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■ 杉戸天然温泉 「雅楽の湯」

 

杉戸天然温泉 「雅楽の湯」
住 所 :埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸2517
電 話 :0480-53-4126
時 間 :10:00~24:00 / 年中無休
料 金 :980円(土日祝 1,080円)タオルセット・館内着付 / 19:00~ 780円(土日祝 880円)
オフィシャルHP
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

※ この施設は浴場内撮影禁止です。掲載写真は、開業前に開催された「施設見学会」時に支配人さんの諒解を得て撮影したものです。

埼玉県杉戸町に2012/04/11オープンした最新鋭の日帰り温泉。
運営は「さいたま清河寺温泉」と同じ三和興産(株)で、オフィシャルHPにも「杉戸天然温泉『雅楽の湯』は、清河寺温泉の姉妹店です。」と表記されています。

杉戸は日光街道の宿場町として賑わいましたが、いまはわりに地味なエリアで、「東武動物公園のそば」といったほうが通りがいいかも。

鉄道だと、東武伊勢崎線「東武動物公園」駅から送迎バス(約30分毎/無料?)あり。
車だと高速利用は東北道「岩槻」IC or 「久喜」IC経由で20~30分ほど。「久喜」ICからはちとルートが複雑なので、「岩槻」IC~R16~R4という幹線経由が無難なところか。
東武動物公園駅入口をすぎてしばらく行ったAOKIのすぐ先(カインズの手前)の歩道橋の角(信号なし)を右折してしばらく走った左手。
R4は交通量が多いので右折要注意です。

 
【写真 上(左)】 平日午後の入り
【写真 下(右)】 玄関サイン

田んぼのなかに突如として和風スパ銭があらわれます。Pは広々で停めやすいもの。
外観はこぢんまりとしていますが、おくがふかく施設充実。

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 エントランス

中庭&回廊形式を大胆にとりいれた構成で、全体に外光が入ってあかるい雰囲気。
ここらへんのつくりは、小川町の「花和楽の湯」を彷彿とさせるもの。
中庭に面して足湯も設置されています。

 
【写真 上(左)】 シックな館内
【写真 下(右)】 足湯

 
【写真 上(左)】 足湯&中庭
【写真 下(右)】 中庭

フロントで入館受付、右手おくのリネンカウンターで入浴セット(館内着+タオルセットなど)を受けとります。
現在のところ、昼間で入浴セットなしのコースは設定されていません。
リネンカウンターのおくは別料金の岩盤浴ゾーン。

 
【写真 上(左)】 岩盤浴ロビー
【写真 下(右)】 岩盤浴

フロント左手は飲食ゾーンで食事処「みやび」とビュッフェレストラン「irodori」があります。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 洗い場

浴場は手前右手が男湯、左手おくが女湯で交替制かは不明。
脱衣所はスペース広く、天井高く、外光もたっぷりとられて(露天がみえます)なかなかのでき。什器類のシックな色づかいも好感。

入って内湯ゾーンは回廊形式で、なんとなく北本の「湯楽の里」を思い起こしましたが、上質感はこちらのほうが上。
とくに完全セパレートされた洗い場は、高級旅館並の仕上がりか?
カランはセパレート型15+オープン型8の系23。アメニティ類完備。
平日16時で20~30人程度でしたが、浴場が広いのでえらく空いているように感じます。

 
【写真 上(左)】 高い木組みの内湯天井
【写真 下(右)】 内湯
内湯は回廊のおく、露天を借景として窓が広くとられ、高い天井に太い木梁がわたされた雰囲気あるもの。このあたりも高級旅館的質感。
露天に面して半露天的な「シルク風呂」(超微細気泡浴槽)の乳白色が、いいアクセントになっています。

 
【写真 上(左)】 シルク風呂
【写真 下(右)】 水風呂

水風呂はやや冷たいものの、カルキ気がなく若干のとろみも感じるなかなかのもの。
水風呂のよこには機能浴槽(真湯)もあります。

サウナは日に3回ロウリュを実施中。かなり広いので扇ぎ手がたいへんそうですが、なかなか気合い入ったパフォーマンスを展開していました。(入ったとき(16:30~)のオイルはシトラスでこれもかなりの使用量。)
ただ、4/27までの実施ということで、その後継続するかは不明です。

 
【写真 上(左)】 サウナ
【写真 下(右)】 緑ゆたかな庭園露天

露天はすばらしいものです。
背面左右に照葉樹の大木2本を配し、左手おくには竹林がつづきます。
いつも思うのですが、露天風呂と竹林はほんとうに相性がいいですね。
雰囲気ある和風庭園のなかに多様な浴槽を配置した、いわゆる「絵になる露天」で、さいたま見沼の「小春日和」を思い起こしましたが、それより野趣ゆたか。

手前から時計まわりに、休憩ゾーン(デッキチェアあり)、「高濃度炭酸温泉」(温泉)、左手おくに「寝湯&寝ころび湯」。中央上部に「あつ湯」、下段に「源泉岩風呂」。
右手おくに「壷風呂・石風呂」と浴槽は多彩。
ただ、雨よけは「源泉岩風呂」の一部に東屋が掛けられている程度で、大雨のときはどうなるかな?

 
【写真 上(左)】 源泉岩風呂
【写真 下(右)】 絵になる露天

また、スケール感は申し分ないですが、逆に見通しがよすぎてややあけ広げ過ぎな感も・・・。
若干の仕切りなどを施すと、さらに居ごこちはアップするかも。

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それでは主要浴槽ごとにレポしていきます。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯色

<内湯>
石造20人程度で湯温はかなり熱め。
中央の石の湯口数ヶ所から熱湯源泉投入+側面注入で窓際スリットからの排湯。
踏み込みの形状がちと人間工学的じゃないので要注意。(踏み込みがふかく、奥行きがあるので、浅湯か?と油断していると浴槽中央あたりでいきなりふかくなる感じ、出るときもかなり手前に段差がセリ出しているのでつまづきそうになる。”段差注意”のハリ紙は出ているが・・・)
設計段階ではここまでのにごり湯を想定していなかったのかも。
この内湯建屋は露天(壷風呂)サイドからみると湯抜きを備えた湯屋建築で、いいアクセントになっています。

 
【写真 上(左)】 高濃度炭酸温泉
【写真 下(右)】 寝湯&寝ころび湯

<高濃度炭酸温泉>
壁際にL字型に設置で湯温はややぬる、計7-8人ほど。木樋の湯口はあるが間欠投入で槽内注入がメイン。
炭酸はかなりつよめ。掲示では温泉利用の”加水なし”だが、かなりうすめに感じる。
ただ、それでも温泉利用の炭酸泉はかなりの入りごたえ。
底に黒砂が溜まっていてちと気になるが、これは内湯掲示によると「源泉汲み上げ時にまじるもの」とのこと。

<寝湯&寝ころび湯>
大木のたもとに設えられて”隠れ湯”的。お湯は高濃度炭酸温泉と同様、うすめに感じる。
ぬるゆなので長湯可。計7-8人ほど。

 
【写真 上(左)】 あつ湯
【写真 下(右)】 あつ湯の湯口

<あつ湯>
石組小石敷7-8人。加温かけ流し浴槽でかなり熱い。
赤茶に色づいた石組の湯口から透明な熱湯源泉を投入+側面注入で下段「源泉岩風呂」への流し出し。

<源泉岩風呂>
石組小石敷10人以上+寝湯×4付設。循環浴槽で湯温はほぼ適温に調整されている。
上段「あつ湯」からの流入+底面注入で側面スリットからの排湯。
お湯は循環槽としてはいいできだが、かけ流し系浴槽にくらべるとどうしても劣る。

 
【写真 上(左)】 壷風呂
【写真 下(右)】 石風呂

<壷風呂・石風呂>
間隔を置いて1人×3槽を贅沢に配置し、陶製×2&石づくり×1。
アプローチの踏み石がいびつで滑りやすいので注意。
赤茶に色づいた石樋の湯口からかなりの量の透明な源泉を投入でけっこう熱い。

それにしても、人気アイテムはもれなく盛り込んだと思われるほどのすばらしい充実ぶりをみせています。

〔お湯〕
さて、問題のお湯です。
ここではかけ流し系3槽(壷風呂・石風呂/内湯/露天あつ湯)についてのイメージのみ書きます。

湯色は緑がかった茶色がベースの透明度10~20cm程度のにごり湯で、赤茶の浮遊物がただよいます。
壷風呂・石風呂は緑色、内湯は赤茶、露天あつ湯は黄色系の色味がつよくなっています。
透明度は、内湯 > 露天あつ湯 > 壷風呂・石風呂の順で濃く、もっとも鮮度感を感じた壷風呂・石風呂のにごりがいちばんうすくなっています。
お湯のよさは、壷風呂・石風呂 > 内湯 > 露天あつ湯の順かな?
ただ、内湯は食塩泉&鉄泉、壷風呂・石風呂は重炭酸土類泉がそれぞれ卓越したニュアンスがあって、イメージが微妙にちがいます。

 
【写真 上(左)】 湯色のコントラストが綺麗
【写真 下(右)】 源泉岩風呂の湯色

強塩味+微苦味+微旨味+微金気だし味の複雑な味。
重炭酸土類泉系焦げ臭+金気貝汁臭+アブラ系鉱物臭のいかにもよさげな湯の香。
重炭酸土類&鉄泉系のぎしぎしとした湯ざわりながら、浴後は意外なほど肌がすべすべになります。

高張性食塩泉のあたたまりに、重炭酸土類泉の力感&奥行きを加えた力強いイメージのお湯。
あつ湯槽が多いのでトド多発、湯あたり注意。
場所的に化石海水系の濃いめ食塩泉を想像していましたが、ここまで重炭酸土類がでているとは正直おどろきました。
なお、このあと物好きにも「東鷲宮百観音温泉」に突入しましたが(意外に近い)、強食塩泉バリバリの「百観音温泉」に対し、こちらはやはり重炭酸土類がつよく出ているように感じました。
温泉好きは入りくらべてみるのも面白いかと・・・(ヘロヘロになりますが)

鮮度感、湯質、湯づかいとも申し分なく、これは埼玉屈指の名湯といっても過言ではないかと・・・。
とくに壷風呂の鮮度感は、埼玉では「埼玉スポーツセンター」の源泉槽、清岸寺温泉の壺湯などとならぶ屈指のレベルかと思います。(還元系だと思う)
また、かなりの広さの内湯でも相当の鮮度感を維持しているのは立派。

ただ、問題は湯温。
スタッフの話によると壷風呂・石風呂や内湯は加温していないが、気温によってかなり熱くなるので、投入量で調整をかけているがなかなか微妙との由。
源泉温度は46.0℃ですが、わたしがいったときは(非加温槽の)湯口はおそらく50℃近くはあったような気がします。
夏場はさらに投入量を絞ることになると思いますが、そのときの鮮度はどうなるか、しばらくお湯とスタッフとの格闘がつづくのだと思います。

さすがに埼玉屈指の人気施設「清岸寺温泉」を運営しているだけあって、すばらしいできの施設となっています。
贅沢な空間どりと環境演出はチェーン系スパ銭とはあきらかに一線を画すもので、設備も充実しているし、現行料金は1日過ごすならけっして高くないと思いますが、一浴利用のお客にはどうかな?
R4にも近いので、館内着なし割引料金を設定すれば、車利用客の吸引も期待できるような気もしますが、投資回収を考えるとそうもいかないのかも・・・。

 
【写真 上(左)】 生源泉かけ流し
【写真 下(右)】 湯休み処

それと名称「雅楽の湯」。これは”うたのゆ”とカナをふらないとまず読めないでしょう。
すなおに「うたの湯」ないし源泉名から「みやびの湯」としたほうが、知名度UPやパブリシティ上有利なような感じもします。

いずれにしても、埼玉を代表するハイレベルな日帰り施設がまたひとつオープンしたわけで、温泉好きとしては嬉しいところ。
それにしても、近年オープンした埼玉の日帰り温泉は軒並みレベルが高いです。
温泉不毛県と呼ばれたかつての埼玉県。それがいまや日帰り温泉施設の範疇に限っていえば、全国屈指の県になっているのでは? と感じるほどです。

〔 源泉名:杉戸みやび温泉 〕
Na-塩化物温泉 46.0℃、pH=7.3、560L/min(約1,500m掘削揚湯)、成分総計=16.07g/kg
Na^+=5250mg/kg (83.73mval%)、NH4^+=17.6、Mg^2+=188.6 (5.69)、Ca^2+=510.2 (9.33)、Fe^2+=5.4、Cl^-=9560 (98.29)、Br^-=35.9、I^-=6.7、SO_4^2-=2.2、HCO_3^-=250.8 (1.50)、陽イオン計=6058 (272.8mval)、陰イオン計=9856 (274.4mval)、メタけい酸=52.8、メタほう酸=91.4、遊離炭酸=7.9 <H21.2.19分析>

<温泉利用掲示>
●生源泉湯 / 壷風呂・石風呂
 加水:なし、加温:なし、循環ろ過:なし、塩素消毒:なし
●源泉あつ湯
 加水:なし、加温:あり、循環ろ過:なし、塩素消毒:なし
●源泉岩風呂 / 寝湯 / 高濃度炭酸温泉
 加水:なし、加温:あり、循環ろ過:あり、塩素消毒:あり

■ブランドグルメ
〔 武井鶏園の合鴨肉 〕
合鴨(アイガモ)は、マガモとアヒルとの交雑交配種。
杉戸町の武井鶏園では、埼玉県産合鴨を指定農場で70から77日飼育(ふつうより長い)し、職人さんが手作業で加工、「色付きと厚みにおいて各段の差」がある品質を確保しているそうです。通販でも販売しているようです。
(「武井鶏園」HPなどを参考。)

〔 2012/04/27UP (2012/04入湯) 〕


E139.43.46.902N36.2.8.393
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タイトルを変えてみました

突然ですが、タイトルを変えてみました。
これまでのタイトルは長くて覚えにくく、それに「新設」じゃない温泉のレポが増えてきたので(笑)改題します。
新タイトルは、「関東温泉紀行」。

まんまで、ちと堅めですが、今後は紀行的な色あいをつよめていきたいので、とりあえずこれでいきます。
これまでのタイトルは検索の関係もあるので、当分、サブタイトルとして残します。
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☆ AORの名曲 Vol.9

ひさびさに行きます。AORの名曲 Vol.9です。
今回はいつも以上に気分で選んでみました。(笑)

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。
※ 気に入ったら買ってあげてね。

01.Heaven Is A Place On Earth - Belinda Carlisle

■ おそらくAORの範疇じゃないがなんとなく・・・(^^)。1987年Billboard誌Hot100で1位を記録した代表曲。  

02.So Good To Be Alive - Uk Players

この頃のBritish Jazz Funkでラテン色を強めたものは「ファンカラティーナ/Funk-A-Latina」と呼ばれ1ジャンルを画したが、このグループもその一派とされていた。'82年リリース『No Way Out』収録のミディアムチューン。

03.And When She Danced - David Foster & Marilyn Martin

■ 1988年制作の洋画"STEALING HOME"(邦題:君がいた夏)のテーマソングで、"Best Of Me"とならぶDavid Fosterデュエットの名作。
個人的にはDavid Foster全盛期のLASTを飾る傑作。

04.Funky Love - Ned Doheny

■ LA出身のシンガーソングライターで、典型的なウェストコーストサウンドは根強いファンを掴んでいる。
なぜか米国ではリリースされなかった1979年の3rd ALBUM『PRONE』収録のミディアム・チューン。

05.Rituals - Michael Colina

■ 米国のJazz系マルチミュージャンで、1988年リリース『Shadow Of Urbano』収録の”Joy Dancing”をUPしてたが、
消えちゃったので、1990年リリース『Rituals』収録のタイトルナンバーを代替UP。

06.Hero - David Crosby & Phil Collins

■ 1993年リリースのALBUM『Thousand Roads』収録曲でシングルカットされてヒットした。大御所ふたりの渋いヴォーカルが魅力。
リバーブの深いBackもいい感じ。

07.On The Road - Dan Siegel

Fusionシーンの古株Artist。名門バークリー音楽院卒ながらBrightで親しみやすい曲調を展開し、きらびやかなキーボードワークには定評がある。
これは1987年リリース『Northern Nights 』収録の佳曲。

08.Secret Lovers - Atlantic Starr

■ 米国のBCM Group、Atlantic Starrが1985年リリースしたALBUM『As The Band Turns』からのシングルカット曲でチャート上位に入るヒットを記録。
1987年の大ヒット甘甘バラード「Always」より個人的には上だと思う。

09.Carry On - Jason Scheff

■ Peter Ceteraの後任としてChicagoのリードヴォーカルの座についたArtistで、ハイトーンなVocalは典型的なAOR系。
これは1stSoloALBUM『Jason Scheff』収録のバラード。大御所Bill ChamplinのBack Vocalが冴え渡っている。

10.Save The Best For Last - Vanessa Williams

■ 1991年リリースの2nd ALBUM『The Comfort Zone』収録のシングルカット曲でスマッシュヒット。
プロデューサーKeith Thomasの存在感が大きく、このメロディラインは90年代屈指のものだと思う。

■ 全リスト
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■ 燕温泉 「山の湯宿 針村屋」 〔 Pick Up温泉 〕

 

燕温泉 「山の湯宿 針村屋」
住 所 :新潟県妙高市関山6113-1 (旧 中頸城郡妙高村)
電 話 :0255-82-3121
時 間 :要時間確認
料 金 :600円
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (関燕観光協会)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

妙高のお湯のなかでも名湯の誉れ高い燕(つばめ)温泉
妙高周辺ではもっとも高所にあるお湯で、妙高山の登山口にもなっている山の湯。
以前はスキー場があって、深雪&ハイレベルなゲレンデ構成で一部のコアなスキー好きにさりげに人気があったのですが、いまは休業(閉鎖?)しているようです。

ここは「黄金の湯」、「河原の湯」のふたつの露天風呂が有名です。
当然、ふたつとも入りましたが、お宿のお湯も気になったので帰りに攻めてみました。
たいていの湯宿が日帰り看板を出していて迷いますが、なんとなく温泉街のなかほどにある「針村屋」にしてみました。

 
【写真 上(左)】 燕温泉街
【写真 下(右)】 燕温泉案内図

燕温泉街は原則駐禁のようで、温泉街手前の共同Pに停めて歩いていきました。
坂道の両側に湯宿や土産物屋が並ぶ温泉街。
ところどころに流される温泉が路面を湯の花で彩り、雰囲気を出しています。

 
【写真 上(左)】 道ばたを流れる温泉
【写真 下(右)】 玄関

ここは山宿風たたずまいで、日帰り客の受け入れに慣れている感じ。
ふたつの人気露天ではゆっくり身体を洗うことができないので、帰りに立ち寄る登山者がけっこういそう。
階段をのぼった左手に男女別の浴室。手前右手が女湯、左手おくが男湯で、おのおの内湯と露天があります。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴室入口

脱衣所はやや狭いものの浴室は意外に立派で、赤みかげ?石タイル貼6-7人の内湯と扉の外に鉄平石枠タイル貼2人ほどの露天「渓雲の湯」?。
露天が空中に浮いたポーチ風になっているのは、わが国屈指の豪雪地帯(ふつうに3~4mは積もる)ゆえかと思われ、谷から吹き上がる風が心地いいです。
内湯もあかるく、メンテばっちりで気持ちのいい浴場。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

カラン計4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜10時で独占。

 
【写真 上(左)】 女湯内湯
【写真 下(右)】 女湯露天

内湯は灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
にごり湯につき槽内注排湯は確認できず、切欠からの上面排湯。

 
【写真 上(左)】 男湯内湯
【写真 下(右)】 男湯内湯の湯口

露天も灰白色のイオウの湯の花がでた石組の湯口から投入。
オーバーフローはなく、たしか側面のスリット孔からの排湯だったかと思います。
湯温は内湯で適温~ややぬる、露天で適温。ともにたっぷり深くて入りごこちのいいもの。
湯づかいはお湯の感じや、脱衣所掲示からしてかけ流しでしょう。

 
【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

お湯は内湯・露天ともに同系ですが、浴槽がちいさな分、露天のほうが鮮度感がありました。
鼠色がかった濁白色のにごり湯には、灰白色の繊維状の湯の花が大量にただよっています。
山のイオウ泉にありがちな”味のない味”+弱苦味。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭に特有の鉱物臭をまじえた絶妙な湯の香が、浴室内にたちこめています。
この湯の香は「黄金の湯」、「河原の湯」よりもつよいのでは・・・?。

硫酸塩泉系のきしきしとイオウ泉系のするするにツルすべととろみが加わる複雑かつ絶妙な湯ざわりで、肌にくい込むような力感も備えています。
ともかく後を曳くお湯で、なかなか脱出できません。
浴後はお肌するするになり、イオウ臭が肌にのこります。

 
【写真 上(左)】 内湯の排湯口と湯色
【写真 下(右)】 大量にただよう湯の花

硫化水素泉ながら、どこかすっきりとした味わいがあり、日光湯元のお湯を思い起こしました。
ここはおそらく山側からの引湯かと思われます。
ふたつの露天(おのおの源泉がちがうと思う)のどちらかと同じ源泉かは不明ですが、同じ源泉だとしてもだいぶイメージがちがいます。
引湯しているうちにお湯がまろやかにこなれるような気もしますが、どうでしょうか。
個人的にはふたつの露天より気に入りました。これは文句なく名湯かと。
このタイプのお湯は好物なので、いつか真冬に泊まってじっくり堪能したいと思います。

温泉分析書はみあたりませんでしたが、掲示されていた泉源地と「自遊人 温泉倶楽部」の『温泉分析書図書館』掲載の「ホテル花文」の分析書記載泉源地がおなじなので、ここからデータを抜粋引用します。(〔 〕は現地掲示より。)

------------ 引用データ ------------
〔 源泉名:燕温泉(集合升) 〕
含硫黄-Ca・Na・Mg-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〔含硫黄-Na・Ca-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉〕 44.8℃〔43.5℃〕、pH=6.4、758L/min自然湧出、成分総計=1680mg/kg
Na^+=120mg/kg (33mval%)、Mg^2+=41 (22)、Ca^2+=130 (41)、Fe^2+=0.04、Cl^-=130 (22)、HS^-=-、SO_4^2-=230 (29)、HCO_3^-=490 (49)、陽イオン計=309 (16mval)、陰イオン計=851 (16mval)、メタけい酸=210、メタほう酸=8.6、遊離炭酸=200、硫化水素=2.2 <H17.8.25分析>〔H3.11.20分析〕
------------ 引用データおわり ------------
※ 引湯にしては湯温のわりに湯口の温度が高いが、分析書の湯温は集合升での計測かもしれません。

〔 脱衣所掲示 〕
当館の温泉は、天然温泉100%掛け流し温泉です。
加水、加温、循環はしておりません。

■ブランドグルメ
〔 大洞原のくだものトマト 〕
旧 妙高村はトマトの名産地として知られていました。
なかでも標高の高い大洞原産のトマトは味に定評があるらしく、有機質の肥料をつかい露地栽培された「くだものトマト」が出荷されています。

〔 2012/04/20UP (2011/09入湯) 〕


E138.8.56.200N36.53.57.260

【 BGM 】
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■ 湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」 / 旧 「なめがわ森林スパ 花明かり」

  

湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」
住 所 :埼玉県比企郡滑川町羽尾2178
電 話 :0493-57-2683
時 間 :10:00~24:00 / 不定休
料 金 :1,280円(18:00~ 1,050円、21:00~ 650円(タオルセット、岩盤浴等なし)) 会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

旧「なめがわ森林スパ 花明かり」が改称してリニューアルオープンしたもの。
2010年4月22日にオープンした「なめがわ森林スパ 花明かり」は、約1年後の2011年5月9日より休業し、8月12日「なめがわ温泉 花和楽の湯」に改称してリニューアルオープン。
遅ればせながら、リニューアル後の施設についてレポします。

 
【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

リニューアルの理由について、公式ブログ2011年8月15日付記事で↓のように説明されています。
「小川町の『花和楽の湯』が泊まれない旅館をコンセプトにした施設に対して、滑川町の『花明かり』は、泊まれないリゾートをコンセプトにした施設でした。広大の敷地の中に、温浴棟、レストラン棟、休憩棟等を分棟形式に配置し、自由に歩いて移動できるのが特徴の施設でした。しかし、天気の良い日は良いのですが、雨の日や冬の時期等、お客様より動線の不便さをご指摘頂く事も多々ありました。そのようなお客様のお声にお応えする為、今年のGW明けから、施設全体を裸足で歩いて移動できるよう、各棟を全てドッキングする増築工事を実施してまいりました。」

 
【写真 上(左)】 門
【写真 下(右)】 ほとんど変化のないエントランスアプローチ

上記のとおり、施設内動線が大幅に変更されています。
また、全体イメージも比較的”洋”のイメージがつよかった前施設から、”和モダン”寄りにアジャストされて、和シックな「花和楽の湯」のイメージに統一されたような感じがします。

 
【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 母屋へのアプローチ

リニューアルのポイントは、従来別棟だった浴場棟が回廊&母屋で食事処や他の付帯施設とつながれたこと。
これにより、寒い時季や雨天時の移動が格段に楽になりました。
前施設のレポ↓で、浴場棟と他施設の連結について案めいたものを書きましたが、それよりも遙かに本格的なかたちで実現されたわけです。

 
【写真 上(左)】 母屋の玄関
【写真 下(右)】 浴場~母屋間の回廊

以前の浴場棟エントランスは閉鎖され、新設された和風のメインエントランスから回廊経由のアプローチとなります。
回廊導線が見事に効いていて、まったくの別施設のよう。(→ 施設レイアウト図

位置関係からして、以前の「花*花食堂」が「お食事処 楽膳」に、お休み処「月明かり」が「ひとやすみ 一休」に変わり、それをつなぐように母屋&回廊が新設されたような気がしますが、定かではありません。
施設が点在し、「芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間」と書いた庭は、回廊やテラスで画されメインガーデン的に仕上げられて、雰囲気を一新しています。
ここらへんの空間づくり、「カワラリゾート」はほんとうに巧いと思います。

 
【写真 上(左)】 和シックな館内
【写真 下(右)】 夜のテラス

また、設置がなく疑問を呈した(^^)、岩盤浴もしっかり新設されています(料金内)。

浴場構成や湯づかいはほとんど変化がないように感じました。(ちょっと希釈がつよまったか?)
ただ、露天の湯口の一部がかなり強烈に赤茶変しているので、非希釈非濾過系の源泉を投入することがあるのかもしれません。

また、ロウリュのアロマオイル使用量が増え、さらにパワーアップしているようです。
わたしはロウリュ好きでいろいろと入っていますが、ここのロウリュは設備といい、アロマオイルの質といい、スタッフの技術といい、関東屈指のレベルかと・・・。
それと、ゲキ冷だった水風呂がきもち入りやすい温度になっていました。

ということで、浴場やお湯については以前のレポ↓を参照ください。
それにしても、お客の声を受け、オープン1年でリニューアルを決行した「カワラリゾート」の対応の速さにはおどろきです。

はっきりいって居酒屋にあるような”和モダン”風施設はすぐにつくれるのですが、空間構成を含めてコンセプチャルに創り込むのには相当なセンスが要ります。
ディテールやアイテムに至るまでの知識やセンスが”和シック”な大人の雰囲気につながっていくのかと・・・。
正直、”和シック”的な小ワザの効き方からすると、本家小川の「花和楽の湯」に及ばないような気もしますが、コンセプト「泊まれないリゾート」がよく表現されたいい施設かと思います。

〔 2012/04/17UP (2012/01入湯) 〕


〔 旧施設のレポ 〕
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<湯元滑川天然温泉 「なめがわ森林スパ 花明かり」>
(埼玉県滑川町羽尾2178、10:00~24:00、原則無休、1,200円(会員100円引)※18:00以降1,000円(暫定?)、0493-57-2683)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

2010/04/22オープンの、小川町「花和楽の湯」を運営するカワラリゾートの2号店です。
ONKEN21さんのレポあり。

場所は埼玉県滑川町の「国営武蔵丘陵森林公園」の東京寄り。
アプローチは旧「熊谷東松山道路」、これは2004年11月に無料化された有料道路で片側2車線の走りやすい道です。(ネズミとり注意 ^^)
関越道東松山ICからだと、ベイシア・カインズホームがある「なめがわ森林モール」の手前の交差点を左折(目立つ看板がなかったようなので要注意)、しばらく走った突きあたり。
東松山ICからのアプローチもスムーズだし、サイクリングのメッカ森林公園にもほどちかい、なかなかに絶妙な立地です。


【写真 上(左)】 エントランス看板
【写真 下(右)】 フロントへのアプローチ

Pの入口からして、はやくもリゾート的上質感を醸し出しています。
Pは巨大、Pのオペレーションで苦労している1号店のうさを晴らすかのような広さ(^^)。

エントランスの門を抜けたところにフロント「花だより」、ここで入館料を払い施設説明を受けます。
「花和楽の湯」にはナイト料金があるので、ここもあるかと思い夜に攻めたところ(^^)やはりありました。
18時以降は200円引の1,000円(会員だと900円)。ただ、これは販促物などに載っていないので暫定かも・・・。
会員入会金300円は5/31までなら無料、ここだけの会員で「花和楽の湯」ではつかえません。


【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 「花*花食堂」

「花だより」裏手に足湯、ここはバリバリのカルキ臭でパス。

左手のおくが「花*花食堂」、その手前にお休み処「月明かり」&温泉たまご無人販売所。
右手のおくが温泉棟の「花明かり」でそれぞれ芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間のなかに別棟で配置されています。
「花*花食堂」は、地元の食材を活かしたメニューということで美味しそう。


【写真 上(左)】 お休み処「月明かり」
【写真 下(右)】 温泉棟「花明かり」のサイン

「花和楽の湯」とはちがった別棟構成ですが、ONKEN21さんも指摘されていたように、雨の日や寒い日は辛いかも・・・。
やはり温泉棟「花明かり」と「花*花食堂」は廊下でつないだ方がいいような・・・。

温泉棟「花明かり」はいわゆる”和モダン”系で、シャープな上質感があります。
フロントでロッカーキーとタオル・バスタオルを受け取り(6月中旬より作務衣無料貸出予定)ますが、フロント「花だより」と温泉棟で2回も受付するのが面倒。

現在でも「花*花食堂」のみの利用も可能なようですが、温泉棟「花明かり」のみで受付し、フロント「花だより」での受付をやめても別段問題ないのでは?
その方が温泉棟以外フリーとなり、「花*花食堂」の利用も増えるような?(ただし、お休み処「月明かり」のフリー利用を防ぐためには受付設置か、温泉棟と廊下で結ぶ必要あり)

フロント右手に家族風呂、左手に浴室、さらに浴室左手の廊下の先にトリートメント(手もみ・エステ・アカスリ)と休憩所。左が男湯、右が女湯で固定制のよう。
当然あると思われた岩盤浴はありません。


【写真 上(左)】 温泉棟「花明かり」
【写真 下(右)】 浴場入口

脱衣所は「花和楽の湯」と同じつかいにくい縦長ロッカーでスペースもやっぱり狭め。
ただ、「花和楽の湯」よりは浴場への出入口が広く水切りスペースもあるので、水でべちゃべちゃになることはなさそう。

内湯は手前にかけ湯(温泉?)、正面に内湯。
天井高く、窓の広い開放的な浴場で、行ったときは窓が開け放たれていたのでこもりはまったくありませんでした。

内湯は石づくりでスペース的には10人以上いけそうですが、外周があさくなっているので肩までつかれるのは6-7人か。施設規模のわりに狭めです。
セパ式カラン17の一部は内湯のすぐよこに設けられているので、シャワーを横につかったりすると内湯のお客にかかるのでは?
ここは「花和楽の湯」と同様、浴槽と洗い場をセパレートした方がよかったような・・・。
シャワー・シャンプーあり。シャンプーは「花和楽の湯」と同様、ブースによって種類がちがいます。
土曜20時で10~30人くらいとわりに空いていて、客層は若いグループ客がメイン。
ただ、30人くらいのときはやや混雑感がでたので、トップシーズンの夕方など、どういう状況になるのかちと気がかり。

露天への入口よこにサウナ。本場フィンランドの”ikiサウナ”で、県内では初だそう。ロウリュではたしかにいままで経験したことのない”熱波”が感じられたので、これは必浴かと。(男湯は毎時15分、女湯は45分くらいに実施のよう。)

露天ゾーンは手前に水風呂(16.5℃で冷たくあまり入っていない。カルキ臭。)とそのおくに露天。
石組み小石敷の露天は手前の全身浴槽とおくの寝湯浴槽にわかれていて、全身浴槽は屋根なし、寝湯槽は九州あたりにありげながっしりとした太い柱に低い屋根が掛かっています。
全身浴槽もスペース的には15人以上いけそうですが、ここも外周があさくなっていて肩までゆったりつかれるのは7-8人か?
槽内に段差があって、つまずいている客を何人か見ました。
また、石組み浴槽の宿命ですが、背当たりのいい場所が限られてしまいます。
寝湯槽は広くて20人以上か。湯面にぷかぷかと木枕が浮いています。

寝湯槽のおくに一段高くウッドデッキ、デッキチェア数個となぜかチェア&テーブルセット×2があります。ここは寝湯を経由しなくても水風呂の脇からアプローチ可。
ここからの眺めはなかなかのもので、林のなかのヒーリング露天というイメージがぴったり。「森林スパ」と謳うだけのことはあります。

内湯は、中央の石の湯口からの適温湯投入+熱め側面注入で窓側への上面排湯+側面排湯?。湯口のお湯は強塩味+苦味で消毒臭がありました。

露天は全身浴槽に4ヶ所の湯口と数ヶ所の槽内注湯。排湯はよくわかりませんでした。
A.一番手前の水風呂側から熱湯大量投入。強塩味+苦味で明瞭な磯の香。
B.Aの右手の茶褐色に色づいた湯口からぬるめの少量投入。強塩味+苦味+金気だし味、金気貝汁臭+土類系焦げ臭の質感高い味臭で、これはおそらく非加温(or微加温)、非ろ過除鉄なしのピュアな源泉でしょう。
C.奥側の大ぶりな岩組みからの投入。湯口は1ヶ所にみえるが、左手の高みと右手下側2ヶ所からの投入。
左手の高みからのやつは茶褐色に色づいてぬる湯少量投入。
Bとほとんどおなじ味臭でこれも源泉かと。ただ、こちらはかすかに消毒臭がまじっていたような・・・。
D.奥側の右手下側の湯口から熱湯投入で、お湯の感じは内湯湯口に近いもの。

強塩味+苦味はどの湯口もほとんどおなじ、成分総計14.35g/kgなりの濃度がでているので加水はほとんどないと思います。

浴槽のお湯は湯口のお湯じたいがかなりちがうので、場所によってイメージが変わります。(湯温も場所によってかなりちがう。)
ただ、内湯はよわい消毒臭、露天ではつよい磯の香が感じられました。

湯色は夜だったのでよくわかりませんでしたが、茶色にうすにごっていたような・・・。
濃いめの食塩泉らしいどっしりとした重厚な浴感と、土類食塩泉系のぺとぺととした湯ざわりが特徴。
いかにもほてりそうなお湯ですが、ほてりはさほどなく、湯切れよくさっぱりとした湯あがり感。このあたりは成分に含む重曹分(HCO_3^-=178.8mg/kg)が効いているのかもしれません。

湯脈としては「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」に近いものかと思いますが、それより金気や土類がきいている分、お湯に個性があるような・・・。
それだけに源泉浴槽がほしいところです。

充分練り上げて設計されているのでしょうが、なんとなくつくりが平板で、飽きがきます。(個人的には「花和楽の湯」のつくりのほうが変化があって面白い。)
なんとなく気になったのはどこにいても他の客と視線がぶつかる配置になっていて、ちと落ち着かないこと。(これけっこう重要。)
また浅い浴槽が多く、冬場はかなり湯温を上げないときびしいようにも思いました。

どうしたら変化と落ちつきがでるのか、露天につかりながらつらつらと考えてみました。
● デッキのよこに人気の人工炭酸泉をつくる。
● 全身浴槽はすべてゆったりふかめにし、中央に目隠し的な置き石をおく。
● 寝湯槽をふかくして、微加温のぬる湯源泉かけ流し槽にする。
● 露天左側のスペースを寝湯にする。
● 水風呂はせめて18℃はキープする。

これで、ぬる湯源泉槽と人工炭酸泉というふたつの人気アイテムが補強でき、水風呂ももっとつかわれるようになるでしょう。
源泉の湯量不足の問題があるなら、内湯を真湯槽か加水浴槽にすればいいでしょう。

施設コンセプトは「泊まれない温泉リゾート」。
近くの「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」も”温泉リゾート”を謳っているので、このエリアでは温泉リゾート対決が熾烈になりそうです。

ま~、浴場についてはいろいろ書きましたが(^^)、郊外の温泉リゾートとして出色の出来であることはまちがいなく、マスコミ受けもしそうなので今後人気が出ていく施設だと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 32.0℃、pH=7.50、湧出量不明、成分総計=14.35g/kg、Na^+=4030.0mg/kg、NH4^+=3.9、Mg^2+=122.9、Ca^2+=1094.0、Fe^2+=10.6、Cl^-=8652.0、Br^-=30.7、I^-=5.2、SO_4^2-=15.6、HCO_3^-=178.8、陽イオン計=5296、陰イオン計=8883、メタけい酸=55.6、メタほう酸=87.9、遊離炭酸=25.1 <H20.4.2分析> (源泉名:湯元滑川天然温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 森林まんじゅう 〕
地元“滑川ひまわり会”のお母さんたちが手作りする、1日1,400個も売れるという名物まんじゅう。100%滑川産の小麦粉と厳選した小豆を使用した炭酸まんじゅうです。
森林公園内のほか、「花明かり」そばの滑川農産物直売所(滑川町羽尾1348-1、0493-56-2535)でも売っています。
(「ごちそう埼玉」などを参考。)

〔 2010/05/13UP (2010/05入湯) 〕


E139.22.14.674N36.3.19.580

【 BGM 】
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■ 崖の湯温泉 「山上旅館」 〔 Pick Up温泉 〕

ようやく仕事が落ちついてきました。
超ひさびさに温泉レポいきます。

  

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崖の湯温泉 「山上旅館」
住 所 :長野県松本市内田崖の湯3405
電 話 :0263-58-2047
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)

安曇野あたりでは”東山”と呼ばれる美ヶ原、高ボッチ山の山腹にある崖の湯温泉。
明治時代(鎌倉時代とも)に湧出し、傷ついた猿による発見伝説もある古いお湯です。
地味な湯場ながら数軒の宿があって、何軒かは日帰り入浴も受け付けています。

県道63松本塩尻線の塩尻と松本の市境、宮ノ下あたりから高ボッチ方向へ右折して2㎞ほど。
東京方面からだと「塩尻」ICから東山山麓広域農道をつかった方が近いです。
ともに右折ポイントに看板があったかと思いますが、定かではありません。

 
【写真 上(左)】 電柱看板
【写真 下(右)】 この坂の上にあります

温泉街の手前で道はUターンし、高ボッチ方面へ向かいます。
このあたりにある数軒の湯宿はいずれも崖の湯温泉ですが、さらに上にある「ホテル鳴神」(入湯済未レポ)だけは、高ボッチ温泉という温泉地名を名乗っています。

 
【写真 上(左)】 温泉宿の風情ゆたか
【写真 下(右)】 玄関

山上(やまじょう)旅館は、温泉街の一番おくに木造三階建の好ましげなたたずまいをみせています。
温泉街といっても閉館したらしき宿もあり、夏草生い茂る鄙びのアプローチ。
温泉街は狭い急坂なので、車は手前のスペースに停めた方がいいかもしれません。(要現地確認)

冷鉱泉、土曜ながら午前中だったので入湯は微妙かと思いましたが、玄関先から声をかけると女将?さんがでてきて快くOK。

 
【写真 上(左)】 渋い館内
【写真 下(右)】 浴場入口

木造りの風情ある館内、宿のすぐ奥手には薬師堂があるので、崖の湯でも老舗の湯宿と思われます。
廊下のおく、手前が女湯、おくが男湯。
この日は空いていたのでおくの男湯に貸し切りで入れました。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 女湯の浴室

簡素ながらさっぱりとした脱衣所。手入れの効いた浴室はさすがに信州の湯宿です。
高窓ながら、女湯との仕切りの上部が抜けていてそこからも採光されるので、意外に明るい浴室。
通気よく、こもりはほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 女湯の浴槽
【写真 下(右)】 女湯の源泉カラン

タイル貼りの浴室、左手の女湯寄りに檜造3人ほどの渋い浴槽がひとつ。
浴槽まわりには木板が敷かれています。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴室
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

カラン3はおそらくすべて源泉。シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜11時で貸切。

 
【写真 上(左)】 びしっと決まった清掃
【写真 下(右)】 カランもたぶん源泉

側面熱湯注入&つよめの底面吸湯でオーバーフローなしの循環仕様ながら、しっかり源泉カランがあってコップがおいてありました。
湯張りは低く抑えられ、かなり熱めに調整されているのは、冷たい源泉投入を前提とした湯づかいのようにも感じました。

 
【写真 上(左)】 男湯の源泉カラン
【写真 下(右)】 男湯の湯色

かなり熱めのお湯は、ほぼ無色透明で浮遊物はほとんどなし。
よわい金気味+収斂味でほぼ無臭。
湯中の指先が青白く発光し、きしきしとした湯ざわりもある硫酸塩泉らしいお湯ながら、それだけでは終わらないおくの深さも感じるしみじみといいお湯。
あたたまりはかなり強く、ときおり源泉を浴びながらの入浴がすこぶる快感。

 
【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 源泉?

浴後、薬師堂に参詣しました。
脇には泉源とおぼしき水槽やつくばいもありましたが、これがそうかは確認できませんでした。

崖の湯温泉は、他に「群上閣」「薬師平茜宿」と入りましたが、どれもそれぞれの持ち味があって楽しめました。
温泉好きならトライしてみてもいい温泉地かと・・・。

〔 源泉名:崖の湯温泉 〕
Ca・Mg-硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉 12.8℃、pH=7.0、湧出量不明・掘削自噴、成分総計=1209mg/kg
Na^+=9.5mg/kg (2.42mval%)、Mg^2+=49.7 (24.11)、Ca^2+=247.2 (72.73)、Fe^2+=0.07、Cl^-=0.5、NO_3^-=3.9、SO_4^2-=633.3 (79.20)、HCO_3^-=206.2 (20.30)、陽イオン計=311.5 (16.96mval)、陰イオン計=844.3 (16.65mval)、遊離炭酸=35.2 <H16.10.19分析>

<温泉利用掲示>
加水:季節・天候等、自然現象の変動により、源泉近くの天然鉱物水を加水する場合があります。
加温:あり
循環ろ過装置使用:あり(浴槽内の温泉水のみ)
塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 松本一本ねぎ 〕
徳川家の先祖とされる世良田有親公が信州林郷の林藤助光政を訪ねた折、藤助が雪の中で兎を狩り、ねぎを添えた吸い物でもてなしたという云い伝えをもち、江戸時代には正月に江戸城で吉例として供されていた「兎の吸物」に添えられていたとされる由緒ある地ねぎ。
栽培に手間のかかる”曲がりねぎ”で、甘味が強く鍋向きで、県の「信州の伝統野菜」にも認定されている逸品です。旬は晩秋~冬。

〔 2012/04/15UP (2009/06入湯) 〕


E138.0.58.536N36.8.58.192

【 BGM 】

貴重なフルバージョン?。小室ワールド炸裂。5:03あたりからのリフレインが凄い!
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ひさびさの・・・

このところちょっと信じられないくらい忙しくて、おかきこできませぬ。
でも、ようやくヤマは越えたような・・・。

森恵さんのストリートライブを何本か。
圧倒的な歌唱力。これは素通りできぬわな・・・。

森恵 そばに


『手に入れた星は・・・ 予想以上に暗い。
息を吹きかけ、そっとみがいてさらに小さくなる。。。』
うう、切ない。

森恵 愛せない人


この信じられない声量は、いったいどこから出てくるのか??

森恵 茜色の約束


これだけ唱えたら、やっぱり気持ちいいだろ~な。
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