のお湯は、きれいに澄み切って白い浮遊物をうかべています。
純度の高い硫酸塩泉らしく、湯中の指先がかなりつよく青白に発光しています。

 
【写真 上(左)】 オーバーフローも・・・
【写真 下(右)】 湯色

弱酸味収斂味、ほこほことした石膏臭によわい焦げ臭がまじる個性的な湯の香。
つよいきしきし感と肌に染み入るような弱酸性泉独特の湯ざわり。
はっきりと味臭にはでてきていないものの、金気の裏効きも感じます。

なんとなく箱根姥子の「秀明館」にかぶるものを感じました。
浴後は肌がつるつるになり充実した爽快感につつまれます。
冷鉱泉ながらふるくから効能をうたわれ湯治につかわれていたという由緒をうらづける、フックのあるお湯とみました。
個人的にこの手のお湯は好物なので、あとを曳きまくりついつい長湯に・・・。

郡山~須賀川あたりはどちらかというとアルカリ泉系が多いので、明礬がかった弱酸性のこのお湯は異彩を放っています。
さすがに福島。ところどころにある一軒宿のレベルも相当なもので、認識を新たにした一湯となりました。

〔 源泉名:天栄湯 天栄一号泉 〕 <H21.3.31分析>(HPより)
Ca・Mg・Al-硫酸塩泉 6.3℃、pH=4.0、1.2L/min自然湧出、成分総計=1498mg/kg
Na^+=18.9mg/kg (3.98mval%)、Mg^2+=61.3 (24.42)、Ca^2+=206.1 (49.76)、Al^3+=37.5 (20.18)、Fe^2+=1.1
Cl^-=2.4 (0.34)、SO_4^2-=939.8 (99.25)
陽イオン計=331.5 (20.66mval)、陰イオン計=946.3 (19.72mval)、メタけい酸=93.5、遊離炭酸=127.1

〔 HP掲載 〕
天栄温泉は硫酸塩冷鉱泉です。動脈硬化症、皮膚の活性化に効能がございます。昔から近郷近在の人々が桶に鉱泉を汲んで、自宅へ持ち帰り、「身体に良い」と 言って入浴していた天栄湯。明治末に宿ができて以来、湯治療養の湯として多くの方に利用されています。

■ブランドグルメ
〔 天栄ヤーコン 〕
ヤーコンは南米アンデス原産のキク科の作物で、塊根(イモ)と塊茎を食用にします。
腸内の善玉菌、ビフィズス菌の栄養源とされるフラクトオリゴ糖を多く含む作物として知られています。
夏涼しい山間地で、収穫時の10月から12月にかけて気温の寒暖差の激しいところが栽培に適しているとされ、天栄村はその条件を満たしているため、特産品として栽培に力が入れられています。
ヤーコンうどん、ヤーコンクッキー、ヤーコン茶、ヤーコン飴などの加工品も製造・販売されています。

〔 2012/09/07UP (2009/03入湯) 〕


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■ 法師温泉 「長壽舘」

 

法師温泉「長壽舘」
住 所 :群馬県利根郡みなかみ町永井650 (旧 利根郡新治村)  
電 話 :0278-66-0005
時 間 :10:30~13:30(利用は14:00まで/事前問合せ必須) / 原則水休・年末年始休
・混雑状況により時間内でも受付終了することあり。(HPより)
・人数制限あり特に日曜日、連休等は午前中で終了ということもあり。(同)
料 金 :1,000円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (群馬の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

上原謙と高峰三枝子が出演した伝説の旧国鉄フルムーン・ポスターで一躍脚光を浴びた、いまや日本を代表する「メジャーな秘湯」。
三国峠下から流れくだる法師川に沿って標高約800メートルにたたずむ一軒宿です。

 
【写真 上(左)】 外観 (2002年)
【写真 下(右)】 外観 (2012年)

JTB刊の「東京周辺一軒宿の温泉」には、法師温泉の名が弘法大師が全国巡錫の折りに発見されたという伝説があること、草津、四万とならんで法師の名が記されている古文書があること、田村小太夫なるものの神示による発見伝承があること、湯治場の形をなしたのは江戸中期以降であること、などが記されていて、古い歴史をもつ湯場であることがうかがわれます。

また、宿のHPによると、法師川に沿う道は、古来上越国境の三国峠を越える道でもあったらしく、往来する人々がこのいで湯で旅の疲れを癒したこともあるのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 与謝野晶子の詩碑
【写真 下(右)】 歴史を感じます

抜群のロケーションに惹かれてか、与謝野晶子・鉄幹、川端康成、直木三十五、中西悟堂などの錚々たる文人が逗留し、作をものしています。

~ 草まくら手枕に似じ借らざらん 山のいでゆの丸太のまくら ~  与謝野晶子
~ 山祈る太古の民の寂心 今日新にす 法師湯にして ~  川端康成
~ 仏法僧いまだ鳴きつつ 曇り日の 谷の真洞の空明けむとす ~  中西悟堂

明治8年築「本館」、昭和15年築「別館」に「薫山荘」、「法隆殿」などの客室を加え、それぞれの建物は渡り廊下や橋などでつながっています。

 
【写真 上(左)】 重層的なフォルム
【写真 下(右)】 法師川にかかる渡り廊下

浴場は、下記の3ヶ所。
1.法師乃湯 (混浴/明治28年築、日帰り可)
2.長壽乃湯 (女湯、日帰り可)
3.玉城乃湯 (平成12年新設、露天あり、日帰り不可)

 
【写真 上(左)】 登録有形文化財
【写真 下(右)】 すべてが絵になります

「本館」、「別館」、「法師乃湯」が、国登録有形文化財に指定されています。

秘湯、一軒宿、文化財、歴史、話題性、レトロ、和シック、スローフード、かけ流し、足元自噴浴槽など、今日の人気宿に求められる要素をことごとく備える、首都圏を代表する人気宿です。
当然、日帰り入浴の人気もハンパではなく、週末の入浴は混雑覚悟となります。

 
【写真 上(左)】 国道分岐のサイン
【写真 下(右)】 日帰り入浴の案内も

R17三国街道で猿ヶ京温泉をすぎて数km。斜め左手、西川(法師川)に向けて降りていくアプローチ道に入ります。
道はところどころ細く、ワインディングもありますが、比較的平坦で全面舗装なのでさほど難しい道ではありません。
ただし冬場は冬タイヤかチューン必携。
途中左手に町営赤沢スキー場を見て分岐から約5kmで到達します。
周辺は闊葉樹の林で、秋の紅葉は見事でしょう。

 
【写真 上(左)】 バス停
【写真 下(右)】 入口から

電車利用だと、午前2便、午後2便のバス便が、上越新幹線「上毛高原」駅・上越線「後閑」駅から猿ヶ京を経て、敷地内のバス停まで運行されています。

日帰り対応は清掃スケジュールや混雑状況により変動するので、事前TEL必須かと。
それでは、2002年5月、2008年9月、2012年8月の入湯をあわせてレポします。

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【写真 上(左)】 メインサイン
【写真 下(右)】 風格ある構え

木造建物を重層的に配置した風格あるたたずまい。


【写真 上(左)】 法師川がアクセント
【写真 下(右)】 法師川と建物

純和風、レトロ、和シック(モダン)が絶妙のバランスで調和して、どこをとっても絵になります。
法師川に寄り添うように建てられた建物の奥行きはふかく、裏手にはうっそうとした杉木立に囲まれたお社やお花畑など散策も楽しめそう。

 
【写真 上(左)】 裏手の杉木立
【写真 下(右)】 お花畑

玄関に掲げられている各種団体の指定旅館証が、宿のふるい歴史を物語っています。
また、ここは「日本秘湯を守る会」会員宿でもあります。

 
【写真 上(左)】 歴史を語る看板類
【写真 下(右)】 日本秘湯を守る会会員宿

年季入った本館帳場で受付。そのよこには味わいふかい囲炉裏があります。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 年季入った玄関

  
【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 囲炉裏

この宿のメンテ体制は見事です。
2008年には10時半ごろいきましたが、建物内あちこちで気合いの入った掃除が展開されていました。
このくらいじゃないと、この古い建物をこのようないい状態で保てないのでしょう。

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 堂々たる木造建築

帳場右手おくの廊下を進むと浴場入口。途中左手に休憩所があります。

 
【写真 上(左)】 浴場への廊下
【写真 下(右)】 休憩所

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 長寿の泉 (館内)

右手が混浴の「法師乃湯」とそのおくに宿泊客専用の「玉城の湯」。途中、山から引いた「長寿の泉」があり美味しい水が飲めます。
左手が女湯の「長壽乃湯」です。

 
【写真 上(左)】 「法師乃湯」入口
【写真 下(右)】 「玉城乃湯」入口

おのおのの浴場は木皮葺きで湯気抜きを備え、外から見ても風情があります。

 
【写真 上(左)】 浴場群外観
【写真 下(右)】 上手からの浴場

私は「法師乃湯」、連れはいつも「長壽乃湯」に入りますが「法師乃湯」のみレポします。
「長壽乃湯」は7-8人の木枠玉石敷き浴槽がひとつで、3ヶ所の湯口と底面からの自然湧出がありそうです。

 
【写真 上(左)】 「長壽乃湯」入口
【写真 下(右)】 「長壽乃湯」(館内掲示物より)

「法師乃湯」は、マスコミでも超有名な明治28年築のメイン浴場で脱衣所は男女別、浴室で合流するしくみ。

 
【写真 上(左)】 扁額
【写真 下(右)】 暖簾

脱衣所は木づくりの風情あるものですが、さほど広くないので混雑時はごったがえします。
そういうときは、浴場内脱衣スペースで堂々とハダカになるのが賢いかも。
(男女別脱衣所が整備される2000年までは浴場内脱衣スペースが利用されていて、お宿でもこちらの利用を案内しています。)

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 「法師乃湯」-1 (館内掲示物より)

木枠玉石敷きの浴槽、木組みの高天井と豪壮な太梁、シンボルの半円窓にどっしりと収まった燈台、鹿鳴館風といわれるレトロで重厚な雰囲気は、さすがに国登録有形文化財。
窓からのぞむ山の緑があざやかで、すこしく離れて法師川の流れ。
夏場はアブがでるエリアですが、浴場内が暗めのためか、窓が開け放たれているのに不思議とアブが入ってきません。

 
【写真 上(左)】 「法師乃湯」-2 (館内掲示物より)
【写真 下(右)】 「法師乃湯」-3 (同)

田の字型に配置された湯船は8(すべて木枠玉石&平石敷)にみえますが、じつは4つの湯船がおのおの丸太でふたつに仕切られています。
浴槽に背もたれるのもよし、丸太に頭をゆだねるのもよし。
”山のいでゆの丸太のまくら”と詠んだ、与謝野晶子に想いを馳せるのもまた一興かと・・・。

 
【写真 上(左)】 夜の「法師乃湯」(館内掲示物より)
【写真 下(右)】 燈台とアーチ窓 (同)

湯口は手前の湯船に2つ(各25L/min位の投入、飲泉用コップなし)、あとは湯船底からの自然湧出で、湯船の外縁を走る排湯溝に流されていくかけ流し。

カラン・シャンプー・ドライヤーなし。石鹸のみあり。
土曜12時過ぎで8~16人とまずまずゆったり。水着&タオル巻きの女性数人。(2002年)
土曜10時半から1時間ほど入浴で、最初は12人、最後は5~6人とけっこう空いていました。女性は1人タオル巻きで数分入浴。(2008年)
平日11時すぎから1時間ほど入浴で、最初は20人以上、後に5~6人と空いてきました。女性は年輩の湯慣れた感じの夫婦客1組。(2012年)

平日でもそこそこの入り込みがありそうですが、たいてい日帰り終了の14時に向けて次第に空いていくようです。

客層は旅館の日帰りとしては若いですが、みな思いっきりヒーリングモード入っていて ^^) いたって閑か。
水着着用やバスタオル軍艦巻きの女性客を見ましたが、どこまで許容されているのかは不明。
週末は男性客だけでも相当な数がいそうなので、繁忙期などどういう状況になっているのかな?
(つれによると「長壽乃湯」内での会話からすると、日帰りで「法師乃湯」に突入する猛者の女性客は少数派では? とのこと。)

お湯の感じは浴槽によって微妙にちがいます。
仮に脱衣所側からみて右手手前をA、右手窓側をB、左手手前をC、左手窓側をDとします。
A、Cはほぼ適温、B、Dはややぬるめですが、タイミングにより若干の変動があります。

無色透明のお湯は純度の高い硫酸塩泉らしく、きれいに澄み切って底石や湯中の指先がつよく青白に発光しています。
白やうす茶の湯の花も浮かびます。
ほこほことした石膏味。甘い石膏臭にわずかながら甘いイオウ臭がまじっているかと思います。
硫酸塩泉のキシキシとアルカリ泉系のヌルすべのバランスよいやさしい湯ざわり。
場所によってことなりますが、とろみやアワつきもしっかり楽しめます。

湯温ひくめの窓側2槽ではまったりと長湯できそうですが、想像以上に浴感がつよく、しばらくすると湯船から追い出されてしまいます。
つよいあたたまりに水をかぶりたいところですが、水栓がないので窓側の框に陣取って、トドりつつ窓から吹き込む風で冷ますことになります。
(個人的には建物裏手や「法師乃湯」入口に引かれている”長寿の泉”を浴場内にも引いてほしいところですが、それは無理な相談か・・・。)

 
【写真 上(左)】 長寿の泉
【写真 下(右)】 湯抜き

イメージは清澄なお湯ながら浴後感はけっこう重厚で、かなりの湯づかれが出るので、湯なれない人は入りすぎるとヘロヘロになるかも・・・。
でも、そのあときりっと充実した爽快感がでてくるのはさすがに名湯。

お湯はAとC(手前)、BとD(窓側)が同系で、やはり手前と窓側で源泉がちがうように感じました。(手前が「旭の湯」、窓側が「寿の湯」で源泉が違うというハナシもありますが未確認)。

各槽の個人的なイメージはこんな感じです。

<お湯のよさ> B > A > C > D
鮮度感はAがベストだが、湯質そのものはBの方がいいと思う。
Dは湧出量がすくなめで、他の湯船より回転率低く、茶色の湯の花がうかんで微濁してあきらかに鮮度感が低い。
個人的にはお湯に深みと鮮度があるBが好き。

<アワつき> A > C = B > D
<とろみ>  B > D > A > C
<湯の香>  B > A > C > D

湯底からの湧出ポイントはほぼ各槽にあって、主だったやつはすべてつきとめましたが(笑)、ここでは書きません。
ほとんどが気泡とともに湧き出してくるので、じっくり観察するとわかります。

混雑時はいったんポジションを決めるとそのまわりで出入りする感じになるので、最初の位置決めが重要かと・・・(笑)
(とくに左右のサイドチェンジ ^^) は、あまりしていない。)

石膏泉の教科書のようなお湯は、鮮度を保ってやはり文句なく名湯。
これが雰囲気抜群の浴場で味わえるのですから、人気加熱気味になるのもいたしかたないところか・・・。
1,000円に値上げ(以前は800円)したとはいえ、こんなすばらしい浴場を日帰り開放してくれる姿勢はありがたいことです。

源泉は4つ(旭の湯、寿の湯、滝の湯、官行の湯)あります。

〔 源泉名:旭の湯 〕 <H19.1.30分析/「自遊人 温泉分析書図書館」より引用>
Ca・Na-硫酸塩温泉 42.2℃、pH=8.4、77.84L/min自然湧出、成分総計=1.232g/kg
Na^+=96.8mg/kg (23.87mval%)、Ca^2+=266.6 (75.40)
Cl^-=108.7 (17.16)、SO_4^2-=690.3 (80.32)、HCO_3^-=16.5
陽イオン計=366.5 (17.64mval)、陰イオン計=820.4 (17.89mval)、メタほう酸=5.0

〔 源泉名:旭の湯 〕 <S32.7.6分析>
石膏泉(Ca・Na-硫酸塩泉) 42.9℃、pH=8.30、94L/min、成分総計=1290mg/kg
Na^+=101.5mg/kg (23.90mval%)、Ca^2+=276.5 (74.81)
Cl^-=116.3 (18.11)、SO_4^2-=694.0 (79.79)、HCO_3^-=22.69
陽イオン計=384.50 (18.47mval)、陰イオン計=833.3 (18.11mval)、メタほう酸=34.89

〔 源泉名:寿の湯 〕 <H19.1.30分析/「自遊人 温泉分析書図書館」より引用>
Ca・Na-硫酸塩温泉 42.2℃、pH=8.4、24.5L/min自然湧出、成分総計=1.275g/kg
Na^+=94.8mg/kg (23.52mval%)、Ca^2+=265.3 (75.57)
Cl^-=108.1 (17.06)、SO_4^2-=685.3 (79.81)、HCO_3^-=29.3
陽イオン計=362.8 (17.52mval)、陰イオン計=824.6 (17.88mval)、メタほう酸=5.0

〔 源泉名:寿の湯 〕 <S32.7.6分析>
石膏泉(Ca・Na-硫酸塩泉) 42.4℃、pH=8.40、湧出量不明、成分総計=1296.0mg/kg
Na^+=100.5mg/kg (23.99mval%)、Ca^2+=273.0 (74.85)
Cl^-=116.2 (17.84)、SO_4^2-=705.3 (79.97)、HCO_3^-=23.85
陽イオン計=379.90 (18.20mval)、陰イオン計=845.7 (18.36mval)、メタほう酸=29.5

〔 源泉名:滝の湯 〕 <S32.7.6分析>
石膏泉(Ca・Na-硫酸塩泉) 42.3℃、pH=8.30、湧出量不明、成分総計=1286.0mg/kg
Na^+=100.2mg/kg (24.20mval%)、Ca^2+=269.5 (74.67)
Cl^-=116.4 (18.02)、SO_4^2-=697.9 (79.77)、HCO_3^-=23.85
陽イオン計=375.7 (18.00mval)、陰イオン計=838.5 (18.22mval)、メタほう酸=34.89

〔 源泉名:官行の湯 〕 <H19.1.30分析/「自遊人 温泉分析書図書館」より引用>
単純温泉(Ca・Na-SO4型) 27.5℃、pH=8.3、164L/min掘削自噴、成分総計=0.593g/kg
Na^+=41.2mg/kg (23.13mval%)、Ca^2+=116.1 (74.81)
Cl^-=33.5 (11.90)、SO_4^2-=313.9 (82.78)、HCO_3^-=17.1
陽イオン計=159.9 (7.74mval)、陰イオン計=368.5 (7.90mval)、メタけい酸=63.3


【写真 上(左)】 「玉城の湯」(館内掲示物より)
【写真 下(右)】 「玉城の湯」露天 (同)

 
【写真 上(左)】 ずらりと並ぶ温泉掲示類
【写真 下(右)】 別館への渡り廊下

■温泉利用証による利用源泉および湯づかい

<法師乃湯> 旭の湯(浴槽直下及び旭の湯源泉より2m引湯)
Ca・Na-硫酸塩泉 42.7℃、pH=8.2、155.5L/min
完全放流式 循環濾過:なし 加水:なし 加温:なし 消毒:なし

<長寿乃湯> 寿の湯(浴槽直下及び寿の湯源泉より6.5m引湯)
Ca・Na-硫酸塩泉 42.2℃、pH=8.3、87.6L/min
完全放流式 循環濾過:なし 加水:なし 加温:なし 消毒:なし

<玉城乃湯/中浴場> 寿の湯・官行の湯(寿の湯源泉より30m・官行の湯源泉より1150m引湯)
Ca・Na-硫酸塩泉・単純温泉 42.2℃・27.8℃、pH=8.3・8.4、87.6L/min・190L/min
循環:あり 加水:なし 加温:あり 消毒:なし

<玉城乃湯/野天風呂> 官行の湯(官行の湯源泉より1150m引湯)
単純温泉 27.8℃、pH=8.4、190L/min
循環:あり 加水:なし 加温:あり 消毒:なし

 
【写真 上(左)】 かわいいおきもの
【写真 下(右)】 ラムネ

〔 HP掲載(法師乃湯) 〕
弘法大師巡錫の折の発見と伝えられ、法師乃湯と呼ばれています。温泉は近年少なくなった自然湧出で、豊富な湯が浴槽の底から湧き有効成分が失われることなく人体に吸収されます。(中略)
純度100%の源泉が、下に敷き詰めた玉石の間からポコポコ自然湧出4つの浴槽は微妙に温度が違います。

HPによると、現在「法師乃湯」のあるところは、昔は法師川の川底で、かつての川底の自然湧出泉を浴場にとりこんだ贅沢なつくりであることがわかります。

〔 2012/09/01内容補強のうえ再UP (2002/05、2008/09、2012/08入湯) 〕


E138.50.0.427N36.44.27.117
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