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■ 一之橋温泉 「一之橋館」

 

一之橋温泉 「一之橋館」
住 所 :山梨県山梨市三富上柚木883 (東山梨郡三富村)
電 話 :0553-39-2331
時 間 :要時間確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

山梨市に合併された旧三富村にはいくつかの自家源泉のお宿があって、三富温泉郷と呼ばれていました。ここも三富温泉郷の一湯で、日帰り対応しています。
2007年秋入湯のふるい情報ですが、記録の意味でレポしてみます。
このエリアでもっとも知られているのは川浦温泉「山県館」(入湯済未レポ)、つぎに国道沿いで目立ち、日帰り受け入れに積極的な「白龍閣」で、ここは地味な存在に甘んじていて、入湯レポもあまりみあたりません。

山梨市から雁坂峠(秩父)へ向かうR140雁坂みち、牧丘から三富に入った先を斜め右に入り(たしか看板あり)、すぐ先の笛吹川にかかる橋を渡ってのアプローチ。
三富村は、1998年4月に雁坂トンネルが供用開始されるまでは笛吹川最奥の村で、トンネルが開通して観光客が増えたいまでも、どことなく物寂びた雰囲気を残しています。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 玄関

アプローチ道に入るとすぐサインや建物が見えてくるので、迷うことはないかと。
国道は直線上り坂でスピードを出しやすく、しかも心理的に斜め右の道には入りにくいことも、知名度の低さにつながっているかも。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 館内

箱形の無骨な外観ながら、館内は意匠がきいてなかなかに趣があります。
浴室はふたつで、空いていたので男湯に貸切で入れました。(他に貸切露天風浴場もあります。)

 
【写真 上(左)】 館内の意匠
【写真 下(右)】 歴史を感じます

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 貸切露天風浴場

脱衣所はそこそこに広くてつかい勝手のいいもの。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

事前に循環というのはわかっていて、さほど期待しないで行きましたが、浴室の扉をあけたとたんにほこほことした石膏泉系の湯の香がただよってびっくり。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 洗い場

二面採光のあかるい浴室。
窓の外に笛吹川の渓流を見下ろす好ロケーションで、すぐ上手には竹林もあって雰囲気があります。

 
【写真 上(左)】 笛吹川
【写真 下(右)】 竹林

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜13時で貸切。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 窓側から湯口

 
【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

石枠タイル貼5-6人ほどの浴槽がひとつ。
赤茶に色づき石灰華系のいがいがの析出のでた石の湯口からの投入+熱湯の側面注入で、側面吸湯+わずかなオーバーフロー。
べつに石膏の析出&緑青のでたカランがあり、冷たい水がでますが、このときは真水だったような・・・(洗い場カランにも石膏の析出あり)。

 
【写真 下(右)】 側面注入
【写真 下(右)】 オーバーフローも

 
【写真 上(左)】 浴槽カラン
【写真 下(右)】 洗い場カラン

ほぼ適温のお湯はうすく白濁して、白&うす茶の浮遊物がかなり大量にただよいます。
湯中の指先がよわく青白に発光しています。

 
【写真 上(左)】 大元の湯口
【写真 下(右)】 湯口の析出

湯口・湯面ともに、ほこほことした石膏泉系の湯の香を感じます。
湯口は微塩味芒硝味で、湯面も含めてカルキはまったく感じられず、湯づかいはかなりよかったと思います。
きしきしとした湯ざわりもあり、石膏泉系のイメージのあるなかなかに含蓄のあるお湯とみました。

 
【写真 上(左)】 歴史を物語る掲示
【写真 下(右)】 湧出口の説明

湯宿としてながい歴史をもつらしく、館内には古い分析書なども掲示されていました。
また、”岩風呂のいわれ”として「古文書によればこの岩風呂の発見は今より約三百数十年前慶長年間と記され ・・・略・・・ 常に盡きる事なく湧き出ずる温泉は正に天恵玉泉ともいふべし 慈に戦後漸やく世情も経済も安定する中で公共の為にと更に開発し 尚古人の偉業を讃えると共にその遺志を受け継ぎその形姿を原型に模して 一之橋館岩風呂と命名せり」という名調子の説明書きがありました。

 
【写真 上(左)】 地物のレシピ?
【写真 下(右)】 山里の趣

「白龍閣」や近くにある天科温泉 「旅館こやす」とはお湯のニュアンスがちがうので、温泉好きははしご湯をしても面白いエリアではないでしょうか。

〔 源泉名:一之橋温泉 〕 <S47.1.11分析>
単純温泉(Na・Ca-Cl・SO4型) 26.4℃、pH=8.0、湧出量不明、成分総計=350.6mg/kg
Na^+=68.09mg/kg (62.13mval%)、Ca^2+=31.52 (33.01)、Fe^3+=0.0501
Cl^-=84.72 (50.59)、SO_4^2-=*87.31 (38.45)、HCO_3^-=30.34 (10.52)
陽イオン計=203.5 (4.728mval)、陰イオン計=105.4 (4.765mval)、メタけい酸=40.51

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2015/10/11UP (2007/11入湯) 〕


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■ トータス温泉 「トータス温泉」

  

トータス温泉 「トータス温泉」
住 所 :山梨県甲府市中小河原町668
電 話 :055-243-2889
時 間 :10:00~23:00 / 水休
料 金 :500円
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

オープン直後にレポしていますが、先日再訪したのでリニューアルUPします。

2006/02にオープンした銭湯的日帰り施設。場所はR20甲府バイパスとR358平和通がクロスする中小河原立体交差のすぐ南側。
かの黄金温泉にもほど近いところです。

R358沿いに建つトータスマンション(同一経営らしい)の裏手で、R358からだと完全にブラインドなのでマンション前の看板を見落とすと到達できません。
また、R20バイパスからだと建物の上の看板は見えるのですが、側道から直アクセスできそうな左手小道はおそらく一方通行で入れず、やむなく中小河原立体交差の信号を左折し、すぐ出てくる小道を直感的に左折すると、これがR20バイパスの進入路でなすすべもなく韮崎方面にもって行かれます(笑)
正解は、この小道を無視して次の小路を左折(だと思う)。
「看板見えるけどたどり着けない温泉」No.1かも・・・。

なお、Web情報などから推測するに、ここ((有)遊亀不動産)は甲府の名湯として知られる遊亀温泉も経営しているようです。
トータスとは陸亀を意味し、これは遊亀からきているかもしれず、社長が亀好きだからという情報もあって、よくわかりません。

  
【写真 上(左)】 2006年の外観
【写真 下(右)】 2014年の外観

色気のないプレハブチックな建物。
玄関正面には山梨の温泉の権威、2014年時点では格調高い^^ T教授の解説が掲出され、玄関脇には巨大な分析書が掲示されています。
58.1℃、成分総計=1.743g/kgという甲府のお湯にしては力強いスペック。
正面が受付、左手よこに休憩所、奥の右手が男湯、左手が女湯です。
脱衣所はそこそこ広くてつかい勝手よし。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 和風の露天

天井の高いあかるくこぢんまりとした浴場は銭湯的なつくりのなかなかに渋いもの。
カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
お湯カランはたぶん温泉、金気を感じる水カランおそらく井水かと思います。混合栓ではないのでお湯カランは相当に熱いです。
GW15時で2~5人とゆったり入れました。

 
【写真 上(左)】 右手おくが高温槽
【写真 下(右)】 高温槽からメイン浴槽

内湯は高温槽(みかげ石枠タイル貼3-4人、42℃位)と窓側のメイン浴槽(同5-6人、ジャグジー付、40℃位)の2槽。
高温槽はライオンの湯口から熱湯を30L/minほどの投入で、槽内注排湯なく、メイン浴槽への流し出しとオーバーフロー。
湯口の湯温は熱いですが、ときおりぬるめになるので、間欠的に加水があるかと思います。

メイン浴槽は高温槽からの流し込みとライオンの湯口からの投入(湯口は高温槽よりややぬるく常時加水か)。
こちらも槽内注排湯はなくザンザコオーバーフローで、あふれたお湯で内床が洪水状態になっている様は圧巻です。

 
【写真 上(左)】 屋根付きの露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は和風のこぢんまりとまとまったもの。
岩枠鉄平石敷7-8人のL型浴槽(ジャグジー・一部屋根付、ぬるめ38℃位)がひとつ。壁面に囲まれ開放感はないものの風は通ります。内湯サイドにトドになれる腰掛けがあるのがナイス。チェアもおいてあります。

石灰華系のイガイガ析出の出た岩の湯口からの投入(適温)+ジャグジー注入+パイプ投入(ぬるめ)で上面排湯口への排湯。

 
【写真 上(左)】 高温槽の湯口
【写真 下(右)】 綺麗な黄金色です

お湯は、いずれも綺麗な黄金色透明で茶色の浮遊物あり、高温槽の湯口まわりは気泡で白濁しています。
近くの黄金温泉のようなフルーツ系モール臭によわい金気臭を加えた甲府モール泉らしいお湯です。ただ、この金気は加水用の井水によるところ大かもしれません。
弱重曹味+金気味。
全槽、湯口まわりでアワつきがありますが、鮮度感、アワつきともに高温槽がベスト。

加水はあるものの、重曹泉系のツルすべとつよい温まりを感じる力のあるお湯です。
モール味臭、アワつき、ツルすべの3点セットが楽しめる甲府のモール泉の教科書的なお湯で、雰囲気もあかるくここはおすすめです。

〔 源泉名:トータス温泉 〕 <H16.11.4分析>
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 58.1℃、pH=7.8、199.7L/min掘削揚湯、成分総計=1.743g/kg
Na^+=378.3mg/kg (79.40mval%)、Fe^2+=1.2
Cl^-=274.1 (37.95)、HCO_3^-=769.4 (61.90)
陽イオン計=467.8 (20.73mval)、陰イオン計=1045.1 (20.37mval)、メタけい酸=171.6

〔 2014/05/18内容補強のうえリニューアルUP (2006/05/07レポ (2006/05入湯)) 〕


E138.34.21.220N35.37.43.320

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■ 神明温泉 「志麻の湯」

 

神明温泉 「志麻の湯」
住 所 :山梨県甲斐市島上条3123 (旧 中巨摩郡敷島町)
電 話 :055-277-1311
時 間 :10:00~21:00(毎週水曜日は6:00~21:00)、年末年始別途 / 月休
料 金 :市外600円
オフィシャルHP(山梨交通㈱)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (甲斐市Web)
紹介ページ (やまなし観光ネット)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

湯村温泉が「志麻(摩)の湯」とされ、甲州武田家の湯治湯としてつかわれていたことはよく知られています。
本来、「志麻(摩)の湯」の由来は、「志麻(摩)の荘(荘園)の湯」によるとされます。
「志麻(摩)の荘」は五摂家(摂政・関白、太政大臣に昇任できる家格の家)のひとつで藤原北家の名門、九条家の荘園(九条家領)であったとされています。
wikipediaによると、「志摩荘は、甲斐国の荘園。山梨県甲府市西部・甲斐市島上条一帯の荒川沿いに位置する。(中略)『甲斐国志』では牛久・堺・天狗沢以南の島上条・中下条・大下条・長塚・荒川・中村・長松寺・金竹・千塚・湯村の地域に比定し、おおむね旧敷島町の南部地域にあたる。」とあり、このお湯は牛久・堺と島上条の間に位置し、まさに「志麻(摩)の荘の湯」の位置にあることがわかります。

また、甲斐市Webによると「古くから当地に自噴する温泉」とあり、相応の由緒をもつお湯であることがうかがわれます。
ただ、1995年に新築リニューアルされたので古湯のイメージはなく、公共温泉的たたずまいをみせています。
甲斐市の施設(2004年9月1日の合併以前は敷島町)ですが、現在は指定管理者の山梨交通㈱により、管理運営されています。
なお、山梨交通㈱により管理運営されているここと宇津谷の「百楽泉」、西八幡の「かまなしの湯」(釜無川レクリエーションセンター)は「甲斐市民温泉」と総称され、共通回数券が販売されています。

このあたりは茅ケ岳からつづくなだらかな南傾地で、なかなか住みやすそうなところ。甲府の郊外住宅地として発展をとげているようです。

 
【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 入口サイン

体育館など公営施設が集まる一画に斬新なファサードの建物で、介護予防施設「志麻の里ことぶきセンター」を併設。
全体に公共施設特有の無機質感はあるものの、ゆったり広めのスペースどりで、公共系らしくきっちりと管理されています。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 T教授の解説板

手前左手が男湯、おくの正面が女湯です。
脱衣所もゆったりでつかい勝手のいいもの。
窓の広いあかるい浴場に、左手窓側からぬる湯槽、適温槽、ジャグジー槽、水風呂、サウナを配置。
白いタイル壁に、黒みかげ石枠水色タイル貼の浴槽を配置、全体に寒色系カラーなので、やや冷たい感じのする浴場です。

カラン12(源泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日16時で20人ほども入り込んでいる盛況。年齢層は広いですが、ほとんどが地元客のようです。

水風呂はかなり冷たいですが、カルキ気を感じずとろみもあって井水かもしれません。
ジャグジー槽(4-5人)は入らなかったので不明。

適温槽は10人弱でジェット付き。黒みかげ石の湯口からの投入でオーバーフローはわずか。
ほぼ適温のお湯は、ほぼ無色透明で湯口でよわい甘味+弱芒硝臭、湯面ではかなりのカルキ臭で硬い浴感。

ぬる湯槽は5-6人で常時混みあっています。
黒みかげ石の湯口からぬる湯(おそらく源泉)を投入し、槽内排湯はなく全量オーバーフローのかけ流しでは?
ぬるめのお湯は、うす茶がかって浮遊物なし。湯中の指先がかなりつよめに青白く発光しています。湯中にはこまかな気泡がただよっていて、少量のアワつきがあります。
湯口はよわい甘味+弱塩味でほぼ無臭。湯面ではよわいカルキ臭を感じます。(槽内注入は混雑で確認できず。)

きしきしとよわいヌルすべの湯ざわり、つつみこむようなやわらかくやさしいお湯で、入っているとやたら眠くなります。質の高い食塩泉でときおり感じることのできる浴感です。
ぬる湯槽はあまり広くないうえに、長湯モード全開となるのでよけいに混み合います。

よくあたたまりますが、浴後は熱の抜けよく充実感が広がります。
ぬる湯槽は相当に質の高いお湯で、カルキ入ってこのやわらかさ、カルキがなければ名湯に数えられるのでは。
なにげに格の高さを感じるお湯で、由緒ある「志麻の湯」を名乗るのもなるほどわかるような気も・・・。

アンチカルキ派の評価は高くないとは思いますが、甲府北部のお湯の質の高さを実感できる、入りごたえのあるお湯だと思います。

〔 源泉名:神明温泉 志麻の湯 〕 <H14.9.26*分析> *は不明瞭につき、誤記の可能性あり
Na-塩化物泉 35.9*℃、pH=8.1、201L/min(掘削揚湯)、成分総計=1.058g/kg
Na^+=340.3mg/kg (91.75mval%)、Ca^2+=20.6* (6.39)、Fe^2+=0.1
Cl^-=485.4 (85.94)、SO_4^2-=2.0、HCO_3^-=116.4 (11.93)
陽イオン計=***.** (*.**mval)、陰イオン計=609.8* (15.93mval)、メタけい酸=65.6、メタほう酸=5.9、遊離炭酸=6.1

〔 源泉名: 〕 <S63.4.25分析>
Na-塩化物泉 35.2℃、pH=8.10、126.8L/min、成分総計=1.342g/kg
Na^+=429.8mg/kg (89.65mval%)、Ca^2+=29.1 (6.95)
Cl^-=654.2 (89.91)、SO_4^2-=13.0、HCO_3^-=82.4 (6.58)
陽イオン計=481.1 (20.86mval)、陰イオン計=761.4 (20.52mval)、メタけい酸=66.0、メタほう酸=27.6、遊離炭酸=6.0

■ブランドグルメ
〔 敷島の甲州小梅 〕
敷島から韮崎あたりにかけては「甲州小梅」の産地です。
収穫時期は5月中旬~6月上旬。4~6gと小粒ながら、種が小さく果肉は厚く充実して味がよい梅で、おもに梅干しや梅漬けとして賞味されます。また近年、梅酒・ワイン・ジャムなどの加工商材の開発もさかんです。
甲斐市の農事組合法人ゆうのう敷島は、「梅の里」と呼ばれるエリアで栽培や加工品の生産を行っています。

〔 2014/01/13UP (2009/05入湯) 〕


E138.31.21.920N35.41.16.030

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■ 黒森鉱泉 「黒森鉱泉」 (休業中?)

 

黒森鉱泉 「黒森鉱泉」
住 所 :山梨県北杜市須玉町小尾8251 (旧 北巨摩郡須玉町)
電 話 :0551-45-0331 ※ 休業中との情報あり
時 間 :要事前確認 ※ 休業中との情報あり
料 金 :500円(営業時)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

現地確認していませんが、ここは現在休業中とのネット情報が多数あり、おそらく休業中だと思われます。

信州峠の南麓にある温泉ファンの間では評価の高かったお湯。

 
【写真 上(左)】 県道の看板
【写真 下(右)】 看板と瑞牆山

県道610原浅尾韮崎線を信州峠に向かって北上すると、次第に特徴のある山容の瑞牆山(2230.2m、日本百名山)が近づいてきます。
瑞牆山方面への道を右に見送ってすぐ、道の右手に看板がでてくるので、えらく細い道を左折します。(看板がなければ絶対わからない ^^)
急坂のくねくね道をしばらく走ると半ダートになり、さらに進んだ突き当たり、山腹のやや開けたところになんとも鄙びた佇まいの一軒家が見えてきます。

これが黒森鉱泉です。
春浅い峡北の5月。芽吹きはじめた木々を背に、立派な鯉のぼりがなびいていました。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 薪焚きです

冷鉱泉を薪焚きしているので事前予約は必須ですが、この日は何度TELしても誰も出なかったので、とりあえず行ってみました。
車を停めると幸いおばあちゃんが庭で洗濯物を干していました。
入浴できるかどうか訊ねると、浴場を見に行かれ、OKとのこと。ラッキー ^^)

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 蓋がしてあります

浴場は母屋とは別棟で、脇に薪が積み上げられています。
混浴というか、1度に1組しか入れないようなこぢんまりとした湯小屋です。
浴槽は木枠石敷1.2人の小さなもので、すぐ横に源泉の貯水槽があります。
浴槽まわりは析出で黄土色に変色し、湯場の雰囲気を盛り上げています。
さらにおくにも小さな浴槽らしきものがありましたが、これはつかわれていないようです。

カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
GW12時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 貯水槽

浴槽には保温用の木板のフタがしてあり、これを外して入ります。
湯口も排湯もないため湯方式ですが、源泉の貯水槽の下部にコックがあってこれを捻ると冷たい源泉が投入されます。
浴槽の底からじわじわと熱湯が上がってくるので、五右衛門風呂方式の加熱かと思います。
源泉の貯水槽は樹脂製のフタがしてありますが、外してみると表面に油膜と炭酸カルシウムの結晶らしきものが浮いていました。

 
【写真 上(左)】 炭酸カルシウムの結晶
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は、透明度30cmほどのこげ茶色のにごり湯。
塩味+重曹味+明瞭な炭酸味に、常磐の湯の網温泉やカンチ山鉱泉で感じられたような漢方薬のような苦っぽい臭いがあります。
はっきりとしたキシキシがあって肌に染み込んでくるようなパワーのある浴感で、源泉の濃度感がダイレクトに感じられます。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 盛大な析出

かつては黒森集落の共同湯だったようですが、鉱泉宿を営んで三代目とのこと。
しかし、まさに”秘湯”といえるこのような山奥で鉱泉宿を続けられているのには本当に感心します。場所柄、登山客などの固定客が支えているのかな?
若女将さんもおられるようなので、いつまでも続いていってほしいものです。

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※すばらしいお湯と雰囲気だったので、休業情報はとても残念。
いつか復活する日はあるのでしょうか・・・。

〔 源泉名: 〕 <H8.6.20調査終了>
((含二酸化炭素-)Na-塩化物・炭酸水素塩泉) 泉温不明*、pH=6.20、湧水(湧水量不明)、蒸発残留物=5090mg/kg
Li^+=6.8mg/kg、Na^+=1450、K^+=109、Ca^2+=301、鉄=11.1
Cl^-=2230、HCO_3^-=1270
メタけい酸=77.2、メタほう酸=98.1、遊離炭酸=1570
*) 古いガイドブックによると泉温10℃

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2012/09/11UP (2004/5入湯) 〕


E138.32.27.989N35.53.48.693
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■ 河口湖温泉(天水の湯)「野天風呂 天水」



河口湖温泉(天水の湯)「野天風呂 天水」
住 所 :山梨県南都留郡富士河口湖町河口2217-1 (旧 南都留郡河口湖町)
電 話 :0555-76-8826
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :1,000円 (HPに200円割引券あり)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (富士山NET)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

何度となく入湯していますが、このところお湯がよくなっているので最新状況をまじえて再UPです。

「富士の見えるところに温泉は湧かない」といわれ、ながらくその代表例としてとりあげられてきた河口湖ですが、1990年代後半、待望の温泉が湧出し、富士河口湖温泉郷が開湯しました。
現在、「天水(てんすい)の湯」 、「麗峰(れいほう)の湯」、「霊水(れいすい)の湯」、「芙蓉(ふよう)の湯」、「秀麗の湯(しゅうれい)の湯」の5源泉が開発され、河口湖周辺の宿泊施設や入浴施設で利用されています。
ここは先陣を切ってオープンした古株の日帰り温泉施設。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 入口

'97年4月に開湯した河口湖温泉郷の民間日帰り施設で、河口湖の北東岸、久保田一竹美術館のすぐ上にあります。
以前は、河口湖温泉郷4湯(天水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 42.5℃ 蒸発残留物=4826mg/kg / 麗峰の湯 Ca・Na-Cl 37.0℃ 1760 / 霊水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 43.2℃ 4159 / 芙蓉の湯 Ca・Na-SO4・Cl 39.5℃ 3845)のなかでいちばん成分の濃いお湯とされていましたが、いまは再分析されてうすくなっているので詳細不明。

河口湖の北東岸、久保田一竹美術館のすぐ上にあります。
なお、このエリアは、河口湖大橋が2005年6月に無料化され、河口湖から甲府盆地へ抜けるR137河口2期バイパスがオープンして交通状況が大きく変わっています。
「天水」へのメインアクセスは「オルゴールの森美術館」「猿まわし劇場」などの前を抜けてのもので、以前、休日は大渋滞しましたが、バイパス効果もあっていまはわりに空いていてアクセスしやすくなっています。

泉源はおそらく施設上手にあると思われ、温泉スタンドも設置されています。

 
【写真 上(左)】 温スタ
【写真 下(右)】 後ろが泉源施設?

Pは狭くて傾斜もあるので初心者は要注意。
入口左手に券売機。割チケ持参の場合は正面フロントでの受付となります。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 エントランス

フロント右手に食事処、フロントおく正面に畳敷きの休憩所、左手が女湯、右手おくが男湯です。1階館内はちとせせこましいですが、2階に個室(料金別途)と仮眠室があります。

脱衣所はさほど狭くはないものの、団体が入ると辛いかな?
ロッカー有料100円はかなり抵抗感があります。

 
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 内湯

浴室は、内湯ゾーンに内湯(木枠伊豆石敷10人以上、ジャグジー付)+寝湯×2。
窓がちいさくやや暗めでこもり気味ですが、どことなく風情があります。

露天ゾーンは、左手の高みに源泉槽(石枠石敷4-5人)、その下に歩行浴(同、東屋付)、内湯側にメイン露天(同7-8人×2)とサウナ(休止中)。
以前、内湯とメイン露天あったジャグジーは、いまは休止しているようです。
露天ゾーンは高台にあり開放感も雰囲気もありますが、石組みが複雑すぎて段差が多く移動に神経をつかいます。

 
【写真 上(左)】 雰囲気ある露天
【写真 下(右)】 歩行浴

カラン7(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
有名施設ですが、団体客が入っていなければ週末でも意外に空いてます。

内湯は、木の湯口から投入(小さな源泉らしい木の湯口もあり)、槽内吸湯作動&スリットから内床へ少量の排湯、お湯はわりあい新鮮な感じでカルキ臭もほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 歩行浴の奥に源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽からメイン露天

メイン露天は石組の湯口からぬる湯投入(非加温源泉だと思う)+槽内注入+槽内吸湯で上面排湯口からの流し出し。
半循的湯づかいながら、以前にくらべてお湯はかなりよくなっています。
注入口ちかくでかなりのアワつきもありますが、これは注入撹拌によるものでは?
露天の湯口はどれも黄土色に色づいています。

 
【写真 上(左)】 メイン露天
【写真 下(右)】 源泉槽

目玉は何といってもぬるめ(というかかなり冷たい)の源泉槽。
以前つかっていた木樋の湯口からの少量投入はなくなり、いまは石の湯口からのぬる湯湯滝状投入1系統。
槽内排湯はなく、全量を下段歩行浴への流し出しは非加温かけ流しかと思います。(冬場は加温あるかも・・・)
河口湖エリアでは貴重な非加温かけ流し槽です。

湯温は内湯でやや熱、メイン露天で適温~ややぬる、歩行浴でぬるめ、源泉槽は30℃前半か。

 
【写真 上(左)】 源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 以前の源泉槽の木樋湯口

お湯は、無色透明でうす茶の浮遊物。湯中の指先がはっきりと青白く発光しています。
以前は弱塩味を感じましたが、いまは芒硝味が卓越。
以前のミシン油のような軽質なアブラ臭が、いまははっきりとした灯油臭に変わっていて、これは湯口だけでなく源泉槽湯面でも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとした湯ざわりと硬質でつよい浴感のお湯で、長湯すると湯づかれします。
入浴中はさほどではないものの、浴後それなりの温まり感が出てくるどこか変わったイメージのお湯。

分析書上の成分濃度は以前よりかなりうすめになっているものの、浴感的にはむしろパワーアップしている印象。
温泉好きには「富士五湖周辺はたいしたお湯がない。」と思われがちかもしれませんが、なかなかどうして十分に入りごたえのあるお湯です。

ガイド類によると2009年にリニューアルしているようですが、全体にかなり年季入ってきている印象。
とくに脱衣所やカラン数など、ひと昔前のつくりなので、このへんで再リニューアルがほしいところか・・・。

料金1,000円は観光地価格ですが、周辺施設などで割引券が配られているし、HPでも200円割チケが提供されているので、実質は800円で入湯可です。

〔 源泉名:河口湖温泉 〕 <H20.9.2分析>
Ca・Na-硫酸塩温泉 32.2℃、pH=9.2、湧出量不明、成分総計=1.195g/kg
Na^+=177.1mg/kg (44.30mval%)、Ca^2+=191.1 (54.89)
Cl^-=54.4 (8.90)、HS^-=0.3、SO_4^2-=732.4 (88.66)、CO_3^2-=8.2
陽イオン計=370.8 (17.38mval)、陰イオン計=800.3 (17.20mval)、メタけい酸=23.8

〔 源泉名:河口湖温泉 〕 <H6.10.3分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 45.2℃、pH=9.04、162L/min掘削揚湯、成分総計=4.271g/kg
Na^+=732.8mg/kg (48.70mval%)、Ca^2+=665.3 (50.72)
Cl^-=873.7 (37.64)、SO_4^2-=1920.4 (61.07)、HCO_3^-=9.2、CO_3^2-=21.0
陽イオン計=1407.2 (65.46mval)、陰イオン計=2824.3 (65.47mval)、メタほう酸=13.0

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 富士河口湖町のジビエ(鹿肉)料理 〕
鹿の食害に悩む富士河口湖町では、「富士河口湖町産シカ肉取扱規程」を定め、精進地区に「富士河口湖町ジビエ食肉加工施設」を設置して、鹿肉料理で観光活性化を図ろうとしています。(「ジビエ」とは狩猟によって捕獲された野生鳥獣の食肉のこと)
現在のところ、もちこまれる鹿肉の量がすくないらしくあまり知られていませんが、そのうちメジャーなご当地グルメになるかもしれません。

〔 2012/07/30内容補強のうえUP (2000年以前から幾度となく入浴) 〕


E138.45.43.000N35.31.29.340

【 BGM 】
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■ 喜久の湯温泉 「喜久乃湯温泉」

 

喜久の湯温泉 「喜久乃湯温泉」
住 所 :山梨県甲府市朝日5-16-6
電 話 :055-252-6123
時 間 :10:00~21:30 / 水休
料 金 :400円
紹介ページ (タウンページ)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

甲府市北部、湯村温泉の東側にある温泉銭湯。
甲府と縁のふかい作家、太宰治が通ったお湯として、太宰ファンには知られているようです。
昭和14年1月、新婚の太宰は甲府市御崎町56番地に新居を構え、執筆の傍ら夕刻になると近くのこのお湯に通ったそうです。
甲府市HP、脱衣所掲示などを参考。)

 
【写真 上(左)】 周辺は住宅地
【写真 下(右)】 年季入りすぎの看板

喜久の湯の創業は昭和九年、老舗の銭湯で、甲府山の手の寺町的な落ちついた住宅地の一角にあります。
場所は甲府市北部を東西に走る「山の手通り」の「朝日5」T字路の北側ですが、ここから行くとPへのアプローチが一通で阻まれそうなので、その東側手前の「武田」交差点か「新紺屋小学校西」交差点を北に折れ、1つ目の西行き一方通行路を左折するのが賢いかも。
Pは数ヶ所に10台以上あるようです。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 外壁掲示の施設案内

改装された外観はさしたることもなく、下駄箱から館内に入るアプローチもふつう。
右手が男湯、左が女湯です。

 
【写真 上(左)】 袖看板
【写真 下(右)】 入口

ところが暖簾をくぐったとたん、一気に気合い入った「喜久乃湯」ワールドに引きずり込まれます。
入口脇、浴場に向けどっしりと据えられた番台、磨き上げられた木の床、焦げ茶のゲキしぶ木製ロッカー、壁に掛けられた商店や医院のレトロな看板、年季入った扇風機や籐カゴ・・・。
ゆったりとした脱衣所のむこうに、明るく広々とした浴室が見えています。
老舗系銭湯としてほとんど文句のつけようのない仕上がりです。

太宰治ファンの来訪もあるのか、脱衣所ロッカーのところどころに太宰治関連の記事などが貼られています。
土曜10時すぎで7人ほどもお客がいたのにはびっくり、おそらく1番湯の客かと思いますが、しっかり固定客をつかんでいそう。

浴槽ではジェットやジャグジーが元気に稼働しているのに、湯気の抜けよくこもりはまったくありません。
手前から高温ジェット槽(5-6人、循環、適温)と隣りあって高温ジャグジー槽(2-3人、循環、やや熱)。すこし離れて右手おくに低温ジャグジー槽(6-7人、かけ流し、ややぬる)とおくに一段高く低温かけ流し槽(3-4人、25℃くらいか?)の4槽。
正面おくには年季入ったサウナも設置されています。

カラン18、シャワーあり、シャンプーなし、ドライヤー確認し忘れ。
臙脂色のタイルが貼られた立ち上がりから突き出た推下式吐水カラン2連(お湯&水)と上部に固定式シャワーの正統派銭湯仕様の洗い場。桶はもちろんケロリンです。

 
【写真 上(左)】 浴場全景 (外壁掲示のパネルより)
【写真 下(右)】 かけ流し系の2槽 (同)

浴槽はゆるやかにカーブを描き、臙脂色タイル枠&水色タイル敷の浴槽がタイルを敷いた内床の上でよく映えています。
一番おくの源泉低温槽だけは、なぜか臙脂色タイルの枠どりがありません。

手前循環2槽は槽内注吸湯でオーバーフローなし。
低温ジャグジー槽は、石組みの湯口からの投入+ジャグジー底面注入でオーバーフロー。
低温かけ流し槽は、ちかくにコップがおかれた湯口からやや冷たい源泉をかなりの量投入で潤沢にオーバーフロー。

さてお湯です。
手前の循環2槽はカルキ臭がよわく香り、お湯はさしたるものではありませんでした。
で、おくのかけ流し系浴槽についてレポします。

ほぼ無色透明のお湯には灰色とうす茶の浮遊物が浮かびます。
石膏芒硝泉の味がしっかりで、甘い石膏系の湯の香が湯面からも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとツルすべが拮抗する質感ある湯ざわり。
さほどつよくはないものの、とろみと湯中の指先の青白発光もありました。

あたたまりはさほどつよくないですが、甘くみて長湯するとあとでどっしりときます。
浴場内に貼られている分析書をみると、なんとSO_4^2-=664.20mg/kg (95.13mval%、末尾※参照)の含芒硝石膏泉。
甲府周辺で、これだけ純度の高い硫酸塩泉はちょっと記憶になく、ただならぬ浴感もなるほど納得がいくというもの。

あまりに浴場の雰囲気がよいので、これだけでOK、お湯はそこそこでもいいやと思いましたが、思いがけぬ正統派硫酸塩泉にふたたびぶっとび・・・(笑)
こんなすばらしいお湯をこれまで未湯で放置していた自分に反省しきり。

混んでいたので写真はありませんが、温泉好きにもレトロ好きにも、ここはぜひ訪れて生の雰囲気を味わってほしいと思います。

〔 源泉名:「喜久の湯」温泉 〕 <分析日不明>
Ca・Na-硫酸塩温泉※ 泉温・pH・湧出量不明、イオン計(TIM)=1001.4mg/kg
Na^+=84.30mg/kg (25.04mval%)、Ca^2+=218.50 (74.47)、Fe^2+=0.1、Cl^-=12.70 (2.46)、SO_4^2-=664.20 (95.13)、HCO_3^-=17.80
陽イオン計=305.60 (14.64mval)、陰イオン計=695.80 (14.53mval)、メタけい酸=32.7
※ 泉質名掲示は不明瞭だったので、筆者でmval%値を概算(上記( )内)して推定。

■ブランドグルメ
〔 おざら 〕
暑~い甲府の夏を彩る郷土食で、冷やした”ほうとう”などの麺を温かいつゆにつけて食べるもの。
もともとは湯村温泉の西、敷島町あたりの郷土料理だったという説もあるようです。
シンプルな料理だけに”つゆ”が決め手となり、夏野菜などがふんだんに入れられます。

〔 2012/07/05UP (2012/06入湯) 〕


E138.34.13.026N35.40.17.394

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■ 岩間温泉 「岩間温泉旅館」

 

岩間温泉 「岩間温泉旅館」
住 所 :山梨県甲州市塩山上萩原1411 (旧 塩山市)
電 話 :0553-32-2705
時 間 :10:00~19:00(要事前確認)
料 金 :500円
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

延喜式内社である岩間明神、通称神部神社(湯山明神とも)の境内から湧き出づる霊泉をつかう湯宿。
(延喜式内社とは平安期、延長五年(927)に編纂された全国の神社一覧、『延喜式神名帳』に記載されたお社のことで、相当の格式をもちます。)

山梨の温泉宿(求人ジャーナル社)によると「岩間明神、通称神部神社の境内を泉源とし、古代より絶えることなく湧出している。この霊泉を明治41年、旧神金村の依頼により同館の館主の曾祖父、徳良佐治郎が同年、岩間鉱泉として創業し、祖父の代に岩間温泉と改め、現在に至っている。」とあるので、古くから鉱泉宿として営業していたようです。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 バス

ここは前に二度ほどトライしましたが、いずれも人気がなかったので営業しているかどうか?でしたが、三度目で入湯成功。
鉱泉なので入れるタイミングが限られるようです。
ただ、この日は真新しい送迎バスが停めてあったので、意外と寄り合いなどにつかわれているのかもしれません。

神社の境内のおくに民家風のつくり。B級入っているかと思いきや、館内はきっちりと清掃され一種清冽の気が流れています。
さすがにお社のなかのお湯です。

 
【写真 上(左)】 扁額
【写真 下(右)】 内湯の湯口

由緒ある鉱泉らしく、館内には数々のいわれなどが貼り出され、明治四十一年の鉱泉分析書も掲示されていました。

廊下のおくに浴場。おくが女湯、手前が男湯です。
こぢんまりとした脱衣所。木の脱衣棚に掛けられた手拭いが、いい味をだしています。

 
【写真 上(左)】 手拭い
【写真 下(右)】 男湯

あかるすぎず暗すぎず、おちつきのあるいい浴室。
窓の外は荒れた畑(?)で野趣あふれるもの。

手前に石枠水色丸タイル貼2-3人の冷水槽と、となりあっておくに同4-2人の主浴槽(ややぬる)の2槽。
壁面には石膏らしきクリーム色の析出がでています。

 
【写真 上(左)】 冷水槽
【写真 下(右)】 男湯主浴槽

カラン5、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。
日曜14時で独占。

 
【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 女湯主浴槽の湯口

主浴槽はうすく茶色に変色した石の湯口から適温湯の投入+熱湯側面注入で、大量のオーバーフローがあります。
冷水槽は、側面注入?で、手前切欠からの上面排湯。
水(湯)質は冷水槽のほうがいいように感じ、これは非加温の源泉槽かもしれません。
絶妙の温度とやわらかな湯ざわりに、とりことなってなかなか抜けられません。

 
【写真 上(左)】 男湯主浴槽の湯口
【写真 下(右)】 潤沢なオーバーフロー

ごくうすく懸濁したお湯は、うす茶の浮遊物をわずかに浮かべ、湯中の指先がよわく青白に発光しています。
うすめの石膏泉系味臭。

きしきしとヌルすべが拮抗する湯ざわりで、かすかなとろみも感じます。
成分はうすめで派手さはないものの、どこかおくぶかい浴感と当たりのやわらかさがあって記憶に残ります。
浴後は肌にはりがでて肌がつるつるになる美人の湯系。

分析をかけていますが、温泉規定には該当していません。
でも、このお湯の価値を語るとき、温泉であろうがなかろうが、たいしたことではないようにも思いました。

湯慣れた方がしみじみと湯浴みをしたいときには、うってつけのお湯かと思いますが、事前問合せ必須かと。

 
【写真 上(左)】 神部神社
【写真 下(右)】 手水鉢

帰りしなに神社に参詣しました。
手水鉢には源泉とおぼしき冷水がかけ流されていました。

〔 源泉名: 岩間温泉〕 <S60.8.17分析>
本検水は、温泉法第2条の規定する温泉に該当しません。
23.2℃、pH=9.46、519L/min自噴、成分総計=0.187g/kg
Na^+=22.2mg/kg (78.23mval%)、Ca^2+=4.5 (17.74)、Cl^-=5.3 (12.40)、SO_4^2-=14.8 (25.62)、HCO_3^-=15.3 (20.66)、CO_3^2-=15.0 (41.32)
陽イオン計=28.2 (1.24mval)、陰イオン計=50.5 (1.21mval)、メタけい酸=25.7、遊離炭酸=81.5

〔 館内掲示 〕
徳川家康公入國ノ砌黒印●石八斗余寄附(山梨懸神社取調書抄)永禄四年ノ番帳元亀二年ノ棟札ニハ岩間ヲ湯山ニ作ル社中霊泉アレバナリ (以下略)

■ブランドグルメ
〔 塩山のプラム 〕
旧塩山市、とくに大菩薩連嶺のふもとではプラムの栽培がさかんで、観光農園もあります。
円錐形の独特な形状と絶妙な味わい・芳香をもちながら生産量がすくないため「幻のプラム」と呼ばれる”月光”という品種も栽培されています。
塩山の塩山洋酒醸造では、塩山市神金地区のプラムを100%使用したプラムわいんもつくられています。

〔 2012/05/22UP (2008/08入湯) 〕


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■ 芦安温泉 「白峰会館」 〔 Pick Up温泉 〕



芦安温泉 「白峰会館」
住 所 :山梨県南アルプス市芦安芦倉1570 (旧 中巨摩郡芦安村)
電 話 :055-288-2321
時 間 :9:00~16:00
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (南アルプス市商工会)

南アルプスの玄関口として知られる旧芦安村にはいくつかの源泉があって、”芦安温泉郷”とよばれています。
「白峰(はくほう)会館」はその最奥にある温泉施設です。
芦安から夜叉神トンネルを抜け、広河原、北沢峠を経由し伊那谷に抜ける「県営林道南アルプス線(南アルプススーパー林道)」は、南アルプスに入るもっともポピュラーなルートですが、一般車は乗り入れ禁止になっています。
一般車は芦安に駐車して、路線バスやタクシーに乗り換えることになります。
この芦安の駐車場のよこにあるのが白峰会館。なのでオンシーズン、この周辺のPはたいへん混みあいます。

訪れたときは9月中旬。夏休みは終わり紅葉前の閑散期と思いきや、前のPは見事に満車。
整理員さんに「白峰会館」に入浴したい旨告げると、1台分確保してくれました。


【写真 上(左)】 多くのお宿が温泉を引いています
【写真 下(右)】 浴場入口の案内

Pのよこが宿泊施設「南アルプス温泉ロッジ」でかなり立派な建物、道をはさんだ反対側に食堂と温泉施設を備える「白峰会館」があります。
以前は「南アルプス温泉ロッジ」にも浴場があったようですが、2011/04のリニューアルで廃止され、「白峰会館」に露天と足湯ができているよう。
宿泊客は「白峰会館」の浴場を利用するようです。(浴場への専用通路あり。)
なお、日帰り可能時間は16時までなので要注意。

前面はバスターミナルの待合所兼食堂で、中継基地となっているので登山客で大賑わい。
食堂の会計で受付し、連絡通路を通って別棟の浴場へ向かいます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 浴室入口

HPでは手前が男湯、おくが女湯となっていますが、この日はおくが男湯でした。
さして広くない脱衣所に5人ほどもいてびっくり。
でもみな服を着るところで浴室は無人。
出しなにまた6人ほども入ってきたので、タイミングにより登山者グループの波状攻撃に見舞われそうです。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

浴場にはいったとたんによわいカルキ臭は残念ですが、浴槽からざんざこにオーバーフローし、川状態になっている内床にびっくり。
窓の広いあかるい浴室に黒石枠水色タイル貼の6-7人の渋い浴槽がひとつ。
窓からのぞむ山々が一幅の絵のよう・・・。さすがに”展望浴場”をうたうだけのことはあります。


【写真 上(左)】 かなりのオーバーフロー
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日14時で独占。
洗い場カランはおそらく温泉と思われ、カルキなくよわい芒硝重曹味でおだやかな湯の香(よわい鉱物臭入ってる?)。


【写真 上(左)】 カランも温泉?
【写真 下(右)】 浴槽

赤茶色に変色した石の湯口から30L/minほど大量投入+側面注入で、底面吸湯+潤沢なオーバーフロー。
ふたつの湯口はともによわいカルキ臭があって、温度もお湯の感じも大差ないのでどちらも循環湯かも。

ほぼ適温のお湯は無色透明で浮遊物なし。
味不明(洗い場カラン参照)、よわいカルキ臭で、ツル(ヌル)すべを感じますがとろみはさほどありません。
イメージ的には硫酸塩が卓越したお湯のように感じました。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

弱カルキ臭のあるなんということもないお湯ながら、なんとなく好ましいお湯で、あたたまりもありますが浴後は爽快感が出ます。
登山後のクールダウンには最適なお湯かもしれません。

〔 源泉名:村営芦安温泉 〕
単純泉(低張性アルカリ性温泉) 40.4℃、pH不明、300L/min <S57.9.2分析> (分析書みあたらず詳細不明)
源泉地:芦安村芦倉1525金山沢右岸

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

芦安村芦倉1525を泉源とする温泉は、「みどりの郷 くつさわ」(現在休業中?)と「北岳荘」(HPによると現在休業中)でもつかっている(た)ようです。
「みどりの郷 くつさわ」の受付前面に貼り出されていた分析書データと、「北岳荘」前の看板記載データを記載しておきます。


【写真 上(左)】 芦安温泉の配湯槽
【写真 下(右)】 休業中?の「みどりの郷 くつさわ」

【「みどりの郷 くつさわ」分析書】
〔 源泉名:南アルプス市営芦安温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-SO4・Cl型) 36.1℃、pH=9.4、475.0L/min動力揚湯、成分総計=0.989g/kg
Na^+=295.6mg/kg (88.75mval%)、Ca^2+=31.0 (10.70)、Cl^-=145.1 (28.84)、SO_4^2-=445.4 (65.37)、CO_3^2-=12.4、陽イオン計=329.0 (14.49mval)、陰イオン計=619.3 (14.18mval)、メタけい酸=41.1 <H16.9.30分析>

【「北岳荘」前看板】
井戸の深さ:地下400m
湧出量:自噴61L/min、ポンプ使用300L/min
温度:自噴39℃、ポンプ使用41℃
泉質:単純泉(低張性アルカリ性温泉)

■ブランドグルメ
〔 芦安のしょうゆの実 〕
山ぶかい芦安。栄養価の高い保存食として知られるのが「しょうゆの実」。
煮た(茹でた)大豆に麹をまぜて藁敷きの箱に敷き詰め数日間。天日でさらに干しあげてつくります。
水で戻して、塩味をつけ、しらす、ねぎなどとまぜて食されるそうです。
芦安中学校では、給食で出されることもあるそうです。

〔 2011/11/03UP (2009/09入湯) 〕


E138.21.54.385N35.37.45.975
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■ 清里温泉 「アクアリゾート清里 天女の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



清里温泉 「アクアリゾート清里 天女の湯」
住 所 :山梨県北杜市高根町清里3545-5 (旧 北巨摩郡高根町)
電 話 :0551-48-5551
時 間 :11:00~21:00(土日祝・夏季~22時、冬期平日12時~、季節により変動あり要確認) / 火休
料 金 :750円(19時~ 600円)
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)

県営のレク施設「丘の公園」内にある日帰り温泉施設。
山梨県(企業局)の施設を、平成15 年9 月の地方自治法改正にともなう指定管理者制度の施行を受け、平成16年に(株)清里丘の公園が指定管理者に指定され運営にあたっているようです。

美術館を思わせる白亜の外観。
館内に入ったとたん漂うカルキ臭に (∵) と思ったが、これは併設のプールからのものでした。
受付に「只今、浴室は込み合っています」との掲示がありましたが、せっかくきたので突入。
立派な館内にはプールのほか、リラクゼーションルームなどもあります。
脱衣所には山梨の温泉施設の定番アイテム、T教授の説明板が掲げられています。

浴室は、内湯(石造、10人、あつ湯)、サウナ、水風呂、大露天(岩造、20人以上、ぬる湯)、小露天(同、4-5人、あつ湯)と多彩な構成。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜19時で40~50人とグループ客中心に大混雑、ひさびさのイモ洗い風呂です。

内湯は赤く変色した石の湯口からたぶん源泉を投入で少量のオーバーフロー。
小露天にも湯口あり。その他の給排湯は大混雑とにごり湯に阻まれて確認不能 ^^;)

お湯は緑褐色にごり湯で、透明度は内湯30㎝、露天50㎝で内湯の方がにごりがつよくなっています。
露天は希釈されているような感じ。内湯湯口は新鮮感と濃度感があり、お湯は内湯のほうがいいです。
内湯はけっこう熱く、湯口そばに人が寄りつかないというラッキーな状態だったので、だいたいここにいました。

タールorカルキ?臭+金気系貝汁臭に明瞭なだし味+重曹味。
土類~鉄泉系のイメージのお湯ながらかなり強いツルすべを感じます。
イメージ的には埼玉の「白寿の湯」をうすくした感じのお湯かな。
湯脈的には、小海線沿いに佐久まで点在する重炭酸土類泉系の1湯かと思われます。

”リゾートの温泉”のイメージに合わない(赤錆び色の鉄泉系は好き嫌いのわかれるところ)くせの強いお湯ですが、これほど新鮮な金気を感じられるお湯は貴重・・・。
個人的にはかなり気に入りました。
空いているときにじっくりと入り直したいお湯なので、折りをみて再訪したいと思います。

〔 源泉名:丘の公園 〕
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 47.1℃、pH=7.7、200L/min動力揚湯、成分総計=2831mg/kg
Na^+=730.0mg/kg (91.39mval%)、Fe^2+=3.3、Cl^-=363.4 (28.93)、SO_4^2-=227.0 (13.35)、HCO_3^-=1242 (57.44)、陽イオン計=790.6 (34.74mval)、陰イオン計=1834 (35.43mval)、メタけい酸=72.9、メタほう酸=37.1、遊離炭酸=96.1 <H8.2.26分析>

<温泉利用掲示>(HPより)
源泉掛け流し内風呂、源泉 47℃ 掛け流し

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 清里ジャム 〕
清里高原にあるジャム工房では地元でとれるフルーツをメインに多彩なジャムがつくられています。自社ブルーベリー園で収穫されるブルーベリーをはじめ、レッドカラント、ラズベリー、マルベリー、ブラックベリー、すぐり、プラムリー(青りんご)など、高原ならではのめずらしい品種を揃えているのが特長です。

〔 2011/10/15内容補強のうえUP (2002/10/04レポ (2002/09入湯)) 〕


E138.26.6.447N35.54.2.980

【 BGM 】
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■ 春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」 〔 Pick Up温泉 〕



春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」
住 所 :山梨県笛吹市春日居町寺本142-1 (旧 東山梨郡春日居町)
電 話 :0553-26-3667
時 間 :夏時間(4/1~9/30) 10:00~20:00/ 火・祝休
冬時間(10/1~3/31) 10:00~19:00 / 火・祝・年末年始(12/28~1/4)休
料 金 :500円(市外)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)


【写真 上(左)】 湧出記念公園
【写真 下(右)】 公園にもブドウが・・・

〔春日居温泉について〕 (春日居温泉湧出記念公園掲示類を参考)
昭和40年、現在の「湧出記念公園」の深度250mより毎分4,040L/min、泉温66.8℃の良質の温泉が湧出、昭和42年配湯管による給湯を開始し、当時では全国でもめずらしい町営温泉として発足したのが春日居温泉です。
お隣の石和温泉の湧出は昭和36年ですから、それを追うようなタイミングでの開湯です。

石和温泉と春日居温泉の距離はちかく、どちらも複数の源泉をもっているので、その境は旧石和町と旧春日居町の行政区分によるものでしょう。
このあたりは戸倉温泉と上山田温泉の関係に似ていますが、後者は市町村合併後「戸倉・上山田温泉」として統合されたのに対し、こちらは「石和・春日居温泉」とはならず、おのおの独立した温泉地として現在に至っています。(ちなみにどちらも笛吹市)


【写真 上(左)】 お湯は出ていませんでした
【写真 下(右)】 町営温泉配湯所

春日居温泉の中心は「小松十字路」周辺で、大規模な宿が多い石和温泉に対して比較的小規模の湯宿がメインとなっています。
そこからさらに北側に離れた旧春日居町庁舎のよこに「春日居福祉会館『やまゆりの湯』」、R140青梅街道北側の「日の出温泉」も春日居温泉に含まれているようです。

なお、鎮目地区にあった「年金保養センター『かすがい』」は鎮目地区の源泉をつかい日帰り可能でしたが、いまは民間施設の「春日居びゅーほてる」となり日帰り不可となっています。
また、町営温泉の配湯所は「湧出記念公園」のすぐ北側にあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 館内

「やまゆりの湯」は非常に地味な存在で、山梨のお湯をだいたいやっつけたあとにもしぶとく(^^)残っていました。
県道からすこし入りますが、笛吹市役所春日居分庁舎(春日居支所)のよこなのですぐにわかります。

絵に描いたような公共福祉施設。
受付よこの券売機でチケットを買ってわたします。
館内はゆったり、無料の休憩所があって、お年寄りで賑わっていました。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

右手廊下のおくに浴場。右が男湯、左が女湯です。
脱衣所、浴室とも広くも狭くもなく、つかい勝手はいいです。
窓は広いものの、建物に囲まれているのでやや暗め。
ところどころ石灰華系の析出が出ています。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ところどころに析出

カラン11、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
市外居住者は500円とるのだからシャンプーはほしいところですが、ほとんど近隣のお客と思われるので問題なしか?
女湯は地元の年輩客が数人いたそうですが、男湯は日曜12時で終始独占でした。


【写真 上(左)】 メイン浴槽
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽

浴槽は手前からメイン浴槽(みかげ石枠タイル貼10人位、適温)、バイブラ浴槽(同2-3人、ややぬる)、ジェット浴槽(同3-4人、やや熱)で、すべて温泉使用と思われます。
洗い場カランも硫酸塩まじりの味がしましたが、これは井水かもしれません。
浴槽の腰掛けの部分には、新潟の姫川渓谷で採取した銘石「姫川薬石(虎石)」がつかわれています。
また、壁面にはメソポタミア風の壁画が施され、一種独特な雰囲気をかもしだしています。


【写真 上(左)】 姫川薬石(虎石)
【写真 下(右)】 壁画

メイン浴槽はみかげ石の湯口、塩ビパイプの湯口とも投入なく、側面注入+の側面吸湯でオーバーフローなし。
バイブラ浴槽は、みかげ石の湯口は投入なく、よこの塩ビパイプからやや熱湯の投入+バイブラ投入でよわいオーバーフロー。
ジェット浴槽もみかげ石の湯口は投入なく、槽内注排湯でオーバーフローはごく少量。


【写真 上(左)】 メイン浴槽の湯口
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽の湯口

お湯はよさは、バイブラ浴槽 > メイン浴槽 > ジェット浴槽の順かな。
メイン浴槽とジェット浴槽はカルキ臭があり、濃度感はむしろバイブラ浴槽よりメイン浴槽のほうがあったような気もしますが、カルキ気がよわいバイブラ浴槽に軍配が上がってしまいます。

バイブラ浴槽は、無色透明で浮遊物なし、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
湯口でよわい芒硝味+微苦味+薬味。よわいカルキ臭のうらに鉱物性の臭いを感じます。
アルカリ性のヌルすべはありますが、とろみはほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 鶏もつ煮 (^^)

あたたまりはそこそこあって浴後は湯ぎれがいいものの、実力派の多いこのエリアではいまいち個性に欠けるかな?
それでも館内にはゆったりのんびりした空気が流れていて、浴場のつかい勝手もいいので地元の人にはいこいのお湯になっているのだと思います。

〔 源泉名:春日居町営温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 51.2℃、pH=9.0、542L/min掘削自噴、成分総計=0.358g/kg
Na^+=100.9mg/kg (89.75mval%)、Ca^2+=8.7、Fe^2+=0.0、Cl^-=100.3 (57.40)、SO_4^2-=51.6 (21.70)、HCO_3^-=12.3、CO_3^2-=22.4、陽イオン計=111.4 (4.89mval)、陰イオン計=188.5 (4.93mval)、メタけい酸=53.3、メタほう酸=4.7 <H15.6.20分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

(参考/「湧出記念公園」掲示)
〔 源泉名:春日居温一号源泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 50.8℃、pH=9.0、409L/min掘削自噴、成分総計=333.4mg/kg
Na^+=93.2mg/kg (91.01mval%)、Ca^2+=6.6、Fe^2+=0.0、Cl^-=87.0 (54.44)、SO_4^2-=44.5 (20.67)、HCO_3^-=16.5、CO_3^2-=22.8、陽イオン計=102.4 (4.45mval)、陰イオン計=172.8 (4.50mval)、メタけい酸=50.1、メタほう酸=7.7 <H19.6.19分析>

〔 2011/08/16UP (2011/08入湯) 〕


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■ (仮)西山農園温泉 「湯島の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



(仮)西山農園温泉 「湯島の湯」
住 所 :山梨県南巨摩郡早川町湯島1780-7
電 話 :0556-48-2468
時 間 :10:00~18:00(7、8月 ~19:00) / 木休
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

南アルプスの東麓にある早川村は名湯の宝庫。
ここは、1977年閉校した旧西山村立西山中学校の跡地で2001年から温泉掘削をはじめ、湧出をみて2005年8月にオープンした早川町でいちばん新しい温泉施設です。

ふつう西山温泉に含まれますが、西山の集落より2kmほど手前に位置します。
それでも県道37、南アルプス街道を延々と走破してのアプローチですから、奥ぶかいお湯であることに変わりはありません。

学校跡地らしいちょっと開けたところにあって、自炊できるコテージも併設されています。
経費を削減してつくられたらしく、建物は仮設風で露天のみですが、それがかえっていい雰囲気をだしています。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 エントランス

券売機でチケットを購入し受付で渡します。
週替り男女交替制で、この日の男湯は左手で、当日女湯だった右手の浴場は石造りの円形浴槽がメインだそう。
べつに飲泉所もありました。


【写真 上(左)】 飲泉所
【写真 下(右)】 男湯入口

脱衣所もシンプルなもの。
扉の向こうに洗い場。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 洗い場

この洗い場は、木の樋に流れている温泉を汲み出してつかうもの。
カランなし(洗い場としては5位)、シャワーなし、シャンプー・ドライヤーあり。
日曜11時で3~6人ですがゆったり入れました。


【写真 上(左)】 洗い場の流し込み
【写真 下(右)】 早川の流れもみえます

広々とした露天は周囲の山並みも眺められ超開放的です。
手前にメイン露天(木造7-8人、一部屋根付)とその先に岩風呂(天然石のくり抜き1-2人)。
HPによると、これは「地元の石工が匠の技を駆使して彫り上げた天然白鳳石の岩風呂」とのこと。


【写真 上(左)】 メイン露天
【写真 下(右)】 岩風呂

メイン露天は洗い場の木樋から引き回しての投入で、べつに木の湯口もあり。
槽内排湯なくオーバーフローはおそらくかけ流し。
岩風呂は石樋からの投入湯をオーバーフローで、こちらもかけ流しかと思います。
鮮度感はどちらもありますが、とくに岩風呂はかなりのものがありました。


【写真 上(左)】 メイン露天の湯口
【写真 下(右)】 岩風呂の湯口

ほぼ無色透明のお湯には、白いイオウ系湯の花とこまかな気泡。
微塩味たまご味にわずかな苦味で甘いイオウ臭が香ります。
分析書では硫黄関連成分はすべて0.0mg/kg、それでこのイオウ気はそれだけ鮮度がいい証拠か?
硫酸塩泉というよりアルカリ重曹泉のイメージがつよく、老神のお湯に似ているかな?

ツルすべにアワツキぬるとイオウ系のスルスルが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯。
よくあたたまりますが、浴後はキレのいい爽快感がでてお肌つるつるになります。

正直、圧倒的存在感をもつ奈良田や西山のお湯にくらべると、いささか深みに欠ける気もしないではないですが、とくに露天好きはバッチリはまるいい施設だと思います。

〔 源泉名:(仮)西山農園温泉 〕
Na-硫酸塩・塩化物泉 47.0℃、pH=9.60、256L/min掘削揚湯、成分総計=1.005g/kg
Na^+=272.2mg/kg (82.05mval%)、NH4^+=3.3、Ca^2+=46.5 (16.08)、F^-=3.1、Cl^-=200.9 (39.87)、SO_4^2-=291.2 (42.62)、HCO_3^-=82.6 (9.49)、CO_3^2-=1.0、陽イオン計=324.6 (14.43mval)、陰イオン計=619.0 (14.22mval)、メタけい酸=61.1、硫化水素=0.0 <H14.10.17分析>

〔 HP掲載 〕
塩素無添加、非加熱、無加水にこだわった、飾らぬ源泉100%かけ流しの湯。
日替わりで楽しめる3種の露天風呂は、全て源泉かけ流し。

■ブランドグルメ
〔 早川町の生芋こんにゃく 〕
南アルプスの険しい地形と寒冷な気候は、良質なこんにゃく芋を育みます。
早川町特産の生芋こんにゃくは、高齢者生産活動センターでつくられます。
こんにゃくづくりの名人たちが技を駆使してつくるこんにゃくは、風味豊かでおいしいと評判だそうです。

〔 2011/07/29UP (2006/10入湯) 〕


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■ 光源の里温泉 「ヘルシー美里」 〔 Pick Up温泉 〕



光源の里温泉 「ヘルシー美里」
住 所 :山梨県南巨摩郡早川町大原野651
電 話 :0556-48-2621  
時 間 :15:00~19:00(土日祝 10:00~19:00)冬期は時間短縮 / 火休
料 金 :500円/1浴
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (富士の国やまなし 観光ネット)

南アルプス山麓の早川村。1985年に廃校となった旧 早川北中学校の校舎を改修して利用している公営の温泉宿泊施設で、積極的に日帰り開放しています。
手入れの行き届いた清潔感のある建物で、浴場は別棟にあります。


【写真 上(左)】 連絡通路と浴場
【写真 下(右)】 飲泉所

浴場に向かう渡り廊下の途中に飲泉所があり、源泉が注がれ小沢に排湯されていて、沢筋には湯の花も出ています。
中塩味+たまご味にしぶ焦げイオウ臭香り立つ、相当に素性のよさそうな源泉です。
分析スペックでは総硫黄わずか0.4mg/kgで温泉法規定にも乗っていませんが、とてもその程度とは思えません。


【写真 上(左)】 浴場棟
【写真 下(右)】 男湯

別棟の浴場、左が女湯、右が男湯。
男女別の浴室には、適温槽(黒みかげ石枠石貼5-6人)と源泉?水風呂(同3人)。
サウナ?もありますが稼働していませんでした。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で独占~2人。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 適温槽の湯口

適温槽は、石の湯口から投入で槽内注排湯は不明(パスカル方式かも?)ですが、端の排湯口からの流し出しもあり。
源泉?水風呂は、石の湯口からチョロチョロの投入で、槽内注排湯はなく最初に入ったときだけオーバーフローがあるのみで、ほとんど溜め湯状態。

お湯は、適温槽と源泉?水風呂ではぜんぜん違います。
適温槽は、やや黄色がかった透明で生ぐさい臭い+金気臭+カルキ臭?の個性的な臭いで味不明。
ちりちりとした湯ざわりは泉質のせいか、はたまたカルキのせいか・・・?


【写真 上(左)】 源泉?槽
【写真 下(右)】 源泉?槽の湯口

異常に冷たい源泉?水風呂は、緑灰色ささにごりのよさげな色味で、細かな黒い湯の花がただよい透明度55㎝。
しぶ焦げイオウ臭+微金気臭で味不明ですが、こちらは飲泉所のお湯に近いイメージがあるので少量ながら源泉投入かと思います。
染みわたるようなパワーのある質感高い源泉ですが、あまりにも冷たすぎ。

源泉をどのように扱うと適温槽のお湯になるのか想像がつきません。
ひょっとして飲泉所や水風呂とは別源泉か? と思うほど・・・。

それにしても、飲泉所の源泉のインパクトがあまりに強いです。
イオウ臭はこのエリアでは屈指のもので、沢に垂れ流すんだったら、源泉?水風呂にもっと投入してほしいところ。

名湯、奈良田や西山の手前にあるので、どうしても地味な存在になりがちですが、見逃すにはあまりに惜しい泉質、湯づかいをもっとくふうすれば、奈良田や西山に比肩するポテンシャルを秘めたお湯だと思います。

筆者後註:このレポは2003/10の入湯によるものです。その後、周辺に湯づかいのいい施設ができているので、いまは適温槽の湯づかいも変わっているかもしれません。

〔 源泉名:不明 〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物泉 17.6℃、pH=9.5、8.59L/min自噴、総計=4.459g/kg
Na^+=1169mg/kg (73.50mval%)、Ca^2+=363.3 (26.21)、Fe^2+=0.05、Cl^-=1078 (44.22)、OH^-=6.9、HS^-=0.4、SO_4^2-=1771 (53.61)、CO_3^2-=20.4、BO_2^-=13.8、陽イオン計=1539 (69.18mval)、陰イオン計=2892 (68.77mval) <H2.8.2分析>

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 白鳳みそ 〕
地元産の良質の大豆と、麦麹、麹、塩だけでつくり、保存料などを一切使用していない手づくり味噌。
製造後、最低1年間みそ蔵で寝かせてから出荷されるという田舎味噌で、通販もされています。

〔 2011/06/15内容補強のうえUP (2003/10入湯) 〕


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■ 湯村温泉 「ホテル吉野」 〔 Pick Up温泉 〕



湯村温泉 「ホテル吉野」
住 所 :山梨県甲府市湯村3-11-14 
電 話 :055-253-2878 
時 間 :~21:00(時間要問合せ)
料 金 :500円
紹介ページ (湯村温泉旅館協同組合)
紹介ページ (甲府市観光協会)

西暦808年、空海(後の弘法大師)によって開湯されたと伝えられる甲州屈指の古湯、湯村温泉
武田氏の居城、躑躅ヶ崎館からもほど近く、信玄公ゆかりのお湯としても広く知られ、古くは”志摩の湯”と呼ばれていました。

「ホテル吉野」は、その湯づかいのよさから温泉ファンの間では評価の高い温泉旅館で、湯村の温泉街のなかほどにあります。
こぢんまりとした館内に骨董品がたくさん、帳場のすぐよこに男女別の浴室があります。
ちなみに宿の方はとっても親切です。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 脱衣所

男湯は内湯(タイル貼7-8人)に露天(石製の瓶1-2人)ですが、女湯には露天はないようです。
内湯は岩組みに仕込まれた塩ビパイプから25L/minほども源泉を投入で、槽内注排湯はなく全量を浴槽フチ全面からオーバーフローのかけ流し。
湯口よこにはコップがおいてあります。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

露天は、白い石膏の析出が出た石の湯口から20L/minほどの投入で、こちらも槽内注排湯はなく、全量をオーバーフロー。
湯船に身を沈めたときのザンザコあふれ出しは豪快そのもの。

カラン5、シャワー・シャンプー、ドライヤーあり。
日曜13時で男女湯とも独占。
渋い旅館の昼下がり、ひとりきりの浴室でざあざあと源泉がかけ流されていくのを眺めているのは何とも贅沢 ^^)


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

やや熱めで無色透明のお湯は、石膏味に石膏臭+微ミシン油系アブラ臭+微モール?臭+微イオウ臭?のデリケートなもので、お湯の新鮮さがそのまま温泉臭にあらわれている感じ。
湯ざわりはどちらかというとキシキシ系ですが、アワつきのぬるぬるもあります。


【写真 上(左)】 ザンザコです
【写真 下(右)】 分析書

凄いのは温まり感で、濃度感はさほどでもないのにとてもあたたまり長湯できません。
内湯がこもっているせいかとも思いましたが露天でも同じでした。
露天でトドってるだけでは冷めず、何度も冷水シャワーを浴びながらの入浴。
力感あふれるお湯で、浴後はほてほてになりますが、すぐに絶妙な爽快感が全身を包みます。
名湯の噂が高いのもなるほど頷けます。

甲府駅からさして離れていない市街地に、これほど力のある温泉地を擁するとはやはり甲府の温泉おそるべし!
地味な旅館ですが、そばまで来たら立ち寄ってみる価値のあるおすすめ湯かと思います。

(旧)HPより:51℃、弱アルカリ単純(温)泉
館内掲示より:食塩1.7393、水酸化ソーダ0.8790、硫酸ソーダ0.4981他(単位不明。塩類泉のような気もしますが・・・)

ちなみに、湯村温泉旅館協同組合HPによると、
40.2℃、106.0L/min、pH=8.4、Na・Ca-Cl・SO4泉
自家源泉の可能性があります。

<温泉利用掲示> (「湯村温泉旅館協同組合HP」より)
加水:なし 加温:なし かけ流し浴槽:あり 放流循環浴槽:なし

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 甲州銘菓 月の雫 〕
江戸末期(一説に明治初期)、甲府の製菓職人が誤ってぶどうの粒を砂糖蜜のなかに落としてしまい、それを拾い上げて食べたところ、ぶどうと砂糖蜜の醸し出す甘味が絶妙だったことに由来する銘菓。
種入りの甲州ぶどうを、ザラメをとかして練り上げた白い蜜に、一粒ずつ丹念に落としてつくられます。
蜜の甘さとぶどうの酸味、ザラメを砕く食感と、種を噛む歯ごたえなど、一粒でいろいろ楽しめます。
生の葡萄をつかうため、ぶどうの収穫期から半年ほどしか販売されません。
甲州八珍果の筆頭、葡萄を素材とし、誕生逸話を備えてしかも期間限定。
ブランドグルメ好きにはたまらない一品かと・・・。

〔 2011/05/30内容補強のうえUP (2003/12/02レポ (2003/10入湯)) 〕


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■ 韮崎旭温泉 「韮崎旭温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



韮崎旭温泉 「韮崎旭温泉」
住 所 :山梨県韮崎市旭町上条中割391
電 話 :0551-23-6311
時 間 :10:00~21:00 / 火休
料 金 :600円
紹介ページ (社団法人やまなし観光推進機構)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (韮崎市観光協会)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

2001年1月オープン、その泉質と抜群の鮮度感から、温泉好きの根強いサポートを受ける日帰り温泉施設。(→ @niftyの口コミ78件

韮崎市の南、甘利山のなだらかな山裾の爽快なロケーションにある民営日帰り施設。
韮崎市方面からだと「旭バイパス」を南下し、大輪寺の先の看板を左折、あとは看板どおりに進みます。(高齢者施設「あさひホーム」の裏手はす向かい、「あさひホーム」「あさひ歯科医院」の看板を目印にした方がいいかも。)
ゆるやかな斜面に畑が広がる一見、温泉が出そうもないロケにうぐいす色の屋根が目立つかわいい建物。正面のカベに描かれた温泉マークがお茶目。


【写真 上(左)】 住宅地図
【写真 下(右)】 外観

券売機でチケットを買い、受付にわたします。
受付前がロビー、右手に畳敷きの休憩所。BGMもカラオケもない静かな館内は時間が止まったようなのんびりとした雰囲気です。
ロビー正面右が女湯、左が男湯で、脱衣所はやや小ぶりなので、混雑時はちと窮屈。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 脱衣所

南西向きに窓の広いあかるい浴室は、掛け湯槽(飲泉コップあり)と内湯(石+タイル造、15人以上)のシンプルな構成。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ここはいついってもそれなりにお客がいますが、客数が多いというより、長湯モードでゆったりのお客が多いので、回転が遅くてそう感じるのかも・・・。
ただ、週末には地元の常連さんにまじって他県からの温泉好きも入り込むので、やはりそれなりに混みます。
お湯好きのお客が多そうで、客数のわりに浴場はいつもしずか。じっくりお湯と対峙できます。


【写真 上(左)】 あかるい浴場
【写真 下(右)】 湯口

鉄分で赤褐色に変色した石の湯口から源泉を豪快に投入。
一時、湯口そばのコップがなくなっていましたが、2011年4月時点では復活していました。


【写真 上(左)】 白濁する湯口そば
【写真 下(右)】 よさげな湯色

浴槽の床も湯口そばから流れるように赤味がかりいい雰囲気。
入口よこの掛け湯槽も赤茶にコーティングされ、これまたいい味を出しています。
浴槽が湯口付近でやや浅くなっているのがちと残念。
ただ、湯口そばは混雑時は常連さん(?)の指定席となるので、なかなか近づけません。
槽内注排湯はなく、潤沢なオーバーフローでお湯の鮮度感は抜群です。


【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

ややぬるめ(タイミングにより変動する)のお湯は、新鮮な鉄分の緑味をおびたきれいな淡緑色透明、細かな気泡でところどころ白濁しています。
湯口では金気だし味+弱重曹塩味、金気貝汁臭+微イオウ臭+モール臭。
調子がいいときは湯船でもかすかなイオウ臭がただよいます。
総硫黄=0.0mg/kgでこのイオウ臭は、鮮度感のなせるワザかと。

アワアワは、同じくアワつき湯の雄、山口温泉より細か目で量は同等かそれ以上。
並のアワつき湯はこすらないと浮上しませんが、ここのアワアワ達は勝手にプクプクと浮上を始めます ^^) (韮崎市観光協会の紹介ページには「日本最大級の泡付きが楽しめる。」とある(笑))
アワつきはもちろん湯口そばでmaxですが、槽内どこでも楽しめます。
もともとのヌル&ツルにアワつきのぬるが加わったヌルツルの美人の湯系湯ざわり。


【写真 上(左)】 いろいろと紹介されてます
【写真 下(右)】 休憩所

それなりに成分濃度があり、鮮度感が高いためかかなりつよいあたたまりがあります。
T教授じゃないですが、ガイアの力がのり移っているような・・・ ^^)
でも、それを重曹成分がおだやかに収めて、充実感&爽快感が入り混じるなんともいえない湯あがりは、さすがに名湯と喧伝されるだけのものがあります。
(「一郷一会100名湯」でtakayamaさんも指摘されているが、私もうらでさりげにSO_4^2-=72.0mg/kgが効いていると思う。)


【写真 上(左)】 まわりは畑
【写真 下(右)】 浴場側の外観

このエリアで露天なし600円はちと高い気もしますが、それでも固定客を掴んでいるのは、やはりお湯のよさゆえでしょう。
甲府のモール泉群からはやや離れていますが、温泉好きは通り過ぎることのできない佳湯だと思います。

〔 源泉名:あさひ温泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 40.0℃、pH=8.1、266.1L/min掘削揚湯、成分総計=1.244g/kg
Na^+=330.4mg/kg (84.53mval%)、Mg^2+=13.8 (6.71)、Ca^2+=21.7 (6.35)、Fe^2+=0.1、Fe^3+=0.3、Cl^-=365.3 (58.16)、Br^-=1.1、HS^-=0.0、SO_4^2-=72.0 (8.47)、HCO_3^-=357.3 (33.09)、陽イオン計=381.2 (17.00mval)、陰イオン計=796.8 (17.71mval)、メタけい酸=56.8、メタほう酸=7.4、遊離炭酸=1.6、硫化水素=0.0 <H20.2.4分析>

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 40.5℃、pH=7.7、393L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=1233mg/kg、Na^+=335.0mg/kg (82.97mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=365.3 (58.86)、HS^-=痕跡、SO_4^2-=100.6 (11.94)、HCO_3^-=306.9 (28.75)、陽イオン計=391.9 (17.56mval)、陰イオン計=775.8 (17.50mval)、メタほう酸=7.7、遊離炭酸=11.1 <H8.6.3分析>

もの凄いアワつきの量から、”炭酸泉”と書かれることも多いですが、遊離炭酸はわずか1.6mg/kgに過ぎず、炭酸泉ではありません。
アワつきは窒素などの気体によるものかと思います。


【写真 上(左)】 豪快な排湯 (2003)
【写真 下(右)】 排湯の池 (2011)

建物の裏手にまわってみると、田んぼ?に大量に排湯され湯気のあがる池が出現していました。(2003年1月)

■ブランドグルメ
〔 井筒屋醤油の醤油・味噌 〕
韮崎市街にある江戸期創業の老舗。良質な原料に釜無川の名水を加えた味噌、醤油は品質に定評があります。
甲州大豆を使用したキッコーゲン丸大豆醤油、甲州認定味噌、武田氏にちなんだ武田八幡味噌、井筒こうじ、みそジェラートなど、オリジナリティの高いアイテムを多くもちます。
(オリジナルHPなどを参考。)

一郷一会100名湯 (by takayamaさん)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。(2002/05/052003/01/15) 

〔 2011/05/05内容補強のうえUP (2002/05以降、幾度となく入湯) 〕


E138.26.52.005N35.40.47.258
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■ 富士五湖鐘山温泉 「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」



富士五湖鐘山温泉 「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」
住 所 :山梨県富士吉田市竜ヶ丘3-6-10
電 話 :0555-22-7711
時 間 :10:00~22:00(要時間確認) / 不定休
料 金 :525円(タオル・バスタオルレンタル付)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

ここはけっこう気に入っていて秘密にしておこうかとも思いましたが(笑)、やっぱりUPしましょう。

富士山麓、富士吉田市上吉田に広大な敷地を持つ高級宿「鐘山苑」
平成5年春に「富士五湖初」*の温泉を開発し、豪勢な温泉浴場をもっていますが、富士山周辺でも屈指の高級宿、食事付入浴プランも5,000円以上という料金におそれをなして未湯がつづいて(というか、入湯をあきらめて)いました。(*「鐘山苑」HPより)

2007年のある日、たしか地元情報誌をながめていて「鐘山温泉」「日帰り入浴OK」という文字にいきなり釘づけ。
「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」???、きいたことのないビジホです。
場所は富士吉田市竜ヶ丘、上吉田の「鐘山苑」とはずいぶん場所が離れています。
さっそくWebで検索。いまはWebでもかなり情報がとれますが、当時はほんんどとれず。
「鐘山苑」の線から検索で辿っていくと、どうやら「鐘山苑」を経営する中央観光株式会社の同列経営のビジホらしい。
なるほど、それであの門外不出の(^^;)鐘山温泉がつかえるワケか・・・。

TEL確認するとやはり温泉で昼間も入浴OK。しかも料金は破格の525円!
速攻で乗り込んだことはいうまでもありません(笑)

場所は富士急ハイランド裏手の、「イッツモア赤坂」(いちやまマート)の南側T字路を東に入ってすこし走ったところ。
わたしはワケあって富士吉田にはかなり詳しいのですが、この路地を走るのははじめて。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 ロビー

左手にやたらに手入れのきいた和風庭園がでてきて、角に「Fuji TATSUGAOKA」&「焼竜」のサイン。「Fuji TATSUGAOKA」のほうはシックで目立たないので、黒字に赤文字の「焼竜」を目印にするのがベター。
なにか、焼肉屋「YAKINIKU竜ヶ丘」が主役のような感じで、入口の立派な門にも「焼竜」の提灯がかかっています。
(この焼肉屋はなかなか味がよく、しかも食事すると入浴料が割引になります。)
左手が「YAKINIKU竜ヶ丘」、正面おくがめざす「ビジネスホテル ふじ竜ヶ丘」。
こぢんまりとしていますが、外装の意匠がシックでなかなか瀟洒な雰囲気。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 飲泉

入ってすぐにフロント。
日帰り受け入れに手慣れた感じであっさり受付できました。
廊下の左、手前が男湯、おくが女湯。
浴場入口に源泉の飲泉器があるのにはびっくり。

こぢんまりとした脱衣所のかべに分析書。
源泉名:富士五湖鐘山温泉、泉温:36.4℃、泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉、正真正銘の鐘山温泉です。
場所からしてローリーのばりばり加水循環を覚悟していたのですが、よこに掲示されていた「温泉利用証」掲示には「引湯250m」「加水なし」。
一瞬目を疑いましたが、浴場表記は「富士五湖鐘山温泉/赤富士の湯」。
たしか「鐘山苑」には”赤富士”という浴場があったはずなので、そこの掲示をそのままもってきたのかもしれません。

こうなると、頼りになるのは自分の五感のみです(^^)


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 洗い場

脱衣所の扉のむこうはいきなり露天で、内湯はありません。
手前にカランセパ型2、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。
土曜13時で独占でしたが、出るとき入れ違いに3人ほど入ってきたので、意外に銭湯的につかわれているのかも・・・。


【写真 上(左)】 露天-2
【写真 下(右)】 露天-3

塀にかこまれ開放感はさしてありませんが、東屋付岩組石敷10人くらいのわりに大きめの露天で和風の趣もあってゆったりと入れます。
ただ、脱衣所からいきなり露天に出るので、冬場など最初はちと寒いかも。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口まわりの析出

緑の苔&鉄分の赤茶変&白い石膏の析出つきの岩の湯口から15L/minほどを投入+底面注入、底面吸湯+上面排湯口からの排湯。
投入湯の温度は変動し、ボイラー音がすると熱湯になるので間欠的に加温しているのかも。
このお湯は感じからして源泉かそれにちかいもの。
湯口のおくをのぞくと白い石膏付パイプが2本あり、右からのみ供給していました。

適温のお湯はほぼ無色透明で白い浮遊物がただよい、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
はっきりとした芒硝塩味にやわらかな石膏臭が香っているのにはびっくり。
カルキはほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 石膏の析出

硫酸塩系のきしきしがしっかりきいていてよくあたたまり、浴後もほどよく温もって肌がしっとりと落ちつく石膏泉の浴感。
濃度感もしっかりと出ていて、非加水か希釈があっても少量では・・・。
ここは5回は入っていますが、お湯の差はほとんどなかったので湯づかいは安定していると思います。

ローリーとは思えない良質なお湯で、タオル・バスタオル付で525円は安い!
これからも日帰りをつづけ、”地元の銭湯”として定着していってほしいお湯です。

〔 源泉名:富士五湖鐘山温泉 〕
Ca・Na-硫酸塩温泉 36.4℃、pH=9.3、320L/min掘削揚湯、成分総計=1.379g/kg
Na^+=116.3g/kg (25.17mval%)、Ca^2+=300.3 (74.58)、Fe^2+=0.0、Cl^-=49.1 (6.94)、SO_4^2-=878.3 (92.00)、CO_3^2-=5.3、陽イオン計=418.9 (20.10mval)、陰イオン計=933.4 (19.88mval) <H16.12.21分析>

※ この分析書データはWeb初公開かも(笑)。
SO_4^2-=878.3mg/kg (92.00mval)は、おそらく富士五湖周辺ではもっともピュアな硫酸塩泉で、しかも湧出量320L/min。
ながらく「富士山の見えるところで温泉は湧かない」といわれてきましたが、よくぞこれだけの良泉が湧出したものです。

<温泉利用掲示>(上記のとおり「「鐘山苑」赤富士の湯」の掲示の可能性あり)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用と紫外線減菌器を併用使用

〔 HP掲載 〕
毎日、鐘山苑からタンクローリーにて温泉入れ換えております

■ブランドグルメ
〔 吉田のうどん 〕
いまやメジャーB級グルメの座を獲得した”吉田のうどん”。
このあたりはもともと粉食文化圏、祝儀の場や富士山講の”御師の家”なので供されていたもので、いまでもうどん屋だか民家だかわからないようなお店が多くあります。
特長はなんといっても独特な”コシ”と”ねじれ”で、やわらかいうどんに慣れた人は違和感を感じるほどのもの。喉ごしよりも歯ごたえを味わううどんです。
このあたりは、喉ごしを味わい、高級化のすすんだ秋田の「稲庭うどん」とは対極的なものがあります。

これに地元特産の高原キャベツがたっぷり乗せられています。濃く味つけた馬肉や豚肉などを乗せた肉うどんを名物とするお店も多いです。
でもって、ふつう「すりだね」と呼ばれる赤唐辛子&黒ゴマ系の香辛料を入れて食されます。
市内には個性あるお店がたくさんあって値段も手ごろなので、うどん屋めぐりも根強いブームとなっています。
(「富士吉田市」HPなどを参考。)

〔 2011/01/30UP (2007/08以後数回入湯) 〕


E138.47.29.627N35.29.10.685
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