goo blog サービス終了のお知らせ 

OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

マイルス・デイビスのライブ音源箱 part 1

2007-12-10 16:26:53 | Weblog

おやじバンドの疲れが出たわけでもありません。ただ、なんとなくノリが悪い1日でした。注意力が散漫散漫……。

ということで、本日もプライベート音源集です――

The Complete Live Recordings 1956 - 1957 / Miles Davis (united archives)
 

マイルス・デイビスのクインテットを中心とした放送音源やプライベート録音を纏めた4枚組CDで、紙製の箱に入れられています。

資料的には、既発音源ばかりですが、新たにリマスターされて聴きやすくなったところもありました。

とりあえず本日は「Disc 1」をご紹介致します――

☆1956年2月18日、パサディナ公会堂
 01 Walkin'
 02 Max Is Making Wax
 03 It Never Entered My Mind
 04 Woody‘n’You
 05 Salt Peamuts
 2005年に出た「ラウンド・ミッドナイト / レガシーエディション(Columbia)」のボーナストラックと同じ演奏かと思われますが、そこにあった司会者のMCはカットしてありますし、曲順も一部異なっています。
 しかし音質的には同等で聴き易く、しかも演目の流れは、こちらが自然だと思うのですが……。
 ちなみにメンバーはマイルス・デイビス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds) という所謂オリジナルクインテット♪ ジョン・コルトレーンが必死の頑張りで好感が持てますし、リズム隊の纏まりも流石だと思います。
 神妙な「It Never Entered My Mind」では、イントロから観客の笑い声が聞こえますねぇ。なにがあったんでしょう? しかしマイルス・デイビスは最高!

1956年7月14日、セントルイスからの放送録音
 06 Ah-Leu-Cha
 07 All Of You
 08 Woody‘n’You
 09 Walkin'
 これも既に「at Peacock Alley(VGM)」というブートCDに収められていた音源をリマスターしたものです。タイトルどおり、セントルイスにあった店からの放送録音なので、音質は良くありません。団子状の音の中から各楽器が聞き分けられる程度なんですが、演奏は熱気満点! 僅かながら前述したCDよりは音質が改善されています。
 ただしプログラムの中からリズム隊だけの演奏、つまりレッド・ガーランド・トリオの部分が、ここには収められていませんので、「at Peacock Alley(VGM)」の価値は落ちませんね。
 ちなみにメンバーは前述したオリジナルクインテットで、演奏は不安定になりがちです。しかし「The Rhythm Section」と賞賛されていたリズム隊が、このバンドの生命線だったことが痛感されます。

1956年7月21日、セントルイスからの放送録音
 10 Two Bass Hit
 11 Well, You Needn't
 12 All Of You
 これも前述したセッションの続きで、エアチェック音源ですから、音質は良くありません。「at Peacock Alley(VGM)」との比較でも五分五分でしょうか。演奏も相等にバラケた部分があります。
 まあ、こんな団子状の音から、それが分かるというのも凄いわけですが……。

ということで、この「Disc 1」は、それほど内容的には良いとは思えません。スバリ、マニア向けでしょう。

しかし、このセットには他に凄い演奏が入っていますので、明日も続けます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする