デラシネ(deracine)

阪神タイガース・NOAH・BUCK-TICK・酒場・鉄道など

11・26プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記!ザックvs小川の第2戦!!!

2015-11-28 01:29:20 | プロレス
行ってきました、木曜の夜。2週連続、今週は木曜のノア後楽園。
動員がまあまあでしたね。北側は先週よりも寂しい感じはしましたが、南側はむしろ先週より多くなかったか・・・
私は実は20日とこの日と、同じ席で観ていたのですが、南は20日より多いのでは?って印象でした。
それは潮崎効果なのか、ザック効果なのか、違う理由なのか。
いずれにしてもそんな状況でしたが、盛り上がりが良く、内容もよく、いい大会でした。

進行も18:30開始の21:00終了。安定しています。それでいてさしたる不満もないのですから、
スタッフ、選手が非常にいい大会を見せてくれているんだなと思います。感謝ですね。
タイチがもっとさっさと入ってくれればさらに早く終わったかも(笑)

試合を簡単に振り返ります。

私は対戦カード発表時に着席。程なくして第1試合スタートなんだけど、ここで初めて友寄の入場曲を聴くことに。
沖縄ソングで踊りながら入場、リングで連続バク転。相手はクレイジー。


いやもう、友寄よかった。とにかく気合が表に出ている、場外エスケープのクレイジーに対しても挑発の声が出ているし、
攻めても守っても声が出ているし、コーナーからの飛び技もいいし。ミサイルキック、ボディアタックは成功。
さらに攻める友寄はまたもやコーナートップへ登る。お客さんの「何だ何だ」の雰囲気から放ったのは高さ威力ともに十分!な気がしたセントーン。
飛び技中心にする必要はないけど、これ磨けばかなり使えるのでは。しかしこの日はクレイジーがかわし、最後はクレイジームーンサルト。
友寄いいなあ、の印象が残った試合。いつも思うが、かなりの大物になるかもしれない。身体が分厚いし。クレイジーの懐の深さも光ったオープニング。
友寄もデビュー半年か。早いものです。あと少しで清宮もデビューしますね。

第2試合は高山&玄藩vs彰俊&熊野。


また高山と熊野、って顔合わせになるんだけど、特にこれってものは無かったかなあ。向かっていく姿勢はいいんだけど。
高山のキッつい角度のバックドロップと、その後の全く説得力のないヒザ(これでケリ)ばかりが印象に残っている。
体格差もあるにせよ、テーマ的にも無いにせよ、今のままでは熊野低迷、友寄上昇の雰囲気が強い。クマの奮起が見たい。


そして第3試合は今日もまた、小川良成vsザック・セイバーJr.。第2戦。
写真、珍しくたくさん撮りました。












ザックが来年NOAHに来れない、というのはどうやら現実のものとなり、しばらくお別れの壮行試合でした。
ツアーには30日福島まで帯同しますが、関東はこれが最後。

前回同様の、いや前回とはまた違う攻防を見せ、お客さんの視線は2人の織り成す芸術の世界に釘付けになります。
師弟であり、ライバルであり、パートナーでもある2人、お互いにリスペクトしあっている、そして派手さはなくとも観客を唸らせるプロレスを見せてくれる。
見ていてこれほど気持ちのいい関係がありますか。
そして極上の12分余り。終わらないでくれ、いつまでも見せてくれと、ずっと心の中で思ってました。
腕の取り合いも前回とは違う。グラウンドじゃない攻防も前回とまた違う。2日合わせて25分ぐらい。堪能しました。
プロレスって本当に面白いですね。

一瞬一瞬の切り返し、腕の取り合い、丸め込みの返し合い。
ザックへの惜別の声、2人の技術に感嘆の声、今年最後のNOAH後楽園に響きました。
最後3カウントが入った時に、心から残念だと思ったことは、プロレス生観戦暦20年の中で、実はほとんどありません。
でもこの日は残念でした。終わってしまいました。ザックが丸め込み合戦から最後は足折り固め。前回の雪辱を果たしました。
流れた時間はアッと言う間でしたが、この試合は永遠に覚えていようと思います。観た方は永遠に覚えていてください。

でも、ザックはまた戻ってきます。
特にお別れ的なメッセージもアクションも無かったのは、NOAHに来れない時間がそれほど長いものではないことを示しているんだと、いい方に解釈します。
もしさらに大きな舞台に羽ばたくことがあれば、その時は誇りを持って応援しましょう。
もしまたすぐ戻ってくることがあれば、次こそはシングルのベルトを巻くときです。

と、とても感傷的になってしまいましたが、実は29日NOAH仙台、行くんです(笑)
詳しくはいずれ。

とにかくこの日はザックvs小川。
ありがとうザックvs小川。
またいつか見せてください。その時まで、特に小川は現役続けてください。

抱き合う小川とザック。感動的でした。この後、小川は先にリングを降りますが、すぐさまザックもリングを降り・・・


ブレブレで見えにくいですが、ザックが追いかける形で小川と一緒の控えに戻りました。



第4試合は拳王&マイバッハvs大原&ストーム。


ザックvs小川の余韻に浸りたい中、すぐに始まってしまい、最初はちょっとノレませんでしたが、
中盤からは否応ナシにのめりこんでしまいました。とにかく拳王と大原がすごい。大原のジョン・ウー連発は大迫力。的確でした。
拳王もフットスタンプ、ドラゴン、さらにみちのくドライバーのようなギャラリアのようなドライバー系の技も披露。
両者出し惜しみ一切なし!いやもう、可能性しか感じません、この攻防。大田区へ向けた前哨戦は続きます、是非観てください、としか言えない。
しかもこの日は上記の技で攻め込んだ拳王が勝つな、の雰囲気を大原が蹴暴をかわして一転させ、
どこをどう説明したらいいかわからない丸め込み技で拳王をガッチリ捕獲!大逆転の3カウントが入りました。
しかし勝った大原は大ダメージで勝ち名乗りすら受けられずリング下へ。負けた拳王がリング上に。


攻防がどんどん進化していく拳王と大原、面白いとしか言いようがありません。ストーム、マイバッハのパワーも印象が薄くなるほど。


第5試合はヨネvs勝彦。


この後に潮崎登場を控え、ずっとNOAHでやってきた者同士のシングルで意地を見せようとの気持ちですね、熱い2人でした。
蹴りの音が凄いですね、それぞれの受けもあってのことですが。どちらもいい音を、蹴って、受けて、出していました。その度にどよめく場内。
勝彦が垂直落下ブレーンバスターで勝利、フィニッシュへの流れはやや唐突でもありましたが、蹴りが交錯する試合、楽しめました。
でもこの2人で次期GHC挑戦者決定戦やるぐらいでもいいと思うんですけどね。大きな舞台でも見たいカード。


第6試合に潮崎登場。真っ先に噛み付いた北宮とのシングル。
先に潮崎入場。ガウンなし。やや光沢のある黒のショートタイツ。身体は一回り大きくなっていた。雰囲気は前と違う。


声援は北宮のほうが大きかったです。潮崎への声援ももちろんありましたが。
というか、沸きましたね、この試合。潮崎の久しぶりに聞くチョップの音は前より強くなっていたし。懐かしい動きもあったりしたし。
7割がた北宮が攻めて、その気持ちのぶつけ方がまたいいもんだから、お客さんも熱くなれるし。


試合としてよかったです。最後は潮崎がゴーフラッシャーで虫の息の北宮にフォールにいかず、起きてきたところへラリアット。
良い意味でふてぶてしくなり、変わらぬ部分と変わった部分とを見せた潮崎。試運転でもあったでしょうが内容は上々の復帰戦でした。
というか。北宮が良かったんですよ、北宮が。彼も本当によくなってる。
ちなみに試合中、鈴木みのるが花道でイスに座って観戦。特にマイクもアクションもなし。NOAH側もマイバッハがやればいいのに。




セミはジュニア6人タッグ、NOAHvs鈴木軍ジュニア頂上決戦。石森&原田&小峠vsタイチ&TAKA&デスペ。


いやもうこの6人ならスピーディーな試合が期待できるし、鈴木軍の小ズルさ、TAKAの技術、原田の1人抜きん出たパワー、
いろんなものが楽しめる福袋のような6人タッグでした。開始前のタイチの長々とした口パク入場はいらないけど。
あと誰が先発で出るかを決める時の鈴木軍のコント紛いの動きとかは悔しいけど笑ってしまった。
内容も良かった、NOAH側の連携がそんなにないかなあと思ってたら終盤に原田ジャーマン、小峠キルスイッチ、石森450°スプラッシュの3連弾が出て、完勝。
終わる前にはタイチのベルト攻撃をちゃんと阻止していたし、鈴木軍のズルさにも対応できてきたなあとの印象です。
内容でも圧倒していたと言っていいかも。もちろんそこには鈴木軍ジュニアの受けのうまさもあったんだけど。
珍しくTAKAが石森に敗れるという展開、東北の新旧ヒーローのマッチアップで終わりました。
終了後なおも因縁をつけあうタイチと石森。すると石森がマイク。「タイチ、言っとくがな、お前らの思い通りにはさせないんだ!」

これ。
私はそのとき全然気がつかなかったのですが、twitterではすぐ気づいた人がいましたね。すごいなあ。
そう、かつてZERO-ONEの旗揚げ戦で三沢がマイクで言い放った一言です。これを石森が意識したのかしてないのかわかりませんが言いました。
大事な言葉です。これで(もちろん今日は試合内容も)、石森が1つ巻き返した印象です。
・・・三沢をもし石森が心に留めていたのであれば面白いですね。何と言ってもタイチは川田の弟子ですから。


メインは丸藤&杉浦vsみのる&飯塚。
何度も何度もやる顔合わせだけど(特に丸藤vsみのる、杉浦vsみのる)、飽きることはありませんね。技能がすごいから。
そしてこの日は飯塚がやる気十分で凄かった。盛り上がりましたね。杉浦戦に向けて気合が入っているのでしょう。
鈴木軍はいつものように絞首用のロープリレーなど楽しい面も。イスも同じようなことをやって、お客さんを感心させます。
そんな楽しい面も見せつつ、杉浦と丸藤、NOAHの2トップの攻撃もしっかり受ける。鈴木軍を褒めるわけではありませんが、
バラエティに富んでいたのは鈴木軍のほうでした。


もちろんNOAH側はそんな余裕はありません。必死に、実直にみのるを攻略しにかかります。ただ追い込めてはいなかったか。
あと、さほど丸藤と杉浦の連携はなく、またセコンドも一時期に比べて減ったような・・・それではいかんのだが。
それでも終盤はやる気十分の飯塚を捕らえ、アイアンフィンガーを阻止すると丸藤は虎王!
杉浦はみのるをオリンピック予選スラムでKO、最後は丸藤が不知火を決めて勝利。このタッグでは負けられない。気迫はNOAHが上でしたね。
試合もいい流れでした。

そう、流れがこの日のセミ、メインとも良かったんですね。試合時間はセミ12分、メイン18分でしたが、
流れが良くて、両軍の技能も確かだし、非常に内容の濃い、それでいてスピード感ある試合が観られました。
なのでお客さんも飽きることなく終始沸きっぱなし。盛りあがった後楽園、最後までいい雰囲気でした。

勝った丸藤は締めのマイク。
「NOAHの大会はこうじゃないといけない。大田区まであと1ヶ月を切った。大田区、一緒に行こう、今日はありがとう」という主旨。



今年最後の後楽園はNOAHが締めましたね。ハッピーエンドで11月の首都圏興行も終わり、後楽園も終わり。満足しました。

そしてこの日もいい雰囲気で終わりましたが、どうでしょう、お客さんの雰囲気。
いや、いいんですよ。いいんだけど、全体を楽しんでいるような人が多くて、ガチガチのNOAH原理主義、みたいな人がどれだけいるのか?
ってのは気になりました。解散とか持ち出したりしたこともあったけど、そこまで切羽詰った感じはないんですよね。
見方は人それぞれなので良い悪いではないし、昔とは時代が全く違いますが、対抗戦、食うか食われるかの雰囲気ではありません。
NOAHと鈴木軍、両軍の試合がとてもスイングしていることもあると思います。上記の通り「流れ」がいいし。
ある意味丸藤の言う「どんなことでも楽しもう」の意識が浸透してると見ることもできるし。
ベルトが懸かればまた違いますけどね。全く変わりますけどね。

とにかくこの日もプロレスを楽しみました。
やっぱりザックvs小川。世界遺産にしたいプロレスでした。
2回観れて、本当に良かったです。ありがとうございました。

明日は!プロレスリング・ノア後楽園ホール大会。小川vsザック、第2戦。

2015-11-25 21:17:16 | プロレス
明日は木曜日の夜ながらノア後楽園大会。
小川良成vsザック・セイバーJr.の第2戦が行われます。
ザックは今月末でNOAHの巡業を離れますので、首都圏で観られる最後のチャンス。
そして小川とのシングルもあとありませんので、小川vsザックも最後のチャンス。

もちろん、ここで言う「最後」とは、現時点では「今ツアー」および「今年」のことです。
小川の先日のコメントでは来年ザックは来ない、と言っていましたが、まだその点については不明なままです。
というかそもそも外国人選手は来日する時はアナウンスがありますが、「来ない」ということはアナウンスされませんからね。
ただ、小川のコメントが仮に本当だとすればしばらく観られませんから、当面最後の機会にはなります。

まあ、ややこしい話は抜きにして、とにかく小川vsザックの第2ラウンドを楽しみましょう。目に焼き付けましょう。

追記:今週の週プロにはザックのコメントがありましたね。26日は壮行試合のような形ですね。
またの来日を待ちましょう。

以上です。



というわけにもいきませんので少しだけ展望を。
木曜日でもお客さんは入ってほしいですね。翌日が平日だから?カードが弱いから?
ドラゴンゲートや新日本なら木曜日でも入りますよ。団体もファンも曜日を言い訳にはしないで欲しいなと思います。
とはいえ、たくさん入ってほしいなと思うのは間違いありません。

メインは丸藤&杉浦vsみのる&飯塚。GHC前哨戦ですね。連敗中のNOAH勢、ここで巻き返せるかどうか。
今年最後の後楽園、締めるのはNOAHであってほしい。

セミはNOAHvs鈴木軍のジュニア頂上6人タッグ。
石森&原田&小峠vsタカタイチペ。この顔合わせなら絶対に負けられない。そして絶対いい試合になる。

セミ前は潮崎NOAH復帰戦vs北宮。北宮頑張れ。潮崎が頑張るのは当たり前。

で、その前にヨネvs勝彦。試合の順序がおかしい。絶対におかしい。とはいえ、この2人の蹴り合いはとにかく楽しみ。

あとはマイバッハ&大原vs拳王&ストーム。拳王&ストームって組み合わせが新鮮ですね。

その前の第3試合が上述、小川vsザック。忙しい人はこれだけ見てあと帰っても、チケット代の価値はあると思う。

あとは彰俊&熊野vs高山&玄藩。オープニングはクレイジーvs友寄。

以上全8試合。明日は午前は雨で寒いようですが、夜は天気は悪くないようです。
後楽園ホールへ集合です。

11・20プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記!!小川vsザック!!!

2015-11-23 02:33:09 | プロレス
行ってきましたノア後楽園ホール。金曜の夜でした。
仕事帰りにホールへ行きましたが、試合開始ギリギリでの入場。席に着くと同時に友寄がバク転入場。リングを対角に使うことを覚えてた(笑)

観客動員は芳しくなかったものの、まあ悪くもないかという低レベルな話。北側は半分以上クローズ。
でも正直、潮崎来場があったから来た、って人も少なくないはず。カード的にも拳王と大原が対峙する以外には目新しさはないし。
なので、現実を見れば潮崎は必要なんですよね。あとでまた書きますが。
ちなみに今年の後楽園はあと26日だけです。木曜日ですね。

試合は全7試合。18:30開始、21:00終了でした。

第1試合は友寄がクレイジーと組んで、玄藩&キャプテンと対戦。こうなるとどうしても友寄中心になりますよね。
でもその中でもキッチリ見せ場を作ったクレイジーはすごいと思ったし、キャプテンと玄藩は全く沸かなかった。
友寄はバク転とかでもわかるように、あの体格ながらかなり運動神経がいいようです。フライングボディアタックもいつもキレイ。
ただ、その体格からすればもっと重厚なタイプになってほしいのも確か。まあそれはこれからでしょうが。物怖じしない姿勢は素晴らしいですね。
最後はキャプテンを攻め込むも、ラリアットからクロスフェースにいかれて即タップ。
↓クレイジーのコブラ、友寄のボストンの競演。逃げられたところで撮ってしまった。



第2試合は高山vs熊野。22日が誕生日だった熊野への巨大な誕生日プレゼント。高山と対しても気迫十分、しかし1発がまるで違いキツイ展開に。
正直見せ場らしいものもなく、23歳最後の試合は敗北。こういうカード組むこと自体がどうかと思うし、熊野からも頭使ってるなと思うシーンはなかった。
↓ドロップキックで先制攻撃して攻め込んだまではよかったが、6分足らずでランニングニーに沈んだ。



第3試合はこの日のメインイベントと言っても差し支えない、小川vsザック・セイバーJr.。
小川が熱望したシングルが実現。26日も同じカードが行われるという異例中の異例。しかし楽しみにしているファンの多かったこと。




もう、内容は語れません。とにかく13分余り、リングから目を離すことができなかった。
グラウンドの攻防がすごいとか、今まで見たことない攻めとか、中盤からは結構打撃も交えて、、とか、そんな安っぽい言葉で、
この試合を形容したくありません。
尊いです。こういう試合を見れたことが尊いです。自分の誇りとまで言っていいでしょう。
特徴的だったのは何度も小川が苦悶の声を上げていたこと、ザックは小川の土俵に乗りっぱなしにならなかったことでしょう。
小川は心底楽しんでいるようにも見えましたし、心底苦しんでいるようにも見えました。
流れる2人だけの時間。紡がれる攻防。静まり返る場内。固唾を呑む観客。一瞬の隙も許されない緊張感。カウント3間際のキックアウト。
最高でした。丸め込み合戦を小川が制して勝利も、そんなのはただの結果に過ぎず、
この試合を見れば、私は「プロレスは本当にすごいんだ」と何に対しても誰に対しても誇っていいと思います。

これがプロレスです。
もちろん他のプロレスもありますが、これもプロレスです。まだ26日も観れるなんて。うれしいとしか言えない。
小川は試合後、来年ザックは来ない、と発言。真偽のほどはともかく、ザックはもはや世界のザックです。
今のうち、観れるとき、ザックvs小川を堪能しましょう。


第4試合はヨネvs彰俊。向かい合えば常に熱い2人の攻防。良かったです。それ以上でもそれ以下でもないのですが、熱い試合でした。


↓この2人といえば互いに座っての蹴り合い。重厚でしたね。


ヘビーでありがちなモッタリ感もなく、ヨネが勝負どころで蹴り勝った印象、最後はキン肉。
でもこの2人にはもっともっとやってもらいたい、組んだっていいはず、タッグ不足なんだし。
↓激闘すぎて、勝ったヨネも倒れこんで退場。右側のエプロン付近。



で、この後に潮崎豪登場。入場テーマが流れて、入ってきました。カメラマンも多かったな。


コメントはNOAH公式なり何なりを見てください。要はいろんな意見があるが、ここで試合がしたい、試合を組んでください、とのこと。
厳しい言葉をかける人もブーイングをする人もいました。歓声を上げる人も拍手する人もいました。潮崎のファン、って人も多くいました。
単純に数、声量からいけば、復帰は歓迎する人が多かったと思います。しかし認められないという人もいるでしょう。
潮崎が深くお辞儀をする中、鈴木軍が登場。みのるは「どっちについたらいいかよく考えて答えを出せ」との言葉。


プロレスの「流れ」からすれば、これは鈴木軍入りフラグです。実際潮崎は同意もせず、拒絶もせず。挨拶以外は無言で、四方礼をして退場。

まあ裏で何かが誰かがどこかが動いているのは明らかですけどね、それはファンが知るべきことではないでしょう。

ただ、この鈴木軍の勧誘により、「潮崎が入ってしまえば来年も鈴木軍がいるのでは?!」と予想した人は多かったと思います。
大田区のメインカードは決まっており、仮に潮崎が鈴木軍に入ったところで大田区で負けて鈴木軍が撤退すれば潮崎は数試合でNOAHを去ることになる。それでは意味がない。
入らない可能性ももちろんあるけど、普通に考えればそうなると思います。

さてバックステージでは北宮が対戦表明したようで、26日の後楽園でさっそく対戦。また潮崎は大田区までのうち5試合にシングルで登場。
相手は北宮、ストーム、彰俊、ヨネ、12.23大田区ではなんとマイバッハ。どういう試合をするのでしょうか。

個人的にはまず、潮崎、マイクがうまくなった、また態度も良く言葉も丁寧だった点は評価したいと思います。
何度も書いていますが、歓迎はしません。しかし今のNOAHは1枚でも多くチケットを売らないといけません。その現実を見れば、
1人でも2人でも「潮崎のファン」が来てくれれば団体としてはうれしいはずです。私はそういう現実的な考え方をします。
実際、会場では懐かしい声が、「豪くん!」という声がチラホラ。
ただ、丸藤もそう言ってましたが「対鈴木軍では邪魔をするな」というのはありますね。まあ、鈴木軍入るからNOAH側にはつかないでしょうが(笑)
あとは潮崎がファイトの内容でお客さんを納得させることが必要です。弱くなって戻ってきたのでは意味がないですからね。
他の全日本離脱組、鼓太郎と金丸の動向も気になりますが、私は今のジュニアの布陣からして不要です。

以上です。試合より長く行を費やしてしまって恥ずかしいです。でも別に記事立てて書くほどのことでも・・・


休憩後第5試合は中嶋勝彦vsクワイエット・ストーム。向き合えば何度も何度も熱い試合を見せてくれる2人のシングルが実現。
そして、これはある意味小川vsザックとは違った意味でお客さんを熱狂させた試合。激しさではベストバウトでしょう。
twitterでも書きましたけどね、この試合からは、鈴木軍?潮崎?そんなのどうでもいい、この試合で熱くなれ!!って気持ちが伝わってくるんです。
しびれましたよ。ストームのラリアット、勝彦の蹴り。果てしない攻防、ぶつかり合う肉体。
これがNOAHのリングですよ。鈴木軍も潮崎も、こんな試合できますか?と言いたげな攻防でした。
ストームはとにかくよく攻め込んだのですが、最後は勝彦が貫録勝ち。垂直落下ブレーンバスターでした。
2人に申し訳ない。話題としてさっきのが大きいとはいえ、この2人の熱い試合のレポートが潮崎登場の3分の1の行数で終わってしまうことが申し訳ない。
2人で走った12分50秒。あっぱれな試合でした。↓終了後はノーサイド、握手を交わしました。何度だって観たいカードだった。



セミは注目の超危暴軍対決。というか拳王と大原の初対決。拳王&北宮vs大原&マイバッハ。超危暴対決はラゾーナの時以来かな。あの時はJr.vsヘビーでした。
↓新鮮な光景が続きました。






試合としてはやはり拳王と大原を軸にして、北宮とマイバッハは控えめ。得意のムーヴで沸かす両者。
いつもは2人でやる撮影タイム、竹刀攻撃誤爆も、これからは1人でやることに。
拳王が蹴りでやや押していたかなと思ったりもしたけど、大原もジョン・ウー、ケプラドーラ・フロウジョンを決めて印象は互角。
ムイ・ビエンで拳王を捕獲もカットに入られ、逆に最後はマイバッハプレスを被弾して、大原が負けのスタート。
この2人の戦いにも注目です。楽しさ、激しさがミックスされていい試合でした。
↓大原を見下ろす拳王。格は拳王のほうが上でしょうか。年齢は同じ(同学年)、キャリアは大原のほうが長いんですが。


あと、マイバッハね、かつてのパートナー潮崎が戻ってきた以上、何か動かないと。もう仮面もいらないんじゃないの?
潮崎が注目されることに、谷口はどう思うの?叩きのめして意地を見せてほしい。


メインは10人によるイリミネーションマッチ。
NOAHは丸藤&杉浦&石森&原田&小峠vs鈴木軍は鈴木みのる&飯塚さん&タイチ&TAKAみちのく&デスペ。
タッグ形式ではなく、負けた人が退場、最後0人になったチームが敗退。オーバーザトップロープもアリでした。
カラフルなNOAH軍。石森と小峠が組むのもあっさり復活。


試合は実にスピード感あふれるものでした。飯塚以外は皆体格的にはジュニアですからね。
原田が頑張ってるな、と思ったらTAKAのイス攻撃を受けてデスペのプラッシュで負け、さらに小峠までTAKAに丸め込まれる展開。
TAKAうますぎ!の印象の前半。デスペも動きはおかしくはなかったものの首を攻められて悶絶、のシーンも。
で、そのTAKAを丸藤が虎王3発ぐらい?で蹴り上げて1つ取り返す。しかしジュニアタッグとしては完敗じゃん、、、
さらに杉浦がデスペに格の違いを見せてオリンピック予選スラム。これで3対3に。しかし鈴木も飯塚もタイチもスタミナは残っている。
↓石森とタイチの攻防。石森も良かったんだけど、タイチに動きを見切られているのが多くて気になった。


そしてタイチは勝敗でも石森をオーバーザトップロープで失格に。タイチ冴えてましたね。何で落としたかは忘れたけど。
もちろんすぐさま丸藤が不知火でタイチを葬るも、この2人の攻防はいつ観ても面白いなあ。
あと、ベルト持ち出して殴打しようと狙うタイチを、中山レフェリーが阻止した上「いい加減にしろ!」と一喝してさらに蹴り。中山さんがMVPです!!
そんなシーンもありつつ、杉浦と飯塚が同体でオーバーザトップロープの失格。そしてリングは丸藤とみのるの一騎打ち!


さて。
ここで。
丸藤とみのるが一騎打ちしてケリつけてもいいんだろうけど、
おそらく多くのファンが、


潮崎の登場があるんじゃないか?


と、予想したと思います。
結果無かったけど。まあ来たらそれはそれでボーナスみたいなものなのですが。

最後は5分ばかり1対1でやってからみのるが丸藤をロープ際でショルダースルーのような形で落として失格させ、鈴木軍勝利。
攻防がどれもこれも面白かっただけに、最後は呆気なかったのが残念。トータル30分弱の試合、終了のゴングがちょうど21時に鳴りました。
丸藤もトラースキックが決まり、チョップではみのるの胸板を真っ赤にしていただけに・・・つうかGL優勝者でしょうがアンタ!!
まあ勝負なので仕方ありませんが、潮崎も現れずやや不満気味の場内。しかしその空気をみのるの汚い声が切り裂く。
相変わらずの「豚かおまえらは!」なんだけど、実は後楽園では結構久しぶりのように思います。高山戦とか以来かも?
悪態をつきまくって、さらに観客席にいた山田邦子を「派手なオバサン」と挑発していきました。


何も言い返せない丸藤。いってほしいんだけど、まあ負けた以上は何をやっても言い訳。
つうか、ルールを把握していなかった部分があったとか何だよ。それは言っちゃダメ。(公式のコメント参照)
でも大田区への期待値は上がりました。ますます攻防って点ではNOAHvs鈴木軍、洗練されてきています。
あと石森。タイチより技術や人間、顔などなどの部分でははるかに石森が上だけど、
タイチはインサイドワークがある上に大阪のような奥の手(川田殺法)もある。あの試合を見せられるとタイチが底なしの強さを持ってるように思える。
何か強烈なモノがないと石森は勝てないと思う。近藤修司からGHCジュニア取った時のような・・・何か「これは!」ってものを見せてほしい。


以上です。2時間半、たっぷり楽しみました。潮崎云々もあるけど、何より試合の充実っぷりが良かったですね。
特に第3試合以降。小川vsザック、次も楽しみ。
お客さんの盛り上がりも良かったですね。試合が良かったのでメイン負けても雰囲気は悪くならず。いい金曜の夜でした。
ちなみにこの日は席の近くにはいつもお世話になってるKMTさん、twitterで苦労かけてるKNTMさんがいました。
KMTさんとは私の隣が空いていたので一緒に観戦しました。KNTMさんには久しぶりに挨拶できました。

次回は26日後楽園です。
この記事は23日のUPになりますから、大田区まであと1ヶ月なんですね。
どうなるNOAH、どうなる鈴木軍、どうなる潮崎。
この目で確かめていくしかないですね。

明日は!プロレスリング・ノア後楽園ホール大会。小川vsザック。

2015-11-19 21:19:08 | プロレス
明日20日は金曜の夜、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会です。
仕事帰りにプロレスを楽しめる、最高です。休日でも最高ですが(笑)

明日からのノアは12.23大田区大会へ向けた長い長い前哨戦の旅。全15戦、私は5つぐらい観戦予定です。
ただ、この前哨戦ツアー、KESやBIGinUSAは終盤まで登場せず、ザック、クレイジーも途中までの参戦。
鈴木軍とNOAH、あるいはNOAH勢同士の対戦が軸となっています。

明日は全7試合、メインは5対5イリミネーションマッチ。
形式としてはたぶん全滅チームが負け、のパターンかな?タッグ形式かな?
丸藤&杉浦&石森&原田&小峠vsみのる&飯塚&タイチ&TAKA&デスペ。お、デスペもうでるのか。
まあ、あまり代わり映えしない顔ぶれなのですが、今年の集大成ツアー、そして大田区になりそうですね。
でもNOAH勢は前哨戦とはいえ最初からつまづくわけにはいきません。GL制した丸藤の頑張りに期待。

セミではマイバッハ&拳王vs北宮&大原。そう、超危暴軍対決です。
超危暴対決自体は何度かやっているのですが、今回は大田区で拳王vs大原というシングルが組まれており、
それも長い前哨戦が行われます。そのスタートがこの後楽園での超危暴対決。どんな攻防なのか、楽しみ。

勝彦vsストーム、彰俊vsヨネというNOAH中堅ヘビーの鉄板カードも用意されました。これも楽しみ。


しかし。


多くのNOAHファンにとって心のメインはこっちではないでしょうか。


小川良成vsザック・セイバーJr.。


明日と26日の後楽園では、このシングルが2度に渡って組まれています。
テクニシャン対決。前パートナー対決。
小川待望のシングル。

楽しみどころか、これが2度も観られるなんて、人生最高の喜びの1つです。

期待しましょう、注目しましょう、固唾を呑んで見守りましょう。



あとは高山vs熊野という大小対決、オープニングは玄藩&キャプテンvs友寄&クレイジー。

18:30後楽園でゴングです。仕事終わったらすぐ向かわないと。皆さんも仕事終わったらすぐ向かってください。

あと、カードに名前がない人のことは事前に語りようがないのでどうでもいいです。
何か喋るかするのか知りませんが、試合を楽しみたいので、手短にお願いします。

天龍源一郎、引退。

2015-11-16 00:37:07 | プロレス
まず、11.15引退試合@両国は観に行っておりません。
しかしプロレスファンとして、プロレス界のビッグネーム天龍の引退については一言書いておきます。

まず、無事に引退試合をできて、おめでとうございます。
何度か書いていますが、馬場も三沢も橋本も引退試合はできずにこの世を去りました。
それを65歳という年齢まで続けて、無事引退試合もできて、満員の大観衆に送られた、これが素晴らしいです。

最後はオカダ・カズチカに負けたようですが、試合は映像でも見ていないので一切論評はできません、あしからず。

1983、84年頃に全日本の中継からプロレスを知った自分ですが、
最初はジャンボ鶴田から好きになりました。当然、鶴田&天龍の「鶴龍コンビ」全盛の時ですので、隣にいた天龍も好きでした。
しかし鶴田より格下のイメージはどうしてもあり、鶴田こそ最強と思っていたので天龍のファンってことは無かったです。
ベルトもインターは鶴田、UNは天龍って住み分けが完全にできていましたね。
ちなみにその頃、新聞のテレビ欄の表記は「天竜」でした。


その後ハンセンと組んだり、鶴田との抗争をしたり、って時は中継そのものを見ていません。
SWSになるとなおさら。WARももちろん。新日本に上がるようになってからかなあ、テレビあるいは生で見たの。猪木戦とか記憶にあります。
試合中、猪木のスリーパーで1度天龍が落ちてしまうときですね。
NOAHに上がるようになってからは日本武道館で何度も観ましたね。最近だと三沢メモリアルで観ました。あれが生で観た最後かな。

【訂正追記】
生で観た最後は最近も最近、夏のDDT両国大会でした。一緒に観た後輩から指摘がありました(笑)
訂正します。



と、こんな感じで実はあまり思い出がありません。NOAHに上がるときもベルト争いからは離れてましたし。
私にとっては尊敬はするが、ファンではないレスラーの典型です。もっとも、自分はあまり好きなレスラーっていないんですけども。


ただ、何よりも天龍がすごいところは(レスラーとして)老いてなお盛んに動き続けたことでしょう。
常に挑戦を続け、トシをとっても心を燃やして、リングに上がり続けた、
しかもその存在感は一切薄れることなく。むしろ厚くなっていったようにも。
その最後の挑戦が今のプロレス界の頂点にある新日本のIWGP王者、オカダ・カズチカだったのだからまた凄い。

こういう姿勢はプロレスラーのみならず一般の人間にも見習うべきところは多いですね。
天龍のそれは「革命」(Revolution)と呼ばれましたが、天龍は何に革命を起こしたのか、
それは自分自身だったのかもしれません。

この生き様、何年経っても自分のレボリューションを忘れない生き方、
見習いたいと思います。65歳でも両国で、シングルで、メインを張れる。最高じゃないですか。


長い長いプロレス人生、お疲れさまでした。ありがとうございました。


プロレス以外のところで天龍とは思い出らしきもの(といっても本人と私ではない)がありますが、それはまたいずれ。

プロレスリング・ノア、ニュース続々。12・23大田区大会全カード発表。

2015-11-13 22:34:03 | プロレス
今週はプロレスリング・ノアのニュースがいろいろと出てきました。
年末へ向けて一気にノアが走ります。荒波の真っ只中ですが、止まる訳にはいきません。

↓11.20&26の後楽園ホールチケット。ボールペンはスタンプラリー4回の景品です。


まず、11.8後楽園ホールの結果を受けて、「緊急記者会見」を開き12.23大田区総合体育館大会の全カードを発表しました。

緊急、と付くとどうしても身構えてしまうのはここ数年のあれこれのせいですが(笑)、
逆に「どこが緊急なんだ」との批判もあったようで・・・
とはいえ、11.8で丸藤の優勝が無ければ会見も(NOAH自体も?)無かったわけで、
丸藤優勝という結果が出たから急遽開いた会見、ってことで緊急とつけたのでしょう。


さて15周年記念大会となる大田区のカードは極めてシンプルというか、
現在のNOAHvs鈴木軍との全面対抗戦、あとは現在のNOAH登場メンバーのみのカードとなりました。いまのところ。(まだ40日あるので・・)

メインは今年3度目の対戦となるGHCヘビー戦、王様・鈴木みのるvs挑戦者・丸藤正道。(立会人:小橋建太)
セミはGHCタッグ戦、王者[KES]ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.vs挑戦者[BIGinUSA]クリス・ヒーロー&コルト"BoomBoom"カバナ。
セミ前にGHCジュニア戦、王者・タイチvs挑戦者・石森太二。
その前にはGHCジュニアタッグ戦、王者・原田大輔&小峠篤司vs挑戦者・TAKAみちのく&エル・デスペラード。

以上がベルトの懸った4試合です。
前にも書きましたがデスペラードがよく間に合ったなあと。もし大田区まで間に合わなかったらどうしたんだろう。
そして、このカード4つ、目新しさはありません。
幾度となく行われてきた顔合わせです。丸藤は3度目の正直になります。
しかし、目新しさはないだけに、ここで負けたらいよいよもってNOAHは終わりでしょう。
何度やっても勝てない、これはさすがにもうダメだと、ファンが見放すはずです。
だから引き続いての背水の陣。丸藤もGL優勝でも浮かれている様子はありませんでしたが、本当の勝負はここです。

ジュニアタッグは守り、他は全部取り返す、そして内容でも圧倒する、これしかファンの1年間の溜飲を下げる方法はありません。
鈴木軍はおそらく、これまで以上に介入をしてくるでしょう。となると当然、NOAH側セコンドはそれを阻止しなくてはいけない。
もっとも介入があろうがなかろうが、チームワーク、団結力は問われる戦いになるはずです。


最終決戦です。何度目かの、最終決戦です。
ベルトは必ず取り返す詐欺、NOAHはこれで終わりだ詐欺、いろいろ言われてもいますが、
先のことはともかく、大田区でいよいよすべてが決まります。
でも、取り返した後、どうなる・・・?大田区ではNEXTまで提示されるのか、どうなのか。
細かい展望は、またいずれ。


さて大田区のカード、その他ではまずシェルトン・X・ベンジャミンvs中嶋勝彦。
9月の大阪から数えて3ヶ月余りで3度目のシングルになります。
GL優勝決定戦では規格外の強さを見せたベンジャミンですが、
勝彦はこの高い壁にまた挑むことになります。勝って、いい形でGHC戦につなげたいところです。

杉浦貴vs飯塚高史というシングルも組まれましたが、興味沸かないですね。
ここでこれをやる理由は、単にカード編成から余ったからではないでしょうか。


他にはNOAH勢絡みで3試合。
なんと拳王vs大原はじめ、というシングルが実現。超危暴軍の同門対決です。
その前哨戦も各地で行われますね。カードのマンネリ打破のためなのかもしれませんが、
とにかくプロレスはうまい両者、タッグとしては完璧な両者の戦いに注目です。

アンダーカードではヨネ&ストーム&玄藩vsマイバッハ&北宮&彰俊。
マイバッハはこんなところで燻ってる場合じゃないぞ・・・

オープニングには小川&熊野vs高山&友寄。小川と高山というGHCも巻いたベテランにそれぞれ、NOAHの若手が組むカード。楽しみです。
以上、全9試合が行われます。蒲田にある大田区総合体育館、12月23日(祝)15:00ゴングです。


さらに12.16新木場1stリング大会の開催も追加されることが発表されました。
12月のNOAHは土日に都心での大会がなく、平日ばかり。9日ディファ有明、16日新木場、21日新宿FACE。
土日は地方での試合が多くなっています。後楽園は珍しく一度もありませんから、大田区に全てを集中させているのでしょうか。


現在しばしのオフの後、次の大会11.20後楽園からはこれでもかと各地で前哨戦が繰り広げられ、大田区へ向かいます。
その全カードも発表になりました。ザックやクレイジーは途中までの参戦、逆にKES、ベンジャミン、BiUは12月後半からの参戦です。
どうかケガの無いように、まずは無事にツアーを完走して12.23を迎えてほしいですね。

ベルト絡み以外では、何と言っても11.20と26の後楽園で小川vsザックのシングルが2度に渡り組まれています。
小川が待望したシングルです。この2人の芸術を楽しみましょう。プロレスファン必見です。
他にも大都市中心に面白そうなシングルも組まれています。名古屋での小川vs飯塚とか。高山も結構な数参戦しますね。
ディファや新宿ではイリミネーションマッチも組まれています。いずれも見逃せません。
というか、前哨戦は似たようなカードばかり。ファンを飽きさせないような内容が求められます。


さらにビッグニュースが1つ。

12.9ディファ有明大会で、新人・清宮海斗(きよみや・かいと)選手のデビューが決定しました。まだ19歳!
今年5月の友寄に続いて今年2人目です。新人デビューは非常にうれしいニュースですね。

清宮は今年3月に入門、同時期に入ったもう1人の練習生とともに期待していました。
もう1人のほうは途中でフェードアウトしましたが、清宮は残り、デビューを迎えることになりました。
プレデビュー戦はどうやら無いようで、1発目がデビュー戦です。相手は熊野。
小川がツアー中の練習を見ていたようで、どんなプロレスを披露してくれるのか、楽しみです。
デビュー後も連日のように熊野や友寄とシングルが組まれていますが、12.16新木場ではなんと小川とのシングルが組まれています。

身長が180cmあるのは最近デビューした熊野、友寄とは異なる点ですね。将来はヘビーでしょうか。
顔も太い眉が印象的で、熊野友寄よりはキリリとした印象です。(クマちゃん、志郎、ごめんなさい)
苗字は清宮ですが、あの清宮親子(ラグビーと高校野球)とは関係なさそうです(笑)あったらすごい。

でも1年に2人もデビューなんて、2005年に平柳や谷口などがデビューした時以来ですね。
練習生期間は9ヶ月近くになりますね。やはりNOAHはデビューへの壁は高いんだなと思わされます。
新人こそが団体存続の生命線であるとは何度も書きました。期待しましょう。そして続く人が出てきてほしい。
大田区のカードは今のところ無いようです。


さあ、これから年末へ向かって、NOAHはますます面白くなるのか?それとも追い込まれていくのか?
清宮がデビューしても、どんだけ前哨戦が面白くても、大田区でまた負けたら何の意味もありません。
いい形で今年を締めくくりたいものです。


さて今日、来年の日程もあっさり出ましたね。
1.9夜の後楽園で開幕、1.31では横浜文体でビッグマッチ。どういう展開が待っているのか。
・・・まあ、自分なりに予測していることはありますが、それは伏せておきます(笑)


長くなりましたが、以上です。


あ、そういや11.20後楽園、潮崎豪来場のようですね。twitterで速報します。

マートン退団。6年間ありがとう。

2015-11-12 23:47:11 | 阪神Tigers
昨日でしたか、タイガースから正式にマートンと来季は契約しない旨が発表されました。

2010年から6年間、タイガースの主軸として活躍してくれたマートン。まず記録に残る選手でした。
6年間通算で打率.310、最多安打3度、首位打者1度、6年間で打率TOP3に入ること3度。
何より2010年はイチローを抜くシーズン最多安打記録214を達成。
最多安打は今年西武の秋山に破られますが、右打者の最多安打、外国人選手の最多安打記録はマートンです。
この輝かしい成績、改めて驚きますね。

そして記憶にも残る選手でした。
日本語を織り交ぜたヒーローインタビュー、「イエスサマニ、ヘイアンガアル」と敬虔なクリスチャンらしい(?)コメント。
さらにタイガースファンを熱狂させた能見との和解(?)劇。「ノウミサン、アイシテマス」からの抱擁は一生忘れられないシーンです。
能見も退団を悲しんでいるでしょう。
日本語をヒーローインタビューに取り入れると、ファンの支持はものすごく広がりますね。ほぼ日本語だけでこなした時もありました。
外野守備でのファンへのサービスなどもあって、愛されたマートンでした。

それまでの外国人で安打製造機タイプは少なく(実力を発揮できなかったのも含めて)、
ここまでヒットを打てる選手はいませんでした。よってタイガースの打線が安定しましたね。
1番も、4番も打ったことがありましたが、その確実性の高い打撃は、とにかく頼もしいものでした。
真面目で研究熱心で、試合中でもコーチらと何度も打ち合わせをする姿がありました。多くの選手へのお手本でした。


サヨナラヒットも何度かありましたね。今年もありましたけど、マートンならなんとかしてくれるという場面でなんとかしてくれました。

そしてマートンが非常に優秀であったことを示すものがもう1つ。出場試合数の多さです。
6年間ほぼフル稼働。2012年は121試合でしたが、それ以外は毎年140試合以上出ました。自己管理ができ、スランプが少ない証拠です。
立派でした。マートンがいないタイガースはこの6年、考えられなかった。

トラブルも度々起こし、上記能見との和解?の前のキツいジョークは物議を醸しました。
ホームへの突入では、神宮球場でヤクルトの相川と乱闘騒ぎ。私は神宮で生で乱闘を見ました。
(もっとも、走路に対しての捕手のブロックはそもそもダメで、マートンはルールを破っていない。事実、来年からは捕手のブロックにはルールが厳しく適用されることが決まっている)
メンタル面がプレーに影響することも度々あり、今年は攻守にわたって精彩を欠くシーンもありました。


それでもマートンは6年間、タイガースにとって、本当に神様のような存在でした。
数字で、人柄で、ファンに信頼され、愛され。
去ってしまうのが本当に惜しいです。34歳。まだこれからですね、次はどうするのでしょう。MLBへ戻るのか。NPBでも欲しがるところはあるのでは。
何なら来年オフに戻ってきてもいいし、将来は指導者として戻ってきてほしいとも思います。
6年間1度も優勝できなかったのが心残りでしょう。それはファンも同じこと。将来は監督として優勝しよう。


ありがとう、マートン。今後の選手生活にも光り輝く栄光あれ。
マートン、アイシテマス。オオキニ、オオキニ。イイデスネ、メッチャイイ。マートンサマニ、ヘイアンガアル。


♪光り輝く 栄光を目指し 夢を乗せてやってきた レッツゴーマートン マートン!!マートン!!

11・8プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記!!GL優勝決定戦!!!!!

2015-11-09 00:23:16 | プロレス
行ってきました、ノア昼の後楽園。
グローバル・リーグ2015(以下GL)優勝決定戦。満員の観客の中で行われました。フルサイズの後楽園、お客さんがよく入りましたね。
もっとも、タッグとシングルのリーグ戦の優勝決定戦、あとGHCヘビー戦がある時ぐらいしかフルサイズになりませんが・・・
でもこの日も盛り上がりました。しかも盛りだくさんの内容を、12:00開始、14:25終了という超絶進行で終わらせたのがすごい。
もっと時間がほしい、って感じもあまりせず(石森vsザックは少し惜しいけど)、満足感の高い大会になりました。

満足感のもとはやはりメインで丸藤が勝ってGL優勝をしたことが大きいですね。
でもそれ以外の部分も含めて総じて良い大会だったと思います。

↓こんな横断幕も。「不沈方舟」。そうです。NOAHは沈みません。


今日は開始前のグッズ販売、サイン会のイベントもあり、後楽園ホール展示場を経由しての会場入り。
スタンプラリー、4回観戦でいただけるロゴ入りボールペンをもらいました。
8回達成(コットンバッグ)、全12回達成(写真パネル)を成し遂げた人もいたようです。

試合を振り返ります。そういえば去年はGL決勝を杉浦と関本の大激闘でやったんでしたね。もう1年かあ。
ちなみに今回写真は少なめになりました。試合に集中していたからかなあ。

第1試合はNOAH勢ジュニア中心の8人タッグ。拳王大原北宮玄藩vs小川クレイジー熊野友寄。


友寄は沖縄舞踊で登場も、小川の曲に合わない合わない。自分の曲で入るときだけにしたほうがいい。一見さんはおそらく「?」だと思う。
小川が拳王に突っかかっていくシーンはもはや定番、試合の権利は確か一度も無かったけど、やっぱり目立つのは小川。
クレイジーも4人をバッタバッタなぎ倒す大活躍。友寄は試合ではインパクトなし。声を出してタッチ求めたのは良かったけど。
最後は拳王の蹴暴。こういう混成多人数タッグはどうも終盤イマイチになってしまう感じ。


第2試合はGL出場者による6人タッグ。小島&彰俊&「アメージパング!」ストームvsマイバッハ&ヨネ&勝彦。


ヘビー6人ですからドッカンドッカンの迫力で面白かったです。小島は公式戦が無くても度々参戦してくれて感謝。
勝彦とストームはいつも熱い戦いをしますね。最後も勝彦がストームをピン。でもこれといったシーンはなかったかな。
マイバッハも小さくまとまらないように・・・ヨネ、彰俊も、この層が何か起こさないと、「NOAHはジュニアが中心」と思われてしまう。


第3試合は原田小峠vsTAKAみちのく&タイチ。
タカタイチの入場が長い上、タイチは入場通路で小峠を襲い、何か薬品を嗅がせてKOという姑息な手段で原田を孤立させる。
でも意外と小峠は早く蘇生、原田との連携でTAKAを追い詰めるも、途中デスペラードが復帰、介入して椅子で原田を殴りそのまま3カウント。
はいおしまい。つまらなさの極致。お客さん誰も沸かない。何これ。タカタイチはつまらない、それだけの感想。
ただ、デスペが間に合ったのは良かったでのは。大田区のカード的な意味で。いや、試合できんのか知らないけど。マイクも何言ってるかわからなかったけど。
でも鈴木軍とのリターンマッチなんだな、ジュニアタッグ。NOAH内にはいくらでもチームはあるが誰も名乗りを上げなかったのはそのためか。
↓原田のローンバトルのとき。



第4試合はGHCジュニア挑戦者決定戦、石森vsザック。内容保証と言っていいカード。


ただ、序盤のザックの腕攻撃で石森が左の肘を痛めてしまい、それで動きが鈍ったか、この2人にしては、って展開に。
もっと動き回って切り返しての攻防が見られるかと。。。それでもザックは石森を幾度も捉えて丸め込み、石森のハンドスプリングを蹴りで阻止、
さらにスルスルと絡み付いてのジムブレイクス・アームバー。お客さんからはため息しか出ません!!
そこまで爆発はしなかったけど、魅せるプロレス、まさに芸術品のようでした。さらにザックはロールスルー式のドラゴン!!強烈!!
これでザックに流れが傾いたようにも見えました。しかし石森は対角線のヒザ、そして強烈なラリアットで挽回。
やや両者ダウンの時間も長かったですが、フィニッシュへの流れが凄かったですね。
ザックが今日2度目のトライで成功させた雪崩式からの腕ひしぎ、しかしこれを石森はなんとレヴォルシオンで切り返すという妙技!
最後の最後で物凄い切り返しを見せた石森、久々のレヴォルシオン、そこから450°スプラッシュにつないで勝利。
いい試合でした。次はもっと時間をかけれる時に。でもこれで11分ちょい?十分濃密でした。目が一瞬も離せませんでしたよ。

GHCジュニア、挑戦権は石森に。ついに、NOAHジュニアの大本命、石森がやってきました。
タイチから奪取の暁には来年、ジュニア、ヘビー関係なく石森中心でやってもいい。それぐらいの男です。まずはタイチ戦から。


第5試合からは2つ、KESvsBIGinUSAのシングル、だったのですが、これが最初のカバナvsスミスが、アーチャー乱入であっさり反則裁定。


まあ、こういう時は1試合は不透明決着だよな、と思ってたらなんと意外な展開に。
なおカバナをいたぶるKES、キラーボムに入ろうとすると南側客席からヒーロー登場!場内ヒーローコール!!
カバナを救出、マイクを持ったヒーローは、1対1じゃない、タッグでやらせろと大アピール、日本語で「今!」も連呼!!
そして急遽KESvsBIGinUSAのタッグが実現でお客さん大盛り上がり!!!


そしてタッグで再開、しかしKESは強い・・・


耐えるカバナ。というかBiUの戦いはカバナが耐えるシーンが多いかな。お客さんはカバナコール、ヒーローコールで後押し。
カバナもエルボースタンプ、ヒーローもビッグブーツで必死の応戦。それでもKESの牙城は崩れず、
最終盤、スミスがカバナを抱えてのアーチャーのギロチン!返されてもいよいよキラーボムの態勢!!
しかしここでやってくるのがヒーロー!まさにスーパーヒーロー!!(旭志織ではなく)
キラーボムをカットすると、エルボー、エルボー、アーチャーをKO、スミスには肘サポーターを外してのローリングエルボー!!!
その切れ味たるや!!倒れたスミスにすかさずカバナがスーパーマン!!3カウントで場内爆発!!BiUが自ら望んだタッグで勝利!!
勝ってアピールするヒーロー。そのエルボーにはファンの思いが乗っていますね。


これで大田区大会でのGHCタッグへの挑戦は決定的。前哨戦でいい試合して勝つと、本番がとても心配ですが。
それでも、今のBiUには勢いがある!GLでも優勝決定戦まであと一歩だったヒーロー、カバナも新宿でみのる相手に激闘、
ノリに乗っている2人、ベルト巻くなら今しかない。何よりお客さんの支持が半端ない!!
KESは本当に強いだけに、タイトル戦でもすごい試合になる予感があります。4人とも元WWE。世界標準をNOAHでも体感しましょう。


セミはGL優勝戦を逃した方々のタッグ。みのる&飯塚vs田中&杉浦。鈴木軍vs弾丸ヤンキース頂上決戦。


まあ、これは結構言ってしまえばメインの露払い的なところもあり、みのるがゴング用木槌使ったり、凶器のロープ渡し役やったり、
なぜだかリラックスしているように見えたんですね。もちろん、田中と向き合えば激しく、杉浦と向き合えば果てしなく、殴り合いをするんですが。
なので激しさとそうではない部分とがハッキリ色分けされたようにも・・・でも飯塚も普通に試合してたなあ。
終盤はみのるに猛攻の弾丸Y。ダブルのエルボー連打は見てて爽快だった。しかし飯塚が椅子を持ち出し、レフェリーがそれを奪った田中をチェックしている隙に、
飯塚がアイアンフィンガー、みのるゴッチ式で杉浦を沈め、ダーティーな鈴木軍全開の試合になりました。
結末はアレでも、さすがこの4人が揃うと攻防自体は面白かったですね。4人ともいいベテランなんだけど、きっちり鍛えているし。
弾丸はこれからどうするのかなあ。もっともっとNOAHで見たいんだけど。
あと、みのるがGL優勝戦進出を逃した相手の飯塚と普通にタッグをしていたのがなんとも面白かった。



メインはGL2015優勝決定戦。丸藤正道vsシェルトン・X・ベンジャミン。


強力メンバーのAブロックを5勝2敗で制した丸藤に、Bブロックを無敗でみのるすら超えて通過したベンジャミン。
NOAHでは初のシングル。お客さんの期待感も高かった。中盤以降はとにかくよく盛り上がった後楽園。ついにメイン。
↓コール時、テレビカメラもリングに入って両者の表情を映すんだけど、これがどちらもとにかくいい表情でした。


試合は丸藤が早々とトラースキック、さらに不知火で先制。時間はたっぷりあるのに(メイン開始は14時前)、
随分早仕掛けだなと思っていましたが、これがベンジャミンの目覚まし時計になってしまったのでしょうか?
そこからはベンジャミンが鬼になります。TAKAとデスペの介入も得て(いらないけどね・・)、場外で丸藤をいたぶり、あのジャイアントスイング式に振り回して、
鉄柵に丸藤をぶつける荒技も!しかも今回は勝彦戦で見せたような相手を仰向けではなく、うつぶせにしてのもの。怖い。
近くのお客さんに女性や子供がいれば泣いてしまうレベル。南側最後列の自分でも「うわ・・・」って思ってしまうもの。
さらにベンジャミンは丸藤をまるでモノでも扱うかのように放り投げ、ボディスラムもリフトアップスラムに昇華、
そして丸藤を高々と宙に舞わせるショルダースルー!これは丸藤の見せ場でもあるけど、あんなに高いところから落ちては、息はできない。
連続式のジャーマンも決め、さらにノーマルなパワーボムですら、これは返せるのか!?と思ってしまう一撃に。
丸藤も必死で抵抗するものの、あまりにもベンジャミンは強い・・・

そう、ベンジャミンがあまりに強かった。
何だこれ!?レベル。規格外。破壊的。しかも、NOAHマットでここまで見せたことがないから新鮮味も加わる。
アンクルホールドも2度丸藤を捕獲。2度目は切り返しを狙った丸藤を、そのまま後ろに高角度のジャーマンで放り投げるという荒技も。
勝ち負けとか、リーグ戦とかNOAH解散とかさえも霞んでしまうベンジャミンの強さ。なすすべない丸藤。トラースキックも何度ダッキングされたか。
しかし、諦めては終わり。反撃はセコンドもろもと蹴散らした場外プランチャから。そしてfromコーナーtoコーナー。
終盤は虎王をつなぎに大技で攻める丸藤。虎王がベンジャミンを効果的に打ち砕きましたね。
チョップとエルボー合戦も続き、両者のスタミナと根性と精神力が試される展開に。
さらにどっちが先だったかもう覚えていないが、丸藤がコーナー上の攻防を制すると、久々に!なんと!不知火・改を発射!!!
これには場内驚愕!!いつ以来?完璧に決まります。ついにこれを持ってきた丸藤。もう出せるものは全部出す!
しかしベンジャミンもコーナー上の攻防からは、あり得ない距離を放り投げる雪崩式フロントスープレックス!!!
コーナー対角にまで吹っ飛ぶ丸藤、リバウンドで自分のコーナーに宙吊りに。あんな技、見たこと無い。どよめく場内。

このコーナーの攻防2つは両者の攻めと、受けの凄さも伝わりました。
それでも負けは許されない丸藤、最後は気持ちだけ。その気持ちがヒザに乗り移り、虎王でどうにか挽回すると正調不知火、しかしベンジャミンも返す。
これはまずいと思ったかセコンドのTAKAとデスペも介入せんとするも、NOAH勢、特にBRAVEがそれを阻止!!
最後は丸藤が変型エメラルドフロウジョンで突き刺し、25分近い死闘に幕を閉じました。

丸藤が勝ちました。GL初優勝、おめでとう。
しかもベンジャミンの強さが遺憾なく感じられただけに、価値がある勝利です。見ている側も納得の勝利。
どれだけ攻められても立ち上がるしかないんだ、やるしかないんだ、この日の試合は今の丸藤そのものでした。



田上社長も上がって写真撮影。丸藤の左はスポンサー。レフェリーは山本さんでした。不安あったけど良かったですよ。


NOAH解散は回避、そして12.23大田区大会で鈴木みのるへの挑戦権を手にしました。
みのるがインタビュー時に登場、2度も負けたお前が代表か、と悪態をつくも、12.23大田区でやるぞと挑戦受諾。場内は丸藤コールで後押し。
丸藤正道、お前の全てを背負って出て来い、と挑発。何も言わず受け止める丸藤、場内はみのるに帰れコール!!



そして丸藤はマイク。「あいつに認めてもらうためにこのリーグ戦勝ったわけじゃない。
賛否両輪、叱咤激励、全て聞いて力に変えてやってきた。もう1度チャンスをくれ。
必ずベルトを取り返してみんなに「ありがとう」と言いたい。今日は気持ちいい試合をして勝つことができた。皆さんも気持ちよく帰ってください」

激しい言葉、カッコいい台詞が無くても、気持ちが入ったマイクでした。


以上です。まず大会が面白かったですね。
石森とザックの芸術、KESとBiUのこれぞヘビーのタッグ、セミの激しさ、そしてメインの死闘。
いい大会を観れたと思います。メインはベストバウト候補でもいい。ベンジャミンは本当に凄いレスラーだと再認識。それがうれしかった。
前は杉浦、今回は丸藤と、踏み台にされているのがアレですが・・・でもベンジャミン、まだまだ見たいぞ。

盛り上がりも良かった、10.16、17の後楽園とディファはイマイチだったけど、この日は動員のおかげもあり。
何やら嫌われ者の有名ファンもいましたが、終盤は試合への盛り上がりでそんな人の声は聞こえませんでしたね。今後もそれでいきましょう。


丸藤は再びチャンスを手繰り寄せました。これでいよいよ大田区で最終決戦です。
正直、twitterでも書きましたが、満場一致で丸藤、という雰囲気であったかとなれば微妙です。
それでももう丸藤しかしないし、NOAHは丸藤がエースである団体です。メインが良かっただけに、丸藤次は頼むよ!の雰囲気はあったと思います。

試合がどうだったか、丸藤の強さは見えたか、それは観た人ひとりひとりが判断すべきことです。
でも、お客さんの満足度は高かったのではないでしょうか。何度も、マイク後も丸藤コールが起きていました。
私は、不知火・改まで出した時に、そして最後のラッシュに行くときに、丸藤の表情を見ていたのですが、実にいい表情をしていたと思います。


12.23大田区まであと1ヶ月半。どうやって盛り上げていくのか前哨戦にも注目です。
今日のいい空気を持続できればいいのですが。11.20,26には後楽園もあります。そこでまた激しくやるでしょう。
また、NOAHを応援に行きます。とにかく今日は楽しかった。

明日は!プロレスリング・ノア後楽園ホール大会、GL優勝決定戦!

2015-11-07 22:37:37 | プロレス
10.16後楽園で開幕したプロレスリング・ノアの「グローバル・タッグリーグ2015」(以下GL)もいよいよ明日昼の後楽園ホールでファイナルを迎えます。

11.6新潟で最後の公式戦が行われ、そこでまさかの結果に。
Aブロックは丸藤がヒーローを倒して10点、優勝決定戦進出を決めました。これはまあ、予想通りかなと。
ところがBブロックでは大阪でベンジャミンと引き分けた鈴木みのるが、飯塚とのまさかの両者リングアウト。さらにベンジャミンは中嶋を下していたため、
まさかのベンジャミンが優勝決定戦進出となりました。みのるは鈴木軍同門対決2試合でまさかの1得点。
NOAH解散を自分の手でできないどころか、優勝決定戦にさえ進めなくなりました。もっとも、ここでまたみのるvs丸藤やってどうすんの、って思ってもいましたが。

しかしベンジャミンも鈴木軍。丸藤が負ければ解散という切羽詰った状況は変わっておりません。
でも。
ここは。
そんな解散云々じゃなく、
丸藤とベンジャミンというNOAHでは初のシングル、これをまず楽しみたい。
運動神経の良さでは日米の双璧と言っていい両者。トラースキックという同じ得意技もあり、似通った点も多い。
パワーでははるかにベンジャミンが上、丸藤は何度もショルダースルーで放り投げられている。パワー主体になれば圧倒的に分が悪い。
しかし受けは丸藤が当然上手、丸藤としては攻められても攻められてもしのいでしのいで勝機をつかみにいくしかない。
ベンジャミンは体格もあるのでやはりどんだけ虎王を決められるか、でしょう。

解散、NOAHの運命がかかっているんだからと、丸藤にはいろんなことを期待する声があります。
もっと悲壮感を見せないと。内容でも圧倒しないと。もう後は無いんだと。何小島に負けてるんだと。

でも私はまず試合。
特にベンジャミンがここで主役に出てくるとは思いませんでした。外国人ではKESより下の扱い、鈴木軍全体でも4,5番手。
でも実力は、潜在能力は折り紙つき。ついにそれがこのリーグ戦では開花しました。杉浦と死闘した、中嶋を2度に渡り圧倒し、みのるに引き分けた、
そのチカラ、後楽園のメインで見せてもらいましょう。

丸藤はもう勝利以外になく、さらに内容も問われるのは明らか。そして勝てば12.23大田区での挑戦なるであろうだけに、
どうやって勝つのか、どうやってNOAHファンの溜飲を下げさせてくれるのか、どうやってお客さんを満足させて帰すのか、
いろんなことが課された試合です。でもやるしかない。強さを見せて、そして優勝しかありません。解散なんかしないんだと、リングで絶叫してくださいよ。


明日はその優勝決定戦の他も豪華カードを並べてきました。
セミはみのる&飯塚vs弾丸ヤンキース、杉浦&田中。たまらんカードです。ベンジャミン進出の副産物ですね。

ベルト争いに向けた動きも。
GHCタッグ王者のKESランス・アーチャー&デイビーボーイスミスJr.が、BIGinUSAクリス・ヒーロー&コルト・カバナとそれぞれシングルで対戦。
どう見てもGHCタッグへ向けた流れです。一度BiUは負けてますけどね、GLではヒーローがKESの2人を下しました。
セミ前にアーチャーvsヒーロー。GLでは地方でやったカードを後楽園で再び。これはうれしい。
その前にスミスvsカバナ。これはGLではなかったカード。これもうれしい。
どういう展開が待っているのか。BiUもずっと定着してほしい。KESとの大型ガイジン大戦、楽しみです。

その前にはGHCジュニアの挑戦者決定戦。石森vsザック。挑戦者に名乗りを上げてからしのぎを削ってきましたが、
ついに決定戦となりました。これしかなかった、と同時にこの2人のシングルは極上のものが観られます。タイチにプレッシャーをかけられるでしょう。
私はどっちが勝ってもいいのですが、まだ戴冠していないザックに1度巻いて欲しいのが本音。でも、石森とタイチのシングルも観たいのも本音。
うう・・・


第1、第2試合はジュニア、ヘビーとそれぞれ8人、6人タッグが組まれ(新日本・小島参戦)ましたが、
第3試合で意外なカードが組まれました。GHCジュニア王者、原田&小峠vsタイチ&TAKAみちのくです。
おそらく、原田小峠はTAKA&デスペとリターンマッチをする方向だったんじゃ、と私は思っています。でもデスペ欠場中。
そこでタイチとTAKA、ってことなのでしょうか?どうなんだろう?でもタイチはシングルのベルトを持ってる。
11月、12月のツアー、どこかでどちらかをやるのでしょうか?気になりますが、まずは明日の結果が気になります。


全8試合。昼の後楽園、時間的に制約がある中で、1つ1つの試合がやや薄くなりそうな気もしてしまいますが、
その時間の中で何をどう見せてくれるのでしょうか。期待しましょう。

後楽園ホールで12:00ゴング。見逃してはいけません。

映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算』を観てきました。(ネタバレ有)

2015-11-06 23:32:20 | weblog
先日、いま公開中の映画『ヒトラー暗殺 13分の誤算』を、川崎のチネチッタ川崎で観てきました。
私が観た10月30日は平日で、お客さんはそれほど多くはありませんでしたね。10月16日から公開が始まっていました。

映画のレビュー記事を書くたびに書いている気がしますが、私は映画はほとんど観ません。年に1回?2回?ぐらい。
今年は8月にマッドマックスを観て以来ですね。

この映画を観たかったのは、ヒトラーとその時代のドイツ、ヨーロッパにとても興味を持っているからです。
ヒトラーが好きなのではありませんが、特に手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を読んでからはそこにドはまりしました。
あの一種狂ってるとも言える時代、人々はどう生きたのか、それに興味がありました。

ちなみに先日11月3日にもNHKBSプレミアムでヒトラー暗殺を描いたアメリカ映画『ワルキューレ』をやっていたので、見てしまいました。
トム・クルーズ主演ですね。でも、ドイツの話を英語で、しかもアメリカ人やっていたので微妙な違和感が・・・13分のほうはドイツ人によるドイツ映画です。
ヒトラーは実に何度も暗殺を狙われていますね。
その全てが失敗に終わっているのも面白いところです。


さて、この13分の誤算、観たわけですが、
思い切って結論から言えば、私には期待ハズレでした。
というか、映画自体は面白かったと思うのですが、まったく「13分」のほうに焦点が当てられず、
暗殺犯ゲオルク・エルザーの生涯ばかり、しかも言ってしまえば女好き、人妻との関係にのめりこんで行き、さらに暗殺のためにその人妻さえも置いていってしまうという、
ぶっちゃけ「なんだこいつ!?」レベルの人物像。
それはさておき、ヒトラーが演説を予定の13分前に切り上げたことの詳細が全く不明で、つまり何が誤算だったのかもよくわからず、
日本でのタイトル「13分の誤算」では看板に偽りあり、とまで思いました。
そこを知りたかった。何が彼の、ドイツの運命を狂わせたのか・・・?

もっと言えば、サイトでキャッチコピーになっていた、「あの時、目を開けていたのは、僕だけだった」も、
後で、ああそういうことか、とわかりますが、映画にそういうシーンはなく・・・


もちろん平凡なエルザーのドイツの未来を憂う気持ち、友人の収容・強制労働から見たドイツの変わりゆく様に立ち上がる気持ち、
たった1人でヒトラー、ナチスドイツを敵に回したその強い気持ちはうまく描かれていると思いましたが、
人妻との関係とかは抑えて、もっと歴史のほうを見せてくれよ、と自分は思いました。
でもエルザーを演じたフリーデルさん、良かったですね。平凡な家具職人でありながら祖国を愛する熱い青年、それでいて女性が好き、音楽が好き、
いろんな面をいろんな表情で魅せていました。
最後は処刑されますが、それは暗殺からしばらく経ってのち。ドイツはこの男が単独犯であったことをしばらく隠していました。
1人でドイツを怖れさせたと言っていいでしょう。その生涯をこの映画では紐解いていきます。


取調べをする警察の長官でしたか?ネーベが素晴らしかった。厳しい取調べの中でも、エルザーに寄り添うようなところも見え、この人が映画の中で大きな救いになります。
対照的も対照的、善人と悪役?とまで思わせる秘密警察のミュラーの冷酷さといい対比になっていました。この2人が良かったですね。
しかし映画の最後では、このネーベがまさかの展開に・・・

エルザーと恋に落ちる人妻のエルザは典型的なドイツ女性でしたね。キレイでした。でもベッドシーンとかはそんなにいらないのでは・・・
半分歴史、半分男女関係、そんな映画でした。それもあってか、エンドロールではエルザーの私生活は一部脚色だったかフィクションだったか、そういう説明がありましたね。


また、取調べは拷問、嘔吐、自白剤、さらに最後では絞首刑のシーンと(エルザーではない人ですが。これがかなりの長さで見ててキツかった)、
結構エグいシーンもあるので、そういうのが苦手な人にはお勧めしません。
ただ、それらが強調されているわけでもないです。むしろネーベや取調室の書記の女性などは救いに見えることもあるでしょう。
あと、冒頭書いた『アドルフに告ぐ』、これを見ていると少し予習になるシーンもありました。


物足りなさもあり、大満足とはいきませんでした。
上記で書いたとおり期待ハズレではあったものの、それは自分の知りたいところが描かれなかったためで、
トータルでは面白い映画ではあったと思います。
以上です。
映画評論は慣れていないので、読みづらい点がありましたらご容赦ください。