OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ファンであればこその幻影

2013-02-05 15:13:35 | 歌謡曲

女は小さなチャンスに賭ける / 津々井まり (RCA)

中古レコード屋巡りに勤しんだ皆様であれば、思わぬ獲物(?)に遭遇し、手が震えんばかりにアドレナリンが噴出した経験があろうかと推察する次第ですが、本日ご紹介のシングル盤は、サイケおやじにとって、まさにそれでした!

と言うのも、まずジャケ写から一目瞭然、これはテレビのセクシーアクションドラマでは最高峰「プレイガール」でレギュラーメンバーのひとりだった片山由美子!?

完全にそのイメージですよねぇ~~~~♪

しかも曲タイトルの「女は小さなチャンスに賭ける」が、これまた「プレイガール」毎回のエピソードタイトルを強く想起させるのですからっ!?

う~ん、片山由美子は歌手として、公式デビューしていたのかっ!?!?

と、驚愕した次の瞬間!

再び仰天させられたのが、「唄 / 津々井まり」という鮮烈な文字列なんですから、もはやサイケおやじの心臓はパクパクしまくりでしたよっ!

それは昭和50(1975)年2月の強烈な体験であり、毎年今頃のなると自然に蘇ってくる思い出なんですが、もちろんサイケおやじが片山由美子と津々井まり、ご両人の痛切なファンである事が大きな要因です。

で、結論から言うと、これはやっぱり津々井まりが昭和45(1970)年11月に出した、本人名義では3作目のシングル盤なんですが、それにしてもデビュー曲「人魚の恋」、そして2作目「首ったけ」とは、あまりにもジャケットに写っている彼女のイメージが違いすぎるでしょう。

もちろん、これまたヒットしたとは決して言えなかったレコードである事も、なにやら不可解な裏事情でも???

まあ、そんな興味を刺激されるわけですが、様々に調べてみると、津々井まりは昭和42(1972)年に東映映画「不良街(野田幸男監督)」で谷隼人と共演し、劇中では歌も披露しているらしく!?!

う~ん、ここでもまたまた片山由美子の接点が浮かんでは、消え……。

残念ながら、サイケおやじは件の映画は観ていませんので、ますます妄想が強く渦巻くというわけですが、肝心のこのレコードA面曲「女は小さなチャンスに賭ける」も決して侮れません♪♪~♪

なにしろイントロからサブトーンで泣くテナーサック、盛り場演歌ど真ん中のメロディ展開に仄かなR&Bフィーリングを塗した作編曲も好ましく、刹那の女心が綴られた歌詞をお色気歌唱の真髄で聞かせてくれる津々井まり♪♪~♪

あぁ~、何度聴いても、辛抱たまらん状態ですよっ!

ちなみに作詞:いまいずみあきら、作曲:野々卓也、そして編曲:植原道雄のトリオは、彼女の次回作「女は恋して夢をみる」も担当していますが、どちらかと言えばデビューからのポップス歌謡路線から、正統派歌謡曲への方向転換は賛否両論だったかもしれませんねぇ……。

実際、後追いのファンの中では、圧倒的に前者が支持されているようです。

ということで、世の中には自分に似た者が3人は居る!?

なぁ~んて言われますが、このレコードが存在している以上、それもまた真実なのでしょう。

そして個人的には、片山由美子本人にも公式にレコードを出して欲しかったと思わずにはいられないのでした(敬称略)。

コメント (4)
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