おやじバンドの疲れが出たわけでもありません。ただ、なんとなくノリが悪い1日でした。注意力が散漫散漫……。
ということで、本日もプライベート音源集です――
■The Complete Live Recordings 1956 - 1957 / Miles Davis (united archives)
マイルス・デイビスのクインテットを中心とした放送音源やプライベート録音を纏めた4枚組CDで、紙製の箱に入れられています。
資料的には、既発音源ばかりですが、新たにリマスターされて聴きやすくなったところもありました。
とりあえず本日は「Disc 1」をご紹介致します――
☆1956年2月18日、パサディナ公会堂
01 Walkin'
02 Max Is Making Wax
03 It Never Entered My Mind
04 Woody‘n’You
05 Salt Peamuts
2005年に出た「ラウンド・ミッドナイト / レガシーエディション(Columbia)」のボーナストラックと同じ演奏かと思われますが、そこにあった司会者のMCはカットしてありますし、曲順も一部異なっています。
しかし音質的には同等で聴き易く、しかも演目の流れは、こちらが自然だと思うのですが……。
ちなみにメンバーはマイルス・デイビス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds) という所謂オリジナルクインテット♪ ジョン・コルトレーンが必死の頑張りで好感が持てますし、リズム隊の纏まりも流石だと思います。
神妙な「It Never Entered My Mind」では、イントロから観客の笑い声が聞こえますねぇ。なにがあったんでしょう? しかしマイルス・デイビスは最高!
☆1956年7月14日、セントルイスからの放送録音
06 Ah-Leu-Cha
07 All Of You
08 Woody‘n’You
09 Walkin'
これも既に「at Peacock Alley(VGM)」というブートCDに収められていた音源をリマスターしたものです。タイトルどおり、セントルイスにあった店からの放送録音なので、音質は良くありません。団子状の音の中から各楽器が聞き分けられる程度なんですが、演奏は熱気満点! 僅かながら前述したCDよりは音質が改善されています。
ただしプログラムの中からリズム隊だけの演奏、つまりレッド・ガーランド・トリオの部分が、ここには収められていませんので、「at Peacock Alley(VGM)」の価値は落ちませんね。
ちなみにメンバーは前述したオリジナルクインテットで、演奏は不安定になりがちです。しかし「The Rhythm Section」と賞賛されていたリズム隊が、このバンドの生命線だったことが痛感されます。
☆1956年7月21日、セントルイスからの放送録音
10 Two Bass Hit
11 Well, You Needn't
12 All Of You
これも前述したセッションの続きで、エアチェック音源ですから、音質は良くありません。「at Peacock Alley(VGM)」との比較でも五分五分でしょうか。演奏も相等にバラケた部分があります。
まあ、こんな団子状の音から、それが分かるというのも凄いわけですが……。
ということで、この「Disc 1」は、それほど内容的には良いとは思えません。スバリ、マニア向けでしょう。
しかし、このセットには他に凄い演奏が入っていますので、明日も続けます。