仲間意識が大切だっ、と最近痛切に感じています。
仲間意識があれば多少のトラブルは許容出来ますが、逆の場合だと、ちょっとした事で揉め事が大事に至ります。
それに仲間意識があると、案外、甘えが無くなったりするような気もして……。
まあ、このあたりは結果論ですが、音楽世界では特に狭いジャズの分野で、仲間意識が優先して結果、素晴らしい作品が出来上がることが多々あります。今日のBGMもそのひとつです――
■Central Park North / Thad - Mel Orchestra (Solid State)
黒人トランペッターのサド・ジョーズと白人ドラマーのメル・ルイスが1965年頃から双頭リーダーとして立ち上げたジャズ・オーケストラですが、もちろん臨時編成です。
構成メンバーは全員が超一流のジャズメンで、日頃はクラブやスタジオでの仕事がメインですが、特に月曜日の夜だけ集って、ニューヨークのクラブ「ビレッジバンガード」で演奏していました。これは金銭目的ではなく同志的結合という側面が強く、当時のライブ録音を聴くと、和やかな雰囲気の中に気心が知れた者だけが成しえるような鉄壁のアンサンブルと丁々発止のアドリブが楽しめます。
で、その彼等が1969年に作ったのが、このスタジオ盤で、ジャズロックあり、正統派フルバンのド迫力演奏ありで、全6曲、間然するところがありません。
特に「The Groove Machent」はカウント・ベイシー楽団に捧げたかのような素晴らしいスイング感全開のアレンジ&演奏で、これがジャズ喫茶でかかると、お客さんがいっしょにキメのリフやアドリブパートを歌ったものでした。
こういうジャズを聴くのも、楽しいもんです♪