OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これぞっ! カッコイ~~日本のロック!

2016-10-17 17:08:14 | 日本のロック
さらばミシシッピー / 柳ジョージ&レイニーウッド (Atlantic / ワーナーパイオニア)
 
仕事絡みの宴会に出るということは、必然的に少しでも自分に有利な人脈を作ろうとして名刺の交換に勤しみ、時には心にも無い事を言っては作り笑いという作業が当たり前でしょうし、その機会を提供するのが宴会の趣旨という現実は否定のしようもありませんが、それゆえに自分と趣味性が合致する、所謂同好の士のような人物と思いがけなく邂逅した時の喜びは、また格別です。
 
もちろん、そんなことは滅多にないわけですが、昨夜は久々にそれがありまして、仮にQ氏としておく件の人物は半端なく歌が上手く、しかもナチュラルなハスキーボイスが良い味出しまくりなもんですから、演歌から歌謡フォーク、さらには洋楽ヒットまで幅広いレパートリーを自分のものにしているという、なかなかのカラオケ中毒者だったもんですから、サイケおやじも話し易くて、意気投合♪♪~♪
 
そしてその場から速攻でフェードアウトした後は、互いに連れを放っぽって他の飲み屋やカラオケ店で盛り上がったんですが、実はサイケおやじと同世代のQ氏は、これまで一度もバンド活動をやったことが無く、それでも本人はそれを望み続けて今日に至ったというのですから、なかなか勿体ない話でしょう。
 
しかもQ氏が一番に好きな歌手が柳ジョージだというのですから、後は自ずとカラオケで熱唱してくれたのがレイニーウッドのヒット曲「雨に泣いている」とか、洋楽ヒットでは「テネシーワルツ」等々で、いゃ~、本当に上手いと思いましたですねぇ~~♪
 
そして話の行き着いた先は、何時かQ氏とサイケおやじは一緒にバンドをやろうぜっ!
 
なぁ~んていう、なかなか嬉しい予感の結論が導き出され、特にQ氏が熱望したのが本日掲載のシングル盤A面曲「さらばミシシッピー」なんですから、サイケおやじも血が騒ぎます。
 
皆様ご存じのとおり、この名曲は昭和55(1980)年末からテレビのCMにも使われてヒットした日本のロックの傑作で、しかも水甫杜司&柳ジョージの綴った歌詞が曲タイトルどおり、アメリカのミシシッピー川を舞台にした哀愁の別れ歌?
 
なんですから、およそ日本人が大好きな演歌チックなところとは遥か別な場所から、これ以上無いほどド演歌な描写が歌われているあたりが、作曲:石井清登&編曲:レイニーウッドの如何にもカッコイイぶる~す&ゴスペルロックのサウンドで表現されているという、これこそ大人のロックの決定版!
 
もちろん柳ジョージの歌とギターは冴えまくりですし、バックを固めるレイニーウッドの面々も的確なサポートで盛り上げている中にあつて、殊更サイドギターやサックスのプレイが良い感じ♪♪~♪
 
ちなみに柳ジョージといえば和製クラプトンと称されることが度々なんですが、個人的には絶対にデイヴ・メイソンからの影響も否定出来ないと思っているので、サイケおやじが柳ジョージを大好きなのも、そこにナチュラルな理由があるのかと自問すれば、実は柳ジョージの一番の魅力は、やっぱりあのハスキーな声質によるハードボイルドな節回しだと痛感させられます。
 
ということで、Q氏とサイケおやじは何時か一緒にバンドをやろうと語り合ったものの、それが何時になるのかは、どちらも決定的な事はわからないのが現状……。
 
特にQ氏はサイケおやじなんかは足元にも及ばないほど多忙でシビアな日々を過ごしていて、昨夜だって話が盛り上がっている最中に迎えがやって来て、本当に名残惜しい別れが……。
 
しかし、それでも楽しい時間と未来への約束が交わせたことは、漠然としながらも幸せな結末にしたいものです。
 
最後になりましたが、柳ジョージ&レイニーウッドの「さらばミシシッピー」は、このシングル盤収録のバージョンとは異なるアルバムバージョンがあるのは知られるところですが、個人的にはモノラルミックスに近いシングルバージョンがコーラスの厚みもあって好きとはいえ、サウンドクオリティの高さが顕著なアルバムバージョンも大好きという、なかなか欲張りな気分にさせられるのは、やはり名曲名演の証かと思うばかりです。
 
そして、とりあえずは、その「何時か」に備えて、ギターリフのコピーやコードの採取に勤しむ決意をするのでした。
コメント
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