OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

気持ち良ければ

2005-10-21 12:21:19 | Weblog

人間は環境では幸せになれないのは、充分、分かっているつもりです。しかし、今の自分は、どうも好んでソンな方向にばかり行っていると、自覚する日々です……。

なんて言うかなぁ……、別に周囲を否定して自己を表現しているわけじゃないんですが……。

まあ、楽しいことを作っていくのが人生だ、と勝手に思い込んでいるわけです。

ということで、本日のBGM――

Let's Get It On / Marvin Gaye (Motown)

1973年に発売され、マービン・ゲイの性愛路線を決定づけた名盤です。何せ歌詞が赤裸々な男女間の問題を描いているので、英語圏の人はこれを聴いていて気まずい雰囲気になりませんかねぇ、等と余計なお世話のアルバムです。

確かにそうではありますが、マービン・ゲイの歌いっぷりは最高で、1曲で様々な歌唱を聞かせたり、じっくりと心の底からこみあげてくるものを表現したり♪

もちろんソウルたっぷりなんですが、男の女々しさとかも、しっかりと歌っているカッコ良さです。

演奏は当時の西海岸の腕利きスタジオミュージシャン&往年のモータウン勢ということで、素晴らしいの極致ですが、そのサウンド作りは隙間だらけでありながら、密度が濃いという、これは聴いてもらわないと、上手く説明出来ませんが、間違いなく気持ちイー音楽です。

で、これを独りで聴きながら、地味~な夜を過ごすのも、悪くないですね……。

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心の底から踊りたい

2005-10-20 18:04:15 | Weblog

またまた地獄のスケジュールに引きずり込まれています。年末・年始もなくなりそうだなぁ……。まったく先が読めない雰囲気です……。

こういう時は、ファンキーで心の底からグルーヴィなやつを聴きたくなりましたので、本日のBGMは――

Paul Butterfield's Better Days Live At Winterland Ballroom (ビクター)

ご存知、白人ブルースマンの代表選手=ポール・バターフィールドが自己のブルース・バンドを解散した後、1972年頃に結成したベターデイズというグループのライブ盤です。

ベターデイズのメンバーはポールが唄とハーモニカ、ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレットがギター、ロニー・バロンがピアノ、ビリー・リッチがベース、そしてクリス・パーカーがドラムスというのが基本編成ですが、楽器の持ち替え、リード・ボーカルも各々担当するレパートリーがあるという、ブルースを基本にしながらもファンキー路線&アメリカン・ルーツ志向を大切にしていたバンドでした。

このライブ盤は1973年録音で、日本だけの発売のCDです。

内容は全篇、ファンキー&グルーヴィン♪ 泣きのブルースバラードもありますし、各人の担当楽器によりインタープレーも秀逸、とにかく血湧き肉踊る演奏がたっぷりです。

残念ながら現在は廃盤のようですが、見つけたら即ゲットを強くオススメ致します。

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オールドフレンド

2005-10-19 17:08:09 | Weblog

長らく入院していた幼馴染が退院したとの知らせを受けました。

久々の嬉しいニュース♪

思えば、脳梗塞で絶望かと思われたのが2年半前だから、長かったなぁ……。これからはリハビリの日々が続くらしいけれど、まずはメデシタです。

ということで、本日のBGM――

Bookends / Simon & Garfunkel (Sony)

言わずと知れた名盤の中の大名盤! 個人的にも大好きな1枚ですが、なんかこれも、今時期のアルバムでして、A面のトータル性とB面のなんでもあり風のミスマッチが、アルバムをひっくり返す儀式によって、見事に完遂されるところが魅力です。

CDではこういう部分が蔑ろにされてしまいましたが、それはそれで良しとなるのが、本当の名盤かもしれません。

内容は、いつもながらのS&G節に加えて、今回はビートルズ、ディラン、ビージーズ、ビーチボーイズ、ジャズ、モータウン、シャンソン、そしてイギリス~欧州民謡をたっぷりと、ミエミエに取り入れて、緻密に組立てた曲ばかりですから、もう最高♪

中でもお洒落な「パンキーのジレンマ」、それに続く「ミセス・ロビンソン」の流れが美しいです。他も全く捨て曲無しという奇跡的なアルバムで、欠点は出来過ぎという部分かなぁ。

今日は「旧友」が身に染みます。

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俺は日本人だぁ

2005-10-18 17:34:40 | Weblog

あ~ぁ、外人相手はやっぱり疲れるなぁ……。

言葉の問題よりも、どこかリズムが違うというか……。

ここは日本だぞっ! 日本人のリズムに合わせたら、どうだっ!

と思わず、怒鳴りつけてやりたくなったですよ。

という愚痴はこのくらいにして、本日のBGMは――

Blues For Tee / 山本剛 (Three Blind Mice)

ジャズの世界も、一時は日本人が多いにバカにされたものでしたが、ここ10年ほどはそうでもないですね。

日本人はリズムが違う、ノリが妙だというのが、本場の人のご意見でしたが。

しかしそこを逆手にとって、日本人だけの琴線に触れる演奏をしていた人もいたのです。そのひとりがピアニストの山本剛で、レコード・デビューした時は、日本人でも、こんなにブルース感覚溢れる演奏が出来るんだっ! とかなんとか、ベタ褒めの大ウケでした。

実際、山本剛のピアノは楽しいし、ブルースと演歌の紙一重風なフィーリングが横溢していて、恥かしいほどに気持ち良い瞬間が、確かにあります。

例えばのこのアルバムのタイトル曲なんて、もう、最高♪ ノリとリズムがズンドコ・フレイヴァー満開で、日本人に生まれて良かったということです。

山本剛はエロル・ガーナーとジュニア・マンスを合わせたような楽しいピアニストですが、独学でここまで来た人ので、素直に自分が楽しいところを表現しているようです。そして、それがたとえ、なんであろうとも、聴いている側が楽しくなれば、それでいいのがジャズだと思います。

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古書店巡りで散財

2005-10-17 07:10:16 | Weblog

土日は久々に古書店巡りしましたです。

実はドイツ人の友人から「ブレイガール」のマニア本を頼まれ、その探索でした。しかも2冊というのだから贅沢です。

その真相は、彼等は「ウルトラセブン」マニアで、つまりひし美ゆり子様目当てだったというわけです。

それにしても、こういう情報をどこから集めているのか? おそらくネットだと思うんですが、世界は広くて狭くなったと、痛感です。

で、結果はネットで1冊、店頭で1冊確保してOKでしたが、なかなか高値が付いていました、う~ん……。

それと彼女の写真集も頼まれていたのですが、なんと絶版になっていて……。

それよりも今回の問題点は、それにつられて、完全に自分の買物を大量にしてしまったことです。年末にかけて物欲地獄が待っているのに、お金が……。

しかし、まあ、その後にジャズ喫茶に入って、獲物を確認したりする時間もありましたし、楽しい休日になりましたです。その店で鳴っていたのが――

Jackie McLean (Ad Lib)

通称「ネコ」で有名なジャッキー・マクリーン(as)の初リーダー盤、1955年、23歳の時に録音したもので、良く言われるように、青春の香りがプンプンする情熱の演奏がたっぷり聞かれます。

マクリーンのアルトはギスギスした音色が魅力で、音もデカイ! そして思いあまって技足りずというか、青春のもどかしさとか血の滾りが感じられるのです。

ここでの演奏も荒っぽいですが、その魅力にとりつかれると中毒になります。

共演者のドナルド・バード(tp)、マル・ウォルドロン(p)、ダグ・ワトキンス(b)は、後にモダンジャズの立役者として大活躍していきますが、ドラムスのロナルド・タッカーは、このアルバム位しか録音が無いのに、その素晴らしさは唯一無二! 何故、他の活動が出来なかったのか、勿体無い限りです。その意味で、このアルバムは貴重なドキュメントでもあります。

こういうレコードの不思議なところは、当時の熱気や雰囲気がきちんと入っていることで、物理的には不思議ですが、それがあるのが名盤の条件かもしれません。

全曲、ジャズの熱気に満ちた素晴らしい出来ですよ♪ 私的には孤島に持っていく1枚です。

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今時期の愛聴盤

2005-10-16 17:41:50 | Weblog

地震、ありましたですね。ヒヤリとしましたが、皆様はいかがでしたか?

今朝はなんとなく静謐な気分でしたからねぇ、しかし報道では、それほど大きな被害は出ていないようで、ホッとしています。

で、本日のBGM――

Enrico Pieranunzi Live At The Berlin Jazz Days '84 (yvp)

エンリコ・ピエラヌンチは、今や欧州ジャズの代表者という人気ピアニストで所謂耽美派、簡単に言えばエバンス派ですが、その叙情的なアドリブ・メロディは、やはり大きな魅力です。

しかし、このアルバム録音時は、まだまだ熱さを迸らせる演奏をしていた頃で、スタイルとしてはビル・エバンス+チック・コリアでしょうか。

それはピアノ・ソロで演じられる1曲目の出だしからチック・コリア丸出しになっていることでもわかりますが、そこが朝イチに聴くと、妙に気持ち良かったりします。

3曲目の「If There Is Someone Lovelier Than You」からはトリオ演奏となり、ドラムスの歯切れの良いブラシが最高、ピエラヌンチのピアノはモロにエバンスしていて、これもニヤリとしつつ快感です。

ちなみにこのアルバムはアナログ盤時代に出たものの再発ですが、リマスターはバッチリ、おまけトラックが2曲入っているライブ盤です。

クライマックスでは夭折したイタリアの天才アルト奏者=マッシモ・ウルバーニが登場して、最後の2曲で野生の咆哮を聞かせてくれます。スタイル的にはフィル・ウッズがリー・コニッツした雰囲気ですが、熱さは最高!

今ぐらいの季節には手放せない名盤だと思います。

ジャズ入門者もに激オススメ♪

 

 

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素直な世界は憧れ

2005-10-15 18:24:46 | Weblog

居直りじゃなくて、素直に自分を表現することは難しいです。

自分に正直に生きることは、もっと難しいわけですが、せめて日常生活では、少しでもそうありたいと願うばかりです。

例えば、朝起きて、何か音楽を聴こうとするとき、ラックの前で慎重にアルバムを選び出す時間は、正直言って、ありません。ここでじっくりと余裕があれば、日々の生活もまた違ってくるんでしょうが……。

で、とりあえず季節感で選んだ本日のBGMが――

Wishbone Ash Four (MCA)

70年代初頭にツイン・ギターの絡みをウリにして人気が出たイギリスのバンドがウィッシュボーン・アッシュでした。やっていることはイギリス民謡モードのハードロックで、独特の泣きを含んだメロディ展開が新鮮でした。

もちろんウリである2本のギターの絡みも心地よく、加えて生ギター系のサウンドも魅力的でした。つまりドカドカ煩いバンドではなかったのです。

このアルバムは、そんな彼等の4枚目、どうやらアメリカ進出を狙ったらしいですが、中身は相変わらずのアイルランド・モードが聴かれます。特に「ビーコンのバラッド」は、翳利あるメロディと跳ねるベースラインが、個人的にツボでした。

また「エブリバディ・ニーズ・ア・フレンド」は詩もメロディも、これ以上ないほど素直な世界で、こういうところは、他のバンドじゃ照れくさくて出来ないでしょう。でもそれを、臆面もなくやってしまうところが、ウィッシュボーン・アッシュの魅力なんです。

こういう曲を秋の空を眺めてつつ聴いていると、心が大らかになるというか、安らぎます。

また当然、ハードロック全開の曲も入っていますが、現代は便利なCD時代♪ 気分に応じての選曲が、楽しかったりします。

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腹が減ってはド・ファンキー

2005-10-14 17:27:29 | Weblog

あ~ぁ、疲れたなぁ~、今日は忙しくて昼メシ喰いそこねました。
腹もへりすぎて、わからん状態です。コーヒーがヤケに染みますなぁ。

なんか昔、腹減ったのにジャズ喫茶でネバっていた頃を思い出します。

ということで、本日のBGM――

Grant Green Live At The Lighthouse (Blue Note)

先日、10月6日に書いた鈴木茂の「砂の女」の元ネタ曲「Fancy Free」をファンキーに熱く、演じています。

グラント・グリーンという黒人ギタリストは、ほとんど単音弾きで、ペキペキとアタック強く、ファンキーなフレーズを連発する人気者ですが、アナログ盤時代は、それゆえに針飛びしているとか、言われました。

なんせ本人が気に入ったフレーズは、とことん繰返すという必殺技も使いますから、尚更です!

でも、そこが人気に秘密でもありまして、ブルーノート・レーベルには大量の録音を残しており、その大半はソウル・ジャズ系の黒人丸出し音楽です。しかも時代を先取りする進歩的なところもあるんですね。

何しろコルトレーンのリズム隊とアルバムを作ったり、ビートルズやボサノバを演奏したり、はたまた映画音楽やジェームス・ブラウンのカバーを披露したり♪

で、このアルバムはファンキーなライブ盤で、オルガンにエレキベース、ドラムスにパーカッションがそれぞれ対峙して生み出される猛烈なドライブ感が、まず魅力的! そして、それに乗っかって驀進するグラント・グリーンのギターは、もう最高です。

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独りが似合う音

2005-10-13 17:10:55 | Weblog

最近のケイタイは多機能、良く出来ていて便利だけども、やたらに鳴ったり、光ったりするんで、嫌気がさしています。5年ほど前のタイプだと、ほとんど通話だけで、スマートなスタイルでしたからね~、そういう古いやつに取り替えようかと思案中です。

カッコウつけると、ちょっと孤独も欲しかったりするんで……。

そんな中古は、オモチャ扱いで100円位で売ってますが、そういう機種変更は出来るんですかねぇ?

ということで、本日のBGMは――

Darkness,Darkness / Phil Upchurch (Blue Thumb)

フィル・アップチャーチは、俗に「ツウ好み」と言われる黒人ギタリストです。守備範囲はブルース、ソウル系で、ジャズも完璧にこなすので、フュージョン全盛期には大活躍していました。といっても、スタジオや有名歌手のバックバンドでの演奏です。

それが、物凄く、素敵なフィーリングなんですね♪ 例えばジョージ・ベンソンの「ブリ-ジン」でのサイド・ギター、「ダニー・ハイザウェイ・ライブ」での熱い演奏等々、キリが無いです。

そしてもちろん、少ないながらも自己のリーダー盤に駄作無し!

このアルバムは1971年録音で、アナログ盤2枚組として発表されましたが、内容は「ファイアー&レイン」とか「君の友達」といった当時のヒット曲、お得意のソウル・ジャズ・オリジナル、ブルース等々、全10曲の長尺演奏がたっぷりです。

なにしろ共演者が、ジョー・サンプル(P)、チャック・レイニー(b)、ハービー・メイソン(ds)というツワモノ揃い、しかもアレンジとキーボードにダニー・ハイザウェイが特別参加、さらにプロデュースがトミー・リピューマという、その手が好きな人には、感涙間違いなしという素晴らしさです。

彼のギタリストとしての本領は、けっして流麗なタイプでは無いんですが、歌心を大切にして、熱く、メローに魂を高揚させてくれる演奏ばかり♪

こういうアルバムは独り酒を飲んだり、また独りPCで作業したりするときには最高の友になります。ぜひ、どうぞ!

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プロレスをなめるな!

2005-10-12 12:55:29 | Weblog

狂言師の和泉某が、プロレスやるらしい!

なめているっ! というのが、最初の感想で、久々に怒りがこみあげて来ました。

確かにプロレスは擬似格闘技だし、ショーかもしれませんが、まさか狂言だとは思わないでしょう? ガツン~、ということを見せられますかね?

プロレスは見世物かもしれませんが、プロレスラーは強い存在です。それをっ!

本気で徹底的に痛めつけて欲しいっ、と思うわけですが、まあ、そういう人をリングに上げるくらいだから、物分りの良い団体なんでしょうね。アメリカのプロレスの悪影響は、本当に哀しいなぁ……。

ということで、本日のBGMは――

Bags' Groove / Miles Davis (Prestige)

これってことで、つまり馬鹿な狂言師の話で熱くなった頭をクールダウンさせようという目論みでござんす。

マイルスのクールなペットは、どこまでも気持ちがいいなぁ~ というA面は、ブルースの2連発なのに、とことん熱気を封じ込めよ、ヒンヤリとした肌触りが心地よい限りです。共演のミルト・ジャクソンのバイブラフォーンも、これまたクールの二乗という感じで、非常に好ましいです。ちなみに録音は1954年のクリスマス・イブでした。

この時のセッションでは、ピアノのセロニアス・モンクとマイルスが喧嘩したという伝説が残されていますが、それはデッチアゲらしいですよ。ただレコードにその場の緊張感もいっしょに入っているところは、聴いてみると分かります。張り詰めた空気ってやつでしょうか……。でもそれは、スタジオ代の関係で、失敗出来ない、ギリギリの時間に縛られた緊張感かもしれません。

対してB面は、共演者のソニー・ロリンズがマイルス以上の天才性をフル発揮しています。この人のテナー・サックスを聴いていると、心が大らかになり、かつまた、最高のスリルにゾクゾク! だから、気分が良い時しか、こっちの面は聴きませんです。録音はA面に先立つ半年前ということで、マイルスもイマイチ迷いがあったのかもしれません。

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