音楽には、その時の思い出が詰まっているとか申しますが、そこに「嫌な」というのが付くことがありますね。
誰しも忘れてしまいたい記憶があるわけですよ。思い出したくもない、思い出が……。
私の場合はそれが多すぎるんですが、そのひとつが、妹にオナニーを見つかった事です。
それは高1の時でした。油断したんですよ、率直に言えば。
何せゼップなんか聴いていましたからね。ここはあえて「なんか」と言わせて下さい。
曲は「レモン・ソング」で、当時はディープと思っていた彼等のブルース・フィーリングに浸りきっていた時……(~_~;
この曲の歌詞の中の「レモン」は黒人スラングで「性器」を指すことを後年、私は知るのですが、何たることでしょうか……。これはツクリでも何でもなく、その時の私は「Squeeze My Lemon」状態だったわけで、これは正真正銘の事実です。
ちなみにその時のオカズは「花と蛇」、母親に密告され、あえなく焚書の刑でした……(~_~;
つまり、その時のBGMがこれなんですよ――
言わずと知れた20世紀の名盤ですが、前記の一件以来、どうしても馴染めないレコードになったわけです。
でも内容は秀逸、カッコイイし、ディープだし、完璧に作ってありますから♪
そうか黒人ブルースを大音量でやって、なおかつイギリス民謡をプラスすると、こんなに良い味が出るんですね♪
でもこんな名盤を素直に聞けなくなった私は、不幸なのでしょうか……?
答えは、まだ出ていません。