OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

痛快ロックなヒピ、ヒピ、シェイ~ク♪

2009-11-24 10:05:14 | Rock

Hippy Hippy Shake / The Swinging Blue Jenes (HMV / 東芝)

初期ビートルズの最高傑作は「Twist & Shout」だと断言する人に共感する部分も多いサイケおやじは、その意味で本日ご紹介の「Hippy Hippy Shake」も、それに並び立つブリティッシュビートの決定版だと思っています。

演じているのはスインギング・ブルージーンズは、レイ・エニス(g,vo)、ラルフ・エリス(g,vo)、レス・ブレイド(b)、ノーマン・クルーク(ds) という4人組で、出身はリバプール! ということは駆け出し時代に、あのキャヴァーンクラブでビートルズとの共演もあったと言われています。

そして当然の流れとして、ビートルズと同じく、ハンブルグにも巡業ブッキングされ、1963年にEMIと契約していますから、まさにリバプールサウンドの神髄を演じていて当然かと思います。

実際、それはボーカルがなんとなくジョン・レノン風ですし、ギターアンサンブルやビートのキメがビートルズと同系の味わいなんですねぇ~♪ それがスインギング・ブルージーンズにとっては3枚目のシングル曲になる「Hippy Hippy Shake」で顕著! 発売は1963年末でしたが、忽ちの大ヒットになっていますし、我国でも翌年以降、GSブームが本格化した時期までも、カパーするバンドや歌手が大勢いましたですね。

しかも凄いのが、時代の勢いというか、楽曲そのものは1959年にアメリカでチャン・ロメロというメキシコ系のR&B歌手が出していたものですが、リアルタイムでは、ほとんどヒットしなかったのとは逆に、スインギング・ブルージーンズの歌と演奏は突出してハードにドライヴしています。特に激しく上下するギターの間奏は驚異的ですよ。

ちなみにビートルズもBBC音源で同曲を演じていますが、やりはスインギング・ブルージーンズのバージョンには及びません。

ところがスインギング・ブルージーンズには大きな弱点があり、それは優れたオリジナル曲を作れなかったということでしょう。今日、残された音源を後追いで聴いてみても、なんとか演じたオリジナル曲が正直、ビートルズやホリーズをマヌケに焼き直したようなトホホな仕上がり……。

ですから1966年頃には落ち目の三度傘でメンバーチェンジもあり、さらにホリーズに吸収合併される形でバンドは消滅したようです。

しかし、この「Hippy Hippy Shake」で楽しめるは元祖ハードロックのひとつとも言える強烈なドライヴ感と熱気は、永遠に不滅です。R&BやR&Rのカパーバンドとしては、まさに世界の最高峰だったように思いますねぇ~♪ それは所謂リバプールサウンドの魅力を解き明かす秘密かもしれません。

タイムマシンがあったら、ぜひとも全盛期のライプを体験したいバンドのひとつです。

コメント
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