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■ 草津温泉 「草津館」 〔 Pick Up温泉 〕



<草津温泉「草津館」> (草津町草津甲419、10:00~15:00(要確認)、700円、0279-88-2027)
オフィシャルHP

たしか草津は初レポです(^^;)
ここは草津の中心湯畑のよこ、白旗泉源そばの一等地にある老舗旅館で「若乃湯」という自家源泉をもっています。
100軒以上の湯宿を擁する草津ですが、自家源泉をもつ宿は意外にすくなく、確認できた範囲では、泉水館「君子の湯」、ホテルみゆき「みゆき源泉(第一・第二)」、極楽館「大日の湯」、ての字屋「ての字屋源泉」と、ここ草津館の「若乃湯」のみです。 
ちなみに、草津の多くの宿は万代鉱源泉と湯畑源泉を使用しています。(各旅館の使用源泉は→こちら


【写真 上(左)】 若乃湯泉源と温泉ねこ
【写真 下(右)】 浴場

白壁が印象的な木造三階建てのお宿はわずか9室のこぢんまりとしたつくり。
お宿の人の対応もいいです。
一階に浴場。さして広くないですが、手前に白旗源泉槽(石枠石タイル敷1-2人)、奥に若乃湯源泉槽(石枠石タイル敷4-5人)を配し、乳白色と青緑色うすにごり湯のコントラストがとても綺麗。
カラン?、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜11時で贅沢にも独占でした。


【写真 上(左)】 白旗源泉
【写真 下(右)】 白旗源泉槽

<白旗源泉>
バルブからの投入でオーバーフロー。
熱めで透明度30cmのにごり湯に白いイオウ系の湯の花。
甘味まじりの強酸味にしぶ焦げイオウ臭。酸性イオウ泉特有のヌルヌルするするとした湯ざわりの硫化水素泉のイメージ強いお湯です。


【写真 上(左)】 若乃湯
【写真 下(右)】 若乃湯源泉槽

<若乃湯>
イオウの析出の出た石の湯口から投入でオーバーフロー。
適温のお湯は綺麗な青緑色にうすく懸濁して鮮度抜群。白い湯の花あり。
強酸味にしぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭でこのラムネ臭が特徴。
両源泉ともに強酸味ですが白旗はきもち甘味まじり、若乃湯のほうが酸味がクリアーに出ています。


【写真 上(左)】 白旗源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 若乃湯源泉槽の湯口

ふたつのお湯のイメージはあきらかにちがい、「白旗の湯」がしめつけてくるような強いお湯なのに対して、「若乃湯」は酸と硫黄をしっかり感じるものの、どこか軽やかなイメージがあってこっちのほうが上品。
浴後は冷めにくくほどよい充実感が出るお湯で、わたの湯や泉水館「君子の湯」にちかいものがあるかも・・・。
泉源は目と鼻のさきなのに、これだけお湯のイメージがちがうのはおどろきです。

それにしても名湯、白旗源泉と負けず劣らず質のよい自家源泉を入り比べできるとは、なんとも贅沢な浴場です。
繁忙期の日帰り入浴は不可のこともあるようですが、温泉好きならクリアしておいたほうがいいかもしれません。

<白旗源泉>
酸性・含硫黄-Al-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 53.6℃、pH=2.0、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=1.74g/kg、H^+=10.0 (37.56mval%)、Na^+=61.4mg/kg (10.11mval%)、Mg^2+=34.4 (10.73)、Ca^2+=73.8 (13.93)、Mn^2+=1.24、Fe^2+=18.6、Al^3+=53.0 (22.32)、F^-=11.2、Cl^-=380 (41.43)、SO_4^2-=600 (48.26)、HSO_4^-=202、陽イオン計=280 (26.4mval)、陰イオン計=1193 (25.9mval)、メタけい酸=233、メタほう酸=10.9、硫酸=5.1 <H15.4.30分析> (源泉名:白旗源泉)

<若乃湯>
酸性・含硫黄-Al-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 56.1℃、pH=2.2、湧出量測定不能(自然湧出)、成分総計=1.67g/kg、H^+=7.08 (31.34mval%)、Na^+=64.7mg/kg (12.55mval%)、Mg^2+=31.5 (11.55)、Ca^2+=68.2 (15.17)、Mn^2+=1.61、Fe^2+=15.4、Al^3+=47.9 (23.75)、F^-=12.0、Cl^-=333 (38.72)、SO_4^2-=611 (52.48)、HSO_4^-=146、陽イオン計=262 (22.4mval)、陰イオン計=1100 (24.2mval)、メタけい酸=295、メタほう酸=7.96、硫酸=2.61 <H6.8.12分析> (源泉名:若の湯)

■男湯のよこに「若乃湯」の泉源があり、温泉ねこがいました。お宿の人(だったか?)のハナシによると浴槽内でも湧いているらしいです。
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■ 塩ノ沢温泉 「国民宿舎 やまびこ荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<塩ノ沢温泉「国民宿舎 やまびこ荘」>
(上野村楢原塩ノ沢887、12:00~17:00 2・4火休、600円、0274-59-2027)
オフィシャルHP

利根川支流、神流(かんな)川流域は”多野エリア”とよばれ、その最奥にあるのが上野村です。
これは2006年4月に、上野村の温泉4湯を一気に攻めたときのレポです。

塩之沢峠の中腹にある国民宿舎が日帰り開放するもの。
湯ノ沢トンネル経由だとトンネルを抜けてすぐ左手を峠側にもどるかたちのアプローチ。
国民宿舎といっても豪華施設で館内もよくメンテされていて、はんぱなリゾホより居ごこちがよさそう。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 内湯1

フロントよこの券売機で入浴券を買います。
浴槽よこには休憩所があって日帰り客も利用できます。
ゆったりとした脱衣所にはベビーベッドもおかれていて設備は整っています。

内湯ゾーン正面に内湯(石造20人位)、左手に洞窟風呂(石造4人)、サウナに水風呂(20℃くらい、当たりやわらかく井水かも?)。ゆったりと浴槽が配置されたおちつきのあるいい浴場です。


【写真 上(左)】 内湯2
【写真 下(右)】 洞窟風呂


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 露天の湯滝

露天(造4人)は庭に面して趣あり。庭の奥に源泉が流されているらしい赤茶に変色した滝があります。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で独占~3人。

内湯は茶褐色に変色した石の湯口から大量投入+熱湯底面注入で底面吸湯+窓側側溝への上面排湯+かなりの量のオーバーフロー。
洞窟風呂は二段組みの石の湯口から投入で槽内注排湯不明。この湯口はふつうは(たぶん)循環湯ですが、ときおり冷たい水(源泉?)を大量投入します。
露天はこれも茶褐色に変色した湯口から投入で底面吸湯でオーバーフローなし。
どれも循環仕様とみましたが、カルキ臭はほとんど感じられず。
お湯のよさは、
洞窟風呂 > 露天 > 内湯 の順かと思いました。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

お湯は黄色がかった微濁(内湯は無色透明)で、露天にはこまかな気泡と茶色の湯の花。
湯口はほぼ無味、ごくかすかなカルキ臭。
洞窟風呂でときおり投入される冷水は、金気味+微重曹味+微収斂味がありました。
また、露天奥の滝の水の味見も決行(病気 ^^;)しましたが、これは洞窟風呂の冷水と同じような味でした。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 洞窟風呂の湯口

重曹泉系のツルすべとキシキシがいりまじる複雑な湯ざわりがあるものの、さして強いものではありません。掲示は加水なしとなっていますが、味や浴感からみて、かなりの加水があるようにも思いました。

浴中はさしてあたたまりませんが、浴後に温泉らしいあたたまり感がでてきます。
浴場の雰囲気はいいし、お湯もそれなりの浴感を楽しめますが、さほどインパクトは感じられません。
総計=10.81g/kgの含鉄-二酸化炭素-Na-塩化物・炭酸水素冷鉱泉という、クセものスペックを堪能できる浴槽がひとつはほしいところです。

含鉄-二酸化炭素-Na-塩化物・炭酸水素冷鉱泉 11.6℃、pH=6.2、湧出量不明、成分総計=10.81g/kg、Na^+=2526mg/kg (76.85mval%)、、Mg^2+=118、Ca^2+=391、Fe^2+=20.3、Cl^-=3861 (75.26)、SO_4^2-=37.4、HCO_3^-=2134 (24.17)、CO_3^2-=0.3、陽イオン計=3178 (143mval)、陰イオン計=6032 (145mval)、メタけい酸=57.6、メタほう酸=135、遊離二酸化炭素=1405 <H.12.4.17作成> (源泉名:塩ノ沢温泉)

<温泉利用掲示>(対象浴槽:内湯・露天・洞窟風呂)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009年2月19日レポ( 2006年4月入湯) 〕



〔参考〕<上野村の温泉>



西上州も奥まった上野村は、周囲を山々に囲まれた自然ゆたかなところです。
以前はどこから入るにも厄介なアプローチでしたが、平成16年3月、下仁田から入る湯の沢トンネルが開通し、下仁田ICから約30分と便利になりました。
ハイキングコースや滝、関東一の規模を誇る鍾乳洞「不二洞」など見どころも多く、まいたけにしいたけ、十石みそ、いのぶたなど特産品もたくさん。


【写真 上(左)】 黒瀧山不動寺
【写真 下(右)】 上野村の山々

また、下仁田からの途中、南牧(なんもく)村には普茶料理で有名な黄檗宗の名刹、黒瀧山不動寺もあります。
エリア的にはうどん文化圏ですが地粉蕎麦もあって、道の駅の前にある「福寿庵本店」の蕎麦はかなりのレベルでした。


【写真 上(左)】 伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」-1
【写真 下(右)】 伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」-2

上野村には現在4つの温泉入浴施設があります。(かつては伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」がありましたが、いまは休業しているようです。」)

1.塩ノ沢温泉「国民宿舎 やまびこ荘」
(上野村楢原塩ノ沢887/TEL0274-59-2027、日帰り入浴12:00~17:00 火休 600円)
含鉄-二酸化炭素-Na-塩化物・炭酸水素冷鉱泉 11.6℃、pH=6.2、成分総計=10.81g/kg


【写真 上(左)】 「国民宿舎 やまびこ荘」の外観
【写真 下(右)】 「国民宿舎 やまびこ荘」の内湯

2.向屋温泉「ヴィラせせらぎ」
(上野村大字勝山684-1/TEL0274-59-2585、日帰り入浴12:00~20:00(月・木は15:00~)、600円)
Na-塩化物冷鉱泉 15.2℃、pH=10.4、成分総計=1.70g/kg


【写真 上(左)】 「ヴィラせせらぎ」の外観
【写真 下(右)】 「ヴィラせせらぎ」の露天

3.野栗沢温泉「民宿 すりばち荘」
(上野村大字野栗沢506/TEL0274-59-2161、日帰り入浴12:00~20:00頃 不定休 500円)
Na-塩化物冷鉱泉 21.9℃、pH=6.8、成分総計=6.87g/kg


【写真 上(左)】 「民宿 すりばち荘」の外観
【写真 下(右)】 「民宿 すりばち荘」の浴槽

4.浜平温泉(浜平の湯・湯ノ沢の湯)「しおじの湯」
(上野村楢原3487-2/TEL0274-59-3955、日帰り入浴10:00~21:00(冬季~18:00) 第2・4火休 500円)
規定泉(メタけい酸)(Ca・Mg-SO4型) 11.6℃、pH=4.1、成分総計=0.52g/kg


【写真 上(左)】 「しおじの湯」の外観
【写真 下(右)】 新設された浜平源泉槽


いずれも冷鉱泉ながら、いかにも西上州らしいクセもの系のお湯です。
ただ、温泉利用掲示は4軒とも、加水(1.4はなし)、加温、濾過循環、殺菌処理ありでした。4はスペック以上の浴感がありましたが、他の3湯はスペックほどの浴感は感じられず。

個人的感想ですがお湯的には、
浜平 > 塩ノ沢 > 野栗沢 > 向屋 かな
ただし、野栗沢の源泉槽に入れるときは(底に少したまっていた源泉?はよさげだった)、
浜平 = 野栗沢 > 塩ノ沢 > 向屋 になるかも・・・

午後からのお湯があるので、4湯一気に制覇するにはくふうがいります。
下仁田から入り、鬼石(or秩父)へ抜けるルートだと
浜平 →(昼食)→ 塩ノ沢 → 向屋 → 野栗沢 の順かな
ただ、これだと浜平-塩ノ沢の往復が余計になるのと最後にまた浜平に入りたくなる(笑)のが難点です。鬼石ルートなら、白寿の湯で仕上げるのもいいかも。

帰路ですが、下仁田に戻るのがいちばん楽。つぎが志賀坂峠を越えて秩父に抜けるルート。鬼石~本庄のルートは道幅狭くカーブの多い道が延々とつづくので、運転に不慣れな方にはあまりおすすめできません。

上野村では「しおじの湯」の開設にあわせ湯巡りスタンプラリーが導入されていますが、温泉で村おこしするなら、もう少し湯づかいを改善してほしいところ。(現在はもっとよくなっているかもしれません。)

いまいち地味で温泉好きのあいだでもなかなか話題にならないエリアですが、ひとつの村でこれだけバラエティあるお湯を揃えているところはめずらしく、各施設が非加水源泉槽をととのえれば、温泉好きにはたまらないエリアになるのでは?

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<上野村の温泉>



<上野村の温泉>
西上州も奥まった上野村は、周囲を山々に囲まれた自然ゆたかなところです。
以前はどこから入るにも厄介なアプローチでしたが、平成16年3月、下仁田から入る湯の沢トンネルが開通し、下仁田ICから約30分と便利になりました。
ハイキングコースや滝、関東一の規模を誇る鍾乳洞「不二洞」など見どころも多く、まいたけにしいたけ、十石みそ、いのぶたなど特産品もたくさん。


【写真 上(左)】 黒瀧山不動寺
【写真 下(右)】 上野村の山々

また、下仁田からの途中、南牧(なんもく)村には普茶料理で有名な黄檗宗の名刹、黒瀧山不動寺もあります。
エリア的にはうどん文化圏ですが地粉蕎麦もあって、道の駅の前にある「福寿庵本店」の蕎麦はかなりのレベルでした。


【写真 上(左)】 伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」-1
【写真 下(右)】 伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」-2

上野村には現在4つの温泉入浴施設があります。(かつては伝説の名湯、浜平温泉「奥多野館」がありましたが、いまは休業しているようです。」)

1.塩ノ沢温泉「国民宿舎 やまびこ荘」
(上野村楢原塩ノ沢887/TEL0274-59-2027、日帰り入浴12:00~17:00 火休 600円)
含鉄-二酸化炭素-Na-塩化物・炭酸水素冷鉱泉 11.6℃、pH=6.2、成分総計=10.81g/kg


【写真 上(左)】 「国民宿舎 やまびこ荘」の外観
【写真 下(右)】 「国民宿舎 やまびこ荘」の内湯

2.向屋温泉「ヴィラせせらぎ」
(上野村大字勝山684-1/TEL0274-59-2585、日帰り入浴15:00~20:00 水休 500円)
Na-塩化物冷鉱泉 15.2℃、pH=10.4、成分総計=1.70g/kg


【写真 上(左)】 「ヴィラせせらぎ」の外観
【写真 下(右)】 「ヴィラせせらぎ」の露天

3.野栗沢温泉「民宿 すりばち荘」
(上野村大字野栗沢506/TEL0274-59-2161、日帰り入浴12:00~20:00頃 不定休 500円)
Na-塩化物冷鉱泉 21.9℃、pH=6.8、成分総計=6.87g/kg


【写真 上(左)】 「民宿 すりばち荘」の外観
【写真 下(右)】 「民宿 すりばち荘」の浴槽

4.浜平温泉(浜平の湯・湯ノ沢の湯)「しおじの湯」
(上野村楢原3487-2/TEL0274-59-3955、日帰り入浴10:00~21:00(冬季~18:00) 第2・4火休 500円)
規定泉(メタけい酸)(Ca・Mg-SO4型) 11.6℃、pH=4.1、成分総計=0.52g/kg


【写真 上(左)】 「しおじの湯」の外観
【写真 下(右)】 新設された浜平源泉槽


いずれも冷鉱泉ながら、いかにも西上州らしいクセもの系のお湯です。
ただ、温泉利用掲示は4軒とも、加水(1.4はなし)、加温、濾過循環、殺菌処理ありでした。4はスペック以上の浴感がありましたが、他の3湯はスペックほどの浴感は感じられず。

個人的感想ですがお湯的には、
浜平 > 塩ノ沢 > 野栗沢 > 向屋 かな
ただし、野栗沢の源泉槽に入れるときは(底に少したまっていた源泉?はよさげだった)、
浜平 = 野栗沢 > 塩ノ沢 > 向屋 になるかも・・・

午後からのお湯があるので、4湯一気に制覇するにはくふうがいります。
下仁田から入り、鬼石(or秩父)へ抜けるルートだと
浜平 →(昼食)→ 塩ノ沢 → 向屋 → 野栗沢 の順かな
ただ、これだと浜平-塩ノ沢の往復が余計になるのと最後にまた浜平に入りたくなる(笑)のが難点です。鬼石ルートなら、白寿の湯で仕上げるのもいいかも。

帰路ですが、下仁田に戻るのがいちばん楽。つぎが志賀坂峠を越えて秩父に抜けるルート。鬼石~本庄のルートは道幅狭くカーブの多い道が延々とつづくので、運転に不慣れな方にはあまりおすすめできません。

上野村では「しおじの湯」の開設にあわせ湯巡りスタンプラリーが導入されていますが、温泉で村おこしするなら、もう少し湯づかいを改善してほしいところ。(現在はもっとよくなっているかもしれません。)

いまいち地味で温泉好きのあいだでもなかなか話題にならないエリアですが、ひとつの村でこれだけバラエティあるお湯を揃えているところはめずらしく、各施設が非加水源泉槽をととのえれば、温泉好きにはたまらないエリアになるのでは?
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■ さよなら 所沢「湯楽の里」

さよなら 所沢「湯楽の里」 〔 2009年2月19日レポ 〕

昨秋、所沢「湯楽の里」のお湯が急変してから、さらに3回行きました。
お湯はもとに戻るどころかますます質の悪いものになっていて、やっぱり「ほんとにたまたまあの晩だけ調子が悪かったのよ・・・」ではありませんでした。

とくに先日いったときには露天岩風呂(かけ流し槽)のお湯からもはっきりと消毒臭がただよっていました。湯口のお湯を口に含むとかなり強い薬品味。おぞぞ~ん。

ほとんど無色透明と化したお湯には湯の花のかけらもありません。
強消毒湯特有の硬い湯ざわりで、あたたまりも以前のお湯には及ぶべくもありません。
それでも消毒臭の裏から必死にあたまを出そうとしているお湯がとっても辛そう。源泉がかわいそうです。

私はかなりの消毒湯に入ってもけっこう平気(^^;)なんですが、強消毒湯に刺激されたためか、不快なかゆみが出たのにはさすがに閉口。とうていお湯を楽しむどころのさわぎじゃありません。
循環系の浴槽はさらにものすごく、ほとんど消毒液につかっているよう。
保健所からすると模範的な施設でしょうが、消毒するにもおのずから限度というものがあるかと・・・。

浴場からあがるとき、からだにしみついた消毒湯を洗いながしながら、あまりの切なさにおもわず涙がでそうになりました(^^;;)

このお湯では、最近さらに調子をあげてきている「彩ゆ記」「王様の湯志木」はおろか、さりげによくなってきているふじみ野の「真名井の湯」に比べても勝負になりません。

温泉導入から4年弱、通い詰めた所沢「湯楽の里」ですが、こんなお湯ではもういくことはないでしょう。
お湯も雰囲気も大好きなお湯だっただけに、かえすがえすも残念です。
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デザイン変更

gooブログのスペック変更でフォントが小さくなってしまったので、
デザインを変えてみました。
当面は春バージョンでいきます。
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■ 初谷温泉 〔 Pick Up温泉 〕




<初谷温泉> (佐久市内山352-イ-1、11:00~15:00(要問合せ)、700円、0267-65-2221)
オフィシャルHP

2002年の冬にいちど入浴していますが、個性的なお湯なので再訪を狙っていました。
最近、ガイド誌などでは日帰り可となっていませんが、ダメもとでTELするとあっさりOK。すかさず突入。


【写真 上(左)】 荒船山
【写真 下(右)】 国道の看板

下仁田方面からだと国道254号、内山トンネルを抜けた少し先の看板を鋭角に右折し、谷沿いを1㎞ほど遡ったところ。
距離はみじかいですが路面は荒れ気味(台風の被害で復旧工事中のよう)、幅員も狭く、冬型が強いと降雪もあるところなのでとくに冬場は要注意。


【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 玄関

明治十八年開湯の山深い一軒宿で、以前は初谷鉱泉といわれていました。
数年ぶりの再訪、手前に新館が増築されたような感じもしましたが、わずか8室なので気のせいでしょう。
以前から綺麗な宿でしたが、さらに洗練の度を増しています。
和風にロハス系入った館内の雰囲気は、どことなく群馬・塩河原温泉「渓山荘」に似ていていごこちがよさそう。
人気の宿でなかなか予約がとれないという情報もあり。
受付の方の応対も親切で好感のもてるものでした。


【写真 上(左)】 館内1
【写真 下(右)】 館内2


【写真 上(左)】 木の質感あふれる館内
【写真 下(右)】 男湯入口

帳場右手の廊下の奥に男女別の浴場。手前が女湯。奥が男湯。
男湯のよこに家族風呂が新設されています。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 さら湯槽

浴場はこぢんまりとしていますが木づくりで雰囲気のあるもの。
手前窓側にさら湯槽(4人)、となりあって奥に源泉槽(3人)の2槽。
ともにみかげ石+伊豆石?づくりの入りごこちのいいものです。
窓の外は渓流が流れ、正面、枝沢のわきに泉源がみえるナイスなロケーション。
カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜14時で男湯は独占~3人。帳場よこのロビーにも何組かいたので、日帰り客もけっこう入っているようです。


【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 家族風呂

源泉槽はややぬるめで38℃位。メインは木升からの注湯で底にヒーターが仕込んであるらしくさわると熱いです。
ときおり石の湯口から冷水の投入がありますが、味は弱い収斂味があるものの、源泉「寶命水」とはちがったような・・・。
源泉槽まわりは、黄土色の石灰華でコーティングされています。
槽内吸排湯は不明ですが、切欠からかなりのフローがあるので、加温かけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 源泉槽の石の湯口
【写真 下(右)】 析出

源泉槽のお湯は、透明度40㎝の黄褐色のにごり湯で黄土色&白色のこまかな浮遊物がただよっています。
味不明、西毛によくあるセメント系の温泉臭が明瞭でその裏に金気臭。
土類金気系のギシギシが強く、適度な濃度感とからだに染み渡るような深みを兼ね備えたお湯。これはSO_4^2-=417.5mg/kgによるところが大きいと思います。
あたたまりも強いので長湯はできませんが、やたらにあとを曳くお湯でなかなか脱出できません。個人的にはかなりこのみのお湯です。
浴後はほてりがすっきり抜けて爽快ですが、どしっとした湯づかれも出るいかにも効きそうなお湯です。

ただ、湯温がちと熱すぎるのが残念。高温のさら湯があるのだから、源泉槽はもうすこし加温を抑えてもいいのでは?

ほぼ適温のさら湯槽は側面注入?で側面吸湯。きもちにごりを帯びたお湯には白い浮遊物がただよっています。ごくよわいカルキ臭+α。
キシキシとした湯ざわりとともに肌に染み込むような湯ざわりがあり、よくあたたまるやわらかなお湯。悪くないです。
温泉規定を満たしているかはわかりませんが、ただの真水の沸かし湯とは思えず、弱酸性の硫酸塩系(ちかくだと浜平温泉「しおじの湯」)のようなイメージさえあります。
以前入ったときよりよほど温泉っぽい感じがします。
湯質がかわったのか、それとも、前はこのお湯のよさがわからなかったのか・・・(^^;)


<寶命水>

【写真 上(左)】 寶命水
【写真 下(右)】 汲み出した寶命水

源泉です。廊下を渡り外に出て小さな橋を渡ってすぐの小沢沿いにあります。
金属のフタをした水槽が2つ。
底から気泡とともに湧いた水が溜まっていて、これを柄杓で汲み出します。
温度は15℃くらい。
手前のは湧出量が細めのようでわずかに懸濁していますが、奥のはそこからポコポコと湧き出し透明です。
んなもんで、炭酸は奥のほうが強烈かと思いきや、さほどちがいはありません。


【写真 上(左)】 手前の泉源1
【写真 下(右)】 手前の泉源2

強い炭酸味+重曹味+旨味の裏にわずかに金気苦味は、滝沢温泉「滝沢館」の飲泉の炭酸を強めた感じかな。臭いはよわくかすかに金気臭。
「天然サイダー」といわれるだけあってやはり力のある炭酸泉で、関東周辺では塩沢温泉「高林閣」とならぶ貴重な炭酸泉だと思います。


【写真 上(左)】 奥の泉源1
【写真 下(右)】 奥の泉源2

近くにはきもちのいい神津牧場もあるので、一日ゆったりと過ごすのにいいエリアだと思います。

含CO2-Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 14.3℃、pH=6.47、2L/min自噴、蒸発残留物=6975mg/kg、Li^+=6.2、Na^+=2081、Fe^2+=11.7、Cl^-=2917、Br^-=11.4、SO_4^2-=417.5、HCO_3^-=1800、メタけい酸=46.9、メタほう酸=155.9、CO_2=1011 <H.8.9.10分析> (源泉名:初谷温泉 源泉)

<温泉利用掲示>
加水:あり(湧出量が毎分2Lと少量のため補給水に若干加水) 加温:あり(直接蒸気加温) 循環:なし 塩素消毒:あり

〔 2009年2月13日レポ 〕

-----------------------------------------------------
国道254号、内山トンネルを抜けた少し先を右折し、谷沿いを1㎞ほど遡ったところ。明治18年開湯の山深い一軒宿で、以前は初谷鉱泉といわれてました。道は細く、積雪のおそれあり。

9室のこぢんまりとした真新しい建物。シックで清潔感がありいい感じです。
玄関を入ると正面に受付、左手の廊下奥に浴室(男女別)があります。
浴室は内湯2。温泉槽(石造2.3人)、さら湯槽(石造5人位)。カラン6位、シャンプーあり、ドライヤーなし。
すぐ前は渓流の好ロケーション。13時で男湯・女湯とも1人(独占)でした。

温泉槽は、ぬるめで38℃位。注湯は側面からで50℃以上(量は少ない)。湯船脇にも湯口あるが注湯はなし。側面排湯でオーバーフローなし。熱めのさら湯槽は、入るとオーバーフロー。
温泉槽まわりは、黄土色の析出物で複雑な造形がみられます。

お湯は、黄褐色濁り湯(透明度50㎝)、黄土色と細かい白色の浮遊物あり。かすかな金気臭。ツルすべ感なし。量は少ないですが非常に細かい気泡がつきます。染みわたってくるような浴感はかなり強く、ぬる湯なのに発汗がすごいです。でた後もぽかぽか。さら湯のお湯もやわらかいです。

<寶命水>
源泉です。廊下を渡り外に出てすぐの小沢沿いにあります。(浴室からもみえます)
金属のフタをした水槽が2つ。底から気泡とともに湧いた水が溜まっており、柄杓で汲み出します。15℃位で透明。微鉄臭。炭酸+微鉄味+渋味+α(複雑な味)。炭酸味はかなり強い。(「天然サイダー」とよばれています。奥の水槽のほうが炭酸が強いみたいです)
尚、宝命水の利用はフロントに一声かけてからがルールです。
ペットボトルで持ち帰りましたが、フタを開けるとプシューと気の抜ける音。

残念なのは、温泉槽が熱すぎること。(何で炭酸泉を50℃以上まで加熱するのでしょう?さら湯があるのに。また、源泉をみると湧出量が少なく、ひょっとして循環かも?)
でも、Fe^2+=11.7でも赤味が薄くお湯は新鮮な感じ。炭酸以外の成分もかなり濃く満足できるお湯です。なにより落ち着いた佇まいの宿の雰囲気がとてもよいです。

含CO2-Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 湧出量不明、14.3℃、pH=6.47、蒸発残留物=6975mg/kg、Li^+=6.2、Na^+=2081、Fe^2+=11.7、Cl^-=2917、Br^-=11.4、HCO_3^-=1800、メタけい酸=46.9、メタほう酸=155.9、CO_2=1011 <H.8.9.10分析>

〔 2002年1月20日レポ 〕
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■ 箱根湯本温泉 「かっぱ天国」 〔 Pick Up温泉 〕



<箱根湯本温泉「かっぱ天国」>(箱根町湯本777 、10:00~22:00、750円、0460-85-6121)
オフィシャルHP

箱根湯本駅のすぐ上にある宿泊もできる温泉施設。めがねさんのレポあり。
駅そば立地、チープなネーミング、あちこちに割チケ出しまくりの営業戦略からバリ循カルキを想像しますが、じつは湯本でも屈指のハイレベルなお湯が楽しめます。
建物下を抜けた奥にPもあるので車でもOK。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 足湯

提灯ぶるさがる急な階段をのぼった入口は狭くてややB級。
ところが階段をつたって浴場に近づくにつれ、雰囲気がでてきます。
板張りの風とおしのいい脱衣所も気分がいいです。

浴場は露天のみで脱衣所の左右にひとつづつ。
左がメインで岩枠青鉄平8-9人屋根つきでややぬるめ。
右のは岩枠青鉄平4-5人でやや熱め。
木々にかこまれた露天のたたずまいは、とても駅前立地とは思えません。

このときは冬だったのでそうでもなかったですが、木の葉の茂る季節には「林のなかの露天」のイメージになるのでは?
他に貸切の内湯もありますが日帰り可かどうかは不明。
足湯もあって、ここからは箱根湯本の駅がよく見えます。


【写真 上(左)】 メイン浴槽
【写真 下(右)】 サブ浴槽

メイン浴槽はパイプからの側面注入でパイプからの排湯+オーバーフロー。
傍らに茶色の河童がたたずんでいて思わずお湯をかけてしまいます(笑)。
サブはパイプからの側面注入でオーバーフロー。どちらも無塩素かけ流しですが、私もめがねさんと同じくサブの方がお湯がいいように感じました。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日10時で独占~3人。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 泉源施設

無色透明のお湯には白い浮遊物。弱石膏味+微薬(芒硝)味に甘い石膏臭+微ミシン油臭。
キシキシととろみを備えた温まりの強いお湯で湯中の指先が青白く発光し、硫酸塩泉の味わい豊か。かなりの鮮度感もあるので湯量は豊富では?

フロントの方の話では源泉は2本あり、ひとつはホール?の下、もうひとつはホームのすぐ上にあるとのこと。(HPによると、昔は「かっぱ天国」の場所に早川が流れていたとの由)
湯本のなかでは硫酸塩がしっかりと出ているお湯で、料金も4ケタあたりまえの湯本では割安だし、これはおすすめです。

Na-塩化物・硫酸塩泉 54.7℃、pH=8.64、成分総計=1.010g/kg、Na^+=317mg/kg、Ca^2+=23.0、Fe^2+=0.12、Cl^-=309、SO_4^2-=248、メタほう酸=16.4 <H16.8.13分析> (源泉名:白石地蔵の湯(湯本第83、98号混合))

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒処理:なし

〔 2007年5月4日レポに加筆・修正 〕
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■ 韮崎市健康ふれあいセンター源泉 「ゆーぷるにらさき」 〔 Pick Up温泉 〕



<韮崎市健康ふれあいセンター源泉「ゆーぷるにらさき」> (韮崎市中田町中条1800-1、10:00~21:00、700円/3h、 0551-20-2222)
オフィシャルHP

R141沿い「道の駅 にらさき」のとい面にある大規模な日帰り温泉施設。
たしか、以前は市営施設だっと思いますが、いまは公式HPがバルブで有名な「KITZ」系のスポーツクラブ運営企業(株)キッツウェルネスのHP内にあります。
売却されたか、運営を委託しているのでは。
以前は市外利用者も500円で入れたかと思いますが、いまは700円になっていて、市内料金300円にくらべ激しく差別されています。
ただし料金内でウォーターガーデン(プール)も入れるので、考えようによってはリーズナブルかも。

熱帯植物園のようなスケルトンドーム型の外観にゲンナリしながら(^^;)入館。(ただしこれはプール)
いかにも公営施設らしい無機質な館内。
廊下の奥に男女別の浴室。脱衣所はプールと共用です。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

明るく広々とした浴場に30人は優にいける大浴槽(石枠タイル貼、寝湯×3、ジェット×2付)、高温槽(?造、5.6人)、かけ湯、打たせ湯、サウナ、水風呂(カルキ臭)に露天(鉄平石造、12人以上)とセンター系らしい多彩な構成。
露天は塀にかこまれているものの、スペースが広いのでそれなりの開放感があり、デッキチェアもおいてあってなごめます。

カラン17、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
GW12時というのに10人以下と空いていました。

大浴槽は妙なかたちの金属オブジェから大量投入+底面&側面注入で浴槽ふちの側溝への上面排湯。
露天は石臼のような湯口から投入+熱湯側面注入で、排湯口への上面排湯。浴槽まわりは鉄分で茶色に色づいています。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 かけ湯

大浴槽(ややぬる)と露天(適温)のお湯はほぼおなじで、ややにごりを帯びて茶と白の湯の花が浮かびます。味不明でカルキ臭あり重曹泉系のかなり強めのツルすべがあります。露天湯口のお湯はわずかカルキ臭なく、わずかながらイオウ臭さえ香るので源泉かと思います。

高温槽のお湯はややイメージがちがい、ややにごりが強めで強い磯の香+薬品臭、なまり気味ですが、大浴槽や露天より濃度感があります。
かけ湯は鮮度高くひょっとして源泉だったような気もしますが、なぜかメモになにもかいてないので(^^;)詳細不明。

思ったよりも個性のあるお湯で、お湯のイメージは佐久海ノ口あたりのお湯をうすくした感じかな。須玉の「若神楼(わかみろう)」も同系のお湯で、湯づかいは「若神楼」のほうが上でしょう。
ただ、設備はこちらのほうがいいので、ファミリーやグループにはいい施設だと思います。

Na-炭酸水素塩・塩化物泉 48.5℃、pH8.0、401L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.550g/kg、Na^+=448.0mg/kg (97.25mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=255.3 (35.49)、HCO_3^-=778.0 (62.84)、CO_3^2-=7.5、陽イオン計=459.3 (20.04mval)、陰イオン計=1043 (20.29mval)、メタほう酸=11.8 <H10.8.12分析> (源泉名:韮崎市健康ふれあいセンター)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置:使用 塩素系薬剤:使用

〔 2009年2月1日レポ (2006年5月入浴) 〕
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