アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

『溶鉱炉の火は消えたり』(6)

2017年08月03日 | 読書
『溶鉱炉の火は消えたり 八幡製鉄所の大罷工記録』(6) 十一 検挙  家の前に二台の人力車。「変だな」と思つて這入ると、第一の伝令久保田某。沈黙の眼が勝利を語つてゐる。聞く者も、告ぐる者も、感激と昂奮に打ち顫(ふる)ふ。 「いや、全く困つた。罷工が始まると各門をピタリと閉めやがつたので、工場外に出る路がないんです」  通路を断れた彼はずつと海岸の方に遠廻り。低い木柵を乗り越へて通路へ、やつと本部 . . . 本文を読む
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