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■ 六日町温泉 「六日町中央温泉共同浴場」



六日町温泉 「六日町中央温泉共同浴場」
住 所 :新潟県南魚沼市六日町2116 (旧 南魚沼郡六日町)
電 話 :025-770-1173
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :250円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

六日町温泉の歴史は意外に浅く、昭和32年、天然ガスの試掘中に温泉が湧出してから始まりました。
しかし、開湯7年後の昭和39年6月に、早ワザで国民保養温泉地に指定され、現在では湯宿10軒を越す中越を代表する温泉地になっています。
各宿は街なかや山裾に点在するイメージで、温泉街は形成されていません。


【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 渋いグレーチング

「六日町中央温泉共同浴場」は町の中心部、伊勢町の六日町郵便局となりにある”街なかのお湯”で、お湯のよさで温泉好きに知られています。
建物じたいはけっこう大きいですが、番台方式で脱衣所、浴場ともこぢんまり。


【写真 上(左)】 外観-2
【写真 下(右)】 入口

窓が高くやや暗めの雪国らしい浴室に石貼3人の浴槽ひとつとシンプル。
みかげ石の壁面に渓流の絵がはめ込まれている変わった意匠。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 壁絵

カラン5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。カランもたぶん温泉です。
土曜11時で一瞬独占~4人とけっこうお客がいました。

赤茶変+石膏の析出のでた石の湯口からやや熱めのお湯をかなりの量投入。
槽内注排湯はみあたらず、ざんざこオーバーフローは文句なくかけ流しかと。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は、無色透明でうす茶の浮遊物が少量ただよい、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわい重曹塩味にやわらかな湯の香。
きしきしとツルすべが拮抗し、明瞭なとろみのあるすこぶる入りごこちのいいお湯。
硫酸塩が効いているためか、はたまた鮮度がいいためか、あたたまり感がハンパでなく、何度もカランの冷水を浴びながらの入浴。

F^-=3.5が効いているためか浴後は湯切れよく、充実感が残ります。
なるほど、たたずまいといい、お湯といい温泉好きの琴線に触れるものがあります。

とくにクセがあるとか、個性があるとか、そういうたぐいのお湯ではないですが、がっしりと落ちついて安定感のある名湯だと思います。
このあたりの共同湯では湯沢の「山の湯」とならぶ充実の一湯となりました。

単純温泉(Na-Cl型) 47.6℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=843.0mg/kg
Na^+=239.0mg/kg (79.94mval%)、Ca^2+=44.1 (16.91)、F^-=3.5、Cl^-=381.9 (82.40)、SO_4^2-=31.0 (4.97)、HCO_3^-=76.3 (9.56)、CO_3^2-=6.6、陽イオン計=295.7 (13.01mval)、陰イオン計=499.3 (13.07mval)、メタほう酸=18.1 <H19.10.26分析> (源泉名:(六日町温泉)7号井・12号井・13号井混合泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環利用:なし 消毒剤使用:なし

■ブランドグルメ
〔 雪国まいたけ 〕
いまや押しも押されぬメジャーブランドとなった「雪国まいたけ」は、旧六日町(現南魚沼市)にあります。
あまりの美味しさに、山中で見つけると舞い上がってよろこぶことから名付けられたという説もある「舞茸」。
マイタケの種菌は害菌に対する抵抗力がよわく、栽培はむずかしいとされてきましたが、1970年代頃からの技術革新を経て量産が可能になり、スーパーのマストアイテムとなりました。なかでも「雪国まいたけ」は有名。
マイタケのほか、えりんぎ、ぶなしめじ、丹波しめじ、本しめじ、もやしなども「雪国ブランド」で展開されています。
(ちなみに、もうひとつの大手「ホクト」は長野市の企業です。)

〔 2010/09/22UP (2009/08入湯) 〕


E138.52.52.956N37.3.39.093
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■ 延寿乃湯・大竜寺源泉 「本陣寿旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



延寿乃湯・大竜寺源泉 「本陣寿旅館」
〔廃業、以下は営業時のデータ〕
住 所 :埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野314
電 話 :0494-75-0079
時 間 :時間要問合せ
料 金 :600円

明和二年(将軍吉宗公の時代)、代官の出役所に由来する創業350年のこの老舗旅館は、歌舞伎(いまはわらじかつ丼)で有名な小鹿野の街なかにありました。


【写真 上(左)】 看板が下ろされた現在の外観 (2010/09)
【写真 下(右)】 外まわりの渋い造作

先日、小鹿野を訪れたとき、廃業となっていました。
ここは、男湯に独自源泉の「延寿乃湯源泉」をつかっていたので、この源泉にはもう入れないことになります。


【写真 上(左)】 由来書
【写真 下(右)】 小鹿野歌舞伎

江戸末期築の代官の間、秩父事件の間(武士の間)などがある重厚な館内は江戸風情を感じる独特な雰囲気で外人客に人気があったようです。(行ったときにも外人客が泊まっていた。)
また、日本棋院指定の囲碁の宿でもありました。
以下は、2003/02に入湯したときのレポです。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 客室

男女別内湯のみの浴場があり、“千成風呂”に大竜寺源泉、“二槽風呂”に延寿乃湯源泉の2つの源泉を使用。
毎日23時に男湯と女湯が入れ替わるので、泊まれば両方の源泉が楽しめます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 “二槽風呂”へのアプローチ

この日は女湯“千成風呂”に「延寿乃湯」の看板が掛かっていて、男湯”二槽風呂”には看板なし。
館内掲示は、”二槽風呂”は「延寿の湯」とあるので、大竜寺源泉のローリー輸送をやめ、延寿乃湯源泉のみをつかっていたのかも・・・。
うがった見方をすると、使用源泉を入れ替えていた可能性もありますが、”二槽風呂”まわりには大竜寺源泉使用を示す掲示はなかったので、「延寿乃湯源泉」攻略済みということにしておきます(笑)。(なぜか聞き忘れた・・・。)


【写真 上(左)】 ”二槽風呂”入口
【写真 下(右)】 脱衣所

男湯(二槽風呂)は、上段に”殿の湯”(石枠タイル造底面スノコ貼、3人、適温)、下段に”控の湯”(同 10人以上、ぬるめ)のふたつの浴槽。
どちらも湯口はなく、”殿の湯”のスノコの下から高温のお湯を注入で他にジェット2本。”控の湯”は”殿の湯”からの大量の流れ込みとジェット5本。


【写真 上(左)】 ”二槽風呂”
【写真 下(右)】 “千成風呂”

オーバーフローはなく底面吸湯×2(内1はジェット用)があって、循環仕様かと・・・。
パンフでは窓から庭園が見えるようですが、なぜか目隠しされて外が見えず残念。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で男女湯とも独占。

女湯は瓢箪形のタイル造5-6人で、こちらは湯口がありますが、連れによるととりたてて特徴のあるお湯ではなく、(三田川)大竜寺源泉使用の「羽黒山温床温泉」よりヌルすべはよわかったとのこと。


【写真 上(左)】 殿の湯
【写真 下(右)】 控の湯

男湯のお湯は、無色透明味不明でおだやかな温泉臭がありカルキ臭は感じられませんでした。
浴感は薄いですが、温泉らしいやさしい湯ざわりがあり、やはり「羽黒山温床温泉」よりヌルすべはよわいように感じました。
(なお、「羽黒山温床温泉」も休業or廃業している模様。)


【写真 上(左)】 殿の湯から控の湯
【写真 下(右)】 殿の湯から控の湯への流し込み

お湯じたいにはさしてインパクトはないですが、泊まりや会食で館内の雰囲気もあわせて楽しむ宿だったように思います。
また、”代官料理”という名物料理もあったようです。

”インバウンド”というかけ声だけはかまびすしいですが、その陰で和の情緒あふれるこのような良宿がなすすべなく消えていってしまうのは、本当に残念なことです。

分析書は掲示、フロントともにありませんでしたが、「小鹿荘」で掲示されていた「大竜寺源泉」のデータを揚げておきます。
なお、気になる「延寿乃湯源泉」はアルカリ性単純温泉とのこと。

規定泉(メタほう酸)(Na-(CO3)・HCO3型) 19.7℃、pH=10.52 *、成分総計=0.330g/kg、Na^+=104.5mg/kg (98.48mval%)、F^-=1.5、Cl^-=1.5、HS^-=0.3、HCO_3^-=100.7 (34.23)、CO_3^2-=65.4 (45.23)、SO_4^2-=5.8、メタけい酸イオン=39.5、メタほう酸イオン=7.9、陽イオン計=105.8 (4.62mval)、陰イオン計=224.3 (4.82mval) <H8.6.5分析> (源泉名:(三田川)大竜寺源泉)

*):「羽黒山温床温泉」掲示データ

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 秩父かぼす 〕
カボスといえば大分ですが、小鹿野の隣町、旧吉田町阿熊・上吉田地区でも栽培され、生産組合(秩父カボス生産組合)もあって「秩父かぼす」としてブランド化されています。
2004年にカボス大産地、大分県から苗を取り寄せ植栽。当初は苗木を枯らすなど苦労したようですが、年々植栽する農家が増え、現在は35aに687本の栽培規模になっています。
なんでも「当時の小鹿野署長が九州出身で、『料理にも、健康にも良いので植えてみたら』」と勧められたのが切っ掛け」らしい。(「秩父市ふるさとメール」HPより)
2009年から本格的に販売を開始し、ジャムなど加工品も製造販売されています。
食べた限りでは、やや皮が厚めで果汁が少ないような気もしますが、関東では貴重なカボス産地、順調に生産が伸びるといいですね。
収穫時期は9月~11月。「道の駅 龍勢会館」などで販売されています。
(「吉田特産物推進協議会」「JAちちぶ」「秩父市ふるさとメール」HPなどを参考。)

〔 2010/10/22UP (2003/03/16レポ (2003/02入湯)) 〕

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■ 尖石温泉 「縄文の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



尖石温泉 「縄文の湯」
住 所 :長野県茅野市豊平4734-7821
電 話 :0266-71-6080
時 間 :9:00~21:00 / 月休
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (じゃらんnet)

縄文遺跡で有名な茅野市尖石地区にあるセンター系施設。
茅野市には6つの公共系温泉施設がありますが、そのなかで一番の人気施設(平成20年度年間利用者145,083人)です。

場所は尖石遺跡の西側、説明しにくいので↓の地図を参照ください。
Pは地元ナンバーの車でいっぱい。なるほどなかなか人気がありそうです。
自家源泉利用で、Pのよこには温泉スタンドもあります。


【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 浴場入口

典型的なセンター系のつくりで、廊下のおくに男女別の浴場。
脱衣所はまあまあゆったり、窓の広いあかるい浴室です。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

浴室中央に黒みかげ石枠タイル貼15人以上(ジェット2本、打たせ湯2本付)の内湯とその右に水風呂、手前にサウナがあります。
水風呂は19℃くらいで甘い?香りがあり肌なじみもいいので成分含みの井水では?。

カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で4~8人とPの混雑のわりに意外なほど空いていました。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は軒下タイプで敷地は広いもののあまり整備されていないので趣に欠けます。
石枠鉄平石10人くらいの露天がひとつ。

内湯は縄文式土器をかたどった湯口からの投入+ジェット注入で底面吸湯+弱オーバーフロー。
露天は黄土色に色づいた石の湯口から投入で、よわい底面吸湯 or 自然流下+弱オーバーフロー。

露天のお湯は適温でうす茶がかった透明に茶色の少量の浮遊物。
内湯は緑色がかった透明で浮遊物ほとんどなし。

ともに重曹味+弱塩味+微芒硝味でカルキ臭。
温泉臭はカルキなしの温スタでもあまり感じなかったので、もともと湯の香がよわいか、あるいは濾過除鉄で除かれているのかも・・・。
ツルすべととろみが感じられますが、うらに正苦味泉的な硬質な浴感もあってよくあたたまります。

また、スペック上は鉄分が出ていますが、温スタ、湯口とも鉄分がほとんど感じられないので、大もとで除鉄されているかもしれません。
かなり素性のいい源泉だと思いますが、除鉄?とカルキ臭が残念。
ちいさくてもいいので非ろ過非除鉄の源泉槽がほしいところです。
それでもこのあたりでは特徴のあるお湯だし、料金もリーズナブルなので温泉好きは攻めてみてもいいのでは。

Na-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉 50.3℃、pH=6.8、湧出量不明、成分総計=2625mg/kg、Na^+=601.8mg/kg、Mg^2+=48.4、Ca^2+=67.8、、Al^3+=2.0、Fe^2+=3.8、F^-=1.6、Cl^-=333.7、SO_4^2-=796.9、HCO_3^-=555.9、陽イオン計=772.7、陰イオン計=1690、メタけい酸=85.9、メタほう酸=18.5、遊離炭酸=58.2 <H11.5.10分析> (源泉名:尖石温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 茅野の角寒天 〕
茅野市は日本最大の角寒天の産地として知られています。
寒天は天草などの海藻の煮凝り(トコロテン)を凍結脱水して乾燥したもので、角寒天は料理につかうには水漬けや裏ごしなどが必要で手間がかかるものの、水もちがよく味のよさは粉末寒天(ほとんど工場生産)より上とされます。
茅野の角寒天は厳しい冬の寒さを利用してつくられる”天日乾燥”の寒天で、12月中旬から翌年の2月下旬頃までしか製造されない期間限定の名産品です。
(「寒天の里」「長野県寒天水産加工業組合」HPなどを参考。)

〔 2010/09/22UP (2006/09入湯) 〕


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■ 白米鉱泉 「つるの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



白米鉱泉 「つるの湯」
住 所 :福島県いわき市勿来町白米林の中3
電 話 :0246-64-7562
時 間 :8:00~16:00 混浴 (10:00~10:30/13:00~13:30は女性タイム)
料 金 :500円/1浴
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)

いわき市勿来町にある自家源泉の湯治宿が日帰り対応するもの。
約1000年ほど前から湧き続けているというこの白米(しろよね)鉱泉には、鶴が身を浸して傷を治したとの言い伝えがあり、「打ち身の名湯」として知られています。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

場所はいわき勿来ICの南西で白米団地の入口あたり。説明しにくいので下の地図を参照ください。
アプローチは郊外住宅地の整備された道路で鉱泉湯治宿のイメージとはかけ離れたものですが、敷地内に入ると俄然雰囲気がでてきます。


【写真 上(左)】 玄関先の衝立
【写真 下(右)】 「打身の名湯」

建物は新しく、玄関先には白鶴が描かれた衝立がありました。
声をかけるとしばらくして宿の人がでてきました。
廊下のおくにある浴室は年季入っているのでここは旧館かも。


【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 脱衣所

いまはふたつある浴室のうちひとつだけつかっていて原則混浴、10:00~10:30/13:00~13:30は女性タイムとなっています。
知らずにいきましたが、ちょうど女性タイムがおわったところでラッキー。
右手が女湯で脱衣所のみ、左手の男湯の浴槽のみ使用しています。


【写真 上(左)】 手前が男湯、右手おくが女湯
【写真 下(右)】 空の女湯

あかるく落ちついた雰囲気の浴室に赤みかげ石枠水色タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル、女湯との境は開放していて、お湯を入れていない女湯浴槽は2人くらいと男湯より小ぶり。


【写真 上(左)】 男湯浴槽
【写真 下(右)】 源泉カラン?

カラン2、シャワー?、シャンプー・ドライヤーなし。
女湯側のカランのうち、ひとつは源泉かもしれません。

土曜13時で独占~2人。
同浴したお年寄りから貴重なお湯情報をうかがえてこれもラッキー。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

みかげ石の湯口から大量投入で槽内排湯不明。お湯はなぜか浴槽の3/4くらいしか溜まっていませんでしたが、これがふつうの状態かは不明。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉井戸と湯前神社 (館内掲示より)

やや熱めのお湯は緑茶色にうすにごって、うす茶の浮遊物がただよいます。
重曹味に微苦味、いわきの鉱泉によくある漢方薬じみた苦っぽい臭いで効きそう。
特別な湯ざわりはないですが、肌に染み入るような滋味のある浴感で、あたたまりはさほどつよくないこともあってやたらあとを曳きます。
浴後は肌がつるつるして落ちつきます。
イメージ的にはカンチ山や北茨城の湯の網「鹿の湯松屋」をうすくした感じかな。

クセもの揃いのいわきの鉱泉のなかではとくにキャラの立ったお湯ではないですが、いかにもいわきらしい滋味あるお湯を渋い浴室で味わえるいいお宿だと思います。

※ 泉質不明

〔 館内掲示より (出所:いわき民報) 〕
白米に「鶴(つる)の湯」という鉱泉がある。民話によれば、大同年間(806~809)のころ、村人が林の中の泉で、一羽の鶴が傷ついた羽を泉にひたしているのを見つけた。
不思議に思って見守っていると、数日後、すっかり傷が治った鶴は、そばのカシの神木にとまってしばし名残を惜しんだ後、元気に飛び立っていった。鶴は泉の水で傷の治療をしていたのだった。
村人が試しに泉の水を汲み 、湯にわかして入ると、驚いたことに、次第に胃病や打ち身などの病気が良くなり、健康を取り戻した。
泉の水が病気やけがに効能がある霊泉とあって、ここに湯治場が開かれ、現在にいたっている。

■ブランドグルメ
〔 銘菓 関の駒 〕
”勿来の関”にちなんだ有限会社紅谷製の焼き菓子系銘菓で、「銘菓じゃんがら」よりはマイナーなので、地元以外では入手がむずかしいようです。
食べたことはないのですが、Web情報によると甘さ控えめでなかなか美味しいらしい。
”勿来の関”にちなんだ銘菓は、ほかに「関の山桜」(錦月製菓)、関の力もち(しぶや菓子舗)などがあります。

〔 2009/09/15UP (2009/04入湯) 〕


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■ 四万温泉 (奥四万) 「こしきの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



四万温泉 (奥四万) 「こしきの湯」
住 所 :群馬県吾妻郡中之条町大字四万4400-27
電 話 :0279-64-2810
時 間 :10:00~17:00 / 第2水休 〔12/1~3/31の冬期休業〕
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

四万川ダムの予備調査時に四万温泉の奥で湯の泉泉源が発見され、その野湯「湯の泉」(ゆのせん)は野湯マニアを中心に大にぎわいとなりました。(筆者未湯)
なにかと話題の多かった「湯の泉」は2004年に閉鎖されましたが、現在、この施設やゆずりは地区に引湯されています。
ゆずりは地区のほとんどは「山鳥の湯」源泉と混合されているのに対し、ここは単独使用されている貴重なお湯。


【写真 上(左)】 四万川ダム
【写真 下(右)】 説明板

四万川ダムのダム湖、奥四万湖の湖畔、ダム資料展示館「四万せせらぎ資料館」に併設されている町営日帰り施設です。
これまで四万温泉の最奥は日向見地区でしたが、いまはこの施設が最奥となっています。
ただ、四万川の渓流沿いに点在する四万の温泉街とはロケ的に一線を画しています。

施設はいかにも公共系らしい無機質なものですが、よく清掃されてきもちよく、かなり広めの休憩所も併設されています。


【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 奥四万湖

ダム湖にしては綺麗な色をしている奥四万湖を眺められるなかなかのナイスロケ。
奥四万湖はダム湖ながら雰囲気よく、あたりは開けて爽快なロケーション。
湖側に露天をつくったら眺望露天として人気を集めること必至ですが、それは贅沢な注文か・・・。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

みかげ石+タイル造3-4人の浴槽で、白い石膏の析出のでたみかげ石の湯口から42℃ほどの源泉を20L/minほどもしずかに流し込み、浴槽ふち全面からさわさわと流れ出しています。
槽内注排湯はなく、お湯の鮮度感からみても文句なしのかけ流しでしょう。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜15時で独占~4人。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 潤沢なオーバーフロー

ややぬるめのお湯は無色透明で湯中にはこまかな気泡が舞い、指先が青白く発光しています。
かすかな石膏味とよわい石膏臭。
よわいヌルすべに弱きしをまじえ湯ざわりやわらかな、入っていてすこぶる快感度の高いお湯です。
スペックのわりに力を感じるお湯で、中程度のアワつきもありました。

湯元の野湯「湯の泉」に入ったことがないので言い切れないのですが、2km引湯したにしてはかなりの鮮度が保たれていると思います。
また、お客がわりにすくないことも鮮度維持にプラスしているのでは・・・。

四万のなかではもっとも清澄なイメージのお湯かと・・・。
四万は比較的各エリアの泉質が似ているので、ハシゴすると湯質的に飽きがくることがありますが、ここと、金気のつよい新湯「河原の湯」を組み込むと湯めぐりに変化がでると思います。

単純温泉(Ca・Na-SO4型) 42.81℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=0.97g/kg
Na^+=100mg/kg、Ca^2+=191、Cl^-=49.3、SO_4^2-=578、HCO_3^-=11.6、CO_3^2-=6.97、陽イオン計=295.79、陰イオン計=646.63、メタけい酸=28.8 <H7.12.15分析> (源泉名:四万温泉 湯の泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(気温の低い期間のみ) 循環ろ過装置使用:なし 消毒処理:なし

〔 2010/09/15UP (2006/05入湯) 〕


E138.47.3.843N36.41.42.653
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■ 韮山温泉 「天城荘」 〔 Pick Up温泉 〕



韮山温泉 「天城荘」
住 所 :静岡県伊豆の国市南條698-30 (旧 田方郡韮山町)
電 話 :055-949-5370
時 間 :10:00~20:00
料 金 :500円

韮山温泉は伊豆箱根鉄道「伊豆長岡」駅西側に広がる比較的地味な温泉地。
大仁温泉と同様、街なかに湯宿が点在しているイメージです。

「天城荘」は、駅から約3分の便利な旅館で広く日帰り開放しているため、温泉好きにはけっこう知られています。
中伊豆大滝温泉の「天城荘」と区別するためか「三浦観光天城荘」と呼ばれることがあります。
ただ、最近再訪したときにはなんとなく営業している感じがなく、Webでも最新情報がとれないので、TEL確認してから行ったほうがいいかと。

「伊豆長岡」駅西側の路地のなかにあり、わかりにくいので↓の地図を参照ください。
ややそっ気ない外観のお宿ですが、敷地内の給湯施設が存在を主張しています。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 飲泉用のペットボトル

浴室は階段を上がった2階。
浴室前に「飲める温泉、胃腸にもよい どうぞ」という説明とぺットボトルが置いてあり、浴室に入ったとたんに包まれるやわらかな湯の香に期待が高まります。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

やや暗めの浴室に、石組み鉄平石敷5-6人の浴槽ひとつとシンプル。
浴槽手前は仕切られてぬる湯ゾーンになっています。
カラン4、、シャワーー・シャンプー。ドライヤーあり。
年末の10時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

石膏の析出がたてがみのようになった石づくりのライオン湯口から熱めの源泉を投入し、手前側へオーバーフローのかけ流し。
湯口そばにはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 湯色&湯口

ほぼ適温~ややぬる(ぬる湯槽は絶妙なぬる湯)のお湯は、無色透明でこまかなうす茶の浮遊物。
芒硝薬味+僅微苦味、磯の香+ほんわりとした硫酸塩泉系の湯の香。
ヌルすべととろみと弱きしをまじえたやわらかな湯ざわりと適度なあたたまり感のあるしみじみといいお湯です。

街なかにあるわりに路地に入っているのでとても閑か、宿の方も親切そうで泊まっても満足度が高いのではないでしょうか。

アルカリ性単純温泉 55.1℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=0.742g/kg
Na^+=195.6mg/kg、Ca^2+=36.2、Cl^-=136.2、SO_4^2-=279.8、HCO_3^-=27.2、CO_3^2-=6.2、メタけい酸=50.6、メタほう酸=6.4 <H3.12.16分析> (源泉名:韮山源氏温泉協同組合貯湯槽)

■ブランドグルメ
〔 韮山のイチゴ 〕
静岡は全国有数のイチゴの産地で、韮山もイチゴ産地として知られています。
とくにイチゴ狩りで有名で、多くの観光農園があります。
主力品種は「紅ほっぺ」で、「章姫(あきひめ)」も栽培されています。
シーズンは年明け~GWくらいのところが多いようです。

〔 2010/09/15UP (2006/12入湯) 〕


E138.56.57.348N35.2.14.973
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■ 増富温泉 「津金楼」 〔 Pick Up温泉 〕



増富温泉 「津金楼」
住 所 :山梨県北杜市(旧 北巨摩郡須玉町)小尾6699
電 話 :0551-45-0711
時 間 :要事前確認
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (増富ラジウム峡観光協会)
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))

世界屈指のラジウム含有量で有名な増富ラジウム温泉は、武田信玄の隠し湯ともいわれる古い歴史をもち、昔から湯治客の多い温泉地です。
奥秩父の名峰、金峰山から流れ下る本谷川沿いの山ぶかいロケーションに、「不老閣」「津金楼」「金泉閣」「金泉湯」など湯宿7件ほどが点在し、多くは自家源泉をもっています。
近年、お湯のよさがマスコミにも盛んに取りあげられ、なかなか予約がとれない人気の温泉地となっています。

津金楼は川沿いではいちばん奥にある老舗宿。(明治十八年、津金家により創業、大正三年増富に移転。)
自家源泉をもつため、ふつう「大湯元」ないし「湯元」を付して称されます。
なお、「津金」というのはこのあたりの古い地名で、武田軍団の一翼を担い、のちに徳川家康が若神子(須玉)で北条氏直と対陣した際、家康側の先手衆として活躍した武士団「津金衆」の本拠地として知られています。

ここは2度ほど入浴を断られていますが、この日はあっさりOK。
宿泊客の状況やタイミングがあるようです。
増富の宿はガイドなどで「日帰り可」とあっても、繁忙期など断られることが多いので要注意。
ただ、この場合でも「増富の湯」という逃げ道があるので徒労に終わることはありません。(やたら混みますが・・・)


【写真 上(左)】 道ばたの源泉?
【写真 下(右)】 看板

コンクリ造のよくあるつくり。館内はよくメンテされています。
周辺の道沿いには、源泉とおぼしき岩肌を赤茶に染める水が染み出しています。
帳場から浴場までのアプローチが複雑だったのでよく覚えていませんが、別棟だったかも・・・。


【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 サウナ

浴室は加温槽(木枠コンクリ造4-5人、適温~ややぬる)と窓側にぬる湯槽(木枠タイル貼10人以上、30℃位)の2槽。サウナも付設されています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

窓のそとに本谷川の流れを望む雰囲気のある浴室で、浴槽まわりは黄土色と赤茶色と緑色が複雑に入り混じる析出&変色が出ています。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時でかなりの時間贅沢にも独占、出しなに4人。


【写真 上(左)】 男湯加温槽
【写真 下(右)】 男湯加温槽の湯口

<加温槽>
岩の湯口からぬるめ源泉を投入+加温湯の底面注入でオーバーフローなしなので、にごり湯につき排湯不明でしたがたぶん槽内排湯。
緑がかった茶色の透明度20cmほどのにごり湯で、色味はぬる湯槽よりインパクトがあります。


【写真 上(左)】 女湯加温槽
【写真 下(右)】 女湯加温槽の湯口

湯口はぬる湯槽と同じ、湯面では金気臭に鋭い薬品系の臭いが混じっていたような気がしました。
お湯はあきらかにぬる湯槽のほうがいいので、ほとんどぬる湯槽にいました。


【写真 上(左)】 男湯ぬる湯槽
【写真 下(右)】 男湯ぬる湯槽の湯口

<ぬる湯槽>
岩の湯口からぬるめ源泉を10L/minほど投入で、槽内注排湯は見あたらずオーバーフロー。
お湯の感じからしてもかけ流しでは?
(分析書の湧出量と投入量が見合わない気もしますが、湯口はどうみても非希釈で鮮度の高い源泉だと思う。)
湯口脇にはコップもおいてあります。


【写真 上(左)】 女湯ぬる湯槽
【写真 下(右)】 女湯ぬる湯槽の湯口

黄褐色で透明度20cmほどのにごり湯は、湯口で焦げ臭+金気貝汁臭+微炭酸臭で湯面は金気臭。
塩味+重曹味+旨味+金気だし味+微苦味に明瞭な炭酸味が混じる複雑ながらまろやかな味で、味臭ともに鮮度感を感じるもの。


【写真 上(左)】 男湯ぬる湯槽から加温槽
【写真 下(右)】 男湯加温槽からぬる湯槽

重炭酸土類泉的なぎしぎしとした湯ざわりがベースで、うらでわずかながら重曹泉系のツルすべも効いています。
充分な濃度感と適度な重さを備え、からだに成分が浸みてくるような入りごたえのあるお湯です。
奥のふかい浴感は、相当量含んでいる硫酸塩成分も効いているためかと思います。


【写真 上(左)】 ぬる湯槽の湯色
【写真 下(右)】 男湯加温槽の注入口と湯色

「不老閣」「金泉閣」「金泉湯」などとくらべるとマイルドな感じの浴感で、なかなか脱出できません。
これは文句なく名湯かと。


【写真 上(左)】 ぬる湯槽のオーバーフロー
【写真 下(右)】 湯口の析出

増富のぬる湯源泉槽はたいてい小さく混み合うのですが、ここはゆったりとしているので、増富の名湯をじっくり味わうのに最適なお湯だと思います。

Na-塩化物泉 28.3℃、pH=6.5、8.99L/min自然湧出、成分総計=9.799g/kg
Li^+=8.6、Na^+=2558mg/kg (80.96mval%)、K^+=383.6、Ca^2+=268.4 (9.74)、Fe^2+=4.3、F^-=3.1、Cl^-=3762 (75.43)、SO_4^2-=529.9 (7.84)、HCO_3^-=1424 (16.59)、陽イオン計=3245 (137.43mval)、陰イオン計=5723 (140.68mval)、メタ亜ヒ酸=3.8、メタけい酸=140.9、メタほう酸=205.5、遊離炭酸=481.1、Rn=2.38M.E. <H7.11.6分析> (源泉名:津金楼)

■ブランドグルメ
〔 津金のふじ 〕
山梨のフルーツというとブトウや桃が有名ですが、長野寄りの峡北エリアではリンゴも栽培されています。
須玉町の津金地区では、毎年9月頃に「つがる」、10月中旬に「ジョナゴールド」、11月中旬頃には「ふじ」が収穫され、「津金りんご祭り」も開催されています。
とくに糖度が3.5~4度と高い「ふじ」は人気があり「津金のふじ」としてブランド化されています。
(「八ヶ岳の裾野から」「北杜市」HPなどを参考。)

〔 2010/09/11UP (2007/07入湯) 〕


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■ 湯の澤鉱泉 「湯の澤鉱泉」 〔 Pick Up温泉 〕



湯の澤鉱泉 「湯の澤鉱泉」
住 所 :茨城県常陸大宮市(旧 那珂郡山方町)山方4849
電 話 :0295-57-3794
時 間 :10:00~16:00(12:30~13:00清掃時間) / 月休?
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

「天保年間よりこんこんと湧き出し、昔から湯に入れば病はたちまち全快し、『医者いらず』の名湯として伝えられて」きたという奥久慈のいで湯、湯の澤鉱泉。
ここより南の城里町(旧 桂村)にも湯ノ沢鉱泉(桂村老人福祉センター)というのがあるので紛らわしいですが、日本秘湯を守る会会員宿のこちらの方が知られています。
ちなみに、ここは茨城県唯一の日本秘湯を守る会会員宿です。(茨城はさりげに本来の意味での”秘湯”が多いので、もっとあってもいいような気もしますが・・・。)


【写真 上(左)】 国道の看板
【写真 下(右)】 枝道左折の看板

常磐道那珂ICからR118を常陸大宮方面へ向かい、山方トンネルの手前交差点を左折してしばらく走った左側の看板を枝道に入ります。
「この先に温泉なんてあるのか?」といった雰囲気の山道ですが、しばらく走るとどんづまりに予想外に立派なお宿がでてきてびっくり。


【写真 上(左)】 入口の看板
【写真 下(右)】 玄関

まったくの山中の一軒宿で、↓の由来書きにあるようにたしかに温泉の湧出するところに宿を構えた感じです。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 こんなストーブも

玄関入ってすぐの帳場で受付。左手が休憩所兼食堂、右手が浴場です。
入館したときはちょうど12:30~13:00の清掃時間がはじまる前だったので、ここで昼食をとりました。
メニュー豊富でにぎわっていて、蕎麦はかなりのレベルだったと思います。
ちなみにこのあたりは、蕎麦の美味しいところとして有名です。


【写真 上(左)】 メニュー
【写真 下(右)】 キャラクター?

近年リニューアルされたらしく、全体に綺麗、宿の方の応対も親切で居ごこちがよさそう。


【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 浴場裏手

浴室は手前の檜風呂とおくの岩風呂のふたつで、たぶん男女交替制かと思います。
この日の男湯は岩風呂でした。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 日本秘湯を守る会の宿です

二面採光の落ちついた浴室、がっしりとした木組みの高天井で湯気の抜けよく雰囲気もあります。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で一瞬独占~8人とけっこうな盛況。


【写真 上(左)】 岩風呂-1
【写真 下(右)】 風格ある天井

石組み鉄平石敷10人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
手前の石づくりのかけ湯槽から浴槽に投入し、切欠からの上面排湯。
槽内注排湯は不明ですが、かけ湯のお湯はおそらく加温源泉でお湯のコンディションは悪くなかったと思います。


【写真 上(左)】 かけ湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

適温~ややぬるのお湯は、うすく青味がかって懸濁し、うす茶の浮遊物がただよい、湯中の指先が青白く発光しています。
わずかに鉱物っぽい味。饐えたような独特な臭いはクセがありますが悪くないです。
きしきしによわいとろみをまじえたやさしい湯ざわり。


【写真 上(左)】 岩風呂-2
【写真 下(右)】 岩風呂の湯色

濃度感はさほどなく、熱湯でもないのに、かなりつよい温まり感があり、これがこのお湯の個性かと・・・。
スペックだけみるとなんということもないお湯ですが、内湯だけでこれだけお客を引っ張れるのですから、やはりお湯そのものに力があるのでしょう。
イメージ的にもなんとなく効きそうなお湯で、固定ファンがつきそう。
じっさい、横川(折橋)の「巴屋旅館」同様、県内中心に固定客がついているようです。

ロビーにおいてある水差しの水はやたらに美味しく、これは井水とのこと。
いろいろなところに気配りされていて、一生懸命営業努力している感じに好感がもてました。
ゆったりのんびりヒーリングモードあふれるお湯で、なかなかのおすすめです。

規定泉(重炭酸そうだ)(Na-HCO3型) 14.5℃、pH=8.4、24.38L/min、成分総計=501.8mg/kg
Na^+=130.0mg/kg (97.45mval%)、Cl^-=3.120、SO_4^2-=18.11 (6.50)、HCO_3^-=314.9 (88.96)、CO_3^2-=4.650、陽イオン計=134.1 (5.800mval)、陰イオン計=341.7 (5.800mval)、メタけい酸=26.0 <H33.11.30分析> (源泉名:湯の沢鉱泉 夫婦石湯)

※ HPでは、「泉質 重炭酸ソーダ泉(重曹泉)」となっていますが、分析書データからすると正確には「温泉法第二条別表に規定する『炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)(重炭酸そうだ)』の項で温泉法上の温泉に該当する」 いわゆる”規定泉”で、”重曹泉”ではありません。

〔 リーフレット掲載の由来書 〕
此の一郷は湯の沢と呼稱す。蓋夏日炎天に水面白性の湯華を浮出し、冬日は水烟昇って氷結無く水底暗黒色を呈し硫気鼻を衝く、之に浴すればまた病治る故に右へより戸々以って湯業を営むなり。
天保十三年神を奉ずるの地に相撲あり、本村の人五十嵐春昌の次男東之進、太鼓を負い櫓上に登樓の途、誤って墜落し打身症を患い、百万医療中或る夜、夢に赤白二神温湯の湧くを指して曰く、汝此の湯に浴せば必ずや全快すべし。驚き夢覚め則ち湯に浴する数日忽ち全快し丐んぬ。此に於て意を決し、世上の患者を救済せんと欲す。
時に年嘉永七年六月十五日湯業を再興し夫婦石湯と稱す。遠近の患者親しく之に浴し百病は癒え名声遠國に伝達す。

■ブランドグルメ
〔 山方の舟納豆 〕
納豆といえば水戸ですが、山方にも名物「舟納豆」があります。
納豆を舟形の松の経木(木を紙のようにうすく削ったもの)で包んでいるのでこの名があります。
奥久慈産の小粒大豆をつかい、昔ながらの製法でつくられる「舟納豆」は味のよさに定評があります。
また、メーカーの丸真食品(株)では、”豆腐の味噌漬け”ともいえるめずらしい「豆華」も製造販売しています。
(「丸真食品(株)」HPなどを参考。)

〔 2010/09/10UP (2008/11入湯) 〕


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■ 湯津上温泉 「やすらぎの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



湯津上温泉 「やすらぎの湯」
住 所 :栃木県大田原市(旧 那須郡湯津上村)湯津上5-776
電 話 :0287-98-2141
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :400円(18時~ 300円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (るるぶ.com)

日光男体山、高原山、那須連邦の山々の見晴らしがいい「湯けむりふれあいの丘」にある、旧湯津上村開設のセンター系施設。
「湯けむりふれあいの丘」はかつて村営牧場で、そのうち6万1千㎡を転用して昭和62年温泉掘削を開始、翌年3月に温泉が湧出し「やすらぎの湯」がオープンしました。
もともとは旧湯津上村の村営施設(正式名:湯津上村健康センター)でしたが、市町村合併にともない大田原市に移管、現在は大田原市管理公社の所轄になっています。

外観はこぢんまりしていますが館内は意外に広く、男女別のメイン浴場と混浴or男女時間交替制の大露天風呂があります。


【写真 上(左)】 湯けむりふれあいの丘
【写真 下(右)】 大露天風呂の入口

<大露天風呂> (18時まで?、冬期閉鎖?)
メイン浴場からはすこし離れたところにあって、ハダカ移動不可です。
行ったときは混浴でしたが、最新のHPによると「男女入替あり」とあるので交替制になったのかもしれません。
石枠石敷10人以上のゆったりとした浴槽は東屋付。
黄土色に変色した石造りの大きな天狗のお面の湯口から熱湯を10~20L/minほど投入でオーバーフロー。
カラン2、シャワーあり、土曜16時で3~5人。


【写真 上(左)】 大露天風呂
【写真 下(右)】 大露天風呂の湯口

うぐいす色で透明度70cmほどのにごり湯は、茶色の浮遊物を浮かべ、よわい湯の香に弱塩味+微金気だし味+α。
硫酸塩泉系のつよめのきしきしで肌に染み入るような入り応えのあるお湯です。
なんとなく正苦味泉的な硬質感と力感を感じ、おだやかで個性のつかみにくいお湯が多いこのエリアでは屈指の個性的な湯質だと思います。

<メイン浴場>
男女別のメイン浴場は、内湯(赤みかげ石枠鉄平石貼10人位、ジャグジー付)と露天(岩枠石敷7-8人、屋根付)。
内湯は石の湯口からの投入+ジャグジー注入でオーバーフロー。槽内排湯は不明。
露天は岩の湯口から滝状に熱湯投入で、これは感じからして源泉かも。ほかに大量の底面注入があって排湯溝への上面排湯。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、土曜16時で2~5人。


【写真 上(左)】 メイン浴場の内湯
【写真 下(右)】 メイン浴場の露天

内湯と露天のお湯は大差なく、きもち緑がかった透明で中程度のカルキ臭。
大露天風呂をうすめたような感じのお湯で、若干ツルすべがつよめです。
悪くはないですが、大露天風呂に入ったあとではどうしても精彩を欠くのはいたしかたないところか。

予想外にインパクトのあるお湯にびっくりでしたが、かけ流し浴槽が入浴条件に制約のある大露天風呂だけなのは残念。
メイン浴場にもかけ流し浴槽があれば、お楽しみが増えると思います。

Na-硫酸塩・塩化物温泉 48.4℃、pH=7.6、46.7L/min掘削揚湯、成分総計=3.141g/kg
Na^+=883.9mg/kg (84.12mval%)、Mg^2+=8.3、Ca^2+=124.1 (13.55)、Fe^2+=0.3、F^-=4.9、Cl^-=563.6 (34.20)、HS^-=0.2、SO_4^2-=1358.3 (60.85)、HCO_3^-=124.3 (4.38)、陽イオン計=1030.9 (45.70mval)、陰イオン計=2051.4 (46.48mval)、メタけい酸=42.8、メタほう酸=10.3、硫化水素=0.1 <H10.12.4分析> (源泉名:村有湯津上1号)

<温泉利用掲示>
〔大露天風呂〕
加水:気温が高いときあり 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし
〔メイン浴場〕
加水:気温が高いときあり 加温:なし 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 (湯けむりふれあいの丘 レストラン牧場内)牧場アイス工房の手作りジェラート 〕
ブランド化されているかはわかりませんが、このとき食べてやたらに美味しかったのでご紹介。
「新鮮な地元産生乳を使用した手作りジェラート」だそうです。

〔 2010/09/10UP (2005/09入湯) 〕


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秋向けの邦楽  ~ くる曲PART-2 ~

9月というのにまだまだ全然夏ですが、今年もいきます。
~ くる曲PART-2 ~。

なんかいろいろでてきたので、近いうちにPART-3もいくかも・・・(笑)
秋の夜長にじっくりとど~ぞ。
かなり古いのもあるけど、気にいったら買ってあげてね。

※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

01.僕らの夏の夢 - 山下達郎

■ アニメ「サマーウォーズ」の主題歌。
どうしようもなく達郎節なのにぜんぜんマンネリになってないスケール大きな佳作。

02.ずっとそばに - 松任谷由実

■ 1983年2月On SaleのALBUM『REINCARNATION』収録曲。
淡々としているがかなり深い曲。

03.誰にも言えないけど - 夏川りみ

■ 2003年3月On Saleの2ndALBUM『空の風景』収録曲。
彼女ならではのハイトーンがよく伸びている。
個人的にはこの頃の夏川りみの曲がいちばん好み。

04.楔 - 奥華子

■ 精力的に路上LIVEをこなすArtistで、音大出身のトランペットのスペシャリストでもある。エモーショナルな歌曲を多数もつ。

05.グッドタイムス&バッドタイムス - 佐野元春

■ 1980年4月On Saleの1stALBUM『Back To The Street』収録曲。
淡々とした曲調だが聴き込むほどに”くる”。
しかし1stALBUMにしてこの完成度はいったい何事?。

06.JUPITER - 平原綾香

■ いまやクラシカルクロスオーバーの代表的Artistとなった平原綾香の2003年12月On Saleのデビュー曲。声も容姿も綺麗 (^^)

07.また会おね - 矢野顕子

■ 1980年10月On Saleの名ALBUM『ごはんができたよ』収録曲。
さらっとうたってるが切ない曲で天才肌の彼女の才気炸裂。
リズムセクションがやたら切れてる。
→ 〔直リンク〕 (埋め込み無効)

08.smile ‐しおり 

■ 沖縄県那覇市出身のArtistの沖縄限定デビューシングル。
いわゆる”応援ソング”的内容だが、いいものはいい。

09.二人の夏 ‐ZARD

■ 若くして失うにはあまりに惜しい才能。
これは4thALBUM『揺れる想い』のラストを締める名バラード。このクリップは泉水さんのファンは涙なくして視れないのでは?
→ 〔直リンク〕 (埋め込み無効)

10.生まれ来る子供たちのために - Off Course

■ ALBUM「Three and Two」収録で、大ヒットした「さよなら」の次のシングル。
大ヒットのつぎに含蓄ある地味な曲をリリースするところがOff Courseらしい。
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■ 霊泉寺温泉 「中屋本館」 〔 Pick Up温泉 〕



霊泉寺温泉 「中屋本館」
住 所 :長野県上田市(旧 小県郡丸子町)平井2514
電 話 :0268-44-2216
時 間 :10:00~16:00 (要予約)
料 金 :500円
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (楽天トラベル)

信州小県の名湯、霊泉寺温泉にある慶応年間創業の老舗宿。
霊泉寺温泉は”丸子温泉郷”の一湯で、霊泉寺川に沿ってしっとりと落ちついたたたずまいをみせています。
明治十年の大火によって資料が焼失したものの、いくつかの開湯伝承がのこる古湯です。
有名なのは、平維茂が鷹狩りの際,鬼女もみじと戦い失った体力を岩間から湧き出すこのお湯で癒したというもの。
安和元年(967)に空也上人、弘安元年(1278)に僧雲峯が開湯したという伝承も。


【写真 上(左)】 霊泉寺温泉街
【写真 下(右)】 霊泉寺共同浴場

いずれにしても、曹洞宗の古刹・金剛山霊泉禅寺の寺湯として歴史を刻んできたことはまちがいありません。
ちなみにこの霊泉禅寺は、後嵯峨天皇の第三皇子で鎌倉建長寺管主、仏国禅師が住職を勤められた名刹です。

ふるくから良泉として知られ、石鹸が効きにくい湯質とゆたかな効能から
「霊泉寺 効かぬは シャボンばかりなり」ということわざも残っています。(当宿リーフレットより)

その霊泉寺温泉のなかほどに位置するのがこのお宿。
ここは2005年秋の一郷一会のオフで泊まりました。(なぜかいまごろUPしてる・・・(笑)、その後リニューアルされているので、このレポとは変わっているかもしれません。)


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 給湯施設?

破風屋根風の風情ある玄関。
地場の松茸をつかった松茸料理、鯉料理と「にじマスのソーメン揚げ」が名物のよう。

メイン浴場は男女別。
脱衣場はかなりの広さで、あかるく落ちつきのある浴場に「超音波風呂」と称されたタイル貼4人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
カラン1、シャンプーあり。


【写真 上(左)】 メイン浴場
【写真 下(右)】 メイン浴場浴槽の湯口

竹樋からの投入+ジェット投入で側面吸湯のオーバーフローなしは半循使用か?。
ただ、湯口そばにはコップがおいてあり、お湯の感じからしても源泉(加温)投入だと思います。

お湯は無色透明でほぼ適温。
口のなかで上すべりするような芒硝泉特有の味に微塩味を交え、大塩温泉に似ていますが、鉄味は感じられず。
わずかな石膏臭+αで、よわいきしきしととろみのあるやわらかなお湯です。

浴場はこのほかに家族風呂「笹舟の湯」と露天風呂がありますが、露天は湯温低下により休止しています。


【写真 上(左)】 休止中の露天?
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」入口

さて、この宿の名物、家族風呂「笹舟の湯」です。
かの武者小路実篤の命名とされる由緒ある浴場で、入口の上に掲げられた銘は実篤の揮毫という説があります。
脱衣場は狭く、浴室もこぢんまり。ここはメイン浴場とちがって24H入浴できます。
笹船をイメージした濃紺の総タイル浴槽ひとつががっしりと据えられています。
カラン1、シャンプーあり。シャワー・ドライヤーなし。


【写真 上(左)】 「笹舟の湯」-1
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」-2

船の舳先にあたるところから非加温源泉を20L/minほども投入で槽内注排湯はなく、全量を湯船のふち全面から流し出す文句なしのかけ流し。
湯口そばには当然のようにコップがおいてあります。
浴槽は2人入ったらかなりきつい大きさで、そのわりに投入量が多くあふれたお湯で内床は池状態となり、排湯口はうずを巻いています。

ここのお湯はすばらしいです。
絶妙のぬる湯で、色味や味臭はメイン浴場とさほど変わりません。
ちがうのは圧倒的な鮮度感とお湯にただならぬやわらかさがあること。
負担のすくない絶妙ぬる湯とやわらかな浴感で、いくらでも入れそう。
ふつうこれだけの鮮度感があるとかなりのアワつきがあるものですが、アワつきはほとんど感じられませんでした。


【写真 上(左)】 「笹舟の湯」の湯口
【写真 下(右)】 うずを巻く「笹舟の湯」の内床排湯口

とくに不思議に感じたのは、ふつうの硫酸塩泉はぬる湯でも入るほどに温まってくるものですが、ここは入ったときはやや温めだが、その後だんだん冷えていく(というか、爽快感が高まる)ような特異なイメージがあったこと。
鮮度感、やわらかさ、そしてこの爽快感が「笹舟の湯」の身上で、個人的なイメージとしては丸子のお湯というより、むしろ湯岐下部にちかいものを感じました。

一般に霊泉寺温泉というと「霊泉寺温泉共同浴場」が有名ですが、ここで使用しているのは旧丸子町が新規に掘削した源泉。
それに対してこの宿でつかっているのは従来からのお湯(いわゆる旧湯)で源泉がちがいます。
共同浴場のお湯にくらべるとあきらかにやわらかさが上で、これはやはり旧湯の貫禄か・・・?
一郷一会のツワモノ(?)どもが口を揃えて絶賛し、ほとんど空いている時間がなかったことからも、このお湯のすばらしさが証明されています。

浴場としてみるとなにか奇をてらった感じで、浴槽も浅めで、むしろメイン浴場のほうが居ごこちはいいのですが、このお湯の存在感は圧倒的で、そんなことはまったく問題になりません。
takayamaさんが、一郷一会100名湯のなかで「神がかった湯」と表現していましたが、いわゆるふつうの硫酸塩泉とは一線を画する名湯かと。
(おなじくtakayamaさんご指摘のとおり、ラジウム(ラドン)の存在が効いているのかも・・・。)

なお、リニューアル後も日帰り受け入れは継続しているようですが、「笹舟の湯」に入れるかは不明、日帰り入浴は予約制なので事前に確認するのがベターかと。

単純温泉(Ca・Na-SO4型) 36.0℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=906.3mg/kg、Na^+=62.8mg/kg (20.92mval%)、Ca^2+=205.3 (78.45)、Fe^2+=0.04、Cl^-=33.0 (7.31)、SO_4^2-=545.8 (89.23)、HCO_3^-=23.8、陽イオン計=270.8 (13.05mval)、陰イオン計=604.1 (12.73mval) <H17.5.10分析> (源泉名:霊泉寺温泉)

一郷一会100名湯(by takayamaさん)

■ブランドグルメ
〔 丸子温泉郷の松茸 〕
松茸山で囲まれた丸子温泉郷は、塩田平とともに信州有数の松茸の産地です。
松茸山を所有しているお宿もあり、豊作の年には松茸三昧を楽しむことができます。
ただ、地物だけに、年ごとの発生量に変動があるのはご愛嬌。

〔 2010/09/05UP (2005/10入湯) 〕


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■ 不老山 薬師温泉 「安房自然村 不老山 薬師温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



不老山 薬師温泉 「安房自然村 不老山 薬師温泉」
住 所 :千葉県館山市布良600
電 話 :0470-28-1111
時 間 :10:00~21:00 / 不定休
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

南房、館山市の白浜寄り「白浜フラワーパーク」のそばに「安房自然村」があります。
不老山能忍寺のふもとの十万坪を超える敷地の中に宿泊施設、古民家や展望台などが点在し、散策を楽しむことができます。(ここの眺望は有名。)
「不老山 薬師温泉」はそのなかにある温泉施設。
宿泊施設「ホテル正翠荘」の部屋風呂でも温泉を利用していますが、館内に大浴場はなく別棟の「不老山 薬師温泉」をつかうようです。


【写真 上(左)】 銘板
【写真 下(右)】 「名主の館」の館内

よくは覚えていないのですが、たしか食事処&宿泊施設の「名主の館」で受付し、洞窟を潜ってのアプローチだったかと思います。
あたりには南房らしいゆったりあかるい雰囲気がただよっています。


【写真 上(左)】 洞窟入口
【写真 下(右)】 アプローチの洞窟

洞窟を抜けて手前が女湯、右手おくが男湯で、脱衣所は入浴客でごった返し。
浴場もさして広くなく、やや暗め。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

石枠玉石敷4-5人の内湯と、扉の向こうに岩枠鉄平石造5-6人の露天の2槽。
露天スペースも広くはないですが、数人トド化できる場所があるので内湯よりは落ちついて入れます。
また、よこに小川が流れていてそれなりに雰囲気もあります。
ただ、このときは、ナイスポジションはまったり長湯を決め込む数人の客に占拠され、いまいち居ごこちの悪い場所だけが回転していたので、やはり混雑時は避けるのがベターかも・・・。

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランはお湯、水カランともに源泉だと思います。
土曜16時で常時10人以上の大盛況。日帰り客に宿泊客が重なって、とくに週末のこの時間帯は混むようです。
また、洗い場はスペースが狭いうえにL字配置なので混雑時はつかいにくいです。


【写真 上(左)】 内湯 (ぼけぼけですみません)
【写真 下(右)】 露天の湯色

内湯はカランからの熱湯(源泉?)投入でオーバーフローなく槽内排湯?(混雑につき槽内注排湯確認できず)
露天はお湯&水カラン(どちらも源泉だと思う)からの随時投入で切欠からの上面排湯。
また、となりの女湯露天とお湯の行き来があるかも?。
(ここも混雑につき槽内注排湯くわしく確認できず、ただ、女湯側に伸びている側面パイプからときおりもわ~っと熱湯が出てくる・・・、連れの話しだと女湯露天はかなり熱かったらしい。)

湯温は内湯が熱めで露天はぬるめ。
お湯は露天と内湯でさほどの差はないですが、露天はかなりなまった感じ。
透明度60~70cmほどの黒湯系で、灰茶色の湯の花がたくさんただよっています。
カランはよわい重曹味、湯面はほうじ茶のようななまりっぽい臭いがあり、源泉起源の湯の香かとも思いましたが、カランはほぼ無臭なので、やはりお湯の劣化によるものかと。
ただ、味臭にははっきりと出ていないものの、うらでイオウが効いているような感じがあり、七里川がなまったときのようなイメージも・・・。

内湯は常時投入していますが、露天は随時投入で止められることもあるので、よけいになまりがつよくなってしまう気がしました。


【写真 上(左)】 露天の湯口カラン
【写真 下(右)】 露天の排湯

ツルすべときしきしが入りまじるやわらかな湯ざわりで、包み込まれるような浴感があってクセになります。
ゲキ混みのなまり気味だったので、どうしても評価は低くなってしまいますが、本質はかなり力のある(というかクセもの系の)お湯のような気がするので、空いていてお湯のコンディションがよければ、印象もぜんぜん変わっていたと思います。

雰囲気もお湯も好き嫌いのわかれる施設かと思いますが、空いているときを狙えばかなり満足度の高いお湯ではないでしょうか。

規定泉(メタほう酸・メタけい酸・重炭酸そうだ)(Na-HCO3・Cl型) 18.8℃、pH・湧出量不明、成分総計=0.7167g/kg
Na^+=164.1mg/kg (88.89mval%)、Fe^2+=0.072、Cl^-=60.88 (20.29)、HS^-=0.286、SO_4^2-=70.03 (17.23)、HCO_3^-=315.2 (61.06)、CO_3^2-=2.340、陽イオン計=189.0 (8.029mval)、陰イオン計=450.8 (8.461mval)、メタけい酸=64.72、メタほう酸=6.140、硫化水素=0.027 <S49.5.7分析> (源泉名:不老山 薬師温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

〔 パンフより 〕
三万年前の海のエネルギーがたっぷりと溶け込んだ、天然のくすり湯。淡い琥珀色のお湯が疲れた身体と心を癒します。温泉の質に自信あり。
自然村の温泉は源泉です。毎日新しいお湯でお客様をお迎えいたします。

〔 2010/09/05UP (2007/05入湯) 〕


E139.49.53.130N34.54.43.870
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■ 湯岐温泉 「岩風呂 (共同浴場)」 〔 Pick Up温泉 〕



湯岐温泉 「岩風呂 (共同浴場)」
住 所 :福島県東白川郡塙町大字湯岐31
電 話 :0247-43-1370 (山形屋)
時 間 :6:00~21:00 / 原則無休
料 金 :300円
オフィシャルHP (山形屋)

福島県の浜通りと中通りを境する阿武隈山地。
その阿武隈にある塙町は、周辺にこれといった観光地もない地味なエリアで、東京方面からだとすこぶる行きにくいところです。
常磐道「那珂IC」からだとR18袋田・大子経由ないしはR349里美経由。
常磐道「勿来IC」からだとR289の山越えルート。
東北道「白河IC」からだとR289棚倉経由。
3方向からルートがあるということは、裏返せば下道が長いということで、とにかくアクセスに時間がかかります。
そんな不便な阿武隈の山あいに、温泉好きを惹きつけてやまない名湯、湯岐(ゆじまた)温泉が湧いています。

湯岐は安土桃山時代、天文年間の開湯伝承をもつ歴史ある温泉場。
もっとも賑わいをみせたといわれるのは幕末から明治初期で、嘉永六年(1853)には水戸学の大家、藤田東湖が高血圧の療養のため約1ヶ月逗留しています。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 湯岐温泉

山あいの小盆地のようなところに「山形屋旅館」「和泉屋旅館」「井桁屋旅館」の3軒の宿があり、どこも自炊ができる湯治宿のよう。
おそらく温泉集落と思われるここは、隠れ里のような好ましげな佇まいをみせています。

ただ、一般的な知名度は低く、「ゆじまた」とすらすら読めるのはかなりの温泉通でしょう。
Web検索しても出てくるのは温泉好きのレポと宿のHPばかりで、この湯場が湯治客と温泉好きに支えられていることが窺えます。

この温泉場の中心は岩風呂(共同浴場)で、湯治客もみなここに入りにくるらしく、昔ながらの”外湯”のイメージが強いもの。
ふるくから「中風の湯」として知られ、湯治客は一回30分から1時間、一日に4~5時間も浸かる長湯のメッカです。


【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所

共同浴場は「山形屋旅館」のそばにあり、無人なので「山形屋旅館」で入浴受付をしています。
混浴で浴室のすぐわきに脱衣所があって、目隠しがないので慣れない女性はキビシイか。(もっとも、湯慣れていない客はここにはこないかと思いますが・・・(笑))。


【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 おくが加温槽

加温槽 (2人、適温)と源泉槽(7.8人、ややぬるめ)の2槽があり、源泉槽は自然の岩とタイル(一部モルタル?)を組み合わせた異色の浴槽。

源泉槽は、加温槽からの流し込みがあるものの、メインは浴槽底からの自然湧出で浴槽端の上面排湯口から流し出すかけ流し。
源泉槽の一部深くなったところは花崗岩の岩肌で、岩のすきまから気泡とともにふつふつと源泉が湧出する貴重な足元湧出泉です。
他に浴槽底に仕込まれたパイプからも源泉が供給されているようです。

カランなし、シャワー1、シャンプーなし、ドライヤーあり。
訪れたのは休日の15時ごろ。
湯治客らしき先客の4人はしばらくして上がり、その後は独占状態となりました。

なお、湯岐温泉には井桁屋がボ-リングし、各旅館の仕上げ湯(温まり湯)として利用されている源泉がありますが、ここの加温槽がその源泉をつかっているかは不明です。


【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 加温槽からの流し込み

源泉槽は30℃台中盤の絶妙のぬる湯で、ほぼ無色透明で微石膏味に微石膏臭。
よわいヌルすべの包み込まれるようなすばらしくやさしい湯ざわりで、少量ながらアワつきもあります。
ほこほことして身体が軽くなるような、なんとも快感度の高いお湯で、何時間でも浸かっていたくなる衝動に駆られます。
なるほど長湯のメッカとして知られているワケです。
浴後は肌がすべすべとなる美人の湯系のお湯でもあります。

しかし、成分総計=0.1452g/kgという地下水並みの濃度で、この絶妙の浴感はまさに神懸かり的。
ふるくからあるうす湯の名湯は、”自然湧出泉のまろみ”とか”熟成されたお湯”などと表現されることがありますが、このお湯などはまさにそれかと思います。
わたしは、泉質やキャラごとにスタンダードとなるお湯をもっていますが、ここは、下部(山梨)や沓掛(長野)とともに”うす湯のぬる湯”のスタンダードとなりました。

東京圏からの日帰りはかなりきびしいですが、”鄙びたぬる湯でまったり”が好きな人にはとくにおすすめの一湯です。

単純温泉 39.8℃、pH=9.8、湧出量不明、成分総計=0.1452g/kg、Na^+=25.2mg/kg、Cl^-=6.5、SO_4^2-=8.8、HCO_3^-=26.9、CO_3^2-=33.8、HSiO_3^-(ヒドロメタけい酸イオン)=38.0 <H6.9.27分析>

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 塙町のこんにゃく 〕
江戸時代中期からの伝統を今に受け継ぐ塙町のこんにゃく作り。
とくに「さしみ(そうめん)こんにゃく」と「こんにゃく餅」(山ふぐ餅(註:広島県などではこんにゃくを”山ふぐ”という。))が有名です。
「こんにゃく餅」は、『昭和41年に塙町で行われたプロレス興行の際、ジャイアント馬場が露店で特産のこんにゃくを使ったおでんをあっという間に平らげ、その美味しさに驚いたという。それを見て、こんにゃくを使った名物となる菓子を作れないかと試行錯誤を行った末、出来上がった。』(wikipediaより)という逸話があるらしい。町内の菓子店などで販売されています。
(「塙町商工会」HPなどを参考。)

〔 2010/09/04UP (2004/01/08レポ (2003/11入湯)) 〕


E140.28.29.701N36.53.34.400
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■ 塩原(上塩原)温泉 「山の宿 たちばな家」



塩原(上塩原)温泉 「山の宿 たちばな家」
住 所 :栃木県那須塩原市(旧 那須郡塩原町)上塩原458
電 話 :0287-32-2763
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルWeb
紹介ページ (とちぎ観光・物産ガイド)

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。


塩原温泉郷もおくまった、会津寄りにある上塩原温泉は比較的あたらしい温泉地で、塩原のなかではわりに地味なところです。
塩原は不思議なところで、玄関口にあたる下流の大網あたりがいちばん険しく渓谷をなしていて、上流に行くにしたがって次第におだやかな景色になります。
最上流の上塩原あたりまでくると、のどかな山里の風景が広がります。

上塩原温泉は集中管理の「金録源泉」が主力源泉で、エリア内の温泉施設でつかわれていますが、循環が多いようです。
ここは「金録源泉」かけ流しという情報があったので攻めてみました。
情報がすくなく、「湯めぐり手形」にも参加していないので温泉好きにもあまり知られていません。

場所はわかりにくいので要注意。
塩原のメインルートR400から塩原元湯に向かう道に入って、しばらく走ったY字路を右に入り(元湯は左)、しばらく走った左手だったかと思います。

こぢんまりとした民家風のお宿ですが、館内はこざっぱりとして、宿の人(女将?)の応対も親切で居ごこちよさげ。
農家と兼業らしく、地場の高原野菜をつかった料理が名物のようです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 露天からの眺め

廊下のおくにある浴場は、右が女湯、左が男湯。
日曜の昼過ぎで他にお客はおらず、女湯に貸し切りで入れました。
浴場は内湯(赤みかげ石枠伊豆石貼4-5人、熱め)と露天(檜造2人、東屋付、やや熱)の2槽。
露天はかわいい庭園付きでなごめる雰囲気。


【写真 上(左)】 男湯の内湯
【写真 下(右)】 男湯の露天

内湯は石の湯口からの大量投入&底面注入で、側面にあるジェット注入口は作動なし。
軽いオーバーフローはあるものの、投注入量に見合わないので槽内排湯があるかと。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 内湯の露天

露天は木箱から突き出たコック付パイプ湯口から、源泉らしきかなり熱めのお湯を絞り投入。
湯口には白い石膏の析出&緑青がでています。
お湯張り中だったので断言はできませんが、槽内注排湯は見あたらず、たぶん切欠から流し出すかけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 男湯の内湯湯口
【写真 下(右)】 男湯の露天湯口

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で貸し切り独占。


【写真 上(左)】 女湯露天の湯口
【写真 下(右)】 ケロリン桶です

お湯は断然露天のほうがいいので露天のレポです。
無色透明のお湯に白い針状の湯の花を浮かべ、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
ほぼ無味でほのかにやわらかな温泉臭。
きしきしとよわいツルすべととろみを感じる、おだやかで入りごこちのいいお湯です。

帰りしなにすこし話しをした女将?によると、露天はかけ流しで、日帰りはたいてい昼過ぎからOKだが、事前TELしてもらえば確実とのこと。
上塩原らしい清澄なお湯をかけ流しで楽しめるなかなかのお宿とみました。 

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 65.6℃、pH=7.6、湧出量不明、成分総計=1602mg/kg
Na^+=420.1mg/kg、Ca^2+=28.8、Fe^2+=0.1、Cl^-=489.3、SO_4^2-=130.0、HCO_3^-=291.9、陽イオン計=473.6、陰イオン計=912.4、メタけい酸=120.4、メタほう酸=57.8、遊離炭酸=36.7 <H3.1.7分析> (源泉名:金録源泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 塩原高原大根 〕
標高1,000m級の山々に囲まれた塩原は、朝夕の寒暖差が大きい火山灰土壌で、美味しい大根ができます。
「塩原高原大根」は、肉質が柔らかく独特の口当たりがあるので人気が高く、もはや当地のメジャーブランドとなっています。
「道の駅 湯の香しおばら(アグリパル塩原)」では専用コーナーも設けられるほど。
なかでも標高の高い上塩原地区や新湯地区のものは品質に定評があり、上塩原エリアの国道沿いには直売所も並んで「大根街道」と呼ばれます。
収穫時期は8月~11月と、ふつうの大根とはズレているのも人気の秘密か?

〔 2010/09/04UP (2007/04入湯) 〕


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