これからきくのはト短調のフーガ。いわゆる「小フーガ」です。演奏はイギリスのオルガン奏者、ジェームズ・ジョンストンで、使用楽器はよるデンマークのロスキレ大聖堂のオルガン。推進力のある演奏はなかなか楽しめます。ところで、すでにふれたように、ジョンストンはトン・コープマンの弟子にあたり、その躍動感のある演奏は師と同じで魅力のひとつ。その師のコープマンの近年の演奏(デン・ハーグの修道院教会のオルガンなど)はというと、まさに疾駆するようなスピードで、おもしろすぎるとしかいえません。
CD : METCD1095(Metronome Recordings)