目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

富士山最新ガイドブック2010年

2010-08-02 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

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『日本人なら富士山に登ろう!-初心者のための安心・安全登山術-』田部井淳子 アスキー新書

『Pen』8/15号特集「富士山へ行こう。」

 まず、田部井さんの本。この本でいちばんいいところは、山への愛情にあふれていることだ。もちろんこの本は富士登山を中心に書いているわけだが、富士山に登る前には、この山へ行って足慣らし、富士山を極めた後にはこの山がいいと、おすすめの山を次々に挙げていっている。富士山だけの一回こっきりの登山ではなく、山を好きになってくださいとの意思表示がばっちりと書かれているのだ。山の名前が出てくるたびに、なるほどその通りだと、うんうんうなずいている自分がいた。

 また、田部井さん流の登山のノウハウも詰まっていて非常に参考になる。個人的に使えそうな情報と思ったのは、手ぬぐいの使用方法。普段バンダナは使っても、手ぬぐいは使ったことがなかったのだが、汗拭きにそして日焼け防止に、常に1,2枚持っていると、便利そうだと思った。私の場合、最近はキャップを常用していて、時々それを忘れて、タオルを頭に巻いていたが、夏場は手ぬぐいのほうがいいのかもしれない。汗をぬぐっても、すぐに乾くだろうし。タオルみたいにかさばらないし。

 最後に富士山の気温について一言。フツーご来光を目指す人は多いが、明け方の寒さはハンパじゃない。事前に何かその手の情報を目にしていないと、そんなことは頭の中からふっとんでしまっている。夏場だと、大概の山では、寒いだろうなと思ってはいても、トレーナーと薄いフリース1枚くらいで用が足りてしまう。すると、なんとなくザックにはいつもそれが入っていて、そのままということに。盛夏で下界が最低気温25度であれば、富士山頂は2,3度しかないし、下界がもっと涼しいと、当然山頂は零下になる。私が富士山に登ったときには、田部井さんと同じで山頂で寒い思いをした。お鉢めぐりしてご来光まで体を温めていたっけ。

 最新の富士山本をもう1点紹介。雑誌『Pen』8/15号。富士山特集をやっている。かの世界のセブンサミッターである石川直樹氏をナビゲーターに編集部員が富士登山を敢行している。この記事がいちばん楽しめるけど、富士山をめぐる文化記事もおもしろい。たとえば、江戸時代から昭和までの富士山を描いた絵画。その時代時代の画家がいかに2次元の世界に富士山をとじこめたか。画家それぞれの感性で写し取った富士山は、さまざまな表情をもっていておもしろい。富士山の競演ですな。

参考
まいにち富士山
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20111115

日本人なら富士山に登ろう! 初心者のための安心・安全登山術 (アスキー新書 155)
クリエーター情報なし
アスキー・メディアワークス

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