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■ (サイボク)天然温泉 「花鳥風月」 (旧 サイボク天然温泉 「まきばの湯」)

 

(サイボク)天然温泉 「花鳥風月」

【新施設「花鳥風月」営業データ】
住 所 :埼玉県日高市下大谷沢546
電 話 :042-919-2626
時 間 :10:00~22:00(最終受付21:00) / 原則火休
料 金 :1,000円(土日祝 1,200円、19:00~ 800円)
オフィシャルHP

2013年1月25日閉館し、復活は絶望的とみられていたサイボク天然温泉 「まきばの湯」が、天然温泉「花鳥風月」と名を変えて2014年6月16日(月)にオープンしました。
少しく遅くなりましたが、これは6/21(土)に入湯したときのレポです。

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※7/13に再訪しています。
お湯は6/21のときより、だいぶよくなっていました。さすがに「品質のサイボク」か。
ただ、以前のお湯にくらべると、やはりどうしても今ひとつ感も・・・。
それだけ、以前のお湯が卓越していたということでしょうか。(詳細は追ってレポします。)
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土曜夕刻のわりに温泉前のPの車は少な目。温泉再開がまだ充分に周知されていないのでは。
また、建物右手奥側にあった温泉スタンドは撤去され、再開の予定は現在のところないそうです。

 
【写真 上(左)】 案内図に温泉が復活
【写真 下(右)】 温泉スタンド跡地

館内のレイアウトは大きく変わっていませんが、別料金の岩盤浴「石ノ湯」がなくなり「さわやか酸素ルーム」に変わっています。
また、2階の軽食コーナーが廃止されています。

料金体系は旧施設よりも安く設定。しかも旧施設では別途料金だったレンタルバスタオル・タオル付なのでよけいに割安感があります。
(ただし割引率が高かったスタンプカードは廃止となっています。)

廊下のおく、手前「湯処 花鳥」と奥側「湯処 風月」は、以前のネーミングを受け継いだもので、あたらしい施設名もこの風流な浴場名にちなんだものでしょう。

 
【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 エントランス

毎週水曜日の男女入替制で、この日の男湯は奥(「湯処 風月」(旧「風月の湯」))でした。
脱衣所もほとんど変わっていません。ゆったりと機能的なこの脱衣場は、改善ポイントがほとんどないのだと思います。

 
【写真 上(左)】 外観-2
【写真 下(右)】 夜の外観

 
【写真 上(左)】 エントランスから館内
【写真 下(右)】 浴場入口

内湯の構成も大きな変化はありませんが、細かいところで改変があります。
1.窓ガラスがクリアーになって明るくなった。
2.以前の「マッサージ浴」が炭酸寝湯×3(湯口付)に変更。
3.中温32℃の水風呂が20℃ほどとなり、20℃ほどの水風呂×2の構成に・・・。
3は、冷たい水風呂が好きなので個人的にはありがたいです。

露天はかなり変わっています。
1.つぼ湯×3が撤去され「湯あがり美人」(ボディクリーン)に。
2.ミストサウナは廃止。
3.間欠的にミストを噴出していた「霧の浮船」は廃止。
4.「観天の湯」(洞窟風呂)が温泉足湯に。
5.歩行浴が炭酸泉(寝湯×3、通常浴槽)ゾーンに。
6.露天源泉槽 「風月の湯」はなくなり、炭酸泉浴槽に。
7.階段途中にあった「隠れ湯」は廃止。
8.全体に植栽が減ってすっきりとした感じに。

個人的に痛いのは6.7で、温泉浴槽より炭酸泉浴槽の方が多くなっています。
(「湯処 花鳥」も、ほぼ同様の構成に変更されているよう。)
炭酸泉は浴槽毎に炭酸濃度がちがい、旧歩行浴ゾーンの浴槽はかなり炭酸が効いていました。ここは井水じたいの質がいいので炭酸泉もなかなか快適です。

1~3は経緯からすると当然に予想されたところですが、極上の源泉が楽しめた露天源泉槽 「風月の湯」が炭酸泉になるとは想定外。
個人的には、他の浴槽の湯づかいを循環に切り替えてでも 「風月の湯」のお湯は守りきるのでは?という淡い期待があっただけにこれは残念でした。
でもって、温泉利用浴槽は、内湯、大露天風呂と洞窟内の足湯と思われます。

また、露天上部の浴槽にバイパスがなく、階段を昇った客がときおり浴槽内を通過していく点が改善されるのでは?と考えていましたが、これはそのまま。

内湯は、赤みかげ石の湯口から温度が変動するお湯(源泉では?)の投入+側面熱湯注入で、たしか以前はなかった底面大量注入もあります。
相当量のオーバーフローはあるものの、浴槽脇には「加温、循環、消毒処理」の掲示がありました。
大露天風呂は中央の石の湯口から温度が変動するお湯(源泉では?)の投入+底面&側面熱湯注入で上面排湯口への流し出し。こちらは掲示見あたらず湯づかい状況不明。
内湯・露天とも湯口のお湯は濃度相当の塩味を感じ、加水はないかと思います。ただ、消毒気は感じました。
また、以前ほのかに感じた金気は感じられなかったので徐鉄しているかもしれません。

 
【写真 上(左)】 「湯処 花鳥」の露天(館内掲示より)
【写真 下(右)】 泉源

さて、問題のお湯です。(この日は夕食前(17時頃)と夕食後(20時頃)の2回入ったので分けて書きます。)

【17時頃】(これはあくまでも個人的感想です。)
浴場に入ったとたんに感じる消毒臭。非濾過だったブタのかけ湯のお湯もこころなしか元気がありません。
お客はパラパラで、こんなに空いているサイボクの温泉も久しぶりです。
そのわりにスタッフの数は多く、なんとなくピリピリとした空気が感じられます。
内湯はお湯じたいの消毒臭はさほど強くないものの、室内に消毒臭がこもり気味なのであまり快適ではありません。

大露天風呂はそれなりの塩素系消毒気は感じられるものの、さほど悪いものではありませんでした。(露天では、裏でかすかにアブラ臭の片鱗も・・・。)
まぁ、事情が事情だけに復活当初はこの程度のお湯でもいたしかたなしかなと思いつつ、それでも旧源泉露天の卓越したお湯になじんでいただけにどうしても物足りなさは残ってしまいます。
(旧源泉露天のすばらしさについては、↓の過去レポをご覧くださいませ。)

【20時頃】(これもあくまでも個人的感想です。)
19時から800円と昼間料金より200円(土日祝は400円)安くなるので、当然さきほどより混んでいます。それでも往年の「まきばの湯」に比べるとぜんぜん空いています。
浴場に入ったときの消毒臭がさっきより強いような気がしたので嫌な予感。その予感どおり今回は、内湯、露天ともかなりきつめの消毒湯に変貌していました。

一度、とある事情で消毒剤が過投入された別施設のお湯に入ったことがありますが、正直、この時間の浴感はそれに近いものがありました。
このくらいの残留塩素濃度になると、お湯がぺとついて肌が締めつけられるような違和感のある湯ざわりがでてくるように思います。(で、とても長湯できない。)
じっさい他のお客もそれを感じたのか、温泉槽はガラガラでみな炭酸泉浴槽に集結していました。

再開して初めてのウィークエンドの夕方。事故再発は絶対に防がなくてはならないので、大事をとっての消毒剤投入はやむなしとの感もありますが、なんぼなんでもこれは入れすぎでは?
それと疑問に思ったのは、スタッフが残留塩素を測っている姿が見られなかったことです。(単にタイミング的に合わなかっただけかもしれませんが・・・)
こまめに測っていれば過消毒しなくても状況に応じて必要残留塩素量は確保できるはず。

「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて」(厚生労働省健康局生活衛生課長/健衛発第95号 平成13年9月11日)には、「浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤は、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を、1日2時間以上0.2~0.4mg/Lに保つことが望ましいこと。」とあるので、多くの温泉施設のお湯はこのレベルの残留塩素量をキープしているものとみられますが、ここまでの消毒気を感じるものはそうはありません。
それに残留塩素量は多ければいいというものではなく、実際、上記「マニュアルについて」にも「いずれの方法においても、浴槽水の遊離残留塩素濃度を測定し、薬剤濃度が高くならないよう(1.0mg/L程度までが望ましい。)注意する必要があります。」と注記されています。

旧施設より温泉使用浴槽を絞っているので湯量は確保できるはずで、大ぶりの大露天風呂で規定量の消毒をかけたとしても、それなりの湯質は確保できるような気もしますがどうでしょうか。
(東日本大震災直後の一時期、露天源泉槽 「風月の湯」&「隠れ湯」&「観天の湯」(洞窟風呂)を休止した際、露天メイン浴槽はすばらしいお湯になっていました。いまはそのときに近いほど温泉浴槽を絞っています。)

さらに個人的わがまま(^^;)をいうと、炭酸泉になってしまった露天上段の源泉槽を復活してほしいところ。ここは浴槽が広くなく(前よりさらに狭くなった気がする)、お湯の回転がいいので、混雑時でもいい状態のお湯がキープできるのでは。

事故再発は絶対許されないという剣が峰的状況、しかも再開直前に県内他施設でレジ菌症事故発生、さらに4/29に競合施設だった「やまとの湯狭山店」が閉店し、お客の入り込みが読めないなかでのオープン。
これ以上ないともいえる厳しい条件下での再開だけに、この段階でNG評価を出してしまうのは拙速に過ぎるかと・・・。

あれだけ通い詰めたサイボクの温泉。再発防止は絶対条件としても、なんとか工夫しつつお湯の質を上げて行ってほしいものです。
なんといっても「品質のサイボク」ですから。
回数券を買ったので、じっくり見守っていきたいと思います。

〔 2014/07/03UP (2014/06再オープン入湯) 〕

【 BGM 】





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サイボク天然温泉 「まきばの湯」(旧施設)

【旧「まきばの湯」営業時データ】
住 所 :埼玉県日高市下大谷沢546
電 話 :042-989-4126
時 間 :10:00~22:00 / 月1回程度月休 (2014/05/18現在休業中)
料 金 :1,200円(土日祝 1,500円、17:00~ 全日1,000円、20:30~ 全日700円) (同上)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 日帰り温泉ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (ぽかなび.jp)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

2013年1月25日閉館し、復活は絶望的とみられていたサイボク天然温泉 「まきばの湯」が再開に向け準備に入っているようです。(出所は、→こちら)。
品質のサイボク、どういう湯づかいで復活を図るか、興味がもたれるところです。

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【レポ】
※ 浴場内撮影禁止のため、浴場の写真はありません。

雰囲気・泉質・湯づかいの三拍子揃った日帰り温泉施設で、月に1回はかならず入るホームグラウンドです。
料金体系などが変わっているので最新情報をまじえて再UPします。

サイボクハムの旧日高牧場跡地を掘削・湧出したもので、2002/05自家源泉が湧出、同年10月に温泉スタンドを新設、2004/06/24に温浴施設をオープンしています。

当初原則1,500円でスタート。次第にハードルを下げ、回数券購入で1,000円(スタンプカード20ポイント(1回入浴につき原則1P)で無料券2枚Getできるので、実質は@909円)でいつでも入浴できるようになりました。
また、数年前から時間制限を解除、平日を1,200円に変更し、17:00~(ナイトサービス) 全日1,000円を導入。
最近、20:30~(ひとっ風呂ナイト) 全日700円の料金が設定されて、さらに入りやすくなっています。
また、2007/04に「蔵の湯 鶴ヶ島店」、2009/05に宮沢湖温泉 「喜楽里 別邸」と競合施設がオープンしてからは、期間限定割引サービスなども打ち出されるようになりました。


【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 外観-2

ここは、智光山公園のそばで、ファーマーズマーケットやミートショップなどがあるので以前からよく遊びに来ていました。

 
【写真 上(左)】 ショップ-1
【写真 下(右)】 ショップ-2

 
【写真 上(左)】 ミートショップ
【写真 下(右)】 レストラン

買い物客でにぎわう一角に誕生した立派な2層の建物で、ロビーも広く全体にゆったりとつくられています。
もともとお金をかけてつくられているのと、メンテナンスがとってもよろしいので、開設から9年たった施設にはとても思えません。
ちなみに、ここはスタッフの応対のよさにも定評あり。さすがに”品質のサイボク”です。


【写真 上(左)】 外観-3
【写真 下(右)】 エントランス

浴場は1階で右手「花鳥の湯」と左手「風月の湯」は週毎の男女交替制。
そのおくに別料金の岩盤浴「石ノ湯」もあります。

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 「花鳥の湯」 入口

「花鳥の湯」と左手「風月の湯」は構成がちがい、「花鳥の湯」のほうが露天源泉槽が広く、露天に休憩所もあるのでわたしはこちらが好み。(ただし「風月の湯」にあるミストサウナはありません。)
脱衣所はともにゆったりとして、メンテもしっかりとしているので気持ちがいいです。

館内の飲食処も味はいいですが、おすすめは別棟にある「レストランサイボク」の焼肉コース。
ゴールデンポークやスーパーゴールデンポークといったオリジナル銘柄豚が味わえます。
フロントに断れば外出再入場OKとなり、温泉グルメプランもあります。

 
【写真 下(右)】 「花鳥の湯」 露天 (館内掲出のポスターより)
【写真 上(左)】 「風月の湯」 露天 (同上)

「花鳥の湯」
内湯ゾーンに入ると、いきなり子ブタ像の湯口から源泉が注がれるかけ湯がお出迎え。
このお湯はおそらく非濾過でいちばんいいです。

右手浴槽ゾーンに、内湯「まきばの湯」(赤みかげ石造半ひょうたん形10人強)、マッサージ浴、腰掛足湯(3人)、高温遠赤サウナ、水風呂×2(低温18℃/中温32℃)。
露天ゾーンは、左手につぼ湯(陶製1人×3)、中央に大露天風呂(岩組鉄平石敷25人以上)と、そのおくに「霧の浮船」(間欠的に霧が吹き出す岩風呂)&「望季の湯」(洞窟風呂)がつながってともに岩枠石敷であわせて10人位。
右手には「流水立ち浴」もあります。

中央おくの階段を登ると「隠れ湯」(岩枠石敷3人)、数段上がって露天源泉槽 「花鳥の湯」(鉄平石造5-6人、東屋付)。

「風月の湯」
こちらも入口に子ブタのかけ湯。
内湯は(赤みかげ石造半円形10人位)、マッサージ浴、腰掛足湯(3人)、高温遠赤サウナ、水風呂×2(低温18℃/中温32℃)で「花鳥の湯」とほぼおなじ構成。
露天ゾーンは、左手に歩行浴、中央に大露天風呂(岩組鉄平石敷25人以上)と、そのおくに「霧の浮船」&「観天の湯」(洞窟風呂)で10人位。
右手につぼ湯(陶製1人×3)とその手前にミストサウナがあります。

中央おくの階段を登ると「隠れ湯」(岩枠石敷3人)、数段上がって露天源泉槽 「風月の湯」(鉄平石造4-5人、東屋付)。

露天は豪壮な岩組みですが、上部はハリボテ。なかなか精巧にできていて、こぶしで叩いていかないと継ぎ目がわからないほど。
ただ、どちらも上部の浴槽にバイパスがなく、客がときおり浴槽内を通過していくのは残念。

洗い場はセパレート式で30程度。
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。シャンプー&ソープは上質なオリジナルで柚子とお茶がブースで選べます。
いつもいくのは午後からなのでAMはよくわかりませんが、いちばん混むのは料金が安くなる18:00から1時間程度。
他施設で混む17:00~18:00は新規に入り込む客が少ないので意外に狙い目。

 
【写真 上(左)】 子ブタの湯口 (同上)
【写真 下(右)】 五つ星の温泉

以前は、閉館前の21:00~22:00は客数が減ってきて湯質もよくなるゴールデンタイムだったのですが、最近、20:30~(ひとっ風呂ナイト) 全日700円の料金が設定されて、客数が増えているのは個人的にちと残念。
週末はコンスタントに入り込みますが、全体にスペースが広いのと、お湯のいい浴槽が分散しているのでピーク時をのぞいて比較的ゆったりと入れます。
また、客筋がいいのもここの特長かと。(お子さまもわりに行儀がいい ^^ )
内湯・露天とも洋風と和風がないまぜになっていて、当初はやや違和感がありましたが、いまは慣れて上質な空間を楽しめます。

水風呂とつぼ湯は井水利用、他は温泉利用です。(当初井水利用だったマッサージ浴は温泉に切り替えた模様。)
内湯&露天源泉槽には”源泉かけ流し”の掲示。「流水立ち浴」は50%の希釈湯のようです。

内湯は、赤みかげ石の湯口から非加温源泉と思われるぬる湯を投入(量は変動)+側面注入でオーバーフロー。おそらく側面注入も加温源泉のかけ流しだと思います。
大露天風呂と洞窟風呂は、岩の湯口からの投入+側面注入で浴槽端の上面排湯口への排湯(槽内排湯あるかも・・・)。
うち、洞窟風呂の湯口は非加温源泉かもしれません。
露天源泉槽/「隠れ湯」は、木(/岩)の湯口からの非加温源泉投入+側面熱湯注入で浴槽端の上面排湯口からの排湯で、ここも掛け流しかと。

湯温は露天源泉槽をのぞきほぼ適温で、湯口そばでややぬる、注入口そばでやや熱め。
お湯は浴槽によって違います。

大露天風呂は、タール臭&つよめの磯の香。
洞窟風呂は、よわい磯の香。
「隠れ湯」は、よわい鉱物系アブラ臭+弱磯の香。
内湯は、よわい粘土系アブラ臭。

湯口ではしっかりとした塩味にほのかな金気だし味。
湯色は、うすく茶色に懸濁し、かけ流し系浴槽ではわずかにうす茶の湯の花も浮かびます。
湯ざわりはヌルすべで、ほどよい濃度感。

露天源泉槽のお湯はすぐれものです。
やや熱めのお湯はきもち翠がかったうす茶の微懸濁で、うす茶の湯の花も浮かびます。
湯口でしっかりとした塩味+微だし味によわい鉱物系アブラ臭とほのかな金気臭、湯面でもよわいながらアブラ臭が香ります。
5mg/kg超の食塩泉を裏付ける重厚な浴感があって、よくあたたまるお湯は入り応え充分。
同時に、入るほどにきもちが落ちついていくような格調高いイメージもあって、とっても好み。
浴槽の大きさのわりに投入量が多いので、しっかりと鮮度感も感じられ、浴後は肌がしっとりと落ちつきます。

最近は湯づかいがさらによくなっていて、露天源泉槽湯口では焼けタイヤ臭的な温泉臭さえ感じられます。
浴感も充分で、じっさいH24/2の最新分析では成分濃度がUPしています。

お湯は、露天源泉槽 > 内湯 = 隠れ湯 > 洞窟風呂 > 大露天風呂の順によく、腰掛足湯のお湯もかなりのレベルです。
もっとも変動のはげしいのは内湯で、ここは混雑度に応じて投入量を変えていくので、客数が一気に減ったときなど、露天源泉槽を凌ぐコンディションになるときがあります。

意表をついていいのは秩父伏流水(井水)使用のつぼ湯で、鮮度感があり、こまかな気泡が舞っていてわずかながらアワつきもあります。
内湯の水風呂もカルキ臭なくすこぶる入りごこちのいいもの。

 
【写真 上(左)】 建立された温泉富多神社
【写真 下(右)】 温泉スタンド

ここは湯づかいに相当気をつかっていて、「天然温泉に、塩素系殺菌剤は一切入れておりません」とのこと。
(コストのかかる銀イオン殺菌らしい。)
温泉協会の表示看板があり、全項目で中黒丸(適正)でした。
”療養泉”や効能にこだわりすぎの気がしないでもないですが、力のあるお湯であることは間違いないです。

明らかにスパ銭よりはワンランク上の施設で、レストランの食事も美味しいし、なにより客層は落ち着いていて、スパ銭のようなザワついた感じがないのがいいです。

 
【写真 上(左)】 トントンハウス
【写真 下(右)】 ディスプレイがかわいいです

以前、「料金1,500円はやはり高すぎるとは思いますが、スパ銭並みの料金設定をすると週末はファミリー客殺到でたいへんなことになりそう。料金設定が相当にむずかしい施設かと・・・。個人的には、回数券利用で週末1,000円弱くらいだとまちがいなく”通い”でしょう。」
と書きましたが、競合ができて客が分散し、週末でも実質1,000円弱となったので、予想どおり”通い”のお湯となりました。
とくに全館に流れるヒーリングモードは他の施設では味わえないものなので、疲れ気味の週末などは、ついつい足が向いてしまいます。

※ H24.2に再分析。濃度が濃くなっています。

〔 源泉名:サイボク天然温泉 〕 <H24.2.15分析>
Na-塩化物温泉 39.0℃、pH=8.1、成分総計=7459mg/kg
Na^+=2563.0mg/kg、Mg^2+=11.9、Ca^2+=200.1、Fe^2+=0.3
Cl^-=4249.0、Br^-=19.8、I^-=8.0、HCO_3^-=68.6
陽イオン計=2812、陰イオン計=4347、メタほう酸=78.4

〔 源泉名:サイボク天然温泉 〕 <H14.5.24分析>
Na-塩化物温泉 40.6℃、pH=8.1、922L/min(2,000m掘削揚湯)、成分総計=6972mg/kg
Na^+=2452mg/kg (90.94mval%)、Mg^2+=11.9、Ca^2+=178.6 (7.59)、Fe^2+=0.6
Cl^-=4095 (98.72)、Br^-=20.2、I^-=9.6、HS^-=0.07、HCO_3^-=60.4、CO_3^2-=3.6
陽イオン計=2669 (117.3mval)、陰イオン計=4191 (117.0mval)、メタほう酸=79.5

<温泉利用掲示> (HP内「天然温泉利用証」の説明より引用)
*サイボク天然温泉における6項目の最高ランク説明
〈源泉〉利用源泉も浴槽の所在地にあり、湧出状況も良好である。
〈引湯〉利用源泉の引湯方法や引湯距離に問題なし。
〈泉質〉利用源泉は「療養泉」に該当する泉質である。
〈給湯〉源泉かけ流しである。
〈加水の有無〉加水は一切していない浴槽である。
〈新湯注入率〉浴槽内に充分な量の新湯が注入されていて新鮮である。

〔 2011/06/03内容補強のうえUP (2004/12/04レポをベースに最新状況を付加) 〕


【オープン後の情報】
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〔 2007/05/27レポ 〕

先日「自遊人」の無料パスポ利用で平日(初!)入ってきました。
平日のためか、それとも蔵の湯鶴ヶ島店の温泉開湯の影響か、信じられないくらいに空いていました。21時すぎで内湯5人、露天3人の計8人!
ほぼ全槽でオーバーフローし、週末まど底にしか溜まっていないブタのかけ湯がザンザコにあふれています。

当然のことながらお湯はよく、とくに露天源泉槽ではうす茶の湯の花が浮き、湯面でもアブラ臭がしていました。
水風呂もすばらしく、澄み切った水に灰色の湯の花を浮かべていました。

ほぼベストな状態のサイボクに入れたわけですが、源泉槽と内湯についていえば、週末の混雑時とさほど大きな差がなかったのにはおどろき。
オープン時はお湯がよくてもだんだんにダメになっていってしまう施設が多いなか、ここはじわじわと湯づかいがよくなってきています。
さすがに”品質のサイボク”か?

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〔 2006/09/17日レポ 〕

本日入ってきました。
巾着田の曼珠沙華ブームの影響か大混雑。19時で男湯の入り込みはなんと102人!。
子連れ指数高く場内はプール状態。内湯はあきらかになまり気味で、にごりが入っていましたが、この圧倒的な入場数を受けてもお湯が破綻していないのは驚異。
露天の源泉槽は物理的にMAX4~5人に限定されるので、かなりの鮮度感を保っています。

ここは最低でも月に一度はきてますが、このところ湯づかいが安定し、露天源泉槽と内湯の差がほとんどなくなっていました。源泉露天は入りごこちが悪い(熱湯注入の位置が悪く、階段を登ってきた通過客が浴槽内を通るので落ち着かない)ので、最近はほとんど内湯にいますが、本日はさすがに露天に避難(笑)してました。

総計7g弱の食塩泉は濃すぎず薄すぎず、すこぶる入り心地のいいもので、最近はしっかりとアブラ臭もあるので、とても好きなお湯です。
施設も上質でゆったりしているし、18時からは土日でも1,000円で入れるので、定番化しています。

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〔 2005/09/24レポ 〕

夕方からの割引システム(ナイトプラン)を採用した日高のサイボク「まきばの湯」にいってみました。
ナイトプラン(大人:通常1,500→1,000、子供:通常1,000→700)はだんだんと条件が緩和され、現在は、通年18:00~、土日祝可となっています。(HPには緩和前のが載っています。)

さすがに混んでいましたが、ここは全体にゆったりつくられているので閉口するほどではありません。
お湯は、ゲキ混み順番待ち状態だった露天上段の源泉風呂より、むしろ内湯の湯口そばの方がよく、温泉スタンドと同様のアブラ臭が弱いながら感じられ、塩味もしっかりとありました。
混んでいたので、湯口から非加温非加水源泉を多めにいれていたように思います。
井水使用のつぼ湯も投入量が多く新鮮でよかったでした。
近場の連休夕方で、これだけのお湯を楽しめるのはなかなかにポイントが高いです。
(ただし、循環の大露天と洞窟風風呂は濁りが入って消毒臭がひどく、入る気になれませんでしたが・・・。)

【事前情報】
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埼玉の新顔2湯の情報です 〔 2004/06/14レポ 〕

1.サイボク天然温泉「まきばの湯」(埼玉県日高市)
オープン予定:6/24
料金:1,500円(大人)
営業時間:10:00~22:00
●「ちょっと高め」という情報が気がかりでしたが、やはり・・・。このエリアで1,500円はキツイなぁ。

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「サイボクハム」の日帰り温泉 〔 2003/06/13レポ 〕

埼玉県日高市の「サイボクハム」の日帰り温泉施設の概要が公表されました。(本日付朝日新聞朝刊第2埼玉欄)
名称:まきばの湯
オープン予定:来年6月
施設:延べ床面積約4千㎡ 地下1階 地上2階建、源泉槽、各種露天、サウナなど
投入費:約12億円
         
泉質、レポ済みですが再掲しときます。(略)
淡黄褐色透明でアブラ臭+臭素臭、塩味+苦味+微甘味の複雑な味のする典型的な化石海水系の食塩泉で、とてもいいお湯なので楽しみです。(混みそうですが~)

*稼働中の温泉スタンドは、「利用者が毎月1万人に上る人気ぶり」との事。
 セルフ式3基、100円/20L。車横付け可(ガソリンスタンドタイプ)。100%源泉。

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サイボク天然温泉の泉質 〔 2003/01/11レポ 〕

本日、またもサイボクの温スタで汲んできました。
10/26のカキコで、「チラシや看板には誇らしげに浴感や効能が謳われてますが、分析表の掲示も公開もないのは疑問です。」
と書きましたが、分析表が掲示されてました(パネルへのリライトですが)(略)

やはりけっこう濃いですね、Brもかなりあります。
あいかわらず強烈なアブラ臭を振りまいてます ^^)

それと、郡司さんの「おもしろ温泉ゼミナール」を開催するみたいです。
3/2(日) 14:00~15:30 於:サイボクハム (予定)

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都幾川村温泉スタンド & サイボク天然温泉温泉スタンド 〔 2002/10/26レポ 〕

<都幾川村温泉スタンド>(9~17時、水曜休、問合せ先0493-65-1535(村役場))
「旅館とき川」とは別源泉。場所はONKEN21さんの詳細レポを...。
16時すぎにいきましたが、前後に2組程度で余裕をもって汲めました。
セルフ式1基、30円/20L、10・50・100円硬貨使用可、釣り銭返却なし、飲泉不可。

Na-塩化物温泉(等張性アルカリ性低温泉) 26.8℃、成分総計=8.712g/kg
Na^+=2920.0mg/kg (95.57mval%)、Ca^2+=99.5 (3.74)、Fe^2+=0.4、Cl^-=4191.0 (87.43)、SO_4^2-=583.6 (8.99)、HCO_3^-=259.3 (3.14)、CO_3^2-=10.8、Br^-=10.2、I^-=2.3、陽イオン計=3046.0 (132.90mval)、陰イオン計=5059.0 (135.20mval)、メタほう酸=577.9 <H11.8.23分析>
 
<サイボク天然温泉温泉スタンド>(埼玉県日高市、9~19時、問合せ先0429-85-0869)
少しまえにカキコしました、10/12にオープンのできたて温泉スタンド。
今年5 月に日高牧場跡地より湧出した温泉です。ファーマーズマーケットやレストランのある人気の「サイボクハム」の第2駐車場の奥にあります。
17時頃に行きましたがけっこう盛況でした。ポリタン(600円、20Lなど)も売ってます。
セルフ式3基、100円/20L。車横付け可(ガソリンスタンドタイプ)。100%源泉。
チラシや看板には誇らしげに浴感や効能が謳われてますが、分析表の掲示も公開もないのは疑問です。

Na-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性温泉)、療養泉、pH=8.1、色は微黄色で塩味と微鉄味を有す (チラシより)

生け捕りにしてきた、都幾川村とサイボクの源泉を比較してみると...。
都幾川:微黄色透明で臭素臭、かなり強い塩味。
サイボク:淡黄褐色透明でアブラ臭+臭素臭、塩味+墨っぽい苦味+微甘味の複雑な味、あたたかい。(ゲット時38℃位?)
都幾川は喜連川第二、サイボクは喜連川早乙女からH2S臭を抜いた感じの芳香。
塩味は都幾川村の方が強いですが、サイボクの方が複雑な味臭がします。
まったくの推測ですが、お湯の感じからサイボクは溶存総量で3g/kg以上、Br^-=20mg/kg以上は優にあるかと思います。鉄分もけっこうあるのでは?

どちらもすばらしいポテンシャルをもった温泉かと・・・、近場で好みのアブラ臭と臭素臭が楽しめるのはうれしいことです。
これからもちょくちょく汲みにいきたいです。
とくに、サイボクは2004年頃に温泉施設を建設予定で、この泉質で40.6℃、922L/minというスペックをどう活かしていくのか、興味シンシンです。

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「サイボクハム」に温泉スタンド 〔 2002/10/11レポ 〕

温泉湧出が伝えられていた、埼玉県日高市の「サイボクハム」で12日から温泉スタンドが設置されるようです。(朝日新聞10/11朝刊西埼玉欄)
料金は100円/20L。
40.6℃、922L/min(2000M掘削)の弱アルカリ性泉で、色は「ほんのり黄色の琥珀色」?? とのこと。ガウスさんの情報(8/29)によると、Na-塩化物温泉とのことで化石海水系の食塩泉でしょうか? 楽しみです。
「2004年をめどに地域の日帰り湯治場を目指す『温泉館』を建設する計画」とのことです。

■ブランドグルメ
〔 サイボクのハム・ソーセージ 〕
数々の国際コンテストで受賞し、品質に定評があるサイボクのハム・ソーセージ。
受賞したメダルはじつに1,000個を越えるそう。
東北牧場(宮城県栗原市)、鳩山牧場(埼玉県鳩山町)、南アルプス牧場(山梨県早川町)の3つの牧場で丹精こめて育てられるオリジナル銘柄豚、ゴールデンポークやスーパーゴールデンポークからつくられる逸品です。

〔 2014/05/18最新情報補強のうえUP (2004/12/04レポをベースに最新状況を付加) 〕


E139.23.52.875N35.53.18.306
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