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■ 草津温泉 「恵の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<草津温泉「恵の湯」>
(群馬県草津町昭和区、24h(清掃等で不可時間あり)、無料、0279-88-0001(草津町観光課))
紹介ページ (草津観光協会)
紹介ページ (@nifty温泉)

共同浴場は観光用ではありません。地域住民の生活のお風呂です。
つねに“もらい湯”の心を忘れずにご利用下さい。
(草津観光協会HPより)

さて、万代鉱源泉です。
草津の主力源泉はもともと湯畑でしたが、1970年に万代硫黄鉱山の坑内で大量の高温温泉が噴出、草津町は1975年からこの源泉を熱交換のうえ各施設に配湯、その利用量は4,700L/minにも達っし、湯畑源泉とならぶ主力源泉の地位を獲得しました。
しかし、この源泉は生来暴れん坊で、万代硫黄鉱山はこの高温源泉を抑止することができずに鉱山は放棄されました。(やませみさん「温泉の科学」より)
現在でもこの泉源周辺は非常に危険なため、立ち入り禁止となっています。
なお、周辺の様子は、温泉三昧さんが貴重なレポをされています。

pH=1.5という強い酸性度と独特な入浴感から、万代鉱は好き嫌いの分かれる源泉といわれていますが、ここ「恵の湯」はとりわけ万代鉱源泉の個性が味わえる共同浴場だと思います。

草津の東側、観光客はほとんどやってこない住宅地のなかにあります。
場所はわかりにくく、「睦の湯」を通り過ぎてさらに東側に歩いた左手にひっそりと佇んでいます。


【写真 上(左)】 銘板
【写真 下(右)】 脱衣所

緑の屋根の目立たない建物ですが、湯抜きと暖簾でそれとわかります。右が男湯、左が女湯。
シンプルな脱衣所と無骨なコンクリ造5-6人の浴槽ひとつでまーまーゆったり。
内床が鉄板のような意匠に仕上げられているのが個性的。
アメニティ類なし。土曜11時で独占。
ここは一度しか入ったことはありませんが、たいてい他の共同浴場より空いているようです。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 湯口

石膏まみれのカラン湯口から熱湯源泉を投入で、当然槽内注排湯はなく、全量をオーバーフローのかけ流し。湯量はカランで調整できます。

かなり熱めのお湯は、ほぼ無色透明(わずかに翠がかってる?)で浮遊物もほとんどありません。
口に含むと強いレモン味で歯がきしきしします。(溶けてる?)
酸っぱいような酸性臭?が卓越し、イオウ臭はほとんど感じられません。
草津の源泉はおおむね硫化水素が10mg/kgをこえているのでイオウ気がありますが、万代鉱は硫化水素0mg/kg。
また、草津の他の源泉は成分総計が1.5~2g/kgなのに対し、万代鉱は3.72g/kg。
また、pH=1.5は香草をのぞくと草津最強で、泉質的にも個性あふれるものとなっています。


【写真 上(左)】 湯色と内床
【写真 下(右)】 湯色

強酸性泉特有のヌルヌルがすこぶるつよく、肌が溶けていくような不気味な浴感。
それと同時に肌が引き締まるような収斂感も感じられます。
1ケ所あった傷跡が、やたらにピリピリ痛んでいます。
湯ざわりは無機質で、温泉らしい雑味がほとんど感じられず、なんとなく人工的な酸性液?に浸かっているよう。
入っていてどうも落ち着かない、じわじわとプレッシャーをかけてくるようなお湯です。

ここらへんの独特な浴感が、好き嫌いをはげしく分けるのだと思います。
いずれにしてもかなり強いお湯なので、長湯は避けたほうが無難かと思います。

個人的にはあまり好きな泉質ではないですが、それでも、これだけビシッと決められると、それはそれで感動するものはあります。
「西の河原露天風呂」あたりの揉まれた万代鉱とは別物の、鮮度あふれるお湯であることは間違いありません。

温泉好きのあいだでは、どちらかというと評価のひくい万代鉱ですが、やはり草津を語るには避けてとおれない源泉かと・・・。
「恵の湯」は、その万代鉱源泉の不気味さ、こわさ(?)を体感できる貴重な共同浴場だと思います。

<万代鉱源泉/草津温泉旅館協同組合オフィシャルHP「ゆもみねっと」より>
酸性-塩化物・硫酸塩温泉 96.0℃、pH=1.5、湧出量測定せず(掘削自噴)、成分総計=3.72g/kg、H^+=31.6 (57.63mval%)、Na^+=116mg/kg (9.28mval%)、Mg^2+=57.2 (3.18)、Ca^2+=98.3 (9.02)、Mn^2+=3.09、Fe^2+=11.1、Al^3+=55.1 (11.28)、F^-=23.8、Cl^-=998 (51.64)、SO_4^2-=789 (30.15)、HSO_4^-=841 (15.91)、陽イオン計=440 (54.3mval)、陰イオン計=2652 (54.4mval)、メタけい酸=537、メタほう酸=27.8、硫酸=67.2 <H15.6.20分析> (源泉名:万代鉱)

〔 2009/11/28UP (2006/06入湯) 〕


E138.36.46.197N36.37.3.049
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■ 八塩温泉 「八塩館」 〔 Pick Up温泉 〕



<八塩温泉「八塩館」>
(群馬県藤岡市(旧鬼石町)浄法寺127、時間要問合せ、700円、0274-52-2651)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

※ここは「ヤシオカン」とカナ表示されることが多く、元レポもカナにしていましたが、新しいHPでは漢字になっているので「八塩館」に改めました。

八塩温泉ではもっとも老舗と思われる旅館。
R462からちょっと入ったところ、工事中のR462バイパス?が開通するとわかりやすくなるでしょう。(2009年11月現在、開通しているようです。)
新館は箱形建築ですが、旧館の玄関まわりなどなかなか趣があります。全体に年季入っているもののよくメンテされていて館内はきれいです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯

ELVで階下へ降りると男女別の浴場があります。
浴室は三波石枠鉄平石造10人くらいの浴槽がひとつとシンプル。
窓のそとに竹林と渓谷を見下ろせる落ちついたロケーションです。
カラン8、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜13時で独占。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

奥側の三波石の岩組みから滝状に大量投入+底面冷水注入で強力底面吸湯+わずかなオーバーフローの循環仕様。
底面冷水注入は源泉かどうか不明。
浴槽まわりにところどころクリーム色の析出、湯口まわりにはイガイガの石灰華も成長しています。


【写真 上(左)】 湯色と湯口
【写真 下(右)】 泉源?

きもち黄色がかったお湯はほぼ透明で白い浮遊物あり。
大量希釈らしき無味カルキ臭で残念。
特別な湯ざわりもなくふつうなら早々に退散するところですが、なにか妙に引っかかってくるような存在感があって、しばし浸かっていました。


【写真 上(左)】 飲泉所-1
【写真 下(右)】 飲泉所-2

しかし、ここの凄さは浴場よりも浴場横にひっそりとある飲泉所でしょう。
カランを捻るとでてくる冷水は、強塩味+重曹味+うま味の個性的な味に重曹セメント臭+磯の香。
強烈なとろみ+ツルすべ+ペトペトでちょっと触れただけなのに手がつるつるすべすべに・・・。

これはすばらしい源泉です。
浴場でもこの源泉に触れられるようになるといいのですが・・・。

宿の人の話によると泉源はすぐ下の谷沿いにあるとのこと。
ここは「塩の道、八福神めぐり」の散策コースになっていて、歩いてみると大黒滝の手前に泉源地らしきものがありました。

Na-塩化物強塩冷鉱泉 14.0℃、pH=6.7、湧出量測定せず(掘削自噴)、成分総計=29.0g/kg、Na^+=8770mg/kg (88.57mval%)、Li^+=19.8、Sr^2+=20.6、Cl^-=11500 (75.19)、SO_4^2-=1180 (5.70)、HCO_3^-=5000 (19.00)、Br^-=35.2、陽イオン計=10030 (430mval)、陰イオン計=17720 (431mval)、メタほう酸=722 <H17.6.15> (源泉名:八塩館源泉)
「白寿の湯」に似てますが、鉄分が少なく純粋な重曹食塩がでてるのがミソかな?。

<温泉利用掲示>
加水:あり(温泉資源保護のため) 加温:あり 循環濾過:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009/11/27UP (2006/03/19レポ) 〕


E139.3.23.880N36.10.15.670
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■ 横浜温泉 「チャレンジャー」 〔 Pick Up温泉 〕



<横浜温泉 「チャレンジャー」>
(神奈川県横浜市旭区上川井町2287番地、7:00~22:00(第3火 14:30~)、無休、500円/2h、045-922-5590)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

横浜市旭区にある大規模団地「若葉台団地」のそばの特別養護老人ホーム「あだちホーム」に隣接する温泉施設。以前は特養内の浴場を男女日替わりで一般開放していたようですが、別棟に日帰り施設を新設したもの。

電車+バスだと以下の行き方があります。
東急田園都市線「青葉台」駅から65系統/JR横浜線「十日市場」駅から65系統/JR・東急「長津田」駅から40系統/相鉄「三ツ境」駅から若葉台中央行き、いずれも若葉台中央行きで「若葉台南」下車徒歩5分。
ちょっと道から引き込んでいますが看板がしっかりしているので迷うことはなさそうです。


【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 浴場入口

駐車場の入り口にいきなり温泉スタンドがあってびっくり。(10円/1L)
全体に無機質で白っぽい内装はなんとなく病院か保健施設のような雰囲気がありますが、これは経営者の性格上しょうがないところかな?
大浴場のほかにアトピーなどの治療用の個室浴槽×4と鍼灸治療院もあります。

男女別の浴室は、浴槽(タイル貼5.6人)、ジェット槽(同、ジェット5本)、寝湯(同、×4、ジェット付)、かけ湯槽(源泉)。
カラン14、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
平日18時で10~20人と盛況。
バルコニーの休憩所にチェアーなどが置かれていますが、保健所の指導で扉が開けられず、一旦脱衣所を経由して行くのは不便。

すべての浴槽に湯口があり、”源泉”の掲示があって、湯量は時間とともに変動します。
浴槽は側面注入+底面吸湯でオーバーフローなくややなまり気味。
ジェット槽は底面排湯?でオーバーフローあり。寝湯はオーバーフローあり。
半循環らしく比較的鮮度の高いジェット槽と寝湯が強力ジェット装備なので、ゆったりと入れないのは残念。

やや熱めのお湯は、薄い緑黄褐色透明で塩味+重曹味?。
油粘土系アブラ臭+お香系のモール?臭が混じった臭いは寝湯とジェット槽で明瞭。
浴室がこもっているせいもありますが異様にあたたまり疲れる攻撃的なお湯かと・・・。さすがに等張性の食塩泉です。
重曹泉系のツルすべもあり、浴後は爽快感が出てお肌つるつるとなります。

500円は安いですが、浴場は狭くあまりゆったりとはできないので、わざわざ休日に遠くから行くようなお湯ではないかも・・・。
でも、近場にあったらまちがいなく通いでしょう。

分析表掲示は廊下と脱衣所にあり、コピーを玄関先に置いてあるのは立派。
湯河原や箱根湯本との比較をまじえた泉質の解説パンフもあるので、泉質には自信があるのでしょう。

Na-塩化物泉 45.0℃、pH=7.7、86.1L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=9740mg/kg、Na^+=3320mg/kg (90.93mval%)、Ca^2+=181、Fe^2+=1.05、F^-=4.49、Cl^-=5500 (96.19)、HCO_3^-=333、NO_3^-=15.9、陽イオン計=3610 (158mval)、陰イオン計=5860 (161mval)、メタけい酸=89.1、メタほう酸=166 <H10.5.28決定> (源泉名:横浜温泉チャレンジャー(横浜 第73号))

〔 2009/11/27UP (2004/2/10レポ) 〕


E139.29.58.000N35.29.53.330
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■ 松之山(兎口)温泉 「兎口露天風呂 翠の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<松之山(兎口)温泉 「兎口露天風呂 翠の湯」>
(新潟県十日町市(旧 松之山町)松之山兎口430、4~11月のみ営業、8:00~20:00、毎月15日および月末休、400円、025-596-2402((有)湯米心まつのやま))
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (@nifty温泉)

名湯ぞろいの松之山のお湯のなかでも、温泉好きのあいだでひときわ評価の高いお湯。
松之山の中心、松之山(鷹の湯)温泉街とは離れた兎口(うさぎぐち)地区、植木屋旅館の裏手にあります。

松之山は一時毎冬通っていましたが、ここは冬季休業なので最後まで未湯となったお湯で、2005年晩春に一郷一会のオフではじめて入りました。


【写真 上(左)】 植木屋旅館
【写真 下(右)】 翠の湯入口

翠の湯は植木屋旅館が管理していて、植木屋旅館で料金を払って受付します。
田んぼのなかの小径をすこしのぼるとログハウス風の簡素な木造の脱衣所がみえてきます。そのむこうに露天の浴槽。
あたりは棚田のうしろに杉林が広がる、妻有らしいのどかな風景です。
5月の中旬というのにまわりにはかなりの残雪が残っていました。


【写真 上(左)】 雪が残る周辺の景色
【写真 下(右)】 外からの露天

露天ですが屋根がかかっているのは雨の多いこのエリアではたすかります。
コンクリートの三和土に木造り5-6人の浴槽がひとつ。


【写真 上(左)】 脱衣所入口
【写真 下(右)】 脱衣所からの露天

奥の岩組みから伸びた塩ビのパイプから熱めの源泉を投入で、湯口のそばにはコップがおいてあります。
木枠のフチからオーバーフローの排湯で、槽内注排湯はみあたらず、しぼり投入のかけ流しでしょう。

カラン、シャワー・シャンプー、ドライヤーなどアメニティ類一切なし。
日曜12時で3人~独占。

熱めのお湯は、緑がかった茶色、透明度50~60cmほどのにごり湯で茶系の浮遊物がただよっています。
松之山らしい強鹹味に苦味がまじった強烈な味で、鷹の湯よりインパクトあり。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 湯口

問題の(笑)温泉臭ですが、やはり強烈。
墨系アブラ臭(松之山臭)ベースながら、焼けタイヤ臭とタール臭もがんばっているかなりとエグイ臭いで、鷹の湯ほうが上品。

タール臭まじりという点では鏡の湯にもちかいですが、焼けタイヤ臭がある分こちらのほうが個性的な臭いになっています。

煽りたててくるような強烈な濃度感にほてり感をともなう土類食塩泉特有の浴感で、これも鷹の湯より凶暴。とても長湯できず、すぐにトドと化してしまいます。
ペトペトした浴後感と強烈なほてりが残るので夏場はかなりきびしいのでは。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 湯口&湯色

松之山では、湯坂温泉と双璧をなす凶暴系のお湯で、泉質マニア&凶暴湯マニア(^^;)は避けてとおれないでしょう。
また、すぐ近くの庚申の湯(植木屋旅館)とはまったくニュアンスの違うお湯で、これと入りくらべてみるのも一興かと・・・。

この凶暴湯と冬場の豪雪のなかで格闘したいですが、このあたりは松之山でもとくに雪のふかいところ、植木屋旅館まで入るのもひと苦労なので、それは無理な注文でしょう。

Na・Ca-塩化物温泉 72.1℃、pH=7.6、35L/min、成分総計=14340mg/kg、Na^+=3391mg/kg (59.21mval%)、Ca^2+=1898 (38.02)、Li^+=2.1、NH4^+=33.7、Sr^2+=27.2、Ba^2+=1.8、Fe^2+=3.9、F^-=2.4、Cl^-=8079 (97.23)、Br^-=32.4、I^-=7.5、チオ硫酸イオン=0.9、SO_4^2-=233.9、HCO_3^-=61.5、陽イオン計=5510 (249.1mval)、陰イオン計=8418 (234.4mval)、メタけい酸=133.2、メタほう酸=280.4、遊離炭酸=2.6 <H16.10.20分析> (源泉名:兎口1号)

<温泉利用掲示(現地掲示)>
温泉100%の源泉がかけながしです 

〔 2009/11/24UP (2005/05入湯) 〕

一郷一会100名湯(記事 by takayamaさん)


E138.36.2.967N37.4.36.219
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■ 熊の湯温泉 「熊の湯ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<熊の湯温泉 「熊の湯ホテル」>
(長野県山ノ内町平穏7148、12:30~15:30(繁忙期不可、要問合せ)、1,000円(タオル付)、0269-34-2311)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

温泉好きのあいだで根強い人気を誇る温泉ホテル。
熊の湯周辺の宿は平床からの引湯も多いですが、ここは自家源泉をもっています。
以前は冬場のスキーシーズンは日帰りはむずかしく、いまもそうなのかは不明。
いずれにしても”繁忙期不可要問い”なので、事前のTEL確認は必須でしょう。


【写真 上(左)】 湯屋
【写真 下(右)】 浴場入口

志賀高原を代表するゲレンデ、熊の湯スキー場の目の前にあるホテルです。
本館のつくりは洋風ですが、廊下を渡って奥まった浴場は、一気に和風モードにチェンジして木造の趣あるもの。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 木組みの天井

がっしりと高い木組みの天井、総木貼りの床、浴槽ももちろん総木造(7-8人)。
たっぷりふかめですこぶる入りごこちのいい浴槽です。


【写真 上(左)】 趣ある浴場
【写真 下(右)】 露天

洗い場よこの扉をくぐると露天で、石造8-9人の浴槽がひとつ。
奥に滝がしつらわれ、高原の空気に包まれたいい露天です。
カラン5、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。
連休14時で2~4人とすいていました。


【写真 上(左)】 内湯浴槽-1
【写真 下(右)】 内湯の湯口

内湯は木の湯口からの投入で切欠からの上面排湯。湯口のそばには柄杓がおいてあります。
露天は木+石の湯口からの投入でおなじく切欠からの上面排湯。
どちらもかけ流しかと思いますが、内湯のほうがお湯がいいです。


【写真 上(左)】 内湯浴槽-2
【写真 下(右)】 露天の湯口

内湯のお湯はかなり熱めで、綺麗なエメラルドグリーンに白い湯の花がうかびます。
つよい苦味にエグ味+α。しぶ焦げイオウ臭に墨系のアブラ臭がまじる極上の湯の香。
お湯の色といい湯の香といい、月岡に似たものを感じました。


【写真 上(左)】 内湯浴槽-3
【写真 下(右)】 湯色

きしきしとスルスルが入りまじる絶妙な湯ざわりで、熱湯なのにほてらず、もっと熱いお湯に入りたくなる不思議なお湯。
あと曳き感がハンパではなく、なかなか抜けられません。
浴後は湯ぎれよく、充実したあたたまり感がながくとどまる格調の高いお湯です。
なるほどこれは噂どおりの名湯かと・・・。

渋い木づくりの浴舎で鮮度抜群の緑色のイオウ泉を楽しめる贅沢なお湯は、1,000円払っても入る価値があるように思いました。

含硫黄-Ca・Na-炭酸水素塩・硫酸塩温泉 48.2℃、pH=7.5、湧出量不明(掘削揚湯)、成分総計=1279mg/kg、Na^+=104.2mg/kg (30.58mval%)、Mg^2+=20.6 (11.48)、Ca^2+=168.4 (56.69)、Cl^-=79.4 (15.66)、HS^-=53.9、SO_4^2-=170.8 (24.90)、HCO_3^-=418.0 (47.90)、陽イオン計=300.3 (14.81mval)、陰イオン計=722.4 (14.30mval)、メタけい酸=191.5、メタほう酸=5.7、硫化水素=19.3 <H16.9.14分析> (源泉名:熊の湯温泉)

※別掲の「温泉利用証」(2005/6/1)では、63.0℃、pH=7.4、75L/min(動力揚湯)で、泉質は含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉

<温泉利用掲示(温泉利用証)>
加水:あり 加温:なし 循環装置:なし(完全放流式) 消毒:なし 

■ブランドグルメ
〔奥志賀高原牧場のほんわかヨーグルト〕
ブランド化されてるかどうかはわからんけど、「牛乳の殺菌温度を調整し、3年以上自家繁殖させた乳酸菌に志賀高原から吹いてくる風の中にある酵母が入り、やっと完成しました。」(オフィシャルHP)というヨーグルトで美味しそう。通販もやっています。

〔 2009/11/13UP (2007/7入湯) 〕


E138.29.53.286N36.40.53.143
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■ 強羅(早雲山)温泉 「五彩館」 〔 Pick Up温泉 〕



<強羅(早雲山)温泉 「五彩館」>
(神奈川県箱根町強羅1322-36、11:00~20:00?(時間要問合せ)、680円、0460-82-5185)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

早雲山駅の上にある元企業の保養施設だった全7部屋のこぢんまりとした湯宿。
道沿いに日帰り入浴の看板を出していて、日帰り受入れに積極的なようです。
強羅地区に落とす前の大湧谷造成泉に入ってみたくて行ってみました。


【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 浴場からの眺め

和洋折衷の建物はよくメンテされています。
浴室はふたつで、手前が男湯、浴室の手前に休憩所もあります。

こぢんまりとした浴室は高台にあって、山々を見渡せるきもちのいいロケ。
伊豆石貼の浴室に赤みかげ石造の浴槽がひとつおかれた質感の高いもの。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日11時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯(入浴前)
【写真 下(右)】 女湯(入浴前)

石の湯口からさわれないくらいのゲキ熱湯を絞り投入+側面注入で切欠からの流し出し。
湯張り直後だったらしく、お湯は緑白がかった半透明で底に緑灰色の沈殿物。
これだけ透明感のある大湧谷造成泉ははじめてみました。
館内掲示には「当館の湯は大湧谷より引湯された100%源泉のかけ流しです。」とあります。


【写真 上(左)】 舞い上がる湯の花
【写真 下(右)】 男湯(入浴後)

お湯はゲキ熱で入れず、湯かき棒でかき回すと白い湯の花が舞い上がり一気に透明度20~30cmの乳白色にごり湯に・・・。
しばらく湯かき棒で格闘するも、とうてい入れず、やむなく冷水ホースで加水。

かなり強い酸性レモン味に渋レモン?臭。
で、イオウ臭はあまり感じませんが、浴後肌にかなり強烈な焦げイオウ臭が残ります。


【写真 上(左)】 湯色と湯口
【写真 下(右)】 入るとざこざこの流し出し

酸性泉特有のぬめりととろみが明瞭なここのお湯は、箱根の造成泉のなかでも屈指の酸性度では?
かなり荒削りな浴感のお湯で、強羅下や仙石原のとろ~んとした造成泉とはイメージがだいぶんちがいます。
イオウ泉好きなら、一度トライしてみるのも面白いと思います。

酸性-Ca・Mg-硫酸塩・塩化物泉 64.7℃、pH=2.9、成分総計=1013mg/kg、H^+=1.27、Na^+=43.1mg/kg、Mg^2+=39.0、Ca^2+=104、Fe^2+=7.07、Al^3+=5.66、Cl^-=124、SO_4^2-=447、HSO_4^-=18.6、陽イオン計=206、陰イオン計=590、メタけい酸=213 <H11.9.17分析> (源泉名:箱根温泉供給(株) 供給温泉(大湧谷温泉)/湧出形態:造成温泉)

※ 当館の湯は大湧谷より引湯された100%源泉のかけ流しです。(館内掲示)

■ブランドグルメ
〔黒たまご〕
大湧谷で茹でられる超有名な温泉たまごは玉子茶屋で売ってます。1個食べると7年、2個で14年寿命が延びるとか・・・。

〔 2009/11/13UP (2006/8入湯・2007/4/22レポ) 〕


E139.2.4.150N35.14.41.190
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冬向きの10曲

ちと早いけど、冬っぽい曲10曲。
今回は横着して洋楽、邦楽とりまぜです。
気にいったら買ってあげてね。

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

1.Enya - Afer Ventus

■ ”元祖ヒーリングミュージック”、Enyaの代表曲。
1991年発表「Shepherd Moon」収録。こういう曲はケルト系じゃないとなかなかつくれない。

2.松任谷由実 - 守ってあげたい 

■ Yumingには冬やスキーの有名曲はたくさんあるけど、なんとなくこれ。メロディがやたら綺麗。

3.Richard Elliot - When A Man Loves A Woman

■ たまには専門(笑)のSmooth Jazzを・・・。
元Tower of Powerのサックス。Smooth Jazz系では屈指の実力派。
この人のLIVE行ったことあるが、やはりものすごいパワー。かなりの時間、ステージじゃなくて客席をまわりながら吹いてた。

4.絢香 - 三日月

■ これは難曲だが、特有の艶のある声でつづれ織りのように唱いあげて名曲に・・・。

5.今井美樹 - GOODBYE YESTERDAY

→ 〔直リンク〕 (埋め込み無効)
■ 2000年2月リリースのヒット曲で本人出演のドラマ「ブランド」主題歌。彼女らしいスケールのおおきなバラード。このLIVEはとくにいい出来です。

6.Atlantic Starr - Secret Lovers
Atlantic Starr - Secret Lovers

■ ニューヨーク出身のセルフコンテインド・グループがコンパクトになって放ったヒット・チューン。
結婚式ソングとして定着した甘甘の「always」より個人的には好き。

7.小泉今日子 - あなたに会えてよかった

■ なぜかおもむろに入れたくなった(笑)。歌謡曲でもいい曲はいい。

8.Sissel - Se Ilden Lyse/Fire In Your Heart

■ リレハンメル五輪の公式アーティストとして有名になったノルウェーのアーティスト。
綺麗な声質と圧倒的な声量をあわせもつ実力派。

9.Peabo Bryson & Regina Belle - A Whole New World

■ ディズニーの「アラジン」のテーマ曲。ドリーミーな曲をBCMシーンを代表するふたりがデュエット。

10.山下達郎 - クリスマス・イブ

■ 〆はやっぱりこれか・・・(笑)。
1983年の発売当時、7インチ盤ではシングルカットされなかったのが信じられない名曲。
1988年、JR東海の「ホームタウン・エクスプレス(クリスマス編)」で一世を風靡。
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■ 笠懸町温泉 「かたくりの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<笠懸町温泉 「かたくりの湯」>
(群馬県みどり市(旧 笠懸町)笠懸町鹿250、10:00~21:00(11-4月 ~20:00)、500円/2h、0277-76-1126)
オフィシャルページ
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

以前、温スタのレポはしていますが、”強カルキ湯”の噂におそれをなして(笑)、未湯となっていたお湯。
お湯のスペックはいいし、残しておくのもシャクなので攻めてみました。


【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 泉源

以前は笠懸町の施設でしたが、いまは合併してみどり市の施設になっています。
それにしても源頼朝公ゆかりの笠懸という名称を捨て、「みどり市」なんちゅう没個性な市町村名になってしまったのはお気の毒。
そういえば由緒正しい喜連川町も、合併により「さくら市」などという幼稚園だか保育園だかわからんような無粋な名前になってしまいました。

旧石器時代の「岩宿遺跡」のすぐそば、公共施設が集まっている一画にあります。
県内産の木材を使用したという木造の建物です。

なお、温泉スタンド(泉源)はぜんぜん離れたところ(ここ)にあって、この施設はそこから約900m引湯しています。(ONKEN21さんレポより)
湯量不足により一時供給を休止していたとの情報がありますが、現在はどうなのかな?


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 かけ湯と主浴槽

ここは時間制限があって、受付するとすぐになくしてしまいそうなちいさな入場券を受けとります。
左手廊下の奥に男女別の浴室。
浴室は細長く、手前に主浴槽(大理石枠伊豆石貼10人位、強力ジャグジー付)、奥に檜風呂(檜造7-8人)の2槽。
外に庭園があって涼めますが露天はありません。

ジャグジー槽は白と茶の析出の出た石の湯口からの大量投入と脇にあるかけ湯の側面からの少量流し込み。
このかけ湯のお湯はぬるめで、しっかりとしたとろみもあるので源泉かも?。
また、湯口はときおりぬる湯の大量投入となるので、ここもそのときは源泉投入なのかもしれません。
槽内注排湯は不明で、奥側の側溝へのよわい流し出し。

檜風呂は、おなじく白と茶の析出の出た石の湯口からの投入+側面注入で、側面吸湯+奥側側溝への流し出し。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で4-7人とまあまあの入り。


【写真 上(左)】 檜風呂
【写真 下(右)】 檜風呂の湯口

お湯はどちらもほぼ適温、無色透明でこまかな白い浮遊物がただよいます。
湯口でほのかな石膏味+薬品味。
カルキ臭はやはりありましたが、さほど強いものではありませんでした。
とくに檜風呂はよわめで、お湯もこちらのほうがいい感じがしました。

硫酸塩泉ながらなぜかキシキシはよわく、むしろヌルすべ系の湯ざわりはpH=8.3のシワザか?。
とろみがきいてゆったりと身を委ねられるやさしいお湯で、北毛や中伊豆の硫酸塩泉とはややニュアンスがちがいます。
これが循環によるものか、はたまた源泉じたいの素性によるものかは不明。

それにしても、成分総計=3.57g/kgの芒硝泉とは、あなどれないスペックです。
このあたりはどちらかというと重炭酸土類泉系のお湯が多いのですが、それらとはちがう湯脈なのかな??

想定外にいいお湯。とくに檜風呂は循環カルキ湯のイメージはうすいので、近くにきたらよってみてもいいかも。

Na-硫酸塩温泉 38.4℃、pH=8.3、湧出量不明(1,600m掘削揚湯)、成分総計=3.57g/kg、Na^+=1067mg/kg、Ca^2+=74.9、Fe^2+=0.51、F^-=4.0、Cl^-=357、SO_4^2-=1831、HCO_3^-=116、CO_3^2-=7.59、陽イオン計=1174、陰イオン計=2317、メタほう酸=49.9 <H7.8.15分析> (源泉名:笠懸町温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり 

■ブランドグルメ
〔笠懸のけんちん汁〕
地元の野菜をたっぷりつかったけんちん汁。野菜のうまみで味がよく、味噌も少ない減塩タイプのけんちん汁です。(群馬県企画課内「上州ふるさとの味」 PR検討会資料)

〔 2009年11月11日UP (2006年11月入湯) 〕


E139.17.13.960N36.23.44.390
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■ コロナの湯第7号温泉 「コロナの湯 小田原店」

<コロナの湯第7号温泉 「コロナの湯 小田原店」>
(神奈川県小田原市前川219-4、10:00~25:00、650円(土日祝 750円)、0465-45-5660)
オフィシャルページ
紹介ページ (@nifty温泉)

愛知県発祥の総合エンタメ企業、コロナグループが運営する日帰り温泉施設。
他の施設と同様、パーラー、シネコン、カラオケ、ネットカフェ、まんが喫茶、ゲーム、ボーリング、飲食などのエンタメ系施設の複合体です。

ここは2008/3/20にグランドオープンしていますが、このレポはその前のものです。
施設内容や湯づかいなどもかわっているかもしれません。
なお、グランドオープンでは、約300坪の遠赤外線火窯低温サウナ「健美効炉(けんびこうろ)」も設置されています。(別料金)

場所はJR東海道線「鴨宮」駅と「国府津」駅の中間くらいの線路沿い。
クボタの工場の線路をはさんだ反対側です。
線路沿いを走るアプローチのイメージは温泉施設というよりエンタメ系のそれ。
煌々とネオン輝く施設まわりは不夜城のようで、客層は若い層がメインです。

温浴施設「コロナの湯」は1階の一画にあり、受付まわりは異様に広いです。
フードコートも併設されていて、ここは入場料なしで利用可。
脱衣所はとても広くてつかい勝手のいいもの。
浴場入口に温泉利用槽を示す図が掲示されていました。

内湯ゾーンはすべて真湯槽で各種機能浴槽群、サウナ、水風呂(弱カルキ臭)。
露天ゾーンはかわり湯以外温泉利用です。
露天もスペースたっぷりで、風とおしよく、上空を見上げると巨大なボーリングのピンがそびえたっているのになぜか笑えます。

カラン38、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日18時で30人ほどいましたが広いのでゆったり。

露天は時計まわりに手前から、壺湯(陶製1人)×3、かわり湯(この日はユーカリ湯)、ぬる湯浴槽(岩枠鉄平石貼7-8人)、寝ころび処、檜風呂(総檜造7-8人)と中央に主浴槽(岩枠鉄平石貼15人位)。

すべてに余裕のあるつくりで、このスペース取りは関東系のスパ銭チェーンとは異質。
サウナマットや浴場出入口のシャワー水流など、こまかなところに配慮した施設で好感。
これで料金500円。温浴施設としてみると、コストパフォーマンスは非常に高いです。
(いまは上記のとおり料金改訂されています。)

このときは疲れ果てていて(^^;)、メモがいい加減なんですが、壺湯は竹樋風樹脂製、ぬる湯浴槽&主浴槽は岩、檜風呂は檜の湯口から投入で、壺湯は底面注入併用でオーバーフロー、他の浴槽は側面注入併用で側溝への上面排湯だったかと思います。

お湯はどの浴槽も大差なかったような気がしますが、これもメモがいい加減なので確信もてず。
湯温は、壺湯でややぬる、ぬる湯浴槽で38℃位、檜風呂で42℃、主浴槽で41℃ほど。

無色透明のお湯は強塩味微苦味でかなり強烈。ひょっとして加水なしかも・・・?
そのわりに温泉臭はよわく、カルキ臭がのさばっています。
土類食塩性系のぎしぎしペトペトに、なぜか酸性泉のようなぬるぬるとした湯ざわりがまじります。
濃度感はかなり高いもののなぜかさほどほてらず、そのわりにあとでどし~んときてやたらにのどが渇くあと効き系のお湯。
イメージは化石海水系というより海岸温泉で、大磯温泉「大磯プリンスホテル」や浜湯河原の「おおきじま」に近いものがあります。
分析データでもSO_4^2-=2610.00と、海水に近い硫酸イオンが出ています。

温泉としての深みにはやや欠けますが、「温泉に入った」という満足感はしっかり得られます。
「太田コロナの湯」もそうでしたが、アミューズ施設内の施設にしては猥雑感もなく、じっくりと入浴を楽しめるなかなかの施設だと思いました。

Na-塩化物強塩泉 16.5℃、pH=7.0、湧出量不明、成分総計=34900mg/kg、Na^+=10300.00mg/kg、Mg^2+=1200.00、Ca^2+=722.00、Sr^2+=3.75、Cl^-=19500.00、SO_4^2-=2610.00、HCO_3^-=165.00、Br^-=68.90、陽イオン計=12500.00、陰イオン計=22300.00、メタほう酸=11.0、遊離炭酸=27.9 <H16.11.4分析> (源泉名:コロナの湯第7号温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環装置等使用:あり 消毒処理:あり 

■ブランドグルメ
〔小田原蒲鉾〕
東海道の旅人に供された歴史ある蒲鉾。白グチをつかった蒸し板系白蒲鉾は、関東を代表する練りものとして広く知られ、箱根の土産ものとしても有名です。

〔 2009年11月11日UP (2005年11月入湯) 〕


E139.11.50.110N35.16.31.670
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■ (神栖市日川)天然温泉 「海石花」



<(神栖市日川)天然温泉 「海石花」>
(茨城県神栖市(旧 神栖町)日川海岸砂間2036-76、10:00~22:00、800円(各種割引デーあり)、0299-95-1126)
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

2007年秋にオープンした自家源泉の日帰り温泉。
伊豆稲取に「石花海(せのうみ)」というけっこう有名な湯宿がありますが、こちらは「かいせきか」とよみます。

神栖市日川海水浴場のそば、海岸沿いに巨大な風車が並ぶ風力発電所が目印か・・・。
なんとなく事務所のような外観。館内のつくりもやや無造作で地元客、観光客どちらを対象としているのかよくわからず。
茨城、鹿行エリアはもともと温泉がすくなく、なかでも南部、鹿島灘沿いにある鹿島、神栖あたりはこれまで温泉とはほとんど無縁のエリアでしたが、このところいくつか温泉が誕生していてここもそのひとつ。
これまでのエリアイメージのためか、日帰り温泉ガイド類にはほとんど紹介されておらず、それもあってか土曜の13時で独占~2人と空いていました。


【写真 上(左)】 風力発電所
【写真 下(右)】 看板

受付左手奥に浴場。左が男湯、右が女湯。
他に食事処や休憩処もあります。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所の広さは標準的。
浴室は岩枠石タイル敷10人以上のゆったりとした内湯がひとつとシンプル。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口&湯色

ライオン?の湯口からかなり熱めのお湯を20L/minほど投入。湯口まわりは鉄分&石灰華系の析出で赤茶に色づいています。
他に槽内注吸入は確認できず、湯口からはなれるほどぬる目になり、端の切欠から大量に流し出しているので、加温のかけ流しか、それに近い湯づかいだと思います。
温泉利用掲示はみあたりませんでしたが、HP&パンフには「源泉かけ流しの贅沢な温泉」とあります。


【写真 上(左)】 かなりザコザコ
【写真 下(右)】 湯口

ややあつめ(端ほうは適温)のお湯は緑灰色のよさげな色味で、赤茶の浮遊物がたくさんただよっています。
強食塩泉のわりに鮮度を感じるお湯で湯づかい上々。

えらく強い塩味。土類をかなり含んでいるので苦味があってもよさそうですが、苦味も金気味もほとんど感じられない塩気一本勝負の味。(わずかに重曹系のまろみが混じるか?)
アンモニアや鉄分をかなり含むものの、弱い臭素系の臭いがある程度で、見た目や味ほどには温泉臭は強くありません。

土類系のギトギト感よりも重曹系のツルすべが表にでていて、濃度感はばっちりあるものの、湯ざわりのやさしいお湯です。
それでも強食塩泉。温まり感はハンパじゃなく、洗い場で冷水をあびながらの入浴。
成分総計=30.18g/kg、特濃強食塩泉の力感炸裂か・・・。
浴中はややペトつきますが、温まりがしっかりと残ります。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 泉源?

それにしても、このお湯のできはどうしたことでしょう。
力感あふれる源泉といい、スグレものの湯づかいといい、ついさきごろまで、”温泉不毛県””カルキ湯のメッカ”と揶揄された茨城のお湯とはとうてい思えません。(ここに限らず、最近茨城のお湯はかなりよくなってきている。)

料金800円はちと高いような気もしますが、このあたりに来たときは、温泉好きならばはずせない1湯かと思います。

Na-塩化物強塩泉 28.7℃、pH=7.4、180L/min(1,380m掘削揚湯)、成分総計=30.18g/kg、Na^+=9805mg/kg (82.00mval%)、NH^4+=26.2、Mg^2+=714.3 (11.30)、Ca^2+=372.3 (3.57)、Sr^2+=9.7、Ba^2+=7.6、総鉄イオン=3.7、Cl^-=18140 (98.90)、HCO_3^-=*322.8、陽イオン計=11490 (520.1mval)、陰イオン計=18480 (517.4mval)、メタけい酸=102.9、メタほう酸=37.8、遊離炭酸=64.8 <H17.12.28分析> (源泉名:海石花)

※ 建物のよこに泉源施設らしきものがあったので、おそらく敷地内湧出だと思います。

■ブランドグルメ
〔鹿島灘はまぐり〕
鹿島灘沿岸でとれる殻がなめらかでつやがある高級品のはまぐり。潮汁、焼きはま、酒蒸しなどが美味しいとされます。旬は春。

〔 2009年11月3日UP (2009年5月入湯) 〕


E140.44.28.275N35.51.52.518
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■ 馬頭温泉郷(宝来の湯) 「湯の宿 城の台荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<馬頭温泉郷(宝来の湯) 「湯の宿 城の台荘」>
(栃木県那珂川町(旧 馬頭町)小口1735、時間確認要、500円、0287-92-4311)
オフィシャルHP
紹介ページ (るるぶ.com)

いまは那珂川町となった旧馬頭町エリアにはいくつかの温泉があって、”馬頭温泉郷”と呼ばれています。
共同配湯がメインのエリアですが、ここは”宝莱の湯”という自家源泉をもっています。

場所は那珂川の左岸を走る県道298小口黒羽線で北上、「あづまや温泉ホテル」を過ぎてすこし行った右手の道(たしか看板あり)に入ってすこし登ったところ。
「美玉の湯」まで行くと行き過ぎです。

こざっぱりとして居ごこちのよさそうなお宿です。
男女別の浴場に内湯(石枠伊豆石敷6-7人)と露天(木枠鉄平石敷5-6人)というオーソドックスなつくりで落ちつけます。


【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 女湯露天

露天は林の向こうに谷をのぞむ、なかなかナイスなロケーション。
カラン7(温泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 男湯内湯
【写真 下(右)】 女湯内湯

内湯は岩の湯口から投入で底面吸湯+切欠からのざんざこ上面排湯。
露天は岩から突き出た竹筒からの投入で、側面吸湯ありのオーバーフローなし。湯口の元で熱湯とぬる湯を混合して投入しています。


【写真 上(左)】 男湯露天の湯口
【写真 下(右)】 女湯内湯の湯口

湯づかいはかけ流しかどうかわかりませんが、お湯は悪くなく、浴感は内湯のほうがあるものの、鮮度感は露天のほうが高いような感じがしました。


【写真 上(左)】 ざこざこのオーバーフロー
【写真 下(右)】 泉源?

ほぼ無色透明のお湯にはこまかな茶色の浮遊物。
湯口で微たまご味+微重曹味、微イオウ臭におだやかな温泉臭。
露天の湯口そばではわずかながらアワつきもありました。
とろみとヌルすべが強いのはメタけい酸を多く含む馬頭温泉の特徴で、浴後にほどよい爽快感がでるのもこれまた馬頭のお湯の個性です。

いかにも馬頭のお湯らしい地味ながらしみじみといいお湯で、馬頭のなかではイオウがよく表現されているお湯だと思います。


【写真 上(左)】 足湯の説明
【写真 下(右)】 足湯

宿の上手に立派な足湯「四季の足湯」があります。
野湯派なら入ってしまうのではないかと思われる(^^)、おおきな足湯です。
玉石敷の浴槽に注入されたお湯はやや熱めで鮮度感抜群。こんな鮮度の高い足湯はなかなかお目にかかれません。


【写真 上(左)】 足湯の浴槽
【写真 下(右)】 那珂川のヤナ

馬頭周辺には、那珂川温泉八溝温泉など、しみじみといいお湯が多いのでハシゴしてみるのも面白いのでは?
あと、このあたりは鮎の名所で、夏から秋にかけてヤナがたくさんかかるので、それとからめて訪れるのも面白いかもしれません。(さりげに蕎麦も美味いところ)

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)型) 32.1℃、pH=9.5、178.4L/min(1,100m掘削揚湯)、成分総計=0.286g/kg、Na^+=57.4mg/kg (98.61mval%)、Cl^-=2.3 (2.13)、SO_4^2-=12.6 (8.58)、HCO_3^-=102.6 (54.89)、CO_3^2-=28.7 (31.28)、HS^-=0.1、陽イオン計=58.4 (2.53mval)、陰イオン計=148.0 (3.06mval)、メタけい酸=79.4 <H13.10.5分析> (源泉名:馬頭温泉 宝来の湯)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

〔 2009年11月3日UP (2005年9月入湯) 〕


E140.8.31.080N36.46.28.670
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■ 川原湯温泉 「笹湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<川原湯温泉 「笹湯」>
(群馬県長野原町川原湯、10:00~20:00(4-11月)/10:00~19:00(12-3月)、300円、0279-82-2244(長野原町企画観光課))
紹介ページ (@nifty温泉)

吾妻の名湯、川原湯温泉にある共同浴場。
川原湯には外来客に開放されている共同浴場が、「王湯」「聖天様露天風呂」、そして「笹湯」と3軒あり、なかでも「笹湯」はもっともジモ専的。


【写真 上(左)】 冬の外観 (2003-2)
【写真 下(右)】 表札

温泉街下手の美容院の前の路地を吾妻渓谷側に下った、えらくわかりにくいところにあります。
木造の風情あふれる浴舎。料金箱に300円を入れて入場。


【写真 上(左)】 入口 (2003-2)
【写真 下(右)】 料金箱

外観はかなり年季入っていますが、なかは清掃がいきとどきビシっと綺麗。
こういうところはさすがに温泉県、群馬の共同浴場です。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 木組みの天井

木枠の脱衣棚&脱衣場から数段下がった浴場にタイル貼4-5人の湯船。
タイルの配色が絶妙で、渋い味わいを醸し出しています。
熱湯浴槽ながら、天井の高い湯屋建築なのでこもりはさほどありません。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2

まっ黒に硫化したカランは水のみ。アメニティ類一切なし。
土曜13時で独占。

白い石膏の析出のでた金属パイプの湯口から60℃は確実にあるゲキ熱湯を5L/minほどの絞り投入。湯口のよこにはコップがおいてあります。


【写真 上(左)】 源泉の説明
【写真 下(右)】 湯口

底面から自然流下しているらしくオーバーフローはないですが、お湯の感じからしてまちがいなくかけ流しでしょう。

このときは内床が乾いていたのでおそらく一番湯。
で、お湯は当然ゲキ熱です。
湯もみだけではまったく対抗できずやむなくホースで水投入。46℃くらいまで落として入りました。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

ただ、ここは熱湯好きの常連さんも多いようなので、安易に加水しないのがマナー。
出した水はかならず止めていきましょう。

ほぼ無色透明のお湯には白~うす茶の羽毛状の湯の花がたくさん舞っています。
のどにスルスルと入っていく芒硝泉特有の味に、よわい塩味とたまご味がきいて美味。
アブラ臭とイオウ臭がまじったような独特な川原湯臭。

ただ、「王湯」や「丸木屋」にくらべると川原湯臭は若干よわめのような気もするので、新湯源泉は元湯源泉にくらべ、きもち温泉臭はよわいのかもしれません。
たしかに、神社下の新湯足湯より、「王湯」下の元湯泉源の湯気ほうが川原湯臭は強いと思います。


【写真 上(左)】 湯の花
【写真 下(右)】 湯色

きしきしとヌルすべが入りまじるアルカリ硫酸塩泉特有の湯ざわり。
迫りくるような力づよい浴感は熱湯のせいだけではなく、泉質によるところが大きいと思います。
浴後もつよい温まりがあってなかなか汗が引きません。

ここは「王湯」や「聖天様露天風呂」にくらべて空いていて、昼間ならゆったりと名湯、川原湯を楽しむことができます。
本来ならばジモ専になりそうなこのような浴場まで、外来者に開放していただけるのはありがたいことです。
とくに入浴マナーに気をつけて入りたいお湯です。

Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 78.9℃、pH=7.3、湧出量=測定せず(掘削自噴)、成分総計=1.89g/kg、Na^+=297mg/kg (44.87mval%)、Ca^2+=314 (54.42)、Fe^2+=0.22、Cl^-=522 (53.16)、SO_4^2-=577 (43.44)、HCO_3^-=50.0 (2.97)、HS^-=2.6、陽イオン計=618 (28.8mval)、陰イオン計=1150 (27.6mval)、メタけい酸=89.1、メタほう酸=31.9、硫化水素=1.5 <H13.8.20分析> (源泉名:川原湯温泉 新湯)

※ ここは以前、元の湯ないしは元の湯・新湯混合泉をつかっていた記憶がありますが、このレポ時には新湯単独泉の分析書が掲示されていました。

<温泉利用掲示>
加水:利用者が随時 加温:なし 循環ろ過:なし 塩素系薬剤使用:なし  

〔 2009年11月3日UP (2002年から複数回入湯、レポは2006年6月入湯時) 〕


E138.42.20.525N36.32.46.802
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■ 川原湯温泉 「聖天様露天風呂」 〔 Pick Up温泉 〕



<川原湯温泉「聖天様露天風呂」>
(群馬県長野原町川原湯、7:00~19:00(4~11月 ~20:00)、100円、0279-82-2244(長野原町企画観光課))
紹介ページ (@nifty温泉)

上州吾妻を代表する名湯、川原湯温泉の歴史は古く、建久四年(1193年)源頼朝が浅間狩りの折りに発見したものと伝えられます。
近い将来、八ッ場ダムの底に沈む予定(註)のこの温泉場は、旅館の改装などを控えたせいか、時間がとまったような独特の風情をみせています。
註).2009/11現在状況は流動的。

いつもながらの静かな温泉街にはカメラ片手に散策する人もちらほら。
水没が近づき、マスコミ露出度も増えると多くの物見客で賑わうことになるのでしょうか。
さして大きな温泉場でもないのに「王湯」「笹湯」「聖天様露天風呂」の3つのすばらしい共同浴場を擁します。
今回はひさびさに「聖天様露天風呂」をチョイスしました。


【写真 上(左)】 温泉街からの入口と看板
【写真 下(右)】 階段をのぼってのアプローチ

温泉街入口よこの小高い場所にあり、以前は無料、現在でも100円で入れるので人気の高い混浴の露天風呂です。
週末の昼間で浴客がいないことはほとんどありません。

平成2年3月に川原湯温泉再建のために開発された新源泉を使っているとも云われますが、これが温泉神社境内にある新源泉と同一かどうかは不明です。
どうも川原湯の源泉は謎めいているのですが、やませみさんの「群馬県北西部の温泉」(温泉の科学)によると利用源泉は5本だそうです。


【写真 上(左)】 注意書き
【写真 下(右)】 冬の外観 (2003-02)

入口の料金箱に100円を入れると鐘が鳴る仕組み。
脱衣所も浴槽も相当に開放的だし、いつも混んでいるので女性の入浴はかなりきびしいかと・・・。
アメニティ類一切なし。土曜12時で2~3人と空いてました。

高台にあって木立に囲まれた露天は鉄平石造6-7人で東屋付き。
風通しよく気持ちのいいロケーションです。


【写真 上(左)】 浴場-1
【写真 下(右)】 浴場-2

樹脂製のパイプから10L/min程度(量は変動し、ときどき止まる)の熱湯を投入で別にホースから冷水を注いでいます。湯口のそばにはコップが置いてあります。
浴槽の端から少量の流し出しがありますが、槽内排湯もあるかも?


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

うっすらと白濁したややぬるめのお湯は白い湯の花がただよい、微たまご味で美味しいです。しぶ焦げイオウ臭+墨系のアブラ臭は川原湯特有の香ばしいもの。
キシキシとヌルすべが入り混じりとろみも感じられる名湯らしい浴感で、ぬるめなのに相当なあたたまり感があります。


【写真 上(左)】 ホースで加水しています
【写真 下(右)】 湯色

ただ、投入量が少なく混んでいるので、王湯や笹湯にくらべるとお湯がなまり気味のような気がします。
ホース加水も多すぎでちょっと残念でした。(量は調節できます)

一時期、脱衣所に分析表のコピーが貼ってありましたが今はありません。
前にGetしたデータを記載しておきます。(暗闇のなかでメモッたので間違いがあるかも?)

〔 2009年11月3日UP (2004年4月入湯) 〕

<川原湯温泉新湯 聖天様露天風呂>
Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 泉温・pH・湧出量不明、成分総計=1.89g/kg、Na^+=297.00mg/kg、Ca^2+=314.00、Cl^-=522.00、SO_4^2-=577.00、HCO_3^-=50.00、HS^-=2.60、陽イオン計=618.00、陰イオン計=1150.00、メタけい酸=89.1、メタほう酸=31.9、硫化水素=1.5 <H13.8.24分析> (源泉名:川原湯温泉 新湯)


E138.42.23.056N36.32.45.847
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