今日の一バッハ「協奏曲 ニ短調 BWV974」をきいたら、その原曲をききたくなりました。原曲の協奏曲はアレッサンドロ・マルチェッロの作品。第2楽章が映画「ベニスの愛」で使われたことで有名なのですが、ピリオド楽器できく以前は、さして興味をひかれることのない曲でした。
この曲を、はじめてピリオド楽器できいたのが、ヘインズのオーボエによる演奏。第2楽章のテンポが、それまできいてきた演奏とくらべ、ずいぶん速いのにびっくりした記憶があります。1979年の録音なので、かれこれ30年近く前の演奏なのですが、いまきいても、あまり古さは感じさせません。もっとも、いまなら、もっと自由闊達な演奏になるのでしょうが……。