叶わぬ情熱には、美しい瞬間があるのではないでしょうか?
マイケル・ブルムフィールドのギターを聴くと、いつもそんなことを思います。 本日のBGMは――
■Michael Bloomfield 1964-1969 (Columbia)
未発表録音を含んだベスト盤で、とにかくマイケルのギターの素晴らしさにスポットをあてた編集が潔いです。
こんなん聴いていると、彼はどんなに素晴らしい人生を歩んだのかと思いますが、実際は悩み多き男だったらしく、それをプラスに転じては神の領域に踏み込んだ演奏を聴かせてくれましたが、肝心な時に落ち込んで自滅していた時期も長かった人です。
そんなこんなの思いから、中途半端なリーダー盤よりは、このベスト盤が最高です。とにかく、聴いてシビレて、黄金のブルース・ロックに酔いましょう。