関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 宮ノ下温泉 「たかぎ旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
紹介ページ
箱根十七湯のひとつ、宮ノ下温泉は源泉数21、総湧出量約2,000L/min(町観光協会資料)を誇る実力派です。宮ノ下温泉はふつう老舗の高級宿に象徴されますが、富士屋ホテルの西側裏手の路地には独自源泉をもつ小さな宿があって、いくつかは日帰り入浴できます。ここもそんな宿のひとつです。
場所はここ。車ではいきにくいので宮ノ下の公営Pに駐車していったほうがいいでしょう。
入浴できる日は「本日入浴できます」の看板が出ていますが、事前TELがベター。
源泉を常時そのまま注いでいるようなので、留守でなければ入れると思います。
年季入った建物で、木の廊下がいい味を出しています。廊下の奥に浴室がひとつ。せまい浴室にせまい風呂。タイル貼りの浴室に鉢植えがおかれてやや雑然としています。
しかし、浴槽が渋い。木造の浴槽(1人でほぼいっぱい)は鄙びた湯治宿の風情炸裂。
窓越しに外から引かれた(で、窓が完全に閉まらない ^^;)源泉パイプがそのまま浴槽に落とされ槽内注入、浴槽のはしから静かにあふれだしています。コックはありますが効かなかったので、湯量はどこかで調整? 入ったときは少量注入でしたが、あとから量が増えたような気がするので、なにか湯量調整の仕掛けがあるのかも。
カラン1(死んでた)、シャワー・ドライヤーなし、シャンプーあり。土曜16時で独占。
注入湯はかなり熱いですが、浴槽の湯温は絶妙。わずかに濁りの入ったお湯にはこまかなうす茶の湯の花がただよい、味不明でほっこりとした石膏泉系の湯の香があります。
ツル&ヌルすべはさほどではないですが、とろみが強く、包み込まれるようなやさしい湯ざわり。浴中はほこほこと温まり、湯あがりには強い温まりのあとに充実した爽快感がでて、おだやかな湯の香が肌にのこります。あとを引くような上質なお湯です。
箱根のお湯の底力を見たようなすばらしいお湯で、小さな浴槽ならではの醍醐味を楽しめるのでここはおすすめ。ただし温泉マニア限定か?(笑)
Na-塩化物泉 84.2℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1362mg/kg、Na^+=378mg/kg、Cl^-=556、SO_4^2-=67.1、HCO_3^-=93.3、陽イオン計=446、陰イオン計=737、メタけい酸=155、メタほう酸=22.9 <H8.4.30分析> (源泉名:蛇骨温泉)
<温泉利用掲示> 加温なし 加水なし 濾過循環なし 消毒処理なし
〔 2006年7月9日レポ 〕
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■ 蔵の湯鶴ヶ島温泉 「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」
オフィシャルHP
4/25に天然温泉を導入した温泉スパ銭。桃猫。さん、ONKEN21さんのレポあり。
場所はHP&ONKEN21さんのレポ参照。
週末の21時頃でPはほぼ満車。典型的和風スパ銭。会員カードは蔵の湯他店(はつかり温泉をのぞく)のものもつかえるそうです。土日祝日会員600円時間制限なしは安い!
入ってすぐにオープンな食事処。週末夜とあってほぼ満席。ファミリー多くフードコート状態。他にマッサージ、ゴロ寝処、アカスリエステなどスパ銭標準施設。
当日は右手が男湯、ONKEN21さんは左手だったらしいので男女交替制か?
内湯ゾーンに北投石風呂&電気風呂&機能浴槽(真湯、カルキ臭)、湯腰掛、癒しのぬる湯(赤みかげ石枠石タイル貼4-5人、加温消毒かけ流し、36℃)、サウナに水風呂(18℃、カルキ臭)。カラン30、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。浴場全体で60人以上となかなかの盛況。
浴槽と洗い場の仕切のうえに青竹が渡されています。こういうちょっとしたあしらいでも趣向がでていいですね。
ただ、癒しのぬる湯はかなりの面積がありながら、浅くて寝湯状態になるので4.5人しか入れず、常時待ち状態なのは残念。
野天ゾーンに奥側に替り湯(これのみ真湯、月に9日ほど薬湯)と麦飯石スチームサウナ。手前に野天岩風呂(円形12人以上、鉄平石枠石タイル貼、適温)とつながってねころび湯(3人)。上段にふみ石湯(岩枠鉄平石敷7.8人、浅くてぬるめ)とさらに上段に生源泉つぼ湯(陶製2人、屋根付、30℃)×2と右手に打たせ湯(岩枠鉄平石敷×4、広いので他に5.6人入浴可、ややぬる)。さらに奥手に洞窟風呂(伊豆石造10人、やや熱)があり、洞窟風呂の奥から内湯に抜けられます。
内湯癒しのぬる湯は、備長炭の壁面づたいの投入+側面注入でオーバーフロー。
生源泉つぼ湯が、金属パイプからのぬる湯数L/min投入のオーバーフロー。
洞窟風呂は、熱湯底面注入で上面排湯+底面吸湯?と打たせ湯への流し出し。
打たせ湯は、洞窟風呂からの流入+打たせ湯投入でふみ石湯・野天岩風呂方向への流し出し。野天岩風呂は上方の浴槽からの流入+石の湯口+底面注入で槽内吸湯?。
うち、生源泉つぼ湯は非加温非消毒源泉、癒しのぬる湯と打たせ湯は加温消毒の源泉投入かと思います。
お湯は生源泉つぼ湯と癒しのぬる湯とその他の温泉槽でちがいます。
1.生源泉つぼ湯
かなり冷たい。うすく茶色に懸濁+少量の茶色の湯の花。気泡と湯口そばで少量のアワつき。湯口で弱塩味+微だし味+微苦味、ガス臭+弱貝汁臭。湯面で磯の香。弱いヌルすべがあり、癒しのぬる湯とはちがう湯ざわり。やわらかだが温まりは弱い。
2.癒しのぬる湯
うすく茶色に懸濁。弱塩味で小江戸はつかり温泉系の糊臭入った温泉臭。ややペトきしするが湯ざわりやわらかでなごめる。
3.その他の温泉槽
緑がかったうすにごりで磯の香+タール臭。消毒循環のせいかお湯はやや硬めながらそこそこの濃度感はあります。お湯のよさは、洞窟風呂 > 打たせ湯 > 野天岩風呂か?
生源泉つぼ湯はゲキ混みかと思いきや、回転が速く何度も入れました。みな大好きな壺湯めざしていちもくさんに駆け寄ってくる(笑)ものの、手を入れて断念するか、すぐに出てしまいます。当日は肌寒かったのでこんな感じでしたが、夏の昼など壮絶な場所とり合戦必至か?
館内アンケートには「壺湯が冷たすぎる」という意見がいくつかありましたが、ここをぬる湯~適温にすると、数十分も平気で独占する自己中おやじが必ず出現するのでトラブルのもとになるのでは?
(個人的には人気が集中する壺湯は真湯の循環で充分だと思っています。ただ、壺湯じゃないと非消毒かけ流しが許されないということなら、この方法もやむなしなのかな?)
各浴槽の湯づかい掲示はONKEN21さんレポを参照ください。
個人的にはサイボク「まきばの湯」のお湯のほうが好みですが、ここは安いし湯づかいにも気をつかっているので、温泉好きがいってもそこそこ楽しめるのではないでしょうか。
Na・Ca-塩化物泉 30.1℃、pH=7.5、294L/min掘削揚湯、成分総計=2.359g/kg、Na^+=670mg/kg (73.76mval%)、Ca^2+=162 (20.46)、総鉄イオン=0.66、Cl^-=1370 (99.35)、陽イオン計=878.06 (39.50mval)、陰イオン計=1385.82 (38.89mval)、メタけい酸=91 <H18.8.19分析> (源泉名:蔵の湯鶴ヶ島温泉)
〔 2007年5月27日レポ 〕
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■ 伊東温泉 「いな葉」 〔 Pick Up温泉 〕
発売中の自遊人6月号別冊「温泉図鑑」を読んでいたら、伊東の「いな葉」が「6/3に宿をいったん閉めることになった」(同誌)という記事がありびっくり。(いまのところ引き受け手を探したうえで再開の方向で考えているらしい。)
以前、「東海館」に入湯したとき、「東海館」に比肩する「いな葉」のたたずまいに惹かれ、しかも独自源泉かけ流しということで狙っていましたが、この正月に2泊してきました。そのときのレポです。
なお、その後、B&B施設「ケイズハウス伊東温泉」として再開しています。
<伊東温泉「いな葉」>(静岡県伊東市、11:00~16:00(月・金13:00~)、1,000円、0557-37-3178)
※オフィシャルHP
※もうひとつのHP
「東海館」とともに大正~昭和初期の和風木造建築を今に伝える松川沿いの老舗旅館。
大正から昭和初期にかけて、伊東温泉(→ 温泉地巡り)の中心であった松川沿いには、「松川館」「大東館」「東海館」などの木造の旅館があいついで建築されました。「いな葉」 は、大正末期に当時炭屋を営んでいた稲葉惣次郎氏により「大東館」として建てられたものとみられます。(同館HPより)その後、数度にわたる増改築を経て、昭和23年4月より「いな葉」として営業をはじめ、現在に至っています。なお、「東海館」は平成9年に廃業、現在は観光・入浴施設に転換、「松川館」はすでに取り壊されています。
唐破風の玄関、欅材の磨き上げられた廊下、水まわりのタイル細工、精緻な欄間彫刻、意匠を凝らした照明、狭く急な階段をのぼってたどりつく望楼(見晴台)など、いまつくったらいったいいくらかかるかわからない(というかつくれない?)和風建築の粋が各所にみられます。松川沿いに配された各部屋の風情もしっとりとおちついて、松川で遊ぶかもめや対岸の柳並木が一幅の絵のようです。
ちなみにこの建物は平成10年3月、国の登録有形文化財に指定されています。
すばらしいのは建築だけではありません。お湯もそうですが、おどろいたのは料理のレベルの高さ。今回は両親、姉貴夫婦と泊まりましたが、往年の社用族で舌の肥えた父親やグルメ派の姉貴が思わず唸るほどの味でした。しっかりとした素材のうえで腕ききの板前さんが縦横無尽に腕を振るっているようなすさまじく技量を感じるもので、最近のデザイナーズ旅館で主流のフュージョン(食文化融合)やキュイジーヌは微塵も感じられない筋の通った正統派日本料理です。これだけの食材と板前さんを確保するのは新興の温泉宿ではまず無理では?。
食事はふつうは部屋か料亭「芳味亭」でいただくようですが、今回は大人数だったためか贅沢にも大広間貸切りで用意していただけました。
この大広間もすばらしいもので、市松貼りの天井に、楠材の欄間は彫師・森田東光氏作です。
客筋がよく、満室だったのに館内は静か。大浴場の洗い場など、どの客もみな椅子や湯桶を片づけていくので、常に整然としていたのには感心しました。
接客もつかずはなれずの練れたもので、くつろいだ時間を過ごせました。
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さて、本題の温泉です。
「いな葉」には、1階大浴場男湯(分福茶釜の湯)、女湯、2階と3階に家族風呂の4ヶ所の浴場があります。他に松川の対岸に温泉プールがあるようですが、冬場につき閉鎖されていました。大浴場の男湯と女湯の時間交替はなし(正月だったからかも?)
<1階大浴場男湯(分福茶釜の湯)>
1階脱衣所から階段を下った半地下にある、小ぶりながら総大理石貼りの質感高いメイン浴場。
木枠大理石造5-6人の浴槽に分福茶釜の湯口からやや熱めの源泉が湯量を変えてリズミカルに注ぎ込まれています。この分福茶釜の表情がなんともいえず独特なもので、その口からざあざあと源泉が吐き出される浴室は不思議な雰囲気があります。湯口よこには飲泉用の竹筒がおいてあります。
槽内注排湯はなく全量をざこざこにオーバーフローのかけ流し。潤沢なかけ流し量は申し訳ないほど。カラン4位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
<1階大浴場女湯>
分福茶釜の湯よりやや小ぶりで総大理石造。狸の湯口から投入で槽内注排湯はなく全量をざこざこにオーバーフローのかけ流し。
ふたつの家族風呂は予約制ではなく、空いているときにはいつでも入れます。
正月だったからか昼間もお湯が湛えられ、何度か入りました。
<2階家族風呂>
狭いながら二面採光の明るい浴室に、木枠簀の子底壁面タイル貼扇形1-2人の浴槽。木の湯口から少量投入で槽内注排湯はなくしずかにオーバーフローするかけ流し。
<3階家族風呂>
狭いながら二面採光の明るい浴室に、タイル貼扇形1-2人の浴槽。壁からつき出たカラン+ホースからの注入で、槽内注排湯はなくオーバーフローのかけ流し。
お湯は4槽ともほぼ同じと思われます。ただ、分福茶釜の湯のみ夕方の集中時に少量の白い湯の花が出ていました。無色透明でやや熱めのお湯は、はっきりとした芒硝味+微苦味+僅微塩味、石膏臭に仄かな芒硝臭のまじるやさしい湯の香。硫酸塩と土類のきしきしにかすかなヌルすべととろみが加わります。肌に染み渡るような浴感と適度な濃度感のある入り応えのあるお湯で、よく温まりますが、さほどほてらない上質なイメージをもつすばらしいお湯です。
うすさの風合いを味わうような伊東スタンダードのお湯ではなく、伊東をベースにしながら、熱海の上宿や宇佐美のニュアンスを足し込んだイメージのお湯に思えました。
じっさい、共同浴場をいくつか入ったあと「いな葉」のお湯に入ってみましたが、浴感はあきらかに違いました。成分総計=2.676g/kgは伊東のなかでも屈指の濃度と思われます。
それにしても1階食事処や浴室、各部屋の随所もきれいにリニューアルされていたので、まさかこのような事態になるとは予想だにしませんでした。
「伊東の財産」ともいえるこのすばらしい老舗旅館が一日も早く再開されることを祈っています。
Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 51.4℃、pH=7.9、119L/min動力揚湯、成分総計=2.676g/kg、Na^+=479.7mg/kg (46.78mval%)、Ca^2+=431.7 (48.29)、Cl^-=1217 (78.41)、SO_4^2-=435.2 (20.69)、陽イオン計=942.6 (44.61mval)、陰イオン計=1676 (43.78mval)、メタけい酸=52.2 <H17.8.18分析> (源泉名:岡84号)
※HPによると「天然温泉で当館は源泉を4本所有しております。お風呂はかけ流しの湯(どんどん湧き出しているので常時きれいな湯)です。湧出量は毎分100リットルでタヌキより勢いよく源泉が出ています。文福茶釜の湯には2本の源泉54度と源泉37度の湯を混ぜて風呂温度を41度にしています。」とのこと。
すぐとなりの「東海館」とお湯のイメージがぜんぜんちがうのも、伊東温泉の底力だと思います。
〔 2007年5月4日レポ 〕
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■ 下志津温泉 「みどりの湯 都賀店」
<下志津温泉「みどりの湯 都賀店」> (若葉区、9:00~24:00、700円(土日祝800円)、043-423-2626)
オフィシャルHP
今年に入って温泉を導入したスーパー銭湯。場所はJR総武本線「都賀」駅と「四街道」駅の中間、陸上自衛隊下志津駐屯地のそば(HP参照)。主要道路沿いですが、なぜか微妙に到達しにくいです。住宅地のスパ銭ながら、裏手に予想外に広いPがあります。
館内はこぶりなスパ銭仕様で、食事処、カットサロン、ボディケアなど、スパ銭標準施設はひととおり揃っています。
ふたつの浴場はほぼシンメトリで、男女の入れ替えは不明。(当日入ったのは右側)
脱衣所はけっこう広めでTVまであります。
内湯ゾーンに各種機能浴槽(すべて真湯)、広めの炭酸風呂、桧風呂(温泉、檜枠石タイル貼3.4人)、遠赤サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭)。人気の炭酸風呂はかなりの濃度で気泡で湯面が沸き立つほど。強力なアワつきと炭酸冷感があり、これまで入った人工炭酸泉のなかでは最強です。
まあまあ広い露天ゾーンはベンチもあってそれなりにくつろげますが、上空は成田空港の空路に当たるらしくさかんに旅客機が通過します。
鷹狩りの湯(上段、黒みかげ石枠石敷5人)、岩風呂(下段、岩組鉄平石敷12人以上、寝湯×2付)、壷湯(陶製1人)×2、塩サウナに寝ころび処。露天浴槽はすべて温泉です。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜20時で40~60人と週末夜のスパ銭にしては空いています。
内湯桧風呂は石の湯口からの投入+熱湯側面注入、オーバーフローなしの底面吸湯で循環仕様。
鷹狩りの湯は、石の湯口からの投入で槽内注排湯はたぶんなく、全量を下段の岩風呂へ流し出し。浴槽よこには「加温かけ流し」の掲示がありました。
岩風呂は、鷹狩りの湯からの流し込み+超強力側面注入で槽内排湯は確認できず上面排湯口への流し出し。岩風呂は広いですが、岩の配置が悪いうえに超強力注入で流れるプール状態になっているので、入りごこちはよくありません。
壷湯はたぶん底面注入でオーバーフロー。
お湯は内湯(適温)・岩風呂(熱め)・壷湯(適温)で大差なく、鷹狩りの湯が際だっています。
内湯・岩風呂・壷湯は濃いめの紅茶色透明、味不明で強いうがい薬臭とかなりの濃度感&ツルすべがあります。
鷹狩りの湯はほぼ適温でコーラ色、透明度60cmほどの黒湯でにごりはなし。強塩味がありますが33g/kgなりの強鹹味は感じられず、これが加水によるものか重曹分によるものかは不明。
弱いうがい薬臭(源泉起源のヨード臭?)+αでかなり強いツルすべがあり、湯口そばではアワつきもあります。Br^-=150.9、I^-=414.6とかなりすさまじいスペックですが、それほどの異臭は感じられず。
相当に強いお湯で、ふつうの人(^^;)は長湯できないので、意外に空いています。
濃度感は鷹狩りの湯でMAXですが、他の浴槽でも相当なものがあります。
強食塩泉ながらほてほて全開で攻めてくるのではなく、濃度でじわじわと責め立ててくる(で、ほてらないのに発汗する)というイメージは、市原の「江戸遊」に似ているかな?
鷹狩りの湯は不気味に凶暴で、炭酸風呂も手ごわいので、この2槽を往復しているとかなり体力を消耗します。気合い入れていかないとヘロヘロになるかも・・・(笑)
新興の温泉スパ銭らしからぬプロ仕様のお湯を揃えた、温泉マニアでも満足のいく施設ではないでしょうか。
Na-塩化物強塩温泉 29.8℃、pH=7.42、湧出量不明、成分総計=33760mg/kg、Na^+=11480mg/kg (88.15mval%)、Mg^2+=527.7、Ca^2+=276.7、Fe^2+=8.3、Cl^-=20050 (98.01)、Br^-=150.9、I^-=414.6、HCO_3^-=385.3、陽イオン計=12670 (566.6mval)、陰イオン計=21000 (577.00mval)、メタけい酸=53.9、メタほう酸=5.2 <H18.6.26分析> (源泉名:下志津温泉)
<温泉利用掲示>
(露天 鷹狩りの湯) 加水:なし 加温:あり 循環:なし 消毒処理:あり
(上記以外の温泉槽) 加水:なし 加温:あり 循環濾過:あり 消毒処理:あり
〔 2007年5月22日レポ 〕
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■ 牧の原温泉 「ヒーリングヴィラ印西」
オフィシャルHP
千葉ニュータウンのSC(ショッピングセンター)「牧の原モア」内に2005/12/15オープンしたコンセプト型温浴施設。
これまでSC内の温泉施設で当たったためしがなく、しかもお高いので躊躇していましたが、ネット上でお湯の評価が高いので突入。まったりと半日をすごしました。一遊さんのレポあり。
北総開発鉄道「印西牧の原」駅(北口)から徒歩数分なので、車がなくてもOK。
無国籍調の不思議な外観の建物はアネックスなのでSC内の雑踏とは無縁。
コンセプトは「アジアンSPA」。「アジアならではの様々な温浴文化や食文化を取り入れたヒーリング施設。それが『ヒーリングヴィラ印西』です。」(公式HP)と謳っているだけあり、すでにエントランスから非日常空間が広がります。
2層の施設は大きくスパエリア(男女別)、プールエリア(水着(持参)着用)、サウナエリア(館内着着用)にわかれます。他にリラクゼーションエリア(岩盤浴、ボディケア(有料)、リフレクソロジー(有料)など)、レディースエリア(仮眠室、岩盤浴、エステ(有料)など)アジアンキッチン、ヴィラエリア(個室有料貸切ヴィラ5室)など施設充実。
とくに女性仮眠室「あかね色の部屋」は居ごこちがいいらしく(連れ談)、女性のパフォーマンスの方が高そうです。
アジアンキッチンのなかにある自然食ビュッフェレストランは1,800円(夜)で60種もの料理をバイキング、味はさほどではないものの雰囲気よくなかなかに楽しめます。
サウナエリアには、麦飯浴サウナ、マグマ浴サウナ、岩塩浴サウナ、サンゴ浴サウナ、硫黄浴サウナ、霧サウナ、冷風サウナなど日本初、県内初の変わりサウナが勢揃い。硫黄浴サウナはたしかにイオウ臭がしていましたが、なんとなく落ちつかず、やっぱり硫黄泉のほうがいいなぁ・・・(笑)
プールエリア(今回入らず)は、約30℃の温水を使用。メインプールのほか子供風呂、ジャグジー、プールバーなどがあります。
本題の男性スパエリアです。
脱衣所はやや狭めながら洗面台など、輸入モノとおぼしき什器がつかわれ趣向あり。
採光のいい明るい内湯ゾーンには、パノラマ風呂(石(木?)枠石敷15人以上、側注・底吸+溢流/循環)と麦飯蒸釜サウナ、セパレートされて洗い場。カラン21(内セパ式12)、アメニティ類完備。
氷雨降る寒い日で、みなサウナゾーンに集結しスパエリアはがらがら。思う存分お湯を楽しめました。
露天ゾーンはバリの屋外プールをイメージしたらしく、エスノな香りがただよっています。
バリ行ったことないので(^^;)本物にどこまで迫っているのかわかりませぬが、なかなかに快適な空間です。
時計まわりに、
■アロマ風呂(東屋内木造2-3人、38℃、香り風呂、木樋湯口投入・溢流/かけ流し)
■ゲンセン風呂(石造4-5人、33℃(非加温?)、石湯口投入・切欠排湯/かけ流し)
■ステップ風呂(水深110cmの石造立浴槽10人、40℃、お面湯口投入・底吸/循環)
■ガゼボ風呂(鋳物壺風呂1人、41℃、屋根付、井戸ポンプ投入・溢流/かけ流し)×3
■バリ風呂(石造20人以上、41℃、寝湯×2付、41℃、注入・底吸/循環)
■ヒーリング風呂(石造12人以上、側注・軽い底吸+溢流/かけ流し)
■備長炭水風呂(16.5℃で冷たい、弱カルキ臭/井水かけ流し)
女性スパエリアは細部にちがいはあるものの、だいたい似たような構成です。
お湯は全体にレベルが高く、なかでもゲンセン風呂とアロマ風呂がいいです。
透明度30cmほどの緑褐色のにごり湯で、強鹹味+強い金気だし味、粘土系アブラ臭と金気系貝汁臭とアンモニア臭が渾然一体となって濃厚に香ります。
塩気と金気が存在を主張するまったりと濃度感の高いお湯で、強烈なほてほて攻撃に見舞われるかと思いきや、意外にほてらず上品にぬくもります。
ガゼボ風呂はこの2槽よりやや金気が弱く赤味も薄いです。金気だし味が弱まっている分、鹹味が強く感じられます。
アンモニアがおもてに出張ってきていて、軽質なアンモニア臭と粘土系アブラ臭が卓越。これはこれでよく、鮮度感はいちばんかも?
ヒーリング風呂は、ゲンセン&アロマ風呂とガゼボ風呂の中間くらいで鮮度感やや弱め。
パノラマ風呂は、透明度60cmほどの茶色にごり湯でうがい薬系の薬品臭。
ステップ風呂は、パノラマ風呂より薬品臭強く茶色で透明度70cm。
バリ風呂は、ほぼ透明で強薬品臭。
個人的に感じたお湯のよさは、ゲンセン風呂 > アロマ風呂 > ガゼボ風呂 > ヒーリング風呂 > パノラマ風呂 > ステップ風呂 > バリ風呂 の順かな?
ヒーリング風呂以上は標準をかるく越えるお湯で、近場でこれほどの源泉をこれほど贅沢につかう施設は、三郷の早稲田天然温泉「めぐみの湯」以外にちょっと思いつきません。
スパエリア、プールエリア、サウナエリア全部とさらに岩盤浴まで利用できて、バスタオル、フェイスタオル、館内着1セットレンタル料込み1,500円はけっして高くないと思います。なにより湯づかいがすばらしいので、半日まったりしたいときにまた行きたいと思います。
Na-塩化物強塩温泉 36.1℃、pH=7.4、390L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=27.29g/kg、Na^+=9452mg/kg (89.19mval%)、K^+=312.4、NH4^+=82.6、Mg^2+=263.4、Ca^2+=307.4、Fe^2+=5.7、Cl^-=16120 (97.72)、Br^-=68.7、I^-=29.9、HCO_3^-=579.7、陽イオン計=10420 (460.9mval)、陰イオン計=16800 (465.3mval)、メタほう酸=13.9 <H17.6.8分析>
行ったときは、期間限定で平日Night Time料金(平日20時~ 1,000円)というのをやっていましたが、HPをみると載っていないので終了したのかも。
〔 2007年5月13日レポ 〕
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■ 大江戸東山温泉 (営業停止中) 〔 Pick Up温泉 〕
昨年(2006年)12月31日をもって営業を停止してしまった温泉施設です。
<大江戸東山温泉>(営業停止中) (目黒区、かつての営業データ:10:00~22:00(23:00)第1・3火休、お楽しみの湯 1260円(10-12/20-23 980円)(土日休1500円(10-12/20-23 1000円))、長生きの湯 630円(20-22 420円)、03-3712-0356)
目黒池尻の商店街にある日帰り温泉施設。昨年11月突如として泉質が変化(一遊さんレポ、やませみさんの解説)し、大がかりな設備面の対応が必要となったため12/31をもって営業を停止します。(再開の可否及び、時期等は今のところ未定)
ここは未湯だったので駆け込みで入湯してきました。
東急田園都市線「池尻大橋」駅からいかにも世田谷らしい商店街を歩くこと2分、商店街のなかにあらわれます。4層のビルながら、白壁になまこ壁、瓦屋根などを設え、温泉施設らしい雰囲気を出しています。玄関前には温泉スタンドもあります。
入口はふたつにわかれ、右手が安価な「長生きの湯」(地下)、左手が高料金の「お楽しみの湯」(3.4階)で、ふだんなら迷うことなく前者を選びますが(^^;)、じっくりいきたかったので、奮発して「お楽しみの湯」にしました。なお、「お楽しみの湯」はタオル・バスタオルレンタル付です。
3階と4階は旬毎の男女交替制でこの日(というか営業停止まで)の男湯は4階でした。
2階には食事処や休憩所、マッサージなどがあります。
脱衣所はプールタイプの細長ロッカーで狭くてチープですが、浴場はそこそこ広くて閉塞感はありません。浴場は2層でメイン階右手に平湯&歩行浴槽(石造20人以上)、左手に渦巻湯、寝湯×2、打たせ湯×2がならび、その奥に水風呂、サウナ、ミストサウナがあります。壁面にはお約束の「駿河湾からみた5月頃の富士山の絵」が描かれています。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。かすかに色づいたカランの水は井水では?。平日15時でなんと独占!~5人。もうすぐ営業停止というのにえらく空いていました。
サウナのよこの内部階段を登ると露天。壁に囲まれているものの、青空が眺められ、上から風が吹き落ちてきます。露天も石造12人以上のゆったりとしたもの。
平湯&歩行浴槽は石の湯口から50L/min以上も投入、槽内注排湯は不明ですが、お湯はけっこう熱めなのでどこかに高温湯の注入はあると思います。オーバーフローはありますが、投入量ほどではないので、これもどこかに槽内排湯があるかと。
露天も石の湯口から50L/min以上の投入で、槽内注排湯は上に同じ。ただ、ここはぬるめなので高温湯の注入はないかも?
いずれも循環のようですが、湯づかいはすこぶるよくて、循環を感じさせるものはほとんどありませんでした。
お湯は透明度2cm以下の強烈な黒湯。湯口のお湯からしてコーヒー色に色づいているのは圧巻。そのまっ黒な湯面に白い泡が盛大にただよう様はインパクトがあり、好き嫌いのわかれるところでしょう。この異様な黒さは腐食質じつに284.0mg/kgで、フミンが大活躍しているためと思われ、白タオルは確実に色づくと思います。
弱重曹味で塩味はほとんど感じられず。泉質変化後の分析データの成分総計は6.133g/kgなので、もっと塩味が感じられてもいいハズですが、おそらく重曹泉の混入比率がますます高まっているのではないかと・・・。黒湯によくある甘い感じの有機肥料臭がはっきりと香り、カルキ臭は全く感じられませんでした。
黒湯らしいヌメリやツルすべは意外に弱く、なんとなく肌に引っかかるような湯ざわりがあります。東京の黒湯というよりは、むしろ先週入った茨城鉾田の「ほっとパーク鉾田」(ここも、重曹泉系の黒湯と化石海水系の強食塩泉の2本出ている)の露天の黒湯に似ているような気がしました。(ただし、鉾田は強カルキ湯になっていて(泣)、東山のほうが数段いい)
おだやかに温まり、浴後は肌がややパサつく感じもありましたが、温もりと爽快感が適度に残るなかなかのものです。
あと印象に残ったのはつぎの2槽。
水風呂:うすく茶色に色づいた水は絶妙な温度で、無味無臭ながら肌に染み入るような浴感があり、何度も入りました。
寝湯:ジャグジー付で、白い泡が盛大に盛り上がり、ほとんどバスバブル入り泡風呂状態。温泉臭もここが一番強かったように思いました。
それにしても、これだけのお湯が楽しめる施設が営業停止してしまうとはなんとも残念。
泉質変化後に再分析をかけているし、パンフや館内掲示をみると、泉質変化を逆手にとって、「自然の恵み天然ブレンド温泉」をキャッチにアピールしていこうという姿勢が汲み取れるだけに、刀折れ矢尽きた状況なのかな・・・?
営業停止まであと4日、未湯の方はぜひどうぞ。
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 31.2℃、pH=8.2、湧出量測定不能、成分総計=6.133g/kg、Na^+=1803mg/kg (90.85mval%)、Fe^2+=1.2、Cl^-=2086 (67.69)、Br^-=8.6、I^-=3.8、HCO_3^-=1661 (31.31)、CO_3^2-=17.7、陽イオン計=1970 (86.33mval)、陰イオン計=3784 (86.93mval)、メタけい酸=88.7、メタほう酸=7.2、腐食質=284.0 <H18.4.4分析> (源泉名:大江戸東山温泉)
〔 2006年12月27日レポ 〕
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〔 温泉地巡り 〕 伊東温泉
伊東温泉は、700軒を越える宿泊施設を擁する(2005年1月市調査)、熱海とともに伊豆を代表する大温泉地です。温暖な気候、東京から近いという地の利もあって、明治期以降、幸田露伴、川端康成、北原白秋、室生犀星、与謝野鉄幹・晶子、高浜虚子など錚々たる文人を迎え、市内には文学碑をはじめ文化の香り高い史跡が点在しています。
明治~大正の文人、木下杢太郎の生誕地で記念館もあります。
ほととぎす伊豆の伊東のいでゆこれ (高浜虚子)
松川沿いの柳並木を背景に「東海館」や「いな葉」など、望楼をもつ重厚な和風旅館が軒をならべる風景は、新興温泉地ではけっして創り出せないしっとりとした味わいがあります。また、熱海と異なり東伊豆方面への通過車輌を海沿いのバイパスに逃がしているため、温泉街には比較的落ち着いた空気がただよっているのもいいです。
市内の目抜き通りは駅から松原地区へつづく「いちょう通り」ですが、店や人通りが多いのは2本南側の「湯の花通り」~「キネマ通り」で、これも松川・松原地区へ抜けます。ここは車が入らないので落ちついて散策できます。
「湯の花通り」の各所には「お湯かけ七福神」という源泉と七福神が祀られているスポットがあってスタンプラリーができます。
伊東温泉を象徴するのは多彩な共同浴場でしょう。「七福神の湯」(湯川第二浴場(弁天の湯)、松原浴場(大黒天の湯)、和田湯(寿老人の湯)、芝の湯(毘沙門天の湯)、新井の湯(恵比寿の湯)、岡湯(布袋の湯)、おがわ湯(布袋の湯)、鎌田浴場(福禄寿の湯))のほかに、子持湯(湯川第一浴場)、汐留の湯(湯川第三浴場)などがあり、いずれも低料金で観光客にも開放されています。
なお、「七福神の湯」は、市内に点在する七福神(新井神社(恵比寿神)、海上山朝光寺(大黒天)、海光山仏現寺(毘沙門天)、桃源山松月院(弁財天)、宝珠山最誓寺(寿老人)、稲荷山東林寺(布袋尊)、水東山林泉寺(福禄寿))に因んだものと思われます。
県内では熱海とともに国際観光文化都市に指定され、按針祭をはじめ、松川タライ乗り、箸まつり、伊東大田楽、花笠踊りなど、祭りやイベントも盛んです。
また、伊豆有数の漁港、伊東漁港を擁し、海の幸にも恵まれています。
名物料理は、まご茶漬け、箱寿司など、特産品は、みかん、ぐり茶、いでゆむし羊羹、イノシシ最中、わさびなどが有名です。
<歴史>
伊東温泉の歴史は古く、平安時代貞観年間に上総介藤原資範が入浴した記録が残っています。華々しい開湯伝承はみつかりませんでしたが、いわゆる”伊東三湯”(和田湯、出来湯、猪戸ノ湯)のひとつ猪戸ノ湯は、いのししが傷を癒していることから発見されたといわれています。
江戸期の慶安三年には、三代将軍家光にお湯を献上(和田浜から「お汲み湯送り」の船が出たという記録があるらしい)し、江戸中期以降は湯治場として賑わったと伝えられています。なかでも、和田湯は別格で、現和田湯会館の外壁には誇らしげに「江戸幕府将軍献上の湯 大名方入湯・・・」と書かれ、先年、和田湯400年祭も開催されています。
明治末期からの機械掘り導入により源泉数・湯量が急増し、療養・別荘地として発展を遂げました。「東海館」「いな葉」など和風建築の粋を凝らした名旅館が建てられたのは大正から昭和のはじめにかけてです。
昭和13年の伊東線開通により観光地化が急速に進んで、昭和25年には国際観光文化都市の指定を受けました。ちなみに国際観光文化都市に定められた温泉地は別府、熱海、伊東のみで、観光業界ではこの3湯を”日本三大温泉場”として数えることもあります。
<温泉>
全国有数の湯量を誇る温泉地として有名で、「現在では769口(源用328口)の温泉湧出口を数え、毎分33,000~35,000L(25~68℃)にものぼる湧出量は、全国第4位の位置を占めます。」(伊東市および観光協会のHPより引用)とのこと。
ちなみに、日本温泉協会発行の「温泉」第70号7月号(平成14年7月)記載の「温泉統計ベスト10」によると、源泉総数は別府、由布院についで3位、総湧出量は別府、由布院、奥飛騨につづき4位と、関東のみならず日本屈指の温泉地であることがわかります。
潤沢な温泉資源を背景に、贅沢な湯づかいを楽しめる温泉地として定評があり、旅館ホテル協同組合が以前、ネット上で公開していた温泉概要によると、組合加盟50施設のうち、じつに30軒(60%)が自家源泉、35軒(70%)がかけ流しとなっています。泉質は単純温泉と塩化物泉がメインで、少ないながら硫酸塩泉もみられます。塩化物泉の多くは弱食塩泉で、熱海にくらべると薄めで浴感おだやかなお湯といえそうです。
〔 温泉みしゅらん特集(東伊豆の湯巡り)に加筆 〕
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■ 御宿天然温泉 「元湯 美人の湯」
<御宿天然温泉「元湯 美人の湯」> (御宿町、時間要問合せ、650円、0470-68-4126)
オフィシャルHP
御宿の元湯じたいは古くからあったお湯のようですが、2006年7月、10室の宿としてリニューアルオープンし日帰り受け入れをはじめたもの。
R128「御宿漁港入口」信号のすこし南の路地を山側に折れてすぐ。国道沿いに看板がありますが唐突にでてきて小さいので要注意。看板には日帰り案内も出ていて日帰り受け入れに積極的なようです。
リニューアルまもない館内はきれいで、廊下の奥に男女別の浴室。手前が女湯、奥が男湯で固定制のようです。
こじんまりとした窓の広い明るい浴室に黒みかげ石枠タイル貼4.5人の浴槽がひとつ。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日14時で独占~3人。
岩組にはめこまれたパイプの湯口から熱湯を投入、黒湯につき槽内注排湯不明(たぶんないと思う)でオーバーフロー。脱衣所掲示には循環消毒とありましたが、お湯の鮮度感はかなり高く、カルキも感じられませんでした。
ほぼ適温のお湯は透明度30cmほどの黒湯で、こげ茶色の浮遊物が大量に舞っています。
重曹味+微塩味に黒湯らしい有機肥料臭。かなり強いヌル(ツル)すべとつつみこまれるようなやわらかさにしっかりとした温まり感が加わる、入りごたえのあるいいお湯です。
浴後はしっかりと重曹がきいて肌がすべすべに・・・。「美人の湯」の看板に偽りなしです。
ヌル(ツル)すべや濃度感は「クアハウス御宿」に及ばないものの、湯づかいよく施設もきれい、料金も手ごろなのでおすすめします。
Na-炭酸水素塩泉 19.3℃、pH=8.5、159L/min動力揚水、成分総計=2.31g/kg、Na^+=654.1mg/kg (98.45mval%)、Cl^-=73.1 (7.71)、HCO_3^-=1400 (85.86)、CO_3^2-=34.3、陽イオン計=667.8 (28.90mval)、陰イオン計=1534 (26.73mval)、メタけい酸=93.6、腐食質=10.5 <H17.5.18調査試験>
〔 2007年4月27日レポ 〕
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