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秋向けの邦楽  ~ くる曲 ~

もう10月、いよいよ秋たけなわですね。
ということで、この前は秋っぽい洋楽リストしたので、今回は邦楽です。
テーマはずばり”くる曲”。
秋の夜長にじっくりとど~ぞ。
かなり古いのもあるけど、気にいったら買ってあげてね。

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

1.夏川りみ - 島唄

■ THE BOOMの原曲をカバー。
夏川りみの伸びやかなハイトーンヴォイスによくあっている。
沖縄の音階をつかった曲だが、南米や北欧でもカバーされてヒットしたという普遍的な名曲。

2.チューリップ - 青春の影

■ 久しぶりに聴いたけど、これやっぱりいいわ(笑)。ほとんどサビメロのかたまり的名曲。

3.今井美樹 - The Days I Spent With You

■ 1992年発表「flow into space」収録で布袋寅泰作曲。LIVEでもよく唱う曲で歌詞がとてもいい。

4.Off Course - YesYesYes

■ 1982年発表の10th ALBUM「I LOVE YOU」からのシングルカット曲。
この頃から小田和正の透明感あふれるハイトーン・ヴォイスは際だっていた。

5.Ayumi Hamasaki - Voyage

■ 有名(?)な歌詞忘れヴァージョン。
曲調はほとんどプログレの難曲で、彼女ならではのくっきりとした声質ではじめてよさが生きるのだと思う。(このLIVEのできがいいです。)

6.岩崎宏美 - 聖母たちのララバイ

■ 古くてすみません(笑)。でも名曲。それにしても改めて聴くと岩崎宏美の歌唱力にびっくり。

7.石川さゆり - 天城越え

■ これも古くて、そのうえジャンルちがいですみません(笑)。でも演歌でもいい曲はいい。
気合い入ってます。

8.徳永英明 - 壊れかけのRadio

■ メロディ、アレンジメント、虚無感ただようヴォーカルが一体となって産み出された希代の名曲。カバーだけの人じゃないよ。

9.竹内まりや - 駅

■ 圧倒的な支持層をもつ名アーティスト。歌詞、楽曲、ヴォーカル、どれをとっても文句のつけようなし。

10.尾崎 豊 - I LOVE YOU

■ まさに”魂の叫び”。コメントつけようもない奇跡的名曲。
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■ けいちょう高原温泉 「きぬがわ高原CC」



<けいちょう高原温泉 「きぬがわ高原CC」>
(栃木県日光市(旧 藤原町)五十里字東山722、要時間確認、500円、0288-78-1010)
オフィシャルHP

鶏頂山の北麓にある「きぬがわ高原CC」は自家源泉をもっていて、日帰り入浴ができるようになりました。
栃木の温泉のエキスパート、流れ星さんのレポをみて気になっていましたが、日塩もみじラインはけっこう高いのであと回しに(^^;)なっていました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 あたりの風景

場所は塩原方面からだと、エーデルワイススキーリゾートをすぎてしばらくいった看板を右折、鶏頂開拓と呼ばれる開拓地を突っ切た奥。(→ ここ
広大に開けた開拓地のむこうに秀麗な鶏頂山をのぞむこのあたりの風景は、ちょっと関東ばなれしたもの。
ゴルフ場の北側にそびえる二方鳥屋山の向こうは塩原元湯ですが、道は通じていません。ちなみに、元湯を流れる赤川の源流は、このゴルフ場の東側を流れています。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 ロビー

浴場はクラブハウスのなかにありますが、コテージももっているので、敷居は高くなく対応もフレンドリー。
ゴルフ場は冬季休業ですが、ここはクロカンスキーもできるので、冬場も入浴できます。
むしろ冬場のほうがつかわれているかも・・・。
3月の日曜11時にいったところ清掃中でしたが、10分くらい待ったら入れました。
で、一番湯ゲット・・・。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯入口

広々としたロビーに面して、「長生の湯」(左)、「美肌の湯」(右)という暖簾がかかっています。
暖簾をくぐるとクラブハウスお約束のロッカールームで、その奥に広くて明るい快適な脱衣所があります。


【写真 上(左)】 浴場-1
【写真 下(右)】 浴場-2

浴場は、正面左に10人くらいの適温槽ととなり合って右手に5-6人のかなりあつめの熱湯槽。
ともにみかげ石づくりで、内床もみかげ石仕上げの豪勢なものですが、天井がやや低いためか、浴室の質感はさほど感じられません。
広めの窓の向こうに露天がつくれそうな広い前庭があるものの、露天はありません。


【写真 上(左)】 露天ができそうな前庭
【写真 下(右)】 ケロリン桶

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ゴルフ場のお湯なのにケロリン桶がおいてあるのはお茶目・・・(笑)
日曜11時で最初独占でしたが、そのあとすぐに入ってきて5人と、意外にお客がいるようです。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

浴槽はふかめで入りごこちのいいもの。
両槽とも石膏の白い析出がでたみかげ石の湯口から熱湯を大量投入で、側面吸湯と若干のオーバーフロー。


【写真 上(左)】 適温槽
【写真 下(右)】 熱湯槽

わずかに懸濁したお湯にはこまかな気泡が舞っていて、熱湯槽の湯口そばではわずかにアワつきもありました。
微酸味?によわい収斂味。
臭い不明。(じっさいは、かなり強いコゲ臭を感じました。これはこの前に塩原元湯に入っていて、てっきり元湯のイオウとここの鉄分が反応してでたものだと思いましたが、あとで分析書を確認すると総鉄=0.0mg/kg。なのでピュアな温泉臭はよくわからず。)

硫酸塩泉系のキシキシと肌に染み入るようなデリケートな湯ざわりがあります。
よわいながら湯中の指先が青白く発光していて硫酸塩泉のイメージが強いお湯です。
泉質はアル単でpH=9.1ですが、なんとなく弱酸性泉的な浴感を感じました。
(ちなみに鶏頂山山頂付近には「鶏頂山鉄鉱水」といわれる酸度の強い水が湧出しています。)

あたたまりはかなり強いですが、浴後は充実した爽快感がでてくるなかなかにいいお湯で、中三依の太郎温泉に近いものを感じました。

北関東を代表する名湯、塩原元湯のかげにかくれがちな地味なお湯ですが、元湯や下手の川治、鬼怒川などとは毛色のちがうお湯なので、湯巡りの途中に攻めてみるのも一興ではないでしょうか。

アルカリ性単純温泉(Na-SO4型) 43.5℃、pH=9.1、成分総計=0.272g/kg、32.0L/min(動力揚湯)、成分総計=0.272g/kg、Na^+=60.4mg/kg (85.00mval%)、Ca^2+=8.7 (14.07)、Fe^2+=0.0、F^-=3.5、Cl^-=4.7 (4.02)、HS^-=0.1、SO_4^2-=103.0 (64.96)、HCO_3^-=21.9 (10.89)、CO_3^2-=13.9 (14.06)、陽イオン計=70.0 (3.09mval)、陰イオン計=147.3 (3.30mval)、メタけい酸=54.0 <H16.12.8分析> (源泉名:けいちょう高原温泉)

<温泉利用掲示 / けいちょう高原温泉のご案内(脱衣所掲示)> 
当温泉は、10番ホールグリーン奥の井戸で43.5℃で湧出しクラブハウスまでパイプ送流されています。いったん貯湯槽で貯められますが、衛生管理の目的から加温をしています。また温泉資源保護を(ママ)衛生管理のため一部循環装置を使用していますが、常時浴槽には原湯が供給されています。入浴剤などの添加はまったくしておりません。浴槽清掃時には塩素系薬剤を使用しています。

〔 2009年9月23日UP (2009年3月入浴) 〕

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■ 箱根湯本温泉 「近江屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<箱根湯本温泉 「近江屋旅館」>
(神奈川県箱根町湯本茶屋116、時間要問合せ、500円、0460-85-7345)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

箱根湯本から畑宿にあがる箱根旧街道沿い、上町、湯本茶屋地区には小規模な自家源泉のお宿がけっこうあって、ここもそのひとつ。


【写真 上(左)】 卓球台もあります
【写真 下(右)】 小浴室

民家風の外観ながら、館内は純和風にしっとりとおちついてなかなかいい感じ。
浴室は大小ふたつ。この日は奥のおおきいほうに貸切で入れました。


【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 調度は箱根細工

箱根細工の調度がおかれた脱衣所は、これまたいい味を出しています。
「延命の湯 当館から湧出する湯は湯本の温泉に於て泉質が最高であると定評です。」という自信にあふれた掲示も出されていて期待が高まります。


【写真 上(左)】 脱衣所の掲示
【写真 下(右)】 足ふき

やや暗めの浴室に石タイル枠タイル貼3-4人の浴槽がひとつ。
丸みをおびたL字型の浴槽で、奥側がふかく手前が浅いので、好みの場所を選べるなかなかのすぐれもの。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。平日14時で貸切。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入湯口

湯口はなく側面注入のみ、槽内排湯はなく浴槽縁から全量をオーバーフローのかけ流し。
2人入るとザコザコにあふれてお湯が減りますが、すぐに回復するので注入量はかなりあるかと思います。


【写真 上(左)】 ざばざばのオーバーフロー
【写真 下(右)】 湯色

無色透明のお湯はほぼ適温で味不明、やわらかな硫酸塩泉系の湯の香がかおります。
成分総計=0.353g/kgのうすめの単純温泉ながら、キシキシとした湯ざわりと妙に力感を感じるお湯で、お湯のイメージは旧湯場の「大和(旅)館」に似ていますが、やや硬質な感じかな?
浴中はさほどほてりませんが、浴後は爽快感とともにおだやかに温もり、肌がしっとりと落ちつくいいお湯です。

帰りしなに手前の小浴場をのぞくと、ひとまわり小ぶりの浴槽から、お湯がなみなみとあふれでていました。

いかにも箱根らしいいいお宿ですが、浴室は貸切にすることが多いようなので、日帰りは電話してからのほうがいいと思います。
Pは宿の前、道をはさんで反対がわに数台とめられます。

単純温泉 40.1℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=0.353g/kg、Na^+=92.4mg/kg、Cl^-=88.8、SO_4^2-=76.0、HCO_3^-=39.4 <H16.12.7分析> (源泉名:湯本第68号(自家))


単純温泉(Na-Cl・SO4型) 54.2℃、pH=8.2、60.6L/min、総計=542.3mg/kg、Na^+=152.0mg/kg (86.52mval%)、Ca^2+=19.24 (12.57)、Cl^-=172.2 (63.47)、SO_4^2-=107.8 (29.30)、HCO_3^-=32.71 (7.00)、陽イオン計=173.1 (7.639mval)、陰イオン計=313.3 (7.653mval)、メタけい酸=46.80、メタほう酸=9.0089 <S33.12.25作成>

※HPによると、源泉は敷地内の地下180mから汲み上げているようです。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(入浴に適した温度に保つため) 循環装置等使用:なし 消毒処理:なし

〔 2009年9月23日UP (2006年6月入浴、2008年2月2日レポに加筆) 〕

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■ 応徳温泉 「くつろぎの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<応徳温泉 「くつろぎの湯」>
(群馬県六合村小雨乙21-1、10:00~20:00(7.8月 ~21:00)、400円、0279-95-3241)
オフィシャルHP (PDF)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)

草津の東、白砂川沿いにある六合(くに)村には、六合赤岩、湯の平、花敷、尻焼などの温泉が点在していて、ここもそのひとつ。
公式HPによると「応徳年間(1084~86年)に中之条町沢渡の湯から草津の湯に向かう旅人により発見され、応徳(おうどく)温泉と名付けられた」そうです。

六合村の中心部、「道の駅六合」のすぐ裏手にある公共系日帰り施設です。
以前は「六合山荘」でも入浴できましたが、いまは「お宿 花まめ」に建て替えられて日帰り不可となったので、応徳温泉に日帰りで入れるのはここのみです。


【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

いかにも公共系らしい無機質な館内。廊下のおくに男女別の浴室があります。
脱衣所は狭いので混んでいるとごったがえします。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 ロビー

さほど広くない浴室にみかげ石枠タイル貼6-7人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン7、シャワーあり。ここは何度も入っていますが、夕方はかなり混み合うので、ゆったり入るなら昼間がおすすめ。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 浴槽

浴場の扉をあけると、いきなり六合のお湯らしからぬしぶ焦げイオウ臭。
窓がわの木樋の湯口からあつあつの源泉を20~30L/minほど投入で、オーバーフローはないので底面からの自然流下か?

適温~ややぬるめのお湯はうすく白濁し、黒と灰色のいかにもよさげな湯の花がただよっています。
ここは、お湯の揉まれ具合で湯色が変化します。混んでいるときは白濁が強くなり、空いていてお湯の状態がいいときは翠がかったうすにごりとなります。

芒硝薬味によわいたまご味と弱苦味、そのうらにアルミっぽい独特の隠し味(笑)も感じられます。
芳醇なしぶ焦げイオウ臭香り立つお湯は完璧に硫黄泉のイメージで、どことなく常磐のいわき湯本温泉に似ているような・・・。
硫酸塩泉系のキシキシにイオウ泉系のスルスルと明瞭なとろみがまじる複雑な湯ざわり。総硫黄=0.7mg/kgで、規定にものっていませんが、浴後は肌にしっかりとイオウ臭がのこり、スペックよりよほどイオウ分が多いように感じます。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 湯色

浴中はとてもよくあたたまりますが、熱の抜けがよく、浴後はすっきりさわやか。
浴後、肌にイオウ泉特有のややパサパサとした感触がでたあと、すぐにつるつるになって落ちつきます。

やたら後を曳くお湯で、いちど入るとなかなか脱出できません。
適度な重さもあるお湯はすこぶる満足度が高く、六合村のみならず、吾妻でも屈指の名湯だと思います。

温泉好きなら、六合村に行ったらハズせない1湯でしょう。

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 42~44℃(浴槽)、pH・湧出量=不明、成分総計=1.01g/kg、Na^+=165.00mg/kg、Mg^2+=1.17、Ca^2+=137.00、Fe^2+=0.11、Al^3+=0.12、Cl^-=175.00、SO_4^2-=412.00、HCO_3^-=28.70、HS^-=0.50、陽イオン計=307.03、陰イオン計=616.90、メタけい酸=71.50、メタほう酸=12.00、硫化水素=0.20 <H14.3.29分析> (源泉名:応徳の湯・昭和の湯)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

〔 2009年9月12日レポ 〕 (2006年春以降、何回か入浴)

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■ 宇佐美温泉 「中島荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<宇佐美温泉 「中島荘」>
(静岡県伊東市宇佐美1746-1、時間要問合せ、500円、0557-48-9489)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

熱海と伊東のあいだにある宇佐美には多くの温泉民宿がありますが、情報がすくなく日帰り難易度の高いところです。(ま~、ふつうの観光客は熱海か伊東で入浴するので当然か・・・(笑))
ここはネットで、日帰り可との情報をなんとかみつけたので突入してみました。

場所はR135から大仁・沼津方面へ抜ける県道19が分岐するT字路のよこ。(→ここ) Pは裏手にあります。

TELしないでいったのですが、たまたま宿の人がいてこころよくOK。ただ、不在のこともありそうなので、事前TELがベターかと・・・。


【写真 上(左)】 メイン浴場の浴槽
【写真 下(右)】 かけ流しの説明

民宿なので脱衣所が狭いのはご愛嬌。
伊豆石敷3人ほどの思いのほか本格的な湯船は入りごこちよく、内床まで伊豆石貼りの贅沢なもの。
ただ、かなりの熱湯を流し込んでいるうえに、冬ということもあって浴室はこもり気味。


【写真 上(左)】 もうひとつの浴場
【写真 下(右)】 もうひとつの浴場の湯口

おどろいたことに、もうひとつ小さいながらしっかりとした浴室があって、ここでも源泉がかけ流されていました。

石膏系の白い析出のでた石の湯口から熱湯源泉をしぼり投入、槽内注排湯はみあたらずきっちりとオーバーフローは、宇佐美では貴重なかけ流しでしょう。
カラン3、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。年始12時で貸切。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 きっちりオーバーフロー

そうとうの熱湯で、湯もみをしてもどうにも太刀打ちできずやむなく加水(泣)
かなり熱めのお湯は、わずかに懸濁してうす茶の湯の花がうかびます。
はっきりとした芒硝塩味に微苦味をまじえるよさげな味。芒硝臭でカルキは感じられません。

熱湯ということもありますが、それを差し引いてもそうとうにあたたまりの強いお湯で、真冬というのに何度かカランの水を浴びました。
食塩泉というより硫酸塩のあたたまりが強く効いているような・・・。

硫酸塩泉のキシキシととろみに土類食塩泉の肌に食い込むような湯ざわりがある、力感炸裂のお湯にびっくり。

宇佐美では「ヘルスセンター」もいいお湯ですが、いささかもひけをとらないすばらしいお湯です。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 川に捨てられる温泉?

このあたりは、お湯の管理上循環にかえたところも多いが、ここは変えなかった。そのうちにかけ流しに関心が集まるようになり、いまとなっては、その方がよかったかも・・・ と、感じのいい女将さんは笑っておられました。

それにしても、日帰り客はほとんどいない感じなのに、昼間から熱湯源泉をかけ流しているのは何とも贅沢。温泉好きは攻めてみる価値のあるお湯かと思います。

Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 54.9℃、pH=8.5、178L/min、成分総計=3.066g/kg、Na^+=354.5mg/kg (31.75mval%)、Ca^2+=660.4 (67.85)、Cl^-=942.4 (54.69)、SO_4^2-=1045 (44.77)、陽イオン計=1022 (48.56mval)、陰イオン計=1997 (48.60mval)、メタけい酸=41.3、メタほう酸=6.2 <H17.3.14分析> (源泉名:宇佐美温泉 宇佐美8号)

<温泉利用掲示>(館内掲示より)
当館は源泉100%「掛け流し式」です。湯量豊富な宇佐美温泉。当館では源泉をそのまま引いて、そのまま使用している天然温泉の掛け流しです。

※ 泉温54.9℃でこの熱さということは、非加温だとすると、近くの泉源からタンク経由なしで引いてきているような気がします。
「源泉をそのまま引いて、そのまま使用している」という掲示もそれをうらづけているような・・・。
ちなみに泉源地の宇佐美字桜田は、宇佐美小の北側あたりをいうらしく、この宿から500mほどしか離れていません。

※ 宇佐美には複数の泉源がある筈ですが、各宿の利用状況はナゾにつつまれています。多くの宿は共同配湯泉利用だと思いますが、自家源泉もありそう。
市内を流れる烏川にはもうもうと湯気をあげつつ温泉?を捨てているところがありますが、あれはどこからきているのだろう・・・。

〔 2009年9月12日UP 〕 (2007年1月入浴)

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■ 南那須大金温泉 「大金温泉グランドホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<南那須大金温泉 「大金温泉グランドホテル」>
(栃木県那須烏山市(旧 南那須町)岩子86-2、10:00~21:00(~15:00という情報あり要確認)、1,000円、0287-88-2211)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル出版))

有数のカルシウム含有量で知られる温泉ホテル。
以前、料金が500円だったころに何回か入ったことがありますが、1,000円に値上げされてからは足が遠のいていました。

のどかな田園風景のなかに突如としてあらわれる白亜の大型ホテル。
Pの奥には以前、日帰り温泉としてつかっていたらしい建物が残っています。


【写真 上(左)】 カルシウムの湯
【写真 下(右)】 カルシウムの湯の湯口

Pのよこにもうもうと湯気があがる温泉槽「カルシウムの湯」があって、さわれないほどの熱湯で卵を茹でています。(泉源は別にあるらしい)
関東の平地の温泉で卵を茹でているというのはちょっと記憶にありません。

緑茶色のお湯には強塩味+苦味+微金気味に金気臭+饐え臭+微イオウ臭の強烈な味臭があり、その実力を物語っています。
お湯のイメージは喜連川に近いものがあるかな?

ここは戦略的に客層を絞っているらしくお年寄りが多いです。
つくりは大規模で豪華ですが、どことなくB級入っている感じも・・・。


【写真 上(左)】 巨大な白亜の建物
【写真 下(右)】 巨大な吹き抜け

吹き抜けの巨大ロビーを抜けると浴場エリア。
手前左手に露天と奥に男女別の大浴場(時間による交替制)。
露天は以前は混浴だったと思いますが、このときは男女別になっていたような気がします。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 半露天

大浴場は採光悪くやや暗め。奥に内湯(赤みかげ石枠タイル貼15人以上)と手前に半露天(白タイル枠伊豆石貼20人以上)にサウナと水風呂があります。
半露天は脇にヤシが植えられてハンパにトロピカル(笑)。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時で大浴場独占、露天は2人。

内湯は、岩の湯口から投入で強力ジェットは停止中。底面吸湯+上面排湯口へ少量の流し出し。
半露天は、岩組の湯口から湯滝状に大量投入で底面吸湯+上面排湯口への流し出し。
湯口まわりはどちらも黄土色の析出がでています。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 源泉の説明

お湯は内湯でやや熱く半露天は適温。
やや緑がかってうすく懸濁し、茶色の浮遊物がただよっています。強塩味+苦味のいかにも土類食塩泉らしい味。
饐えたような独特な臭いがありますが、これはPよこの温泉槽にもあったので、たぶん源泉固有のものかと思います。
ただ、濃度感はしっかりあるものの、鮮度感にややかけるような気も・・・。
お湯は内湯の湯口そばがいちばんいいように感じました。

浴感は高濃度の土類食塩泉モード全開、やたらにほてってよく発汗し肌がペトペトになるので、水風呂がありがたいです。
やたらクセのあるお湯ですが、好きな人には(^^)たまらんでしょう。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は岩組石+コンクリ敷で30人以上はいける巨大なもの。
巨大な岩組の上にあるパイプから注ぎ込み、湯滝状に投入する湯口まわりは白く泡だっています。
底面吸湯でオーバーフローなし。
パイプのまわりでは湯気があがりたぶん源泉を注いでいるのだと思いますが、無色透明のお湯は大浴場よりうすめで饐えたような臭いとなまった感じが強く、あまり感心しませんでした。

以前のお湯はPよこの温泉槽に似たような味臭があって、ほてりもさらに強烈だったような気がします。
それでも内湯のお湯はそうとうなものなので、泉質マニアはいちど入ってみてもいいかも。

Na・Ca-塩化物温泉 66.8℃、pH=7.6、242L/min(約1158m掘削)、成分総計=14330mg/kg、Na^+=3580mg/kg、Mg^2+=8.3、Ca^2+=1737、Al^3+=0.5、Fe^2+=1.0、F^-=2.3、Cl^-=8231、HS^-=4.29 (0.53)、SO_4^2-=553.9、HCO_3^-=29.5、Br^-=26.6、I^-=1.8、陽イオン計=5357、陰イオン計=8845、メタけい酸=49.3、メタほう酸=55.4 <S62.5.16分析> (源泉名:大金温泉)

〔以下、施設内掲示より〕
●大金温泉の源泉は、今から1300万年前の地殻変動によって、内陸部にとじこめられた海水が地下深くで加熱され、湧出したものでこの温泉は昭和62年5月に新たに掘削され地下約1,158メートルから湧出量毎分242L、湯温66.8℃の全国でも唯一のナトリウムカルシウム塩化物温泉です。

●大金温泉の泉源は、地下1,200mにある1,300万年前の地層の中にあります。太古以来何度も海となったので、貝類の化石を多量に含んだ地層から温泉が湧き出しているのです。

●この温泉水には、多量のカルシウムが含まれています。このカルシウムはおそらく、太古の貝類等に由来するものと思われます。

●大金温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉では全国屈指の高濃度です。(1kg中の溶存物質がじつに14330mg)。特にカルシウムイオンの含有量1737mgは破格のものです。

※ 大金温泉水をそのまま加熱濃縮した「スーパーカル1300」という食品も製造・販売しています。

〔 2009年9月12日UP 〕

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■ はやぶさ温泉 〔 Pick Up温泉 〕



<はやぶさ温泉> (山梨県山梨市(旧 牧丘町)隼818-1、10:00~21:00、火休、500円、0553-35-2611・4141)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

お湯のよさでその名を馳せる東山梨の日帰り温泉施設。
R140号(雁坂みち)が笛吹川を渡る「新隼橋」のたもと、快川紹喜の遺喝「安禅必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」で知られる名刹、恵林寺にもほど近いところにあります。
PはR140からちょいと入りますが看板があるのですぐにわかります。

ここは、正徳寺温泉「初花」とともに、以前、よくいきました。
「初花」と同様、最近はやたら混んでいるようなので足が遠のいていましたが、平日に入るチャンスがあったので、ひさしぶりに攻めてみました。

平日だったので、さすがに他県ナンバーはいないものの、それでもけっこう停まっています。


【写真 上(左)】 玄関前の飲泉所
【写真 下(右)】 T教授の説明板

和風庭園の奥に民家風の建物。看板がなければ誰も日帰り温泉と思わないのでは?
入って正面に休憩所。ここはいつも賑わっていて、お客がゴロゴロと寝ています。
食事もここでとることができます。

廊下の奥に浴場。廊下の壁面には山梨の温泉の定番(笑)、T教授の巨大説明板が掲げられています。
手前が男湯、奥が女湯で、脱衣所はそこそこの広さがありますが、たいてい何人かいます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 内湯

入ってすぐ右手にある飲泉所は豊潤なイオウ臭を放ち、はやくも期待が高まります。
左手に内湯(石枠タイル敷、10人くらい、ジャグジー×2付)と、扉を開けて階段をおりたところに露天(岩組青平石敷10人弱)の2槽。
以前は国道からも見えそうなワイルドだった露天は、いまは和風庭園、目隠し塀、東屋などが整備され、かなりちゃんとした(笑)露天風呂になっています。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 ダイナミックな投入

内湯の奥にある立ち上がった鯉の口から豪快に源泉が吹き上げられ、きれいに放物線を描いて湯面にとうとうと注がれていきます。
投入量は優に50L/minはあると思われ、ほとんど全量を浴槽フチからザンザンザコザコにオーバーフロー。
オーバーフローの量は以前より多く、湯温も上がっているような感じ。
鯉の足元からも源泉が注がれ、そばにはコップがおいてあります。
なお、源泉は「りょう泉はやぶさ」として販売されています。

露天はパイプからの大量投入で、槽内注排湯はみあたらず、ザンザコオーバーフローは、これもかけ流しでしょう。ここも湯口そばにコップがおいてありました。

カラン7(温泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日14時というのに雨模様だったせいか、5~10人もいたのにはおどろき。やはりかなりの人気施設です。


【写真 上(左)】 露天-2
【写真 下(右)】 内湯の湯口

お湯は、無色透明でわずかに白い湯の花。内湯の湯口そばではこまかな気泡が舞い、アワつきもあります。湯中の指先がしっかり青白く発光しています。

イオウ系のやわらかなたまご味に芒硝系のスルスルとしたノドごしが加わって美味。
明瞭な甘イオウ臭にやわらかな硫酸塩泉系の湯の香がまじります。
とんがったところのまったくないすこぶるまろやか清澄なお湯で、高アルカリのヌルすべのうらでしっかり硫酸塩のきしきしも効いています。
イメージ的には高アルカリ性のヌルスベイオウ泉ですが、硫酸塩が存在を主張している分、浴感に奥行きがあります。

鮮度感は、きもち内湯のほうがいいような気がしましたが大差ありません。
ぬるめで濃度感もうすいのに、鮮度が高いためかお湯にふしぎと力感があり、意外に長湯できません。
それでも、とにかく鮮度が抜群にいいので気持ちいいことこのうえありません。

↓のレポでは前のほうがお湯がよかったように書いていますが、今回はむしろ以前よりパワーアップしている感じさえありました。
また、硫酸塩とイオウが強まっているような感じがありましたが、平成20年の新分析では確かに硫酸塩成分が増え、総硫黄も1.0mg/kg(旧分析は0.3mg/kg)と増加して、温泉法規定にも適合しています。

鮮度といい、湯質といい、やはり東山梨を代表する名湯だと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-SO4・Cl型) 41.3℃、pH=9.8、湧出量:構造上測定不可能(動力揚湯)、資料によると約500L/min、成分総計=0.215g/kg、Na^+=64.8mg/kg (93.69mval%)、Cl^-=32.5 (29.39)、HS^-=1.0、SO_4^2-=45.8 (30.35)、HCO_3^-=0.0、CO_3^2-=13.2 (14.06)、メタけい酸イオン=48.6 (20.13)、陽イオン計=68.7 (3.01mval)、陰イオン計=146.0 (3.13mval) <H20.7.7分析> (源泉名:はやぶさ温泉)
※「地下1000mから自噴する、このはやぶさ温泉は、湧出口温度42.3度。湧出量、日量700トン」(公式HPより)

<温泉利用掲示>
「この温泉は、循環していませんので、シャワーから、水道の蛇口から、どこからでも、安心してお飲み頂けます。こんな温泉めったにない。」

<以前の分析データ>
アルカリ性単純温泉 42.3℃、pH=9.95、498L/min掘削揚湯、成分総計=0.260g/kg、Na^+=75.8mg/kg (95.65mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=42.7 (33.06)、HS^-=0.3、HCO_3^-=3.1、CO_3^2-=27.0 (24.79)、陽イオン計=79.2 (3.45mval)、陰イオン計=141.2(3.63mval) <H3.11.25分析> (源泉名:はやぶさ温泉)

〔 2009年9月7日UP (2009年8月入湯) 〕

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R140号(雁坂みち)が笛吹川を渡る新隼橋のたもとにある民家風の日帰り施設。
源泉かけ流しで有名なぬる湯。駐車場はほぼ満車で他県ナンバーが目立ちます。
5/4、16時頃で休憩所は満杯、男湯20人以上。これほど混んでいるのは初めてです。

内湯(岩造10人、ジャグジー付)、露天(岩造10人)とシンプル。飲泉所もあり。
内湯は、上を向いた金属の鯉の口から、お湯が放物線を描いて豪快に注がれておりオーバーフロー。
横に岩の湯口もあって飲泉できます。カラン(温泉)7。シャンプーあり、ドライヤーなし。

露天はかなりぬるく、こちらもかけ流し。でもイオウ臭は内湯の方が強い感じ。
露天の手前に目隠しがありますが(前はなかった?)、それでも道路から見えます ^^;)

お湯は、無色透明甘いイオウ臭。独特の旨味があります。
でも以前の方がイオウ臭もヌルすべも強かったような気が...。
カランのお湯が、イオウ臭、ヌルすべ感ともに一番強かった(以前の内湯に近い)ように思います。
.....で、カランのお湯を何杯か浴びて退場 ^^)
この成分なら、もう少しヌルすべが出てもいいような気はしますが、やはり甘いイオウ臭が楽しめる「ぬる湯」の名湯かと思います。

アルカリ性単純温泉 42.3℃、pH=9.95、498L/min掘削揚湯、成分総計=0.260g/kg、Na^+=75.8mg/kg (95.65mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=42.7 (33.06)、HS^-=0.3、HCO_3^-=3.1、CO_3^2-=27.0 (24.79)、陽イオン計=79.2 (3.45mval)、陰イオン計=141.2(3.63mval) <H3.11.25分析>

甲府盆地というと、湯村や石和が有名ですが、かくれた名湯?がまだまだありそう。
今年の夏は、重点的に攻めたいです。

〔 2002年5月入湯・レポ 〕

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

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■ 塩沢温泉 「高林閣」 〔 Pick Up温泉 〕 (休業中?)

新設日帰り温泉のブログなのに、なぜか休廃業のお湯ばかりですみませぬ(笑)



<塩沢温泉「高林閣」> ※休業中?
(長野県軽井沢町塩沢273、10:00~21:00(土日休~22:00)、800円、0267-46-3000)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (@nifty温泉)

リゾートエリア軽井沢らしからぬ個性バリバリのお湯で、一部の温泉マニアに評価の高かった施設ですが、2007年春から休業に入り、いまも休業中のようです。

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南軽井沢・塩沢湖の湖畔にある温泉宿で日帰り客も積極的に受け入れています。
場所はR18軽井沢バイパス「塩沢」交差点から南に入り、500mほど走った塩沢湖のよこ。道沿いにあるのでわかりやすいです。(→ここ

豪華でもなくショボくもなく、ごくごくふつうの旅館ながら、贅沢にも本館大浴場と新館のふたつの浴場をもっています。
お湯は新館のほうがぜんぜんいいですが、新館は混雑時には15時までとなるので要注意。


【写真 上(左)】 本館内湯
【写真 下(右)】 本館露天

<本館大浴場>
浴槽は、内湯(石枠タイル貼12人)と露天(岩組平石敷10人程度)のふたつ。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で独占~3人。

内湯は、岩づくりの湯口2つからほぼ同量を投入。
ぬるめ(飲泉可、鉄味+塩味+微炭酸味+金気臭)と熱め(塩味+微鉄味)でどちらも黄褐色の盛大な石灰華におおわれています。
底にある排水口は作動なしで、切欠からかなりの量を排出。

露天は、黒褐色に色づいた岩組の湯口から湯滝状に投入で、このときは湯張り中だったので湯づかい不明。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

内湯のお湯は適温、ほぼ無色透明で塩味重曹味。しっかりとしたツルすべがありますが、前回のほうが重炭酸土類泉の特徴が出ていてお湯がよかったように思います。

露天のお湯はややぬるめ、うすく黄色がかってわずかに懸濁。内湯よりツルすべがよわく味もうすいのでかなり希釈があると思います。(湯張り時だけ希釈を強めているのかも。)
ただ、連れによると女湯露天のお湯は悪くなく、アワつきもあったとのことでした。


【写真 上(左)】 新館内湯
【写真 下(右)】 新館露天

<新館> 
内湯の手前に源泉槽(石造3人)とサウナ。その奥にジェット浴槽(6-7人)、扉の奥に露天「ふゆうの湯」(岩造で5-6人と3-4人の2槽にわかれている)があります。
この露天は従業員手づくりだそうです。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で2人~独占。


【写真 上(左)】 でていない「竜の滝」
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天のお湯はほぼ適温。この日も大浴場露天に近いイメージのお湯で、温泉らしい浴感はあるものの、なんとなく気の抜けたようなもの。
「竜の滝」と銘打たれた析出バリバリの出ていない湯口があり、別にパイプからの投入がありますが、お湯がいまいちだったので(^^)、湯づかいは確認しわすれました。

ジェット浴槽は真湯のような感じがしたので入りませんでしたが、連れによると「女湯のは真湯ではないと思う。」とのこと。温泉だとしても希釈が強いと思います。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 源泉槽

さて、ようやく問題の源泉槽です。
以前は常時投入はなく、コックをひねっての源泉投入でしたが、今回は石の湯口からの常時投入にかわっていました。(前のコックは出なくなっていた。)
投入量は多くはないものの、圧倒的な質感があったのでおそらく希釈なしの源泉を入れていたと思います。湯口のうえにはコップもおいてありました。
それとここも湯づかいの確認しわすれました。(じつは、あまりにものすごいお湯だったので、完璧に失念していた(^^;;))


【写真 上(左)】 源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 昔のコック付源泉パイプ


源泉槽はややぬるめ。透明度50cmくらいの緑茶色のにごり湯で、前回と同じく細かい粒子が積み重なったような、見るからに濃そうなお湯でした。
湯口には白い泡がでていますが、湯中にはほとんどなく、アワつきもありません。

塩味と重曹味と重炭酸土類系の旨味と鉄泉系のだし味とはっきりとした炭酸味が混じり合う複雑な味。金気貝汁臭に強ラムネ臭。
この強ラムネ臭はあきらかに炭酸メインで、不用意に吸い込むとむせるほどの濃度感があります。

関東周辺でこれだけの炭酸泉体験ができるとは正直、信じられません。
CO_2=840.3mg/kgなので、正確には炭酸泉ではありませんが、滝沢温泉初谷温泉の飲泉所よりも、ここのほうが炭酸が強いように思いました。

ツルすべ系の露天や大浴場のお湯とちがって、ここのお湯は重炭酸土類と鉄によるきしきしぎしぎしとしたひっかかりのつよいもの・・・。

炭酸まじりの重炭酸土類泉という、マニアごのみのクセモノ湯を軽井沢で体験できる貴重なお湯だったのに、休業とはほんとに残念。
いつか再開して、このものすごいお湯をふたたび楽しませてほしいものです。

このときはなぜか分析書が貼られておらず(以前はロビーの壁面に貼られていた)、スタッフにきいてもないとのことなので、以前getしたデータを転記します。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性低温泉) 湧出量不明、37℃、pH=6.75、蒸発残留物=12200mg/kg、Na^+=4420mg/kg、Mg^2+=161.0、Fe^2+=9.70、Cl^-=5393、HCO_3^-=3338、メタけい酸=173.8、メタほう酸=294.4、CO_2=840.3 <H元.2.22>
※ 地下600mより湧出

〔 2009年9月6日UP (2005年10月入湯) 〕

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南軽・塩沢湖そばにある温泉宿ですが、日帰りも歓迎している様です。
土曜18時でわりと空いてました。(宿泊客宴会中 ^^)
浴室は、本館大浴場と新館の2ケ所あり、ハダカ移動はできません。

<大浴場> 
内湯(石造15人)は、岩造りの湯口2つからほぼ同量を投入。
ぬるめ(飲泉可、鉄味+塩味+微炭酸味+金気臭)と熱め(塩味+微鉄味)でどちらも黄褐色の盛大な析出物あり。
底にある排水口は未作動で、湯船のはじからかなりの量を排出しています。

お湯は、微黄緑色微濁、おだやかな温泉臭。茶褐色の細かな浮遊と沈殿があります。
ぬるめのお湯には引っかかる感じのキシキシ感があります。

露天(岩造7.8人)は塀に囲まれ展望はききませんが、析出で褐色になった岩組みから滝のように注湯。排出口は?オーバーフローもなしで循環か?。
暗くて色は不明ですが濁りは内湯より強いです。

浴感は、不思議なことに内湯と全くちがいツルすべ感が強いです。(加熱循環によるCO2脱出で高アルカリ化?)

<新館> 
源泉槽(石造4人)+ジャグジー付さら湯+サウナ+露天「ふゆうの湯」(岩造10人)。
従業員手作りの露天のお湯は、大浴場露天に近いツルすべ湯ですがややうすい感じ。
源泉槽は、人肌よりぬるく黄緑色で、細かい粒子が積み重なったような濃厚な感じのうす濁り。染み渡るような豊潤な浴感。
湯船脇の飲泉が圧巻!。
コックをひねると金属パイプから炭酸味+塩味+α味+金気臭(滝沢に似ている)の源泉が勢いよく吹き出してきます。
手で受けると気泡で真っ白に・・・。(CO_2=840.3mg/kg)

軽井沢で高張泉の源泉体験ができるとは驚きです。
ただし、ぬる湯系で浴感は総じてさっぱり感が強い(食塩より重曹泉の浴感が勝っている感じ)ので夏向きの温泉と思います。
なお、混雑時には新館利用は15時までとなるのでご注意。

〔 2002年1月入浴・2月レポ 〕

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■ 白山(岩沢尻観音)温泉 「白山荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<白山(岩沢尻観音)温泉「白山荘」> (茨城県城里町(旧 桂村)上阿野沢23-1、10:00~16:00(予約制、時間要問合せ)、800円、029-289-2618)
紹介ページ (城里町商工会)
紹介ページ (るるぶ.com)

茨城県東茨城郡桂村(平成17年2月合併により、現・城里町)には、岩沢尻観音温泉「白山荘」と湯の沢鉱泉(常陸大宮市(旧 山方町)の湯の澤鉱泉とは別)があって、マニアな温泉好きに知られています。

城里町商工会HPによると「湯の歴史は古く、八幡太郎義家が戦の傷を癒し再び勝負に赴いた事から「勝頁坂の湯」、岩沢尻(地名)の水源近くに観音堂が祭ってあった為「岩沢尻観音温泉」との名称もあります。現在では能登の白山神社の写し神、白山神社の麓で癒し湯として「白山温泉」の名称で親しまれています。」とのこと。
温泉名は錯綜していますが、ふつう「白山温泉」と呼ばれることが多いようです。


【写真 上(左)】 下から見上げた白山荘
【写真 下(右)】 銘板

場所は、水戸から茂木に向かうR123茂木街道、沢山小を過ぎて500mほど先を斜め左に入り(看板あり?)、500mほど進んだT字路(看板あり?)を左折して道なりに1kmほど行ったところ。(→ここ
ちょうど平地から山あいに入り込むようなところで、丘の中腹に農家風の建物。客室7室の一軒宿です。
TELなしで突入、人気が感じられなかったのでなかばあきらめながらも声をかけると、すぐに奥からおばあさんがでてきて、快く入浴OK。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 脱衣所

暗い廊下の奥に貸切交替制の浴場がひとつ。
料金800円はいささか高いような気もしますが、貸切ならばやむなしでしょう。
年季の入った木づくりの浴場はやや暗めながら、山の湯の風情にあふれています。
手前に木棚タイプの脱衣所。仕切りもなく浴場とつながっています。
浴場の左手に岩組。そのよこに源泉を溜めた「寶井戸」、右手に2人くらいの総檜づくりの舟形湯船が据えられています。
「寶井戸」のうえには源泉を汲むためか、つるべが吊る下げられています。


【写真 上(左)】 寶井戸とつるべ
【写真 下(右)】 寶井戸

「寶井戸」は17℃くらい。パイプからの大量投入で、炭酸成分を含むためかシュワシュワと泡立っています。
この「寶井戸」は山中の泉源から引いてきているもので、すごい水量ですが、多くは捨てているようです。
カラン1、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。土曜14時で貸切。


【写真 上(左)】 蓋をした湯船
【写真 下(右)】 舟形浴槽

湯船には保温用の木のフタがしてあり、これを外して入ります。
湯船のうえにお湯(ゲキ熱)と水のふたつのカランがあり、どちらも源泉だと思います。
基本的には溜め湯のようですが、槽内注排湯はなくへりに開けられた穴からの排湯なので、カランを出せばかけ流し状態になります。
カルキはまったく感じられず、茨城南部では屈指の湯づかいのお湯でしょう。


【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 湯色

適温~ややぬるめのお湯はわずかに懸濁し、白い湯の花が舞っています。
僅微苦味があるものの、のどにスルッと入っていくような芒硝系の味わいも・・・。
漢方薬を思わせる苦っぽい臭いがあり、湯の網カンチ山、吉野谷など、アトピーに効くといわれている一連のお湯とイメージがかぶります。

弱いキシキシがあって湯中の指先が青白く発光しています。成分的には重曹泉系ですが、硫酸塩泉のイメージが強いお湯です。
やたらに軽いお湯で、からだへの負担がすくなく入り心地抜群。
さほどほてらないのに、からだの内側からジワジワとあたたまり、冷たい「寶井戸」を浴びながらの湯浴みが快感。


【写真 上(左)】 泡立つ寶井戸の湯口
【写真 下(右)】 分析書

地味なお湯ですが、浴場の雰囲気が抜群で湯づかいもいいので、鄙び湯好きにはおすすめかも。
おばあさんはとても親切でパンフを乞うと、雑誌のコピーだのいろいろいただけました。(パンフはなし)
日帰り可能時間は10:00~16:00という情報がありますが、TELすれば夜でもOKとのことでした。

<源泉名:未定>
泉質名記載なし* 17.0℃ pH=6.9、湧出量不明、成分計=214.36mg/kg、Na^+=7.39mg/kg (15.29mval%)、Mg^2+=5.77 (22.58)、Ca^2+=22.08 (52.44)、Fe^2+=0.61、Cl^-=6.81 (9.14)、SO_4^2-=14.18 (14.03)、HCO_3^-=98.51 (76.83)、陽イオン計=2.10125mval、陰イオン計=2.010125mval、メタけい酸=42.12、遊離炭酸=11.21 <S27.12.29作成>

*) その後の分析によると、総鉄による規定泉のようです。
※ 「本泉は炭酸泉に属し医治効能絶大なり」 (館内掲示)
※ 「白山温泉は温泉法による温泉に該当し、県薬務課の台帳にも『白山温泉』と記されている」「源泉は宿から沢沿いに四00メートルほど上った山中にあり (中略) この源泉は樹木の茂る斜面の数か所から湧き出ている水を集めたもので、それを宿までパイプで自然落水させる。」 (いただいた雑誌記事より)

〔 2009年9月1日UP (2008年11月入湯) 〕

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