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アジアと小松

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小松基地問題研究会

20221024 志賀原発訴訟傍聴記

2022年10月26日 | 原発(志賀原発訴訟傍聴記)
20221024 志賀原発訴訟傍聴記

 今日は38回目の口頭弁論である。2012年提訴以来10年が過ぎても、弁論は硬直したまま動かない。
 今日(10/24)も、午後2時開廷―17分閉廷だった。そのうち原告の意見陳述が10分で、実質7分なのだ。この7分間で、裁判長は、被告・北陸電力から7月29日と9月16日におこなわれた規制委員会の進捗状況と10月13、4日におこなわれた現地調査の様子を聞き、「弁論期日を続行する」と言い、北電は、「規制委員会の結論が出るまでには、3ヶ月程度必要だ」と言い、次回期日は2月9日午前11時に決まった。

 最近の原発情勢は非常に厳しい。8月24日に岸田は「次世代型原発の開発と建設」方針を打ち出した。3・11福島原発事故後の方針を転換して、原発の再稼働、運転期間延長、新炉増設方針である。
 10月5日、原子力規制委員会は、岸田政権の方針に沿って、「原発の運転期間を原則40年、最長60年のルール」を削除するという。どんなにボロボロになっても、事故が起きるまで動かし続けてもいいというのだ。「いま、電力がほしい」という経済界の刹那的な欲求に応えて、人類の未来を投げ捨てるような行為だ。もはや「規制」委員会ではなく、「言いなり」委員会だ。

 こんな規制委員会が出す結論など、北陸電力の要求に応える回答しかないのだ。渡辺満久調査(2012/5)、原子力安全・保安院専門家会議調査(2012/7)、立石雅昭調査(2013/9)、有識者調査団(2014/3)、第6回評価会合(2015/5)、第8回評価会合(2016/3)の結論を覆すために、見せかけの志賀原発現地検証をおこなったのである。
 来年には、裁判は振り出しに戻るだろう。1987年1号機訴訟から35年、1998年2号機訴訟から24年、そして2012年廃炉訴訟から10年、戦い続けてきた忍耐力で、次の10年をたたかいぬこう。

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