OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

悔しさと観念のサラダガール

2020-01-07 19:20:51 | 日本のロック

僕のサラダガール / GODIEGO (日本コロムビア)

最初に唯一度だけ聴いた瞬間に衝撃を受ける歌や演奏ってのは、音楽好きならば誰にでもある経験と思いますが、サイケおやじにとってのそのひとつが、本日掲載のシングル盤A面曲「僕のサラダガール」でありました。

ご存知のとおり、これは日本のロックバンドとしては驚異的な成功を収めたゴダイゴのデビュー曲として昭和51(1976)年4月に発売され、某化粧品メーカーのCMソングに使われていたもんですから、英語の歌詞でありながら、覚えやすいメロディの「サラ~グゥァ~ル」というリフレインは忽ち耳に馴染んでしまったわけですが、サイケおやじにとっては、うわぁ~~、やられたぁ~~~!?!

という気持ちに大きく心を支配されましたですねぇ~~~!?!

それは、これまでも度々書きましたが、その頃に入れてもらっていたバンドの活動において、サイケおやじも一丁前にオリジナル曲を作ろうと身の程知らずの悪戦苦闘を続けており、当然ながら自分が好きなビーチボーイズやウエストコーストロック等々の爽やか系コーラスを念頭に置いての作業だったんですが、結果は遅々して進まず……。

ですから、そんな煮詰まりの最中にラジオから流れてきた「Salad Girl」という、これぞっ!

当時のサイケおやじが作り出そうとしていたサウンドにジャストミートの歌と演奏だったんですねぇ~~♪

そして衝撃を受けつつも、諸々を探っていくと、演じているのはゴダイゴというグループとまでは直ぐに知れたんですが、まさか……、ゴダイゴが日本のバンドだったとはっ!?!

なにしろ、それは皆様ご推察のとおり、この「Salad Girl」は全篇が英語の歌詞で歌われ、しかもボーカル&コーラスの発音&発声が極めてホンモノに聞こえていたんですよ、サイケおやじにとっては!?!

そして速攻で問題(?)のレコードをゲットした現物が掲載のシングル盤だったわけですが、そこには曲タイトルが邦題で「僕のサラダガール」と記され、クレジットを確認してみると、作詞:奈良橋陽子&作曲:タケカワユキヒデとあり、もちろん当時のサイケおやじには馴染みの無い名前でありました。

しかし、ジャケ写に登場しているGODIEGO=ゴダイゴの面々の中に、元ゴールデン・カップスのミッキー吉野(key) の姿を認めては、流石と納得するばかり! もちろんゴダイゴのリーターでもあり、その頃のメンバーは他にタケカワユキヒデ(vo)、元チャコとヘルスエンジェルの浅野 孝已(g,vo)、その実弟の浅野良治(ds)、そして日米ハーフのスティーブ・フォックス(b,vo) という顔ぶれでした。

で、ゴダイゴ結成の経緯は、まずミッキー吉野がゴールデン・カップスを辞めた後に渡米して学んだバークリー音楽院でスティーブ・フォックスと知り合い、帰国後にミッキー吉野グルーブを組んで様々な活動をしている中でのタケカワユキヒデとのレコーディングが、そのスタートと云われています。

それでもサイケおやじは、今でもタケカワユキヒデの素性や履歴をほとんど知りません。

しかし、ゴダイゴの楽曲の主要なところを作曲していますし、そのメロディセンスの親しみ易い個性には感服するばかりですし、ボーカリストとしてもナチュラルな歌心が感じられて、決して嫌いではありません。

そこでこの「僕のサラダガール」は、穏やかな曲調で、演奏もシンプルなんですが、コーラスにビーチボーイズ風味があって、ニクイばかりです ♪♪~♪

繰り返しますが、メロディラインや演奏の雰囲気共々、サイケおやじが企図して果たせなかった歌と演奏が、「僕のサラダガール」の世界だったというわけです。

ということで、サイケおやじが作ろうとした楽曲なんて、何ひとつ……、完成させることが出来ずに、今日に至っているという次第です。

もちろん、自分の才能では、それが当然と自覚しつつも、悔しい思い出が「僕のサラダガール」です。

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