行ってきました、木曜の夜。2週連続、今週は木曜のノア後楽園。
動員がまあまあでしたね。北側は先週よりも寂しい感じはしましたが、南側はむしろ先週より多くなかったか・・・
私は実は20日とこの日と、同じ席で観ていたのですが、南は20日より多いのでは?って印象でした。
それは潮崎効果なのか、ザック効果なのか、違う理由なのか。
いずれにしてもそんな状況でしたが、盛り上がりが良く、内容もよく、いい大会でした。
進行も18:30開始の21:00終了。安定しています。それでいてさしたる不満もないのですから、
スタッフ、選手が非常にいい大会を見せてくれているんだなと思います。感謝ですね。
タイチがもっとさっさと入ってくれればさらに早く終わったかも(笑)
試合を簡単に振り返ります。
私は対戦カード発表時に着席。程なくして第1試合スタートなんだけど、ここで初めて友寄の入場曲を聴くことに。
沖縄ソングで踊りながら入場、リングで連続バク転。相手はクレイジー。
いやもう、友寄よかった。とにかく気合が表に出ている、場外エスケープのクレイジーに対しても挑発の声が出ているし、
攻めても守っても声が出ているし、コーナーからの飛び技もいいし。ミサイルキック、ボディアタックは成功。
さらに攻める友寄はまたもやコーナートップへ登る。お客さんの「何だ何だ」の雰囲気から放ったのは高さ威力ともに十分!な気がしたセントーン。
飛び技中心にする必要はないけど、これ磨けばかなり使えるのでは。しかしこの日はクレイジーがかわし、最後はクレイジームーンサルト。
友寄いいなあ、の印象が残った試合。いつも思うが、かなりの大物になるかもしれない。身体が分厚いし。クレイジーの懐の深さも光ったオープニング。
友寄もデビュー半年か。早いものです。あと少しで清宮もデビューしますね。
第2試合は高山&玄藩vs彰俊&熊野。
また高山と熊野、って顔合わせになるんだけど、特にこれってものは無かったかなあ。向かっていく姿勢はいいんだけど。
高山のキッつい角度のバックドロップと、その後の全く説得力のないヒザ(これでケリ)ばかりが印象に残っている。
体格差もあるにせよ、テーマ的にも無いにせよ、今のままでは熊野低迷、友寄上昇の雰囲気が強い。クマの奮起が見たい。
そして第3試合は今日もまた、小川良成vsザック・セイバーJr.。第2戦。
写真、珍しくたくさん撮りました。
ザックが来年NOAHに来れない、というのはどうやら現実のものとなり、しばらくお別れの壮行試合でした。
ツアーには30日福島まで帯同しますが、関東はこれが最後。
前回同様の、いや前回とはまた違う攻防を見せ、お客さんの視線は2人の織り成す芸術の世界に釘付けになります。
師弟であり、ライバルであり、パートナーでもある2人、お互いにリスペクトしあっている、そして派手さはなくとも観客を唸らせるプロレスを見せてくれる。
見ていてこれほど気持ちのいい関係がありますか。
そして極上の12分余り。終わらないでくれ、いつまでも見せてくれと、ずっと心の中で思ってました。
腕の取り合いも前回とは違う。グラウンドじゃない攻防も前回とまた違う。2日合わせて25分ぐらい。堪能しました。
プロレスって本当に面白いですね。
一瞬一瞬の切り返し、腕の取り合い、丸め込みの返し合い。
ザックへの惜別の声、2人の技術に感嘆の声、今年最後のNOAH後楽園に響きました。
最後3カウントが入った時に、心から残念だと思ったことは、プロレス生観戦暦20年の中で、実はほとんどありません。
でもこの日は残念でした。終わってしまいました。ザックが丸め込み合戦から最後は足折り固め。前回の雪辱を果たしました。
流れた時間はアッと言う間でしたが、この試合は永遠に覚えていようと思います。観た方は永遠に覚えていてください。
でも、ザックはまた戻ってきます。
特にお別れ的なメッセージもアクションも無かったのは、NOAHに来れない時間がそれほど長いものではないことを示しているんだと、いい方に解釈します。
もしさらに大きな舞台に羽ばたくことがあれば、その時は誇りを持って応援しましょう。
もしまたすぐ戻ってくることがあれば、次こそはシングルのベルトを巻くときです。
と、とても感傷的になってしまいましたが、実は29日NOAH仙台、行くんです(笑)
詳しくはいずれ。
とにかくこの日はザックvs小川。
ありがとうザックvs小川。
またいつか見せてください。その時まで、特に小川は現役続けてください。
抱き合う小川とザック。感動的でした。この後、小川は先にリングを降りますが、すぐさまザックもリングを降り・・・
ブレブレで見えにくいですが、ザックが追いかける形で小川と一緒の控えに戻りました。
第4試合は拳王&マイバッハvs大原&ストーム。
ザックvs小川の余韻に浸りたい中、すぐに始まってしまい、最初はちょっとノレませんでしたが、
中盤からは否応ナシにのめりこんでしまいました。とにかく拳王と大原がすごい。大原のジョン・ウー連発は大迫力。的確でした。
拳王もフットスタンプ、ドラゴン、さらにみちのくドライバーのようなギャラリアのようなドライバー系の技も披露。
両者出し惜しみ一切なし!いやもう、可能性しか感じません、この攻防。大田区へ向けた前哨戦は続きます、是非観てください、としか言えない。
しかもこの日は上記の技で攻め込んだ拳王が勝つな、の雰囲気を大原が蹴暴をかわして一転させ、
どこをどう説明したらいいかわからない丸め込み技で拳王をガッチリ捕獲!大逆転の3カウントが入りました。
しかし勝った大原は大ダメージで勝ち名乗りすら受けられずリング下へ。負けた拳王がリング上に。
攻防がどんどん進化していく拳王と大原、面白いとしか言いようがありません。ストーム、マイバッハのパワーも印象が薄くなるほど。
第5試合はヨネvs勝彦。
この後に潮崎登場を控え、ずっとNOAHでやってきた者同士のシングルで意地を見せようとの気持ちですね、熱い2人でした。
蹴りの音が凄いですね、それぞれの受けもあってのことですが。どちらもいい音を、蹴って、受けて、出していました。その度にどよめく場内。
勝彦が垂直落下ブレーンバスターで勝利、フィニッシュへの流れはやや唐突でもありましたが、蹴りが交錯する試合、楽しめました。
でもこの2人で次期GHC挑戦者決定戦やるぐらいでもいいと思うんですけどね。大きな舞台でも見たいカード。
第6試合に潮崎登場。真っ先に噛み付いた北宮とのシングル。
先に潮崎入場。ガウンなし。やや光沢のある黒のショートタイツ。身体は一回り大きくなっていた。雰囲気は前と違う。
声援は北宮のほうが大きかったです。潮崎への声援ももちろんありましたが。
というか、沸きましたね、この試合。潮崎の久しぶりに聞くチョップの音は前より強くなっていたし。懐かしい動きもあったりしたし。
7割がた北宮が攻めて、その気持ちのぶつけ方がまたいいもんだから、お客さんも熱くなれるし。
試合としてよかったです。最後は潮崎がゴーフラッシャーで虫の息の北宮にフォールにいかず、起きてきたところへラリアット。
良い意味でふてぶてしくなり、変わらぬ部分と変わった部分とを見せた潮崎。試運転でもあったでしょうが内容は上々の復帰戦でした。
というか。北宮が良かったんですよ、北宮が。彼も本当によくなってる。
ちなみに試合中、鈴木みのるが花道でイスに座って観戦。特にマイクもアクションもなし。NOAH側もマイバッハがやればいいのに。
セミはジュニア6人タッグ、NOAHvs鈴木軍ジュニア頂上決戦。石森&原田&小峠vsタイチ&TAKA&デスペ。
いやもうこの6人ならスピーディーな試合が期待できるし、鈴木軍の小ズルさ、TAKAの技術、原田の1人抜きん出たパワー、
いろんなものが楽しめる福袋のような6人タッグでした。開始前のタイチの長々とした口パク入場はいらないけど。
あと誰が先発で出るかを決める時の鈴木軍のコント紛いの動きとかは悔しいけど笑ってしまった。
内容も良かった、NOAH側の連携がそんなにないかなあと思ってたら終盤に原田ジャーマン、小峠キルスイッチ、石森450°スプラッシュの3連弾が出て、完勝。
終わる前にはタイチのベルト攻撃をちゃんと阻止していたし、鈴木軍のズルさにも対応できてきたなあとの印象です。
内容でも圧倒していたと言っていいかも。もちろんそこには鈴木軍ジュニアの受けのうまさもあったんだけど。
珍しくTAKAが石森に敗れるという展開、東北の新旧ヒーローのマッチアップで終わりました。
終了後なおも因縁をつけあうタイチと石森。すると石森がマイク。「タイチ、言っとくがな、お前らの思い通りにはさせないんだ!」
これ。
私はそのとき全然気がつかなかったのですが、twitterではすぐ気づいた人がいましたね。すごいなあ。
そう、かつてZERO-ONEの旗揚げ戦で三沢がマイクで言い放った一言です。これを石森が意識したのかしてないのかわかりませんが言いました。
大事な言葉です。これで(もちろん今日は試合内容も)、石森が1つ巻き返した印象です。
・・・三沢をもし石森が心に留めていたのであれば面白いですね。何と言ってもタイチは川田の弟子ですから。
メインは丸藤&杉浦vsみのる&飯塚。
何度も何度もやる顔合わせだけど(特に丸藤vsみのる、杉浦vsみのる)、飽きることはありませんね。技能がすごいから。
そしてこの日は飯塚がやる気十分で凄かった。盛り上がりましたね。杉浦戦に向けて気合が入っているのでしょう。
鈴木軍はいつものように絞首用のロープリレーなど楽しい面も。イスも同じようなことをやって、お客さんを感心させます。
そんな楽しい面も見せつつ、杉浦と丸藤、NOAHの2トップの攻撃もしっかり受ける。鈴木軍を褒めるわけではありませんが、
バラエティに富んでいたのは鈴木軍のほうでした。
もちろんNOAH側はそんな余裕はありません。必死に、実直にみのるを攻略しにかかります。ただ追い込めてはいなかったか。
あと、さほど丸藤と杉浦の連携はなく、またセコンドも一時期に比べて減ったような・・・それではいかんのだが。
それでも終盤はやる気十分の飯塚を捕らえ、アイアンフィンガーを阻止すると丸藤は虎王!
杉浦はみのるをオリンピック予選スラムでKO、最後は丸藤が不知火を決めて勝利。このタッグでは負けられない。気迫はNOAHが上でしたね。
試合もいい流れでした。
そう、流れがこの日のセミ、メインとも良かったんですね。試合時間はセミ12分、メイン18分でしたが、
流れが良くて、両軍の技能も確かだし、非常に内容の濃い、それでいてスピード感ある試合が観られました。
なのでお客さんも飽きることなく終始沸きっぱなし。盛りあがった後楽園、最後までいい雰囲気でした。
勝った丸藤は締めのマイク。
「NOAHの大会はこうじゃないといけない。大田区まであと1ヶ月を切った。大田区、一緒に行こう、今日はありがとう」という主旨。
今年最後の後楽園はNOAHが締めましたね。ハッピーエンドで11月の首都圏興行も終わり、後楽園も終わり。満足しました。
そしてこの日もいい雰囲気で終わりましたが、どうでしょう、お客さんの雰囲気。
いや、いいんですよ。いいんだけど、全体を楽しんでいるような人が多くて、ガチガチのNOAH原理主義、みたいな人がどれだけいるのか?
ってのは気になりました。解散とか持ち出したりしたこともあったけど、そこまで切羽詰った感じはないんですよね。
見方は人それぞれなので良い悪いではないし、昔とは時代が全く違いますが、対抗戦、食うか食われるかの雰囲気ではありません。
NOAHと鈴木軍、両軍の試合がとてもスイングしていることもあると思います。上記の通り「流れ」がいいし。
ある意味丸藤の言う「どんなことでも楽しもう」の意識が浸透してると見ることもできるし。
ベルトが懸かればまた違いますけどね。全く変わりますけどね。
とにかくこの日もプロレスを楽しみました。
やっぱりザックvs小川。世界遺産にしたいプロレスでした。
2回観れて、本当に良かったです。ありがとうございました。
動員がまあまあでしたね。北側は先週よりも寂しい感じはしましたが、南側はむしろ先週より多くなかったか・・・
私は実は20日とこの日と、同じ席で観ていたのですが、南は20日より多いのでは?って印象でした。
それは潮崎効果なのか、ザック効果なのか、違う理由なのか。
いずれにしてもそんな状況でしたが、盛り上がりが良く、内容もよく、いい大会でした。
進行も18:30開始の21:00終了。安定しています。それでいてさしたる不満もないのですから、
スタッフ、選手が非常にいい大会を見せてくれているんだなと思います。感謝ですね。
タイチがもっとさっさと入ってくれればさらに早く終わったかも(笑)
試合を簡単に振り返ります。
私は対戦カード発表時に着席。程なくして第1試合スタートなんだけど、ここで初めて友寄の入場曲を聴くことに。
沖縄ソングで踊りながら入場、リングで連続バク転。相手はクレイジー。
いやもう、友寄よかった。とにかく気合が表に出ている、場外エスケープのクレイジーに対しても挑発の声が出ているし、
攻めても守っても声が出ているし、コーナーからの飛び技もいいし。ミサイルキック、ボディアタックは成功。
さらに攻める友寄はまたもやコーナートップへ登る。お客さんの「何だ何だ」の雰囲気から放ったのは高さ威力ともに十分!な気がしたセントーン。
飛び技中心にする必要はないけど、これ磨けばかなり使えるのでは。しかしこの日はクレイジーがかわし、最後はクレイジームーンサルト。
友寄いいなあ、の印象が残った試合。いつも思うが、かなりの大物になるかもしれない。身体が分厚いし。クレイジーの懐の深さも光ったオープニング。
友寄もデビュー半年か。早いものです。あと少しで清宮もデビューしますね。
第2試合は高山&玄藩vs彰俊&熊野。
また高山と熊野、って顔合わせになるんだけど、特にこれってものは無かったかなあ。向かっていく姿勢はいいんだけど。
高山のキッつい角度のバックドロップと、その後の全く説得力のないヒザ(これでケリ)ばかりが印象に残っている。
体格差もあるにせよ、テーマ的にも無いにせよ、今のままでは熊野低迷、友寄上昇の雰囲気が強い。クマの奮起が見たい。
そして第3試合は今日もまた、小川良成vsザック・セイバーJr.。第2戦。
写真、珍しくたくさん撮りました。
ザックが来年NOAHに来れない、というのはどうやら現実のものとなり、しばらくお別れの壮行試合でした。
ツアーには30日福島まで帯同しますが、関東はこれが最後。
前回同様の、いや前回とはまた違う攻防を見せ、お客さんの視線は2人の織り成す芸術の世界に釘付けになります。
師弟であり、ライバルであり、パートナーでもある2人、お互いにリスペクトしあっている、そして派手さはなくとも観客を唸らせるプロレスを見せてくれる。
見ていてこれほど気持ちのいい関係がありますか。
そして極上の12分余り。終わらないでくれ、いつまでも見せてくれと、ずっと心の中で思ってました。
腕の取り合いも前回とは違う。グラウンドじゃない攻防も前回とまた違う。2日合わせて25分ぐらい。堪能しました。
プロレスって本当に面白いですね。
一瞬一瞬の切り返し、腕の取り合い、丸め込みの返し合い。
ザックへの惜別の声、2人の技術に感嘆の声、今年最後のNOAH後楽園に響きました。
最後3カウントが入った時に、心から残念だと思ったことは、プロレス生観戦暦20年の中で、実はほとんどありません。
でもこの日は残念でした。終わってしまいました。ザックが丸め込み合戦から最後は足折り固め。前回の雪辱を果たしました。
流れた時間はアッと言う間でしたが、この試合は永遠に覚えていようと思います。観た方は永遠に覚えていてください。
でも、ザックはまた戻ってきます。
特にお別れ的なメッセージもアクションも無かったのは、NOAHに来れない時間がそれほど長いものではないことを示しているんだと、いい方に解釈します。
もしさらに大きな舞台に羽ばたくことがあれば、その時は誇りを持って応援しましょう。
もしまたすぐ戻ってくることがあれば、次こそはシングルのベルトを巻くときです。
と、とても感傷的になってしまいましたが、実は29日NOAH仙台、行くんです(笑)
詳しくはいずれ。
とにかくこの日はザックvs小川。
ありがとうザックvs小川。
またいつか見せてください。その時まで、特に小川は現役続けてください。
抱き合う小川とザック。感動的でした。この後、小川は先にリングを降りますが、すぐさまザックもリングを降り・・・
ブレブレで見えにくいですが、ザックが追いかける形で小川と一緒の控えに戻りました。
第4試合は拳王&マイバッハvs大原&ストーム。
ザックvs小川の余韻に浸りたい中、すぐに始まってしまい、最初はちょっとノレませんでしたが、
中盤からは否応ナシにのめりこんでしまいました。とにかく拳王と大原がすごい。大原のジョン・ウー連発は大迫力。的確でした。
拳王もフットスタンプ、ドラゴン、さらにみちのくドライバーのようなギャラリアのようなドライバー系の技も披露。
両者出し惜しみ一切なし!いやもう、可能性しか感じません、この攻防。大田区へ向けた前哨戦は続きます、是非観てください、としか言えない。
しかもこの日は上記の技で攻め込んだ拳王が勝つな、の雰囲気を大原が蹴暴をかわして一転させ、
どこをどう説明したらいいかわからない丸め込み技で拳王をガッチリ捕獲!大逆転の3カウントが入りました。
しかし勝った大原は大ダメージで勝ち名乗りすら受けられずリング下へ。負けた拳王がリング上に。
攻防がどんどん進化していく拳王と大原、面白いとしか言いようがありません。ストーム、マイバッハのパワーも印象が薄くなるほど。
第5試合はヨネvs勝彦。
この後に潮崎登場を控え、ずっとNOAHでやってきた者同士のシングルで意地を見せようとの気持ちですね、熱い2人でした。
蹴りの音が凄いですね、それぞれの受けもあってのことですが。どちらもいい音を、蹴って、受けて、出していました。その度にどよめく場内。
勝彦が垂直落下ブレーンバスターで勝利、フィニッシュへの流れはやや唐突でもありましたが、蹴りが交錯する試合、楽しめました。
でもこの2人で次期GHC挑戦者決定戦やるぐらいでもいいと思うんですけどね。大きな舞台でも見たいカード。
第6試合に潮崎登場。真っ先に噛み付いた北宮とのシングル。
先に潮崎入場。ガウンなし。やや光沢のある黒のショートタイツ。身体は一回り大きくなっていた。雰囲気は前と違う。
声援は北宮のほうが大きかったです。潮崎への声援ももちろんありましたが。
というか、沸きましたね、この試合。潮崎の久しぶりに聞くチョップの音は前より強くなっていたし。懐かしい動きもあったりしたし。
7割がた北宮が攻めて、その気持ちのぶつけ方がまたいいもんだから、お客さんも熱くなれるし。
試合としてよかったです。最後は潮崎がゴーフラッシャーで虫の息の北宮にフォールにいかず、起きてきたところへラリアット。
良い意味でふてぶてしくなり、変わらぬ部分と変わった部分とを見せた潮崎。試運転でもあったでしょうが内容は上々の復帰戦でした。
というか。北宮が良かったんですよ、北宮が。彼も本当によくなってる。
ちなみに試合中、鈴木みのるが花道でイスに座って観戦。特にマイクもアクションもなし。NOAH側もマイバッハがやればいいのに。
セミはジュニア6人タッグ、NOAHvs鈴木軍ジュニア頂上決戦。石森&原田&小峠vsタイチ&TAKA&デスペ。
いやもうこの6人ならスピーディーな試合が期待できるし、鈴木軍の小ズルさ、TAKAの技術、原田の1人抜きん出たパワー、
いろんなものが楽しめる福袋のような6人タッグでした。開始前のタイチの長々とした口パク入場はいらないけど。
あと誰が先発で出るかを決める時の鈴木軍のコント紛いの動きとかは悔しいけど笑ってしまった。
内容も良かった、NOAH側の連携がそんなにないかなあと思ってたら終盤に原田ジャーマン、小峠キルスイッチ、石森450°スプラッシュの3連弾が出て、完勝。
終わる前にはタイチのベルト攻撃をちゃんと阻止していたし、鈴木軍のズルさにも対応できてきたなあとの印象です。
内容でも圧倒していたと言っていいかも。もちろんそこには鈴木軍ジュニアの受けのうまさもあったんだけど。
珍しくTAKAが石森に敗れるという展開、東北の新旧ヒーローのマッチアップで終わりました。
終了後なおも因縁をつけあうタイチと石森。すると石森がマイク。「タイチ、言っとくがな、お前らの思い通りにはさせないんだ!」
これ。
私はそのとき全然気がつかなかったのですが、twitterではすぐ気づいた人がいましたね。すごいなあ。
そう、かつてZERO-ONEの旗揚げ戦で三沢がマイクで言い放った一言です。これを石森が意識したのかしてないのかわかりませんが言いました。
大事な言葉です。これで(もちろん今日は試合内容も)、石森が1つ巻き返した印象です。
・・・三沢をもし石森が心に留めていたのであれば面白いですね。何と言ってもタイチは川田の弟子ですから。
メインは丸藤&杉浦vsみのる&飯塚。
何度も何度もやる顔合わせだけど(特に丸藤vsみのる、杉浦vsみのる)、飽きることはありませんね。技能がすごいから。
そしてこの日は飯塚がやる気十分で凄かった。盛り上がりましたね。杉浦戦に向けて気合が入っているのでしょう。
鈴木軍はいつものように絞首用のロープリレーなど楽しい面も。イスも同じようなことをやって、お客さんを感心させます。
そんな楽しい面も見せつつ、杉浦と丸藤、NOAHの2トップの攻撃もしっかり受ける。鈴木軍を褒めるわけではありませんが、
バラエティに富んでいたのは鈴木軍のほうでした。
もちろんNOAH側はそんな余裕はありません。必死に、実直にみのるを攻略しにかかります。ただ追い込めてはいなかったか。
あと、さほど丸藤と杉浦の連携はなく、またセコンドも一時期に比べて減ったような・・・それではいかんのだが。
それでも終盤はやる気十分の飯塚を捕らえ、アイアンフィンガーを阻止すると丸藤は虎王!
杉浦はみのるをオリンピック予選スラムでKO、最後は丸藤が不知火を決めて勝利。このタッグでは負けられない。気迫はNOAHが上でしたね。
試合もいい流れでした。
そう、流れがこの日のセミ、メインとも良かったんですね。試合時間はセミ12分、メイン18分でしたが、
流れが良くて、両軍の技能も確かだし、非常に内容の濃い、それでいてスピード感ある試合が観られました。
なのでお客さんも飽きることなく終始沸きっぱなし。盛りあがった後楽園、最後までいい雰囲気でした。
勝った丸藤は締めのマイク。
「NOAHの大会はこうじゃないといけない。大田区まであと1ヶ月を切った。大田区、一緒に行こう、今日はありがとう」という主旨。
今年最後の後楽園はNOAHが締めましたね。ハッピーエンドで11月の首都圏興行も終わり、後楽園も終わり。満足しました。
そしてこの日もいい雰囲気で終わりましたが、どうでしょう、お客さんの雰囲気。
いや、いいんですよ。いいんだけど、全体を楽しんでいるような人が多くて、ガチガチのNOAH原理主義、みたいな人がどれだけいるのか?
ってのは気になりました。解散とか持ち出したりしたこともあったけど、そこまで切羽詰った感じはないんですよね。
見方は人それぞれなので良い悪いではないし、昔とは時代が全く違いますが、対抗戦、食うか食われるかの雰囲気ではありません。
NOAHと鈴木軍、両軍の試合がとてもスイングしていることもあると思います。上記の通り「流れ」がいいし。
ある意味丸藤の言う「どんなことでも楽しもう」の意識が浸透してると見ることもできるし。
ベルトが懸かればまた違いますけどね。全く変わりますけどね。
とにかくこの日もプロレスを楽しみました。
やっぱりザックvs小川。世界遺産にしたいプロレスでした。
2回観れて、本当に良かったです。ありがとうございました。