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■ カンチ山鉱泉 「富士屋旅館」 〔営業休止中?〕

 

カンチ山鉱泉 「富士屋旅館」 〔営業休止中?〕
住 所 :福島県いわき市小名浜岡小名山田作20
電 話 :0246-53-5970 〔営業休止中?〕
時 間 :時間要問合せ 〔営業休止中?〕
料 金 :500円 〔営業休止中?〕
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2003年秋に1度だけ入湯し、強烈な印象が残っているお湯。
レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいていますが、写真や文章を補強して当ブログにリニューアルUPします。
なお、このお湯はすでに営業休止しているとのWeb情報があり、現在は入湯不可とみられます。

 
【写真 上(左)】 見逃せない案内看板
【写真 下(右)】 敷地には燃料用の廃材

いわき市内に潜む秘湯。
R6常磐バイパス「住吉」交差点を東に折れて、すぐのT字路信号を右折(県道66)します。
少し走るとY字路があるので斜め左に進み、最初に出てくる歩道橋の交差点を左折。
立派な道をしばらく走ると左手の奥まった斜面に案内看板があります。
おそらく唯一の看板なので、これを見逃すとまず到達できません。

 
【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 外観-2

この看板を左折してダートをしばらく走ると、庭先に燃料用らしい廃材が積み上げられ、外壁に”カンチ山”と手書きされた、なんともB級な佇まいの建物が見えてきます。

道のどん詰まり。背後にうっそうと茂る竹林を背負い、前面は開けてかなりの駐車スペースがあります。
右手の母屋はわりにまともな建物ですが、左手の建物は水色に塗られた木造?の外壁とその上に葺かれた朱い瓦屋根のコントラストがなんともいえない雰囲気を醸し出しています。

 
【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 営業案内

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 館内

いくら声をかけても宿の人が出てきません。
ちょうど廊下を通りがかった下着姿のお客?が、宿の人を呼びにいってくれました (^^;
廊下にマンガ本の棚があったりしてB級ワールド炸裂の館内。でも意外に清掃がきいていて不快な感じはまったくありません。
廊下のおくに浴室が2つあり、空いている方に適宜案内しているようですが、ひとつしかお湯を入れていないこともあるようです。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 おくの浴場

行ったときは両方とも空いていて奥側の浴室へと案内されました。
こじんまりとした浴室には、1人入ればいっぱいの古びたタイル貼浴槽がひとつ。ピンク色の壁面タイルと紺鼠色の浴槽タイルのコントラストが絶妙な味わい。天井が高く、こもりはほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 高い天井
【写真 下(右)】 絶妙なタイルの意匠

浴槽外面や内床の不思議な意匠&色調のタイル貼りも、これまたいい味を出しています。
さらに圧巻なのは、壁面に填め込まれた富士山と鯉の2枚のタイル絵。
ピンクのベースタイルにあえて黒いタイルで縁を取るなど、つくり手のただものでないセンスが感じられます。
タイルのところどころには欠けやひびが生じていますが、これも時を刻んだ風合いと化しています。
カラン・シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。休日10時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 タイル絵

お湯の投入はなく、側面にふたつあいている孔から薪焚きのお湯が供給されているようで、オーバーフローもないので加温源泉の溜め湯かと。
別に壁から突き出た冷水の出るカランがあって、よこにはコップが置いてありました。
しっかりとした重曹味があったので、これは非加温源泉だと思います。

 
【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 コップがおいてありました

浅めに張られた適温のお湯は緑褐色を呈し、透明度50cmくらいのにごり湯となっています。
湯中には茶色の浮遊物がたくさんただよっています。
微重曹味で北茨城の湯の網温泉「鹿の湯松屋」に似た漢方薬を思わせる苦っぽいような独特な薬臭。
からだのなかまで染み渡るような独特な浴感があって、入るほどに気持ちが落ち着いていくようないいお湯です。
あたたまり感はさほど強くはありませんが、浴後なかなか冷めません。

 
【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

 
【写真 上(左)】 浴槽から脱衣所
【写真 下(右)】 説明書き

帰り際に、まだ空いていた手前のもうひとつの浴場をのぞいてみました。
こちらはクリーム色のタイル壁面にアルプス風のタイル絵があしらわれていました。
浴槽の大きさはほぼ同じで、こちらも浅めにお湯が張られ、半分だけ木板で蓋がされていました。

 
【写真 上(左)】 手前の浴場
【写真 下(右)】 手前の浴場のタイル絵

浴後、女将さん?と少し話しをしました。
薪焚きなのでお湯がやわらかいとよくいわれる。”カンチ”とは、地元の方言で”やけど”のことで、とくに皮膚病関係に特効があり、アトピー治療で滞在する人もいるそうです。

いわき周辺にはこのような小規模な鉱泉がたくさんありましたが、近年、廃業の動きが目立っているようです。
入った限りではどれも味わい深い魅力をもっているので、何とか頑張って続けていって欲しいものです。

温泉分析書なし、鉱泉?
浴室内掲示に「この鉱泉はカンチ山より沸き出る天然水を使用しており、季節により色に変化がありますが水質に影響はありません。」とあり。

追記.
このお湯は、東日本大震災のかなり前に、すでに営業を休止しているようです。
”カンチ山”というインパクトある名前、壁面に手書きの看板、そしてなにより説得力あふれる質感のお湯。
しみじみと趣ふかい、いわきの湯めぐりのなかでもとくに感慨のふかい入湯となりました。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2016/01/11写真・内容補強のうえリニューアルUP (2003/11入湯) 〕


E140.54.2.130N36.57.57.100
※ 地図はWeb検索によるもので、別の位置を示している可能性があります。

【 BGM 】
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■ 谷地温泉 「石川屋」

 

谷地温泉 「石川屋」
住 所 :福島県いわき市大久町大久寺下谷地17
電 話 :0246-82-2951
時 間 :6:00~21:30
料 金 :300円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。(東日本大震災の影響で、営業状況が変わっている可能性があります。)

いわきの北東にある自家源泉の湯宿が日帰り対応。
場所は説明しにくいので、下の地図をご覧ください。自家源泉の湯宿がいくつか点在しているエリアで、久之浜温泉「たきた館」のそばです。

 
【写真 上(左)】 いわき北東部の温泉群
【写真 下(右)】 「たきた館」も近いです

近くに行くとサインがでているので、それに従っていくと自然に着きます。
前庭に庭園を配した民家風のつくりで、看板がなければそれとはわからないかも。
館内はとてもよくメンテされています。

 
【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

 
【写真 上(左)】 Pからのアプローチ
【写真 下(右)】 帳場

浴場へはたしか母屋から廊下を渡ってのアプローチ。手前が女湯、おくが男湯でした。
大広間には地元客がおおぜいいましたが、浴場は空いていました。
日曜14時で3人~独占。

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

窓の広い明るい浴室で、内床の職人芸的タイル貼りがいい味をだしています。
広くはないものの、開け放たれた窓から風が吹き込んで快適。
浴槽はタイル貼3-4人のものがひとつ。
カラン2は源泉かも。シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 職人芸のタイル貼り

側面注入で側面吸湯?。入るとオーバーフローするもののすぐに水位が下がるので、なにか仕掛けがあるのかもしれません。
壁から突き出ているカランは水で、なぜかメモがのこっていないので源泉かどうかは不明。

 
【写真 上(左)】 味のある浴槽
【写真 下(右)】 注入口

ややぬるめのお湯は灰色にうすにごり、白い針状の湯の花とこまかな気泡がただよっています。湯中の指先がよわく青白く発光し、わずかながらアワつきがありました。

よわい甘味にいわき周辺によくある苦っぽいような漢方薬的湯の香。
なんとなくイオウの気配を感じるお湯ですが、味臭ともにイオウ気は感じられませんでした。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉?

明瞭なヌルすべととろみ。独特のあと曳き感があってなかなか脱出できません。
際立ったキャラはないものの、しみじみと味わいぶかい、いかにもいわきらしいいいお湯です。
分析書はみあたりませんでしたが、重曹をメインに硫酸塩も含んでいるような感じがしました。

お湯もいいですが、浴場の雰囲気が出色。これが300円で入れるのですから温泉好きは見逃せないところかと。

〔 2013/01/28UP (2009/04入湯) 〕


E140.56.53.678N37.10.28.489
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■ 天栄温泉 「天栄湯」

 

天栄温泉 「天栄湯」
住 所 :福島県岩瀬郡天栄村牧之内天栄山1
電 話 :0248-82-3121
時 間 :10:00~16:00(奨事前確認)
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

白河の西、猪苗代の南にあたる天栄村は地味な立地ながら、市町村合併されずに残っている貴重な村です。
ここには、二岐、岩瀬湯本などの名湯のほかにいくつかの温泉があって、「天栄湯めぐり手形」が発行されています。

 
【写真 上(左)】 案内サイン
【写真 下(右)】 入口のサイン

須賀川から羽鳥湖に抜けるR118沿いにある客室数7室のこぢんまりとした湯宿が日帰り対応するもの。
なかなか行かないエリアにつき入湯が遅れました。
道沿いといっても通行量が少ないのでいたって閑か。秘湯的ロケといってもいいかも。

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 調度-1

鄙び入ったお宿かと思いきやなかなかに綺麗なつくりで、館内も古民家的で雰囲気があります。
ちょっとした調度類がさりげなく効いていて、たぶん女将さんのセンスがいいのでしょう。
ここは大正初期に湯治宿として開業した老舗なのでした。

 
【写真 上(左)】 調度-2
【写真 下(右)】 男湯入口

浴場は男女別。
サンルームのような採光のよい浴場に、赤みかげ石枠伊豆石敷き4-5人のたっぷりふかめで入りごこちのよい浴槽がひとつ。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

細野川の谷筋を見おろす雰囲気あるロケで、対岸の斜面にはハシゴがかけられたポイントがあるのでここが泉源かもしれません。

 
【写真 上(左)】 細野川の流れ
【写真 下(右)】 対岸のハシゴ

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。べつに源泉とおぼしき冷水カランがあります。
土曜15時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入口

底面からの熱湯大量注入と側面からのぬるめで少量注入の2ヶ所を確認、沢側側溝への大量流し出し+よわいオーバーフロー。他の槽内口は作動なしか?。
分析書湧出量と投入量からみて循環があるかと思いますが、お湯のコンディションは上々でした。

 
【写真 上(左)】 源泉?
【写真 下(右)】 側溝への大量流し出し

ほぼ適温のお湯は、きれいに澄み切って白い浮遊物をうかべています。
純度の高い硫酸塩泉らしく、湯中の指先がかなりつよく青白に発光しています。

 
【写真 上(左)】 オーバーフローも・・・
【写真 下(右)】 湯色

弱酸味収斂味、ほこほことした石膏臭によわい焦げ臭がまじる個性的な湯の香。
つよいきしきし感と肌に染み入るような弱酸性泉独特の湯ざわり。
はっきりと味臭にはでてきていないものの、金気の裏効きも感じます。

なんとなく箱根姥子の「秀明館」にかぶるものを感じました。
浴後は肌がつるつるになり充実した爽快感につつまれます。
冷鉱泉ながらふるくから効能をうたわれ湯治につかわれていたという由緒をうらづける、フックのあるお湯とみました。
個人的にこの手のお湯は好物なので、あとを曳きまくりついつい長湯に・・・。

郡山~須賀川あたりはどちらかというとアルカリ泉系が多いので、明礬がかった弱酸性のこのお湯は異彩を放っています。
さすがに福島。ところどころにある一軒宿のレベルも相当なもので、認識を新たにした一湯となりました。

〔 源泉名:天栄湯 天栄一号泉 〕 <H21.3.31分析>(HPより)
Ca・Mg・Al-硫酸塩泉 6.3℃、pH=4.0、1.2L/min自然湧出、成分総計=1498mg/kg
Na^+=18.9mg/kg (3.98mval%)、Mg^2+=61.3 (24.42)、Ca^2+=206.1 (49.76)、Al^3+=37.5 (20.18)、Fe^2+=1.1
Cl^-=2.4 (0.34)、SO_4^2-=939.8 (99.25)
陽イオン計=331.5 (20.66mval)、陰イオン計=946.3 (19.72mval)、メタけい酸=93.5、遊離炭酸=127.1

〔 HP掲載 〕
天栄温泉は硫酸塩冷鉱泉です。動脈硬化症、皮膚の活性化に効能がございます。昔から近郷近在の人々が桶に鉱泉を汲んで、自宅へ持ち帰り、「身体に良い」と 言って入浴していた天栄湯。明治末に宿ができて以来、湯治療養の湯として多くの方に利用されています。

■ブランドグルメ
〔 天栄ヤーコン 〕
ヤーコンは南米アンデス原産のキク科の作物で、塊根(イモ)と塊茎を食用にします。
腸内の善玉菌、ビフィズス菌の栄養源とされるフラクトオリゴ糖を多く含む作物として知られています。
夏涼しい山間地で、収穫時の10月から12月にかけて気温の寒暖差の激しいところが栽培に適しているとされ、天栄村はその条件を満たしているため、特産品として栽培に力が入れられています。
ヤーコンうどん、ヤーコンクッキー、ヤーコン茶、ヤーコン飴などの加工品も製造・販売されています。

〔 2012/09/07UP (2009/03入湯) 〕


E140.8.41.080N37.15.54.801
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■ 石橋温泉 「石橋ヘルス温泉」

 

石橋温泉 「石橋ヘルス温泉」
住 所 :福島県郡山市安積町成田字島河原24-2
電 話 :024-946-7800
時 間 :10:00~22:00 / 第3木休
料 金 :500円 (温泉プール別途)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (郡山市観光協会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

郡山は温泉都市で、「郡山日帰り温泉」という湯めぐりガイドが出ているほどです。
なかでも南西部、安積町あたりは日帰り温泉が集結しています。
笹原川沿いに「なりた温泉」「あさかの杜」「バーデン温泉」そしてここなど、質のよい自家源泉のお湯がひしめくさまは、甲府の貢川沿い、貢川~竜王あたりを彷彿とさせます。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 浴場入口

木工団地内にたたずむ日帰り施設で、浴場そのものより「温泉プール」のほうが有名なようです。
広いPのおくに端正で立派な建物。Pのよこに湯けむりを上げている石槽は泉源かもしれません。

受付の左手が浴場、手前右が男湯、左手おくが女湯です。
脱衣所はプール型の細長タイプでちと窮屈。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 露天

浴室はこのあたりの温泉ではもっともこぢんまりとしたものですが、しっかり露天がついています。
手前内湯ゾーンに赤みかげ石枠タイル貼10人弱の内湯と、隣接した露天ゾーンに白みかげ石枠タイル貼3-4人の露天の2槽。
内湯はややこもり気味。露天は軒下タイプで眺望はないものの風はとおります。
コンパクトにまとまったなかなかいい浴場です。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 端正な露天

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日21時で3人~独占と空いていました。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

内湯は石膏の析出で彩られた赤みかげ石の湯口からかなりの量を投入し、槽内注排湯はたぶんなく、オーバーフローのかけ流し。
露天は木の湯口からやや熱湯を投入し、こちらも槽内注排湯なしのオーバーフローはかけ流しでしょう。
湯温は内湯で適温~やや熱、露天はややぬるめ。

 
【写真 上(左)】 潤沢なオーバーフロー
【写真 下(右)】 露天の湯色

お湯はうすく黄緑がかってほぼ透明。
芒硝味微塩味にまじる甘味と苦味が渋い。郡山によくあるミシン油的草臭がしっかり香ります。
ツルすべに明瞭なとろみが加わって蜜のようなとろとろとした湯ざわりはすこぶる入りごこちのいいもの。
いわき北部あたりのお湯にも近いような気がします。
鮮度感はかなり高いのにほてりはさほどつよくなく、浴後は爽快感とともにほこほことしたあたたまりが持続します。

名湯ぞろいの郡山ではわりに地味な存在ですが、郡山のなかでもキャラの立ったお湯、おすすめです。

〔 源泉名:石橋温泉 〕 <H21.3.19分析>
Na-塩化物泉 45.2℃、pH=8.6、464L/min掘削揚湯、成分総計=1.245g/kg
Na^+=388.1mg/kg (96.51mval%)、Ca^2+=7.3、F^-=16.2、Cl^-=388.0 (61.15)、Br^-=0.7、I^-=0.5、SO_4^2-=169.5 (19.73)、HCO_3^-=88.4 (8.11)、CO_3^2-=33.2
陽イオン計=403.2 (17.49mval)、陰イオン計=696.5 (17.89mval)、メタけい酸=48.6、メタほう酸=97.1

〔 源泉名:石橋温泉 〕 <H元.11.21分析>
Na-塩化物温泉 45.8℃、pH=8.7、湧出量不明、成分総計=1.358g/kg
Na^+=430.3mg/kg、Ca^2+=8.6、Fe^2+=0.1、F^-=16.1、Cl^-=448.7、SO_4^2-=176.6、HCO_3^-=90.4、CO_3^2-=29.6
陽イオン計=445.5、陰イオン計=761.4、メタけい酸=37.5、メタほう酸=113.6

■ブランドグルメ
〔 あさか野杵つきもち 〕
市内日和田町の女性農産加工グループがつくる杵つきもちで、非常に優れた食味をもつものの、栽培がむずかしいとされるもち米「こがねもち」を100%使用しているという情報があります。
(郡山市特産品づくり推進協議会HPなどを参考。)

〔 2012/06/27UP (2010/11入湯) 〕


E140.20.50.500N37.21.23.490
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■ あゆり温泉 「矢吹町老人福祉センター」 〔 Pick Up温泉 〕



あゆり温泉 「矢吹町老人福祉センター」
住 所 :福島県西白河郡矢吹町八幡町442
電 話 :0248-42-2615
時 間 :9:00~22:00 / 第4火休
料 金 :400円(入浴のみ)
※ 現在、あゆり温泉は、施設等の復旧作業を行っており、11月に営業を再開する予定です。(町HPより)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

ヌルすべ湯のメッカ矢吹町にある公共系施設が日帰り対応するもの。
なお、町HPによると、現在、施設等の復旧作業のため休業中で、11月に営業再開予定とのこと。


【写真 上(左)】 温スタ
【写真 下(右)】 温泉利用温室

場所はあぶくま道路「矢吹中央」ICのそば、ロードサイド型大型店が並ぶ交通の要衝にあります。
老人福祉センターのお湯ですが、施設は大ぶりで温泉スタンドはおろか、温泉熱利用の温室まで併設されています。
典型的な公共福祉系施設で脱衣所は広め。ござ敷き木製の脱衣棚が渋い。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 内湯

天井高く窓の広いあかるい浴室に赤みかげ石枠タイル貼20人ほどの大ぶりな内湯。
右手扉から通路を通って向かう露天は屋根がなく開放的。
石庭+コンクリ造20人ほどの無骨な浴槽はちと殺風景かな?


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 止まっていた湯口.JPG

内湯は左手壁面から滝状に投入で、そばにはコップがおいてありました。
槽内排湯はみあたらず、おそらく投入全量をざんざこにオーバーフロー。
露天は側面注入でこちらも槽内排湯はみあたらず、おそらく投入全量を側溝への上面排湯。
露天には湯口らしき石組みもありますが、ここからは投入なしでした。
お湯の感じからして、どちらもかけ流しかと思いますが、鮮度は露天のほうがよく、とくに手前左手の側面注入のそばのコンディションがいいです。

カラン11、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
土曜13時で6~12人とけっこうな盛況。

内湯は適温、露天はややぬるめ。
お湯はうすく緑色がかってこげ茶の湯の花。露天のほうが多くただよいます。
露天の手前左手側面注入そばでは気泡が舞い、アワつきもありました。
また、両槽で湯中の指先が青白く発光していました。


【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 泉源?

よわい重曹味に微イオウ臭。
矢吹のお湯らしい明瞭なヌルすべ&とろみがある、軽い浴感のやさしいお湯です。
このときは、いやさか、泉坂「カントリーヴィレッジ」、中島「ふれあいの湯」、こことヌルすべ湯を連打しましたが、ヌルすべ度は、いやさか > あゆり > 泉崎 > 中島の順かな?
いやさかのお湯に近いですが、こちらのほうが重曹分がつよくでていてなんとなくニュアンスがちがいます。

矢吹らしいヌルすべ湯をゆったりじっくり楽しめる、なかなかのお湯だと思います。

〔 源泉名:矢吹あゆり温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 50.0℃、pH=8.9、410L/min掘削揚湯、成分総計=746.7mg/kg
Na^+=213.9mg/kg (99.14mval%)、F^-=4.7、Cl^-=78.4 (24.92)、SO_4^2-=0.6、HCO_3^-=322.8 (59.64)、CO_3^2-=33.1、陽イオン計=216.2 (9.38mval)、陰イオン計=440.1 (8.87mval)、メタけい酸=45.8、メタほう酸=30.5 <H17.3.30分析>

<温泉利用掲示>
●源泉温度が52.7度と高温のため、温度調整のため加水をしております。(館内掲示より)
●お湯は一切沸かしていない温泉です。(町HPより)
●ろ過循環は一切していません。(同上)

■ブランドグルメ
〔 矢吹のグーズベリージャム 〕
矢吹町では地元産グーズベリーを加工して「グーズベリージャム」がつくられています。
グーズベリーとはセイヨウスグリのことで、ヨーロッパでふつうに栽培されていますが、日本でも東北地方などで栽培がはじまっています。
ユーザーの声に応えてあえて甘味を抑えたという矢吹のグーズベリージャムは、生産量がすくない期間限定の貴重品です。

〔 2010/10/21UP (2006/12入湯) 〕


E140.20.9.631N37.11.26.628
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■ 岩瀬湯本温泉 「分家」 〔 Pick Up温泉 〕



岩瀬湯本温泉 「分家」
住 所 :福島県岩瀬郡天栄村湯本字居平7
電 話 :0248-84-2506
時 間 :時間要問合せ
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

天栄村は「湯めぐり手形」を出すほど温泉に恵まれた村です。
日本有数のメジャー秘湯宿「大丸あすなろ荘」を擁する近くの二岐温泉と引き比べてあまりにも地味なお湯ですが、約1200年前の弘仁年間開湯とされる歴史ある湯治場です。


【写真 上(左)】 岩瀬湯本温泉街入口
【写真 下(右)】 温泉街

温泉街というよりは集落のなかに湯宿が点在している感じで、奥まったところに共同浴場がありますが、ジモ専で入浴不可(宿泊者は入浴可のよう)。
まずは、敷地内に源泉をもつという「湯口屋」を目指しましたが、玄関は鍵がかかり人の気配なし。
で、隣の「分家」に目標変更です。


【写真 上(左)】 共同浴場
【写真 下(右)】 男湯

築140年の古民家で入母屋曲屋造りかやぶき屋根の重厚な外観、館内も総木造りの暖かみのあるもので、メンテよく磨き込まれた床が黒光りしています。
男女別の浴室は内湯のみとシンプルで天井はさほど高くないものの、換気がきいてなかなか快適。窓の外には坪庭があり、狭いながらも趣ふかいもの。
カラン3、シャワー・シャンプードライヤーあり。
平日11時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

湯船は総檜造で3~4人程度。
コップが置いてある檜の湯口から12L/minほどを静かに投入し、槽内排湯なしでオーバーフローのかけ流し。

適温のお湯は、ほぼ無色でかすかに濁りを帯びて茶色と灰色の浮遊物。
金気味弱石膏味で金気臭+おだやかな温泉臭があります。
きしきしとした湯ざわりと、からだの芯からあたたまり浴後しっとりとくる浴感は、食塩泉というよりはむしろ硫酸塩泉系のもの。鮮度感の高いおだやかないいお湯です。
「湯口屋」(入湯済未レポ)とは源泉が同じですが、ここは硫酸塩泉的、「湯口屋」では重炭酸土類泉的なニュアンスを感じました。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 ザンザコです

浴後、気さくな女将にお茶やお菓子をご馳走になりました。
共同浴場は集落管理で、自宅に風呂をもっていない家も多い。
ジモ専化は酒を持ち込み騒ぐ輩がいるのでやむを得ない対応とのことでした。
お湯は隣の湯口屋の敷地から村有の源泉を引湯で、傷に特効があるそうです。

ここ数年宿の廃業があいつぎさびしくなったとのこと。
秘湯ブームの影でこのような味わいぶかい温泉地が寂れていくのはなんともやりきれない感じがします。

〔 源泉名:共同源泉 〕
Na・Ca-塩化物泉 48℃、pH=6.8、60L/min自然湧出、イオン計=2155.5mg/kg
Na^+=560.0mg/kg、Ca^2+=202.0、Fe^2+=0.4、F^-=3.7、Cl^-=987.1、SO_4^2-=205.4、HCO_3^-=170.6、陽イオン計=788.5、陰イオン計=1367、メタけい酸=91.5、メタほう酸=77.2、遊離炭酸=52.7 <分析日不明>

<温泉利用掲示> (HP掲載より)
100%天然温泉、かけ流し

〔 HP掲載 (湯本温泉の起こり) 〕
今から約1200年前の弘仁9年(818年)、病に倒れた第52代嵯峨天皇を助ける為、祈祷師のお告げのあった“陸奥の国 岩瀬の郡の西、二岐山の麓の鶴沼川のあたりに出ているお湯の湯あか”を求めて、家来の3人がこの湯本の地を訪れました。
持ち帰った湯あかで、たちまち病は治り、それに感謝した天皇は、弘法大師自ら彫った像のひとつを奉った温泉八幡宮(ゆぜんはちまんぐう)をこの地にお建てになり、3人の家来をもここに住まわせ、いつまでもこの温泉を守ることにしました。
これが、湯本温泉の始まりと言われています。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 天栄ヤーコン 〕
ヤーコンは南米アンデス高原原産のキク科の作物で、塊根(イモ)と塊茎を食用にします。
近年、新たな特産品として栽培に力を入れるところが増えていますが、天栄村もそのひとつ。
茶、ドレッシング、うどん、飴など、ヤーコン加工品も生産販売されています。

〔 2011/08/13内容補強のうえUP (2004/04/07 (2003/04入湯)) 〕


E139.59.42.608N37.16.33.235
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■ 並木温泉 「ゆの郷」 〔 Pick Up温泉 〕



並木温泉 「ゆの郷」
住 所 :福島県郡山市並木3-5-14
電 話 :024-991-1126
時 間 :5:00~24:00 / 第2水休
料 金 :500円/入浴のみ
紹介ページ (郡山へ行こう(郡山市観光協会))
紹介ページ (@ふくしま)

郡山市内にある温泉銭湯のひとつ。
場所は市内北西エリア、うねめ通り、イトーヨーカドー郡山店(西部プラザ)の西側、「朝日三丁目うねめ通り」交差点を北に入ったところ。
うねめ通りから一本入っていてわかりにくいので、↓の地図を参照ください。
市内のまっただなかですが、Pはたっぷり。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 食堂&浴場入口

入って左手に受付。
左手おくに食堂、その右手に浴場で、おくが女湯、手前が男湯。
館内はどこか無機質で、なんとなく病院の待合いのよう。

脱衣所は広め、ロッカーもたっぷりスクエア型で使い勝手よし。
まあまあの広さの浴場に浴槽と手前左に水風呂とサウナを配置。
浴場の雰囲気はおなじ郡山の銭湯、「仙遊島乃湯」に似たものを感じました。
(一瞬、デジャヴ状態。ただし、こちらには露天はありません。)
天井高く、こもりはほとんどありません。

カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日22時で3~7人ほどの入り。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 手前が水風呂

20人以上は優にいけるふかめで入りごこちのいい浴槽は、黒みかげ石枠伊豆石貼。
浴槽のまんなかへんに据えられた黒みかげ石の湯口からの投入&側面注入で、槽内排湯不明でかなりのオーバーフロー。
半循だとは思いますが、お湯の鮮度感はかなりよく、よわいアワつきもありました。

やや熱めのお湯は、ほぼ無色透明でわずかに白い浮遊物とこまかな気泡が舞っています。
湯中の指先がよわく青白に発光しています。
芒硝塩味で、塩味は郡山のお湯のなかでつよい方だと思います。
ほぼ無臭ながら、しっかりとしたツルすべととろみが楽しめ、入っていてきもちのいいお湯。
あたたまりはかなりつよめで何度か水風呂に突入。

この水風呂は値千金!
おそらく井水と思われる水は19℃くらい。きもち黄色がかって明瞭なとろみをたたえてすこぶる入りごこちのいいもの。
よわい収斂味があり、カランの水もおそらくこの井水かと思います。

お湯的には競合ひしめく郡山では中庸レベルかと思いますが、温泉銭湯として過不足なく安定感のある施設は、生活に密着したお湯として地元で愛されているのでしょう。

〔 源泉名:並木温泉 〕
Na-硫酸塩・塩化物温泉 37.5℃、pH=9.2、湧出量不明、成分総計=1.337g/kg
Na^+=434.0mg/kg、Ca^2+=10.9、Fe^2+=0.1、F^-=7.5、Cl^-=241.3、Br^-=1.1、SO_4^2-=552.7、CO_3^2-=22.8、陽イオン計=449.2、陰イオン計=826.4、メタほう酸=24.0 <H11.6.17分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2011/07/28UP (2010/11入湯) 〕


E140.21.42.694N37.24.20.286
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■ うぬめ温泉 「うねめ温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



うぬめ温泉 「うねめ温泉」
住 所 :郡山市富田町字大徳南31-3
電 話 :0120-54-6262 /024-951-8801
時 間 :5:00~24:00 / 原則無休
料 金 :400円
紹介ページ (郡山市観光協会)
紹介ページ (うつくしま観光プロモーション推進機構)

郡山市の北西の住宅街にある日帰り温泉。
場所はわかりにくいので↓の地図を参照ください。郡山高校の北側あたりです。
エントランスの看板のうえにラブホらしき「HOTEL Uneme」のサインが乗っているのがお茶目(笑)。
思いのほか大がかりな施設で食事処や休憩所もあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所も広くてゆったり。脱衣棚の上に扇風機がたくさん仕込まれているのも実用的で優。
窓の広いあかるい浴室に黒みかげ石枠タイル貼10人以上の大ぶりな浴槽がひとつ。
窓からは庭園が望めますが、天井低めでややこもり気味なのは残念。
カラン10、シャワー・ドライヤーあり。シャンプーなし。
カランも温泉だと思いますが、金気は感じないので除鉄しているかも。
日曜9時で独占かと思いきや、3~5人ほどもいてなかなかの盛況。

赤茶に色づいた石の湯口は二段になっていて、上段は金気味重曹味に金気臭が香りたぶん源泉、下段は循環湯だと思います。
強力底面吸湯でオーバーフローなしの循環仕様。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

かなり熱めのお湯はかすかに懸濁して浮遊物なし。
湯面はほぼ無臭、重曹泉系のツルすべが明瞭でとろみも感じられます。
よく温まるお湯ですが、循環のためかいささか鮮度感に欠けるのは残念。

上段湯口のお湯はかなりよさげだったので、これをかけ流しすればかなりハイレベルのお湯になる筈ですが、近隣住民の固定客をしっかりとつかんでいそうなので、これはこれでいいのかも・・・。

なお、ここは郡山の人気施設「なりた温泉」(小池商事グループ)の系列のようです。
また、「うねめ」のネーミングは、郡山に伝わる「采女伝説」にちなむものと思われます。(ちかくに”うねめ町”というのもある。)

〔 源泉名:うぬめ温泉 〕
Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 43.0℃、pH=8.0、30L/min動力、成分総計=1.896g/kg
Na^+=531.4mg/kg (96.29mval%)、Fe^2+=1.4、F^-=2.3、Cl^-=208.3 (24.49)、SO_4^2-=172.5 (14.95)、HCO_3^-=879.9 (60.06)、陽イオン計=551.2 (24.00mval)、陰イオン計=1263.0 (24.01mval)、メタけい酸=48.6、メタほう酸=27.6、遊離炭酸=5.6 <S62.3.26分析>

■ブランドグルメ
〔 うねめ牛 〕
6軒の肥育農家が24か月以上市内で育てた黒毛和牛の雌牛のうち、日本食肉格付協会の定める肉質等級上位の4・5級に認定されたものからさらに厳選された、郡山の誇るブランド牛です。

〔 2011/06/06UP (2006/12入湯) 〕


E140.20.12.189N37.24.18.185&ZM=8
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■ 月光温泉 「月光温泉大浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



月光温泉 「月光温泉大浴場」
住 所 :福島県郡山市安積町笹川字四角坦62-1
電 話 :024-945-9882
時 間 :5:00(女性6:00)~24:00 / 原則無休
料 金 :350円 (1回入浴)
紹介ページ (@nifty温泉)

温泉好きのあいだではけっこう有名な郡山南部のお湯。
でも、となりに同一経営(?)の「月光温泉クアハイム」があるので、民間人(笑)には地味すぎるかも・・・。
なにせ、郡山湯めぐりのバイブル「こおりやま日帰り温泉」(ケイシイシイ)にも載っていないくらいですから。
HPは当然なく、かろうじて”@nifty温泉”でフォローされています。
(それにしても、”@nifty温泉”は、かなりのマイナー湯まで掲載していてナイス)

ところが、温泉好きのレポはうじゃうじゃでてきます。こういうのに悪いお湯のあったためしがありません。
ちなみに、震災後「月光温泉クアハイム」は再開していますが、こちらは不明です。

郡山市南郊のニュータウンエリアにあります。
東京方面からだと須賀川市から郡山市に入る直前でR4とR4バイパスが分岐しますが、斜め左のバイパスに入って1kmほど。
立体交差を越えたつぎの信号を右に入ります。(ただしこの信号、右折可かどうか不明)
すぐ右手が立派な「月光温泉クアハイム」、左手のしょぼい(失礼 ^^;)のがめざす「月光温泉大浴場」です。


【写真 上(左)】 右がクアハイム、左が大浴場
【写真 下(右)】 そっけない外観

建物からして浴場らしくありません。
色気のないモルタル?造、狭い間口の入口にかかる紺色の入口テント。
雰囲気は流行っていないスナック風で、「月光温泉」「大浴場入口」の看板がなければ、まず、浴場とは気づかないのでは・・・。
ちなみに、裏手にあるモーテルの付属浴場という情報もあり。

Pは建物前にあり、クアハウスもここのも満車。どちらも人気施設のようです。
おそるおそる入口をくぐると、フロントでおばちゃんが番人のごとく待ちかまえています。
脱衣所、浴場ともにこぢんまり。この陣容にして「月光温泉大浴場」という大仰なネーミングはなかなかお茶目でよろし ^^)

もうもうとこもった浴室に、黒みかげ石枠タイル貼4-5人の浴槽ひとつとシンプル。
左手おくの石の湯口から大量(湯量は変動)の熱湯源泉を投入し、槽内注排湯はなく全量をザンザコオーバーフローの文句なしのかけ流し。
内床はあふれたお湯でつるつるすべるので要注意。


【写真 上(左)】 浴槽 (強烈なこもりで写真になりません ^^; )
【写真 下(右)】 湯口 (同上)


※ 福沢☆湯キチ氏から画像の提供をいただきました。

カラン4(たぶん温泉)、シャワー1、シャンプー・ドライヤーはたしかなかったかと。
土曜14時でひっきりなしに地元客の出入りがありなかなかの盛況。
ただし、熱湯&こもり浴室なので回転は速いです。

かなり熱めのお湯は、無色透明で湯口まわりは気泡で白濁していて、よわいアワつきも。
ごくよわいたまご味にイオウが絡んだえらく複雑な湯の香。
硫酸塩泉系のきしきしとアルカリ泉系のヌルすべと重曹泉系のツルすべがまじり、ヌル&ツルすべが卓越。
浴後は硫酸塩泉系の肌の張りと重曹泉系のつるつる感が残る文句なしの美人の湯です。

熱湯のうえに鮮度抜群のお湯はやたらパワフルで強烈なあたたまり感に長湯不可。
佇まいも、湯質も、客層も完璧にプロ仕様のお湯かと・・・。

ここはクアハイムとは別源泉説がありますが、フロントのおばちゃんによると同じ源泉だが、こっちの方が源泉にちかいのでお湯がいいとのこと。(このおばちゃん、けっこう親切 ^^ )

クアハイムは500円/1時間、ここは1浴350円、クアハイムは未湯ですが、どうみてもクアハイムの方が設備がよさそうなので、この価格差ならばクアハイムに集中しそうですが、これだけお客がいるということは、やはりそれだけお湯がいいからでは・・・。

あふれるB級感といい、抜群の湯づかいといい、温泉マニアははずせないお湯かと思います。

〔 源泉名:月光温泉 あさか野泉 〕
Na-硫酸塩・塩化物泉 48.0℃、pH=9.0、湧出量不明、成分総計=1.381g/kg
Na^+=140.3mg/kg (96.09mval%)、Ca^2+=13.5 (3.36)、Fe^2+=0.7、F^-=7.0、Cl^-=258.6 (36.49)、SO_4^2-=530.3 (55.26)、HCO_3^-=40.6、CO_3^2-=18.4、陽イオン計=457.4 (19.93mval)、陰イオン計=854.9 (19.98mval)、メタほう酸=35.1 <H12.12.22分析>

■ブランドグルメ
〔 カンニャボ 〕
名前からしてあやしいこのアイテムはキセル貝の一種(ツメキセル貝)です。
食べたことはない(というか、食べる気になれない(笑))のですが、郡山の名産として知られているのでご紹介。(郡山市特産品づくり推進協議会のHPにも載っている。)
桑畑に棲むというこの貝は、タウリン成分をはじめ多くの成分を含んでいるらしく、グルメというより、粉末などにされ健康食品的に食されているよう。
一説によると肝臓にいいらしく、大酒飲み御用達らしい。
(郡山市特産品づくり推進協議会HPなどを参考。)

〔 2011/05/07UP (2006/12入湯) 〕


E140.21.37.739N37.20.53.195
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■ 湯野上温泉 「清水屋」 〔 Pick Up温泉 〕



湯野上温泉 「清水屋」
住 所 :福島県南会津郡下郷町湯野上居平乙762
電 話 :0241-68-2211
時 間 :10:00~18:00(要時間確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

R118を東進しR121会津西街道に突き当って1kmほど南下すると湯野上温泉です。
かやぶきの駅舎が有名な駅でめざす共同露天の場所をきくと、冬期閉鎖中で5月からとのこと。
で...、自家源泉かけ流しとの事前情報があった「清水屋」へ。
(筆者後註:湯野上露天風呂は2009年春に廃止という情報があります。)


【写真 上(左)】 湯野上温泉駅
【写真 下(右)】 脱衣所

阿賀川(大川)の渓谷がやや広まるところ、川底よりお湯が湧くといわれる山あいの温泉地、湯野上温泉。
中規模旅館をメインに十数軒の湯宿がありますが、全体に落ちついた静かな雰囲気。
ここは創業明治二十三年の自家源泉の老舗宿で、玄関がトラックの往来が多い国道沿いに面しているのでイメージ的にやや損をしていますが、懐はふかく館内は静か。
古びたコンクリ造の建物、静まり返った館内に活気は感じられず、何となく時流に乗り遅れてしまったイメージがあります。
(筆者後註:最新のHPを見ると、かなり手が入れられて居ごこちよさげになっているよう。)


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 よこを走る会津鉄道

浴場は、男女別の内湯と混浴(脱衣所のみ別、16:00~18:00女性専用タイム)の露天がありハダカ移動不可。
このときは露天に入りました。
中央に観音様が鎮座まします露天は広くて多彩な構成。
湯温が高い順に、舟形浴槽(タイル貼1-2人)、四角浴槽(石枠タイル貼3-4人)、扇型浴槽(タイル貼4-5人)、大浴槽(石造10人)。
他に湯のはられていない石造り4-5人の浴槽と火の入ってないサウナ。
あちこちに石膏らしい白い析出。


【写真 上(左)】 舟形浴槽
【写真 下(右)】 四角浴槽

カラフルな変形タイル貼り浴槽には、職人芸が感じられます。
浴槽脇には水車と桜の大木。
まだ蕾は固かったですが、開花したら絢爛たる花見風呂になりそう。
木の塀に囲まれ展望はないですが、塀のすぐ外には会津鉄道の線路が走っています。


【写真 上(左)】 扇形浴槽
【写真 下(右)】 大浴槽

すべての浴槽に槽内排湯はなく源泉を惜しげもなくかけ流し。槽内注入の浴槽が多いのも好感がもてます。
投入量と浴槽の大きさで湯温を加減しているようです。
カランなし(内湯に3あり、シャワー・シャンプーもあり)。
平日13時で独占でした。


【写真 上(左)】 ザンザンのオーバーフロー
【写真 下(右)】 扇形浴槽の湯口

鮮度感抜群のお湯は、澄み切った無色透明でよわい石膏味に石膏臭。
とくに熱めの舟形浴槽はきりりとくる清冽な浴感があって最高。
キシキシとツルすべが入りまじる浴感は、山梨の桃の木や芦安に通じるものがあります。
おだやかな浴感ながらとてもよくあたたまり、浴後は肌がすべすべになります。


【写真 上(左)】 四角浴槽の湯口
【写真 下(右)】 泉源?

内湯ものぞいてみましたが、石枠タイル貼5.6人の五角形の浴槽に石の湯口からしずかに投入で同量をオーバーフローのかけ流し。
思わず入りたくなりましたが時間がなく断念。


【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2

受付の女将さん?によると、国道の反対側に湧く自家源泉をかけ流ししており、建物は古いがお湯には自信があるとのことでした。
帰りに国道の反対側をみると崖の上の貯湯槽?からパイプが引かれ、側溝の木樽に熱めのお湯がザンザン注ぎこまれ湯気もうもう。
これがその自家源泉かと・・・。

国道からの見た目はややハズレっぽいですが、こんなすばらしいお湯と浴場が潜んでいるとは・・・。
湯巡りの醍醐味はこんなところにもありますね。

館内廊下掲示の時代ものの分析表(舟湯)によると、
重曹泉、63℃、pH=8.1、総計=1016mg/kg、クロールナトリウム=114.7mg/kg、重炭酸ナトリウム=761.7、メタけい酸=71.94 <S25.10.3>

〔 HPより 〕
お風呂は 内風呂・露天風呂 どちらも源泉かけ流しです。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 下郷のじゅうねん 〕
じゅうねんとは、エゴマのこと。
原産地は東南アジアとされますが、もともと高地性で、日本でも高冷地を中心に食されてきました。
よくゴマの仲間とまちがえられますが、むしろシソに近い作物です。
最近では、必須脂肪酸のアルファ・リノレン酸を多く含むことから注目され、人気が高まっています。
下郷町では古くからじゅうねんが栽培され、近年では町おこしの一環として、従来からあるじゅうねん味噌に加えて、じゅうねんかりんとう・じゅうねんうどん・じゅうねんアイスなどの加工品が開発されています。
ネーミングも面白い「しんごろう」はうるち米とくず米を炊いて半搗きにし、竹串に刺して”じゅうねん味噌”をつけながら炭火で炙って食べるものです。
観光地、大内宿などで賞味することができます。

〔 2011/01/18内容補強のうえUP (2003/04/07レポ (2003/04入湯)) 〕

E139.54.12.170N37.17.38.060
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■ 白米鉱泉 「つるの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



白米鉱泉 「つるの湯」
住 所 :福島県いわき市勿来町白米林の中3
電 話 :0246-64-7562
時 間 :8:00~16:00 混浴 (10:00~10:30/13:00~13:30は女性タイム)
料 金 :500円/1浴
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)

いわき市勿来町にある自家源泉の湯治宿が日帰り対応するもの。
約1000年ほど前から湧き続けているというこの白米(しろよね)鉱泉には、鶴が身を浸して傷を治したとの言い伝えがあり、「打ち身の名湯」として知られています。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

場所はいわき勿来ICの南西で白米団地の入口あたり。説明しにくいので下の地図を参照ください。
アプローチは郊外住宅地の整備された道路で鉱泉湯治宿のイメージとはかけ離れたものですが、敷地内に入ると俄然雰囲気がでてきます。


【写真 上(左)】 玄関先の衝立
【写真 下(右)】 「打身の名湯」

建物は新しく、玄関先には白鶴が描かれた衝立がありました。
声をかけるとしばらくして宿の人がでてきました。
廊下のおくにある浴室は年季入っているのでここは旧館かも。


【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 脱衣所

いまはふたつある浴室のうちひとつだけつかっていて原則混浴、10:00~10:30/13:00~13:30は女性タイムとなっています。
知らずにいきましたが、ちょうど女性タイムがおわったところでラッキー。
右手が女湯で脱衣所のみ、左手の男湯の浴槽のみ使用しています。


【写真 上(左)】 手前が男湯、右手おくが女湯
【写真 下(右)】 空の女湯

あかるく落ちついた雰囲気の浴室に赤みかげ石枠水色タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル、女湯との境は開放していて、お湯を入れていない女湯浴槽は2人くらいと男湯より小ぶり。


【写真 上(左)】 男湯浴槽
【写真 下(右)】 源泉カラン?

カラン2、シャワー?、シャンプー・ドライヤーなし。
女湯側のカランのうち、ひとつは源泉かもしれません。

土曜13時で独占~2人。
同浴したお年寄りから貴重なお湯情報をうかがえてこれもラッキー。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

みかげ石の湯口から大量投入で槽内排湯不明。お湯はなぜか浴槽の3/4くらいしか溜まっていませんでしたが、これがふつうの状態かは不明。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉井戸と湯前神社 (館内掲示より)

やや熱めのお湯は緑茶色にうすにごって、うす茶の浮遊物がただよいます。
重曹味に微苦味、いわきの鉱泉によくある漢方薬じみた苦っぽい臭いで効きそう。
特別な湯ざわりはないですが、肌に染み入るような滋味のある浴感で、あたたまりはさほどつよくないこともあってやたらあとを曳きます。
浴後は肌がつるつるして落ちつきます。
イメージ的にはカンチ山や北茨城の湯の網「鹿の湯松屋」をうすくした感じかな。

クセもの揃いのいわきの鉱泉のなかではとくにキャラの立ったお湯ではないですが、いかにもいわきらしい滋味あるお湯を渋い浴室で味わえるいいお宿だと思います。

※ 泉質不明

〔 館内掲示より (出所:いわき民報) 〕
白米に「鶴(つる)の湯」という鉱泉がある。民話によれば、大同年間(806~809)のころ、村人が林の中の泉で、一羽の鶴が傷ついた羽を泉にひたしているのを見つけた。
不思議に思って見守っていると、数日後、すっかり傷が治った鶴は、そばのカシの神木にとまってしばし名残を惜しんだ後、元気に飛び立っていった。鶴は泉の水で傷の治療をしていたのだった。
村人が試しに泉の水を汲み 、湯にわかして入ると、驚いたことに、次第に胃病や打ち身などの病気が良くなり、健康を取り戻した。
泉の水が病気やけがに効能がある霊泉とあって、ここに湯治場が開かれ、現在にいたっている。

■ブランドグルメ
〔 銘菓 関の駒 〕
”勿来の関”にちなんだ有限会社紅谷製の焼き菓子系銘菓で、「銘菓じゃんがら」よりはマイナーなので、地元以外では入手がむずかしいようです。
食べたことはないのですが、Web情報によると甘さ控えめでなかなか美味しいらしい。
”勿来の関”にちなんだ銘菓は、ほかに「関の山桜」(錦月製菓)、関の力もち(しぶや菓子舗)などがあります。

〔 2009/09/15UP (2009/04入湯) 〕


E140.44.30.739N36.53.23.254
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■ 湯岐温泉 「岩風呂 (共同浴場)」 〔 Pick Up温泉 〕



湯岐温泉 「岩風呂 (共同浴場)」
住 所 :福島県東白川郡塙町大字湯岐31
電 話 :0247-43-1370 (山形屋)
時 間 :6:00~21:00 / 原則無休
料 金 :300円
オフィシャルHP (山形屋)

福島県の浜通りと中通りを境する阿武隈山地。
その阿武隈にある塙町は、周辺にこれといった観光地もない地味なエリアで、東京方面からだとすこぶる行きにくいところです。
常磐道「那珂IC」からだとR18袋田・大子経由ないしはR349里美経由。
常磐道「勿来IC」からだとR289の山越えルート。
東北道「白河IC」からだとR289棚倉経由。
3方向からルートがあるということは、裏返せば下道が長いということで、とにかくアクセスに時間がかかります。
そんな不便な阿武隈の山あいに、温泉好きを惹きつけてやまない名湯、湯岐(ゆじまた)温泉が湧いています。

湯岐は安土桃山時代、天文年間の開湯伝承をもつ歴史ある温泉場。
もっとも賑わいをみせたといわれるのは幕末から明治初期で、嘉永六年(1853)には水戸学の大家、藤田東湖が高血圧の療養のため約1ヶ月逗留しています。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 湯岐温泉

山あいの小盆地のようなところに「山形屋旅館」「和泉屋旅館」「井桁屋旅館」の3軒の宿があり、どこも自炊ができる湯治宿のよう。
おそらく温泉集落と思われるここは、隠れ里のような好ましげな佇まいをみせています。

ただ、一般的な知名度は低く、「ゆじまた」とすらすら読めるのはかなりの温泉通でしょう。
Web検索しても出てくるのは温泉好きのレポと宿のHPばかりで、この湯場が湯治客と温泉好きに支えられていることが窺えます。

この温泉場の中心は岩風呂(共同浴場)で、湯治客もみなここに入りにくるらしく、昔ながらの”外湯”のイメージが強いもの。
ふるくから「中風の湯」として知られ、湯治客は一回30分から1時間、一日に4~5時間も浸かる長湯のメッカです。


【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所

共同浴場は「山形屋旅館」のそばにあり、無人なので「山形屋旅館」で入浴受付をしています。
混浴で浴室のすぐわきに脱衣所があって、目隠しがないので慣れない女性はキビシイか。(もっとも、湯慣れていない客はここにはこないかと思いますが・・・(笑))。


【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 おくが加温槽

加温槽 (2人、適温)と源泉槽(7.8人、ややぬるめ)の2槽があり、源泉槽は自然の岩とタイル(一部モルタル?)を組み合わせた異色の浴槽。

源泉槽は、加温槽からの流し込みがあるものの、メインは浴槽底からの自然湧出で浴槽端の上面排湯口から流し出すかけ流し。
源泉槽の一部深くなったところは花崗岩の岩肌で、岩のすきまから気泡とともにふつふつと源泉が湧出する貴重な足元湧出泉です。
他に浴槽底に仕込まれたパイプからも源泉が供給されているようです。

カランなし、シャワー1、シャンプーなし、ドライヤーあり。
訪れたのは休日の15時ごろ。
湯治客らしき先客の4人はしばらくして上がり、その後は独占状態となりました。

なお、湯岐温泉には井桁屋がボ-リングし、各旅館の仕上げ湯(温まり湯)として利用されている源泉がありますが、ここの加温槽がその源泉をつかっているかは不明です。


【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 加温槽からの流し込み

源泉槽は30℃台中盤の絶妙のぬる湯で、ほぼ無色透明で微石膏味に微石膏臭。
よわいヌルすべの包み込まれるようなすばらしくやさしい湯ざわりで、少量ながらアワつきもあります。
ほこほことして身体が軽くなるような、なんとも快感度の高いお湯で、何時間でも浸かっていたくなる衝動に駆られます。
なるほど長湯のメッカとして知られているワケです。
浴後は肌がすべすべとなる美人の湯系のお湯でもあります。

しかし、成分総計=0.1452g/kgという地下水並みの濃度で、この絶妙の浴感はまさに神懸かり的。
ふるくからあるうす湯の名湯は、”自然湧出泉のまろみ”とか”熟成されたお湯”などと表現されることがありますが、このお湯などはまさにそれかと思います。
わたしは、泉質やキャラごとにスタンダードとなるお湯をもっていますが、ここは、下部(山梨)や沓掛(長野)とともに”うす湯のぬる湯”のスタンダードとなりました。

東京圏からの日帰りはかなりきびしいですが、”鄙びたぬる湯でまったり”が好きな人にはとくにおすすめの一湯です。

単純温泉 39.8℃、pH=9.8、湧出量不明、成分総計=0.1452g/kg、Na^+=25.2mg/kg、Cl^-=6.5、SO_4^2-=8.8、HCO_3^-=26.9、CO_3^2-=33.8、HSiO_3^-(ヒドロメタけい酸イオン)=38.0 <H6.9.27分析>

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 塙町のこんにゃく 〕
江戸時代中期からの伝統を今に受け継ぐ塙町のこんにゃく作り。
とくに「さしみ(そうめん)こんにゃく」と「こんにゃく餅」(山ふぐ餅(註:広島県などではこんにゃくを”山ふぐ”という。))が有名です。
「こんにゃく餅」は、『昭和41年に塙町で行われたプロレス興行の際、ジャイアント馬場が露店で特産のこんにゃくを使ったおでんをあっという間に平らげ、その美味しさに驚いたという。それを見て、こんにゃくを使った名物となる菓子を作れないかと試行錯誤を行った末、出来上がった。』(wikipediaより)という逸話があるらしい。町内の菓子店などで販売されています。
(「塙町商工会」HPなどを参考。)

〔 2010/09/04UP (2004/01/08レポ (2003/11入湯)) 〕


E140.28.29.701N36.53.34.400
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■ 芦ノ牧温泉 「ドライブ温泉大浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



<芦ノ牧温泉 「ドライブ温泉大浴場」>
(福島県会津若松市大戸町小谷湯平89、7:30~19:30、不定休、400円、0242-92-3032)
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE 日帰り温泉ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

湯野上からR121(R118)会津西街道をしばらく北上すると芦ノ牧温泉です。
大型豪華旅館が建ち並ぶ一大温泉地ですが、ドライブインが併設する浴場がかけ流しとの情報があり寄ってみました。

芦ノ牧トンネルを抜け阿賀川(大川)にかかるレインボーブリッジ(芦ノ牧橋)を渡るとすぐ左手にドライブイン「芦ノ牧おみやげセンター」が見えてきます。
ややさびれ気味のドライブイン&土産物屋が併設する日帰り(というか立ち寄り)温泉施設。
WCと玄関前には温泉が流されており豊富な湯量を窺わせます。「(温泉で)洗車は禁止」の看板が笑えます (^^;
でもって、ネーミングは「ドライブ温泉大浴場」(笑)。B級温泉マニアは通り過ぎるわけにはいきませぬ。


【写真 上(左)】 手洗い場
【写真 下(右)】 男湯入口

男女別の浴室は、内湯2+露天1(女湯は内湯2のみ)。
内湯はタイル貼3-4人の高温槽と4-5人の適温槽。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

見事な石膏の析出がでた金属パイプからおのおの8L/min、2L/min程度を投入で高温槽から適温槽へ流し込み、適温槽からのオーバーフロー。
槽内排湯は見あたらず源泉かけ流しでしょう。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は、派手な青色のタイル貼5.6人でぬるめ。
金属パイプ3本(熱湯1、ぬる湯2)から少量の投入で、槽内排湯はなくオーバーフローのかけ流しですがややなまり気味かな。
カラン5、シャワーあり、シャンプーなし、ドライヤー有料。
平日14時で独占~2人でした。

無色透明(露天には茶色の浮遊物)のお湯は、ゴムの味とドクダミ臭とゴムの臭いがまじったような個性的な味臭で、何故か奥秩父の中津川温泉を思い出しました。
ここもキシキシとツルすべが入りまじる独特の浴感で、かなり温まります。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 大内宿

なかなか個性的なお湯です。
B級度は高いですが、料金も手頃だしR118走行時には立ち寄る価値は十分にあるかと・・・。

含食塩石膏泉 63℃、pH=7.6、75.0L/min、総計=1763mg/kg、Na^+=198.9mg/kg、Ca^2+=266.8、クロールイオン(Cl^-)=176.4、SO_4^2-=837.1、ヒドロ炭酸イオン(HCO_3^-)=57.59、陽イオン計=507.8、陰イオン計=1078、メタけい酸=169.9 <S38.1.12分析> (源泉名:国民宿舎あいづ荘/引?)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 高遠そば・葱そば 〕
芦ノ牧温泉からほど近い観光地大内宿の名物蕎麦。
高遠そばは辛み大根のしぼり汁に醤油や焼き味噌をといて食べる蕎麦で、もともとは信州高遠地方が発祥とされます。
江戸初期、高遠藩主保科正之が会津藩へ転封の際、これを会津に広め「高遠そば」と呼ばれるようになったと伝わります。
マスコミでとりあげられ有名になった”葱そば ”はこの「高遠そば」を箸をつかわず細めのネギ一本で食べるもの。最後にネギをかじっておわるのがミソです。

〔 2010/06/21UP (2003/04/08 (2003/04入湯) 〕


E139.55.13.213N37.21.49.181
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■ 原木田鉱泉 「松扇」 〔 Pick Up温泉 〕



<原木田鉱泉 「松扇」>
(いわき市小名浜岡小名字原木田7、要事前確認、500円、0246-53-3869)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

いわき名物自家源泉鉱泉宿のひとつ。
場所は、小名浜漁港からいわき湯本方向へ向かう道の右手にある中村病院の1本裏手の道からアプローチ。
住宅地の道は入り組んでせまく、えらくわかりにくいです。
狭い路地を曲がると、唐突にかなり広い敷地とこれまた予想以上に立派な建物があらわれてびっくり。
庭には泉源らしきものがありました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

日帰り入浴できるかもわからなかったので、偵察かたがたノーアポで突入。
ちょうど夕方だったので浴室は宿泊客で大混雑。
「少し待ってもらえれば・・・」と気の毒そうにお宿の人。
すこし交わした立ち話のなかで、廃業の情報があった地切鉱泉についてダメもとで尋ねてみると、なんと営業していて日帰りもOKとのこと。

そ~いうことなら、「先に地切を攻めて、あとでまた来ます(笑)」ということで快諾を得たので、一旦、地切を攻めてから再突入。
ちょうど夕食どきだったので、男女湯とも独占でじっくりとお湯を楽しめました。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 男湯入口

廊下のおくにふたつの浴場。手前が女湯、左に曲がったおくが男湯。
脱衣所、浴室ともにこぢんまり。なるほど、これで混み合っていたらつらいわな。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

浴場は中庭に面しているもののやや暗めでややこもり気味。
赤みかげ石枠タイル貼3人のごぢんまりとした浴槽で、熱湯の強力注入とたぶん側面パイプからの排湯でオーバーフローはありません。
べつにぬる湯カランと水カランがあって、ぬる湯カランは源泉のような感じがありました。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時で独占。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 カラン

ほぼ適温のお湯はうすく緑茶色ににごって、こまかな気泡がただよっています。よわめながらアワつきもありました。(源泉起源じゃないかもしれぬが・・・)
石膏系のほこほことした味+収斂味+微苦味によわく苦っぽい漢方薬臭+ごくよわめのイオウ臭。成分の複雑さを感じさせるえらくデリケートな味臭です。
アルカリ泉系じゃない弱ヌル+きしきしに、ただごとじゃない染み入り感とつよいあと曳き感のあるクセモノ湯はモロ好みで、でるにでられず。
正直、泊まって長湯モード全開にもちこみたい衝動に駆られました(^^)


【写真 上(左)】 源泉カラン?
【写真 下(右)】 湯色

このときは、重曹泉系のアルカリ泉という先入観があり、分析書を確認しないで入ったのですが、イメージとはぜんぜんちがう浴感。
???と思いつつ浴後に確認すると、pH=4.5の弱酸性明礬泉系。ふ~ん、どうりでただならぬ存在感があったわけじゃわ。

はっきりいってこれは名湯。
クセモノ揃いのいわきの鉱泉でもかなり上位に入るお湯だと思います。

お宿の人は親切だし、大広間にセットされてた料理も美味しそう。お湯もこの実力なので、さりげに固定客が多い人気宿なのかも・・・。
日帰り受け入れ時間は↑のように宿泊客の具合を見つつなので、要事前連絡かと。
わかし湯なのであまり早いとお湯を入れていない可能性があり、夕方は↑のような状況が予想されるので、宿泊客宴会中の18時すぎが狙い目かと。

石膏泉(Ca・Na・Mg-SO4泉 ※ 筆者加筆) 13.5℃、pH=4.5、湧出量不明、総計=1749mg/kg、Na^+=159.9mg/kg (25.91mval%)、Ca^2+=206.8 (37.33)、Mg^2+=81.81 (25.07)、Al^3+=12.33 (5.11)、Fe^2+=1.500、Cl^-=37.31 (4.37)、HS^-=0.000、SO_4^2-=1102 (95.39)、陽イオン計=517.1 (26.84mval)、陰イオン計=1142 (24.05mval)、メタけい酸=48.23、硫化水素=0.000 <S47.3.27決定> (源泉名:不明)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 いわき沖のホッキ貝 〕
見た目はいまいちながら、すこぶる味のいい貝として食通に人気の高いホッキ貝(北寄貝)。
北海道のイメージがつよい貝ですが、いわき沖のものも名産として知られています。
遠浅のいわき(常磐)沖では主に底引網で漁獲され、旬は解禁の6月から年内まで。
貝焼きや炊き込み飯も美味しいですが、なんといってもおすすめは刺身。鮮度のいいものを選んで食べたいものです。
(「大川魚店」HPなどを参考。)

〔 2010/05/25UP (2009/04入湯) 〕


E140.54.6.416N36.57.30.010
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■ (矢吹町文京町196-1湧出源泉) 「いやさかの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<(矢吹町文京町196-1湧出源泉) 「いやさかの湯」>
(福島県矢吹町文京197-1、11:00~20:00、水休、300円(食堂利用者は無料)、0248-44-3233)
紹介ページ (msnトラベル)
紹介ページ (食べログ)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)

温泉マニアのあいだでは有名な福島県・矢吹町の食堂のお湯。
「あぶくま高原道路 矢吹中央IC」すぐ南側の交差点にあって、看板も出ている大きめの食堂なのですぐにわかります。

看板には「お食事処 温泉処 いやさか」とありますが、食堂が主役のよう。
とくにうどんが美味しいらしくグルメ系情報サイトでもけっこうでてきます。

週末の昼頃行ったのでPはほぼ満車、食堂も8割方埋まっていました。
個人経営のちいさな食堂を想像していましたが、意外に大きく流行っていました。
このぶんでは浴場もイモ洗いか・・・?、と思いきや、男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 送迎バスもあります
【写真 下(右)】 浴場へのアプローチ

青いアーチ屋根のかかった渡り廊下をわたってのアプローチ。
窓の広いあかるい浴室。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯の浴室

手前に熱湯槽(みかげ石枠白タイル貼2人)と窓側に適温槽(みかげ石枠青タイル貼3人)、とびらの外に露天(みかげ石枠タイル貼10人弱)の3槽。


【写真 上(左)】 熱湯槽
【写真 下(右)】 適温槽

露天は手前4-5人部分はふかく、おくの3-4人部分は浅めになっていてお湯はぬるめ。
壺庭的なロケで眺望はないものの風はとおります。


【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 女湯露天

カラン4、シャワーあり、せっけんのみ、ドライヤーなし。

熱湯槽と適温槽は塩ビ管からそれぞれ50L/min弱と30L/minほどを投入で槽内注吸湯はなく、全量を豪快にオーバーフローするかけ流し。
露天はイオウ系の白い湯の花のでた木樋の湯口から40L/minほどを投入で、こちらも槽内注吸湯はなく全量をざんざこにオーバーフローのかけ流し。
とくに内湯2槽のオーバーフローは感動的で、当然鮮度感は抜群。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 豪快なかけ流し

アワつきがありそうなお湯ですが、アワつきはないか、あってもごく少量でしょう。

きれいなうす麦茶色透明のお湯で浮遊物はほとんどなし。
独特のアブラっぽい味+微たまご味に明瞭な甘イオウ臭+ミシン油臭。
オイリーな強ヌルすべとしっかりとしたとろみがきわ立ちます。


【写真 上(左)】 男湯内湯の湯口
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

浴中はよくあたたまり、浴後爽快感がでますが、そのあとからどっとあたたまる力を感じるお湯で、イメージは山梨の「初花」にちかいものがあるかな・・・。
このあたりは、このようなヌルすべ湯が多いですが、ここは頭ひとつ抜けている質感の高い名湯だと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)型) 45.0℃、pH=9.22、435L/min、成分総計=0.3552g/kg、Na^+=105.3mg/kg (97.65mval%)、Fe^2+=0.1、F^-=2.3、Cl^-=18.4 (11.43)、HS^-=記載なし、HCO_3^-=131.8 (47.46)、CO_3^2-=46.8 (34.29)、陽イオン計=106.6 (4.68mval)、陰イオン計=207.4 (4.55mval)、メタけい酸=41.2、硫化水素=記載なし <S63.12.8分析> (源泉名:記載なし)

一郷一会100名湯 (by えんぴつさん)

■ブランドグルメ
〔 いいなづけ 〕
地元矢吹町産の白ウリとキュウリを、酒蔵「大木代吉本店」の大吟醸粕で漬けた無添加の漬物。
産品づくり実践協議会会員の手づくりで、8月中旬に塩漬けしたあと、酒粕に40日~50日ほど漬けるとのこと。
販売所が限られている貴重品です。
それにしても「いいなづけ」、ネーミングがナイスですね。
(「福島県県南地方定住・二地域居住相談所『ラクラスしらかわ』ブログ」などを参考。)

〔 2010/04/27UP (2006/12入湯) 〕


E140.20.26.650N37.11.9.480
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