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小松基地問題研究会

2018~2020年 みどり住宅のシタベニハゴロモ観察と駆除について

2020年11月09日 | 自然
2018~2020年 みどり住宅のシタベニハゴロモ観察と駆除について
                                       2020年11月9日作成

 2018年以降3年間、シタベニハゴロモについて調査と駆除をおこなってきたが、ほぼその生態がわかってきた。みどり住宅には、①成虫が吸汁対象とするニワウルシ成木32本、②幼虫が吸汁できる多数のニワウルシ幼木やノブドウ、③住宅の軒下など雨のかからない卵塊の越冬地があり、シタベニハゴロモが繁殖しやすい条件がすべて整っている。



天敵もなく繁殖力も強い
 3年間の駆除データ(右グラフ)に見られるとおり、2.5メートル以下に降りてきた成虫について、2018年=約1000匹、2019年=約1800匹、2020年=約2900匹を駆除し、卵塊も削除したが、2.5メートル以上の高所で多数の成虫が生き残り、産卵し、翌年孵化たと思われる。
 有効な天敵はおらず、ときどき蜘蛛の巣にかかっている成虫がいたり、カマキリや蜂に捕まっている成虫を見かけたが、非常にまれなケースのようである。結局は、人の手で駆除していくしかないようだ。



来年の対策
 幼虫の発見が5月上旬なので、孵化時期は4月中・下旬ではないかと推測される。幼虫が成虫になるまでのあいだ、とくに好んで群棲するのはニワウルシ(シンジュ)の幼木とノブドウであることがわかった。
 この点から、第1に、ニワウルシ幼木を4月中に刈り取ってしまえば、幼虫の好餌が排除され、成長を困難にさせるのではないかと思う。
 第2に、幼虫は低木に群がって、確実に手の届く範囲に棲息しており、幼虫段階で数を減らすことができる。手段は捕虫網と薬剤だが、環境負荷をかけないようにしなければならない。
 第3に、成虫は主として高所に棲息するので、手の施しようがなく、高所から降りてくる成虫を蠅叩きが届く範囲(2.5メートル以下)で、たたき落としてきたが、柄の長い捕虫網で高所の成虫を捕獲するか、掻き落として落下させて、駆除しなければならない。
 第4に、秋口になり、交尾が始まり、産み付けられた卵塊を削ぎ落としていくことである。高所の卵塊は手が届かないので、産卵前の成虫をできるだけ下方に誘導しておく必要がある。

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