20220630 ロシア兵捕虜と尹奉吉について
ロシア兵捕虜の墓
金沢野田山にロシア兵捕虜の墓碑が10基あります。「金沢のロシア人墓地 国境を越えた鎮魂の記録」(石川県ロシア協会1992年発行)によれば、奉天会戦(1905年2月~)で降伏したロシア将兵約6000人が金沢市内の勧業博物館(兼六園内)、第7連隊兵舎、広坂兵器支廠、小立野天徳院、大鋸谷機業工場、東西両別院、大乗寺、蛤坂妙慶寺、野町光 . . . 本文を読む
尹奉吉と日本ナショナリズム
今年(2021年)は雪で、野田山での尹奉吉義士追悼会は中止になりました。
昨年(2020年)8月24日付『朝日新聞』のインタビュー記事で、Aさん(尹奉吉の研究者)は「私にはそれ(注:尹奉吉を顕彰)はできない。でも、あなた(在日朝鮮人)が彼を英雄として顕彰することは否定しない」と結んでいます。30年前に、尹奉吉暗葬碑の碑文を検討する会議で「義士」論争があり、それ . . . 本文を読む
尹奉吉、大阪衛戍刑務所の生活
1932年11月18日に大阪衛戍刑務所に移監された尹奉吉は、そこでどんな拘禁生活を強いられていたのだろうか? 知人から、北原泰作著『の後裔 わが屈辱と抵抗の半生』(1975年刊、石川県立図書館蔵)を紹介され、その様子をうかがうことが出来た。
北原さんは1927年1月、岐阜歩兵第68連隊に入営し、同年11月の閲兵式で、軍隊内部の差別の存在と待遇の改善を昭 . . . 本文を読む
20210823 尹奉吉義士と在日の権利闘争
1932年に尹奉吉義士が三小牛山で処刑され、遺体が野田山に暗葬にされ、1946年に発掘されたが、41年後の1987年8月、朴仁祚さん、辛基秀さんらによって、暗葬地の再調査がおこなわれた。翌1988年4月、その目で暗葬地を確認した尹奉吉義士の実弟尹南儀さんによって、韓国では殉国碑建設(1992年4月竣工)の準備が始まった。
1990年4月に朴仁祚 . . . 本文を読む
尹奉吉暗葬地と刑務所墓地
1982年の野田山墓地地図明細図には、「刑務所墓地」と書き込まれており、『1932年上海爆弾事件後の尹奉吉』(2020年版)で、「処刑後の尹奉吉の遺体を、…陸軍墓地と市民墓地の境目で、ひとびとが昇り降りする通路に暗葬したのである。しかも、陸軍墓地に隣接し、暗葬地から十数メートルのところに、刑死した人を葬るための刑務所墓地がありながら、敢えて暗葬に付した。…尹奉吉の遺体 . . . 本文を読む
梅軒尹奉吉義士記念館HP
8年前の2012年に発行した『1932年上海爆弾事件後の尹奉吉』が韓国語に翻訳され、梅軒尹奉吉義士記念館のホームページに掲載されました。2020年発行の改訂版の韓国語訳も準備されています。
<概略の説明>
『1932년 상하이 폭탄사건 후의 윤봉길』국문 번역본 제작
"1932年 上海爆彈事件後の 尹奉吉"
매헌윤봉길의사의 상하이의거는 일본제 . . . 本文を読む
【限定100部】『上海爆弾事件後の尹奉吉と資料』(改訂版) B5版 全171頁
【注文:売り切れました(2021年12月21日)】
序・後序 ―――――――――――――――――――――――――――― 1~
はじめに 改訂版発行の動機
後序 私たちの進むべき道(現代日本の諸相/身近に学ぶべき歴史がある/2017年学術会議を起点に)
(1)尹奉吉の生いたち ――――――――――― . . . 本文を読む
尹奉吉から学ぶ 私たちの進むべき道
いよいよ、8年ぶりの『上海爆弾事件後の尹奉吉と資料』(第二版)発行の準備が進んでいる。
一九三〇年代の日本がどのような国だったのか、日本が朝鮮と中国に何をしたのか、植民地支配下の朝鮮人がどのように生きたのか。事実の検証と資料のための小冊子である。尹奉吉と上海爆弾事件の考察によって現代日本(人)の姿を鏡に映すことができるだろう。
(1)戦争挑発と差別・排外 . . . 本文を読む
尹奉吉暗葬までの7つのフェイクニュース
日帝・上海派遣軍軍法会議は1932年5月25日付の「死刑判決書」を書いたものの、尹奉吉をどこで処刑するかについてはかなり迷っていたのだろう。本来ならば、上海での事件であり、上海で処刑し、遺体(遺骨)は遺家族に返すのが「本来」の姿なのではないだろうか。
しかし、上海の日本軍は侵略の軍隊であり、敵に包囲された軍隊であり、中国・朝鮮人民の怨嗟の的となってお . . . 本文を読む
87年目の尹奉吉義士の命日が近づいてきた。
20年前に、尹奉吉義士について書いた一文であるが、
「尹奉吉追悼の視点」だけでも、読んでいただけたら幸いである。
「尹奉吉義士と不二越強制連行訴訟」
通路に暗葬された尹奉吉
尹奉吉暗葬の地を一緒に歩いた時、Aはボソツとつぶやいた。
「こんなところに眠っていたの」
さらに当惑した様子で、
「私、この道は何度も通ったわ」
鬱蒼とした森のなかにあるA . . . 本文を読む