デラシネ(deracine)

阪神タイガース・NOAH・BUCK-TICK・酒場・鉄道など

NOAH6・6後楽園ホール観戦記(2)メインのGHCタッグなどなど。

2010-06-08 21:57:01 | プロレス
6・6後楽園ホール、その他の試合をレビューします。
観客は問答無用の超満員。NOAHでは普段あまり入れないバルコニーも開放しました。
まあ、とんでもない数でしたね。
北側のひな壇がない踊り場にも椅子がギッチリ。それにしても女性ファンが多い。
あ、「ファンの代表みたいなの」もいました。
ちなみにこの「ファン代表みたいなの」は私の後ろの席の人が言ってた言葉。
後楽園よく行く人ならわかりますよね。やたら声が大きい人です。
声援はいいんですが、あなたの言うとおりに選手は動きませんよ。

そんなことはさておき、
メインはGHCタッグ選手権。バイソン・キースの王者組に、杉浦・谷口組が挑戦。
強いガイジン、ヘビーの激突、これは丸藤-KENTAにはないものですね。
で、セミであれだけやってしまったもんだから、
メインは入場、開始としばらくおとなしめ。
てか、セミ見て帰った客もいたと思う。

この試合の焦点はたった1つ。谷口がどこまでやるか、でした。
ただ、あのセミの後ですからね、相当やらないと客は沸かない。
そこでなのか、たまたまなのかわかりませんが、王者組はあえて流血という厳しい戦いを見せました。
そのせいもあったか、それとも現時点でのそもそもの実力なのか、
谷口が「これはひょっとするんじゃないのか!?」と観客に思わせるシーンは、

残念ながら皆無でした。
よくやったとは思いますが、耐えて反撃しただけで、取れるんじゃないか、と思わせる場面は、
私が覚えている限りでは無かったと思います。
特に、彼は声が出にくい体質なのか、そこが全然聞こえない。
だから必死でやってるなあと感じる場面がないんです。
終盤にバイソンに肩車からのジャーマンを決めましたが、それを返されるともう技が出せない。
最後はバイソンのパワーの前に沈みました。パワーボム、バイソンテニエルと浴びて3カウント。

杉浦のフォローも少なく、キースがいつのまにか打たれ強い選手になっていたこともありますが、
勝機がないタイトルマッチも珍しいものです。
悪い試合ではなかったし、メインの重責は果たしたんですが、
観客が「谷口はすごいな、これからベルトにに絡んでくるな」とは絶対思ってないでしょう。
秋山準もブログで「もう1つ情熱のようなものが足りない」と評していましたが、
声の問題もあるけど気迫が伝わらないプロレスはどうにかしたほうがいいです。

というわけでメインは強いガイジンが締めるという最近のNOAHでは珍しい展開に。
バイソンもキースも、ここで成功してやろうという気持ちが見えますよね。
最後はこのタッグ王者組に万来の拍手でした。インタビューはやらないのか…

**************************

さて、後は試合5つを簡単に。

第1試合は田上・玄藩-雅央・ジョーンズ。
やや盛り上がりに欠けた上に、玄藩クラッチという技がわかりにくい。
パワーボムのすっぽ抜けに見えて、危ない、と思ってしまった。

第2試合はマルビン・石森-佐野・宮原。
NOAHジュニアは丸藤、KENTAにGHCジュニア王者の金丸がいる上に、このマルビン、石森という、
タッグ王者がいる。大したもんだなあ。
石森がカウントは微妙ながら宮原を丸め込んだが、内容は完勝。新日本参戦中の石森の状態のよさが目立った。
しかもあまり飛んだり跳ねたりを使わずに試合ができるのも凄い。
絶対にシングルも巻ける力がある。

第3試合ではヨネvsボビー・フィッシュ。
上記「ファン代表みたいなの」がとにかくヨネに厳しい。
いや、確かに3月に後楽園のメインでありえないことをしたヨネが悪いんだが、
心優しいファンからすれば、そこまで責めなくてもいいじゃないか、といいたくなる。
ブーイングを浴びまくっていた頃の田上がこうだったんだろうな…
無気力ファイトを続けているとか、負けっぱなしなら非難されてもいいが、
頑張っている姿を評価しないのはファンとしての姿勢を疑う。
ただ、ボビーもいい選手とはいえジュニア。この日のヨネは付き合いすぎた。
5分50秒で終わったが、もっと早くの秒殺でもよかったかな、とは思う。

第4試合では秋山・小川-金丸・多聞。
これねえ、玄人ファンにはたまらん試合ですよ。私が玄人かどうかはわかんないけど。
1つ1つの攻防がしっかりしている上に、緩急がついている(多聞以外)。
派手な技なんて全然ない。それでもじっくり見ればみるほど面白い。
この日3つ目の丸め込み系で決着がいつたのは不満だったけど、
このクラシックなプロレス、これは後世まで残していくべき。
あと秋山は金丸とやると実に楽しそう。自分が育てたからでしょうね。シングルも見たい!

第5試合はスーパーヘビーの激突。
吉江、彰俊、高山-健介、森嶋、起田。
面白かったねえ。丸藤-KENTAはあくまでもジュニア。この連中はヘビー。
ぶつかるだけで場内が炎上!!ラリアットとチョップ、タックルにスピアー。
これだけですよ。それでもヘビーは迫力が違う!!
意識しあう?森嶋と吉江の激突も見ごたえ十分。この2人が軸でした。他も絶好調。
起田はお約束通りつかまったけど、意地は見せたんじゃないかな。
そして吉江勝利の後マイク、森嶋にシングル要求。
森嶋「みんな、こいつとオレのシングル見たいか?」と場内に訊く。
マイク、うまくなったなあ。
そして「シングルでケリつける。デカイ体同士でやってやる」(主旨)と言い、
事実上のシングル決定。7・10有明か?

この2人については森嶋が機動力もあり打撃以外には受けもできるので、
吉江じゃあ体以外には張り合う部分はないんじゃないの?とか思ってたけど、
この日吉江が試合の中で見事な払い腰を見せたんですよ。
さすが柔道出身、よくよく考えたら新日本は坂口や橋本、武藤も、柔道出身者が多いもんね。
森嶋も実は柔道やってたけど、その片鱗を見せる機会はないですね。
だから、その払い腰で吉江を少し見直しました。
どこでもいつでもいいよ、これぞヘビー!!という闘いを期待します。

ということで観戦記終了。
長くなりました。
NOAHもようやくKENTA復帰で布陣が揃ってきましたね。
あとは「三沢後継」の鈴木鼓太郎ですか。
いや、超大物が1人いるけど…

新しい動きも出てきましたね。潮崎が新日本IWGP王者の真壁に挑戦しますが(力皇の離脱で)、
6・26ではタッグながら潮崎(&青木)と「新日本選抜チーム」が戦うことも発表されました。
ラッシャー木村追悼興行ですしね、両団体で頑張ったラッシャーの供養もあるでしょうが、
これ新日本は明らかに棚橋ですよね。
そして認め合って、超イケメンヘビー級タッグ結成、って流れでは!?

あと、三沢さん一周忌を前に、三沢のケータイサイトでの日記をまとめた本「ドンマイ ドンマイッ!」も発売に。
小橋が発売イベントに出たようですね。
私は実はレスラー関連の本ってほとんど買ったことないんですが、
これは欲しくなりました。皆さんも買ってくださいね。

以上です。もう5日後ですが、三沢さん一周忌ですね。ディファ大会、またレポートします。

にほんブログ村 格闘技ブログ プロレスへ