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スタグフレーション??

やっぱり!、やっぱりでしたね。
7~9月期実質GDP(国内総生産)対前期比成長率▲0.4%(年率▲1.6%)。
こうなるともはや、「消費税導入の駆け込み需要による反動減」なぞとはいってられないわな。

今から考えると、ひょっとして今年3月の消費拡大は「駆け込み需要」ではなく、「最後の打ち上げ花火」だったのかも・・・。
「駆け込み需要」は前倒し需要だから、当然買いだめしたものは当分買わない(これが反動減)。買いだめしたものがなくなれば再び需要が戻るはずだけど、なかなかどうしてこれが戻らない。
体感的にも4月以降の物価上昇は3%アップなんてものじゃなかった。以前の5%税込価格に8%上乗せなんてのばざらだし、価格は抑えても容量はゲキ減りなんてのも・・・。

物価上昇のわりに給料は増えず、8月までで実質賃金総額は前年同月比で14ヶ月ずっと減少、消費者物価指数は15ヶ月ず~と増加。
入るものが増えず、出るものが高くなっては、そりゃ、出る量(買う量)を抑えるしかないわな。
将来は思いっきり不安だし、なんか相続税もとられそうだしで、生活防衛は自然の流れか・・・。

株価が上昇しているのでたしかに一部の株ホルダーは利益を享受したはず。
わたしも株をやっているので、物価上昇分程度は楽勝で取り戻してる。
でも、株ホルダーはごく一部だし、多くは配当狙いで売買しないので株高メリットを享受できる人がどれだけいるかどうか。
(だからといって株の売買をおすすめするわけではないです念のため。新聞の株価欄見てるだけじゃ普通に数十万吹っ飛ばすなんてあっという間だし、株は本当にこわい。ひたすら自己責任の世界です。)

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スタグフレーション(stagflation)。
スタグネーション(stagnation:停滞)とインフレーション(inflation:物価上昇)の合成語。不況なのにインフレが進行すること。賃金上昇を伴わないインフレ(物価上昇)で「タチの悪い(最悪の)インフレ」とも呼ばれておそれられる。

ここにきて、俄然「スタグフレーション」懸念が急浮上。スタグフレーションはふつうは商品の不足が引き起こすが、今回は消費税増税&便乗値上げ&円安の三重苦が重なっての出現か?
ほんとうにスタグフレーションだとすると、これはこわいですよ。

デフレ、デフレというけれど、これは生産、ないしサービス技術の向上によるところが意外に大きいと思う。
生産(サービス)技術が上がると人手が要らなくなる。これは給料がなくなるか減るかを意味する。
いってみれば、給与水準が低くなった分、物価もそれに見合って安くなっただけじゃないのかと・・・。
だから売価(売上)が上がらなくても企業の内部留保が積み上がっていくのでは・・・。(過去最高益企業もけっこうある)

■モノが売れる → 売上が上がる → 企業利益も伸びる → 給料が上がる → モノを買う
というこれまでの循環がくずれ、
■モノが売れない → 売上が上がらないけど人件費を削ったので企業利益は伸びる → 利益は伸びても給料を上げない → 給料が上がらないのでモノを買わない
という流れになっているのではないか。

そうなると、
■モノの値段を上げる → 企業の売上が伸びる → 企業の利益も伸びる → 給料が上がる → モノを買う → 景気がよくなる
というインフレターゲット戦略はどうなのかな?

■モノの値段を上げる → モノを買わなくなるので企業の売上は伸びない → 人件費カットで利益を確保しているので給料は上げない、もしくはさらに下げる → 給料が増えないか減る → よりいっそうモノを買わなくなる → 売れないので売価を下げる → 売価を下げても耐久生活に慣れてしまった人々は買わない → さらに景気が冷え込む
という感じがしなくもないが。(これは結果的に物価が下がるのでスタグフレーションじゃないと思うが、縮小均衡状態。)
それにこの円安がつづくと、原材料費の高騰が人件費削減バッファーを喰ってしまい企業が立ち行かなくなるおそれも・・・。

日本人は堅実かつ忍耐づよいので、なんかあっさり耐久生活に慣れてしまいそう。
じっさい便乗値上げ的に価格を引き上げた商品をもとの値段(消費税5%時の税込価格で実質値下げ)に戻しても、売上がもとに戻らないケースもけっこうある模様。今回どういう値上げをしたか、消費者はよ~く見てたからね・・・。


政局になっちゃたし、「自爆解散」とかいわれてるけど、政権時に消費税増税あっさり導入した野党(民主党)だって争点絞りきれないだろうし、ほんとうにワケわからず。
Webで人気のおねこ様を党首にした新党のほうが票集めたりして・・・(笑)




温泉とは全然関係ないですが、いろいろ釈然としないことが多くなってきたので、なんとなくおカキコしてみました。

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■ かぶと湯温泉 「山水楼」

 

かぶと湯温泉 「山水楼」
住 所 :神奈川県厚木市七沢2062
電 話 :046-248-0025
時 間 :11:00~17:00/原則火休
料 金 :1,000円(税込)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (厚木観光協会Web)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

厚木市の丹沢山麓にはいくつかのいで湯があって東丹沢七沢温泉郷と呼ばれています。
そのなかの一湯、かぶと湯温泉はお湯のいい一軒宿として温泉好きのあいだに知られています。
大正12年関東大震災で自然湧出した良質の温泉を、今も変わらず掛け流しで使用し、都心から一番近い秘湯と呼ばれているとのこと。(厚木市資料)

 
【写真 上(左)】 アプローチ看板-1
【写真 下(右)】 アプローチ看板-2

温泉郷の一湯として数えられているものの、アプローチや佇まいは完璧に秘湯の一軒宿的。
手前に第一駐車場があり、「この先Uターンできないおそれ」の看板があるので、ここで停めるのがベター。ここから歩いてもたいした距離ではありません。

 
【写真 上(左)】 ここから先は道が狭くなります
【写真 下(右)】 坂道を下っていくと見えてきます

起り屋根風の味のある外観。”かぶと湯温泉 山水楼”の紺の暖簾が風趣を添えています。
山の宿らしい趣のある帳場。日帰り入浴は帳場左手の廊下の奥での受付。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 渋い玄関脇の看板

 
【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 洗面所

脱衣所はこぢんまり。掲示類はしっかりしていて、源泉や湯づかいに矜持をもっている姿勢が感じられます。

さらに奥の別棟が浴場。手前左手が男湯、奥手右側が女湯です。
アプローチ途中にある洗面所の水カランもよわいたまご臭があったので源泉使用かも。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 露天からの景色

浴場は二面採光ながら竹林や木々に囲まれているのでさほど明るくはありません。
新設されたらしい露天は右手にあって、小沢を見下ろすなかなかのロケーション。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

内湯は黒みかげ石枠側面タイル鉄平石敷き3人ほどで、右手に仲良くふたつ並んだたけのこ状の湯口の左から熱湯の少量投入。右手からは投入なし。湯口には白い析出が出ています。
槽内排湯は不明ですが、投入量に見合うオーバーフローがあったので、おそらく全量かけ流しかと思います。

 
【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

露天はみかげ石枠伊豆石敷き3人ほどのL字型で、沢側と手前側の2ヶ所の石の湯口があります。
こちらも槽内排湯は見あたらず相当量のオーバーフローがあったのでかけ流しでは?

 
【写真 上(左)】 露天湯口(沢側)
【写真 下(右)】 露天湯口(手前)

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランはよわいたまご臭を感じ、源泉使用だと思います。
日曜14時で独占~2人とゆったり入れました。

 
【写真 上(左)】 カランも源泉
【写真 下(右)】 内湯の湯口

お湯は内湯でほぼ適温、露天でやや熱め。無色透明でわずかに白い浮遊物。
弱芒硝味+微苦味+弱たまご味によわい甘イオウ臭。ほこほことおだやかな湯の香は、湯質の確かさを感じさせるもの。よわい甘イオウ臭は湯口だけでなく湯面でも感じられます。

明瞭なツルすべと弱とろみに裏でキシキシも感じる複雑な湯ざわり。
浴後はお肌つるつるの文句なしの美人の湯系。

湯の香や湯ざわりから、最初は秩父あたりのたまご水系の源泉をイメージしますが、こちらは硫酸塩泉と強アルカリが競っているような感じでニュアンスが違います。

丹沢南麓は関東でも有数の高pH源泉が点在するところで、このお湯もpHの高さをいかんなく発揮しています。
このあたりでいままで入ったなかでは屈指の湯づかいのお湯で、雰囲気もよくここはなかなかのおすすめです。
ただし、こぢんまりとした浴場なので、行楽シーズン夕方は避けた方がいいかもしれません。

〔 源泉名:かぶと湯温泉 〕 <H16.8.11分析>
規定泉(メタけい酸・メタほう酸)(Na-(CO3)・SO4型) 17.4*℃、pH=10.1、湧出量=5.0L/min自噴、成分総計=0.241g/kg
Na^+=61.1mg/kg (99.40mval%)、
OH^-=1.70、Cl^-=14.0 (11.96)、HS^-=0.64、SO_4^2-=36.2 (23.01)、HCO_3^-=29.8 (15.03)、CO_3^2-=22.7 (23.31)、HSiO_3^-=43.7 (17.49)、BO_2^-=5.93 (4.30)
陽イオン計=61.3 (2.68mval)、陰イオン計=156 (3.26mval)、メタけい酸=22.2、メタほう酸=0.96

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環装置等使用:なし 塩素系薬剤使用:不明

〔 館内掲示 〕
当温泉は、何よりも泉質を大切にしているため、温泉成分が精製される恐れのある循環器等は使用しておりません。したがって温度調節はすべて手動で行っており、微調節が大変困難であります。その為、お湯の温度は40℃~43℃を許容範囲とさせていただきます。

風呂場内は、浴槽・上り湯・シャワーの湯・水すべて源泉(温泉)でまかなっております。

■ブランドグルメ
〔 飯山・七沢の猪鍋 〕
飯山・七沢温泉郷の冬の味覚としてふるくから知られるもの。
猪鍋は、猪肉を薄切りにして牡丹の花に似せて皿の上に盛りつけられることから「牡丹 (ぼたん)鍋」とも呼ばれます。
野菜、きのこ、豆腐などとともに味噌仕立てで賞味され、身体があたたまる野趣あふれる鍋として人気があります。
飯山・七沢温泉郷の温泉宿では日帰りでも賞味することができます。

〔 2014/11/08UP (2011/11入湯) 〕


E139.17.34.514N35.27.10.038

【 BGM 】
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■ 伊豆山温泉 「伊豆山浜浴場」 〔 Pick Up温泉 〕

 

<伊豆山温泉 「伊豆山浜浴場」>
(静岡県熱海市伊豆山579-37、14:30~21:00、木休、350円、0557-80-0210)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (伊豆山温泉旅館組合Web)

伊豆山温泉の名湯、”走り湯”をつかう共同浴場。
1度目は場所がわからず、2度目は機械故障、3度目のトライにしてようやく入湯。
でも、正月時間だったので、ぎりぎり10分くらいの入湯でした。
このみのお湯につきこのままで済ますわけにはいかず(笑)、4度目のトライでじっくりと堪能。
完全版レポをUPします。

場所は、「偕楽園」の上手。
走り湯や「うみのホテル中田屋」とはアプローチがちがい、1本湯河原寄りの小路(逢初橋北側)を海側に入って道なり。
細くて段差の多い道なので大型車や車高の低い車は要注意。ただし付近は駐禁の可能性が高く、海沿いは伊豆山漁港そばなので駐車厳禁。
どこかに車を停めて歩いてアプローチするのがよろしいかと。

 
【写真 上(左)】 国道から階段を下ります(2013)
【写真 下(右)】 伊豆山神社へ続く階段(2013)

よこの階段は、海側の”走り湯”から山手の伊豆山神社まで延々とつづく参道。ピンク色の殺風景なビルの1階にあります。

 
【写真 上(左)】 階段から(2013)
【写真 下(右)】 入口(2013)

  
【写真 上(左)】 営業案内(2013)
【写真 下(右)】 脱衣所(2007)

15時少し前に突入しましたが、正月時間ということで15時まで。
当番のおばちゃんのご厚意で入湯できたものの、ぬる湯槽のほうはすでにお湯が抜かれていました。(3度目トライ)

 
【写真 上(左)】 浴場(2007)
【写真 下(右)】 浴槽(2007)

4度目トライ時は「水葉亭」に泊まって歩いて行ったので、じっくりと入れました。この時は日曜17時で独占~4人。

階段の途中から入り、手前左手が男湯、奥が女湯。
脱衣所はわりに広めでこざっぱり、木板の床の感触が気持ちいいです。

 
【写真 上(左)】 浴場(2013)
【写真 下(右)】 別の角度から(2013)

窓が小さくやや暗めの浴場は共同浴場にしてはまあまあ広めで、水色のタイル貼2-3人の浴槽が隣あってふたつ。
右手が熱湯、左がぬる湯。(”ぬる湯”と掲示あるものの、適温かやや熱いくらい。)

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーともたぶんなし。
椅子、桶などが整然と並べられている様は、さすがに共同浴場。浴客もほとんど地元客で、正統派共同浴場的な雰囲気をもっています。

 
【写真 上(左)】 熱湯槽(2007)
【写真 下(右)】 湯口(2007)

ごついコックつきカランを布製湯の花キャッチャー経由で塩ビパイプに注ぎ込み、そこから浴槽内に注入。源泉はゲキ熱なので手に触れられぬよう注入方式にしているのかも。
コックをひねるとゲキ熱源泉が吹き出してきました。(3度目)
熱湯の絞り投入につき、オーバーフロー量は多くはないものの源泉かけ流しです。

緑色にうすにごったお湯は43~44℃ほどの熱湯で浮遊物はほとんどなし。
強塩味につよい苦味。この強苦味が走り湯の特長です。
湯の香はよわく、わずかに磯の香を感じる程度。

 
【写真 上(左)】 湯色&湯口(2007)
【写真 下(右)】 走り湯泉源(2007)

土類食塩泉的なひっかかりとぺとぺと感のあるお湯ながら、うらでしっかりとろみが効いていて、土類食塩泉らしからぬ格調の高さを感じます。
総成分=9242.1mg/kg程度とは思えないみっしりとした力感、肌に食い込むような入り応えとつよいあたたまりがあります。

さすがに名湯”走り湯”。
有無をいわせぬ存在感は、名湯ひしめく熱海界隈でも横綱格かと思います。
「偕楽園」の”走り湯”もいいですが、共同湯で味わう”走り湯”は、やはりひと味ちがうものがあります。

おばちゃんの話しによると、熱湯浴槽は加水なし源泉100%を入れている。引湯していったんタンクにためてから注いでいるので、まだしも入れる温度になるとのこと。

伊豆山にはかつて「般若院浴場」という凄みのある名湯がありましたが、2005年春に取り壊されてしまったので、伊豆山ではここが唯一の共同浴場となりました。
「般若院浴場」はこことはまったくニュアンスのちがうお湯でした。
伊豆山温泉はかつて、ふたつのたぐいまれな名湯を味わえる共同浴場をもっていたわけで、温泉マニアには一目も二目もおかれていました。

〔 源泉名:第2走り湯 〕 <S58.8.23分析>
Ca・Na-塩化物泉 71℃、pH=7.6、湧出量不明、総成分=9242.1mg/kg
Na^+=1170.0mg/kg 、Mg^2+=25.7、Ca^2+=2140.0、Fe^2+=0.3
Cl^-=4858.0、Br^-=16.6、I^-=6.3(?)、SO_4^2-=853.2、HCO_3^-=32.6
メタけい酸=77.5、メタほう酸=6.4

<温泉利用掲示>
加水:あり

〔 2014/11/08UP (2007/01・2013/02入湯) 〕


E139.5.18.804N35.6.29.748

【 BGM 】
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