目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

雑司が谷七福神

2019-02-03 | 七福神めぐり

雑司が谷七福神 東京都

2019年1月13日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:30頃 目白駅--鬼子母神(大黒天)--観静院(弁財天)--大鳥神社(恵比壽神)--清立院(毘沙門天)--清土鬼子母神(吉祥天)--雑司が谷霊園(夏目漱石の墓・永井荷風の墓)--13:00頃 甲州屋(昼食)--中野ビル前(布袋尊)--仙行寺(華の福禄壽)13:30--池袋駅

2019年の七福神巡りは諏訪と決めていたのに、色紙が売っていなかったため結局をやめてしまったことは前回のブログで報告したとおり。

近場で回れるところはないのかと記憶をたどったときに、ふと思い出したのが、この雑司が谷だった。町おこし目的で2011年にスタートしたのがこの七福神。毎年どこに行こうかとWeb検索していたので、その存在は知っていた。


色紙代500円。あとは各所に置かれたスタンプを自分で押していく(無料)

2時間程度ですべて回れるという情報を得て山の神と遅めの出発にした。11:30頃目白駅に到着し、七福神巡りスタート。駅を出てすぐに流麗な筆運びでしたためられた「学習院」と書かれた門が目に入った。警備員が立っていて、部外者入るべかるずと威圧している。緑豊かなキャンパスの横を進み、目白通りを渡る。目白小学校の横の細い路地をすり抜けていくと明治通りにぶつかり、渡ってさらに路地を進む。たちまち鬼子母神の裏手に出て、豊島区のサイトでダウンロードした案内マップの縮尺は意外に大きいことがわかった(大縮尺)。

 
左:鬼子母神境内の大黒堂 右:団子屋と思った大黒堂のなかに、名称どおり大黒様がおわした

境内の建物を回りこんでいくと、傍らに大黒堂と掲げられた木造の建物があった。この中に? でもどう見ても団子屋にしか見えない。中を覗くとやはり団子を食べている客がいる。でもおわしました大黒様。さっそくお参りして、入口の横にあったスタンプ台で最初の押印にチャレンジ。失敗しないか、念入りにインクをつけ、慎重に押した。

うまそうに団子を食べる人たちを見た山の神は、団子を食べたいというが、まだ私の腹は減っていない。弦巻通りに何か店があるんじゃ(実際はほとんどなかった)といいながら、スルーすることになる。

 
左:観静院の弁財天 右:大鳥神社のピカピカの恵比壽神

次に鬼子母神からもう目と鼻の先くらいの距離しかない観静院へ。参拝者がそこそこいて、すぐに弁財天を見つけられた。柄杓で水をかけ、石に掘り込まれたその神々しいお姿を眺め、お参りする。

観静院を出て次はあれじゃないのと山の神が指をさしたのは、先ほど行ったばかりの鬼子母神だった。ちゃう。目の前の弦巻通りを左へと進んでいくのだ。1ブロックも歩くと東京音楽大学が出てきて、たしか高校時代の同級生がここを卒業して音楽の教師になっているはずだと思い出していた。やがて右手に大鳥神社を発見。

山の神と茅の輪くぐりを3回やって本堂で参拝した後、傍らに鎮座していた真新しい恵比壽神の前で手を合わせた。この柔和な顔立ちは、誰かに似ている、、、

 
左:高台にある清立院へ 右:清立院の毘沙門天

都電の線路を越え、弦巻通りを離れる。そして高台にある清立院の階段を上った。このお寺は日蓮宗で、境内に大きな日蓮上人の像が置かれていた。この界隈は日蓮宗のお寺が多いようで、読経は「南無妙法蓮華経」と聞こえてくるし、日蓮宗と掲げているお寺も見かけた。なにか上人と縁の深い土地柄なんだろうか。

さて肝心の毘沙門天は本堂の正面に安置されていた。「豊島区指定文化財」と標示されている由緒正しき像だ。山の神と参拝して、次に最大の難関、清土鬼子母神に向かう。雑司が谷霊園沿いの道を進み、適当なところで右へ折れてみる。目印の日本女子大学が出てきたので、間違ってはいない。あとはどんどん下っていくだけだ。途中われわれ同様に七福神巡りをしている年配の夫婦が道に迷っていて、けんかになっていた。この辺りがわかりにくいのはたしかだが、頻繁に地図を見ていれば、あさっての方向に行くことはない。

 
左:清土鬼子母神の吉祥天 右:雑司が谷霊園、夏目漱石のお墓

最後狭い道に入り、なんとかたどり着いた。日当たりが悪くなにか霊気がただよっているような場所。早くお参りを済まそうと、ぽつんとたたずむ吉祥天に手を合わせて、すぐに雑司が谷霊園を目指して歩き始めた。

霊園は先ほどの清土鬼子母神とは打って変わって開けた場所にあり、日当たりもいい。ここにある夏目漱石のお墓はぜひとも訪れたいと思っていた。メインの参道沿いにあるのだと思い込んでいたので、なかなか見つけられなかった。一人奥に入っていく若い人がいて、もしやそっちかと行ってみると、そこに花が手向けられた目指すお墓があった。山の神とともに文豪にあやかり、ぶつぶつと脳内で将来の希望を唱えた。

 
左:永井荷風のお墓 右:昼食は東通りの甲州屋でおそば

霊園は広大で見渡す限り墓石が並んでいる。もう一基、永井荷風のお墓がルート上にあったはずと注意して歩いていくと、なんなく見つかった。再びお参りをして、霊園を後にする。東通りに入って、もう池袋駅が近いことがわかる。時計を見ると、もういい時間になっていて腹も減ったし、そろそろ飯にするかと山の神と蕎麦屋ののれんをくぐった。

昼食後は、多くのイベントを仕掛けることで有名な個性派書店、天狼院書店に寄った。ちょうど読書会をやっていて、棚の一部を見られないということはあったが、ちょっと気分は高揚。その足で残る2人の神様へ会いに行く。

 
左:中野ビル前の布袋尊。豪快な笑顔が福を呼ぶ 右:仙行寺の華の福禄壽

ビルの谷間に屋根をつけてもらい、鎮座していたのは布袋尊。ガハハ笑いをしているような表情を見るとなごむ。そしてオーラスの華の福禄壽のある仙行寺へ向かう。このお寺に入って驚かされたのは、なんといっても池袋大仏。華の福禄壽の存在を忘れさせてしまうくらい大きいし、強烈なオーラを放っている。暗闇の中に浮かび上がって見えるような照明の演出がなんとも不思議な空間をつくり出している。

華の福禄壽に手を合わせ、最後のスタンプを押して、今年の七福神めぐりも無事終了した。ちなみにここ雑司が谷七福神は年中いつでも回れるようだ。色紙が500円でスタンプ代は無料だから、お金も節約できる。皆さんもハイキングがてら、ご利益も得られる(?)雑司が谷七福神へどうぞ。


仙行寺の「池袋大仏」

帰途なんでもそろっている巨大書店、ジュンク堂に寄って歴史の本などを閲覧した。充実の1日だった。

過去の七福神めぐり:
七福神めぐりhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/8d9f16337cf2cb97d013ccc74a2bc6b3
東海七福神と品川富士http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/e7dcc0df1eca1c89dea42374fd68f971
池上七福神http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/e7dcc0df1eca1c89dea42374fd68f971
千寿七福神(北千住)http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/e5c9ac63891aa7ecf16842f63bfb796a
下谷七福神http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/d9d2bc94d677699ddba1c85946e81c9e
新宿山ノ手七福神http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/18d67a1f45c22a06563d3e3068401343
元祖山手七福神https://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/d71ede57f7afa89a6a771ce490131507


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