デラシネ(deracine)

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大相撲・大関琴光喜の野球賭博関与の件。

2010-06-15 21:49:34 | weblog
大相撲・琴光喜の野球賭博関与が明らかになりましたが、
本人や相撲協会がどうのという話はここではちょっと置いておいて、

今サッカーワールドカップが行われている、日本が初戦勝利した中で、
「相撲」と「野球」という言葉が、非常によろしくない話として出てくるのは残念です。
野球には何の非もないですけど。

日本のプロスポーツで非常に大衆性が現在強いのは、
野球、サッカー、そして相撲でしょう。
ところがこの一角を占める相撲が、さらにその中でも重要な大関が、
もう一角を占める野球で賭博をしていたということは、
スポーツを愛する者として非常に残念です。

さらに、琴光喜の賭博関与が明らかになったのは、
暴力団関係者から恐喝をされていたためでした。
さっきニュースでやっていましたが、
どうやら琴光喜は金をもらえるところを逆に、
(本来金をくれるはずの相手が渋ったか?いや、嵌められたのでしょう)
暴力団関係者から金を要求されて払ったようです。
まず300万払ったと。

ここで琴光喜の命運は決まりました。
恐喝で金を払うと、次も必ずあります。
琴光喜は賭博関与をバラされたくないから払ったのであり、
バラされたくない以上は、要求されたら従う他道はありません。

漫画『闇金ウシジマくん』にこういう一節があります。
あるシリーズの主人公が脅されている相手に金を払おうと、サークルの仲間(仲は良くないが)に相談すると、その相談された男は、
「1度払うと必ず次もあるよ、そんなの常識だろ?」
とこたえます。

そう、恐喝する側はそこが狙いなのです。
しかも今回要求した側はしたたかでした。まず300万なら、
琴光喜も払える額でしょう。
ところが次に1億。これでは困ってしまう、でも払わないとバラされる。

なので、これはあくまで推測ですが、
この件はむしろ週刊誌に、琴光喜側(本人ではないだろうが)がリークした可能性もあると思います。
話が公になれば暴力団側も警察を恐れて動きにくいですから。
妄想かもしれませんけどね。

ただ、それによって事が公になってしまったわけで、
暴力団への金の払いからは逃れられても、相撲取りとしてはもはや事実上選手生命を断たれたわけです。
今後も出るのかもしれないけど。
賭博・暴力団関与ですから、厳しい処分になるかと思いきや、
全然ならないみたいですけどね。
まあ確かに誰かを困らせたようなものではないですから。

でも、相撲協会は賭博はともかくとしても、
暴力団との付き合いはもはや公然の秘密であり、
建前上は禁止していても、誰かを介して関係は続きます。
これは前に維持員席問題の時も書きましたけど。

特に「タニマチ」という後援者がいて成り立っている世界ですから、
「お世話になっている人」「応援してくださっている人」と言われると対応せざるを得ない。
さらに相撲取りは相撲しかやってこないから世間のことがわからない。
実際処分を甘くしかできないのは、相撲界ではごく当たり前のことだからです。
一般企業なら解雇に相当しますが、
それが暴力団絡みの件では1つも解雇がない。
外国出身の力士の大麻とか暴行騒ぎではできたり、引退させたりができたんですがね。

というか、これで一番何が問題かというと、
これでは相撲をやろうという次の世代の人間が現れないことですよ。
厳しい世界である上に不祥事が多い、活躍は外国人力士だけ。
これでは目指そうという人がいないでしょう。
そこが一番の問題なんですよ。

カメルーンに勝利!

2010-06-15 01:12:42 | weblog
いい試合でした。
守備が良かったですね。

しかしカメルーンってあんなに弱かったっけ…

でも緒戦を勝てたのはよかった。
カメルーンが沈没しそうだから、デンマークに勝てればどうにかなりそう。

てかオランダ強いけど、食らい付いてほしい。
いずれにしてもいい試合を!

6・13NOAHディファ有明大会「Return to Port」観戦記。

2010-06-13 22:28:33 | プロレス
NOAH6・13ディファ有明大会観戦記です。
三沢さん一周忌ということで、入り口には献花台が設置され、
試合開始前には会場を暗くして全選手参列、田上社長が遺影を持ってリングに上がり、黙祷。
その後三沢の入場テーマが流れ、紙テープ投げ入れも。
前のエントリで書いたとおり、15分開始が遅れましたが、NOAHではありえないこと。
それだけ観客が多かったわけです。

こちらが入り口の設置された献花台。ただ、見ての通り遺影にはスポットライトが当たっているので、
撮影するとこうなります。右はディファの風景。珍しく南の一番壁側の席でした。
写真の腕が悪いのはご容赦ください。しかも手前の人がどうしても入るのでそっちに光が当たり、リング側が暗くなります。
  

試合はNOAH所属選手とゆかりのフリー選手だけということで、
当然タイトル戦もなければ、NOAH本編に絡むものはなく、
ある意味お祭り的な興行。全体的に楽しさ中心の試合でした。

また、これはいろんな意見があるでしょうが、
実はこの日、試合においては「三沢」を感じさせるものは1つも無かったんです。
特に技という意味において。
誰も三沢オリジナルの技を出さなかった。
供養は当然としても、三沢にとらわれてはいけないという気持ちだと思います。
秋山準も先日の広島のカードを、そういう趣旨から最初はイヤだったと言ってました。
その試合にもいた彰俊は今日、バックドロップは出しませんでした。

三沢がいなくても、三沢を感じさせなくても、
NOAHは大丈夫ですよ、という選手達のメッセージだったのでは、と思います。

試合を簡単に振り返ります。
第1試合は石森-マルビンのパートナー対決。15分でしたから、当然のように引き分けだったけど、
マルビンが手首、石森は左足をそれぞれ攻められ、つまりパートナーに何度も悶絶させられることに。
特に石森は夜から後楽園で新日本のスーパージュニア決勝トーナメントを控えているのに…
でもNOAHでも一切手抜きをせず、後楽園へ向かいました。結果、どうなったかな。

第2試合は田上・志賀-川畑・起田。川畑は久々の登場だったけど、明らかに調整不足。
田上は最近笑いを取る試合が多いけど志賀も含めて、この日は起田に厳しい攻めを見せて、
お笑い中心の試合にはしなかった。

第3試合は金丸・平柳-谷口・青木。
谷口はこういう相手なら本領を発揮できるんだよなあ。それにしても金丸、青木はスキがない。
平柳も奮闘し、かなり盛り上がったいい試合だった。特に金丸は最近ますます冴えている感じ。7・10丸藤戦が楽しみ。

第4試合は彰俊・雅央の旧・ダークエージェントに、佐野・相島。
相島は初めて見るような…これも雅央ワールド全開でもあったけど、必要以上に遊ぶシーンはなし。
彰俊の相島への厳しい攻めが印象的。最後はスイクルデス。
そして試合後には天に向かって一礼。もう吹っ切れたでしょう。吹っ切らないといけないし。
この試合裁いたのは丁度1年前、あの試合も裁いていた西永レフェリー(暗くてわかりませんが写真右にいますね)。
それぞれの1年が過ぎました。試合後、彰俊と西永さんが固く握手していました。


第5試合は杉浦・多聞-健介・森嶋。
これはヘビーの激突で面白かったけど、明らかに1枚落ちる多聞を、健介組がうまく引き出してあげた感じ。
杉浦と森嶋もいい試合ができますね。かつてGHC選手権やって正直失敗したけど、今なら面白いと思う。
健介が多聞をノーザンライトでピン。今日は北斗も会場に来てたな~

第6試合、セミは高山・鈴木みのる・KENTA-ヨネ・池田大輔・橋。
なんかU系が多いなあと思ったが、この試合は池田大ちゃんが大暴れ。
あろうことか高山のロープまたぎ入場を襲い、水をかけ、試合中にも高山とレフェリー(なんと京平さん!)に水。
それにしても京平さん登場には驚いた。試合始まってからやっと気づいたけど…
てか仲田龍の「レフェリー和田京平~」からの「キョーヘー」ができなかったじゃないか。

何より面白かったのはみのるとKENTAの絡み。もはや漫才レベル。
敵を奪い合ったり、同士討ちしたり、合体攻撃あったり。
みのるの「おい、ケンタ、どうした!」という仲間にかけるとは思えない檄で会場内爆笑。
「助けて欲しかったら助けてくださいって言えよ!」ってのもあった。
試合はややゴタゴタしたけど、復帰2戦目、この日も大声援のKENTAが橋をgo2sleepでピン。
ただその橋も良かったです。みのるをキャプチュード気味に投げ、終盤のKENTAとの張り合いは場内騒然でした。


そしてメインで秋山・小川-丸藤・潮崎。三沢とリング上で深い関係があった4人です。
全日本時代初めて世界のベルト(タッグ王者@札幌だったっけ)になった時三沢と組んだ秋山。
秋山は初のシングルのベルトも三沢からの奪取でしたね。秋山活躍の陰には必ず三沢がいました。

小川は三沢の新パートナーに抜擢され、ジュニアながら世界タッグを巻いた。
三沢のパートナーは誰だ?的な謎かけも当時の全日本では珍しくありました。秋山との武道館決戦、
負けた小川に三沢が駆け寄るシーンはそれまでの全日本では絶対ないものでした。

丸藤はタッグを組んでの実績はありませんが、三沢のプロレスの影響を最も受けているレスラー。
ひらめき、受け、いずれも三沢級のものを持っています。三沢が再度GHC戴冠なった武道館
での試合が印象的です。

そして潮崎はご存知、三沢最後のパートナー。タッグリーグ優勝、余勢を駆ってのGHCタッグ挑戦。
潮崎をどうにか一人前にしたいという三沢の願いからでした。それに応えて潮崎は本当に成長しましたね。

試合は潮崎のチョップ狙いを秋山が何度もかわしたり、小川の高等テクニック披露が随所にあったり、
秋山得意の連続フォールを丸藤がまさかのお返しがあったり、本当に素晴らしいものでした。
死闘、激闘とはまた違うんですけどね、この4人ならハズレはありませんからね。
それにしても秋山と小川は息が合ってる。コンビ結成もいいと思うけど…小川はもうベルトには絡まないのかな。
終盤は潮崎と小川が中心でやりあったけど、小川が驚愕の粘り&切り返しを見せ、場内熱狂!!
最後は潮崎が小橋ばりのラリアットで振り切りましたが、いい感じのメインでした。


さて、これを書き終えたところで、どうやら時間がきたようです。
一周忌、今後のご冥福を祈り、プロレス界、そしてNOAHの更なる発展のため、
見守っていてくださいと祈ります。
私は早々に帰宅しましたが、最後まで会場にいた方、お疲れ様でした。

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石森選手は準決勝で敗れましたね。残念。

明日はNOAHディファ有明大会です。/競馬予想も。

2010-06-12 23:59:07 | プロレス
明日は、NOAHディファ有明大会です。
三沢光晴選手が亡くなって明日でちょうど1年。
もう1年。

追悼マッチは秋山・小川-潮崎・丸藤という、三沢ゆかりの選手のタッグ。
さらに鈴木みのるも登場、池田大ちゃんも久々、輝鎮も来る。

あの人がいないのは残念ではあるけど、
皆で三沢さんの供養をしましょう。
試合後22:30までロビー開放ですね。あの時間を迎えましょうということですね。

献花もできるので、ラッシャー木村選手の分も奉げてきます。
26日は参加予定がないので…

観戦記をご期待ください。

「Return to Port」

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競馬は春の東京競馬最終日、エプソムカップ。
面白いですよ。人気サイドが崩れたら激荒れまでありそう。

実績断然のセイウンワンダーにゴールデンダリアが中心か。
安田記念優勝ショウワモダンと好勝負したシルポートの強力な逃げもいい。
ただ、これらの馬には強烈な何かが欠けているのも確か。
だからGⅢに出てるんだろうけど…

狙うのはストロングリターン。シンボリクリスエス産駒はやたら府中1800に強いらしい。
さらに内田博もダービーを機についに復活した感が。
てかもっと人気がないと思ってたら離れてるけど4番人気。がっかり。
府中で連勝してる勢いで一気に初重賞。上3頭に流す。

あと相手に府中得意のトウショウウェィヴ。実力あるセイクリッドバレー。
父クロフネなら府中は合うはずラインプレアー。

6月12日千葉マリンスタジアムの写真集。

2010-06-12 22:23:45 | 阪神Tigers
今日撮った写真UPです。
まずはマリンスタジアムの風景を。

  

これが両翼ですが、どちらも球場の壁に四角いスペースがありますよね。あそこから海が見えます。
  

甲子園にもある、帯状のビジョン。初めて生で見ました。オーロラリボン、というみたい。


散らばったジェット風船を片付ける方々。カゼ強いと大変ですね。ご苦労様でした。


投げる藤川球児。連続写真みたいですが、全然違うんです(笑)





最後に、これだけを見れば、特に何と思いませんが、近づいて見てみると…


あ、今岡さんが!!


しかし今日はJRの幕張本郷駅からバス乗ったけど、
すごい人だった~
京葉線の海浜幕張に行って、そこから歩けばよかった。
でもバスも懸命のピストン輸送でしたね。あの超大型バスも経験できました。
帰りのバスも混んでましたね。
でもスムーズなら、自宅から90分ぐらいで到着することもわかりました。

明日も行きたいけど…

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久保超絶好投に、昼の花火が千葉に3発!生観戦記です。

2010-06-12 17:23:57 | 阪神Tigers
勝った!
文句なしの試合だった!
久保がすばらしかったですね。
ブラ、ジョー、兄貴のホームランも効果的で、
まさに快勝!
いい試合でした。交流戦勝ち越しも見えてきた!



ただねえ…ちょっと一言ありますよ。

帰宅後追記します。
※当初の写真は差し替えました、すみません。

<帰宅後の追記>
千葉から帰ってきました。
いやー、暑かったですね。
最初私の座席は日光が屋根で遮られていたのですが、だんだん日が下がってきて、
終盤は直射日光の中での観戦でした。

座席は最初の記事の写真の通りなんですが、見晴らしがよかったです。
これで2300円なら何の文句もないよね。
でもやはり上の席なので上がるときの階段が…(←何歳だよ)
ナゴヤドームはエスカレーターがあったよね。

しかし凄い観客数でした。チケットは土日完売。
でもなぜか私の右隣は4席空席…
あ、今回初めて楽天チケットを使ってみましたよ。写真のようなチケットです。

試合はもう、今日は久保でしょう!
ストライクが面白いように入るから自分のペースに持ち込める。
投球に苦労がなかったですね。スイスイと投げてました。
終盤はやや疲れたけど、この安定感、今年は15勝やってくれ!
守備も両軍良かったですね。風強いのにフライ落とさないのはさすが。

打線は10安打したけど3発とアニキタイムリーのみ。
つながらなかったけど千葉投手陣も良かったよ。
ただ、チャンスマーチが1度も聞けないなんてなあ。
おかげで応援はちょっと不完全燃焼。

さて、これで交流戦5割。明日で全て決まる。勝ち越しか、負け越しか、5割か。
讀賣にも3差になった。勝ってフィニッシュだよ!!

あ、ファンへの愚痴を思いっきり書こうかと思ったけど、
さすがに生観戦勝利の余韻を消しそうなので控えめにするけど(←結局書くのかよ)、

ジェット風船、飛ばすのはいいけど、
イニング中に膨らますのはどうなの。
6回裏は久保よりも、9回も球児の投球よりも風船ですか。
(福浦との勝負は凄かったんだが、風船のおかげで緊迫感ゼロ)
しかも、前の席が膨らますと後ろは見えないんですよ…
勿論あれはタイガース応援の象徴。見るのは私も大好きです。
でも久しぶりに見てとても気になった。
あと、破裂させるのもアクシデントとはいえやめてほしい。
私が気にしすぎですかね。「あと1球」コールといい。
応援行く度、なんか不満持ってしまうようじゃファン失格かな。 

それはさておき、以下今日の写真です!!
と思ったけど、たくさんあるので、次のエントリにします。
(画像多数)とTB先に表示された方すみません!

そういえば、球場内の売店でかわいい店員さんが、
首から「売り切れ」という札を下げていたなあ…
どういう意味かなあ(笑)

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『ワールドカップヘようこそ』

2010-06-11 23:59:09 | weblog
山際淳司、という作家を覚えておられる方は多いと思う。
主にスポーツ・ノンフィクションを著し、NHKのスポーツキャスターやCMでも活躍したが、
46歳という若さで逝去された方である。

私は高校生の時に短編集を2冊ほど読んだが、
(おそらく代表作『スローカーブを、もう1球』と『ウィニング・ボールを君に』だった)
その著作の中に『ワールドカップへようこそ』という、
サッカーを題材にした短編があった。

当時(今でも)サッカーよりは野球に興味があった自分は、
そのサッカーの話は斜め読みをしていたが、ある程度のストーリーは記憶している。

1990年のワールドカップイタリア大会(94年のアメリカ大会かも)を取材に行った作者が、
サッカーが盛んなイタリアでイタリア人に、
「日本はまた予選で負けて、W杯に出られなかったんだ」という主旨の話をしたら、
そのイタリア人が言った言葉が、

「ワールドカップへようこそ」

というものだった、という話である。

つまり、そのイタリア人は、「出られなくても、それぞれにワールドカップがある」、
「予選で負ける、それもまたワールドカップ」ということを言いたかったのだ。
※イタリアだったかアメリカだったかそこが定かでないが、おそらくイタリアだと思う。


「ワールドカップへようこそ」
この言葉は非常に印象に残っている。


FIFAワールドカップ南アフリカ大会が、開幕した。
日本代表も他の国の代表も、いや、全ての国の代表も、そしてファンも、
それぞれの、ワールドカップを楽しんでほしい。


余談だが、私は本をほとんど読まない。
短編集とはいえ2冊も読んだ作家は、あと3人ぐらいしかいない。
スポーツの持つ汗臭さがなく、爽やかにかつ冷静に切り込む(対象にも読み手にも)文章は、
実に読んだ後が心地いい。
『江夏の21球』などは野球ファンなら必読の一篇です。