ボブ・ディランの新譜というか発掘盤「ノー・ディレンション・ホーム」に、今更ながらショックを受けて、狂喜しています。
■No Directino Home / Bob Dylan (Sony)
これはディランのドキュメント映画のサントラという趣向ですが、フィルムには無いレア音源が満載の2枚組、1枚はデビュー以前からの生ギター&プロテスト時代、もう1枚はエレキのフォークロック時代という構成です。
もちろん私はエレキのパートが大好きですが、あらためて聴くと当時のディランは過激なブルース・ロッカーだったんですねぇ♪
まず歴史的なニューポート事件からの「マギーズ・ファーム」では急造バンドとはいえ、メンバー全員がバカノリしていますし、「悲しみは果てしなく」のアップテンポのスタジオ未発表テイクでも、マイケル・ブルムフィールドのギターが炸裂しています。もちろんアル・クーパーのバカでかい音のオルガンも♪
もう私は、このあたりで悶絶ですが、さらに追い討ちになるのが、ザ・バンドが完全なバックを付けたヘヴィ・ブル~ス「豹皮のふちなし帽」の未発表テイクが激烈!
「ジョアンナのビジョン」も、とにかく全部、E~!
極みつきはイギリスでのライブ「やせっぽちのバラッド」で、ジワジワと観客と対峙して盛り上げていく歌と演奏は必聴、本当の歴史になっています。
そして同時期のライブから有名な「ライク・ア・ローリング・ストーン」の観客とのやりとり、
客「裏切り者~」「イェ~」
ディラン「俺はお前を信じないぜ!」
これは既に発表されたテイクの再録ですが、何とフィルムではここが観られるらしい!♪
ということで、今から熱くなっています。
未発表の写真を多数使ったジャケットや解説書、また日本盤の訳詩も秀逸です。
ちなみにディランは、何を歌ってんたが理解不能の歌詞が多いので、言葉の問題かと思ってディラン中毒のアメリカ人に尋ねたみたら、アメリカ人でも分かっていないそうで、ディランはそこが魅力だそうですよ。だから訳詩付きの日本盤、買いましょうね。
どんな気がする? どんな気がする?