■紙の船 c/w もう少しいるわ / 麻まにか (ポリドール)
本日は仕事始めという事で、あちらこちらへ挨拶に出向いて、どうにか1日を終えたんですが、嬉しかったのは、お年玉と申しましょうか、最近知己を得た某氏から掲載したシングル盤をプレゼントされた事です ♪♪~♪
正直、長い間、これが欲しくて、良い出会いを求めていたんですよっ!
なにしろ、歌っている「麻まにか」とは、「しばたはつみ」の旧芸名ですからねぇ~~、その存在は遍く歌謡曲ファンに膾炙していながら、なかなか状態の良いブツが中古市場に流通せず、出たとしても高値安定という……。
ですから、全くのお年玉には感謝と歓喜の二重奏でありました。
肝心の収録曲は、まずA面「紙の船」が作詞:岩谷時子&作曲:いずみたく、そして編曲:青木望が提供した正統派ムード歌謡で、実は初めて聴いたんですが、期待しすぎた所為もあってか、失礼ながら聊か普通っぽいスローな仕上がりで、後の「しばたはつみ」を知っているサイケおやじからすれば、ちょいと面白みに欠けると思うのは、バチアタリでしょうか。
ところが、作詞:ヒロコ・ムトー&作曲:大柿隆が提供のB面収録曲「もう少しいるわ」が、なかなか雰囲気良好のジャズ歌謡 ♪♪~♪
小谷充のアレンジも、ジョージ・シアリングが一世を風靡したムード系モダンジャズがド真ん中という感じで、ヴィブラフォンが好ましく効果的なんですねぇ~~♪
もちろん、一般的な歌謡曲のフィールドでは、これが発売された昭和46(1971)には、時代の要求からはズレていたと思いますし、このシングル盤の両面収録の2曲が共にヒットしていない現実があります。
そして、あくまでも結果論ではありますが、「しばたはつみ」が「麻まにか」だった頃に成功を摑むには、本格的なジャズボーカルの世界へ踏み込むのも、ひとつの方法だったかもしれません。
ただし、それじゃ~、大衆的な人気は得られないわけで、歌謡曲としてのヒットも無かったと思えば、「しばたはつみ」となってメジャーな活躍をやるようになっても、堂々とジャズっぽい歌を聴かせる時の正統派スイング感は、さもありなん!
ということで、嬉しいプレゼントで新年が明けたのは、素直に喜ばしいのです。
当然ながら、「お返し」の用意も早急に必要なれど、そこに「仕事」を絡める事は避けたい気持ちです。
それがサイケおやじの流儀と分かっていただける様に、とにかく誠意を尽くす所存であります。
麻まにか=しばたはつみ、ですか!中学生当時、あるシングルレコードを購入した時にレコード会社の発売カタログ?みたいな小冊子ももらい、その裏表紙あたりに麻まにかの紙の舟の宣伝が載っていました。なぜ記憶にあるかというと野口五郎のデビュー曲、博多みれんも一緒に宣伝されていたから。野口五郎は15才でこの歌唱力と宣伝されていました。野口五郎がその後、青いリンゴで大ブレイクしたのでそういえばあの時の・・・と印象に残りました。同時に売り出した麻まにかってどんな人かな?という思いが頭の片隅にあり、ひとつ氷解しました。