目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

山のぼらー御用達、嵯峨塩鉱泉嵯峨塩館

2021-06-06 | まち歩き

ゴールデンウィークは大菩薩界隈を歩いたけれども、大菩薩から近くて便利な温泉宿がここ、嵯峨塩鉱泉、嵯峨塩館だ。存在は知っていたけれども、日帰り圏だけになかなか行く機会に恵まれなかった。

コロナ禍で近場の温泉宿を探していて、そういえばとなって初めて泊まることになったのだが、予想外に快適な宿で山の神と大満足したのだった。

とくに今回の山行は源次郎岳も計画していて、ちょうどこの宿の真ん前に登山口があることから、まさにおあつらえ向きだったこともある。

初日(5月1日)は、上日川峠に車を置いて小金沢山ピストン。下山後駐車場から20分ほどで嵯峨塩館に到着しチェックインした。ロビー入ってすぐに山の神と私を迎えてくれるのが、冒頭の写真にあるようにツキノワグマのはく製だ。なかなかの貫禄ながら、立ち上がらせて愛嬌を振りまいているように見えるのがいい。


左:嵯峨塩鉱泉、嵯峨塩館正面 右:宿の前にある渓谷を見下ろせるテラス(東屋)

チェックイン時の記帳では、初めての泊りなのか、複数回なのかに〇をするようになっている。何度もお泊りにくる常連客が多いようで、2度目以降なら風呂場や食堂の説明などを省いているようだ。人気の宿ぶりがここでもわかる。


左:客室 右:掛け軸が右翼っぽい。藤田東湖の「正気の歌」の一節「正気(せいき)時に光を放つ」

客室は、空いていた最後のひと部屋を抑えたこともあり、いちばんこぢんまりした部屋だったが、それでも山の神と2人で泊まるには十分すぎる広さがあった。


左:次の間 右:なんとも味がある部屋の照明

次の間もあって、椅子とテーブルが置かれているから、風呂上がりにくつろぐにはいいスペースだ。持ってきたスコッチを宿の強アルカリの冷水で割ってここで飲んでいた。


客室から見える渓流

客室からは眼下に渓流をみることもできる。渓流沿いでは、例年この時期に桜が咲いているそうだ。でも今年は早々に咲いてもう散ってしまったのだとか。翌朝この渓流沿いの道を散歩しようと思っていたのだが、朝風呂に浸かってまったりしてしまったせいか、桜も咲いていないと聞いていたせいか、億劫になってやめてしまった。

風呂はそんなに広くはないが客室数が11と少ないので、混むことはない(たぶん。現在はコロナ禍で稼働している客室は9。食堂に人を詰め込みすぎない配慮のようだ)。小さいながら貸し切り風呂もある(空いていればいつでも入浴可能)。露天風呂もあるので、悪くはない。


左:ワインで育った牛の朴葉焼き 右:締めの炭水化物

夕食は有機栽培の自家製野菜や山菜をふんだんに用い、多くの料理を少量ずつ供する贅沢なものだ。ビールを飲みながら、工夫された前菜の膳に箸をつけるだけでもう満足。鴨鍋や牛の朴葉焼きは極上。締めのごはんもほどよい量でおいしかった。

なるほどリピーターが多いのはよくわかる。ちょっと高めなので、若者グループや小さなお子さん連れがいないのもいい。山奥の静かさを演出している。そんなことも人気の理由のひとつなのだろう。

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