■サザンクロスのディスコソーラン節 / 森雄二とサザンクロス (クラウン)
仕事に責められ、おやじバンドの練習にもあまり参加出来ないサイケおやじは、しかし未だメンバーから見捨てられていないのは、本当にありがたい事です。
そこでなんとか時間を作っては、個人のパート練習だけでもやっている現状の中で、近年はメールで音源や楽譜等々を送ってもらえるのは便利ですねぇ~♪
しかし本日掲載のシングル盤A面曲「ディスコソーラン節」には、呆気とられましたですよ!?!
うひぇ~、こんなのやるの???
だって、16ビートのディスコ物なんて、リズム感の悪いサイケおやじには無理でござんすよ……。
思わず堪りかねてメンバーに直接電話で尋ねたところ、いやいや、だいじょ~~ぶぃ、なぁ~んて、少年忍者の青影みたいな返事なんですが、現代ではビシバシのディスコリズムもPCソフトで作れるらしく、既にメンバーのキーボード氏が主要カラオケの大半を仕上げてしまったとか!?
そこでサイケおやじは、前述のメールに添付してあったファイルから歌と演奏を聴きつつ、間奏や合の手のギターソロを練習しているというわけです。
ちなみにレコードで演じている森雄二とサザンクロスは皆様ご存じのとおり、所謂ムード歌謡コーラスグループとして、昭和50年代から第一線で活動し続けていますが、特筆すべきはリーダーの森雄二がレキントギターの名手であり、メンバーも各々がエレキベースやパーカッションを担当する自前の演奏バンドである事でしょう。
それゆえに鶴岡雅義と東京ロマンチカの路線上にある印象ではありますが、もちろんレキントギター特有の魅力を活かしきったラテン調が入る歌と演奏は、ある意味で典型的な歌謡コーラスグループの魅力と思います。
もちろん普通のギターよりも幾分小さいレキントギターは、チューニングも4~5度高く設定されるところに、その源があるのでしょうか、如何にも日本人好みの哀愁(?)は永遠に不滅というところです。
ところが、この「ディスコソーラン節」では、そのレキントギターよりは通常のエレキギターが堂々と使われ、おまけにあまりにも一般的概念に根ざしたディスコなカラオケパートにストレートな原曲メロディを乗せているという仕上がりは、なにもサザンクロス名義で出す意味が???なんですねぇ~~~~。
当然ながら、サイケおやじは今回初めて聴いたわけで、掲載したレコードジャケットも前述したファイルと一緒にメールで送られてきた画像なんですが、そもそもおやじバンドでこれをやろうという発案そのものが、老人施設の慰問だとか!?
う~ん、だったら寺内タケシの「レッツゴー民謡」みたいなエレキインストの方が良いんじゃ~なかろうか?
とさえ、思っている次第です。
しかし、まあ、それはそれとして、こういうレコードが堂々と作られていた時代の勢いは尊重するべきでしょうねぇ~♪
極言すれば無駄遣いっぽい企画であったとしても、あえてやってしまうエネルギーの発露は素晴らしいと思うばかりなんですよ、今となっては!
ということで、このシングル盤が何時頃世に出たのはかは知る由もありませんが、おそらくは昭和のディスコブームに便乗したものという推察は易いでしょう。
とすれば、リアルタイムで上り調子だった我国の勢いを懐かしむよりは、今日ようやく上を見られる兆しの世相に、こういう単純明快な享楽の音楽は必要と思っているのでした。
うむ、ギターパートの難しさも、それらしくヤル気になっています。