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■ 河辺温泉 「梅の湯」



<河辺温泉「梅の湯」> (青梅市、10:00~11:30、840円(21:00~ 525円)、0428-20-1026)
オフィシャルHP

昨年2007年12月18日にオープンした駅前型温泉施設で、桃猫。さんONKEN21さんのレポあり。
JR青梅線「河辺駅」前、「河辺タウンビルB」の5.6階。車だと、となりの「河辺TOKYU」の5~8階のPにとめ、5階の連絡通路からアクセスします(Pは入浴で4h無料)。青梅線というとかなり郊外に感じますが、周辺はマンション建ち並ぶベッドタウンです。

  
【写真 上(左)】 連絡通路
【写真 下(右)】 連絡通路からの河辺駅

ビルインタイプのわりにはしっかりと和風調に仕上げられた館内。5階には受付、食材にこだわった食事処、ボディケア、ゲルマ温浴など。
浴室は6階。内湯ゾーンに主浴槽(黒みかげ石枠石タイル貼6-7人+半身浴3人、温泉)、機能浴槽とサウナ、ミストサウナ、水風呂(井水、19℃、弱カルキ臭ながら入りごこちいいもの)。
内湯は窓が広く明るいですが、仕切が多く開放感はさしてありません。
カランセパ式28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜14時で常時40人以上と予想外の盛況。

露天は和風庭園に浴槽がゆったりと配置され、開放感があってビルインとは思えない出来。立ち上がれば奥多摩の山なみも眺められます。
ひのき湯(檜&鉄平石枠鉄平石貼3人、温泉)、岩風呂、井桁湯、寝ころび湯という構成。

温泉槽は内湯主浴槽と露天ひのき湯の2槽、ほかは井水使用の強カルキ湯なので、温泉2槽のみレポします。

露天ひのき湯は、檜の湯口から加温源泉を投入でたぶん槽内注排湯はなく、全量をオーバーフローの加温かけ流し。
ほぼ適温のお湯は灰色にささにごり、白と灰と硫化鉄らしき黒い湯の花が舞っています。湯中にはこまかな気泡もあり、少量ながらアワつきもありました。
重曹味+微苦味+微たまご味。石油系アブラ臭に裏で甘イオウ臭がきいている感じ。このアブラ臭は、河口湖の「天水」と同系かと思いますが、「天水」よりは弱いです。
明瞭なヌルすべととろみを帯びたすこぶる入りごこちのいいお湯ですが、長湯するとけっこう疲れます。この強いヌルすべは高pHとCO_3^2-=90.1によるものと思われますが、BO_2^-=28.6も効いているかもしれません。
分析書にイオウ分は出ていませんが、たしかにイオウの気配があります。また、異常にあとを曳く独特の浴感があります。
鉄分や硫酸塩を比較的多く含み、奥多摩によくある微イオウ含みの高pH単純温泉と明礬緑礬泉をミックスしたようなお湯に思えますが、どうでしょうか・・・。
イメージ的には静岡の「カブラヲ温泉」にかぶるものもありました。

内湯主浴槽は石の湯口から投入+底面注入で底面吸湯+よわいオーバーフロー。湯口はお湯の感じからみて加温源泉かと思います。
ほぼ適温のお湯は灰色うすにごりでわずかに黒い湯の花がうかびます。
湯口の味は露天ひのき湯とほぼ同じですが、アブラ臭は感じられませんでした。
湯面のお湯はしぶいイオウの残留臭?+弱い薬品臭。
とろみは弱いものの、露天ひのき湯に匹敵するヌルすべがあって、循環ながらなかなか入りごたえがあります。

他の浴槽は強カルキの真湯なので、温泉好きはどうしてもこの温泉2槽に集中することになります。とくに露天ひのき湯はちいさい上に人気があるので、ほとんど満杯状態。女湯ではなんと常時5人のスシ詰め状態だったそうです。

奥多摩地区屈指の個性的なお湯が楽しめる施設ですが、混雑が最大のネックかな?
露天ひのき湯を堪能するには平日か、休日AMを狙うのが賢いかもしれません。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)型) 28.3℃、pH=9.4、70L/min、成分総計=0.68g/kg、Na^+=182mg/kg (84.51mval%)、Fe^2+=10.0、Al^3+=3.75、F^-=9.5、Cl^-=4.5 (1.39)、HS^-=記載なし、SO_4^2-=12.6、HCO_3^-=281 (50.53)、CO_3^2-=90.1 (31.89)、BO_2^-=28.6、NO_3^-=2.5、陽イオン計=209 (9.36mval)、陰イオン計=429 (9.12mval)、硫化水素=0.00 <H18.9.11分析> (源泉名:河辺温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環:主浴槽/あり、檜風呂/源泉かけ流し 消毒処理:主浴槽/あり、檜風呂/なし

〔 2008年1月22日レポ 〕
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■ 稲城天然温泉 「季乃彩」



<稲城天然温泉「季乃彩」(ときのいろどり)> (稲城市、9:00~25:00、700円(平日)、900円(土日祝)、042-370-2614)
オフィシャルHP

多摩ニュータウンの北側に2007/11/26にオープンした新顔温泉スパ銭。週末はゲキ混みしそうなので平日夜にいってみました。
電車だと、南武線「南多摩」駅から徒歩約5分。稲城市中央図書館の真向かいにあります。
和風の建物は、坂を利用した複雑なファサード。立体P198台を装備した最新仕様です。


【写真 上(左)】 案内看板
【写真 下(右)】 エントランス

館内は広めでゆったり。浴場は2F、手前が女湯、奥が男湯。別に岩盤浴場(別料金500円)もあります。
脱衣所もわりにゆったり。内湯ゾーンは入って左手にサウナ、水風呂、草蒸風呂。右手に爽楽の湯(機能浴槽、井水循環)、炭酸泉(井水循環)、温泉主浴(黒みかげ石枠タイル貼15人以上/温泉非加水循環)、寝湯×3(井水循環/気泡で白濁)。中央にカラン30(内セパ式24)と多彩。


【写真 上(左)】 エントランスの銘板
【写真 下(右)】 浴場入口

露天に檜風呂(檜枠鉄平石貼6-7人/温泉加水循環)、ねころび湯(×3/温泉非加水かけ流し)、奥にメインのくつろぎ湯(石枠鉄平石貼15人以上/温泉加水循環)ととなりあって岩風呂(石枠鉄平石貼7-8人/温泉非加水かけ流し)。その横に石釜風呂×3(石製1人/温泉加水かけ流し)とこちらも多彩。露天はけっこう開放感がありますが混んだらどうかな?

かけ流し槽以外の温泉槽は、湯口のほかに底面注入と(たぶん)底面吸湯あり。
岩風呂は、石の湯口からの投入+熱湯底面注入で槽内排湯みあたらず、排湯口からの上面排湯。
石釜風呂は、竹樋の湯口から投入+熱湯底面注入でオーバーフロー。

くつろぎ湯は、うすい紅茶色透明。強烈なカルキ攻撃に見舞われ早々に退散。
檜風呂は、うすい紅茶色透明で弱い薬品臭、弱ヌルすべのなんとなく釈然としないお湯。
石釜風呂は、鮮度感あるものの浴感うすめで、加水が強い感じ。これも弱ヌルすべ。
内湯温泉主浴は、かなり濃いめの紅茶色で、色味は全浴槽で一番濃いもの。濃度感にとろみもあって、ヌルすべも全浴槽でいちばん。

非加水かけ流し岩風呂は、うす紅茶色透明で湯中に細かな気泡。弱重曹味+微塩味があるもののスペックほどではないような・・・。モール+アンモニア臭でそこそこの鮮度感はあります。ヌルすべは温泉主浴より弱く、とろみもさして感じられませんでした。

お湯のイメージはアンモニア入った黒湯で、房総や京浜地区によくあるものだと思います。

意外によかったのが水風呂と炭酸泉。
水風呂はうすく緑がかって、きしるような肌ざわりと弱いとろみで井水使用かと思います。
この井水はたぶんカランでもつかっていて、弱重曹味+微収斂味+微苦味の個性的な味がします。
炭酸泉はかなり強烈。炭酸濃度優に1,000mg/kgは越えていると思われるお湯につかると、強い炭酸収斂感と潤沢なアワにつつまれます。
正直、この炭酸泉がいちばん気に入って、源泉岩風呂よりこっちの方にながくいました ^^)

源泉の資質じたいにはさして個性はないものの、湯づかいもまあまあいいし、施設内容も充実しているので、行って損はないのでは。
ただ、日帰り温泉稀少エリアなので混雑必至、平日か週末AMを狙うのが正解かと思います。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 41.4℃、pH=8.1、355L/min(1,700m掘削揚湯)、成分総計=2019mg/kg、Na^+=552.1mg/kg (94.24mval%)、Fe^2+=1.3、Cl^-=462.8 (48.74)、Br^-=1.4、HS^-=0.05、HCO_3^-=834.4 (51.06)、陽イオン計=596.6 (25.48mval)、陰イオン計=1300 (26.78mval)、メタけい酸=101.4、メタほう酸=20.4、硫化水素=痕跡 <H19.5.11分析>
(源泉名:稲城天然温泉)

<温泉利用掲示>
加温:全浴槽あり 加水:檜風呂・石釜風呂 循環・消毒:温泉主浴・くつろぎ湯・檜風呂

〔 2008年1月15日レポ 〕
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■ 上牧温泉 「月がほほえむ宿 大峰館」 〔 Pick Up温泉 〕

 

<上牧温泉「月がほほえむ宿 大峰館」> (みなかみ町(旧 月夜野町)、時間要問合せ、800円、0278-72-3329)
オフィシャルHP

利根川から離れた山側にある独自源泉をもつお宿。かなりよく練られた宿で、館内は女性向きにあしらわれ、連れはけっこう気に入っていました。
自家源泉の宿らしく、玄関前には飲泉所もあります。
浴場は帳場、廊下を抜け階段をおりたところ。浴場前のちょっとした休憩スペースには冷やした源泉が置いてあり、のどにスルっと入っていくような芒硝薬味がします。


【写真 上(左)】 飲泉所
【写真 下(右)】 男湯内湯1

脱衣所、浴室ともにこぢんまりとしています。気泡で白く泡立ったかけ湯槽と入り心地のいい内湯(木枠伊豆石敷4.5人)に軒下タイプの露天(岩枠石敷3.4人)。
内湯は白く石膏の析出のでた木の湯口からかなりの量の熱湯(源泉だと思う)を投入。槽内注排湯はなく全量をざこざこにオーバーフローのかけ流し。
露天は蝦蟇がのっている白&赤茶に色づいた巨大な石の湯口から湯滝状の投入で上面排湯口からの排湯。
カラン5、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜16時で男湯は2~3人。


【写真 上(左)】 男湯内湯2
【写真 下(右)】 男湯内湯の湯口

お湯は絶品です。
かなり熱め(露天は適温)のお湯は、無色透明でわずかに白とうす茶の湯の花がただよいます。湯口まわりでは内湯・露天ともこまかな気泡が舞い、弱いながらアワつきがあります。芒硝薬味+微塩味+僅微甘たまご味、甘い石膏臭にはっきりとした甘イオウ臭が加わる絶妙の湯の香。キシキシとヌルすべととろみが入りまじる、やわらかで味わいぶかい湯ざわり。
浴後は肌がつるつるもちもちして、強すぎるくらいの温まりが次第に充実した爽快感にかわっていきます。個人的には非の打ちどころのないお湯で、沢渡や霧積に勝るとも劣らないすばらしいお湯かと・・・。


【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

ここは2回目ですが、以前よりお湯がよくなっているような気がします。
ただし、浴室は狭くてややこもり気味、露天もトドになれるスペースがほとんどないので夏場はつらいかも。

Na・Ca-硫酸塩・塩化物泉 44.3℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.54g/kg、Na^+=277、Ca^2+=186、Fe^2+=0.02、F^-=3.0、Cl^-=309、SO_4^2-=609、陽イオン計=470、陰イオン計=957、メタほう酸=19.0 <H15.9.29分析> (源泉名:大峯の湯)

休憩所に古い分析書があったのでこれも載せておきます。
Na・Ca-硫酸塩・塩化物泉 42.3℃、pH=7.9、湧出量不明、成分総計=1.64g/kg、Na^+=282、Ca^2+=213、Fe^2+=0.01、F^-=3.5、Cl^-=314、SO_4^2-=659、陽イオン計・陰イオン計不明、メタほう酸=19.5 <H3.11.28分析> (源泉名:大峯の湯)

<温泉利用掲示> 加水なし 加温なし 循環濾過なし 消毒剤使用なし

〔 2006年6月30日レポ 〕
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