目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

竹生島・向源寺・三井寺

2014-06-05 | まち歩き

滋賀県

2014年5月4日(日) 晴れ 5月5日(月) 雨

メンバー 山の神と私

前泊は、長浜のビジネスホテルウェルネス。晩飯はホテルから延々長浜の駅前へ歩いて、某地ビールのレストランまで行ったのだが、安居酒屋並にうるさいし、その割りには高いし、後から来た客に注文した料理は運ばれてしまうわで、がっかりなレストランだった。ガイドブックではよく見えたのだが、行ってみないとわからないものだ。ちなみに食べログではまあまあの評価のようだ。GWで客が多すぎたせいなのかな?

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左:宝厳寺唐門(現存唯一の大坂城遺構) 右:本堂(弁才天堂)  

翌朝、食堂一番乗りで朝食をとりチェックアウトした。竹生(ちくぶ)島へのフェリー乗り場へ直行する。チケット売り場に行くと、臨時便が出るという。さすがGWだ。8:30の第一便に乗り、いざ竹生島へ。竹生島の埠頭に着くと、映画「しゅららぼん」の看板が出ていた。本は面白かったのだが、映画は派手にコケタようだ。映像化するのは難しいだろうなと思ってはいたが、やっぱりという感じ。それはさておき、上陸だ。われわれが最初の便で到着したから、当然先客はおらず、かなり快適だった。しかもすぐ前を歩いていた人がいきなり右へ曲がっていくので、後をついていったら、これがまた正解。だれもいない。かわらけ投げの場所や国宝の都久夫須磨(つくぶすま)神社本殿、舟廊下など、ほとんど貸し切り状態でゆったりと見られた。

本堂への階段を上り、お参りして埠頭に戻る。観光客向けのおみやげやさんが軒を連ねている。山の神がおみやげを物色していると、おばちゃんが今朝つくったという柔らかいよもぎまんじゅうとお茶(¥150)を勧めてくる。おいしそうだねと思わず購入し、ベンチに座ってくつろいでいた。

そのうち今津からもフェリーがやって来て、続々と観光客が上陸してきた。たちまちにぎやかになるが、そんな喧騒もほんのひとときで、長浜からのフェリーに乗船。あっという間の竹生島観光だった。

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左:乗船したフェリー 右:向源寺

長浜に戻って、黒壁スクエア散策へ出発。まずは車を移動させ、駅前の駐車場に置いていこうと思っていたのだが、残念ながら満車。空きを待っている車までいる。少し離れた場所でもいいかと琵琶湖岸を走っていくと、釣り人がメインに使っているのだろうか、無料の駐車スペースがあった。ここもあと数台で満車だったのだが、滑り込みセーフ。山の神とのんびり散策へと出発した。

黒壁スクエアは、思っていた以上に広く、お店が縦横無尽に軒を連ねていた。ガラス細工や天然石などあちこち店を覗いていると、観光客が多いのも手伝ってかなりの疲労度に達した。そろそろ昼めしにしようと、あたりをつけていた叶匠壽庵へ向かった。カフェは空いていたのだが、レストランは満席で待つことになった。だいぶ待たされて、近江牛のカレーセットを食べた。値段の割には……と思った。B級グルメのっぺいうどんを目指すべきだったのかもしれない。

14:30頃木之本へ向けて移動を開始した。気持ちのいい湖岸の道をドライブだ。お目当ては、向源寺の国宝十一面観音菩薩立像。安置されている堂内に入ると、ボランティアの年配の方がいて、事細かに解説してくれる。2006年に東博に来た、とても優美な肢体の仏像で、いつまで見ていても飽きない。わざわざ近江まで来た甲斐があるというものだ。

この日の宿泊は己高庵。近江牛がうますぎた。

 

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左:三井寺金堂 右:観音堂

5月5日はあいにくの雨になった。宿をチェックアウトし、大津の三井(みい)寺へ向かう。カーナビに行き先をセットしていたのだが、安いカーナビは時々とんでもないところに連れて行ってくれる。皇子公園のあたりでナビは突然終了してしまった。山の神がこの辺りからハイキングコースがあるはずというので、車道を歩いていくと、東海自然歩道の入口があった。なまった体を動かし、腹についた肉を落とすため歩くことにした。山中を進んでいくと、きちんと道標がついていた。

雨がしとしと降る中、山の神と私は、山を抜け、大津市歴史博物館の裏手の車道にぬうっと降り立った。博物館の警備員がこちらを見ていた。かなり怪しい感じに見えただろう。車道を歩いていくと三井寺のまん前に立派な駐車場があった。なぜここに連れてきてくれないんだ!

三井寺の境内に入ると、とにかく広い。でっかい寺なのだ。引きずられて文様がけずれている弁慶の鐘や、微妙寺の十一面観音(ここの十一面観音は頭がでかく短足で昔の日本人を思わせる)を見て、最後は観音堂へ。ここからの琵琶湖の眺めは非常にいい。湖面には優雅にもヨットが浮かんでいた(写真下)。

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観音堂から琵琶湖を望む。湖面の白いものはヨット

ひととおり参拝を終え、駐車場に隣接した精進料理の風月に入った。メニューを見るとよりどりみどりだが、無難なところで、親子丼とそばのセットにした(¥1,050)。親子丼のとろとろ卵はおいしかった。店を出て、もう歩きたくないなと山の神と連呼しながらも、また傘を差して、しかたなく来た道を延々と戻った。

そして皇子公園から近江八幡を目指した。今度は事故渋滞というトラブルに巻き込まれ、到着は14:30過ぎ。臨時の観光用駐車場に愛車を停めた。八幡神社を参拝、川沿いを山の神とそぞろ歩き、街中の味わいある建物、酒游舘でのんびりお茶をした。最後にFIGAROが置かれたこじゃれたギャラリーも覗いた。

お泊りは、ホテルベストイン。駅前でしかも駐車場が広くていい。晩飯は近所にあった串焼き屋「串春」でたらふく食べて飲んで、今回のたびの締めくくりとした。ああ、でもまち歩きより、やっぱり山歩きがしたい。観光だけだと、必ず物足りなさを感じるのは、山屋の宿命だろうか。

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